JPH0674159B2 - セメント組成物 - Google Patents
セメント組成物Info
- Publication number
- JPH0674159B2 JPH0674159B2 JP631587A JP631587A JPH0674159B2 JP H0674159 B2 JPH0674159 B2 JP H0674159B2 JP 631587 A JP631587 A JP 631587A JP 631587 A JP631587 A JP 631587A JP H0674159 B2 JPH0674159 B2 JP H0674159B2
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- Japan
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- weight
- cement
- parts
- emulsion
- vinyl acetate
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は改質されたセメント組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、特定の脂肪族アルコールを含有す
る特定のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを
セメント組成物に混入することにより、セメント組成物
の施工性および柔軟性、接着性などが向上し、防水材、
床材、壁材等に利用できる改質されたセメント組成物に
関する。
る。さらに詳しくは、特定の脂肪族アルコールを含有す
る特定のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを
セメント組成物に混入することにより、セメント組成物
の施工性および柔軟性、接着性などが向上し、防水材、
床材、壁材等に利用できる改質されたセメント組成物に
関する。
<従来の技術> ポルトランドセメントに代表されるセメントは古くから
無機質のバインダーとして土木、建築分野に大量に利用
されているが、セメント本来の欠点として硬化に水分が
必要であり、セメント組成物を薄塗りすると早期に水分
が飛散しセメントが硬化しない、いわゆるドライアウト
という現象を起こす。十分硬化してもセメント組成物は
圧縮には強いが、曲げ、引張りには弱く、ひび割れが生
じやすくさらに水密性、気密性、摩耗性、接着性等に劣
るものである。
無機質のバインダーとして土木、建築分野に大量に利用
されているが、セメント本来の欠点として硬化に水分が
必要であり、セメント組成物を薄塗りすると早期に水分
が飛散しセメントが硬化しない、いわゆるドライアウト
という現象を起こす。十分硬化してもセメント組成物は
圧縮には強いが、曲げ、引張りには弱く、ひび割れが生
じやすくさらに水密性、気密性、摩耗性、接着性等に劣
るものである。
これらの欠点を改良するため合成樹脂エマルジョンや合
成ゴムラテックスを混入したセメント組成物がある。特
にセメントモルタルにおいては、いわゆるポリマーセメ
ントモルタルとして公知である。しかしながら、これら
においてはある程度の改良が行われているもののセメン
トモルタルが柔軟性を得るまでには到っていない。近年
特にゴム状弾性セメントモルタル、可とう性モルタルと
呼ばれるモルタルが検討されており、例えば特開昭59-2
32950号公報では特定のセメント混合物に水性の熱可塑
性エマルジョンの組合せが、特開昭60-5053号公報では
ガラス転移点が−10℃〜−100℃のアクリル共重合樹脂
とセメントの組合せによる方法が提案されている。これ
らの方法においてはポリマーの混入量が比較的多量とな
ることからセメント組成物が硬化するとき表面部のみが
皮膜によって形成されたような、いわゆる皮膜現象が発
生し、セメント組成物の硬化が遅れたり、施工時の塗り
継ぎ性が劣っている。またセメント組成物の柔軟性が温
度によって変化を起こす欠点、さらにセメント組成物を
混練する時に多量に気泡を混入し、緻密なセメント組成
物が得られない欠点などが見られ、十分に改良されたも
のとは言えないものである。
成ゴムラテックスを混入したセメント組成物がある。特
にセメントモルタルにおいては、いわゆるポリマーセメ
ントモルタルとして公知である。しかしながら、これら
においてはある程度の改良が行われているもののセメン
トモルタルが柔軟性を得るまでには到っていない。近年
特にゴム状弾性セメントモルタル、可とう性モルタルと
呼ばれるモルタルが検討されており、例えば特開昭59-2
32950号公報では特定のセメント混合物に水性の熱可塑
性エマルジョンの組合せが、特開昭60-5053号公報では
ガラス転移点が−10℃〜−100℃のアクリル共重合樹脂
とセメントの組合せによる方法が提案されている。これ
らの方法においてはポリマーの混入量が比較的多量とな
ることからセメント組成物が硬化するとき表面部のみが
皮膜によって形成されたような、いわゆる皮膜現象が発
生し、セメント組成物の硬化が遅れたり、施工時の塗り
継ぎ性が劣っている。またセメント組成物の柔軟性が温
度によって変化を起こす欠点、さらにセメント組成物を
混練する時に多量に気泡を混入し、緻密なセメント組成
物が得られない欠点などが見られ、十分に改良されたも
のとは言えないものである。
<発明が解決しようとする問題点> 上記の実情に鑑み、本発明が解決しようとする問題点、
すなわち本発明の目的は、セメント組成物を混練すると
きに気泡混入が少なく、またセメント組成物が硬化する
とき皮膜現象を起こさずに塗り継ぎ性という施工性にす
ぐれ、さらに温度変化による影響を受けない高柔軟性と
すぐれた接着性を持つセメント組成物を提供することに
ある。
すなわち本発明の目的は、セメント組成物を混練すると
きに気泡混入が少なく、またセメント組成物が硬化する
とき皮膜現象を起こさずに塗り継ぎ性という施工性にす
ぐれ、さらに温度変化による影響を受けない高柔軟性と
すぐれた接着性を持つセメント組成物を提供することに
ある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、 (A)脂肪族基の炭素数が12〜20である脂肪族アルコー
ルを、 (B)エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの (a)該共重合体のガラス転移温度(Tg)が0〜−30℃ (b)該共重合体のトルエン不溶分(TIP)が10〜80重
量% でありかつ、 (c)該エマルジョンの乳化剤として、共重合体100重
量部に対して1〜15重量部のポリビニルアルコールが使
用されている、 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの樹脂固形
分100重量部に対して0.5〜7.0重量部含有させ、該エチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを樹脂固形分
で、セメント100重量部に対して50〜200重量部混入して
なることを特徴とするセメント組成物、即ち特定の脂肪
族アルコールを含有する特定のエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンをセメント組成物に混入してなるこ
とを特徴とする改質されたセメント組成物に係るもので
ある。
ルを、 (B)エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの (a)該共重合体のガラス転移温度(Tg)が0〜−30℃ (b)該共重合体のトルエン不溶分(TIP)が10〜80重
量% でありかつ、 (c)該エマルジョンの乳化剤として、共重合体100重
量部に対して1〜15重量部のポリビニルアルコールが使
用されている、 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの樹脂固形
分100重量部に対して0.5〜7.0重量部含有させ、該エチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを樹脂固形分
で、セメント100重量部に対して50〜200重量部混入して
なることを特徴とするセメント組成物、即ち特定の脂肪
族アルコールを含有する特定のエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンをセメント組成物に混入してなるこ
とを特徴とする改質されたセメント組成物に係るもので
ある。
本発明において用いられる特定のエチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョンとはポリマーのガラス転移温度
(以下Tgと略す)が0〜−30℃、好ましくは−10〜−30
℃の範囲で、且つポリマーのトルエン不溶分(以下TIP
と略す)が10〜80重量%、好ましくは30〜80重量%の範
囲であり、乳化剤としてポリビニルアルコールを用いた
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンである。Tg
が0℃以上ではセメント組成物の柔軟性が劣り、−30℃
以下では耐熱性に劣る。またTIPが10重量%以下ではセ
メント組成物の柔軟性が温度の影響を受け、80%以上で
は柔軟性が劣る。さらにポリビニルアルコールを乳化剤
に使用しないとセメントとポリマーのなじみが低下しま
たさらに気泡の混入が大きくなる。
共重合体エマルジョンとはポリマーのガラス転移温度
(以下Tgと略す)が0〜−30℃、好ましくは−10〜−30
℃の範囲で、且つポリマーのトルエン不溶分(以下TIP
と略す)が10〜80重量%、好ましくは30〜80重量%の範
囲であり、乳化剤としてポリビニルアルコールを用いた
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンである。Tg
が0℃以上ではセメント組成物の柔軟性が劣り、−30℃
以下では耐熱性に劣る。またTIPが10重量%以下ではセ
メント組成物の柔軟性が温度の影響を受け、80%以上で
は柔軟性が劣る。さらにポリビニルアルコールを乳化剤
に使用しないとセメントとポリマーのなじみが低下しま
たさらに気泡の混入が大きくなる。
ここで共重合体としては、通常エチレン−酢酸ビニル共
重合体が使用されるが、Tgが上記範囲内のものであれ
ば、エチレン−酢酸ビニルの他に共重合可能な酢酸ビニ
ル以外のビニルエステル、(メタ)アクリル酸エステル
等を酢酸ビニル100重量部に対し50重量部を超えない範
囲で使用した共重合体であっても良いし、さらに(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
N−ブトキシメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエ
チルメタアクリレート、グリシジルメタアクリレート、
スルホン酸アリル、スルホン酸ビニルなどおよびこれら
の塩などの官能基を有するビニルモノマーを酢酸ビニル
100重量部に対し10重量部を超えない範囲で使用した共
重合体であっても良い。
重合体が使用されるが、Tgが上記範囲内のものであれ
ば、エチレン−酢酸ビニルの他に共重合可能な酢酸ビニ
ル以外のビニルエステル、(メタ)アクリル酸エステル
等を酢酸ビニル100重量部に対し50重量部を超えない範
囲で使用した共重合体であっても良いし、さらに(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
N−ブトキシメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエ
チルメタアクリレート、グリシジルメタアクリレート、
スルホン酸アリル、スルホン酸ビニルなどおよびこれら
の塩などの官能基を有するビニルモノマーを酢酸ビニル
100重量部に対し10重量部を超えない範囲で使用した共
重合体であっても良い。
ポリビニルアルコールはケン化度70〜99.5モル%、平均
重合度200〜2700のものが好ましく使用される。また上
記ポリビニルアルコールをカルボン酸、スルホン酸、あ
るいはグリオキザール等で変性した変性ポリビニルアル
コールも使用することができる。これらのポリビニルア
ルコールはエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
の共重合体固形分100重量部に対し1〜15重量部用いる
ことが好ましい。
重合度200〜2700のものが好ましく使用される。また上
記ポリビニルアルコールをカルボン酸、スルホン酸、あ
るいはグリオキザール等で変性した変性ポリビニルアル
コールも使用することができる。これらのポリビニルア
ルコールはエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
の共重合体固形分100重量部に対し1〜15重量部用いる
ことが好ましい。
本発明において、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマル
ジョンに含有される脂肪族アルコールは脂肪族基の炭素
数が12〜20であることが必要であり、脂肪族基の炭素数
がこの範囲をはずれると目的とする効果が得られない。
炭素数12〜20の脂肪族基を有する脂肪族アルコールとし
ては動植物油脂や蝋からつくられる天然のアルコールお
よび石油化学によってつくられる合成アルコール等があ
る。例えばラウリルアルコール、トリデシルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、
セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコ
ール、エイコシルアルコール、などがあげられる。これ
らのアルコールはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種
以上混合して用いてもよい。これらのアルコールは通常
の乳化剤で乳化した状態で含有させることが好ましく、
また含有させる方法は単にエマルジョンに添加する方法
および乳化重合時に添加する方法等いずれでもよい。
ジョンに含有される脂肪族アルコールは脂肪族基の炭素
数が12〜20であることが必要であり、脂肪族基の炭素数
がこの範囲をはずれると目的とする効果が得られない。
炭素数12〜20の脂肪族基を有する脂肪族アルコールとし
ては動植物油脂や蝋からつくられる天然のアルコールお
よび石油化学によってつくられる合成アルコール等があ
る。例えばラウリルアルコール、トリデシルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、
セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコ
ール、エイコシルアルコール、などがあげられる。これ
らのアルコールはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種
以上混合して用いてもよい。これらのアルコールは通常
の乳化剤で乳化した状態で含有させることが好ましく、
また含有させる方法は単にエマルジョンに添加する方法
および乳化重合時に添加する方法等いずれでもよい。
本発明においてエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ョンに対するアルコールの含有量はエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョンの樹脂固形分100重量部あたり
0.5〜7.0重量部が必要である。アルコール含有量が0.5
重量部未満では皮膜効果が小さく、7.0重量部を超える
とセメントモルタルの接着力が劣るようになる。
ョンに対するアルコールの含有量はエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョンの樹脂固形分100重量部あたり
0.5〜7.0重量部が必要である。アルコール含有量が0.5
重量部未満では皮膜効果が小さく、7.0重量部を超える
とセメントモルタルの接着力が劣るようになる。
これらのアルコールを含有したエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンのセメント組成物に混入する量は、
セメント組成物中のセメント100重量部に対し樹脂固形
分で50〜200重量部が好ましい。ここで使用されるセメ
ントとは通常のポルトランドセメント、白色セメント、
アルミナセメント、混合セメントなどの水硬性セメント
の総称であって、これらのセメントはいずれも好適に使
用される。また本発明のセメント組成物にはセメントと
アルコールを含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体エ
マルジョンの他にセメント組成物に通常使用される各種
骨材およびAE剤、防水剤、水溶性高分子、着色剤などの
添加剤を含有すことができる。
重合体エマルジョンのセメント組成物に混入する量は、
セメント組成物中のセメント100重量部に対し樹脂固形
分で50〜200重量部が好ましい。ここで使用されるセメ
ントとは通常のポルトランドセメント、白色セメント、
アルミナセメント、混合セメントなどの水硬性セメント
の総称であって、これらのセメントはいずれも好適に使
用される。また本発明のセメント組成物にはセメントと
アルコールを含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体エ
マルジョンの他にセメント組成物に通常使用される各種
骨材およびAE剤、防水剤、水溶性高分子、着色剤などの
添加剤を含有すことができる。
本発明の改質されたセメント組成物は下地調整セメント
モルタル、補修用セメントモルタル、防水セメントモル
タル、セメント系仕上材などにおいて十分な性能を発揮
するものである。
モルタル、補修用セメントモルタル、防水セメントモル
タル、セメント系仕上材などにおいて十分な性能を発揮
するものである。
以下実施例において本発明の改質されたセメント組成物
に備っている特性ないしは効果を具体的に説明する。
に備っている特性ないしは効果を具体的に説明する。
<実施例> 以下に示す実施例及び比較例における各物性の測定は次
の如く行った。
の如く行った。
(1) Tg(℃) 共重合体皮膜を試料として、示差熱分析装置で測定し
た。
た。
(2) TIP(重量%) 共重合体皮膜を95℃のトルエに3時間溶解させ、300メ
ッシュ金網で濾過し、不溶分の重量を測定してTIPとし
た。
ッシュ金網で濾過し、不溶分の重量を測定してTIPとし
た。
(3) 塗り継ぎ性 エマルジョンの樹脂固形分が粉体(ポルトランドセメン
ト/硅砂7号=100/300重量比)のセメントに対し100%
になるように添加混練したモルタルをスレート板に2mm
厚(wet)で塗り、30分間経過後さらにモルタルを塗り
継いだ時、継ぎ目がきれいな面で仕上るかどうかで塗り
継ぎ性を判定した。
ト/硅砂7号=100/300重量比)のセメントに対し100%
になるように添加混練したモルタルをスレート板に2mm
厚(wet)で塗り、30分間経過後さらにモルタルを塗り
継いだ時、継ぎ目がきれいな面で仕上るかどうかで塗り
継ぎ性を判定した。
(4) 付着強度 付着強度はエマルジョンの樹脂固形分が粉体(ポルトラ
ンドセメント/硅砂7号=100/300重量比)のセメント
に対し100重量%になるように添加混練したモルタルを
スレート板に2mm厚(wet)で塗り常温で2週間養生した
後、鉄製アタッチメントをエポキシ接着剤でセットし平
面引張による付着強度を測定した。
ンドセメント/硅砂7号=100/300重量比)のセメント
に対し100重量%になるように添加混練したモルタルを
スレート板に2mm厚(wet)で塗り常温で2週間養生した
後、鉄製アタッチメントをエポキシ接着剤でセットし平
面引張による付着強度を測定した。
(5) モルタルの伸び モルタルの伸びはエマルジョンの樹脂固形分が粉体(ポ
ルトランドセメント/硅砂7号=100/300重量比)のセ
メントに対し100重量%になるように添加混練したモル
タルを離型紙上に2mm厚(wet)で塗ったものを常温で2
週間養生後に幅10mm長さ100mmに試験片を調整しオート
グラフで200mm/分のスピードで引張試験を行い伸びを測
定した。
ルトランドセメント/硅砂7号=100/300重量比)のセ
メントに対し100重量%になるように添加混練したモル
タルを離型紙上に2mm厚(wet)で塗ったものを常温で2
週間養生後に幅10mm長さ100mmに試験片を調整しオート
グラフで200mm/分のスピードで引張試験を行い伸びを測
定した。
実施例−1 ステアリルアルコール100重量部にエマルゲン 404(花
王製 ポリオキシエチレンステアリルエーテル)10重量
部、水330重量部を加え65℃に加温しホモジナイザーに
より乳化物を調製した。この乳化物を乳化剤に部分ケン
化ポリビニルアルコールを使用したポリマーのTg−15
℃、TIP75重量%、樹脂固形分55%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョン100重量部に対し6部添加し
たエマルジョンを調製した。
王製 ポリオキシエチレンステアリルエーテル)10重量
部、水330重量部を加え65℃に加温しホモジナイザーに
より乳化物を調製した。この乳化物を乳化剤に部分ケン
化ポリビニルアルコールを使用したポリマーのTg−15
℃、TIP75重量%、樹脂固形分55%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョン100重量部に対し6部添加し
たエマルジョンを調製した。
このエマルジョンを用いたモルタルについて、前述の方
法に従い、塗り継ぎ性、付着強度、伸びを測定した。
法に従い、塗り継ぎ性、付着強度、伸びを測定した。
実施例−2 乳化剤に部分ケン化ポリビニルアルコールを用い酢酸ビ
ニルモノマー100重量部に対しアクリル酸2−エチルヘ
キシルを40重量部用いてポリマーのTg−19℃、TIP70重
量%、樹脂固形分50重量%のエチレン−酢酸ビニル−ア
クリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンを得
た。このエマルジョンを実施例1と同様にモルタルを調
製し評価した。
ニルモノマー100重量部に対しアクリル酸2−エチルヘ
キシルを40重量部用いてポリマーのTg−19℃、TIP70重
量%、樹脂固形分50重量%のエチレン−酢酸ビニル−ア
クリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンを得
た。このエマルジョンを実施例1と同様にモルタルを調
製し評価した。
比較例−1 実施例−1でステアリルアルコール乳化物を使用しない
ほか全く同様に行った。
ほか全く同様に行った。
比較例−2 乳化剤にノニオン系界面活性剤保護コロイドにヒドロキ
シエチルセルロースを用いてポリマーのTg−18℃、TIP5
重量%、樹脂固形分55重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンを得て、実施例−1と同様にモルタ
ルを調製し評価した。
シエチルセルロースを用いてポリマーのTg−18℃、TIP5
重量%、樹脂固形分55重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体エマルジョンを得て、実施例−1と同様にモルタ
ルを調製し評価した。
比較例−3 乳化剤に部分ケン化ポリビニルアルコールを用いてポリ
マーのTg5℃、TIP50重量%、樹脂固形分55重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを得て、実施例
−1と同様にモルタルを調製し評価した。
マーのTg5℃、TIP50重量%、樹脂固形分55重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを得て、実施例
−1と同様にモルタルを調製し評価した。
実施例−3 実施例−1のアルコール乳化物をセチルアルコールにし
たほか全く同様に行った。
たほか全く同様に行った。
比較例−4 実施例−1のアルコール乳化物をデシルアルコールにし
たほか全く同様に行った。
たほか全く同様に行った。
比較例−5 市販のセメント混和用アクリルエマルジョン、「アクロ
ナールS−400」(油化バディシェ製、樹脂固形分57
%)を実施例−1と同様にモルタル調製し評価した。
ナールS−400」(油化バディシェ製、樹脂固形分57
%)を実施例−1と同様にモルタル調製し評価した。
実施例−1〜3、比較例−1〜5の結果をまとめて表に
示す。実施例、比較例で明らかな如く乳化剤にポリビニ
ルアルコールを用いた特定のポリマーTg、TIPを有する
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンにステアリ
ルアルコール、セチルアルコールなどの脂肪族アルコー
ルを添加することによりセメントモルタルの施工性に最
も必要な塗り継ぎ性、硬化セメントモルタルの柔軟性お
よび付着力が得られる。
示す。実施例、比較例で明らかな如く乳化剤にポリビニ
ルアルコールを用いた特定のポリマーTg、TIPを有する
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンにステアリ
ルアルコール、セチルアルコールなどの脂肪族アルコー
ルを添加することによりセメントモルタルの施工性に最
も必要な塗り継ぎ性、硬化セメントモルタルの柔軟性お
よび付着力が得られる。
<発明の効果> 以上のごとく、本発明により十分な施工性と柔軟性およ
び付着力を有する改質されたセメント組成物が提供され
る。
び付着力を有する改質されたセメント組成物が提供され
る。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)脂肪族基の炭素数が12〜20である脂
肪族アルコールを、 (B)エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの (a)該共重合体のガラス転位温度(Tg)が0〜−30℃ (b)該共重合体のトルエン不溶分(TIP)が10〜80重
量% でありかつ、 (c)該エマルジョンの乳化剤として、共重合体100重
量部に対して1〜15重量部のポリビニルアルコールが使
用されている、 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの樹脂固形
分100重量部に対して0.5〜7.0重量部含有させ、該エチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを樹脂固形分
で、セメント100重量部に対して50〜200重量部混入して
なることを特徴とするセメント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP631587A JPH0674159B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | セメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP631587A JPH0674159B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | セメント組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63176345A JPS63176345A (ja) | 1988-07-20 |
JPH0674159B2 true JPH0674159B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=11634939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP631587A Expired - Lifetime JPH0674159B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | セメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674159B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4294259B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2009-07-08 | Basfポゾリス株式会社 | セメント組成物のワーカビリティー改良剤およびこれを含有するセメント減水剤 |
-
1987
- 1987-01-14 JP JP631587A patent/JPH0674159B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63176345A (ja) | 1988-07-20 |
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