JPH0673927B2 - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH0673927B2
JPH0673927B2 JP21372292A JP21372292A JPH0673927B2 JP H0673927 B2 JPH0673927 B2 JP H0673927B2 JP 21372292 A JP21372292 A JP 21372292A JP 21372292 A JP21372292 A JP 21372292A JP H0673927 B2 JPH0673927 B2 JP H0673927B2
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JP
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metal foil
laminated body
board
foil pieces
gap
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JP21372292A
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Inventor
弘 糸井
Original Assignee
荒川塗料工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層体に関し、より詳し
くはフィルム面上に鉄などの複数の金属箔を配設して一
体化してなる積層体、および、ボード面上にフィルムを
とりつけ、そのフィルム面上に複数の鉄などの金属箔を
取り付けて一体化してなる積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、物質はそれぞれ固有の熱膨張率
を有している。そのため図5に示すように、熱膨張率の
異なる2種の金属板A・Bを張り合わせた積層体は、温
度が上昇すると、熱膨張率の大きい方の金属板Aの面側
が凸になる方向に反ることはよく知られている。そし
て、この性質を積極的に利用して、バイメタルや、温度
計その他の製品が多く造られている。前記2種の金属の
例に限らず、金属以外の他の物質でも、物質が異なれば
熱膨張率が異なるから、積層体は反りの現象は発生す
る。前記、反りの現象は、金属箔を面として利用する場
合に、熱膨張率の異なる他の素材の膜と張り合わせ積層
体とすることにより、発生する。図6に示す従来例の白
板は、基盤となるボード1の面上に接着用のフィルム2
を接着し、このフィルム2上に金属箔である1枚の鉄箔
3が接着され、さらにその上に、合成樹脂の表面材4が
接着剤で接着された積層体として構成される。前記鉄箔
3は、磁石を使用するためのものであり、その磁石は表
面材4の上に、図面などを保持するために用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ボードは樹脂よりな
り、線膨張率は鉄よりは大きいから、温度が上がると鉄
より伸び、温度が下がると鉄より縮む率が大きい。その
ため、積層体である白板の面が反りを生ずることとな
り、商品価値が低下する、などの課題があった。本発明
は、このような課題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のような積層体を提供する。すなわち本
発明は、接着用のフィルム面上に複数の金属箔片を配列
して一体的に接着してなる積層体であって、前記複数の
金属箔片間には互いに空隙を有し、この各空隙は少なく
とも金属箔片の線膨張の影響をそれぞれ吸収できる大き
さとしたことを特徴とする積層体。および基盤となるボ
ードと、このボード上に配設接着された接着用のフィル
ムと、この接着用のフィルム面上に配列された複数の金
属箔片とを一体的に接着してなる積層体であって、前記
複数の金属箔片間には互いに空隙を有し、この各空隙は
少なくとも金属箔片の線膨張の影響をそれぞれ吸収でき
る大きさとしたことを特徴とする積層体、である。
【0005】
【作用】上記構成において、各金属箔片は熱で膨張して
も金属箔片における膨張作用はあるけれども、その膨張
した分は前記金属箔片間の隙間に吸収される作用があ
り、フィルムやボードとの膨張率の差異による全体の反
り現象の発生を防ぐように作用する。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について、以下、図面にした
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。図1は本発明の一実施
例の断面説明図であり、図中、1は基盤であるボード
で、合成樹脂などで形成される。このボード1の面に
は、接着用のフィルム2が貼られる。さらに、この接着
用のフィルム2の上には、複数の金属箔片3aが間隔S
の隙間をおいて配設される。この金属箔片3aは、鉄箔
片が多く用いられるが、磁性を応用する用途以外にあっ
ては、鉄箔片に限らず、必要に応じてアルミ箔片でもよ
く、その他の金属箔片であってもよい。前記複数の金属
箔片3aは、その機能を発揮するために必要、且つ十分
な面積を有する。そして、これらの金属箔片3aの表面
には、合成樹脂製の表面材4が積層される。この表面材
4は、白板処理フィルムまたは塗料などがよく用いられ
る。ここで、前記金属箔片3aを、間隔Sの隙間をもっ
て配設した理由は、金属箔片3aの熱膨張の影響を消去
するためである。すなわち、金属と合成樹脂とを張り合
わせた積層体の場合、その金属と合成樹脂とは熱膨張率
が異なるので、周囲環境の温度が上がると、熱膨張率の
大きい合成樹脂の方の面が、熱膨張率の小さい金属の方
の面よりも凸になるように変形して反ることとなる。こ
のような変形を無くすため、多数の金属箔片3aを間隔
Sの隙間をもって配設する。そのため、ちょうど電車の
レールのつなぎ目のように各金属箔の膨張はその隙間内
に吸収されてトータルされず、その結果、金属箔片3a
の層は熱膨張の影響がなくなるわけである。この図で
は、ボード1を含む4層の積層体を示したが、このほ
か、ボード1を含まない3層の積層体、その他各種のも
のが考えられる。そのいずれの場合でも、複数の金属箔
片3aと間隔Sの隙間とから構成される層の場合、常に
熱膨張の影響を消去できるものである。
【0007】図2は、同実施例の積層体の斜視説明図て
あり、接着用フィルム2の上に、金属箔片3aを縦・横
整然と間隔Sの隙間をもって配設された様子をわかりや
すく斜視図で現している。この複数の金属箔片3aと間
隔Sの隙間との組み合わせを利用すれば、各金属箔片3
aの熱による個々の膨張は、間隔Sの隙間を越えて隣接
する他の金属箔片Sに到達することはないから、膨張し
た分がトータルされることはなく、個々に隙間Sに吸収
解決されてしまう。言い換えれば、個々の金属箔片3a
は熱膨張による若干の延びはあるけれども、その個々の
延びの分は、間隔S内に個々に吸収されて、隣接する他
の金属箔片3aまでは届かず、したがって熱膨張による
個々の金属箔片3aの延びは、積層体全体の形状を変化
させる力とはなり得ない。したがって、このような積層
体は、面積をどんなに広くしても、熱膨張による反り現
象が発生しないという特徴を有する。前記金属箔片3a
は、もし鉄箔とすれば、磁石を利用することもできる。
そのため、図2のフィルム2と複数の鉄箔の金属箔片3
aとを有する積層体に、白板処理フィルムまたは塗料な
どの、表面材4を一体的に施してなる積層体を形成すれ
ば、磁石の使える、薄くて軽便な、携帯用の白板ができ
る。このような白板は、他のボードに懸けることによっ
て携帯用の白板として使用でき、図面、資料などを、磁
石でその白板上に固定使用することができる。
【0008】図3は、本発明の一実施例の他の実施例を
示す平面図であり、この、他の実施例が前記図2の一実
施例と異なる点は、金属箔片3aの並べ方が、前記一実
施例では縦と横が整然と並んでいるのに対して、他の実
施例では縦が互い違いに並べられている点である。この
構造は、前記積層体を不使用時または携帯時に、横方向
に筒状に丸めるなどの必要があるとき、縦方向に筋が付
かなくてよい、という実施例効果がある。
【0009】図4は、本発明の他の実施例の、さらに他
の実施例を示す図で、この実施例が前記二つの実施例と
異なる点は、金属箔片3aの形状が菱形をなして、斜め
方向に配列されていることである。この配列構造は、積
層体を収納または移動の際、縦方向・横方向のいずれの
方向に筒状に丸めても段階的に折れ曲がらないし、視覚
的にも直線状の折り目が目立たない、という実施例効果
がある。以上、実施例について説明したように、本発明
は接着用のフィルム面上に複数の金属箔片を配列して一
体的に接着してなる積層体であり、その複数の金属箔間
には互いに隙間を有し、その隙間は少なくとも各金属箔
片の熱膨張の影響を吸収できる大きさに設定したもの
で、積層体の反りなどの影響を克服でき、表面処理によ
り、携帯用の白板などに応用できるものである。また、
前記積層体をボード上に積層してなる積層体の場合も、
同様理由で熱膨張の影響を克服でき、白板その他に広く
応用できるものである。
【0010】
【発明の効果】以上本発明によれば、接着用のフィルム
面上に複数の金属箔片を配列して一体的に接着してなる
積層体で、その複数の金属箔間には互いに隙間を有し、
その隙間は少なくとも各金属箔片の熱膨張の影響を吸収
できる大きさに設定したので、積層体の反りなどの影響
を克服できる。また、ボード上に前記積層体を積層して
なる積層体の場合も、複数の金属箔片の熱膨張の影響を
前記金属箔片間の隙間で吸収し、反りなどを克服でき
る。同時に、ボードと本積層体との貼合作業を自動化し
易くできるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面説明図である。
【図2】同実施例の斜視説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の平面説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の平面説明図であ
る。
【図5】従来例を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ボード 2 フィルム 3a 金属箔片 4 表面材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接着用のフィルム面上に複数の金属箔片を
    配列して一体的に接着してなる積層体であって、前記複
    数の金属箔片間には互いに隙間を有し、この各隙間は少
    なくとも金属箔片の線膨張の影響をそれぞれ吸収できる
    大きさとしたことを特徴とする、積層体。
  2. 【請求項2】基盤となるボードと、このボード上に配設
    接着された接着用のフィルムと、この接着用のフィルム
    面上に配列された複数の金属箔片とを一体的に接着して
    なる積層体であって、前記複数の金属箔片間には互いに
    隙間を有し、この各隙間は少なくとも金属箔片の線膨張
    の影響をそれぞれ吸収できる大きさとしたことを特徴と
    する、積層体。
JP21372292A 1992-07-17 1992-07-17 積層体 Expired - Lifetime JPH0673927B2 (ja)

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JP21372292A JPH0673927B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 積層体

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JP21372292A JPH0673927B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 積層体

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JPH0631838A JPH0631838A (ja) 1994-02-08
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