JPH0675110U - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

施肥装置付き田植機

Info

Publication number
JPH0675110U
JPH0675110U JP350794U JP350794U JPH0675110U JP H0675110 U JPH0675110 U JP H0675110U JP 350794 U JP350794 U JP 350794U JP 350794 U JP350794 U JP 350794U JP H0675110 U JPH0675110 U JP H0675110U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clogging
fertilizer
fertilizer application
rice transplanter
row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP350794U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2500382Y2 (ja
Inventor
弘義 藤木
康也 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP1994003507U priority Critical patent/JP2500382Y2/ja
Publication of JPH0675110U publication Critical patent/JPH0675110U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500382Y2 publication Critical patent/JP2500382Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 詰まりを生じた場合に、これを作業者に認識
させると共に、前述のようにどの条の施肥装置に詰まり
を生じたかを記憶するというような煩いなく詰まりを取
り除く作業を行える構造を得る。 【構成】 乗用走行機体1に連結した多条植え苗植付装
置Aに、作溝器14で圃場面に形成した各条ごとの施肥
溝に管路を通して送り出されてくる粉粒状の肥料を落下
供給するよう構成した施肥装置Bを備えるとともに、各
条の肥料供給経路に詰まり検出センサを設けてある施肥
装置付き田植機であって、前記乗用走行機体1の運転部
Dに、前記各詰まり検出センサのいづれかの詰まり検出
に基づいて作動する警報手段を設けるとともに、前記施
肥装置Bに、詰まり発生条に対応して表示作動する詰ま
り発生条表示手段を設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は乗用走行機体に連結した多条植え苗植付装置に、作溝器で圃場面に形 成した各条ごとの施肥溝に管路を通して送り出されてくる粉粒状の肥料を落下供 給するよう構成した施肥装置を備えるとともに、各条の肥料供給経路に詰まり検 出センサを設けてある施肥装置付き田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、施肥装置としては、例えば実開昭60‐116807号に示されるよう、ホッパ ーに貯留した肥料を苗植付装置の作動と共に作動する繰出し機構によって一定量 ずつ落下させ、かつ、このように落下させた肥料をホース、作溝器を介して圃場 に送るよう構成されたものがあり、又、このように構成された施肥装置では圃場 からの水分の作用によってホースあるいは作溝器の内面に肥料が付着する場合が あり、これを検出するための詰まり検出センサを備える施肥装置が案出されてい る。 そして、前記センサを備えたものにあっては、各条毎の詰まり状態を作業者に 認識させる必要から、ランプ等の報知手段を条数に等しい数だけ運転部のメータ パネルに設けるようにしている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、このように施肥条に対応するランプを運転部に設けた場合には、ラン プが点灯した場合には、どの条のランプが点灯したかを記憶してから施肥装置の 詰まりを取除く作業を行わなくてはならず煩わしい面を生じる。 本考案の目的は合理的な改造で、詰まりを生じた場合に、これを作業者に認識 させると共に、前述のようにどの条の施肥装置に詰まりを生じたかを記憶すると いうような煩いなく詰まりを取り除く作業を行える構造を得る点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本考案の特徴は、冒記構成の田植機において、前記乗用走行機体の運転部に、 前記各詰まり検出センサのいづれかの詰まり検出に基づいて作動する警報手段を 設けるとともに、前記施肥装置に、詰まり発生条に対応して表示作動する詰まり 発生条表示手段を設けてある点にあり、その作用、及び効果は次の通りである。 【0005】 【作用】 上記特徴を例えば図1図及び図2に示すように構成すると、詰まり検出検査S ‥のうちの1つでも詰まりを検出した場合には、これと同時に運転部Dのメータ パネル40に備えた警報手段としてのブザー41が作動すると同時に警報ランプ 42が点灯して詰まりの発生を作業者に認識させ、又、これと同時に施肥装置B の後面に、各条に対応して設けた詰まり発生条表示手段としてのランプ32‥の うちの詰まりに対応するランプ32が点灯することになる。 【0006】 【考案の効果】 従って、単に詰まりの発生を作業者に認識させる警報手段と、どの条に詰まり が発生したかを施肥装置側で表示する詰まり発生表示手段とを設けることによっ て、警報手段の作動後には、単純に詰まり発生表示手段に対応して詰まりを取除 く作業を容易に行える構造が得られた。 特に本考案では、運転部には警報手段のみを設けるため、運転部に条数分のラ ンプを備えるものと比較して、施肥装置から走行機体に引き込まれるコードの本 数を低減できる効果も奏する。 【0007】 【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図11に示すように、乗用型の走行機体1の後端に、油圧シリンダ2の作動で 昇降するリンク機構3を介して苗植付け装置Aを連結して田植機を構成する。 前記苗植付装置Aは走行機体1から動力が伝えられる伝動ケース5、マット状 苗Wを載置する苗のせ台6、苗のせ台6からの苗を1株づつ圃場面Sに植付ける 5つの植付けアーム7‥、苗植付装置Aの左右方向に並設した3つの整地フロー ト8,8,8等で5条植用構成され、更に、該苗植付装置Aには苗植付作動時に 圃場に肥料を送る施肥装置Bが取付けられている。 図11及び図5に示すように前記施肥装置Bは、植付アーム7‥夫々が苗を植 付ける圃場面の側部夫々に肥料を送るよう5条用に構成され、以下にその構造を 詳述する。 図5に示すように、粉粒状の施肥9を貯留するホッパー10、ホッパー10の 下部に連通連結するケーシング11に内装された繰出し機構12、繰出し機構1 2から送り出された肥料を案内するホース13、及び該ホース13の下端に連結 された作溝器14で施肥装置Bの1条単位が構成されている。 又、前記ホッパー10は図7に示すように、互いに隣合うホッパー10を連通 状態に構成して、2条分あるいは3条分の肥料を1つの蓋体の開放で供給できる 構造の2条用のホッパーブロック10Aと3条用のホッパーブロック10Bとを 組合わせて5条用に構成されて前記繰出し機構12は、上面に凹部12a,12 aを形成した筒体12bで成り、前記植付アーム7を作動軌跡を設定するリンク 機構15の揺動力がロッド16を介して伝えられることで、左右向き軸芯周りで 往復揺動し、前記凹部12a,12aに入り込んだ肥料を前後夫々の方向に振り 分けて落下させるよう作動する。 同図に示すように、繰出し機構12を内装するケーシング11には、繰出し用 の筒体12bに摺接するブラシ17,17が取付けられ、筒体12bから送り出 される肥料の量を一定量に規制するようになっている。又、該ケーシング11の 後面には繰出し機構12から下方の肥料の供給経路を掃除するための掃除具挿入 口11aが形成され、又、この掃除具挿入口11aはゴムキャップ18で閉塞さ れるようになっている。 図8乃至図10に示すように前記作溝器14は金属材で成るとともに、その横 断面形状が後向きに開口された略U字状に設定され、又、該作溝器14の左右側 壁14a,14aのうち前記植付アーム14a側のものの前後長さが他方側より 大きく形成され、植付作動時の泥土飛沫の進入を防止するようになっている。 又、作溝器14の前壁14bにブラケット19が取付けられると共に、前記整 地フロート8に設けた作溝用の板体20の後部とブラケット19とがボルト21 で連結されることで作溝器14は整地フロート8に対して設けられている。 更に、該作溝器14の内部における前記ホース13との連結部分近くに、繰出 し機構12からの肥料の供給経路の詰まり、あるいは狭小化を検出するための詰 まり検出センサSが設けられている。 つまり、該センサSは、作溝器14の前壁14bにビス22,22を介して取 付けられた絶縁物23、この絶縁物23に左右方向に並列的に形成した突出部2 3a,23aに露出状態に設けた電極片24,24、及び作溝器14の左右側壁 14a,14a夫々が兼用される電極で成り、電極片24,24と左右側壁14 a,14aとが夫々近接配置されることで、電極片24と側壁14aとの間に亘 って肥料粉が付着して肥料壁9aが形成された場合の電気抵抗の低下から供給経 路の詰まり、あるいは狭小化を検出できるよう構成されている。 尚、図10に示すように前記電極片24,24夫々がコード25で接続されて 、夫々が等電位状態に設定されると共に、これら電極片24,24と接続された コード26が絶縁物23の外部まで引き出され、又、図8に示すようにラグ端子 27が前記ビス22と共に作溝器14に締付けられ、このラグ端子27に接続さ れたコード28が前記コード26と共に、後記する制御基板29に引き込まれて いる。 因に、前記電極片24,24は、詰まりが多く発生するホース13の下方開口 13aの近傍に設けられると共に、ホース13から肥料が落下する経路にオーバ ーラップさせてある。 図7に示すように、前記2条用、及び3条用のホッパーブロック10A,10 B夫々から肥料が供給される施肥装置の2条用の部分及び3条用の部分夫々がユ ニット化可能に構成され、2条ユニット部分B2 、3条ユニット部分B3 夫々に は前記ケーシング11‥の後方に位置させてカバー30,30が備えられている 。 これらカバー30,30は夫々とも、前記ケーシング11から後方に延出した 支持アーム31に枢支支持されることで上方への揺動開放が可能に構成してあり 、又、これらカバー30,30の後面には、後面視で前記5つのホース13‥の 上方に位置する位置に詰まり表示用のランプ32‥が取付けられ、更に、3条ユ ニットB3 側のカバー30内面に制御基板29が取付けられている。 即ち、前記カバー30,30は夫々とも樹脂製の成形物で成り、図6に示すよ うに、前記支持アーム31に対して、カバー上部がビス33、ワッシャ34,3 4、皿バネ35、ロックナット36,36で成る支点Pを介して支持されること で上方への揺動開放姿勢を任意に設定して保持できるようになっている。 又、前記制御基板29には、図1及び図2に示す電回路の制御部Cを構成する 電気素子群が備えられると共に、前記センサSからのコード26,28‥、前記 5つのランプ32‥へのコード37‥、走行機体1に備えたバッテリー38から のコード39、及び走行機体1の運転部Dのメータパネル40に備えたブザー4 1と警報ランプ42とを作動させる信号用のコード43が接続され、さらに、制 御基板29にはセンサS‥の感度を設定するためのボリューム44が設けられて いる。 該制御部Cは、3端子型の定電圧電源素子45、前記センサS‥からの信号が 入力される5つのコンパレータ46‥、コンパレータ46‥からの出力信号を増 幅するドライブ用のトランジスタ47‥、コンパレータ46‥夫々への基準電圧 を設定する前記ボリューム44、5つのコンパレータ46‥からの信号が入力す るORゲート48で成り、夫々のコンパレータ46‥に入力するセンサS‥の電 気抵抗値が低下して、コンパレータ46の出力端子がONになると前記ランプ3 2を点灯させ、又、ランプ32‥のうちの1つでも点灯するとトランジスタ49 ,49を介して前記ブザー41と警報ランプ42とを作動させるよう構成されて いる。 又、該ブザー41は間歇作動するよう構成されている。 更に、前記制御基板29は図3及び図4に示すように前記カバー30内面にビ ス50で止め付けられた後に、該制御基板29の全面を覆う樹脂51を流し込ん で固め付けられている。 そして、センサSの感度調節に際しては、前記カバー30を任意の姿勢まで揺 動開放して、前記ボリューム44を操作するノブ44aを回動操作でき、又、繰 出し機構12からの供給経路を掃除する場合にも、前述と同様にカバー30を任 意の姿勢まで揺動開放した状態で、ゴムキャップ18を取外し、掃除具52を掃 除具挿入口11aに挿通できるよう構成されている。 尚、掃除具52は、一方の端部にブラシ52aか形成されると共に、他端部に ゴム製のスクレーパ52bが着脱可能に取付けられた構造に構成されている。 【0008】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に例えば、警報手段をブザー以外の音声を発する構造 のみ、あるいは発光素子のみ、あるいは、赤色等に彩色された小片を機械的に露 出する構造に構成しても良い。 【0009】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。 【提出日】平成6年5月9日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、乗用走行機体に連結した多条植え苗植付装置の後方側位置に、作溝 器で圃場面に形成した各条ごとの施肥溝に管路を通して送り出されてくる粉粒状 の肥料を落下供給するよう構成した施肥装置を設けた施肥装置付き田植機に関す る。 【0002】 【従来の技術】 この種の施肥装置付き田植機では、ホッパーに貯留した肥料を苗植付装置の作 動と共に作動する繰出し機構によって一定量ずつ落下させ、かつ、このように落 下させた肥料をホース、作溝器を介して圃場に送るよう構成したものが一般的に 知られているが、このように肥料を自動供給するものでは、何等かの原因で供給 途中の肥料が停滞して送られなかったり、肥料がなくなった場合に、施肥が行わ れないままで苗植え付けが行われてしまうことがある。 このように、部分的に施肥が行われない状態での苗植え付けがなされると、苗 の成長過程で圃場の一部に、部分的に生育状態の極端に悪い苗群が現れることに なり、収穫時の収益率の悪化につながることになる。 そこで、従来では、前記肥料の送り出し状態を検出するために、料貯留用ホッ パーから管路を通して送り出されてくる粉粒状の肥料を落下供給するよう構成し た施肥装置を設けた施肥装置付き田植機において、肥料繰り出しロールの下方位 置で、肥料貯留用ホッパーから送り出されるべき肥料の繰り出し不能状態を検出 する検出センサを備え、かつ、その検出結果を運転者に対して報知する警報手段 を設けていた(例えば、実開昭59ー77328号公報 参照)。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 上記従来構造によれば、肥料の繰り出し不能状態を検出できるセンサ、及び、 警報手段を備えることで、前述の肥料供給がないままでの苗植え付けが行われる ことを、センサによる検出後では回避し得る点で有用なものである。 ところが、上記従来構造のものでは、肥料の送り出しの適否を判断するにあた って、繰り出しロールからの肥料の落下状態を検出することで行っているもので あるから、次のような問題がある。つまり、作溝器を介して圃場の施肥溝に肥料 を落下供給する構造のものでは、圃場からの水分の作用によってホースあるいは 作溝器の内面に肥料が付着堆積する場合がある。このような作溝器の内面に付着 堆積した肥料が成長してホース下端部に詰まりが生じた場合に、前記繰り出しロ ールからの肥料の落下状態を検出するセンサでは、直には前記詰まりを検出する ことができず、結局、前記の詰まりが生じてから施肥ホース内に後続の肥料が充 満し、繰り出しロール位置近くまで達した時点で、前記センサが繰り出し不能状 態になったことを検出する。そのため、前記作溝器近くで詰まりが生じてから実 際にセンサが繰り出し不能を検出するまでのタイムラグ分だけ、前述の施肥のな い苗植え付けが行われてしまうことになる。 また、前記センサは、複数の施肥条に対する繰り出しロール毎に肥料繰り出し 状態を検出するものであるため、前記警報手段によって、複数の繰り出しロール でのいずれかに異常があったか否か、及び、どの繰り出しロールで異常が生じた かを報知することはできても、各施肥条毎の肥料供給状態の良否を判断すること ができない。したがって、一つの繰り出しロールから供給される二つの施肥条の うち、一方での施肥量が極端に少なくなっていても、その状態を検出することが できない場合があり、この点で信頼性に欠けるものであった。 本考案の目的は、合理的な改造で、詰まりを生じた場合に、これを作業者に直 に認識させると共に、前述のようにどの条の施肥装置に詰まりを生じたかを確実 かつ簡単に認知させることができ、しかも詰まり発生条がどれであるかを記憶す るというような煩らわしさもなく、加えて、詰まりを取り除く作業やその確認を 簡単に行い易い構造の施肥装置付き田植機を得る点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本考案の特徴は、乗用走行機体の後部に連結した多条植え苗植付装置の後方側 位置に、作溝器で圃場面に形成した各条ごとの施肥溝に対して、肥料貯留用ホッ パーから管路を通して送り出されてくる粉粒状の肥料を落下供給するよう構成し た施肥装置を設けた施肥装置付き田植機において、前記施肥装置は、各条の肥料 供給経路の下端部に後向き開口状態で設けられた作溝器の開口部の内部に詰まり 検出センサを備え、前記乗用走行機体の運転部に、前記各詰まり検出センサのい づれかの詰まり検出に基づいて作動する警報手段を設けるとともに、前記苗植付 装置の後部に並設した前記施肥装置のホッパーの後方側の下方位置に、詰まり発 生条に対応して表示作動する詰まり発生条表示手段を設けてある点にあり、その 作用、及び効果は次の通りである。 【0005】 【作用】 a.上記のように、施肥装置は、各条の肥料供給経路の下端部に後向き開口状態 で設けられた作溝器の開口部の内部に詰まり検出センサを備えているため、各 施肥条毎に、その詰まり状態の有無を検出することができる。 b.そして、詰まり検出センサのうちの1つでも詰まりを検出した場合には、こ れと同時に運転部に備えた警報手段が作動して、詰まりの発生を運転者に認識 させ、又、これと同時に施肥装置の後面に、各条に対応して設けた詰まり発生 条表示手段が作動することになる。 c.各作溝器での詰まり解消作業も、機体の後方にまわって、肥料貯留用ホッパ ーの後方側の下方位置に設けてあるところの、詰まり発生条に対応して表示動 作する詰まり発生条表示手段を見ながら行うことができるので、例えば、泥面 位置にある前記作溝器の内部を泥面近くで覗き込みながら詰まり解消の成否を 視認しようとする場合に比べて、楽な姿勢で容易に行い易い。 【0006】 【考案の効果】 イ.上記a.及びb.の作用から、詰まりの発生を作業者に認識させる警報手段 と、どの条に詰まりが発生したかを施肥装置側で表示する詰まり発生表示手段 とを設けることによって、施肥が行われない状態での苗植え付けを回避するこ とができることに加えて、警報手段の作動後には、特別に詰まり発生条がどれ であるかを捜したり記憶する必要がなく、単純に詰まり発生表示手段に対応し て詰まりを取除く作業を行える。 ロ.上記a.及びb.の作用から、各施肥条毎の表示手段は施肥装置側に設け、 運転部には警報手段のみを設けるため、運転部に条数分のランプを備えるもの と比較して、施肥装置から走行機体に引き込まれるコードの本数を低減できる 効果も奏する。 ハ.そして、作溝器に詰まりが生じたときには、苗植付装置の後部にまわって詰 まり発生条表示手段の表示に対応する作溝器の詰まりを取り除く作業をしゃが んで行い、詰まり解消作業が充分に行えたかどうかの確認は、詰まり発生条表 示手段の目視によって行うことになるが、作溝器は後向きに開口し、詰まり発 生条に対応して表示動作する詰まり発生条表示手段は肥料貯留用ホッパーの後 方側の下方位置に設けてあるので、詰まり解消作業が充分に行えたかどうかの 確認が容易に行うことができ、詰まり解消作業の作業性がきわめて良い。 【0007】 【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図11に示すように、乗用型の走行機体1の後端に、油圧シリンダ2の作動で 昇降するリンク機構3を介して苗植付け装置Aを連結して田植機を構成する。 前記苗植付装置Aは走行機体1から動力が伝えられる伝動ケース5、マット状 苗Wを載置する苗のせ台6、苗のせ台6からの苗を1株づつ圃場面Sに植付ける 5つの植付けアーム7、苗植付装置Aの左右方向に並設した3つの整地フロート 8,8,8等で5条植用構成され、更に、該苗植付装置Aには苗植付作動時に圃 場に肥料を送る施肥装置Bが取付けられている。 図11及び図5に示すように前記施肥装置Bは、植付アーム7夫々が苗を植付 ける圃場面の側部夫々に肥料を送るよう5条用に構成され、以下にその構造を詳 述する。 図5に示すように、粉粒状の施肥9を貯留するホッパー10、ホッパー10の 下部に連通連結するケーシング11に内装された繰出し機構12、繰出し機構1 2から送り出された肥料を案内するホース13、及び該ホース13の下端に連結 された作溝器14で施肥装置Bの1条単位が構成されている。 又、前記ホッパー10は図7に示すように、互いに隣合うホッパー10を連通 状態に構成して、2条分あるいは3条分の肥料を1つの蓋体の開放で供給できる 構造の2条用のホッパーブロック10Aと3条用のホッパーブロック10Bとを 組合わせて5条用に構成されて前記繰出し機構12は、上面に凹部12a,12 aを形成した筒体12bで成り、前記植付アーム7を作動軌跡を設定するリンク 機構15の揺動力がロッド16を介して伝えられることで、左右向き軸芯周りで 往復揺動し、前記凹部12a,12aに入り込んだ肥料を前後夫々の方向に振り 分けて落下させるよう作動する。 同図に示すように、繰出し機構12を内装するケーシング11には、繰出し用 の筒体12bに摺接するブラシ17,17が取付けられ、筒体12bから送り出 される肥料の量を一定量に規制するようになっている。又、該ケーシング11の 後面には繰出し機構12から下方の肥料の供給経路を掃除するための掃除具挿入 口11aが形成され、又、この掃除具挿入口11aはゴムキャップ18で閉塞さ れるようになっている。 図8乃至図10に示すように前記作溝器14は金属材で成るとともに、その横 断面形状が後向きに開口された略U字状に設定され、又、該作溝器14の左右側 壁14a,14aのうち前記植付アーム14a側のものの前後長さが他方側より 大きく形成され、植付作動時の泥土飛沫の進入を防止するようになっている。 又、作溝器14の前壁14bにブラケット19が取付けられると共に、前記整 地フロート8に設けた作溝用の板体20の後部とブラケット19とがボルト21 で連結されることで作溝器14は整地フロート8に対して設けられている。 更に、該作溝器14の内部における前記ホース13との連結部分近くに、繰出 し機構12からの肥料の供給経路の詰まり、あるいは狭小化を検出するための詰 まり検出センサSが設けられている。 つまり、該センサSは、作溝器14の前壁14bにビス22,22を介して取 付けられた絶縁物23、この絶縁物23に左右方向に並列的に形成した突出部2 3a,23aに露出状態に設けた電極片24,24、及び作溝器14の左右側壁 14a,14a夫々が兼用される電極で成り、電極片24,24と左右側壁14 a,14aとが夫々近接配置されることで、電極片24と側壁14aとの間に亘 って肥料粉が付着して肥料壁9aが形成された場合の電気抵抗の低下から供給経 路の詰まり、あるいは狭小化を検出できるよう構成されている。 尚、図10に示すように前記電極片24,24夫々がコード25で接続されて 、夫々が等電位状態に設定されると共に、これら電極片24,24と接続された コード26が絶縁物23の外部まで引き出され、又、図8に示すようにラグ端子 27が前記ビス22と共に作溝器14に締付けられ、このラグ端子27に接続さ れたコード28が前記コード26と共に、後記する制御基板29に引き込まれて いる。 因に、前記電極片24,24は、詰まりが多く発生するホース13の下方開口 13aの近傍に設けられると共に、ホース13から肥料が落下する経路にオーバ ーラップさせてある。 図7に示すように、前記2条用、及び3条用のホッパーブロック10A,10 B夫々から肥料が供給される施肥装置の2条用の部分及び3条用の部分夫々がユ ニット化可能に構成され、2条ユニット部分B2 、3条ユニット部分B3 夫 々には前記ケーシング11の後方に位置させてカバー30,30が備えられてい る。 これらカバー30,30は夫々とも、前記ケーシング11から後方に延出した 支持アーム31に枢支支持されることで上方への揺動開放が可能に構成してあり 、又、これらカバー30,30の後面には、後面視で前記5つのホース13の上 方に位置する位置に詰まり表示用のランプ32が取付けられ、更に、3条ユニッ トB3 側のカバー30内面に制御基板29が取付けられている。 即ち、前記カバー30,30は夫々とも樹脂製の成形物で成り、図6に示すよ うに、前記支持アーム31に対して、カバー上部がビス33、ワッシャ34,3 4、皿バネ35、ロックナット36,36で成る支点Pを介して支持されること で上方への揺動開放姿勢を任意に設定して保持できるようになっている。 又、前記制御基板29には、図1及び図2に示す電回路の制御部Cを構成する 電気素子群が備えられると共に、前記センサSからのコード26,28、前記5 つのランプ32へのコード37、走行機体1に備えたバッテリー38からのコー ド39、及び走行機体1の運転部Dのメータパネル40に備えたブザー41と警 報ランプ42とを作動させる信号用のコード43が接続され、さらに、制御基板 29にはセンサSの感度を設定するためのボリューム44が設けられている。 該制御部Cは、3端子型の定電圧電源素子45、前記センサSからの信号が入 力される5つのコンパレータ46、コンパレータ46からの出力信号を増幅する ドライブ用のトランジスタ47、コンパレータ46夫々への基準電圧を設定する 前記ボリューム44、5つのコンパレータ46からの信号が入力するORゲート 48で成り、夫々のコンパレータ46に入力するセンサSの電気抵抗値が低下し て、コンパレータ46の出力端子がONになると前記ランプ32を点灯させ、又 、ランプ32のうちの1つでも点灯するとトランジスタ49,49を介して前記 ブザー41と警報ランプ42とを作動させるよう構成されている。 又、該ブザー41は間歇作動するよう構成されている。 更に、前記制御基板29は図3及び図4に示すように前記カバー30内面にビ ス50で止め付けられた後に、該制御基板29の全面を覆う樹脂51を流し込ん で固め付けられている。 そして、センサSの感度調節に際しては、前記カバー30を任意の姿勢まで揺 動開放して、前記ボリューム44を操作するノブ44aを回動操作でき、又、繰 出し機構12からの供給経路を掃除する場合にも、前述と同様にカバー30を任 意の姿勢まで揺動開放した状態で、ゴムキャップ18を取外し、掃除具52を掃 除具挿入口11aに挿通できるよう構成されている。 尚、掃除具52は、一方の端部にブラシ52aか形成されると共に、他端部に ゴム製のスクレーパ52bが着脱可能に取付けられた構造に構成されている。 【0008】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に例えば、警報手段をブザー以外の音声を発する構造 のみ、あるいは発光素子のみ、あるいは、赤色等に彩色された小片を機械的に露 出する構造に構成しても良い。 【0009】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】警報手段の電気回路図 【図2】詰まり発生表示手段の電気回路図 【図3】制御基板の取付構造を示す分解斜視図 【図4】制御基板の取付構造を示す断面図 【図5】繰出し機構を示す縦断側面図 【図6】支点を示す断面図 【図7】ホッパーの後面図 【図8】作溝器の縦断側面図 【図9】センサの後面図 【図10】図8のX−X線断面図 【図11】田植機の全体側面図 【符号の説明】 1 走行機体 14 作溝器 A 苗植付装置 B 施肥装置 D 運転部 S 詰まり検出センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年5月9日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【考案の名称】 施肥装置付き田植機 【実用新案登録請求の範囲】 1. 乗用走行機体(1)の後部に連結した多条植え苗植
付装置(A)の後方側位置に、作溝器(14)で圃場面
に形成した各条ごとの施肥溝に対して、肥料貯留用ホッ
パー(10)から管路を通して送り出されてくる粉粒状
の肥料を落下供給するよう構成した施肥装置(B)を設
けた施肥装置付き田植機であって、 前記施肥装置(B)は、各条の肥料供給経路の下端部に
後向き開口状態で設けられた作溝器(14)の開口部の
内部に詰まり検出センサ(S)を備え、 前記乗用走行機体(1)の運転部(D)に、前記各詰ま
り検出センサ(S)のいづれかの詰まり検出に基づいて
作動する警報手段を設けるとともに、 前記苗植付装置(A)の後部に並設した前記施肥装置
(B)のホッパー(10)の後方側の下方位置に、 詰ま
り発生条に対応して表示作動する詰まり発生条表示手段
を設けてある施肥装置付き田植機。 2. 前記警報手段が、ブザー(41)と警報ランプ(4
2)とで構成されている実用新案登録請求の範囲第1項
に記載の田植機。 3. 前記詰まり発生条表示手段が、詰まり発生時に点灯
するランプ(32)で構成されている実用新案登録請求
の範囲第1項に記載の田植機。 【図面の簡単な説明】 【図1】警報手段の電気回路図 【図2】詰まり発生表示手段の電気回路図 【図3】制御基板の取付構造を示す分解斜視図 【図4】制御基板の取付構造を示す断面図 【図5】繰出し機構を示す縦断側面図 【図6】支点を示す断面図 【図7】ホッパーの後面図 【図8】作溝器の縦断側面図 【図9】センサの後面図 【図10】図8のX−X線断面図 【図11】田植機の全体側面図 【符号の説明】 1 走行機体 14 作溝器 A 苗植付装置 B 施肥装置 D 運転部 S 詰まり検出センサ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1. 乗用走行機体(1)に連結した多条植え苗植付装置
    (A)に、作溝器(14)で圃場面に形成した各条ごと
    の施肥溝に管路を通して送り出されてくる粉粒状の肥料
    を落下供給するよう構成した施肥装置(B)を備えると
    ともに、各条の肥料供給経路に詰まり検出センサ(S)
    を設けてある施肥装置付き田植機であって、前記乗用走
    行機体(1)の運転部(D)に、前記各詰まり検出セン
    サ(S)のいづれかの詰まり検出に基づいて作動する警
    報手段を設けるとともに、前記施肥装置(B)に、詰ま
    り発生条に対応して表示作動する詰まり発生条表示手段
    を設けてある施肥装置付き田植機。 2. 前記警報手段が、ブザー(41)と警報ランプ(4
    2)とで構成されている実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の田植機。 3. 前記詰まり発生条表示手段が、詰まり発生時に点灯
    するランプ(32)で構成されている実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の田植機。
JP1994003507U 1994-04-07 1994-04-07 施肥装置付き田植機 Expired - Lifetime JP2500382Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994003507U JP2500382Y2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 施肥装置付き田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994003507U JP2500382Y2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 施肥装置付き田植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0675110U true JPH0675110U (ja) 1994-10-25
JP2500382Y2 JP2500382Y2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=18412920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994003507U Expired - Lifetime JP2500382Y2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 施肥装置付き田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500382Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5977328U (ja) * 1982-11-11 1984-05-25 ヤンマー農機株式会社 施肥田植機の施肥繰出し警報装置
JPS60114625U (ja) * 1984-01-10 1985-08-02 株式会社クボタ 田植機用施肥装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5977328U (ja) * 1982-11-11 1984-05-25 ヤンマー農機株式会社 施肥田植機の施肥繰出し警報装置
JPS60114625U (ja) * 1984-01-10 1985-08-02 株式会社クボタ 田植機用施肥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2500382Y2 (ja) 1996-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006225338B2 (en) Conveyor positioning system for an air cart in an agricultural seeder
US20210127566A1 (en) Meter housing apparatus and meter flow detection method
JPH0675110U (ja) 施肥装置付き田植機
JP2547971B2 (ja) 播種・施肥機の警報装置
JPH0127683B2 (ja)
JP2000279005A (ja) 播種機の欠種警報装置
JPS62163625A (ja) 施肥装置付き田植機
JPH0444007Y2 (ja)
JPS62163623A (ja) 施肥装置の詰まり検出センサ
JPH07203729A (ja) 施肥装置の詰り検出センサ−
JP2016119874A (ja) 粉粒体散布装置及びその粉粒体散布装置を載設した農作業機
JP2565151B2 (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
KR890004889B1 (ko) 시비(施肥)장치가 부착된 이앙기
JP2002027810A (ja) 施肥機
JPH0623410U (ja) 播種・施肥機の警報装置
JPS58193603A (ja) 粒状物供給装置用異常検出装置
JPS645458Y2 (ja)
JP2603819B2 (ja) 田植機用施肥装置
JPH0531857Y2 (ja)
JP2000324916A (ja) 粉粒体散布装置の詰まり検出装置
JP2003210004A (ja) 顆粒物吐出機
JPS63276414A (ja) 施肥装置の詰り検出装置
JPS6345146Y2 (ja)
JPS6424Y2 (ja)
JPH11253011A (ja) 施肥装置付き作業車用の報知回路