JPH0615090Y2 - 金属製屋根板の接着構造 - Google Patents

金属製屋根板の接着構造

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JPH0615090Y2
JPH0615090Y2 JP1411388U JP1411388U JPH0615090Y2 JP H0615090 Y2 JPH0615090 Y2 JP H0615090Y2 JP 1411388 U JP1411388 U JP 1411388U JP 1411388 U JP1411388 U JP 1411388U JP H0615090 Y2 JPH0615090 Y2 JP H0615090Y2
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JP
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roof plate
adhesive
metal roof
adhesive structure
adhesive material
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JP1411388U
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JPH01118523U (ja
Inventor
信司 鴨下
Original Assignee
銅金株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は複数の金属製屋根板を接着して上下に積層する
際に使用される接着構造、特に熱膨張係数が異なる屋根
板が熱膨張したときに発生する接着部の剥離を有効に防
止する金属製屋根板の接着構造に関するものである。
〔従来の技術〕
熱膨張係数が異なる二種類の金属製屋根板、例えば第5
図及び第6図に示すように鉛製の屋根板aと鋼製の屋根
板bを接着して上下二層に積層する際に使用される従来
の接着構造は、図示のように糊状の接着剤cを各屋根板
a,bの相対する面d,eの一方又は両方に全面的に塗
布し、両者を一体に結合するようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前述の接着構造によると、鉛板の熱膨張係数が
鋼板のそれよりも大きく、又、接着剤cが屋根板の面
d,eに全面的に塗布されているため、日照によって各
屋根板a,bが熱膨張すると、剪断力が作用して接着の
弱い部分が破断したり、あるいは上層の屋根板(鉛製)
aの不特定部分fが第6図に仮想線で示すように上方に
浮き上り(矢印g)、そのため接着部に剥離を生ずると
いう問題点があった。
本考案は前述の問題点に鑑み、屋根板が熱膨張しても接
着部に剥離を生じない金属製屋根板の接着構造を提供す
ることを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記の課題を達成する本考案の構成は複数の金属製屋根
板を相互に接着して上下に積層する金属製屋根板の接着
構造において、弾性を有する接着材料を屋根板の面に一
定間隔を明けて部分的に塗布又は配設し、上下の屋根板
に挾まれた扁平な空間内にクッション材を充填したもの
である。
〔作用〕
接着材料が屋根板の面に部分的に塗布又は配設してある
ので、一方の屋根板が相対的に熱膨張した際、接着して
いない屋根板の中間部分が自由に湾曲して熱膨張の差を
吸収する。又、接着材料が弾性を有するので、接着部に
おける熱膨張の差は接着材料の弾性変形によって吸収さ
れる。又更にクッション材が屋根板に加わる外荷重に対
抗して上層の屋根板を支持するので、上層の屋根板が過
度に曲げ変形することがない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図ないし第3図は本考案の第1の実施例を示すもので、
図中、1は鉛製の屋根板、2は鋼製の屋根板であり、各
屋根板1,2は、相対する面3,4の間に部分的に塗布
した合成ゴム(例えばクロロプレンゴム)を主材料とす
る接着剤5によって一体に接着されている。尚、この種
の接着剤5は乾燥,固化すると弾性を有する接着部材を
構成する。
各接着剤6はほぼ正方形の拡がりをもって塗布されてお
り、又、各塗布面の中心は碁盤目状に規則正しく配列さ
れている。又、接着剤5が塗布されていない屋根板1,
2間の扁平な空間には弾力性のあるクッション材(例え
ばスポンジ)6が充填されている。
次に、本接着構造の作用について説明する。いま、日照
によって屋根板1,2が昇温すると、上層の屋根板(鉛
製)1は下層の屋根板(鋼板製)2よりも温度が高く、
又、熱膨張係数も大きいため、上層の屋根板1は下層の
屋根板2に対し縦,横の方向(矢印h,i)に相対的に
伸長する。
しかし、接着材5が部分的に一定間隔で塗布してあるた
め、接着をしていない上層の屋根板1の中間部分7は第
2図に仮想線j,kで示すように上方(又は下方)に自
由に湾曲して伸びを吸収する。又、接着部における上層
の屋根板1の相対的な熱膨張は接着剤5の弾性変形(仮
想線m参照)によって吸収される。従って接着部に剥離
を生ずることがない。
又、屋根板1の上面を歩行する際等、外荷重が作用して
も、クッション材6が外荷重に対抗して屋根板1を支持
するので、屋根板1が過度に曲げ変形するおそれがな
い。
本考案の第2の実施例を第3図に示す。この例は接着材
5aを適宜離隔して屋根面の上下方向に帯状に塗布して
あり、これ以外は第1の実施例と変わるところはない。
この接着構造によると上層の屋根板1の横方向の伸びを
吸収することができ、又、接着剤の塗布作業が容易にな
る利点がある。
本考案の第3の実施例を第4図に示す。この例は、第1
及び第2の実施例で述べた接着剤の代りに両面テープと
して構成した接着部材10を使用するもので、この接着
部材10は厚みが0.5〜0.7mmのアクリル系スポンジ8の
上下面に薄い接着層9,9を設けてあり、接着材料10
の配置は第1図又は第3図と同様である。この接着材料
10を使用すると現場で接着剤を塗布する高所作業が軽
減されるので、施工が容易になる利点がある。
尚、本考案は前述の実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第1図に示す接着材料の平面形状及び配列
は、正方形に形成する代りに円形その他であってもよ
く、又、各接着材料の間隔あるいは配列方向を適宜変更
してもよいこと、又更に本接着構造を同種の屋根板の接
着構造に適用してもよいこと等、その他本考案の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の変更を加え得ることは勿論で
ある。
〔考案の効果〕
以上に述べたごとく本考案は次の優れた効果を発揮す
る。
(i)接着材料を屋根板の面に一定の間隔を明けて部分
的に塗布又は配設するので、接着していない屋根板の中
間部分が自由に湾曲して屋根板間の熱膨張のちがいを吸
収できる。
(ii)接着材料が弾性を有するので、接着部の熱膨張は
接着材料の弾性変形によって吸収できる。
(iii)前記第(i)項及び第(ii)項の結果、接着材料の
剥離を有効に防止できる。
(iv)上,下の屋根板間にクッション部材を充填したの
で、屋根板に加わる外荷重に対抗して屋根板を支持する
ことが可能になり、屋根板の過度の変形を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1の実施例を示し、第
1図は一部切断平面図、第2図は第1図におけるII-II
方向からの拡大矢視図、第3図は本考案の第2の実施例
を示す一部切断平面図、第4図は本考案の第3の実施例
である接着材料の切断側面図、第5図及び第6図は従来
の接着構造の説明図で第5図は一部切断平面図、第6図
は第5図におけるVI-VI方向からの拡大矢視図である。 1……鉛製の屋根板 2……鋼製の屋根板 5,5a……接着剤 6……クッション材 10……接着部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の金属製屋根板を相互に接着して上下
    に積層する金属製屋根板の接着構造において、弾性を有
    する接着材料を屋根板の面に一定間隔を明けて部分的に
    塗布又は配設し、上下の屋根板に挟まれた扁平な空間内
    にクッション材を充填したことを特徴とする金属製屋根
    板の接着構造。
  2. 【請求項2】接着材料が使用前、糊状であり、乾燥,固
    化すると弾性体になる請求項(1)に記載の金属製屋根板
    の接着構造。
  3. 【請求項3】接着材料が扁平な弾性部材の上,下面に接
    着力を有する薄い接着層を設けた両面テープとして構成
    されている請求項(1)に記載の金属製屋根板の接着構
    造。
JP1411388U 1988-02-04 1988-02-04 金属製屋根板の接着構造 Expired - Lifetime JPH0615090Y2 (ja)

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JPH01118523U JPH01118523U (ja) 1989-08-10
JPH0615090Y2 true JPH0615090Y2 (ja) 1994-04-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018159176A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 積水樹脂株式会社 建材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018159176A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 積水樹脂株式会社 建材

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JPH01118523U (ja) 1989-08-10

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