JPH08250879A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JPH08250879A
JPH08250879A JP7718395A JP7718395A JPH08250879A JP H08250879 A JPH08250879 A JP H08250879A JP 7718395 A JP7718395 A JP 7718395A JP 7718395 A JP7718395 A JP 7718395A JP H08250879 A JPH08250879 A JP H08250879A
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JP
Japan
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heat
flat plate
honeycomb structure
partition wall
heat conducting
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Application number
JP7718395A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nomoto
和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、放熱面積が大であり、第2に、空気
の圧損も小さく、第3に、内部的な熱伝導性にも優れ、
もって放熱効果,冷却効率に優れると共に、第4に、し
かも簡単容易に製造可能な、ヒートシンクを提案する。 【構成】 このヒートシンク8は、発熱体H側に配され
る平板部分9と、平板部分9から相互間に所定間隔を存
しつつ立設された複数の隔壁部分10とからなる金属製
の熱伝導部11と、中空柱状のセル6の平面的集合体よ
りなるハニカム構造をなし、熱伝導部11の各隔壁部分
10間の各空間に見合った寸法に切断され、この各空間
にそれぞれ充填された金属製の各放熱部12と、を有し
てなる。そして各放熱部12は、ハニカム構造のセル軸
方向Sが、熱伝導部11の平板部分9と平行であると共
に、ハニカム構造のセル軸方向Sの両開口端面が、熱伝
導部11の各隔壁部分10側ではなく、外部に開放され
るべく位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートシンクに関する。
すなわち、ICその他の電子回路,基板,部品,装置,
その他各種発熱体の放熱,冷却用に使用されるヒートシ
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はこの種従来例のヒートシンクを示
し、(1)図は、従来例1の斜視図であり、(2)図,
(3)図,(4)図,(5)図は、それぞれ従来例2,
3,4,5の正面概略図である。そして、まず図7の
(1)図の従来例1のヒートシンク1は、アルミその他
の金属製の一体的な押し出し成形品よりなり、発熱体H
側に配される平板部2と、平板部2から相互間に間隔を
存しつつ平行に立設された隔壁板状の放熱部3と、から
なっていた。又、図7の(2)図の従来例2のヒートシ
ンク1は、アルミその他の金属製の発熱体H側に配され
る平板部2と、このような平板部2上に接合された、ア
ルミその他の金属製でハニカム構造の放熱部4と、から
なっていた。更に、図7の(3)図,(4)図の従来例
3,4のヒートシンク1は、アルミその他の金属製の押
し出し成形品よりなり基部が発熱体H側に配される断面
略コ字状やロ字状の外枠部5と、このような外枠部5内
に接合されたアルミその他の金属製でハニカム構造の放
熱部4と、からなっていた。又、図7の(5)図の従来
例5のヒートシンク1は、アルミその他の金属製の一体
的な押し出し成形品よりなり、上述した外枠部5とハニ
カム構造の放熱部4とが、一体化されたものよりなる。
なお、図中6はハニカム構造を形成する中空柱状の各セ
ルを、7はセル壁を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、図7の(1)図の従来例1のヒートシンク1は、押
し出し成形品よりなるので、隔壁板状の放熱部3の板厚
が1mm以上と肉厚となる。そこで、肉薄で複雑な3次
元構造の放熱部3が得られない等、単位容積当たりの表
面積そして放熱面積が小さいので、放熱特性が低く放熱
効果,冷却効率が悪い、という問題が指摘されていた。
又、このように放熱部3が肉厚となるので、放熱部3を
通過する空気つまり放熱部3に通気される冷却風に、圧
損が生じやすく、この面からも放熱効果,冷却効率が悪
い、という問題が指摘されていた。
【0004】次に、図7の(2)図,(3)図,(4)
図に示した従来例2,3,4のヒートシンク1は、図面
上では下位の発熱体H側の平板部2や外枠部5基部から
上位のハニカム構造の放熱部4への、内部的な熱伝導性
が悪いという難点があった。つまり、中空柱状のセル6
の平面的集合体よりなるハニカム構造の放熱部4は、各
セル6間の熱伝導性が低いので、下位の発熱体Hからの
熱が、平板部2や外枠部5基部を介した後、放熱部4を
下位から上位へとスムーズに伝達されず、結局、放熱部
4の上位部分に熱が伝達されにくい、という難点があっ
た。もって、この従来のヒートシンク1は、放熱部4が
全体的にうまく機能せず、この面から放熱効果,冷却効
率が悪い、という問題が指摘され、特に大型のヒートシ
ンク1としては使用できない状況にあった。
【0005】更に、図7の(5)図に示した従来例5の
ヒートシンク1については、前述した図7の(1)図に
示した従来例1のヒートシンク1と同様な問題が指摘さ
れていた。すなわち、この従来例5のヒートシンク1
も、押し出し成形品よりなるので、ハニカム構造の放熱
部4について、まず、中空柱状の各セル6を区画形成す
るセル壁7が1mm以上の厚みとなり、通常のハニカム
構造のように肉薄なセル壁7が得られず、又、小さなセ
ル6のもの、つまりハニカム構造のセル6の密度が密な
ものも、得られにくかった。もって、この従来例5のヒ
ートシンク1は、ハニカム構造にしては、放熱部4の単
位容積当たりの表面積そして放熱面積が小さいので、放
熱特性が低く放熱効果,冷却効率が悪い、という問題が
指摘されていた。又、放熱部4のセル壁7の肉厚が、通
常のハニカム構造のものに比し厚いので、放熱部4を通
過する空気つまり放熱部4に通気される冷却風に、圧損
が生じやすく、この面からも放熱効果,冷却効率が悪
い、という問題が指摘されていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、発熱
体側の平板部分と複数の隔壁部分を備えた金属製の熱伝
導部と、各隔壁部分間に充填されたハニカム構造で金属
製の各放熱部と、を有してなり、請求項1では、各隔壁
部分間に各放熱部が切断,充填され、請求項2では、各
隔壁部分と各放熱部の波板や平板とが予め集合せしめら
れたブロック状をなすことにより、第1に放熱面積が大
で、第2に空気の圧損が小さいと共に、第3に内部的な
熱伝導性に優れ、第4に、特に請求項2にあっては簡単
容易に製造できる、ヒートシンクを提案することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。この請求項1のヒートシンク
は、次の平板部分と各隔壁部分からなる熱伝導部と、各
放熱部とを有してなる。すなわち、発熱体側に配される
平板部分と、該平板部分から相互間に所定間隔を存しつ
つ立設された複数の隔壁部分と、からなる金属製の熱伝
導部と、中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカ
ム構造をなし、該熱伝導部の各隔壁部分間の各空間に見
合った寸法に切断され、該各空間にそれぞれ充填された
金属製の各放熱部と、を有してなる。そして各該放熱部
は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導部の平板部
分と平行であると共に、ハニカム構造の両開口端面が、
該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開放されるべ
く位置している。
【0008】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のヒートシンクは、次の平板部分
と各隔壁部分からなる熱伝導部と、各放熱部とを有して
なる。すなわち、発熱体側に配される平板部分と、該平
板部分から相互間に所定間隔を存しつつ立設された複数
の隔壁部分と、からなる金属製の熱伝導部と、中空柱状
のセルの平面的集合体よりなるハニカム構造をなし、該
熱伝導部の各隔壁部分間の各空間にそれぞれ充填された
金属製の各放熱部と、を有してなる。そして各該放熱部
は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導部の平板部
分と平行であると共に、ハニカム構造の両開口端面が、
該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開放されるべ
く位置しており、かつ、該熱伝導部の各隔壁部分と、波
板および平板を交互に並べ,重ねて形成された該各放熱
部とが、予め集合せしめられたブロック状をなすと共
に、該各隔壁部分が該熱伝導部の平板部分に接合されて
なる。
【0009】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このヒートシンクは、発熱体側の平板
部分と複数の隔壁部分を備えた熱伝導部と、各隔壁部分
間に充填された各放熱部と、を有してなる。各放熱部は
ハニカム構造よりなり、セル軸方向が平板部分と平行で
両開口端面を外部に開放してなると共に、請求項1で
は、各隔壁部分間にこのような各放熱部が切断,充填さ
れており、請求項2では、各隔壁部分,各放熱部の波
板,平板等が予めブロック状に集合せしめられると共
に、各隔壁部分を平板部分に接合して熱伝導部としてな
る。そして発熱体よりの熱は、熱伝導部の平板部分,各
隔壁部分,各放熱部へと伝達され、ハニカム構造の各放
熱部を通過する空気つまり通気される冷却風により、こ
のような熱が奪われ発熱体の放熱,冷却が実施される。
【0010】そこでこのヒートシンクは、第1に、各放
熱部がハニカム構造よりなり、セル壁の肉厚が薄いと共
に、随時小さなセルのもの、つまりセルの密度が密なも
のとすることができ、単位容積当たりの表面積そして放
熱面積が大である。第2に、放熱部がセル壁の肉厚が薄
いハニカム構造よりなるので、通過する空気つまり通気
される冷却風の圧損も小さい。第3に、熱伝導部に複数
の隔壁部分を備えてなり、発熱体からの熱が、この各隔
壁部分を経由することにより各放熱部全体にスムーズに
伝達される等、内部的な熱伝導性に優れている。これら
第1,第2,第3により、このヒートシンクにあって
は、発熱体の効果的な放熱,効率的な冷却が実現され
る。
【0011】更に第4に、平板部分と各隔壁部分からな
る熱伝導部と、ハニカム構造の放熱部とからなり、構成
が簡単であり、簡単容易に製造可能である。特に請求項
2のヒートシンクは、各隔壁部分,波板,平板等を予め
ブロック状に集合せしめて、ハニカム構造の放熱部を形
成すると共に、各隔壁部分を平板部分に接合して熱伝導
部を形成するようにしたことにより、手間を要せず、極
めて簡単容易に製造可能である。
【0012】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4,図5
は、本発明の各実施例のヒートシンクを示し、図1の
(1)図は第1実施例の斜視図、図1の(2)図は第2
実施例の斜視図、図2の(1)図は第3実施例の斜視
図、図2の(2)図は第4実施例の斜視図、図3の
(1)図は第5実施例の斜視図、図3の(2)図は第6
実施例の斜視図である。図4,図5は本発明の第7実施
例の説明に供し、図4の(1)図は、各隔壁部分,波
板,平板等を集合せしめた正面図,図4の(2)図は、
これらをブロック状とした斜視図、図5は、得られたヒ
ートシンクを示す。図6は、放熱部のセル壁の母材の各
種例を示す斜視図である。
【0013】このヒートシンク8は、各実施例共に、平
板部分9と各隔壁部分10からなる熱伝導部11と、放
熱部12とを有してなる。すなわちこのヒートシンク8
は、発熱体H側に配される平板部分9と、平板部分9か
ら相互間に所定間隔を存しつつ立設された複数の隔壁部
分10と、からなる金属製の熱伝導部11と、熱伝導部
11の各隔壁部分10間の各空間に、それぞれ充填され
た中空柱状のセル6の平面的集合体よりなるハニカム構
造で金属製の各放熱部12と、を有してなる。
【0014】このようなヒートシンク8について、更に
詳述する。まず発熱体Hとしては、ICその他の電子回
路,基板,部品,装置,その他各種の発熱物が考えられ
る。次に、ヒートシンク8の熱伝導部11は、アルミ,
銅,その他熱伝導性に優れた金属製よりなり、図面上で
は、下部で横1枚の肉厚板状の平板部分9と、上部で縦
に略櫛状・フィン状に複数が等間隔で立設された肉厚板
状の隔壁部分10と、からなる。そして、この熱伝導部
11は、押し出し成形,削り出し成形,その他の成形法
にて形成され、まず、図1,図2,図3の第1,第2,
第3,第4,第5,第6の各実施例にあっては、平板部
分9と各隔壁部分10を一体的に成形してもよいが、各
々個別に成形した後に各々、接合するようにしてもよ
い。これに対し、図4,図5の第7実施例にあっては、
後述により各々、個別に成形した後に各々接合される。
又、このような熱伝導部11の平板部分9の図面上では
下面が、上述した発熱体Hに対し、接合等により取り付
けられている。
【0015】次に、ヒートシンク8の各放熱部12につ
いて述べる。各放熱部12は、第1,第2,第3,第
4,第5,第6,第7の各実施例共に、セル壁7にて各
々独立空間に区画された、中空柱状の多数のセル6の平
面的集合体よりなり、熱伝導部11の縦の各隔壁部分1
0間と、横の平板部分9間に形成された各凹部空間内
に、それぞれ充填されてなる。各放熱部12のセル壁7
は、アルミ,銅,ステンレス,その他の熱伝導性に優れ
た金属製の箔材,その他の薄板材が母材として用いら
れ、このような母材が、従来より公知の展張法やコルゲ
ート法によりハニカム構造に成形されてなる。セル壁7
そしてセル6の断面形状は、図示の正六角形や台形状の
ものが代表的であるが、三角形,四角形,その他各種形
状のものも可能である。なおハニカム構造は、重量比強
度に優れ軽量であると共に高い剛性・強度を備え、又、
単位容積当りの表面積が大である、等々の特性が知られ
ている。
【0016】そして、第1,第2,第4,第5,第6,
第7の各実施例のヒートシンク8において、このような
ハニカム構造の各放熱部12は、前述した熱伝導部11
の各隔壁部分10更には平板部分9に対し、樹脂系や無
機系の接着剤や金属ろう材,金属ハンダ等を用い接合さ
れている。すなわち各放熱部12の両側端面は、それぞ
れ、熱伝導部11の各隔壁部分10側の対応する面、更
には必要に応じ熱伝導部11の平板部分9に対し、当接
されると共に接合されている。これに対し、図2の
(1)図の第3実施例のヒートシンク8では、このよう
に各放熱部12と各隔壁部分10間等を、接合すること
なく単に当接させるに止めると共に、板体13を用いて
各放熱部12を抑えるようになっている。すなわち第3
実施例にあっては、熱伝導部11の各隔壁部分10上に
前述した平板部分9に見合った板体13が取り付け固定
されるか、各隔壁部分10と一体成形され、もってこの
板体13が、ハニカム構造の各放熱部12を不動に抑え
込んでいる。勿論この第3実施例については、上述した
各実施例で用いられたの接合方式と、このような板体1
3を用いる方式とを、併用するようにしてもよく、更
に、第1,第2,第4,第5,第6,第7の各実施例に
ついて、このような板体13を追加的に採用してもよ
い。
【0017】又、第1,第2,第3,第4,第5,第
6,第7の各実施例のヒートシンク8共に、図示したご
とく、各放熱部12は、ハニカム構造のセル軸方向S
が、熱伝導部11の平板部分9と平行であると共に、ハ
ニカム構造の両開口端面が、熱伝導部11の各隔壁部分
10側ではなく、外部に開放されるべく位置している。
すなわち、放熱部12の各セル6のセル軸方向Sが平板
部分9と平行であり、かつ、各セル6のセル軸方向Sの
両開口端面が外部に開放されるべく、放熱部12のハニ
カム構造は充填されてなる。
【0018】更に、各実施例のヒートシンク8共に、ハ
ニカム構造の各放熱部12のセル壁7の母材14とし
て、図6に示した各種のものが採用可能である。すなわ
ち、図6の(1)図には一般的なフラットな母材14が
示され、図6の(2)図にはいわゆるエンボス状の母材
14,つまり多数の小凸部15が形成された母材14が
示され、図6の(3)図には多数の開孔16が形成され
た母材14が、それぞれ示されている。そして、図6の
(2)図や(3)図に示した母材14が用いられたハニ
カム構造の放熱部12にあっては、多数の小凸部15や
開孔16に起因して、各セル6中を通過する空気つまり
通気される冷却風に乱流が生じ、もってこのような乱流
により、一段と効果的な放熱,効率的な冷却が実現され
る、という利点がある。更に、図6の(2)図に示した
母材14が用いられたハニカム構造の放熱部12にあっ
ては、小凸部15の分だけ、表面積そして放熱面積が増
え、もって、一段と効果的な放熱,効率的な冷却が実現
される、という利点がある。
【0019】さて、図1,図2,図3の第1,第2,第
3,第4,第5,第6の各実施例のヒートシンク8にお
いて、ハニカム構造の各放熱部12は、熱伝導部11の
各隔壁部分10間の各空間に見合った寸法に切断され
て、各空間にそれぞれ充填されている。すなわち各放熱
部12は、予めハニカム構造に成形されセル壁7にて区
画された中空柱状のセル6平面的集合体を、熱伝導部1
1の各隔壁部分10間と平板部分9間に形成された各凹
部空間に見合った形状となるように、切断され準備され
た後、このような各凹部空間内に、それぞれ挿入,充
填,接合されてなる。
【0020】そして、図1の(1)図の第1実施例およ
び図2の(1)図の第3実施例のヒートシンク8は、
全体形状が直方体状をなし、各隔壁部分10が同一肉
厚で同一高さ寸法よりなり、各放熱部12が同一直方
体状をなすと共に、各放熱部12は全体的に同一のハ
ニカム構造をなす。これに対し、図1の(2)図の第2
実施例のヒートシンク8は、全体形状が正断面三角形
の三角台状をなし、各隔壁部分10が、同一肉厚だが
中央が高く左右両側が徐々に低い高さ寸法よりなり、
各放熱部12も、上面が徐々に左右両側へ向け下降傾斜
した形状よりなると共に、各放熱部12は全体的に同
一のハニカム構造をなす。又、図2の(2)図の第4実
施例のヒートシンク8は、全体形状が直方体状をな
し、各隔壁部分10が、同一高さ寸法よりなると共に
上に薄く細く下に厚く太い肉厚、つまり縦長の正断面略
三角形をなし、各放熱部12も、これに対応して上に
厚く下に薄い台形状をなすと共に、各放熱部12は全
体的に同一のハニカム構造をなす。
【0021】更に、図3の(1)図の第5実施例のヒー
トシンク8は、全体形状が直方体状をなし、各隔壁
部分10が同一肉厚で同一高さ寸法よりなり、各放熱
部12が同一直方体状をなすと共に、各放熱部12
は、上部のハニカム構造に比し下部のハニカム構造の密
度がより密、つまり上部のセル6に比し下部のセル6が
より小さく設定されている。又、図3の(2)図の第6
実施例のヒートシンク8は、上述した第5実施例のもの
と、全体形状,各隔壁部分10,各放熱部12の
形状が共通するものの、各放熱部12として、上部の
ハニカム構造のセル壁7に比し下部のハニカム構造のセ
ル壁7の肉厚が、より厚く設定されている。更に、本発
明のヒートシンク8は、このような第1,第2,第3,
第4,第5,第6の各実施例のものに限定されず、上述
した全体形状,各隔壁部分10の肉厚や高さ寸法,
各放熱部12の形状,各放熱部12のハニカム構造
のセル6の大小やセル壁7の肉厚の厚さ、等々の各ポイ
ントについて、相互間で上述とは異なった更に他の組み
合わせを実施した、その他の実施例も考えられる。
【0022】次に、図4,図5の第7実施例について述
べる。この第7実施例のヒートシンク8にあっては、熱
伝導部11の各隔壁部分10と、波板17および平板1
8を交互に並べ,重ねて形成された各放熱部12とが、
予め集合せしめられたブロック状をなすと共に、このよ
うな各隔壁部分10が、熱伝導部11の平板部分9に接
合されてなる。
【0023】すなわち第7実施例にあっては、まず図4
の(1)図に示したように、熱伝導部11を形成するこ
とになる肉厚板状の各隔壁部分10と、放熱部12を形
成することになる同寸法の波板17および平板18が準
備される。波板17は、図示の台形状のほか略三角形,
略四角形,その他各種形状の波形の凹凸が、所定ピッチ
と高さで長手方向に連続的に折曲形成されてなる。そし
て図示例では、隔壁部分10,波板17,平板18,反
転された波板17,平板18,波板17,平板18,反
転された波板17,隔壁部分10の順に縦に並べられた
ものを1単位とし、このような1単位のものが、横に複
数組並べられ集合される。それから、図4の(2)図に
示したように、このように集合せしめられた各隔壁部分
10,波板17,平板18間が、介装された接着剤,ろ
う材,ハンダ等を用いて接合されることにより、全体が
ブロック状とされる。そして、接合された波板17や平
板18等をセル壁7として、各セル6が形成され、もっ
てハニカム構造の放熱部12が形成される。
【0024】しかる後、図5に示したように、各隔壁部
分10の下端が、別途準備されていた平板部分9上に、
接着剤,ろう材,ハンダ等を用いて接合され、もって熱
伝導部11とされるが、放熱部12の各セル壁7つまり
各波板17や平板18の下端も、平板部分9上に接合す
るようにしてもよい。第7実施例ではこのようにして、
平板部分9および各隔壁部分10からなる熱伝導部11
と放熱部12とからなる、ヒートシンク8が製造され
る。なお、この第7実施例に関しても、図示例に限定さ
れることなく、第1,第2,第3,第4,第5,第6の
各実施例について前述したところに準じ、全体形状
が、直方体状ではなく三角台状のもの、各隔壁部分1
0の高さ寸法や肉厚等を同一ではなく変化させたもの、
各放熱部12の形状を同一ではなく変化させたもの、
各放熱部12のセル6の大小やセル壁7の肉厚を変化
させたもの、等々を組み合わせた、その他各種の変化例
も考えられる。
【0025】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この第1,第2,第
3,第4,第5,第6,第7の各実施例のヒートシンク
8は、発熱体H側の平板部分9および複数の隔壁部分1
0を備えた金属製の熱伝導部11と、この各隔壁部分1
0間に充填されたハニカム構造で金属製の各放熱部12
と、を有してなる。各放熱部12は、ハニカム構造より
なり、セル軸方向Sが平板部分9と平行であると共に両
開口端面を外部に開放してなり、図1,図2,図3の第
1,第2,第3,第4,第5,第6の各実施例では、予
め所定寸法毎に切断された各放熱部4が各隔壁部分10
間に充填されているのに対し、図4,図5の第7実施例
では、各隔壁部分10,波板17,平板18等が予めブ
ロック状に集合せしめられ、もってハニカム構造の放熱
部12が形成されると共に、各隔壁部分10を平板部分
9に接合して熱伝導部11が形成されている。
【0026】そして、このヒートシンク8にあっては、
発熱体Hよりの熱は、大部分が、熱伝導部11の平板部
分9から各隔壁部分10へと伝達された後、各隔壁部分
10から各放熱部12へと伝達されるが、若干の熱は、
熱伝導部11の平板部分9から直接、各放熱部12へと
伝達される。そして、外部からハニカム構造の各放熱部
12を通過する空気、つまりハニカム構造の両開口端面
にて導入,導出され、ハニカム構造の各セル6中を通気
される冷却風にて、このような熱が奪われ、発熱体Hの
放熱,冷却が実施される。さてそこで、各実施例のヒー
トシンク8にあっては、次の第1,第2,第3,第4の
ようになる。
【0027】第1に、このヒートシンク8は、セル壁7
にて各々独立空間に区画された中空柱状の多数のセル6
の平面的集合体よりなる、ハニカム構造の各放熱部12
を有してなる。そして、このハニカム構造の各放熱部1
2は、一般的な特徴としてセル壁7の肉厚が薄いと共
に、随時必要に応じ小さなセル6のもの、つまりハニカ
ム構造のセル6密度が密なものとすることができ、セル
壁7による単位容積当たりの表面積が大である、という
特性を備えている。もってこのヒートシンク8は、各放
熱部12のセル壁7により放熱面積が大で放熱特性が高
く、各セル6中を通過する空気つまり通気される冷却風
との接触面が広いので、発熱体Hの効果的な放熱,効率
的な冷却が実現される。
【0028】第2に、このヒートシンク8は、このよう
にセル壁7の肉厚が薄いハニカム構造の各放熱部12を
有してなる。そこで、各セル6中を通過する空気つまり
通気される冷却風の圧損も小さく、冷却風は抵抗なくス
ムーズに、ハニカム構造の両開口端面から各セル6に導
入され導出されるので、この面からも、発熱体Hの効果
的な放熱,効率的な冷却が実現される。
【0029】第3に、このヒートシンク8は、熱伝導部
11において、平板部分9から相互間に間隔を存しつつ
平行に立設された、複数の隔壁部分10を備えてなる。
そこで、発熱体H側の平板部分9からハニカム構造の各
放熱部12への内部的な熱伝導性に優れており、発熱体
Hからの熱は平板部分9を介した後、熱の伝達用に設け
られた複数の隔壁部分10を経由することにより、各放
熱部12全体にスムーズに伝達される。つまり、ハニカ
ム構造の各放熱部12自体は各セル6間の熱伝導性が比
較的低いが、この面は、各放熱部12間を分断するよう
に介在し熱伝導性に優れた各隔壁部分10の存在により
カバーされ、各放熱部12毎に、平板部分9側に偏るこ
となく下部は勿論のこと上部まで均一かつ全体的に、発
熱体Hからの熱が伝達される。このように、このヒート
シンク8は内部的な熱伝導性に優れ、各放熱部12がそ
れぞれ全体的に確実に機能するので、この面からも、発
熱体Hの効果的な放熱,効率的な冷却が実現される。
【0030】第4に、しかも平板部分9と各隔壁部分1
0を備えた熱伝導部11は、押し出し成形や削り出し成
形その他の成形法により簡単容易に成形され、又、ハニ
カム構造の放熱部12も簡単容易に得られる。もってこ
のヒートシンク8は、このような熱伝導部11と各放熱
部12とからなり、構成が簡単であり、簡単容易に製造
可能である。特に、図4,図5の第7実施例のヒートシ
ンク8は、各隔壁部分10,波板17,平板18等を予
めブロック状に集合せしめ、もって、ハニカム構造の各
放熱部12を形成すると共に、各隔壁部分10を平板部
分9に接合して熱伝導部11を形成することにより、製
造される。従って、ハニカム構造を所定寸法毎に切断す
る手間を要せず、又、各隔壁部分10間にハニカム構造
の各放熱部12が容易に充填された状態となる等、極め
て簡単容易に製造可能である。
【0031】なお第1に、図1の(2)図の第2実施例
のヒートシンク8は、全体形状が三角台状をなすので、
中央部ほど、各隔壁部分10による熱の伝達が大である
と共に、放熱部12による放熱面積も大である。もっ
て、この第2実施例のヒートシンク8は、発熱部Hの中
央部の放熱,冷却が不足する場合に、有効であるという
利点がある。なお第2に、図2の(2)図の第4実施例
のヒートシンク8は、各隔壁部分10が上部ほど細い縦
長の正断面略三角形状をなすと共に、各放熱部12が上
部ほど広い対応した台形状をなす。もって、発熱体Hに
近く高温となる下部に対し上部がより低温となる状況に
対応した、各隔壁部分10による熱の伝達,供給と、各
放熱部12の放熱面積が確保され、もってこの面から、
この第4実施例のヒートシンク8は、より効果的な放
熱,効率的な冷却が実現されるという利点がある。
【0032】なお第3に、図3の(1)図の第5実施例
や図3の(2)図の第6実施例のヒートシンク8は、各
放熱部12について、上部に比し下部のハニカム構造の
セル6の密度がより密、つまり下部のセル6がより小さ
かったり、上部に比し下部のハニカム構造のセル壁7の
肉厚がより密となっている。もって、発熱体Hに近く高
熱となる下部に対し上部がより低温となる状況に対応し
た、各放熱部12内における熱の伝達,供給と各放熱部
12の放熱面積が確保され、もってこの面から、この第
5,第6実施例のヒートシンク8は、より効果的な放
熱,効率的な冷却が実現されるという利点がある。なお
第4に、各放熱部12について、このようにハニカム構
造のセル6の大きさやセル壁7の肉厚を変えるのではな
く、上部と下部でセル壁7の材質を変えることによって
も、上述した第5,第6実施例と同様な利点を発揮させ
ることが可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るヒートシンクは、以上説明
したように、発熱体側の平板部分および複数の隔壁部分
を備えた金属製の熱伝導部と、各隔壁部分間に充填され
たハニカム構造で金属製の各放熱部と、を有してなり、
請求項1では、各隔壁部分間に各放熱部が切断,充填さ
れ、請求項2では、各隔壁部分と各放熱部の波板,平板
とが予め集合せしめられたブロック状をなすことによ
り、次の効果を発揮する。
【0034】第1に、放熱面積が大となる。すなわちこ
のヒートシンクは、セル壁の肉厚が薄いと共に随時小さ
なセルで密度が密なハニカム構造の各放熱部、つまり単
位容積当たりの表面積が大であるハニカム構造の各放熱
部を有してなる。そこで、前述した従来例1や5のヒー
トシンクに比し、放熱面積が大で放熱特性が高く、放熱
効果,冷却効率に優れている。
【0035】第2に、空気の圧損も小さい。すなわちこ
のヒートシンクは、セル壁の肉厚が薄いハニカム構造の
各放熱部を有してなる。そこで、前述した従来例1や5
のヒートシンクに比し、各放熱部を通過する空気、つま
り各放熱部に通気される冷却風の圧損も小さく、もっ
て、この面からも放熱効果,冷却効率に優れている。
【0036】第3に、これと共に内部的な熱伝導性に優
れている。すなわちこのヒートシンクは、熱伝導部に複
数の隔壁部分を備えてなるので、発熱体側の熱伝導部の
平板部分から、ハニカム構造の各放熱部への内部的な熱
伝導性に優れており、熱が各放熱部全体にスムーズに伝
達される。そこで、前述した従来例2,3,4のヒート
シンクに比し、ハニカム構造の各放熱部が全体的に確実
に機能し、この面からも放熱効果,冷却効率に優れてお
り、特に、大型のヒートシンクとしても容易に使用可能
である。
【0037】更に第4に、簡単容易に製造可能である。
特に請求項2のヒートシンクは、各隔壁部分,各放熱部
の波板,平板等を予めブロック状に集合せしめると共
に、各隔壁部分を平板部分に接合して熱伝導部とするこ
とにより、極めて簡単容易にコスト面に優れて製造可
能,量産可能である。このように、この種従来例に存し
た問題点が一挙にすべて一掃される等、本発明の発揮す
る効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートシンクの斜視図であり、
(1)図は第1実施例を、(2)図は第2実施例を示
す。
【図2】同ヒートシンクの斜視図であり、(1)図は第
3実施例を、(2)図は第4実施例を示す。
【図3】同ヒートシンクの斜視図であり、(1)図は第
5実施例を、(2)図は第6実施例を示す。
【図4】同ヒートシンクの第7実施例の説明に供し、
(1)図は、各隔壁部分,波板,平板等を集合せしめた
正面図、(2)図は、これらをブロック状とした斜視図
である。
【図5】同ヒートシンクの第7実施例の斜視図である。
【図6】放熱部のセル壁の母材の各種例を示す斜視図で
あり、(1)図はフラットなもの、(2)図はエンボス
状のもの、(3)図は多数の開孔が形成されたものを示
す。
【図7】この種従来例のヒートシンクを示し、(1)図
は従来例1の斜視図、(2)図は従来例2の正面概略
図、(3)図は従来例3の正面概略図、(4)図は従来
例4の正面概略図、(5)図は従来例5の正面概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒートシンク(従来例のもの) 2 平板部(従来例のもの) 3 放熱部(従来例のもの) 4 放熱部(従来例のもの) 5 外枠部 6 セル 7 セル壁 8 ヒートシンク(本発明のもの) 9 平板部分 10 隔壁部分 11 熱伝導部 12 放熱部 13 板体 14 母材 15 小凸部 16 開孔 17 波板 18 平板 H 発熱体 S セル軸方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体側に配される平板部分と、該平板
    部分から相互間に所定間隔を存しつつ立設された複数の
    隔壁部分と、からなる金属製の熱伝導部と、 中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカム構造を
    なし、該熱伝導部の各隔壁部分間の各空間に見合った寸
    法に切断され、該各空間にそれぞれ充填された金属製の
    各放熱部と、を有してなり、 各該放熱部は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導
    部の平板部分と平行であると共に、ハニカム構造の両開
    口端面が、該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開
    放されるべく位置していること、を特徴とするヒートシ
    ンク。
  2. 【請求項2】 発熱体側に配される平板部分と、該平板
    部分から相互間に所定間隔を存しつつ立設された複数の
    隔壁部分と、からなる金属製の熱伝導部と、 中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカム構造を
    なし、該熱伝導部の各隔壁部分間の各空間にそれぞれ充
    填された金属製の各放熱部と、を有してなり、 各該放熱部は、ハニカム構造のセル軸方向が、該熱伝導
    部の平板部分と平行であると共に、ハニカム構造の両開
    口端面が、該熱伝導部の各隔壁部分側ではなく外部に開
    放されるべく位置しており、かつ、該熱伝導部の各隔壁
    部分と、波板および平板を交互に並べ,重ねて形成され
    た該各放熱部とが、予め集合せしめられたブロック状を
    なすと共に、該各隔壁部分が該熱伝導部の平板部分に接
    合されてなること、を特徴とするヒートシンク。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11317588A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム合金製放熱器
KR100381303B1 (ko) * 2001-01-16 2003-04-26 윤재석 다공성 히트싱크
JP2011527101A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 構造的に複雑なモノリシック・ヒートシンク設計
JP2012521657A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. グリッドヒートシンク
WO2013053174A1 (zh) * 2011-10-10 2013-04-18 Li Zailin 多孔金属结构的高效散热器
JP2015213123A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 三菱電機株式会社 高周波増幅装置

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