JPH08250878A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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Publication number
JPH08250878A
JPH08250878A JP7718295A JP7718295A JPH08250878A JP H08250878 A JPH08250878 A JP H08250878A JP 7718295 A JP7718295 A JP 7718295A JP 7718295 A JP7718295 A JP 7718295A JP H08250878 A JPH08250878 A JP H08250878A
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JP
Japan
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heat
honeycomb structure
flat plate
heat sink
heat radiating
Prior art date
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Pending
Application number
JP7718295A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nomoto
和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に放熱面積が大であり、第2に空気の圧
損も小さく、第3に内部的な熱伝導性にも優れ、もって
放熱効果,冷却効率に優れると共に、第4にしかも簡単
容易に製造可能な、ヒートシンクを提案する。 【構成】 このヒートシンク8は、発熱体H側に配され
る平板部分9と平板部分9から相互間に間隔を存しつつ
平行に立設された複数の隔壁部分10、からなる金属製
の熱伝導部11と、熱伝導部11の各隔壁部分10間
に、それぞれ1枚の板材13を順次じぐざぐ状にわん曲
しつつ反転折曲させて充填,積層した、中空柱状のセル
6の平面的集合体よりなるハニカム構造で金属製の各放
熱部12と、を有してなる。そして各放熱部12は、ハ
ニカム構造のセル軸方向Sが、熱伝導部11の平板部分
9と平行であると共に、ハニカム構造の両開口端面が、
熱伝導部11の各隔壁部分10側ではなく外部に開放さ
れるべく位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートシンクに関する。
すなわち、ICその他の電子回路,基板,部品,装置,
その他各種発熱体の放熱,冷却用に使用されるヒートシ
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6はこの種従来例のヒートシンクを示
し、(1)図は、従来例1の斜視図であり、(2)図,
(3)図,(4)図,(5)図は、それぞれ従来例2,
3,4,5の正面概略図である。そして、まず図6の
(1)図の従来例1のヒートシンク1は、アルミその他
の金属製の一体的な押し出し成形品よりなり、発熱体H
側に配される平板部2と、平板部2から相互間に間隔を
存しつつ平行に立設された隔壁板状の放熱部3と、から
なっていた。又、図6の(2)図の従来例2のヒートシ
ンク1は、アルミその他の金属製の発熱体H側に配され
る平板部2と、このような平板部2上に接合された、ア
ルミその他の金属製でハニカム構造の放熱部4と、から
なっていた。更に、図6の(3)図,(4)図の従来例
3,4のヒートシンク1は、アルミその他の金属製の押
し出し成形品よりなり基部が発熱体H側に配される断面
略コ字状やロ字状の外枠部5と、このような外枠部5内
に接合されたアルミその他の金属製でハニカム構造の放
熱部4と、からなっていた。又、図6の(5)図の従来
例5のヒートシンク1は、アルミその他の金属製の一体
的な押し出し成形品よりなり、上述した外枠部5とハニ
カム構造の放熱部4とが、一体化されたものよりなる。
なお、図中6はハニカム構造を形成する中空柱状の各セ
ルを、7はセル壁を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、図6の(1)図の従来例1のヒートシンク1は、押
し出し成形品よりなるので、隔壁板状の放熱部3の板厚
が1mm以上と肉厚となる。そこで、肉薄で複雑な3次
元構造の放熱部3が得られない等、単位容積当たり表面
積そして放熱面積が小さいので、放熱特性が低く放熱効
果,冷却効率が悪い、という問題が指摘されていた。
又、このように放熱部3が肉厚となるので、放熱部3を
通過する空気つまり放熱部3に通気される冷却風に、圧
損が生じやすく、この面からも放熱効果,冷却効率が悪
い、という問題が指摘されていた。
【0004】次に、図6の(2)図,(3)図,(4)
図に示した従来例2,3,4のヒートシンク1は、図面
上では下位の発熱体H側の平板部2や外枠部5基部から
上位のハニカム構造の放熱部4への、内部的な熱伝導性
が悪い、という難点があった。つまり、中空柱状のセル
6の平面的集合体よりなるハニカム構造の放熱部4は、
各セル6間の熱伝導性が低いので、下位の発熱体Hから
の熱が、平板部2や外枠部5基部を介した後、放熱部4
を下位から上位へとスムーズに伝達されず、結局、放熱
部4の上位部分に熱が伝達されにくい、という難点があ
った。もって、この従来のヒートシンク1は、放熱部4
が全体的にうまく機能せず、この面から放熱効果,冷却
効率が悪い、という問題が指摘され、特に大型のヒート
シンク1としては使用できない状況にあった。
【0005】更に、図6の(5)図に示した従来例5の
ヒートシンク1については、前述した図6の(1)図に
示した従来例1のヒートシンク1と同様な問題が指摘さ
れていた。すなわち、この従来例5のヒートシンク1
も、押し出し成形品よりなるので、ハニカム構造の放熱
部4について、まず、中空柱状の各セル6を区画形成す
るセル壁7が1mm以上の厚みとなり、通常のハニカム
構造のように肉薄なセル壁7が得られず、又、小さなセ
ル6つまりハニカム構造のセル6の密度が密なものも、
得られにくかった。もって、この従来例5のヒートシン
ク1は、ハニカム構造にしては、放熱部4の単位容積当
たりの表面積そして放熱面積が小さいので、放熱特性が
低く放熱効果,冷却効率が悪い、という問題が指摘され
ていた。又、放熱部4のセル壁7の肉厚が、通常のハニ
カム構造のものに比し厚いので、放熱部4を通過する空
気つまり放熱部4に通気される冷却風に、圧損が生じや
すく、この面からも放熱効果,冷却効率が悪い、という
問題が指摘されていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、発熱
体側の平板部分と複数の隔壁部分を備えた金属製の熱伝
導部と、各隔壁部分間に充填,積層されたハニカム構造
で金属製の各放熱部と、を有してなり、各放熱部は、そ
れぞれ1枚の板材をじぐざぐ状にわん曲しつつ反転折曲
させたものよりなることにより、第1に放熱面積が大
で、第2に空気の圧損が小さいと共に、第3に内部的な
熱伝導性に優れ、第4に、しかも簡単容易に製造でき
る、ヒートシンクを提案することを目的とする。なお請
求項2にあっては、熱伝導部の各隔壁部分について、各
放熱部側に対応する面を各放熱部の端面形状に即した凹
凸形状としたことにより、第5に、両者間の接合強度お
よび熱伝導性に特に優れた、ヒートシンクを提案するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。このヒートシンクは、次の平板
部分と各隔壁部分からなる熱伝導部と、各放熱部とを有
してなる。すなわち、発熱体側に配される平板部分と、
該平板部分から相互間に間隔を存しつつ平行に立設され
た複数の隔壁部分と、からなる金属製の熱伝導部と、該
熱伝導部の各隔壁部分間に、それぞれ1枚の板材を順次
じぐざぐ状にわん曲しつつ反転折曲させて充填,積層し
た、中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカム構
造で金属製の各放熱部と、を有してなる。そして各該放
熱部は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導部の平
板部分と平行であると共に、ハニカム構造の両開口端面
が、該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開放され
るべく位置している。次に、請求項2については次のと
おり。すなわち、この請求項2のヒートシンクは、請求
項1記載のヒートシンクにおいて、該熱伝導部の各隔壁
部分は、各該放熱部側に対応する面が、ハニカム構造の
各該放熱部の端面形状に即した凹凸形状をなしている。
【0008】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このヒートシンクは、発熱体側の平板
部分と複数の隔壁部分を備えた熱伝導部と、各隔壁部分
間に充填,積層された各放熱部と、を有してなる。各放
熱部は、それぞれ1枚の板材を、順次じぐざぐ状にわん
曲しつつ反転折曲させたハニカム構造よりなり、セル軸
方向が平板部分と平行で両開口端面を外部に開放してな
る。そして発熱体よりの熱は、熱伝導部の平板部分,各
隔壁部分,各放熱部へと伝達され、ハニカム構造の各放
熱部を通過する空気つまり通気される冷却風により、こ
のような熱が奪われて、発熱体の放熱,冷却が実施され
る。
【0009】そこでこのヒートシンクは、第1に、各放
熱部がハニカム構造よりなり、セル壁の肉厚が薄いと共
に随時小さなセル密度が密なものとすることができ、単
位容積当たりの表面積そして放熱面積が極めて大であ
る。第2に、放熱部がセル壁の肉厚が薄いハニカム構造
よりなるので、通過する空気つまり通気される冷却風の
圧損も小さい。第3に、熱伝導部に複数の隔壁部分を備
えてなり、発熱体からの熱は平板部分を介した後、この
各隔壁部分を経由することにより各放熱部全体にスムー
ズに伝達される等、内部的な熱伝導性に優れている。こ
れら第1,第2,第3により、このヒートシンクにあっ
ては、発熱体の効果的な放熱,効率的な冷却が実現され
る。更に第4に、しかも平板部分と各隔壁部分を備えた
熱伝導部は、押し出し成形その他の成形法により簡単容
易に成形される。又、ハニカム構造の各放熱部は、各隔
壁部分間に、それぞれ1枚の板材を用い簡単容易に充
填,積層される。もって、このヒートシンクは簡単容易
に製造される。
【0010】なお、請求項2のヒートシンクにあって
は、各隔壁部分について、各放熱部側に対応する面が、
各放熱部の端面形状に即した凹凸形状よりなる。もって
第5に、各隔壁部分と各放熱部間がそれぞれ嵌合するよ
うに接触し、両者間の接触面積が極めて大であるので、
両者間の接合強度に優れると共に、両者間で熱がスムー
ズに伝達され、この面からも発熱体の効果的な放熱,効
率的な冷却が実現される。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の斜
視図、図2は同第2実施例の斜視図、図3は、同第2実
施例の放熱部形成用の波状板の成形工程の正面図、図4
は、同第3実施例の斜視図、図5は、放熱部形成用の板
材の各種例の斜視図である。
【0012】このヒートシンク8は、平板部分9と各隔
壁部分10からなる熱伝導部11と、放熱部12とを有
してなる。すなわちこのヒートシンク8は、発熱体H側
に配される平板部分9と、平板部分9から相互間に間隔
を存しつつ平行に立設された複数の隔壁部分10と、か
らなる金属製の熱伝導部11と、熱伝導部11の各隔壁
部分10間に、それぞれ1枚の板材13を順次じぐざぐ
状にわん曲しつつ反転折曲させて充填,積層した、中空
柱状のセル6の平面的集合体よりなるハニカム構造で金
属製の各放熱部12と、を有してなる。
【0013】このようなヒートシンク8について、更に
詳述する。まず発熱体Hとしては、ICその他の電子回
路,基板,部品,装置,その他各種の発熱体が考えられ
る。次に、ヒートシンク8の熱伝導部11は、アルミ,
銅,その他熱伝導性に優れた金属製よりなり、図面上で
は、下部で横1枚の肉厚板状の平板部分9と、上部で縦
に略櫛状・フィン状に複数が同高さで立設された肉厚板
状の隔壁部分10と、からなる。そして熱伝導部11
は、押し出し成形,削り出し成形,その他の成形法にて
形成され、平板部分9と各隔壁部分10を一体的に成形
してもよいが、各々個別に成形した後に各々接合するよ
うにしてもよい。又、このような熱伝導部11の平板部
分9の図面上では下面が、上述した発熱体Hに接合等に
より取り付けられている。
【0014】次に、ヒートシンク8の各放熱部12用の
板材13としては、アルミ,銅,ステンレス,その他熱
伝導性に優れた金属製の箔材,その他の薄板材が用いら
れる。そして、このような板材13を、熱伝導部11の
縦の各隔壁部分10間と、横の平板部分9間に形成され
た各凹部空間内に、それぞれ1枚ずつ所定のごとく充
填,積層することにより、ハニカム構造の各放熱部12
とする。
【0015】このような放熱部12について、更に詳述
する。まず図1の第1実施例のヒートシンク8では、そ
れぞれ平坦な1枚の板材13を用い、これを下方から上
方へと連続的に、順次じぐざぐ状にわん曲させつつ左右
で反転折曲させて行くことにより、このような板材13
をセル壁7とし、各セル壁7にて各々独立空間に区画さ
れた中空柱状のセル6の平面的集合体よりなる、ハニカ
ム構造の各放熱部12が、それぞれ充填,積層される。
そして、左右に偏在した両セル6を1組とし、このよう
な1組の両セル6が上下に複数積層されてなる。
【0016】次に、図2の第2実施例のヒートシンク8
では、まず図3に示したように、特殊なコルゲートギア
14を用い、板材13が予め波状板15に加工される。
すなわち、リール16から供給された平坦な板材13
を、特殊な歯形形状のコルゲートギア14間に通すこと
により、所定ピッチと高さの波形の凹凸が、図示例では
3個毎に大きなアール状にわん曲した折曲相当部17を
介しつつ、長手方向に連続的に折曲形成された、波状板
15が予め準備される。そして、このような波状板15
を、図2に示したように下方から上方へと連続的に、折
曲相当部17の個所で、順次じぐざぐ状にわん曲させつ
つ左右で反転折曲させて行くと共に、上下で波の半ピッ
チ分ずつずらし上下相互間で波の頂部と谷部とを合わせ
る位置関係で、充填,積層して行くことにより、各放熱
部12が形成される。すなわち、このような板材13製
の波状板15をセル壁7とし、各セル壁7にて各々独立
空間に区画された中空柱状のセル6の平面的集合体であ
る、ハニカム構造の各放熱部12が、それぞれ充填,積
層される。そして、この第2実施例の各放熱部12は、
左右3個のセル6を1組とし、このような1組の各セル
6が上下に多数積層されてなり、セル6が小さく数が多
く密度が密なハニカム構造よりなる。
【0017】ところで、第1実施例および第2実施例の
ヒートシンク8では、このように形成されたハニカム構
造の各放熱部12は、前述した熱伝導部11の各隔壁部
分10に対し、接着剤やろう材を用い接合されてなる。
すなわち、各放熱部12の両側端面は、熱伝導部11の
各隔壁部分10側の対応する面18に対し、当接される
と共に接着剤やろう材を介装して加熱することにより、
接合されている。これに対し、図4の第3実施例のヒー
トシンク8では、この第1,第2実施例のように各放熱
部12と各隔壁部分10間を接合することなく、単に当
接させるに止めると共に、板体19を用いて各放熱部1
2を抑えるようになっている。すなわち、この第3実施
例にあっては、熱伝導部11の各隔壁部分10上に、前
述した平板部分9に見合った板体19が取り付け固定さ
れ、もってこの板体19が、ハニカム構造の各放熱部1
2を不動に抑え込んでいる。勿論、上述した第1,第2
実施例の接合方式と、この第3実施例の板体19を用い
る方式とを、併用するようにしてもよい。
【0018】更に、上述した第1,第2,第3実施例の
ヒートシンク8共に、まず、熱伝導部11の各隔壁部分
10は、各放熱部12側に対応する面18が、ハニカム
構造の各放熱部12の端面形状に即した凹凸形状をなし
ている。すなわち、各隔壁部分10の対応する面18
は、各放熱部12の側端面の凹凸形状、つまり、板材1
3や波状板15がわん曲しつつ反転折曲された凹凸形状
(例えば折曲相当部17における凹凸形状)、に対応し
た凹凸形状をなしている。
【0019】又、第1,第2,第3実施例のヒートシン
ク8共に、図示したごとく、各放熱部12は、ハニカム
構造のセル軸方向Sが、熱伝導部11の平板部分9と平
行であると共に、ハニカム構造の両開口端面が、熱伝導
部11の各隔壁部分10側ではなく、外部に開放される
べく位置している。すなわち、放熱部12の各セル6の
セル軸方向Sが平板部分9と平行であり、かつ、各セル
6のセル軸方向Sの両開口端面が外部に開放されるべ
く、放熱部12のハニカム構造は充填,積層されてな
る。
【0020】更に、第1,第2,第3実施例のヒートシ
ンク8共に、放熱部12形成用の板材13(第2実施例
にあっては、波状板15形成用の板材13でもある)と
しては、図5に示した各種のものが採用可能である。す
なわち、図5の(1)図には一般的なフラットな板材1
3が示され、図5の(2)図にはいわゆるエンボス状の
板材13,つまり多数の小凸部20が形成された板材1
3が示され、図5の(3)図には多数の開孔21が形成
された板材13が、それぞれ示されている。そして、図
5の(2)図や(3)図に示した板材13が用いられた
ハニカム構造の放熱部12にあっては、各セル6中を通
過する空気つまり通気される冷却風に乱流が生じ、もっ
てこのような乱流により、一段と効果的な放熱,効率的
な冷却が実現される、という利点がある。更に、図5の
(2)図に示した板材13が用いられたハニカム構造の
放熱部12にあっては、小凸部20の分だけ、表面積そ
して放熱面積が増え、もって、一段と効果的な放熱,効
率的な冷却が実現される、という利点がある。
【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この第1,第2,第3
実施例の各ヒートシンク8は、発熱体H側の平板部分9
と複数の隔壁部分10を備えた金属製の熱伝導部11
と、この各隔壁部分10間に充填,積層されたハニカム
構造で金属製の各放熱部12と、を有してなる。そして
各放熱部12は、それぞれ1枚の板材13を、順次じぐ
ざぐ状にわん曲しつつ反転折曲させたハニカム構造より
なり、セル軸方向Sが平板部分9と平行であると共に、
両開口端面を外部に開放してなる。そして、このヒート
シンク8にあっては、発熱体Hよりの熱は、大部分が、
熱伝導部11の平板部分9から各隔壁部分10へと伝達
された後、各隔壁部分10から各放熱部12へと伝達さ
れるが、若干の熱は、熱伝導部11の平板部分9から直
接各放熱部12へと伝達される。そして、ハニカム構造
の各放熱部12を通過する空気、つまりハニカム構造の
両開口端面にて導入,導出され、ハニカム構造の各セル
6中を通気される冷却風にて、このような熱が奪われる
ことにより、発熱体Hの放熱,冷却が実施される。さて
そこで、この第1,第2,第3実施例のヒートシンク8
にあっては、次の第1,第2,第3,第4のようにな
る。
【0022】第1に、このヒートシンク8は、板材13
(第2実施例にあっては波状板15)を母材としたセル
壁7にて各々独立空間に区画された中空柱状の多数のセ
ル6の平面的集合体よりなる、ハニカム構造の各放熱部
12を有してなる。そして、このハニカム構造の各放熱
部12は、一般的な特徴としてセル壁7の肉厚が薄いと
共に、随時必要に応じ例えば前述した第2実施例のよう
に、小さなセル6つまりハニカム構造のセル6の密度が
密なものとすることができ、セル壁7による単位容積当
たりの表面積が大である、という特性を備えている。も
って、このヒートシンク8にあっては、各放熱部12の
セル壁7による放熱面積が大で放熱特性が高く、各セル
6中を通過する空気つまり通気される冷却風との接触面
が広いので、発熱体Hの効果的な放熱,効率的な冷却が
実現される。
【0023】第2に、このヒートシンク8は、このよう
にセル壁7の肉厚が薄いハニカム構造の各放熱部12を
有してなる。そこで、各セル6中を通過する空気つまり
通気される冷却風の圧損も小さく、冷却風は、抵抗なく
スムーズにハニカム構造の両開口端面から各セル6に導
入され、そして導出されるので、この面からも発熱体H
の効果的な放熱,効率的な冷却が実現される。
【0024】第3に、このヒートシンク8は、熱伝導部
11において、平板部分9から相互間に間隔を存しつつ
平行に立設された、複数の隔壁部分10を備えてなる。
そこで、発熱体H側の平板部分9から、ハニカム構造の
各放熱部12への内部的な熱伝導性に優れており、発熱
体Hからの熱は平板部分9を介した後、熱の伝達用のた
めに設けられた複数の隔壁部分10を経由することによ
り、各放熱部12全体にスムーズに伝達される。つま
り、ハニカム構造の各放熱部12自体は各セル6間の熱
伝導性が比較的低いが、この面は、各放熱部12間を分
断するように介在し熱伝導性に優れた各隔壁部分10の
存在によりカバーされ、各放熱部12毎に、平板部分9
側に偏ることもなく下部は勿論のこと上部まで均一に全
体的に、発熱体Hからの熱が伝達される。このように、
このヒートシンク8は内部的な熱伝導性に優れ、各放熱
部12がそれぞれ全体的に確実に機能するので、この面
からも発熱体Hの効果的な放熱,効率的な冷却が実現さ
れる。
【0025】第4に、しかも平板部分9と各隔壁部分1
0を備えた熱伝導部11は、押し出し成形や削り出し成
形その他の成形法により、簡単容易に成形される。これ
と共に、ハニカム構造の各放熱部12は、このように成
形された熱伝導部11の各隔壁部分10間に、それぞ
れ、1枚の板材13を順次じぐざぐ状にわん曲させつつ
反転折曲させて行くことにより、簡単容易に充填,積層
される。もってこのヒートシンク8は、簡単容易に製造
可能である。
【0026】なお、第1,第2,第3実施例のヒートシ
ンク8にあっては、熱伝導部11の各隔壁部分10につ
いて、各放熱部12側に対応する面18が、ハニカム構
造の各放熱部12の端面形状に即した凹凸形状よりな
る。もって、熱伝導部11の各隔壁部分10の対応する
面18と、各放熱部12の端面とは、嵌合するように接
触している。そこで、上述した第1,第2,第3,第4
に加え、次の第5のようになる。
【0027】第5に、このヒートシンク8にあっては、
熱伝導部11の各隔壁部分10と各放熱部12間が、そ
れぞれ嵌合するように接触し、両者間の接触面積が極め
て大となっている。そこで、熱伝導部11と各放熱部1
2間の接合強度に優れると共に(なおこの接合強度は、
前述した接着剤やろう材を用いた両者間の接合強度を、
一段と補強することにもなる)、両者間で熱がスムーズ
に伝達され、もってこの面からも発熱体Hの効果的な放
熱,効率的な冷却が実現される。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るヒートシンクは、以上説明
したように、発熱体側の平板部分と複数の隔壁部分を備
えた金属製の熱伝導部と、各隔壁部分間に充填,積層さ
れたハニカム構造で金属製の各放熱部と、を有してな
り、各放熱部は、それぞれ1枚の板材をじぐざぐ状にわ
ん曲しつつ反転折曲させたものよりなり、次の効果を発
揮する。
【0029】第1に、放熱面積が大となる。すなわちこ
のヒートシンクは、セル壁の肉厚が薄いと共に随時小さ
なセルで密度が密なハニカム構造の各放熱部、つまり単
位容積当たりの表面積が大であるハニカム構造の各放熱
部を有してなる。そこで、前述した従来例1や5のヒー
トシンクに比し、放熱面積が大で放熱特性が高く、放熱
効果,冷却効率に優れている。
【0030】第2に、空気の圧損も小さい。すなわちこ
のヒートシンクは、セル壁の肉厚が薄いハニカム構造の
各放熱部を有してなる。そこで、前述した従来例1や5
のヒートシンクに比し、各放熱部を通過する空気、つま
り各放熱部に通気される冷却風の圧損も小さく、もっ
て、この面からも放熱効果,冷却効率に優れている。
【0031】第3に、これと共に内部的な熱伝導性に優
れている。すなわちこのヒートシンクは、熱伝導部に複
数の隔壁部分を備えてなるので、発熱体側の熱伝導部の
平板部分から、ハニカム構造の各放熱部への内部的な熱
伝導性に優れており、熱が各放熱部全体にスムーズに伝
達される。そこで、前述した従来例2,3,4のヒート
シンクに比し、ハニカム構造の各放熱部が全体的に確実
に機能し、この面からも放熱効果,冷却効率に優れてお
り、特に、大型のヒートシンクとしても容易に使用可能
である。
【0032】第4に、しかも簡単容易に製造可能であ
る。すなわちこのヒートシンクは、押し出し成形や削り
出し成形等により容易に成形される熱伝導部の各隔壁部
分間に、それぞれハニカム構造の各放熱部として、板材
をじぐざぐ状にわん曲しつつ反転折曲させて充填,積層
することにより、簡単容易にコスト面に優れて製造可能
である。
【0033】なお、請求項2のヒートシンクにあって
は、熱伝導部の各隔壁部分について、各放熱部側に対応
する面を、各放熱部の端面形状に即した凹凸形状とした
ことにより、上述の第1,第2,第3,第4に加え、次
の効果を発揮する。すなわち第5に、熱伝導部の各隔壁
部分と各放熱部間の接合強度および熱伝導性に、特に優
れている。すなわちこのヒートシンクは、各隔壁部分と
各放熱部間が、嵌合するように接触すると共に、両者間
の接触面積が極めて大である。そこで、両者間の接合強
度に優れ、もって全体的な強度にも優れると共に、両者
間で熱がスムーズに伝達され、もってこの面からも放熱
効果,冷却効率に優れている。このように、この種従来
例に存した問題点が一挙にすべて一掃される等、本発明
の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートシンクの第1実施例の斜視
図である。
【図2】同第2実施例の斜視図である。
【図3】同第2実施例の放熱部形成用の波状板の成形工
程を示す、正面図である。
【図4】同第3実施例の斜視図である。
【図5】放熱部形成用の板材の各種例を示す斜視図であ
り、(1)図はフラットなもの、(2)図はエンボス状
のもの、(3)図は多数の開孔が形成されたものを示
す。
【図6】この種従来例のヒートシンクを示し、(1)図
は従来例1の斜視図、(2)図は従来例2の正面概略
図、(3)図は従来例3の正面概略図、(4)図は従来
例4の正面概略図、(5)図は従来例5の正面概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒートシンク(従来例のもの) 2 平板部(従来例のもの) 3 放熱部(従来例のもの) 4 放熱部(従来例のもの) 5 外枠部 6 セル 7 セル壁 8 ヒートシンク(本発明のもの) 9 平板部分 10 隔壁部分 11 熱伝導部 12 放熱部 13 板材 14 コルゲートギア 15 波状板 16 リール 17 折曲相当部 18 対応する面 19 板体 20 小凸部 21 開孔 H 発熱体 S セル軸方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体側に配される平板部分と、該平板
    部分から相互間に間隔を存しつつ平行に立設された複数
    の隔壁部分と、からなる金属製の熱伝導部と、 該熱伝導部の各隔壁部分間に、それぞれ1枚の板材を順
    次じぐざぐ状にわん曲しつつ反転折曲させて充填,積層
    した、中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカム
    構造で金属製の各放熱部と、を有してなり、 各該放熱部は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導
    部の平板部分と平行であると共に、ハニカム構造の両開
    口端面が、該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開
    放されるべく位置していること、を特徴とするヒートシ
    ンク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒートシンクであって、
    該熱伝導部の各隔壁部分は、各該放熱部側に対応する面
    が、ハニカム構造の各該放熱部の端面形状に即した凹凸
    形状をなすこと、を特徴とするヒートシンク。
JP7718295A 1995-03-07 1995-03-07 ヒートシンク Pending JPH08250878A (ja)

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