JPS6313421Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関に用いられるエアクリーナに
関し、とりわけ、フイルタエレメントがインレツ
トマニホールドの開口端を閉塞して直付されるよ
うになつたエアクリーナに関する。

従来、この種エアクリーナは断面逆Ｕ字状の収
納ケースに、その下端開口部からフイルタエレメ
ントを収納してインレツトマニホールドの開口端
に、取付るようになつていた。

しかしながら、前記インレツトマニホールドの
開口端は、通常上方を指向しているため、フイル
タエレメントを収納した状態で収納ケースを前記
開口端に取付ようとすると、この収納ケースの開
口部が下方を指向し、フイルタエレメントが開口
部から落下するため、エアクリーナの取付作業が
著しく困難になつてしまう。

本考案はかかる従来の実状に鑑みて、フイルタ
エレメントを収納ケースに挿入すると同時にフイ
ルタエレメントの仮止めが行なわれて、収納ケー
スの開口部を下方に向けたとしてもフイルタエレ
メントの落下を防止するようにしたインレツトマ
ニホールド直付型エアクリーナを提供することを
目的とする。

この目的を達成するために本考案は、インレツ
トマニホールドの開口端を閉塞するフイルタエレ
メントと、このフイルタエレメントを上側から覆
う収納ケースとを備えたインレツトマニホールド
直付型エアクリーナにおいて、前記収納ケースの
開口縁に前記フイルタエレメントの枠体に装着さ
れたパツキングを前記インレツトマニホールドと
で挾持する第１の段部を形成するとともに、前記
第１の段部に連続してこれよりも小径の第２の段
部を前記ケースに形成し、且つ、前記フイルタエ
レメントの枠体周囲から前記第２の段部の内周に
圧接される複数の突起を形成し、この突起の圧接
力でフイルタエレメントが収納ケースに仮止めさ
れるようにしてある。

以下、本考案の好適な実施例を図に基づいて詳
細に説明する。

即ち、第１図は本考案の一実施例を示すインレ
ツトマニホールド直付型エアクリーナ１を示し、
このエアクリーナ１はフイルタエレメント２と、
このフイルタエレメント２の収納ケース３とによ
つて構成されている。

前記フイルタエレメント２は、第２図に示すよ
うに前記第１図中二点鎖線で示すインレツトマニ
ホールド４の開口端の平面形状にほぼ沿つた矩形
に形成され、かつ、第３図にも示すように蛇腹状
に折曲された濾紙５と、この濾紙５の周囲を覆う
枠体６とによつて形成されている。この枠体６の
下端周囲縁にはパツキング７が装着され、このパ
ツキング７の前記枠体６から外片に突出する上面
７ａが、前記収納ケース３の開口縁に設けられた
第１の段部３ａ下面に圧接されることにより、フ
イルタエレメント２と収納ケース３との間のシー
ル機能が得られるようになつている。

また、前記収納ケース３は断面逆Ｕ字型に形成
され、かつ、その平面型状は前記フイルタエレメ
ント２に沿つて矩形状に形成されている。

そして、前記収納ケース３の上端部に空気導入
口８が設けられ、この空気導入口８から収納ケー
ス３内に取入れられた外気はフイルタエレメント
２を通過して濾過され、この濾過された空気が前
記インレツトマニホールド４に供給されるように
なつている。

ここで本考案は、前記フイルタエレメント２の
枠体６に装着されたパツキング７の各辺から、外
方に向かつて２個づつ計８個の突起１０を一体に
形成し、フイルタエレメント２を収納ケース３に
挿入した際に、前記突起１０が収納ケース３の第
１の段部３ａに連続してこれよりも小径の第２の
段部３ｂの内側に圧接されて、この圧接力でフイ
ルタエレメント２が収納ケース３に保持されるよ
うになつている。尚、前記突起１０は枠体６の各
辺から２個づつ突設されたものを示したが、これ
に限ることなく各辺から１個づつ若しくは３個以
上づつ突設されるように構成してもよい。

以上述べたように本考案は、フイルタエレメン
ト２の枠体６周囲から複数の突起１０を形成し
て、収納ケース３にフイルタエレメント２を挿入
した際に、前記突起１０が収納ケース３内側に圧
接されてフイルタエレメント２の仮止めが行なわ
れるため、フイルタエレメント２と共に収納ケー
ス３をインレツトマニホールド４の開口端に取付
ける際、収納ケース３の開口部が下方を指向した
としてもフイルタエレメント２の落下は防止され
る。

従つて、エアクリーナ１の取付作業は収納ケー
ス３のみを持つて行うことができるため、作業能
率が著しく向上される。

また、突起１０は枠体６の各辺から突設される
ため、フイルタエレメント２外周と収納ケース３
内周との間の間隔は全周に亘つて等しく保持され
る。このため、パツキング７と収納ケース３との
シール巾が全周均等となるためシール性が著しく
向上されるという各種優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すインレツトマ
ニホールド直付型エアクリーナの断面図、第２図
は第１図のインレツトマニホールド直付型エアク
リーナに用いられるフイルタエレメントの平面
図、第３図は第２図に示すフイルタエレメントの
正面図である。 １……インレツトマニホールド直付型エアクリ
ーナ、２……フイルタエレメント、３……収納ケ
ース、４……インレツトマニホールド、６……枠
体、１０……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インレツトマニホールドの開口端を閉塞するフ
   イルタエレメントと、このフイルタエレメントを
   上側から覆う収納ケースとを備えたインレツトマ
   ニホールド直付型エアクリーナにおいて、前記収
   納ケースの開口縁に前記フイルタエレメントの枠
   体に装着されたパツキングを前記インレツトマニ
   ホールドとで挾持する第１の段部を形成するとと
   もに、前記第１の段部に連続してこれよりも小径
   の第２の段部を前記ケースに形成し、且つ前記フ
   イルタエレメントの枠体周囲から前記第２の段部
   の内周に圧接される複数の突起を形成したことを
   特徴とするインレツトマニホールド直付型エアク
   リーナ。