JPH067526Y2 - 車両用灯具の通気,放熱構造 - Google Patents

車両用灯具の通気,放熱構造

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JPH067526Y2
JPH067526Y2 JP1989002065U JP206589U JPH067526Y2 JP H067526 Y2 JPH067526 Y2 JP H067526Y2 JP 1989002065 U JP1989002065 U JP 1989002065U JP 206589 U JP206589 U JP 206589U JP H067526 Y2 JPH067526 Y2 JP H067526Y2
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JP
Japan
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lamp
hole
ventilation
reflector
lamp housing
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仁 小原
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用灯具の光源バルブから発生する熱を外
部に放散せしめるとともに、該発熱による灯具内部空間
の圧力上昇を防止するための、通気,放熱構造に関する
ものである。
〔従来の技術〕
第2図は従来例の通気,放熱構造を構えた車両用灯具の
垂直断面図である。
ランプハウジング1の前面開口部を覆って前面レンズ2
が装着されている。
上記ランプハウジング1の背面側の壁に貫通せしめてバ
ルブソケット3が装着され、該バルブソケット3に光源
バルブ4が取り付けられている。
前記ランプハウジング1の背面側の壁の内面に当接せし
めて金属板製のリフレクタ5が取り付けられている。取
付構造部分は本図に現われていないが、カシメ,ネジ,
若しくはリフレクタ5の弾性を利用した係着など、各種
の取付方法が適宜に採用されている。
前記の光源バルブ4が点灯されるとジュール熱が発生
し、灯具内部が昇温する。
昇温に伴う内部空気の膨張に因る昇圧を防止して灯具の
破損を回避するため、及び、 昇温に伴う構成部材の過熱に因る構成材料の劣化,焼損
を防止するため、 灯具内部空間を大気に連通せしめて、通気,放熱が図ら
れる。このため、ランプハウジング1に上部通気孔1a,
下部通気孔1bが設けられている。
光源バルブ4付近の昇温した空気は矢印aの如く灯具外
に上昇流出し、低温の大気が矢印bの如く流入して熱対
流を生じ、灯具内で発生した熱が放熱されるとともに、
灯具内が大気圧に保たれる。
〔考案が解決しようとする課題〕
第2図の従来例のように通気孔を設けて、灯具内に大気
を流通させると、灯具内に大気中の塵埃が侵入して付着
する。
光学的に透明であるべき部材に塵埃が付着すると、灯具
としての性能が低下する。
塵埃が侵入を阻止して大気を流通させる技術として、フ
ィルタを使用することは公知であるが、フィルタを用い
ると空気の流通抵抗が大きくなって換気,放熱機能が低
下するのみでなく、塵埃で目詰まりしたフィルタは新品
と交換しなければならないので不経済である。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、フィルタ
を用いることなく塵埃の侵入を防止し、灯具内部空間を
大気に連通せしめ得る、簡単な構成の通気,放熱構造を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の通気,放熱構造
は、ランプハウジングの前面開口部を覆って前面レンズ
を装着し、上記ランプハウジングの背面側の壁の内面に
当接せしめてリフレクタを取り付けた車両用灯具におい
て、 前記ランプハウジングの背面側の壁に透孔を設け、 上記の透孔および該透孔の周囲を覆って、上記背面側の
壁に密着せしめることなくリフレクタを当接せしめ、 上記透孔の周囲とリフレクタとの間隙の寸法を、空気の
流通が可能で塵埃の通過が困難な寸法に設定し、上記の
間隙と前記の透孔とを介して、ランプハウジング内部空
間を大気と連通せしめる。
本考案において「密着させる」とは、気密を保って接触
させる意である。
前記の、「空気の流通が可能で塵埃の通過が困難な間隙
寸法」の求め方は、本考案の実施例について具体的に後
述する。
〔作用〕
上記の構成によれば、灯具内の空気はリフレクタとラン
プハウジングとの間の微小な空隙を介して大気と流通と
得るので、灯具内で発生した熱は空気流によって放散さ
れ、かつ、灯具内圧力が大気圧と等しく保たれ、しか
も、前記微小な空隙を通って大気中の塵埃が灯具内に侵
入する虞れは無い。
その上、従来例における上部通気孔1aの如く、上方に向
けて開放された通気孔を設ける必要が無いので、灯具の
上方から雨水や洗浄水が滴下しても、直接的に灯具内へ
流入する虞れが無い上に、前記通気孔が内側からリフレ
クタで覆われているので、灯室内が外観に現われず、見
栄えが良くて商品価値が高い。
〔実施例〕
第1図は本考案に係る通気,放熱構造の1実施例を備え
た車両用灯具の垂直断面図である。
この実施例は、第2図に示した従来例に本考案を適用し
て改良したもので、第2図と同一の図面参照番号を付し
たものは前記従来例におけると同様及至は類似の構成部
分である。
次に、第2図(従来例)と対比しつつ、本実施例(第1
図)の改良点について説明する。
本例は、従来例の上部通気孔1aや下部通気孔1bに相当す
る、開放された通気孔は設けない。
その代り、ランプハウジング1′がリフレクタ5によっ
て覆われている部分(即ち、リフレクタ5の背面に当接
している個所)に、背面通気孔1c,1dを設ける。
ランプハウジング1′とリフレクタ5とは、パッキンを
介装したり、封止剤を塗布したりすることなく当接せし
めてあるので微小な空隙を介して当接している。
このため、灯具内部空間と大気とは、上記の微小な空隙
と、背面通気孔1c,1dを介して流通し、この流通によっ
て灯具内の高温の空気が大気に排出され、低温の大気が
灯具内に流入して、発生熱の放散が行われる。これと共
に、灯具内の圧力は前記の流通によって大気圧に保たれ
る。
前記の背面通気孔1c,1dの周囲とリフレクタ5との
間隙寸法は、空気の流通が可能で、塵埃の通過が困難な
ように設定する。本考案を実施する場合、具体的には次
のように構成すれば良好な結果が得られる。
a.パッキンを介装したり封止剤を塗布したりすること
なく、板金製のリフレクタ5によって背面通気孔1c,
1dおよびその周囲を覆うと、別段の考慮を要しないで
空気の流通は維持できる。その理由は、空気弁の弁座の
ような精密仕上げをすることなく、単に板金製の部材で
孔を覆っただけで気密を保ち得ないということが、経験
則として広く知られているごとくだからである。
b.塵埃の通過を完全に不可能ならしめようとすると、
塵埃粒径の分布を勘案して、最小粒径よりも間隙寸法を
小さくしなければならない。
しかし、塵埃の通過を困難ならしめる程度の間隙は、単
に平均粒径程度で足り、間隙寸法の規制に格別の高精度
を要しないことが経験則として広く知られている。その
理由は次のごとく考えられる。
ランプハウジング1′とリフレクタ5との間に形成され
る間隙を通過する塵埃粒子は、空気中に浮遊している程
度の微小粒子に限られる。これらの塵埃微小粒子に対し
てランプハウジング1′の壁面やリフレクタ5の表面は
粗であり(凹凸を有している意)または微小粒子自体は
ブラウン運動をしているので、間隙を通過する途中で壁
面に接触する公算が大きい。壁面に接触した塵埃微粒子
は摩擦によって運動エネルギーを失い、壁面に捕捉され
る。
若干の塵埃微粒子が壁面に捕捉されると、流路はいっそ
う屈曲し、後続の塵埃粒子は通過しにくく、捕捉され易
くなる。
従来技術におけるがごとくフィルタによって塵埃を濾別
すると、フィルタを次第に目詰まりして通気抵抗が増加
する。しかし、本実施例は通気孔1c,1dの周囲の比
較的広範囲の部分で塵埃を捕捉するので、塵埃の捕捉,
推積による通気抵抗の増大は微小であり、実用上無視し
得る程度である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、ランプハウジング
後方の壁の内面がリフレクタで覆われている個所に通気
孔を設けるという簡単な構成で、塵埃が灯具内に侵入す
る虞れ無く、 上方から滴下した水が灯具内へ直接的に流入する虞れ無
く、 灯具内空間を大気に連通せしめて、灯具内で発生した熱
の放散を行わせることができ、灯具内の圧力を大気圧と
等しく保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る通気,放熱構造の1実施例を備え
た車両用灯具の垂直断面図である。 第2図は従来例の車両用灯具の垂直断面図である。 1……従来例のランプハウジング、1′……実施例のラ
ンプハウジング、1a……上部通気孔、1b……下部通気
孔、1c,1d……背面通気孔、2……前面レンズ、3……
バルブソケット、4……光源バルブ、5……リフレク
タ、5a……リフレクタの中心孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプハウジングの前面開口部を覆って前
    面レンズを装着し、上記ランプハウジングの背面側の壁
    の内面に当接せしめてリフレクタを取り付けた車両用灯
    具において、 前記ランプハウジングの背面側の壁に透孔を設け、 上記の透孔および該透孔の周囲を覆って、上記背面側の
    壁に密着させることなくリフレクタを当接せしめ、 上記透孔の周囲とリフレクタとの間隙の寸法を、空気の
    流通が可能で塵埃の通過が困難な寸法に設定し、上記の
    間隙と前記の透孔とを介して、ランプハウジング内部空
    間を大気と連通せしめたことを特徴とする、車両用灯具
    の通気,放熱構造。
JP1989002065U 1989-01-13 1989-01-13 車両用灯具の通気,放熱構造 Expired - Lifetime JPH067526Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0295107U JPH0295107U (ja) 1990-07-30
JPH067526Y2 true JPH067526Y2 (ja) 1994-02-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62193603U (ja) * 1986-05-31 1987-12-09
JPH069361Y2 (ja) * 1987-02-12 1994-03-09 日東電工株式会社 照明具
JPS63202002U (ja) * 1987-06-18 1988-12-27

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JPH0295107U (ja) 1990-07-30

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