JPH067564B2 - ウェーハ表面の半導体特性測定方法 - Google Patents

ウェーハ表面の半導体特性測定方法

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JPH067564B2
JPH067564B2 JP63224279A JP22427988A JPH067564B2 JP H067564 B2 JPH067564 B2 JP H067564B2 JP 63224279 A JP63224279 A JP 63224279A JP 22427988 A JP22427988 A JP 22427988A JP H067564 B2 JPH067564 B2 JP H067564B2
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    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/308Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、Si等のウェーハのライフタイムや再結合速
度等を非接触状態で測定しうるウェーハ表面の半導体特
性測定方法に関する。
「従来の技術」 従来、LSI用Si等の半導体ウェーハの非接触測定に
よる少数キャリアのライフタイム測定には、特公昭61
−60576号公報に示される光伝導減衰法が一般に用
いられている。
この方法は、導波管を用いてウェーハの表面にマイクロ
波を照射するとともに、このマイクロ波の入射で生じた
少数キャリアの拡散領域内に光パルスを照射して過剰少
数キャリアを注入し、さらに半導体表面から反射される
変調マイクロ波を前記導波管で受信することにより、過
剰少数キャリアが多数キャリアと結合して減少していく
過程を測定し、その減衰曲線から少数キャリアのライフ
タイムを算出するものである。
一般に、実際に計測されるライフタイムτeffは、式
(1)のように定義されている。
τbはウェーハの結晶の完全性によって大部分決まるバ
ルクライフタイムであり、τsは、加工損傷、表面の結
晶欠陥、ウェーハ表面の悪影響などウェーハ表面の状態
により決まる表面ライフタイムである。
表面ライフタイムτsは、表面再結合速度Sと反比例す
る。表面再結合速度Sが大きくなると、励起された少数
キャリアが拡散して表面で再結合する割合が多くなり、
計測されるライフタイムτeffが小さくなって、しばし
ば測定不能となる。
このため、ライフタイムτeffを測定してウェーハ状半
導体の結晶の特性を評価するには、表面再結合速度Sを
減少させることが必要である。半導体ウェーハでは、励
起された少数キャリアが拡散して表面で再結合すること
が多くなるので、N型半導体の表面再結合速度Sを減少
させるには、特公昭58−57907に開示されている
ように、N型半導体の表面に塩化すずのような陽イオン
を侵入させる正電荷膜処理が行なわれている。この方法
では、陽イオンが励起させられた電子(多数キャリア)
と結合するため、正孔(少数キャリア)の再結合が抑え
られ、表面再結合速度Sが低くなる。また、P型半導体
の表面に薄い酸化物フィルムを形成して陰イオンを侵入
させる負電荷処理方法も一部で行なわれている。この方
法では、陰イオンが励起させられた正孔(多数キャリ
ア)と結合するため、電子(少数キャリア)の再結合が
抑えられ、表面再結合速度Sが低くなる。しかし、いず
れの方法も、測定に供した試料は再使用することができ
ない欠点を有する。
そこで、実際の使用に供せられるウェーハのバルクライ
フタイムと表面再結合速度とを非接触で測定する技術と
して、特公昭62−53944号公報には、パルス光源
によりウェーハに光を照射した後、実測したライフタイ
ムからコンピュータ解析によって、バルクライフタイム
τbと、表面再結合速度Sとを算出する方法が提案され
ている。
この方法について説明すると、光の照射後、少数キャリ
アの減衰していく過程で、キャリアの濃度分布は式
(2)で表わされる。
Dは試料により決まる拡散定数、△pは少数キャリアの
濃度、xはウェーハの光の当てられた表面からの深さ、
tは光パルスの照射の始めからの時間である。式(2)
の境界条件は式(3)、(4)で示される。
wはウェーハの厚さである。これらの式を変形し、測定
したライフタイムτeffを代入することによって、表面
再結合速度Sと、バルクライフタイムτbとを別個に計
算する。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、従来一般に、実効ライフタイムおよび表面再
結合速度の測定は、1枚のウェーハに対し1点、多くと
も数mm間隔の各格子点で行われるに過ぎなかった。こ
のため、実効ライフタイムおよび表面再結合速度の測定
の分解能を高める努力は胎どなされていないのが現状で
あり、上記従来の測定方法の分解能は2mm程度に過ぎ
なかった。
本発明者らは上記事情に鑑み、ウェーハの実効ライフタ
イムおよび表面再結合速度の分布を従来法よりも格段に
高密度で調べることを目的とし、まず測定法の分解能を
向上する研究を行い、その結果、マイクロ波および照射
パルス光の集束度をともに高めることにより、分解能を
100μmのオーダーにまで高めることができることを
見いだした(その実験については後述する)。
一方、電算処理によりτbとSを分離する方法では、個
々の測定点において複雑な解析処理を要するため、ウェ
ーハ全面に亙って多点観測するにはかなりの時間がかか
り、オンライン測定でウェーハ評価を行なうことは困難
であるという欠点を有していた。また最近では、半導体
デバイスがウェーハのごく浅い領域、すなわちウェーハ
表面から数μmの範囲で構築されるようになっている。
このため、このような表層領域での半導体特性のオンラ
イン評価が必要となってきている。例えば、1Mビット
のCMOS型ダイナミックRAMでは、接合深さは0.
2μmであり、表面から2,3μmの浅い領域の半導体
特性を測定すれば十分であり、深い領域の特性測定は不
適当でさえある。
「課題を解決するための手段」 本発明の請求項1に係る測定方法は、半導体ウェーハの
裏面に、マイクロ波を集束して照射し、その反射マイク
ロ波を検出器で受信しつつ、レーザー光発生器によりレ
ーザー光パルスを発生させ、このレーザー光パルスを光
学系により前記マイクロ波の集束径よりも小さい径に集
束して、前記マイクロ波照射位置と対応するウェーハ表
面に照射し、ウェーハ内部で少数キャリアを励起させ、
前記マイクロ波受信信号から前記少数キャリアの増減に
基づくウェーハの導電率変調を検出することにより、前
記少数キャリアの実効ライフタイムおよび/または再結
合速度を測定した後、前記レーザー光照射位置およびマ
イクロ波照射位置を、半導体ウェーハに沿って、レーザ
ー光の集束径および少数キャリアの拡散距離の和で決ま
る一定間隔毎に移動し、前記測定を繰り返すことによ
り、半導体ウェーハの全面に亙る実効ライフタイムおよ
び/または再結合速度の面内分布を得ることを特徴とす
る。
また、本発明の請求項2の測定方法は、前記レーザー光
発生器としてHe−Neレーザー光発生器を使用するこ
とにより、前記ウェーハの表面から3μm以内で集中的
に少数キャリアを励起させ、表面再結合速度の面内分布
のみを得ることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3の測定方法は、前記光学系と
して光ファイバーを使用し、この光ファイバーによりレ
ーザー光パルスを集光してウェーハに照射することを特
徴とする。
「作用」 本発明の請求項1に係る測定方法によれば、マイクロ波
を集束するとともに、レーザー光パルスを光学系により
マイクロ波の集束径よりも小径に集束し、ウェーハの裏
と表にそれぞれ照射するから、各測定点における分解能
を集束光の直径および少数キャリアの拡散距離の合計程
度にまで高めることができるうえ、レーザー光およびマ
イクロ波の照射位置を、半導体ウェーハに沿って、レー
ザー光集束径および少数キャリア拡散距離の合計で決ま
る一定間隔毎に移動しつつ、測定を繰り返すことによ
り、半導体ウェーハの全面に亙る実効ライフタイムおよ
び/または再結合速度の面内分布を得ることができ、従
来法では検出不可能な微細な損傷等も確実に検出可能で
ある。
一方、本発明の請求項2の方法によれば、He−Neレ
ーザー光を使用することにより、レーザー光の侵入深さ
を抑制し、ウェーハ表面から2〜3μmの深さまでの領
域にのみ少数キャリアを発生させる。これにより、ウェ
ーハからの反射マイクロ波はバルクライフタイムの影響
を受けず、表面再結合速度の影響のみ受けたものとなる
から、反射マイクロ波の信号に対し、バルクライフタイ
ム計算を含まない単純な計算処理を施すだけで、半導体
ウェーハの表層に構築される素子の特性に多大な影響を
与える表面再結合速度を直接測定することが可能であ
る。また、マイクロ波およびレーザー光の双方を集束し
てウェーハに照射することにより、さらに高分解能かつ
多点高速測定が可能であり、ウェーハ表面のマッピング
を行うことが容易で、半導体デバイス製造工程中のオン
ライン観察によりウエーハ表面の微細な損傷等が検出で
きる。
さらに、本願発明の請求項3に係る測定方法では、光フ
ァイバーを介してレーザー光を照射するため、光照射位
置の変更が容易で、高速多点測定が行いやすいという利
点が得られる。
「実施例」 第1図は本発明に係わるウェーハ表面の半導体特性測定
方法の一実施例に使用した装置を示す構成図である。
図中符号1は、光チョッパ2を備えたレーザ光発生器で
あり、キャリア注入用としては、周波数200Hzでデ
ューティー比1に変調された波長633nmのHe−Ne
レーザ光(パルス幅5ms)発生器を用い、また表面再結
合速度Sの値を少数キャリアの減衰曲線から分離評価す
るための光源としては、パルス幅200ns、波長904
nmのレーザ光をコア径50μmφのファイバーを通して
照射する半導体レーザ光発生器を用いた。
符号3は10GHzのマイクロ波発生器であり、発生さ
れたマイクロ波はサーキュレータ4およびリッジ導波管
5(第2図参照)を介して1mm幅に集束され、Siウ
エーハ6のレーザ照射点の裏側に照射される。反射した
マイクロ波は再びサーキュレータ4を通って検出器7に
導入され、検出器7からの信号は増幅器8を介してデジ
タル処理器9に入力されてここで結果が解析される。
一方、Siウェーハ6は移動ステージ10上に載置さ
れ、ステージ駆動器11により100μm単位で水平移
動されるとともに、ウェーハ位置情報はデジタル処理器
9に入力されるようになっている。
(実施例1) 上記装置を用いて、50μmφの光ファイバーで集光し
た904nmのレーザ光パルスをSiウェーハ表面に照射
し、反射マイクロ波の出力信号を計測した。第3図はこ
の出力信号をt=0の値で規格化した減衰曲線を示して
いる。変数Xは、光ファイバーの先端とSiウェーハと
の距離であり、Xが大きくなると光束のビーム径は広が
り、ウェーハの単位面積当たりの入射フォトン数、ひい
てはキャリアの注入濃度が減少すると考えられる。
グラフ中、τはそれぞれの減衰曲線の尾部から求め
た、一次モードライフタイムである。Xの値に拘わらず
τの値は略一定であるが、減衰曲線の初期部分はXの
値によって変化しており、この部分からは前記τbとS
の分離評価技術を用いた表面再結合速度Sの算出ができ
ない。
次に第4図は、第3図の各減衰曲線を、それぞれのピー
ク値で規格化し、ピークを示す時間をt=0としてプロ
ットしたもので、X=1.5,2.5,3.5mmの3本
の減衰曲線が一致することがわかる。第3図でX=4.
5mmの場合には、Sおよびτbの分離評価方法を用いて
τbとSを個々に算出できるが、Xが3.5mmより小さ
い場合には、減衰曲線が上に凸のグラフとなり、実効ラ
イフタイムτeffは大きくなる。
第5図は、ファイバー先端とウェーハの距離をX=0で
固定し、レーザ光出力を変化させた場合の出力信号をt
=0の値で規格化した減衰曲線を示している。図中、減
衰曲線の最大値をパラメータとして減衰曲線が示されて
いるが、最大出力電圧が19.6mVになると信号が小さ
くなり、S/N比が悪くなることがわかる。半導体レー
ザダイオードの出力を大きくしてキャリア注入濃度を増
すと、信号のピークは光パルスが切れた後の数μsで観
測され、第3図のX≦2.5mmの場合の減衰曲線と同じ
ような形になる。さらに、減衰曲線の尾部から求めた一
次モードライフタイムτはキャリア注入濃度に依存し
なくなり、11〜13μsとなっている。第3図の場合
と同様に、注入濃度が大きい場合にはSとτbとの分離
評価技術によりSを求めることはできない。
次に第6図は、第5図の各注入濃度の減衰曲線を信号の
ピーク値で規格化し、ピークを示す時間をt=0として
表示した減衰曲線を示し、3種の注入濃度の減衰曲線
が、第4図のXを変化させた場合と同様に、略一致する
ことがわかる。キャリア注入濃度を適切に設定した場合
には、光パルスを半導体レーザダイオードから直接照射
した場合(〜2mmφ)の減衰曲線と、50μmφの光フ
ァイバーから照射した場合の減衰曲線とが略同一にな
る。
光ファイバーを用いた場合の減衰曲線に対してSとτb
の分離評価を行なった結果、τ=10.71μs、S
=348cm/sが得られ、ファイバーを使用しない場合
にはτ=9.79μs、S=314cm/sとなり、両
者も略一致した。
以上の結果から、レーザ光の強度を適切に設定すること
により、レーザ光照射に光ファイバーを用いた場合に
も、τbとSとの分離評価が可能であることがわかっ
た。
(実施例2) 次に、LSIの製造プロセスで多く用いられるイオン注
入による接合形成が良好であるか否かの評価を、第1図
の装置を用いたSの測定によって試みた。
Siウェーハに500Åの酸化膜を形成し、その半面に
イオンを1013cm-2の濃度で注入した後、1000℃×6
0分の熱処理を施した。次に、このウェーハを第1図の
装置にセットし、半導体レーザによりSとτbの分離評
価技術を用いてSを測定するとともに、それぞれの位置
でのτを計測した。なお、装置の半導体レーザダイオ
ードには光ファイバーを接続せず、直接ダイオードから
ウェーハに照射した。第7図はその結果を示すグラフで
ある。これからわかるようにイオン注入領域ではSの値
が小さくなり、良好なn−n−nのhigh−low接合
が形成されたことが示されている。イオン注入領域と未
注入領域の境界部分では、Sが両領域の中間値を示して
おり、この中心のSがそれぞれの領域のSと一致するま
での距離は±1mmであった。半導体レーザ光のビーム径
は2mmφであり、マイクロ波は1mm幅のリッジ導波管に
より集束して放出していることから、面分解能はマイク
ロ波の集束度で決定されていることがわかる。
一方、τはSの関数として表現でき、Sとは逆の相関
を示している。試みにτを集束しないマイクロ波系で
測定した場合、半導体レーザダイオードとSiウェーハ
との距離を大きく、すなわち半導体レーザ光ビームの照
射面積を大きくすると、τの値は、イオン入領域〜境
界〜未注入領域で明瞭な差が見られなくなり、分解能が
低下することが確認できた。
一方、第8図はPイオン注入を行なった。Siウェーハ
に、2mmφのHe−Neレーザパルス光ビームを照射し、
集束マイクロ波系の出力電圧をプロットした結果であ
る。イオン注入した時点では、イオン注入領域の信号強
度が表注入領域よりも小さく、He−Neレーザ光で励起
されたキャリアはイオン注入領域の損傷層で再結合し、
減少したことを示している。
一方、1000℃×60分の熱処理後では、n−n−
のhigh−low接合の形成によって表面再結合速度S
が非イオン注入領域に比して極めて小さくなっており、
第7図の場合と同様に特性の良いhigh−low接合が形成
されている。
(実施例3) 次に、Siウェーハの搬送時に表面に導入されると思わ
れる損傷の影響を評価するため、この種の損傷に相当す
るスクラッチをウェーハ表面に形成し、このスクラッチ
がSに及ぼす影響を測定した。
第9図は、ウェーハ表面に間隔を変えて2本のスクラッ
チを平行に形成し、このスクラッチと直交する方向に走
査しつつウェーハのSeffを測定した結果である。な
お、図中Soはスクラッチの無いウェーハでのSの範囲
を示す。
2本のスクラッチの間隔が500μmの時には、Seffの
値がスクラッチの中間でSoの値まで下がるとともに、
スクラッチの部分ではSoに比して極めて大きな値を示
し、スクラッチの形成がSを大きくする欠陥の導入を伴
うことを示唆している。
一方、スクラッチの間隔が400,300μmになる
と、スクラッチの無い中間付近でもSeffはSoまで下
がらず、200μm以下では逆にスクラッチの中間で最
大値を示した。このウェーハのライフタイムを測定した
結果、少数キャリアの拡散距離(L)は200〜220
μmであった。レーザ光ビームの径を50μmとすると、
Seffに影響を及ぼさないスクラッチの間隔は(400
〜440)+50μmとなり、第9図の結果とも符合す
る。
次に第10図は、スクラッチの中間でのSeffの値を、S
iウエーハ表面からファイバーまでの距離Xを種々変化
させて求めた結果を示している。X=0でかつスクラッ
チの間隔が200,300,400μmの場合、スクラ
ッチ中間点でのSeffはSo=500cm/sより大きく
観測され、500μmではSoの値になる。これは第9
図の結果から理解できる。
一方、Xの値を0.5,1.0,1.5mmと大きくする
と、スクラッチ中間点でのSeffはスクラッチ間隔との
依存性を弱め、曲線の傾きが小さくなる。例えば、X=
1.5mmの場合にSeffをSoと同じ値まで下げるには、
スクラッチ間隔が1300μm必要となる。これらの結
果から光ファイバーから照射される光線は円錘状に広が
っていることがわかる。
次に、第1図に示した装置を使用し、波長904nmの半
導体レーザと、633nmのHe−Neレーザの2種類を使
用して測定を行なった。
904nm光はSiウェーハ表面から約70μm、633nm
光は2〜3μmが侵入深さであり、注入した少数キャリ
アは、指数関数的に減少する形でそれぞれ70μm、3
μmの深さに分布していることが示唆される。このよう
な注入直後の分布状態からキャリアは拡散していくた
め、キャリア分布が浅いHe−Neレーザ光照射の方が、
キャリア分布が浅い半導体レーザより、表面付近でのキ
ャリア再結合の影響を受けやすく、鋭敏である。このた
め、904nmの半導体レーザ光ビーム照射によるSの測
定には、高性能の電子計算機を用いても減衰曲線を求め
てから算出するため、一点の測定に5〜6s程度の時間
が必要であるのに対し、He−Neレーザを用いた場合は
表面再結合速度Sに直接し、集束マイクロ波系の出力電
圧の測定のみでよいから、測定時間が例えば1秒以下に
短縮されてXYステージの移動速度で律速され、連続ス
キャンも可能となる。
次に第11図は、間隔が5mmの2本のキズをつけたSiウ
ェーハ表面において、半導体レーザパルス光ビーム(5
0μmφファイバー付き)を用いてSを500μmピッチ
でマッピングした結果を示す。また、第12図はHe−
Neレーザパルス光ビーム(2mmφ)を用いて第11図
と同様に集束マイクロ波系の出力電圧をマッピングした
結果を示している。第11図におけるSの値は、ビーム
径が小さいためにスクラッチの部分で鋭く立ち上がって
大きな値を示しているが、第12図のHe−Neレーザ光
照射による場合は、スクラッチ部分での信号低下があま
り鋭くない。これは、He−Neレーザ光照射の場合はビ
ーム径が大きいため、信号の変化が緩和されたものと考
えられる。
さらに第13図は、表面に傷を付けたSiウェーハにつ
いて、半導体レーザ光ビーム(波長904μm)を50
μmφをファイバーで集光して500μmピッチで照射
し、表面再結合速度Sを測定した結果を示す。また、第
14図は同じ試料について、He−Neレーザ光ビーム
(波長633μm)を光学系で集光して20μmピッチで
照射し、マイクロ波の出力電圧値をそれぞれマッピング
した結果を示している。これらの結果より、He−Ne光
ビームを集光すれば、半導体レーザ光を集光して用いた
場合よりもSの影響を受け易いから、より高感度で短時
間にSiウェーハのキズの評価ができることが明らかで
ある。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係るウェーハ表面の半導
体特性測定方法によれば、マイクロ波を集束するととも
に、レーザー光パルスを光学系によりマイクロ波の集束
径よりも小径に集束し、ウェーハの裏と表にそれぞれ照
射するから、各測定点における実効ライフタイムおよび
/または再結合速度の分解能を集束光の直径および少数
キャリアの拡散距離の合計程度にまで高めることができ
る。また、レーザー光照射位置およびマイクロ波照射位
置を、半導体ウェーハに沿って、前記集束光の直径およ
び少数キャリアの拡散距離の和で決まる一定間隔を空け
て移動させ、前記測定を繰り返すことにより、半導体ウ
ェーハの全面に亙る実効ライフタイムおよび/または再
結合速度の面内分布を得ることができ、従来法では検出
不可能な微細な損傷等も確実に検出可能である。
一方、本発明の請求項2の方法によれば、He−Neレ
ーザー光を照射することにより、レーザー光の侵入深さ
を抑制し、ウェーハ表面から2〜3μmの深さまでの領
域にのみ少数キャリアを発生させることが可能である。
これにより、ウェーハからの反射マイクロ波はバルクラ
イフタイムの影響を受けず、表面再結合速度の影響のみ
受けたものとなるから、この反射マイクロ波の信号に対
し、バルクライフタイムの計算を含まない単純な計算処
理を施すだけで、半導体ウェーハの表層に構築される素
子の特性に多大な影響を与える表面再結合速度を直接測
定することが可能となるうえ、マイクロ波およびレーザ
ー光の双方を集束してウェーハに照射することにより、
さらに高分解能かつ多点高速測定が可能であり、ウェー
ハ表面のマッピングを行うことが容易で、半導体デバイ
ス製造工程中のオンライン観察によりウェーハ表面の微
細な損傷等が検出できる。
さらに、本願発明の請求項3に係る測定方法では、光フ
ァイバーを介してレーザー光を照射するため、光照射位
置の変更が容易で、高速多点測定が行いやすいという利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に使用される測定装置を示
す構成図、第2図は同装置の導波管を示す斜視図、第3
図ないし第14図は本発明の実施例の結果を示すグラフ
である。 1…レーザ光発生器、 2…光チョッパ、 3…マイクロ波発生器、4…サーキュレータ、 5…リッジ導波管、 6…Siウェーハ、 7…検出器、 9…デジタル処理器、 10…移動ステージ、 11…ステージ駆動器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェーハの裏面に、マイクロ波を集
    束して照射し、その反射マイクロ波を検出器で受信しつ
    つ、 レーザー光発生器によりレーザー光パルスを発生させ、 このレーザー光パルスを光学系により前記マイクロ波の
    集束径よりも小さい径に集束して、前記マイクロ波照射
    位置と対応するウェーハ表面に照射し、ウェーハ内部で
    少数キャリアを励起させ、 前記マイクロ波受信信号から前記少数キャリアの増減に
    基づくウェーハの導電率変調を検出することにより、前
    記少数キャリアの実効ライフタイムおよび/または再結
    合速度を測定した後、 前記レーザー光照射位置およびマイクロ波照射位置を、
    半導体ウェーハに沿って、レーザー光の集束径および少
    数キャリアの拡散距離の和で決まる一定間隔毎に移動
    し、前記測定を繰り返すことにより、半導体ウェーハの
    全面に亙る実効ライフタイムおよび/または再結合速度
    の面内分布を得ることを特徴とするウェーハ表面の半導
    体特性測定方法。
  2. 【請求項2】前記レーザー光発生器としてHe−Neレ
    ーザー光発生器を使用することにより、前記ウェーハの
    表面から3μm以内で集中的に少数キャリアを励起さ
    せ、表面再結合速度の面内分布のみを得ることを特徴と
    する請求項1記載のウェーハ表面の半導体特性測定方
    法。
  3. 【請求項3】前記光学系として光ファイバーを使用し、
    この光ファイバーによりレーザー光パルスを集光してウ
    ェーハに照射することを特徴とする請求項1または2記
    載のウェーハ表面の半導体特性測定方法。
JP63224279A 1988-09-07 1988-09-07 ウェーハ表面の半導体特性測定方法 Expired - Lifetime JPH067564B2 (ja)

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