JPH0674928U - ガスメータの押釦構造 - Google Patents

ガスメータの押釦構造

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JPH0674928U
JPH0674928U JP1448993U JP1448993U JPH0674928U JP H0674928 U JPH0674928 U JP H0674928U JP 1448993 U JP1448993 U JP 1448993U JP 1448993 U JP1448993 U JP 1448993U JP H0674928 U JPH0674928 U JP H0674928U
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繁憲 岡村
元 小野田
馨一 友田
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押釦の部品点数を削減して、ハウジングへの
取付作業を容易化し、そのハウジングに形成される挿通
孔内への水および空中浮遊物の浸入を確実に遮断する。 【構成】 可撓性および弾発性を有する材料から成り、
軸部16と周壁18とを有するカバー体14に係合片2
8を有する係合部材15の基部27を嵌着し、これらの
カバー体14および係合部材15をハウジング3の凹所
13内に押し込むことによって、前記係合片28をハウ
ジング3の内面37に係合させて前記係合部材15を抜
止めするとともに、前記基部27によって抜止めされた
カバー体14の開口端部20を外面38に弾発的に当接
させて水密性を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地震が生じたときまたは過大流量でガスが流れたときなどの異常発 生時にガスの流路を遮断する遮断弁を備えるガスメータにおいて、前記遮断弁に よって流路が遮断された状態を解除するための復帰釦などとして好適に実施する ことができるガスメータの押釦構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フルイディックガスメータまたは膜式ガスメータなどのガスメータ には、地震が生じたときまたは過大流量でガスが流れたときなどの異常発生時に ガスの流路を遮断する遮断弁を備え、その異常状態が解消したときに、前記遮断 弁を復帰させる復帰釦が設けられている。このような復帰釦は、前記ガスメータ のハウジングに形成される凹所内に収容され、ゴムなどの可撓性および弾発性を 有する材料から成るカバー体と、前記凹所に螺着され、凹所内の前記カバー体を 保持するキャップとを有し、前記カバー体を押圧操作することによって、ハウジ ング内のマイクロスイッチの作動片が押圧されてそのスイッチング態様を変化し 、前記遮断弁を駆動する電磁ソレノイドを励磁状態として前記遮断弁を復帰させ て流路を開放し、ガス流量の遮断状態が解除されるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような先行技術では、前記凹所からハウジング内に雨水および散水した水 、あるいはほこりなどの空中浮遊物の浸入を遮断するために、凹所の内面とキャ ップとの間にパッキンなどを介在させなければならず、また前記カバー体を押圧 した際に遮断弁を復帰させるためのばねなどを必要とし、部品点数が多く、組立 て作業が繁雑であるという問題を有する。
【0004】 したがって本考案の目的は、部品点数を削減して組立て作業を容易に行うこと ができるガスメータの押釦構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、可撓性および弾発性を有する材料から成り、軸部と、この軸部の軸 線方向一端部に連なる周壁とを有し、軸部と周壁との間には環状空間が形成され るカバー体と、 前記カバー体の環状空間内に嵌まり込む環状の基部と、基部に周方向に間隔を あけて前記カバー体の開口端部から突出して形成される係合片とを有する係合部 材と、 前記各係合片および軸部が挿通する挿通孔が形成されるガスメータのハウジン グとを含み、 前記係合部材の各係合片が挿通孔を挿通してハウジングの内面に係合した状態 で、前記カバー体の開口端部がハウジングの外面に弾発的に当接し、このカバー 体は前記係合部材の基部によって抜止めされることを特徴とするガスメータの押 釦構造である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、係合部材の各係合片がガスメータのハウジングに形成される 挿通孔を挿通して、そのハウジングの内面に係合し、この状態でカバー体の開口 端部が前記ハウジングの外面に弾発的に当接し、かつ係合部材の基部によって前 記カバー体が抜止めされる。したがって、前記ハウジングの挿通孔はカバー体に よって覆われ、外部から挿通孔内への水および空中浮遊物の浸入が防止されると ともに、係合部材およびカバー体が前記ハウジングに水密に取付けられる。この ようにして、少ない部品点数で水および空中浮遊物の侵入を遮断し、組立て作業 を容易に行うことができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例のガスメータの押釦構造を示す断面図であり、図2は 図1に示される押釦構造が実施されるガスメータ1の一部を切欠いた側面図であ る。このガスメータ1は、フルイディック流量計であって、ハウジング3内には 図示しないフルイディック素子が内蔵され、このフルイディック素子内を流れる ガスの交番圧力変化に基づいてガス流量を計量するように構成されている。前記 ハウジング3は、ハウジング本体4と、この本体4に複数のビスによって取付け られる蓋体5とを有し、これらの本体4および蓋体5によって規定される内部空 間6内にはガス流量を表示する表示器7が設けられ、この表示器7はケース8内 に収容されて前記本体4の前壁9に取付けられる。前記ケース8内には、表示器 7の一側部に隣接してマイクロスイッチSWが設けられる。
【0008】 前記前壁9には、環状の筒部10と、筒部10の軸線方向一端部にほぼ直角に 連なる底部11とによって凹所13が形成される。凹所13内には、ゴムなどの 可撓性および弾発性を有する材料から成るカバー体14と、カバー体14に嵌着 される合成樹脂製の係合部材15とが装着され、前記カバー体14を外部から矢 符A1方向に押圧操作することによって、前記マイクロスイッチSWをオン状態 とすることができ、また前記押圧状態を解除することによって、カバー体14は 、弾性回復力によって矢符A2方向に復帰する。このように、カバー体14を矢 符A1に押圧操作することによって、異常発生時にいわば自動的にガスの流路を 遮断していた遮断弁を復帰させて、ガスメータ1を計量可能な状態とすることが できる。
【0009】 図3はカバー体14および係合部材15の分離した状態を示す断面図であり、 図4は図3の右側から見た係合部材15の正面図である。前記カバー体14は、 軸部16と、軸部16の軸線方向一端部に連なる端壁17と、端壁17に連なり 、前記軸部と同軸に形成される周壁18とを有し、軸部16と周壁18との間に は環状空間19が形成される。前記軸部16は、端壁17の中央から周壁18の 開口端部20に向けて突出する直円筒状の外周面を有する第1軸部21と、第1 軸部21に連なり、円錐台状の外周面を有する第2軸部23と、第2軸部23に 連なり、前記第1軸部21よりも大径の直円筒状の外周面を有する第3軸部24 と、第3軸部24に段差面25を介して連なり、第1軸部21よりも小径の第4 軸部26とによって構成される。
【0010】 また前記係合部材15は、環状の基部27と、周方向に等間隔をあけて一体的 に形成される複数(本実施例では3)の係合片28とを有する。各係合片28間 には、前記基部27に周方向に等間隔をあけて複数(本実施例では3)の当接片 29が一体的に形成される。
【0011】 前記基部27は、カバー体14への挿入方向Bに向けて先細となる円錐台状の 第1案内面30と、前記挿入方向Bとは逆方向に向けて先細となる円錐台状の第 2案内面31とを有し、係合部材15をカバー体14の環状空間14内に挿入す る際に、第1案内面30によって断面形状が円形の開口端部20を半径方向外方 に押し拡げて環状空間19内に基部27を、円滑に挿入することができる。また 、前記第2案内面31の小径端部には、軸直角方向に延びる段差面33と直円筒 状の円筒面34とによって前記開口端部20の内周部分が嵌まり込む環状の溝3 5が形成され、前記カバー体24の開口端部20の内周部分が前述の図1に示さ れるように嵌まり込んで抜止めされる。このように、カバー体14に係合部材1 5が装着された状態において、前記係合片28の先端部は開口端部20よりも外 方に突出しており、また当接片29の当接面36はカバー体14の前記段差面2 5に対向している。
【0012】 前記ハウジング3の凹所13の底部11には、前記係合部材15の係合片28 と、カバー体14の軸部16とが挿通することができる挿通孔39が形成され、 前記カバー体14に装着された係合部材15を凹所13内に押し込むことによっ て、各係合片28が底部11の内面37に係合し、軸部16の第4軸部26が部 分的に前記内面37から内部空間6内に突出する。このとき、カバー体14の開 口端部20は、底部11の外面38に弾発的に当接して、前記凹溝35内に嵌り 込んでいる。したがって、カバー体14は係合部材15によって抜止めされた状 態で挿通孔39を水密に塞いでいる。
【0013】 このようなカバー体14を矢符A1方向に押圧操作することによって、カバー 体14の周壁18の半径方向外方に拡がって弾性変形し、第4軸部26がマイク ロスイッチSWの作動片40を押圧して、2つの接点41a,41bを導通させ 、図示しない電磁ソレノイドに駆動電圧を印加し、流路を閉じていた遮断弁を開 放させて、ガス流路の遮断状態を解除することができる。
【0014】 また、カバー体14の矢符A1方向への押圧状態を解除すると、その弾性回復 力によって矢符A2方向に復帰し、各接点41a,41bは遮断される。したが って、前記電磁ソレノイドは非励磁状態となるけれども、前記遮断弁はたとえば 2つのばねなどによって構成される2位置安定構造とされているので、開放した 状態に保たれる。しかも、前記マイクロスイッチSWの作動片40は、ゴムから 成る第4軸部26によって押圧されるので、カバー体14を外部から矢符A1方 向に大きな力で押圧しても、作動片40に過大な力が作用せず、損傷が防がれる 。
【0015】 上述の実施例では、ガスメータに異常が生じたときにガスの流路を遮断した遮 断弁を復帰させるための復帰釦について説明したけれども、本考案の他の実施例 として、その押釦、たとえば前記表示器7に関連して設けられる流量検出装置な どのようなガスメータの付属機器に備えられる押釦に関しても、好適に実施する ことができる。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、押釦をカバー体と係合部材との2つの部材によ って構成することができるので、部品点数が少なく、またハウジングへの装着作 業を容易に行うことができる。しかも、カバー体の開口端部がハウジングの外面 に弾発的に当接しているので、そのハウジングに形成される挿通孔を水密な状態 で塞ぐことができ、水あるいは空中浮遊物のハウジング内への浸入を防止するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のガスメータの押釦構造を示
す断面図である。
【図2】図1に示される押釦構造を備えるガスメータ1
の一部を切欠いた側面図である。
【図3】カバー体14と係合部材15とを分離した状態
を示す断面図である。
【図4】図3の右側から見た係合部材15の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスメータ 3 ハウジング 9 前壁 10 筒部 11 底部 13 凹所 14 カバー体 15 係合部材 16 軸部 17 端壁 18 周壁 19 環状空間 20 開口端部 27 基部 28 係合片 29 当接片 37 内面 38 外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内 (72)考案者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性および弾発性を有する材料から成
    り、軸部と、この軸部の軸線方向一端部に連なる周壁と
    を有し、軸部と周壁との間には環状空間が形成されるカ
    バー体と、 前記カバー体の環状空間内に嵌まり込む環状の基部と、
    基部に周方向に間隔をあけて前記カバー体の開口端部か
    ら突出して形成される係合片とを有する係合部材と、 前記各係合片および軸部が挿通する挿通孔が形成される
    ガスメータのハウジングとを含み、 前記係合部材の各係合片が挿通孔を挿通してハウジング
    の内面に係合した状態で、前記カバー体の開口端部がハ
    ウジングの外面に弾発的に当接し、このカバー体は前記
    係合部材の基部によって抜止めされることを特徴とする
    ガスメータの押釦構造。
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