JPH05166982A - 放熱器 - Google Patents

放熱器

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Publication number
JPH05166982A
JPH05166982A JP35339691A JP35339691A JPH05166982A JP H05166982 A JPH05166982 A JP H05166982A JP 35339691 A JP35339691 A JP 35339691A JP 35339691 A JP35339691 A JP 35339691A JP H05166982 A JPH05166982 A JP H05166982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
fins
heat dissipation
fin
base material
Prior art date
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Pending
Application number
JP35339691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Marukasa
茂男 丸笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP35339691A priority Critical patent/JPH05166982A/ja
Publication of JPH05166982A publication Critical patent/JPH05166982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーディオ、受信機等の電子機器内に組み込
まれて使用される放熱器であって、製造が容易で、かつ
放熱効果の高い放熱器を提供する。 【構成】 放熱基材2の表面には所定間隔でほぼ平行に
延びる複数の溝3が設けられると共に、この溝3内には
波形に形成したフィン5が嵌め込まれ、このフィン5と
放熱基材2とを接合することにより製造されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランジスタ、IC等の
半導体素子用の放熱器に係り、特に製造が容易で、かつ
放熱効果の高い放熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ、受信機等の電子
機器内に組み込まれて使用される放熱器が種々開発され
ている。
【0003】この種の放熱器は、トランジスタ、IC等
の半導体素子が発生する熱と空気との熱交換を効率的に
行うためのものであり、通常、電子機器内の半導体素子
等に接触する放熱基材を有し、この放熱基材上にフィン
を設けることにより構成されている。このような放熱器
の一つとしてフィンの形状を板形状としたものが開発さ
れている。斯る放熱器には、ダイキャストや押出形材に
よって製作したものや、放熱素材を切削するスカイブ法
により製作したもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ダイキャストや押出形材によって製作された放熱器は、
加工上の制約から板状フィンを薄くするには限界があ
り、また全体の大きさの割りには有効放熱面積が小さく
放熱効率が低いと共に、放熱器全体の重量が重くなり、
材料コストが高くなるという問題がある。
【0005】一方、スカイブ法により製作された放熱器
では、上述のダイキャストや押出形材によって製作され
た放熱器の欠点は解消されるが、スカイブ法は、その加
工の特徴から一定の高さ、厚さを有するフィンを一定の
ピッチで切り起こして形成する上では優れているもの
の、放熱器の所定部分にのみ他のフィンと異なる形状の
フィンを切り起こして形成することは極めて困難であ
り、さらにフィンの高さは数十mmが限界である。従っ
て、放熱効率を高めるために種々の形状のフィンを備え
た放熱器は、スカイブ法により製作することができない
という問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、オーディオ、受信機等の
電子機器内に組み込まれて使用される放熱器であって、
製造が容易で、かつ放熱効果の高い放熱器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、放熱基材の表面に所定間隔でほぼ
平行に延びる複数の溝を設けると共に、この溝内に波形
に形成したフィンを嵌め込み、このフィンと放熱基材と
を接合したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】フィンはワイヤー状の部材を波形に形成したも
のであるが、この波形のフィンは、波形の大きさ、ピッ
チ等を自由に設定することができるので、一定の部分に
フィンを密集させることができ、これを密集させれば、
他の部分に比べて特に放熱効率を高めた部分を形成する
ことが可能になる。また有効放熱面積は大きくなる。更
に放熱のための気流方向がいずれの方向であっても気流
方向に沿ったフィンの長さが短くなるので、温度境界層
が発達しないので、放熱効率が高くなり、放熱のための
気流に方向性が要求されないので、使用上の制限が少な
くなると共に、信頼性が高くなり、製造が容易になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】図1は、本発明の放熱器の実施例の一部を
示す部分斜視図である。図1において、符号1は放熱器
を示しており、この放熱器1はアルミニウム製の放熱基
材2と、この放熱基材の表面に接合された波形のアルミ
ニウム製のフィン5とを有している。
【0011】放熱基材2の表面2aには、図2に示すよ
うに、複数の溝3が形成され、各溝3は相互に平行であ
り、溝3の断面形状はU字形になっている。これは、例
えば、矩形等の形状であってもよい。なお、本実施例に
おいて、放熱基材2には複数の溝3付の押出材が用いら
れている。
【0012】溝3の深さおよび幅は、フィン5の寸法に
対応して設定されており、その深さはフィン5の谷部5
bが埋没する程度の寸法に設定され、幅は谷部5bの厚
さよりもやや大きめの寸法に設定されている。溝3相互
間の間隔は、放熱器に要求される放熱効率等により決定
される。このような放熱基材2の材質は、上記のように
従来の放熱器に用いられるアルミニウム等のいずれの材
質であってもよい。
【0013】一方、フィン5は、図3に示すように、山
部5aと谷部5bとを連続して繰り返す形状になってお
り、リボン形状を有するワイヤー状の部材を波形に形成
したものである。フィン5の材質は従来の放熱器に用い
られるいずれの材質であってもよいが、放熱基材2と同
じ材質であることが好ましい。
【0014】フィン5の幅Wおよび厚さTは、放熱器の
使用目的に応じて適宜決定することができる。なお図示
の例では、フィン5はリボン形状であるが、これに限定
されるものではなく、断面円形状あるいは断面楕円形状
の部材を波形にしたものであってもよい。
【0015】斯るフィン5を用いて放熱器を製造する場
合には、図4Aに示すように、波の振幅Hを一定とし
て、波のピッチ(波長)Pを変化させるようにしてもよ
い。即ち、ピッチ(波長)Pが大きい部分(ピッチ=P
1 )と小さい部分(ピッチ=P2 )とを設けるようにし
てもよく、また、図4Bに示すように、波のピッチPを
一定として、波の振幅Hを、大きい部分(振幅=H1
と小さい部分(振幅=H2 )とに変化させるようにして
もよい。
【0016】更に、波の振幅Hと波のピッチPの両方に
変化を持たせるようにしてもよい。いずれにしても、フ
ィン5の波形状は、放熱器の使用目的に応じて適宜決定
することができる。
【0017】また、フィン5は、図示のように、谷部5
bの下側の頂点を結んだ線lが直線になるように形成さ
れており、この線l側で、フィン5は後述する放熱基材
2と接触するようになっている。
【0018】このように、放熱基材2上に設けられたフ
ィン5を波形に形成していることにより、フィン5の有
効放熱面積が大きくなると共に、放熱基材2の表面2a
に沿っていずれの方向から気流を流しても、その気流方
向に沿ったフィンの長さが短くなるので、温度境界層が
発達せず、放熱器1の放熱効率を従来のものに比べて高
くすることができる。
【0019】また、放熱基材2上のフィン5を波形にす
ることにより、波の振幅Hと波のピッチPに変化をつけ
ることが容易になるので、放熱器1内で発熱体の近くに
位置し、他の部分に比べて特に高い放熱効率が必要な部
分が存在しても、その部分に容易にフィン5を密集させ
ることができるので、斯る部分の放熱面積を簡単に増大
させることができる。
【0020】更に、従来の板形状のフィンを用いた放熱
器では、放熱気流の方向が一定方向に限定されるが、本
実施例の放熱器1では、放熱気流に方向性が要求されな
いので、使用上の制限が少なく、極めて使い勝手のよい
ものになる。
【0021】このようなフィン5と上記の放熱基材2と
の接合は、放熱基材2の溝3内にフィン5の谷部5bの
頂部が位置するようにフィン5を嵌め込み、このフィン
5を上側から治具(図示せず)により押え、両者をブレ
ージング接合することにより行われる。即ち、リボン状
のフィン5を、ろう材付きのブレージングシートで形成
し、これに熱を加えることにより接合する。
【0022】この場合に、リボン状のフィン5は、上側
から治具(図示せず)により押えるので、該治具にろう
材が付着しないように、ろう材は放熱基材2との接合面
側にのみ設けることが望ましい。
【0023】またこれによれば、フィン5の位置決めは
容易であると共に、精度の高い放熱器を得ることができ
る。この時、フィン5は、放熱基材2の表面2aに対し
てほぼ垂直に接合することが望ましい。斯るピン形状の
放熱器の製造は、従来のピン形状のフィンを用いた放熱
器に比べて、放熱基材2へのピン接合が遥かに容易にな
る。従って、この実施例の放熱器1は、上述のような優
れた機能を備えながら、これを容易に製作することがで
きるものである。
【0024】なお、上記の例では放熱基材2に形成され
た溝3は一定のピッチであるが、溝3相互間の間隔は一
定でなくてもよく、放熱器1内での放熱効率の要求に応
じてピッチに変化をつけてもよいことは言うまでもな
い。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
フィンの波形の大きさ、ピッチ等を自由に設定すること
ができるので、放熱器内で特に放熱効率を高めた部分を
形成することが可能であり、フィンの有効放熱面積が大
きく、かつ気流方向がいずれの方向であっても気流方向
に沿ったフィンの長さが短いので、温度境界層が発達せ
ず、放熱効率が大幅に向上し、更に、気流に方向性が要
求されないので、使用上の制限が極めて少なく、かつ製
造が容易である等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放熱器の実施例の一部を示す部分斜視
図である。
【図2】図1に示された放熱器に用いられる放熱基材の
斜視図である。
【図3】図1に示された放熱器に用いられるフィンの拡
大部分斜視図である。
【図4】AおよびBはフィンの形状を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 放熱器 2 放熱基材 3 溝 5 フィン 5a 山部 5b 谷部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱基材の表面に所定間隔でほぼ平行に
    延びる複数の溝を設けると共に、この溝内に波形に形成
    したフィンを嵌め込み、このフィンと放熱基材とを接合
    したことを特徴とする放熱器。
JP35339691A 1991-12-17 1991-12-17 放熱器 Pending JPH05166982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35339691A JPH05166982A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 放熱器

Applications Claiming Priority (1)

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JP35339691A JPH05166982A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 放熱器

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JPH05166982A true JPH05166982A (ja) 1993-07-02

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ID=18430559

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JP35339691A Pending JPH05166982A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 放熱器

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001308231A (ja) * 2000-02-14 2001-11-02 Mizutani Denki Kogyo Kk 電子部品の放熱器およびその製造方法
JP2003318578A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Showa Denko Kk 放熱フィン、ヒートシンクおよびヒートシンクの製造方法
TWI381494B (zh) * 2004-01-07 2013-01-01 Jisouken Co Ltd Cooling device
JP2021034538A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 大分デバイステクノロジー株式会社 電子部品放熱構造の製造方法
CN113035805A (zh) * 2021-03-04 2021-06-25 阳光电源股份有限公司 液冷板及功率模组

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