JPH0617308Y2 - トランジスタの保護装置 - Google Patents

トランジスタの保護装置

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JPH0617308Y2
JPH0617308Y2 JP1987045721U JP4572187U JPH0617308Y2 JP H0617308 Y2 JPH0617308 Y2 JP H0617308Y2 JP 1987045721 U JP1987045721 U JP 1987045721U JP 4572187 U JP4572187 U JP 4572187U JP H0617308 Y2 JPH0617308 Y2 JP H0617308Y2
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JP
Japan
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transistor
power transistor
heat
bottom wall
fins
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Application number
JP1987045721U
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JPS63153542U (ja
Inventor
修孝 山本
昭夫 堀田
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、トランジスタから発生する熱を効率的に放熱
させ、当該トランジスタを保護するようにしたトランジ
スタの保護装置に関する。
(従来の技術) 一般的に、自動車用空気調和装置の電気回路中には種々
のトランジスタを多数組み込んでいるが、この電気回路
に組み込まれているトランジスタの内、自動車用空気調
和装置が有するファンの回転数を制御するトランジスタ
としては、比較的大容量のトランジスタであるパワート
ランジスタが使用されている。このパワートランジスタ
は、その自己発熱量が大きいので、例えば、特開昭60
−148154号公報に示されているような技術を用い
て、その熱を効率的に放熱させ、パワートランジスタの
熱破壊を防止している。
第3図には、一般的な自動車用空気調和装置に用いられ
るファンの制御回路図が示してある。
同図に示す制御回路2は、ファンモータ3の回転速度を
制御するオートアンプ7と、温度設定抵抗4,内気温セ
ンサ5,外気温センサ6の各センサ及び固定抵抗器
,Rによって構成されるブリッジ回路と、このオ
ートアンプ7にファンモータ3の回転速度を設定させる
べき信号を出力するファンスイッチFSと、オートアンプ
7からの信号によってファンモータ3への流入電流を制
御するパワートランジスタ1と、このパワートランジス
タ1の回路を短絡するリレー8とから成っている。
このような構成を有する回路において、例えば、ファン
スイッチFSがAUTOの位置に設定されている場合には、設
定された車室内温度、すなわち、温度設定抵抗4(ポテ
ンショ・サーモ・コントロール)の抵抗値と内気温セン
サ5及び外気温センサ6で検出した合成抵抗との差に応
じて発生したA点の電圧と固定抵抗器R,Rとの差
に応じて発生したC点の電圧をオートアンプ7で検出
し、パワートランジスタ1のベース電圧を段階的あるい
は連続的に変化させ、ファンモータ3の回転速度を変え
て車室内への風量を自動的に制御している。
そして、このパワートランジスタ1は半導体であり、ま
たここには大電流が流れるので自己発熱を起こし、この
熱を放熱させないと熱破壊を起こすことになる。このた
め、パワートランジスタ1は第4図乃至第5図に示すよ
うに、多数の放熱体10を底壁9から突設したヒートシ
ンク11に固着し、このヒートシンク11を自動車用空
気調和装置の送風ダクト内に設置し、この送風ダクト中
を流れる空気により強制的に冷却している。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このような従来のトランジスタの保護装置に
あっては、第5図に示すように、垂下した足を有するパ
ワートランジスタ1を、フィン10が突設されている底
壁面9a側に取付けていたために、底壁9の有する面積
は放熱面で有効に使用されておらず、放熱効率の向上を
妨げていた。このことは、底壁9におけるパワートラン
ジスタ1の取付部分にはフィン10を設けることができ
ないということに起因している。また、パワートランジ
スタ1を絶縁するためには、例えばパワートランジスタ
1と底壁9の間に雲母板またはシリコーンシートを挿入
していたが、アルミニウムや銅などと比較して熱伝導率
が低いため放熱効率の向上の妨げとなっていた。
本考案は、このような従来の不具合を解決するためにな
されたものであり、小型で放熱効率の良いトランジスタ
の保護装置の提供にある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するための本考案は、良熱伝導体から成
る底壁の一方の面には、外部の機器の動作を制御する回
路基板に電気的に接続されているがこれとは分離されて
いるパワートランジスタのみを熱伝導性の良好なハンダ
でロー付けすると共にネジで固着させ、当該底壁の他方
の面には、前記一方の面に固着された前記パワートラン
ジスタからの放熱が速やかに行われるような最適形状の
フィンを不均一な密度の部分を含む最適密度で複数突設
したことを特徴とする。
(作用) 熱伝導率の良い半田によりトランジスタをロー付けし、
速やかにトランジスタで発生する熱をフィンに伝達させ
る。また、最適形状の複数のフィンを不均一に最適密度
で配置し無駄な空間の有効利用を図ることにより、放熱
面積を増加させ放熱効率を向上させる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案に係るトランジスタの保護装置の斜視
図を示し、第2図は、第1図のII−II断面図を夫々示
す。
第1図に示すように、底壁9の底壁面9aには、棒状の
放熱体である放熱体10を所定間隔隔てて底壁面9の全
面に突設して設けてある。そして、この底壁面9aの裏
面である底壁面9bには、トランジスタを含む各種の部
品を収納するケース20が取付けられている。
第2図に示すように、パワートランジスタ1は、良熱伝
導体である低温ペーストハンダ14によってロー付さ
れ、かつ、ネジ15によってヒートシンク11の底壁9
に固定されている。そして、このパワートランジスタ1
に設けられている3本の足13には、各種の部品を装着
したプリント基板12がハンダ付けされており、これに
よってプリント基板12がケース20内で固定されてい
る。
このように構成された本考案に係るトランジスタの保護
装置は、次のようにしてパワートランジスタ1の発生し
た熱を放熱することになる。
パワートランジスタ1から発生した熱は、図中点線矢印
で示すように、ヒートシンク11を構成するフィン10
の低温方向部に向かって伝導し、このフィン10に接触
する空気との熱伝達によって放熱される。
ところで、ヒートシンク11としての放熱効率の良否
は、パワートランジスタ1からのフィン10への熱伝導
の容易性とフィン10から空気への熱伝達の容易性との
両要因によって決定される。
したがって、本実施例のように、パワートランジスタ1
を良熱伝導体である低温ペーストハンダ14で底壁9に
固定すると、パワートランジスタ1で発生した熱が速や
かに底壁9に伝達され、フィン10への熱伝導率が向上
する。さらに、棒状の放熱体であるフィン10を所定間
隔隔てて底壁面9の全面に突設すると、パワートランジ
スタ1の発熱部の裏にもフィン10を設けることがで
き、熱伝導も良好となり、しかもフィン10の配設本数
が増えた分だけヒートシンク11全体としての表面積が
増え、放熱効率が向上する。
また、パワートランジスタ1は、ケース20内に収容さ
れていても十分冷却される。そのため、空気調和装置の
ファンによって導入される空気中の埃や水滴も付着せ
ず、電気部品としての耐久性、信頼性も向上する。
なお、本実施例では、フィン10の高さを均一にし、か
つ、規則的に配置したが、この高さをヒートシンク11
の中心方向に向かって高くするようにしても良い。ま
た、本実施例では形状の異なるフィン10を大きく中心
部と縁部に分け不均一に配置したが、放熱効率を最高効
率とするように無駄な空間の有効利用を図るため、形の
異なるフィンを中心部と縁部に区別することなく全体的
に不均一に配置しても良い。
[考案の効果] 以上の説明により明らかなように、本考案によれば、熱
伝導率の良い半田によりフィンにパワートランジスタを
ロー付けすることによってパワートランジスタで発熱す
る熱を速やかにフィンに伝達し、さらに、最適形状の複
数のフィンを不均一に最適密度で配置することにより無
駄な空間の有効利用を図り、放熱面積を増加させ放熱効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るトランジスタの保護装置の斜視
図、第2図は、第1図のII−II線断面図、第3図は、一
般的な自動車用空気調和装置のファンの制御回路図、第
4図は、従来のトランジスタの保護装置の斜視図、第5
図は、第4図のV−V線断面図である。 1……トランジスタ、9……底壁、 10……フィン、11……ヒートシンク、 13……トランジスタの足、 14……低温ペーストハンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】良熱伝導体から成る底壁(9)の一方の面(9
    b)には、外部の機器の動作を制御する回路基板に電気的
    に接続されているがこれとは分離されているパワートラ
    ンジスタ(1)のみを熱伝導性の良好なハンダ(14)でロー
    付けすると共にネジ(15)で固着させ、当該底壁(9)の他
    方の面(9a)には、前記一方の面(9b)に固着された前記パ
    ワートランジスタ(1)からの放熱が速やかに行われるよ
    うな最適形状のフィン(10)を不均一な密度の部分を含む
    最適密度で複数突設したことを特徴とするトランジスタ
    の保護装置。
JP1987045721U 1987-03-30 1987-03-30 トランジスタの保護装置 Expired - Lifetime JPH0617308Y2 (ja)

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JPS63153542U JPS63153542U (ja) 1988-10-07
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