JP2728731B2 - モルタル組成物 - Google Patents

モルタル組成物

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哲夫 村上
健 結城
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は改質されたモルタル組成物に関するものであ
る。
さらに詳しくはモルタル施工時の作業性および保水性
などが良好で、床材・壁材等に利用可能なように改質さ
れたモルタル組成物に関するものである。
B.従来の技術 コンクリート構造体の表面仕上げ用とか補修用として
広くモルタルが用いられており、この場合のモルタル施
工時の作業形態としてはコテ塗りや吹付けによる方法が
一般的である。このような作業を行う場合に要求される
モルタルの性能としては混練後の一定の時間は作業し易
い粘度を保持していること、硬化後のモルタルと下地コ
ンクリートとの接着強度が大きいことおよび硬化後のモ
ルタルの強度が大きいことなどが挙げられる。
従来のモルタルはセメント、砂および水を混練するこ
にとより得られるが、硬化後のモルタルの強度を確保す
るために水/セメント比を低くすると粘度が高くなりす
ぎて作業性が低下し、逆に作業性を向上させるために水
/セメント比を高くすると硬化後のモルタルの強度が低
下するという問題があった。さらに従来のモルタルは保
水性が低いために下地のコンクリートに水を吸い取られ
て、下地のコンクリートとの接着不良を起こしやすいと
いう問題(以下、この現象をドライアウトと略記す
る。)があった。
このドライアウトの問題に対して保水剤としてメチル
セルロース等の水溶性セルーロース類を添加することが
提案されているが、この場合には保水性は向上しドライ
アウトは起きにくくなるが、硬化後のモルタルの強度を
確保するために水/セメント比を低下すると粘度が高く
なり過ぎてコテに付着しやすくなったり、モルタルの施
工作業がしにくくなるという欠点がある。
また保水剤としてポリビニルアルコール(以下、PVA
と略記する。)の水溶液または粉末を添加することも公
知であるが、この場合には保水性を上げるためにはPVA
を多量に添加する必要があり、その結果硬化後のモルタ
ルの強度が低下したり、PVAの使用量の増加によるコス
ト上昇の問題があった。
C.発明が解決しようとする課題 本発明は従来のモルタルが有していた上記の問題点が
全くないモルタル組成物を提供することにある。
D.課題を解決するための手段 本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、(イ)セメント100重量部、(ロ)細骨剤50〜3
00重量部、(ハ)PVA系重合体0.05〜10重量部および
(ニ)ホウ酸0.003〜2.5重量部を有効成分として含有す
るモルタル組成物の場合には保水性が高く、モルタル施
工時の作業性も良好で、かつ硬化後のモルタルの強度も
高いモルタル組成物が得られることを見出し本発明を完
成するに至つた。
上記の(イ)セメントとしてはポルトランドセメン
ト、アルミナセメント、マグネシアセメント、シリカセ
メント、高炉セメントなどが挙げられるが、なかでもポ
ルトランドセメントが好ましい。
(ロ)細骨材としては硬い石質のものであれば特に制限
はなく、一例としてケイ砂などが挙げられる。また、
(ロ)細骨材の粒径については特に制限はないが、2.5m
m目の篩を全通し、かつ微粒子が少ないものが好まし
い。細骨材の配合量は50〜300重量部が適当であり、こ
の範囲外の場合にはモルタル施工時の作業性が低下す
る。
(ハ)PVA系重合体としては通常のPVA、アニオン基変性
PVA、疎水基変性PVA、アニオン基および疎水基変性PVA
などPVA系重合体であればいずれも使用可能であるが、
なかでも冷水に溶解しやすいものが好ましい。PVA系重
合体の重合度は特に制限がないが、重合度100〜3000の
ものが好ましい。PVA系重合体のけん化度についても特
に制限はないが、けん化度70〜99モル%が好ましい。PV
A系重合体の配合量としては0.05〜10重量部が好まし
く、0.05重量部未満の場合にはPVA系重合体の配合効果
がなく、また10重量部を越える場合にはモルタル組成物
への混入空気量が多くなるために好ましくない。
PVA系重合体の添加方法は粉末および水溶液どちらも
可能であるが、粉末で添加する方が減水効果が大きく、
またPVA系重合体の溶解作業が省略できるために良い。
PVA系重合体を粉末で添加する場合には、PVA系重合体
の粒径は0.01〜0.5mmが好ましく、0.03〜0.2mmがより好
ましい。
(ニ)ホウ酸の配合量としては0.003〜2.5重量部の範囲
が好ましい。ホウ酸の配合量が0.003重量部未満の場合
にはホウ酸の添加効果がなくてモルタル施工時の作業性
が低く、かつモルタル組成物の保水性も低い。ホウ酸の
配合量が2.5重量部を越えるとモルタル施工時の作業性
が悪くなる。
本発明のモルタル組成物は上記(イ)セメント、
(ロ)細骨材、(ハ)PVA系重合体および(ニ)ホウ酸
を有効成分とするが、本発明の効果を損わない範囲で、
ナフタリンスルホン酸ソーダのホルマリン縮合物または
リグニンスルホン酸ソーダのホルマリン縮合物などの減
水剤とか(メタ)アクリル酸エステル重合体エマルジヨ
ンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジヨンな
どのモルタル混和剤を添加することは一向に差しつかえ
ない。また、本発明のモルタル組成物にはフライアツシ
ユ、パーライト、ガラス繊維あるいは合成繊維を添加し
ても差しつかえない。
本発明のモルタル組成物は上記の(イ)成分、(ロ)
成分、(ハ)成分および(ニ)成分に適当量の水を加え
て、混練することにより得られる。
本発明のモルタル組成物は主としてコテなどを用いた
現場施工用に適したものであるが、無機板製造工場にお
いて成形され、オートクレーブ養生などにより生産され
る用途にも好適に用いられる。
E.実施例 以下、実施例により本発明をより具体的に説明する
が、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜2 徳山曹達(株)製のポルトランドセメント、豊浦産の
標準砂、PVA粉末(重合度500、ケン化度88モル%、平径
粒径0.09mm)、ホウ酸およびイオン交換水を用いて、そ
れぞれ第1表に示す配合量の割合で混練してモルタル組
成物を得た。得られたモルタル組成物について以下に示
す方法により作業性、保水性および接着強度を評価し
た。
1)作業性 モルタル組成物をコテを用いて100回塗工して、塗工
面の仕上がりが低下する程度にモルタル組成物がコテに
付着した場合にコテに付着したモルタル組成物をヘラで
こすつておとした回数で評価した。その結果を以下の記
号により第1表に示す。
2)保水性 モルタル組成物100重量部を東洋紙(株)製の5Aの
紙を用いて10分間吸引過し、過水の量を比較し
た。その結果を以下の記号により第1表に示す。
3)接着強度 徳山曹達(株)製のポルトランドセメント100重量
部、豊浦産の標準砂200重量部および水65重量部を混練
後、成形し、テストピース(長さ70mm、幅70mm、厚さ20
mm)を作製し、このテストピース上に、第1表に示した
モルタル組成物を長さ40mm、幅40mm、厚さ10mmで打継ぎ
し、20℃、65%PHで4週間養生した後にJIS−A−6203
に準じて接着強度を測定した。その結果を第1表に示
す。
比較例1〜9 実施例1〜2に準じて、第1表に示す配合処方で混練
して、評価した。その結果を実施例1〜2の結果と合わ
せて第1表に示す。
F.発明の効果 上記の実施例で明らかなように、本発明によれば、セ
メント、細骨材、PVA系粉末およびホウ酸を有効成分と
するモルタル組成物はモルタル施工時の作業性および保
水性が改善され、混練時に添加する水量が低減でき接着
強度も高い値を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(イ)成分、(ロ)成分、(ハ)成
    分および(ニ)成分を有効成分として含有することを特
    徴とするモルタル組成物。 (イ)セメント 100重量部 (ロ)細骨材 50〜300重量部 (ハ)ポリビニルアルコール系重合体 0.05〜10重量部 (ニ)ホウ酸 0.003〜2.5重量部
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