JPH0674575A - 冷凍装置の冷媒圧力検知装置 - Google Patents

冷凍装置の冷媒圧力検知装置

Info

Publication number
JPH0674575A
JPH0674575A JP31205792A JP31205792A JPH0674575A JP H0674575 A JPH0674575 A JP H0674575A JP 31205792 A JP31205792 A JP 31205792A JP 31205792 A JP31205792 A JP 31205792A JP H0674575 A JPH0674575 A JP H0674575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pressure
pipe
compressor
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31205792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Ueno
武夫 植野
Hideki Tsujii
英樹 辻井
Shinichi Oka
伸一 岡
Kenji Miyata
賢治 宮田
Masaaki Takegami
雅章 竹上
Tetsuya Sumida
哲也 隅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP31205792A priority Critical patent/JPH0674575A/ja
Publication of JPH0674575A publication Critical patent/JPH0674575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍装置の冷媒回路の高圧側圧力や低圧側圧力
を温度センサにより低コストでかつ精度よく検出する。 【構成】冷媒回路(9) の吸入管(8e)と熱交換可能な冷媒
貯溜容器(31)を設け、冷媒貯溜容器(31)の上部と吐出管
(8d)とを第1キャピラリチューブ(32)により連通させ、
冷媒貯溜容器(31)の底部と吸入管(8e)とを第2キャピラ
リチューブ(34)により連通させる。冷媒貯溜容器(31)に
冷媒の温度を検出する高圧検知用温度センサ(Thx) を配
設し、凝縮圧力相当飽和温度から高圧側圧力を検出す
る。第2キャピラリチューブ(34)から吸入管(8e)への冷
媒導入部に低圧検知用温度センサ(Thy) を配設し、蒸発
圧力相当飽和温度から低圧側圧力を検知する。吐出管(8
d)及び吸入管(8e)の部位で冷媒温度から圧力を検出する
ことで、高い検知精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置の冷媒回路に
おける冷媒圧力を検知するための冷媒圧力検知装置に係
り、特にコストの低減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平4−9804
0に開示されるように、空気調和装置の冷媒回路に高圧
側圧力を検出する圧力センサを配設し、この圧力センサ
の信号に応じて、室外ファンの風量を増減調節すること
により、高圧側圧力を適正範囲に維持しようとするもの
は公知の技術である。また、例えば、特開平3−251
637号公報に開示されるように、冷凍機の冷媒回路に
低圧側圧力を検知する圧力センサを配設し、この圧力セ
ンサの信号に応じて庫内ファンの風量を増減調節するこ
とにより、庫内温度を適正に維持しようとするものも公
知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧縮機から吐
出される冷媒を閉回路内で循環させる冷媒回路を有する
冷凍装置では、高圧側圧力と低圧側圧力とは時々刻々変
化する冷凍サイクルの特性を決定する重要なファクター
である。そして、上記各公報に示されるように、高圧側
圧力や低圧側圧力に応じて冷媒回路内の各機器の運転を
制御することで、冷媒状態が適正に維持され、冷凍装置
の円滑な作動が可能になる。斯かる点から、冷凍装置に
おいて、高圧側圧力や低圧側圧力を圧力センサによって
検出するようになされているが、その場合、圧力センサ
は構造上コストが高くつき、冷凍装置全体のコストを低
減する上で大きなネックになっている。一方、温度セン
サにより凝縮器の凝縮温度や蒸発器の蒸発温度を検出す
ることで、凝縮圧力相当飽和温度や蒸発圧力相当飽和温
度が検出されるので、この値を高圧側圧力や低圧側圧力
として制御に使用することにより、圧力センサを省略す
ることも可能であり、現実にそのような制御を行うこと
は頻繁に行われている。しかしながら、凝縮器や蒸発器
と圧縮機との間には配管による圧力損失があるので、検
出値精度が低いという問題がある。
【0004】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、吐出管及び吸入管の部位で温度セ
ンサを用いて冷媒圧力を検出する手段を講ずることによ
り、コストの低減を図りつつ、冷凍装置の制御性を良好
に維持することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の講じた手段は、図1に示すよ
うに、圧縮機(1) から吐出される冷媒が循環する閉回路
の冷媒回路(9) を備えた冷凍装置を前提とする。そし
て、上記圧縮機(1) の吸入管(8e)と熱交換可能に設けら
れた冷媒貯溜容器(31)と、該冷媒貯溜容器(31)の上部と
圧縮機(1) の吐出管(8d)とを連通させる第1連通管(32)
と、少なくとも一部がキャピラリ状に形成され、上記冷
媒貯溜容器(31)の底部と吸入管(8e)とを連通させる第2
連通管(34)と、上記冷媒貯溜容器(31)内における冷媒の
温度を高圧側圧力として検出する高圧検知用温度センサ
(Thx) とを設ける構成としたものである。また、請求項
2に係る発明の講じた手段は、上記請求項1の発明にお
いて、第2連通管(34)から吸入管(8e)に導入されるガス
冷媒の温度を低圧側圧力として検出する低圧検知用温度
センサ(Thy) を設ける構成としたものである。
【0006】また、図8に示すように、請求項3に係る
発明が講じた手段は、圧縮機(1) から吐出される冷媒が
循環する閉回路の冷媒回路(9) を備えた冷凍装置を前提
としている。そして、上記圧縮機(1) の吐出管(8d)に連
通して該圧縮機(1) からの高圧冷媒を導出する第1連通
管(41)と、該第1連通管(41)に接続されると共に、上記
圧縮機(1) の吸入管(8e)と熱交換可能に設けられて高圧
冷媒を凝縮させる熱交換部(42)とを設けている。さら
に、該熱交換部(42)に連通して凝縮した液冷媒を貯溜す
る冷媒貯溜部(43)と、該冷媒貯溜部(43)と圧縮機(1) の
吸入管(8e)とに連通し、且つ冷媒を減圧させる減圧部(4
6)を備えた第2連通管(45)とを設けている。加えて、上
記冷媒貯溜部(43)における冷媒の温度を高圧側圧力とし
て検出する高圧検知用温度センサ(Thx) を設ける構成と
している。また、請求項4に係る発明が講じた手段は、
請求項3の発明において、上記第2連通管(45)における
減圧部(46)から吸入管(8e)に導入する冷媒の温度を低圧
側圧力として検出する低圧検知用温度センサ(Thy) を設
ける構成としている。
【0007】
【作用】以上の構成により、請求項1に係る発明では、
圧縮機(1) の吐出管(8d)から冷媒貯溜器(31)に第1連通
管(32)を介して流入した冷媒は、吸入管(8e)との熱交換
によって凝縮液化され、冷媒貯溜容器(31)内に滞溜す
る。そして、この凝縮液化した冷媒の冷媒状態は冷凍サ
イクル上の高圧ラインにおける冷媒状態となり、高圧検
知用温度センサ(Thx) によって高圧側圧力に対応する凝
縮圧力相当飽和温度が検知される。その場合、高圧側圧
力を検知する圧力センサを配置するものに比べ、コスト
が著しく低減するとともに、直接吐出管(8d)から流入液
化した冷媒の温度が高圧検知用温度センサ(Thx) により
検出されるので、高い検知精度が得られることになる。
【0008】また、請求項2に係る発明では、冷媒貯溜
容器(31)の底部から吸入管(8e)に導入される冷媒は第2
連通管(34)内で蒸発ガス化されるので、該第2連通管(3
4)における吸入管(8e)側の冷媒状態は、冷凍サイクルの
低圧ラインにおける冷媒状態となり、低圧検知用温度セ
ンサ(Thy) で第2連通管(34)の温度を検出することで、
低圧側圧力に対応する蒸発圧力相当飽和温度が検知され
る。この場合においても、上記高圧検知用温度センサ(T
hx) と同様の作用により、低圧側圧力についても同様に
高い検知精度が得られることになる。
【0009】また、請求項3に係る発明では、吐出管(8
d)から熱交換部(42)に流入した冷媒は、吸入管(8e)との
熱交換によって凝縮液化され、この液冷媒が冷媒貯溜部
(43)に滞溜する。そして、この冷媒貯溜部(43)における
冷媒の冷媒状態は冷凍サイクル上の高圧ラインにおける
冷媒状態となり、高圧検知用温度センサ(Thx) によって
高圧側圧力に対応する凝縮圧力相当飽和温度が精度よく
検知される。また、請求項4に係る発明では、上記冷媒
貯溜部(43)から吸入管(8e)に導入される冷媒は第2連通
管(45)内で蒸発ガス化されるので、該第2連通管(45)に
おける吸入管(8e)側の冷媒状態は、冷凍サイクルの低圧
ラインにおける冷媒状態となり、低圧検知用温度センサ
(Thy) で第2連通管(45)の温度を検出することで、低圧
側圧力に対応する蒸発圧力相当飽和温度が精度よく検知
される。
【0010】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
圧縮機(1) の吸入管(8e)と熱交換可能な冷媒貯溜容器を
設け、該冷媒貯溜容器と圧縮機(1) の吐出管(8d)及び吸
入管(8e)とを連通させ、上記冷媒貯溜容器(31)内の冷媒
の温度を高圧検知用温度センサ(Thx) で検出して高圧側
圧力を検知するようにしたので、吐出管(8d)から流入し
て冷媒貯溜容器(31)内で凝縮液化された冷媒の温度、つ
まり凝縮圧力相当飽和温度から高圧側圧力を精度よく検
知することができることから、圧力センサを不要として
コストの低減を図りつつ、高い検知精度を得ることがで
きる。また、請求項2に係る発明によれば、上記請求項
1の発明において、冷媒貯溜容器(31)から第2連通管(3
4)を介して導入されるガス冷媒の温度を低圧検知用温度
センサ(Thy) で検出し、蒸発圧力相当飽和温度から低圧
側圧力を検知するようにしたので、低圧側圧力を精度よ
く検知することができる。特に、上記蒸発圧力相当飽和
温度を蒸発器で検知する場合に比してセンサ信号を圧縮
機(1) 側に伝送する必要がないので、ノイズの混入を防
止することができ、正確な信号処理を行うことができる
ことから、制御精度の向上を図ることができる。
【0011】また、請求項3に係る発明によれば、冷媒
貯溜部(43)で凝縮圧力相当飽和温度を検出するので、上
記請求項1の発明と同様に圧力センサなしで高圧圧力を
精度よく検知することができる。その上、凝縮圧力相当
飽和温度を検出する冷媒貯溜部(43)を熱交換部(42)より
離隔して配置しているので、該熱交換部(42)の熱影響を
防止することができることから、より精度よく高圧圧力
を検知することができる。また、請求項4に係る発明に
よれば、上記請求項2に係る発明と同様に第2連通管(4
5)で蒸発圧力相当飽和温度を検出するので、低圧側圧力
を精度よく検知することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き詳細に説明する。図2は、本発明の実施例に係る空気
調和装置の冷媒配管系統を示し、室外ユニット(A) は、
インバータ(図示せず)により運転周波数を可変に調節
されるスクロール形圧縮機(1) と、冷房運転時には図中
実線のごとく、暖房運転時には図中破線のごとく切換わ
る四路切換弁(2) と、冷房運転時には凝縮器として、暖
房運転時には蒸発器として機能する室外熱交換器(3)
と、液冷媒を貯溜するためのレシーバ(4) と、冷媒を減
圧するための電動膨張弁(5) とが配置され、また、室内
ユニット(B) は、冷房運転時には蒸発器として、暖房運
転時には凝縮器として機能する室内熱交換器(6) が配置
されていて、上記各機器は冷媒配管(8) により順次接続
され、冷媒の循環により熱移動を生ぜしめるようにした
冷媒回路(9) が構成されている。
【0013】また、上記冷媒回路(9) の液ラインには、
レシーバ(4) の上流側の点(P) 及び電動膨張弁(5) の下
流側の点(Q) と、室内熱交換器(6) に連通する点(R) 及
び室外熱交換器(3) に連通する点(S) との間を逆止弁等
を介しブリッジ状に接続してなる整流機構(20)が設けら
れている。該整流機構(20)において、上記点(P) と(S)
との間は、室外熱交換器(3) 側からレシ―バ(4) への冷
媒の流通のみを許容する第1逆止弁(D1)を介して第1流
入管(8b1) により、上記点(P) と(R) との間は、室内熱
交換器(6) 側からレシ―バ(4) への冷媒の流通のみを許
容する第2逆止弁(D2)を介して第2流入管(8b2) によ
り、それぞれ接続される一方、上記点(Q)と(R) との間
は電動膨張弁(5) 側から室内熱交換器(6) 側への冷媒の
流通のみを許容する第3逆止弁(D3)を介して第1流出管
(8c1) により、上記点(Q) と上記点(S) との間は電動膨
張弁(5) 側から室外熱交換器(3) 側への冷媒の流通のみ
を許容する第4逆止弁(D4)を介して第2流出管(8c2) に
より、それぞれ接続されている。すなわち、上記整流機
構(20)は、冷暖房サイクルいずれにおいても、冷媒が凝
縮器(3又は6)−レシーバ(4) −電動膨張弁(5) −蒸発器
(6又は3)の順に流れるよう整流している。
【0014】また、上記レシーバ(4) の上部から電動膨
張弁(5) −点(Q) 間の液管にガス冷媒をバイパスするた
めのガスバイパス路(4a)が開閉弁(SV)を介して設けられ
ていて、レシーバ(4) に液冷媒を溜め込む必要のあると
きなど、開閉弁(SV)を開くことにより、レシーバ(4) 内
の冷媒圧力を低下させて、レシーバ(4) の冷媒貯溜能力
を維持するようになされている。そして、上記実施例で
は、圧縮機(1) の吸入管(8e)にアキュムレータが配置さ
れていず、冷房運転時には室外熱交換器(3) と圧縮機
(1) とが、暖房運転時には室内熱交換器(6) と圧縮機
(1) とがそれぞれ直結される構造、つまり蒸発器と圧縮
機(1) とが直結されたアキュムレータレスの構造となっ
ている。さらに、空気調和装置にはセンサ類が設けられ
ていて、 (Thd)は、吐出管(8d)に配置され、吐出管温度
を検出する吐出管センサ、 (Tha)は、室外熱交換器(3)
の空気吸込口に配置され、外気温度を検出する室外吸込
センサ、 (Thr)は、室内熱交換器(6) の空気吸込口に配
置され、吸込空気温度Trを検出する室内吸込センサであ
り、(30)は、上記圧縮機(1) の吐出管(8d)と吸入管(8e)
とに跨って設けられ、高圧側圧力及び低圧側圧力を検出
するための圧力検知手段である。
【0015】そこで、本発明の特徴部分である圧力検知
手段(30)の構造について、図1及び図3〜図5に基づき
説明する。図1は、該圧力検知手段(30)と圧縮機(1) の
吐出管(8d)及び吸入管(8e)付近との構造を示し、上記圧
力検知手段(30)は、吸入管(8e)と熱交換可能に取付けら
れた冷媒貯溜容器(31)と、一端が冷媒貯溜容器(31)の上
部に開口し、他端が吐出管(8d)に開口して、両者を連通
させる第1連通管である第1キャピラリチューブ(32)
と、吸入管(8e)の一部と連通して第2連通管の一部を構
成する冷媒流出部(33)と、一端が該冷媒流出部(33)に開
口し、他端が上記冷媒貯溜容器(31)の底部に開口して、
両者を連通させる第2連通管である第2キャピラリチュ
ーブ(34)と、上記冷媒貯溜容器(31)内に配設され、内部
の冷媒温度から高圧側圧力を検知する高圧検知用温度セ
ンサ(Thx) と、上記冷媒流出部(33)内に配設され、内部
の冷媒温度から低圧側圧力を検知する低圧検知用温度セ
ンサ(Thy) とによって構成されている。また、図3〜図
5は上記冷媒貯溜容器(31)の構造を示し、冷媒貯溜容器
(31)の側壁の中央部は円形の開口が設けられ、この開口
部には、内側面がねじ状に形成された保持部材(31a) が
取付けられている。一方、該保持部材(31a) と螺合する
ねじ部材(36)には、熱伝導性の良好な材料からなるシー
ル部材(37)が嵌合されていて、このシール部材(37)の内
部に上記高圧検知用温度センサ(Thx) が埋設されてい
る。すなわち、この高圧検知用温度センサ(Thx) が冷媒
貯溜容器(31)の液面付近に位置することで、凝縮液化さ
れた冷媒の凝縮圧力相当飽和温度を検出するようになさ
れている。
【0016】上記各センサ類の信号は、空気調和装置の
運転を制御するコントローラ(図示せず)に入力可能に
接続されており、該コントローラにより、上記各センサ
類の信号に応じて、空気調和装置の運転を制御するよう
になされている。上記冷媒回路(9) において、冷房運転
時には、室外熱交換器(3) で凝縮液化された液冷媒が第
1流入管(8b1) から流入し、レシーバ(4) に貯溜され、
電動膨張弁(5) で減圧された後、第1流出管(8c1) を経
て室内熱交換器(6) で蒸発して圧縮機(1) に戻る循環と
なる一方(図中実線矢印参照)、暖房運転時には、室内
熱交換器(6) で凝縮液化された液冷媒が第2流入管(8b
2) から流入し、第2逆止弁(D2)を経てレシーバ(4) に
貯溜され、電動膨張弁(5) で減圧された後、第2流出管
(8c2) を経て室外熱交換器(3) で蒸発して圧縮機(1) に
戻る循環となる(図中破線矢印参照)。
【0017】そのとき、冷媒回路(9) における冷凍サイ
クルの状態は、図6のモリエル線図に示すものとなる。
ここで、吐出管(8d)から冷媒貯溜容器(31)に第1キャピ
ラリチューブ(32)を介して流入した冷媒は、吸入管(8e)
との熱交換によって凝縮液化され、冷媒貯溜容器(31)内
に滞溜する。そして、この凝縮液化した冷媒の冷媒状態
は図6の冷凍サイクルの高圧ラインa上の点Aで表わさ
れ、高圧検知用温度センサ(Thx) によって凝縮圧力相当
飽和温度を検知することで、高圧側圧力aが検知される
ことになる。一方、冷媒貯溜容器(31)の底部から冷媒流
出部(33)に導入される冷媒は第2キャピラリチューブ(3
4)内で蒸発ガス化されるので、冷媒流出部(33)における
冷媒の状態は、図6の冷凍サイクルにおける低圧ライン
c上の点Bで表わされる。したがって、低圧検知用温度
センサ(Thy) で冷媒流出部(33)の温度を検出すること
で、低圧側圧力cに対応する蒸発圧力相当飽和温度が検
知される。以上により、上記各温度センサ(Thx, Thy)で
高圧側圧力及び低圧側圧力が検知され、例えば、高圧検
知用温度センサ(Thx) の信号を利用して、暖房運転時に
おける室外ファンの風量制御(過負荷時の高圧過上昇回
避)を行ったり、低圧検知用温度センサ(Thy) の信号を
利用して、暖房運転時における室内ファンの風量制御に
よる凍結回避制御などが行われる。
【0018】したがって、上記実施例では、高圧検知用
温度センサ(Thx) で高圧側圧力を検知するようにしたの
で、高圧側圧力を検知する圧力センサを配置したものに
比べ、コストが著しく低減する。その場合、各熱交換器
(3, 6)の液管温度からも冷暖房運転時における高圧側圧
力に対応する凝縮圧力相当飽和温度を検出することは可
能であるが、冷媒配管(8) の圧力損失によって、それほ
ど高い検知精度は得られない。それに対し、本発明で
は、直接吐出管(8d)から流入液化した冷媒の温度を高圧
検知用温度センサ(Thx) により検出することで、直接高
圧側圧力が検知されるので、高い検知精度が得られる利
点がある。
【0019】さらに、冷媒貯溜容器(31)から吸入管(8e)
に導入されたガス冷媒の温度を低圧検知用温度センサ(T
hy) により検出することで、蒸発圧力相当飽和温度から
低圧側圧力が検出されるので、低圧側圧力についても同
様に高い検知精度が得られることになる。特に、上記蒸
発圧力相当飽和温度を室内熱交換器(6) で検知する場合
に比し、センサ信号を室内ユニット(B) より室外ユニッ
ト(A) に伝送する必要がないので、ノイズの混入を防止
することができ、正確な信号処理を行うことができるこ
とから、空調制御精度の向上を図ることができる。
【0020】図7及び図8は、他の実施例を示してお
り、本実施例の圧力検知手段(40)は、熱交換部(42)と冷
媒貯溜部(43)とを別個にしたものである。そこで、先
ず、冷媒回路(9) は、前実施例と同様であるが、圧縮機
(1) の吐出側には、四路切換弁(2) との間に、消音器(E
R)が設けられると共に、室外熱交換器(3) には補助熱交
換器(3a)が設けられ、整流機構(20)における両接続点
(P, Q)の間には、キャピラリチューブ(C) を介設してな
る液封防止バイパス路(8f)が設けられて、該液封防止バ
イパス路(8f)により、圧縮機(1) の停止時における液封
が防止されている。尚、図7における(F1 〜 F4)はフィ
ルタである。上記圧力検知手段(40)は、本発明の特徴と
するものであって、第1連通管(41)と熱交換部(42)と冷
媒貯溜部(43)と第2連通管(45)とを備えている。そし
て、該第1連通管(41)は、一端が消音器(ER)に接続さ
れ、他端が熱交換部(42)に接続されており、圧縮機(1)
から吐出される高圧ガス冷媒の一部を導出して熱交換部
(42)に導くように構成されている。上記熱交換部(42)
は、圧縮機(1) の吸込管に接してろう付けなどで設けら
れ、該圧縮機(1) の吸入ガス冷媒と第1連通管(41)から
の高圧ガス冷媒とを熱交換させて該高圧ガス冷媒を凝縮
させる物であって、後述する第2連通管(45)のキャピラ
リ(46)の冷媒通過量に対応した熱交換量に設定されてい
る。また、上記冷媒貯溜部(43)は、熱交換部(42)より延
長管(44)を介して該熱交換部(42)より離隔配置され、液
冷媒を貯溜するように構成されている。上記第2連通管
(45)は、一端が冷媒貯溜部(43)の略中間部に連通し、該
一端より減圧部であるキャピラリ(46)と冷媒流出部(47)
とが形成され、該第2連通管(45)の他端部である冷媒流
出部(47)が上記圧縮機(1) の吸入管(8e)に連通されてい
る。そして、該第2連通管(45)は、キャピラリ(46)にお
いて液冷媒が減圧され、冷媒流出部(47)において液冷媒
が蒸発するように構成されている。
【0021】さらに、上記冷媒貯溜部(43)の外周面に
は、高圧検知用温度センサ(Thx) が密接して取付けられ
ている。そして、該高圧検知用温度センサ(Thx) は、冷
媒貯溜部(43)に貯溜し、凝縮液化された冷媒の凝縮圧力
相当飽和温度を検出している。一方、上記冷媒流出部(4
7)の外周面には、低圧検知用温度センサ(Thy) が密接し
て取付けられている。そして、該低圧検知用温度センサ
(Thy) は、キャピラリ(46)で減圧して冷媒流出部(47)で
蒸発する冷媒の蒸発圧力相当飽和温度を検出している。
【0022】したがって、上記吐出管(8d)から第1連通
管(41)を介して熱交換部(42)に流入した冷媒は、吸入管
(8e)との熱交換によって凝縮液化され、この液冷媒が冷
媒貯溜部(43)に流れて滞溜する。そして、この凝縮液化
した冷媒の冷媒状態は、前実施例と同様に、図6の冷凍
サイクルの高圧ラインa上の点Aで表わされ、高圧検知
用温度センサ(Thx) によって凝縮圧力相当飽和温度を検
出して高圧側圧力aが検知されることになる。一方、上
記冷媒貯溜部(43)から第2連通管(45)に導入される冷媒
は、キャピラリ(46)で減圧して蒸発ガス化されるので、
該キャピラリ(46)の下流側における冷媒流出部(47)の冷
媒の状態は、前実施例と同様に、図6の冷凍サイクルに
おける低圧ラインc上の点Bで表わされ、低圧検知用温
度センサ(Thy) で第2連通管(45)の温度を検出すること
で、低圧側圧力cに対応する蒸発圧力相当飽和温度が検
知される。
【0023】したがって、上記実施例では、高圧検知用
温度センサ(Thx) で高圧側圧力を検知するようにしたの
で、前実施例と同様に、圧力センサを要しないので、安
価にすることができると共に、高い検知精度が得ること
ができる。その上、凝縮圧力相当飽和温度を検出する冷
媒貯溜部(43)を熱交換部(42)より延長管(44)を介して離
隔して配置しているので、該熱交換部(42)の熱影響を防
止することができることから、より精度よく高圧圧力を
検知することができる。さらに、上記低圧検知用温度セ
ンサ(Thy) により低圧側圧力を検知するので、該低圧側
圧力についても同様に高い検知精度が得られることにな
る。特に、センサ信号を室内ユニット(B) より室外ユニ
ット(A) に伝送する必要がないので、ノイズの混入を防
止することができ、正確な信号処理を行うことができ
る。
【0024】尚、第1の実施例における冷媒貯溜容器(3
1)の構造や、各温度センサ(Thx, Thy)の取付け構造は、
実施例に限定されるものではなく、冷媒温度が検知可能
になっていればよいことはいうまでもない。また、第2
の実施例において、第1連通管(41)は、消音器(ER)に接
続したが、油分離器を有する回路においては、該油分離
器より高圧冷媒を導出するようにしてもよく、その際、
油戻し孔を利用してもよく、油と冷媒とが混入していて
も検出温度に何ら影響はない。また、吐出管(8d)から直
接高圧冷媒を導出するようにしてもよい。また、第2の
実施例において、各温度センサ(Thx, Thy)は、冷媒貯溜
部(43)や冷媒流出部(47)に外付けしたが、内部に導入す
るようにしてもよい。また、第2の実施例における熱交
換部(42)は、パイプラインなどであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る冷媒貯溜容器の構成を示す
断面図である。
【図2】第1の実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系
統図である。
【図3】第1の実施例に係る冷媒貯溜容器のケーシング
構造を示す縦断面図である。
【図4】第1の実施例に係る冷媒貯溜容器のケーシング
の側面図である。
【図5】第1の実施例に係る冷媒貯溜容器のシール部材
構造を示す縦断面図である。
【図6】冷媒回路における冷凍サイクルの冷媒状態を示
すモリエル線図である。
【図7】第2の実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系
統図である。
【図8】第2の実施例に係る圧力検知手段を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 圧縮機 8d 吐出管 8e 吸入管 9 冷媒回路 31 冷媒貯溜容器 32 第1キャピラリチューブ(第1連通管) 34 第2キャピラリチューブ(第2連通管) Thx 高圧検知用温度センサ Thy 低圧検知用温度センサ 41 第1連通管 42 熱交換部 43 冷媒貯溜部 44 第2連通管 46 キャピラリ 47 冷媒流出部
フロントページの続き (72)発明者 岡 伸一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 宮田 賢治 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 竹上 雅章 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 隅田 哲也 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1) から吐出される冷媒が循環す
    る閉回路の冷媒回路(9) を備えた冷凍装置において、 上記圧縮機(1) の吸入管(8e)と熱交換可能に設けられた
    冷媒貯溜容器(31)と、 該冷媒貯溜容器(31)の上部と圧縮機(1) の吐出管(8d)と
    を連通させる第1連通管(32)と、 少なくとも一部がキャピラリ状に形成され、上記冷媒貯
    溜容器(31)の底部と吸入管(8e)とを連通させる第2連通
    管(34)と、 上記冷媒貯溜容器(31)内における冷媒の温度を高圧側圧
    力として検出する高圧検知用温度センサ(Thx) とを備え
    ていることを特徴とする冷凍装置の冷媒圧力検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の冷媒圧力検知
    装置において、第2連通管(34)から吸入管(8e)に導入す
    る冷媒の温度を低圧側圧力として検出する低圧検知用温
    度センサ(Thy) を備えていることを特徴とする冷凍装置
    の冷媒圧力検知装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(1) から吐出される冷媒が循環す
    る閉回路の冷媒回路(9) を備えた冷凍装置において、 上記圧縮機(1) の吐出管(8d)に連通して該圧縮機(1) か
    らの高圧冷媒を導出する第1連通管(41)と、 該第1連通管(41)に接続されると共に、上記圧縮機(1)
    の吸入管(8e)と熱交換可能に設けられて高圧冷媒を凝縮
    させる熱交換部(42)と、 該熱交換部(42)に連通して凝縮した液冷媒を貯溜する冷
    媒貯溜部(43)と、 該冷媒貯溜部(43)と圧縮機(1) の吸入管(8e)とに連通
    し、且つ冷媒を減圧させる減圧部(46)を備えた第2連通
    管(45)と、 上記冷媒貯溜部(43)における冷媒の温度を高圧側圧力と
    して検出する高圧検知用温度センサ(Thx) とを備えてい
    ることを特徴とする冷凍装置の冷媒圧力検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の冷凍装置の冷媒圧力検知
    装置において、第2連通管(45)における減圧部(46)から
    吸入管(8e)に導入する冷媒の温度を低圧側圧力として検
    出する低圧検知用温度センサ(Thy) を備えていることを
    特徴とする冷凍装置の冷媒圧力検知装置。
JP31205792A 1992-06-30 1992-11-20 冷凍装置の冷媒圧力検知装置 Pending JPH0674575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31205792A JPH0674575A (ja) 1992-06-30 1992-11-20 冷凍装置の冷媒圧力検知装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-172450 1992-06-30
JP17245092 1992-06-30
JP31205792A JPH0674575A (ja) 1992-06-30 1992-11-20 冷凍装置の冷媒圧力検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0674575A true JPH0674575A (ja) 1994-03-15

Family

ID=26494801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31205792A Pending JPH0674575A (ja) 1992-06-30 1992-11-20 冷凍装置の冷媒圧力検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0674575A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011148856A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 ダイキン工業株式会社 熱源側熱交換器用ファンの制御方法および空気調和装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011148856A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 ダイキン工業株式会社 熱源側熱交換器用ファンの制御方法および空気調和装置
JP2011247455A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Daikin Industries Ltd 熱源側熱交換器用ファンの制御方法および空気調和装置
US9752815B2 (en) 2010-05-24 2017-09-05 Daikin Industries, Ltd. Method of controlling heat source-side heat exchanger fan, and air conditioner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7752864B2 (en) Refrigeration apparatus
US6698217B2 (en) Freezing device
JP4418936B2 (ja) 空気調和装置
JPH09229497A (ja) 冷凍サイクル
KR100592955B1 (ko) 냉동시스템 및 그 제어방법
JPH0674575A (ja) 冷凍装置の冷媒圧力検知装置
JPH0611174A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH0440130Y2 (ja)
IL44785A (en) A refrigeration system provided with variable length capillary tube
JP4278351B2 (ja) 圧縮機の油面検出方法及び装置
KR960002567B1 (ko) 냉동회로
JP4004356B2 (ja) 圧縮機の油面検出方法及び装置
JP2002022289A (ja) 冷蔵庫
JP2006177598A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2006317024A (ja) 冷凍装置
JPH10213356A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH0377164U (ja)
JPH035826Y2 (ja)
JP2936881B2 (ja) 冷蔵装置
JPH09145168A (ja) 冷凍装置
KR930010482A (ko) 인버터 에어콘의 순환냉매량 제어장치
JPH07253257A (ja) 吸着式冷凍装置
JPH0571834A (ja) 空気調和装置
CN110486986A (zh) 一种用于微通道制冷系统的绝热蒸发器
KR940022035A (ko) 냉장고의 냉동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010410