JPH0673543U - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JPH0673543U JPH0673543U JP020833U JP2083393U JPH0673543U JP H0673543 U JPH0673543 U JP H0673543U JP 020833 U JP020833 U JP 020833U JP 2083393 U JP2083393 U JP 2083393U JP H0673543 U JPH0673543 U JP H0673543U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- auxiliary lip
- lip
- oil seal
- grease
- reinforcing ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルシールの主リップと補助リップとして
形成される空間部にグリスの封入を容易にし、またグリ
ス充填して使用時の高圧による内圧の上昇を防止する。 【構成】 オイルシール本体1に密嵌される断面逆L字
状の補助リップ用補強環7の水平状円筒部8に1又は複
数の通孔9を打抜き、前記補助リップ用補強環7の水平
状円筒部8に焼着される補助リップ11の基部10の前
記の通孔9を覆う部分に十字状のスリット13を穿設
し、該十字状のスリット13を内圧等により開かせて空
気や圧力を逃がすようにする。
形成される空間部にグリスの封入を容易にし、またグリ
ス充填して使用時の高圧による内圧の上昇を防止する。 【構成】 オイルシール本体1に密嵌される断面逆L字
状の補助リップ用補強環7の水平状円筒部8に1又は複
数の通孔9を打抜き、前記補助リップ用補強環7の水平
状円筒部8に焼着される補助リップ11の基部10の前
記の通孔9を覆う部分に十字状のスリット13を穿設
し、該十字状のスリット13を内圧等により開かせて空
気や圧力を逃がすようにする。
Description
【0001】
本考案は、例えばディーゼルエンジン用と用いられる補助リップ付オイルシー ルにおいて、内圧等が上昇したときに、該内圧を逃がすことを可能としたオイル シール。
【0002】
ディーゼルエンジン用のオイルシールにおいては、ディーゼルエンジンの高温 によるオイルの劣化が激しく、このオイルの劣化に伴って発生するオイルのスラ ッジの影響によりオイルシールのシールリップの摩耗や軸の摩耗が著しく問題と なっていた。そこで、従来は、補助リップを主リップの内側に配設して、主リッ プをスラッジより保護するようにしていた。
【0003】 そして、この種の補助リップ付オイルシールにおいては、オイルシールの主リ ップと補助リップで形成される空間部にグリスを充填するが、このグリスの封入 時に空間部のエアー抜きが困難なため、グリスを空間部に充填せしめることに問 題があり、また、グリスを空間部に充填せしめたとしても、使用時に高温のため 内圧が上昇してスラッジ防止用の補助リップが反転してしまい、補助リップとし ての機能を果たさなくなるという問題点があった。
【0004】
そこで、本考案は、前記した問題点を解決し、グリスの封入が容易で、しかも 、グリスが充填されたとき、その使用時に高温のために上昇する内圧を逃がすこ とを可能とし、主リップをスラッジ等により保護できるオイルシールの提供を目 的とするものである。
【0005】
本考案に係るオイルシールは、前記の目的を達成するために、オイルシールの 本体に密嵌される断面逆L字状をなす補助リップ用補強環の水平状円筒部に一又 は複数の通孔を打抜き、前記水平状円筒部に焼着される補助リップの前記通孔に 相当する位置で、該通孔に貫通するスリットを穿設したことをその特徴とするも のである。
【0006】
本考案に係るオイルシールは、オイルシールの本体に密嵌される断面逆L字状 を有する補助リップ用補強環の水平状円筒部に一又は複数の通孔を打抜き、該水 平状円筒部に焼着した補助リップの前記通孔に相当する部分に、補助リップを貫 通するスリットを形成したので、オイルシールの主リップと補助リップとで形成 される空間部にグリスを封入するときに、前記のスリットから空気を抜くことが でき、また、前記の空間部にグリスが充填されたときに、使用時に高温のため内 圧が上昇しても前記のスリットから圧力を逃がし、内圧によって補助リップが反 転してスラッジ防止の機能が減じられることを防ぐことができる。
【0007】
本考案の実施例を図に基づいて説明すると、図1,図2において、1は断面L 字状の補強環2の外側に焼着されたシール本体で、該シール本体の底部内周にシ ールリップ3が一体的に立設され、また、本体1の底部より外側向きにダストリ ップ4が設けられている。また、5は主リップ3を適正な接触圧で軸に接圧する ためのばねである。
【0008】 7は断面逆L字状をなす補助リップ用補強環であり、該補強環7の水平状円筒 部8には通孔9,9,……が一又は複数個打抜きされている。10は前記の補助 リップ用補強環7の水平状円筒部8に焼着された補助リップ11の基部であり、 前記の断面逆L字状の補助リップ用補強環7の垂直部をオイルシールの補強環2 に嵌入させて補助リップ11とオイルシールの主リップ3とが所定の間隔で配設 され、前記の補助リップ11によってスラッジ等の侵入を防ぎ主リップ3の摩耗 等を防止している。13は、前記した補助リップ用補強環7の円筒部8に形成さ れた一又は複数の通孔9,9上を覆っている補助リップ11の基部10に前記通 孔9にまで貫通するように穿設された十字状のスリットである。
【0009】 前記したオイルシールの主リップ3と補助リップ11とで形成される空間部A には、グリスが充填されるが、このグリスの封入は、筒状容器中のグリスを該容 器の側面に開孔された複数の孔を前記の主リップ3と補助リップ11との間に位 置せしめて、前記の容器中のグリスを圧送することによって前記の空間部Aにグ リスを充填せしめるが、従来は、このグリスの封入に際しては前記の空間部Aの 空気を抜くことが困難なために該空間部Aにグリスを充填することに問題があっ たが、本実施例においては、補助リップ11の基部10に補助リップ用補強環7 の円筒部8に打抜いた通孔9の位置に前記基部10を貫通する十字状のスリット 13が設けられているので、前記空間部Aの空気をスリット13を開くことによ り抜くことができ、グリスの充填が容易となる。
【0010】 また、前記の空間部Aにブリースが充填されたとき、その使用時において高温 のため内圧が上昇し、その内圧によって補助リップ11を反転させ、シール機能 を失わしめることとなるが、本実施例にあっては、前記した補助リップ11の基 部10に補助リップ用補強環7の円筒部8に打抜いた一又は複数の通孔9を介し て基部10を貫通する十字状のスリット13を開かせ、それにより圧力を逃がす ことができ、内圧の上昇を防ぐことが可能となり、補助リップ11の反転を防止 することができるものである。
【0011】 図3,図4に示す他の例は、補助リップ11の基部10の補助リップ用補強環 7の円筒部8に打抜いた通孔9を覆う部分にたるみ10aをもたせるようにした ことが図1に示す実施例と相違するのみで他の点は先の実施例と同様である。そ して、前記した通孔9を覆う補助リップ11の基部のたるみ部10aに前記通孔 9にまで達する十字状のスリット13aを貫通せしめる。
【0012】 前記した先に図1,図2で示した例では、補助リップ11の基部10が焼着さ れているため、該基部10は通孔9において引っ張られる状態となっているため 、スリット13は開き気味であるため、スリット13の開きが適正を欠く恐れも あるが、図3に示す例では、たるみ10aをもたせて引っ張り状態を緩和するよ うにしたものである。また、図3においてはたるみ10aを上方に向かって凸と したが、上記のたわみは下方に凹状としてもよい。このようにたるみ10aをも たせることによりスリット13aの開きを内圧等に応じて適正なものとすること ができる。
【0013】
本考案に係るオイルシールは、オイルシールの本体に密嵌される断面逆L字状 をなす補助リップ用補強環の水平状円筒部に一又は複数の通孔を打抜き、前記の 水平状円筒部に焼着される補助リップの基部に、前記の通孔に達するスリットを 形成したので、オイルシールの主リップと補助リップとで形成される空間部にグ リスを封入するときは、前記のスリットを空気抜きとすることができグリスの封 入を容易となし、また、前記空間部にグリスを充填して使用するときは、高温に て内圧が上昇したときは、前記のスリットを開いて圧力を逃がし、内圧の上昇に 伴う補助リップの反転を防止することができ、シール性を向上させることができ るものである。
【図1】本考案の部分縦断面図
【図2】図1の上面図
【図3】本考案の他の例の部分縦断面図
【図4】図3の上面図
1 本体 2 L型補強環 3 シールリップ 7 補助リップ用補強環 8 補強環の水平状円筒部 9 通孔 10 補助リップの基部 10a たるみ部 11 補助リップ
Claims (2)
- 【請求項1】 オイルシールの本体に密嵌される断面逆
L字状をなす補助リップ用補強環の水平状円筒部に一又
は複数の通孔を打抜き、前記水平状円筒部に焼着される
補助リップの前記通孔に相当する位置で、該通孔に貫通
するスリットを穿設したことを特徴とするオイルシー
ル。 - 【請求項2】 補助リップが焼着される補助リップ用補
強環に打抜いた通孔に相当する位置で該補助リップをた
わませ、該たわませた部分にスリットを穿設したことを
特徴とする請求項1記載のオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP020833U JPH0673543U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP020833U JPH0673543U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673543U true JPH0673543U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=12038067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP020833U Pending JPH0673543U (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673543U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001099330A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP2005240996A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-09-08 | Nok Corp | リップ型端面シール装置 |
JP2005249187A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-09-15 | Nok Corp | 密封装置 |
WO2006006338A1 (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-19 | Nok Corporation | リップ型端面シール装置 |
JP2008039071A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4526492Y1 (ja) * | 1966-02-19 | 1970-10-15 | ||
JPS5332260B1 (ja) * | 1968-02-29 | 1978-09-07 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP020833U patent/JPH0673543U/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPS4526492Y1 (ja) * | 1966-02-19 | 1970-10-15 | ||
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