JPH0673521A - 溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板Info
- Publication number
- JPH0673521A JPH0673521A JP22682092A JP22682092A JPH0673521A JP H0673521 A JPH0673521 A JP H0673521A JP 22682092 A JP22682092 A JP 22682092A JP 22682092 A JP22682092 A JP 22682092A JP H0673521 A JPH0673521 A JP H0673521A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- amount
- oxide film
- weldability
- galvannealed steel
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は溶接性に優れる合金化溶融亜
鉛めっき鋼板である。 【構成】 めっき表面の酸化皮膜量が50〜1000m
g/m2 であり、かつ酸化皮膜量中のAl量が1.6V
・sec以下であることを特徴とする溶接性に優れた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板
鉛めっき鋼板である。 【構成】 めっき表面の酸化皮膜量が50〜1000m
g/m2 であり、かつ酸化皮膜量中のAl量が1.6V
・sec以下であることを特徴とする溶接性に優れた合
金化溶融亜鉛めっき鋼板
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接性に優れた合金化溶
融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は溶融
亜鉛めっき鋼板を加熱することで素地鋼板の鉄をめっき
層中に拡散させ鉄−亜鉛合金を形成せしめるものであ
り、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板は亜鉛めっき鋼板に
比較して塗装後の耐食性が優れているため、自動車、建
材、家電製品など多くの分野で使用されている。但し、
自動車用途においては溶接性に優れた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が強く要求されている。一方、特開平1−14
9996号公報に示されているように亜鉛もしくは合金
化亜鉛の単層ないしは多層のめっき層を有する鋼板を、
酸もしくはアルカリを含む水溶液中で陽極酸化し、該鋼
板表面に0.03〜3.0g/m2 の酸化物を形成せし
めた鋼板が知られている。
亜鉛めっき鋼板を加熱することで素地鋼板の鉄をめっき
層中に拡散させ鉄−亜鉛合金を形成せしめるものであ
り、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板は亜鉛めっき鋼板に
比較して塗装後の耐食性が優れているため、自動車、建
材、家電製品など多くの分野で使用されている。但し、
自動車用途においては溶接性に優れた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が強く要求されている。一方、特開平1−14
9996号公報に示されているように亜鉛もしくは合金
化亜鉛の単層ないしは多層のめっき層を有する鋼板を、
酸もしくはアルカリを含む水溶液中で陽極酸化し、該鋼
板表面に0.03〜3.0g/m2 の酸化物を形成せし
めた鋼板が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術のよ
うにめっき鋼板表面の酸化物厚みを制御したのみでは工
業規模で生産した合金化溶融亜鉛めっき鋼板の場合には
その連続打点溶接性がバラツクことが多いという問題が
ある。
うにめっき鋼板表面の酸化物厚みを制御したのみでは工
業規模で生産した合金化溶融亜鉛めっき鋼板の場合には
その連続打点溶接性がバラツクことが多いという問題が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はめっき表面の酸
化皮膜量が50〜1000mg/m2 であり、かつ酸化
皮膜量中のAl量が1.6V・sec以下であることを
特徴とする溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板で
ある。
化皮膜量が50〜1000mg/m2 であり、かつ酸化
皮膜量中のAl量が1.6V・sec以下であることを
特徴とする溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板で
ある。
【0005】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本発明
の模式図である。合金化溶融亜鉛めっき鋼板を同一電極
で連続して溶接する場合には溶接時の発熱により溶融し
ためっき層中の亜鉛が溶接電極チップの主成分である銅
と反応して硬くて脆い低融点の合金を作る。その結果電
極の損耗、径の拡大が進むので鋼板間を流れる溶接電流
密度が低下し、鋼板の接合に必要な所定のナゲット径が
形成できなくなる。このため連続溶接打点数が低下す
る。しかし、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に50〜
1000mg/m2 の酸化皮膜が形成されている場合に
はこの皮膜が鋼板表面の電気抵抗を高くし、溶接時に流
れる溶接電流の通電経路を狭くするため電流密度の低下
が抑制される。また、この抵抗皮膜が存在していると発
熱量が増大するのでナゲットが形成され易くなる。酸化
皮膜の量が50mg/m2 より少ない場合には抵抗皮膜
としての機能を十分発揮できず、連続溶接性が向上しな
い。1000mg/m2 より多い場合には通電不良にな
りスパークによる電極損耗が激しくなり、かえって連続
溶接性が低下する。十分な溶接性向上効果を得るために
は酸化皮膜の量は100〜500mg/m2 が望まし
い。
の模式図である。合金化溶融亜鉛めっき鋼板を同一電極
で連続して溶接する場合には溶接時の発熱により溶融し
ためっき層中の亜鉛が溶接電極チップの主成分である銅
と反応して硬くて脆い低融点の合金を作る。その結果電
極の損耗、径の拡大が進むので鋼板間を流れる溶接電流
密度が低下し、鋼板の接合に必要な所定のナゲット径が
形成できなくなる。このため連続溶接打点数が低下す
る。しかし、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に50〜
1000mg/m2 の酸化皮膜が形成されている場合に
はこの皮膜が鋼板表面の電気抵抗を高くし、溶接時に流
れる溶接電流の通電経路を狭くするため電流密度の低下
が抑制される。また、この抵抗皮膜が存在していると発
熱量が増大するのでナゲットが形成され易くなる。酸化
皮膜の量が50mg/m2 より少ない場合には抵抗皮膜
としての機能を十分発揮できず、連続溶接性が向上しな
い。1000mg/m2 より多い場合には通電不良にな
りスパークによる電極損耗が激しくなり、かえって連続
溶接性が低下する。十分な溶接性向上効果を得るために
は酸化皮膜の量は100〜500mg/m2 が望まし
い。
【0006】但し、この酸化皮膜中にAlが存在してい
ると、図2に示すようにAlはCuと低融点化合物を形
成するので電極の損耗、拡大を助長する。従って、酸化
皮膜量以外に酸化皮膜中のAl量も制限する必要があ
る。図3は実施例の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の酸化皮
膜中のAl量と連続溶接打点数との関係を示したもので
あるが、酸化皮膜中のAl量が1.6V・sec以下に
なると連続溶接打点数が飛躍的に向上している。なお、
酸化皮膜中のAl量は図4に示すようにグロー放電分光
分析装置で測定した結果より求めたものである。
ると、図2に示すようにAlはCuと低融点化合物を形
成するので電極の損耗、拡大を助長する。従って、酸化
皮膜量以外に酸化皮膜中のAl量も制限する必要があ
る。図3は実施例の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の酸化皮
膜中のAl量と連続溶接打点数との関係を示したもので
あるが、酸化皮膜中のAl量が1.6V・sec以下に
なると連続溶接打点数が飛躍的に向上している。なお、
酸化皮膜中のAl量は図4に示すようにグロー放電分光
分析装置で測定した結果より求めたものである。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を比較例と共に表1に示す。
酸化皮膜中Al量は理学電機工業株式会社製のグロー放
電分光分析装置(理学/RSV Analymat 2
504)で測定した結果より求めた。なお、連続溶接性
は下記の条件で評価した。 加圧力:200kgf 電極:Al2 O3 分散強化銅,先端径6mmφ,CF型 溶接条件 通電時間:10サイクル 溶接電流:ナゲット形成電流の1.4倍(ナゲット径が
4×√(板厚)以上になる最小電流値) 連続溶接 ナゲット径が4×√(板厚)より小さくな
った時点を終了と判定
酸化皮膜中Al量は理学電機工業株式会社製のグロー放
電分光分析装置(理学/RSV Analymat 2
504)で測定した結果より求めた。なお、連続溶接性
は下記の条件で評価した。 加圧力:200kgf 電極:Al2 O3 分散強化銅,先端径6mmφ,CF型 溶接条件 通電時間:10サイクル 溶接電流:ナゲット形成電流の1.4倍(ナゲット径が
4×√(板厚)以上になる最小電流値) 連続溶接 ナゲット径が4×√(板厚)より小さくな
った時点を終了と判定
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】以上示した如く、本発明は溶接性に優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供するものであり工業
的に大きな効果を奏するものである。
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供するものであり工業
的に大きな効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の模式図、
【図2】Al−Cu二元合金の状態図、
【図3】実施例に示した合金化溶融亜鉛めっき鋼板の酸
化皮膜中のAl量と鋼板の連続打点溶接性との関係図、
化皮膜中のAl量と鋼板の連続打点溶接性との関係図、
【図4】グロー放電分光分析例を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 めっき表面の酸化皮膜量が50〜100
0mg/m2 であり、かつ酸化皮膜量中のAl量が1.
6V・sec以下であることを特徴とする溶接性に優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22682092A JPH0673521A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22682092A JPH0673521A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673521A true JPH0673521A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16851109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22682092A Pending JPH0673521A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101372672B1 (ko) * | 2011-12-08 | 2014-03-11 | 주식회사 포스코 | 스폿용접성이 우수한 아연도금강판 및 그 제조방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH024983A (ja) * | 1987-01-28 | 1990-01-09 | Nippon Steel Corp | スポット溶接性に優れた亜鉛メッキ鋼板 |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP22682092A patent/JPH0673521A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH024983A (ja) * | 1987-01-28 | 1990-01-09 | Nippon Steel Corp | スポット溶接性に優れた亜鉛メッキ鋼板 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101372672B1 (ko) * | 2011-12-08 | 2014-03-11 | 주식회사 포스코 | 스폿용접성이 우수한 아연도금강판 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970311 |