JPH0673402A - 金属粉の製造方法 - Google Patents

金属粉の製造方法

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JPH0673402A
JPH0673402A JP4188446A JP18844692A JPH0673402A JP H0673402 A JPH0673402 A JP H0673402A JP 4188446 A JP4188446 A JP 4188446A JP 18844692 A JP18844692 A JP 18844692A JP H0673402 A JPH0673402 A JP H0673402A
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JP
Japan
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water
metal
powder
binder
metallic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4188446A
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English (en)
Inventor
Masaki Morikawa
正樹 森川
Juichi Hirasawa
寿一 平澤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属可塑性組成物に用いて、その焼成時にお
ける収縮を極力小さくすることのできる金属粉を得るこ
とを目的とする。 【構成】 金属粉あるいはその合金粉と水溶性樹脂バイ
ンダーとを混練して金属可塑性組成物を生成し、この金
属可塑性組成物を乾燥・固化させたのちに、水に浸漬・
溶解することによりスラリーとし、ついでこのスラリー
を乾燥させてケーキとしたのちに粉砕することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属あるいはその合金
粉の製造方法に係わり、特に、金属粉あるいはその合金
粉と水溶性樹脂バインダーとを混練して得られる金属可
塑性組成物の製造に用いて好適な金属粉の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、金属製の美術工芸品等の
造形用材料として、特開平4ー26707号によって、
造形性に優れた粘土状の金属可塑性組成物を提案した。
この金属可塑性組成物は、金属粉あるいはその合金粉を
水溶性樹脂バインダーと混練して形成されたもので、通
常の粘土とほぼ同様の感覚で造形することができ、造形
後において焼成することにより、バインダーを除去する
とともに金属粉あるいはその合金粉を焼結して、前述の
造形後の形状を有する金属物品を得ることができるもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の金属
可塑性組成物においては、焼成後における容積が、造形
時における容積に比して40%〜60%程度に減少して
しまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の問題点を有効に解消し得る金属粉の製造方法を提供せ
んとするもので、特に、金属粉あるいはその合金粉と水
溶性樹脂バインダーとを混練して金属可塑性組成物を生
成し、この金属可塑性組成物を乾燥・固化させたのち
に、水に浸漬・溶解することによりスラリーとし、つい
でこのスラリーを乾燥させてケーキとしたのちに粉砕す
ることを特徴とする。以下、本発明方法によって得られ
た金属粉を、説明の混同を避けるために、再生粉と称
す。
【0005】
【作用】本発明に係わる金属粉の製造方法は、金属粉あ
るいはその合金粉(以下、単に金属粉と略称する)を水
溶性樹脂バインダーと混練することにより、金属可塑性
組成物を生成する。この状態において、金属粉は、バイ
ンダー中に均一に分散している。これより、前記金属可
塑性組成物を乾燥させることにより、バインダー中の水
分を除去して、金属粉がバインダーの残部によって結合
された状態とする。ついで、この乾燥状態となされた金
属粉とバインダーとの混合物を水に浸漬して溶解するこ
とによりスラリーとしたのちに、乾燥させてケーキとす
る。このケーキは、表面にバインダーが付着した金属粉
の多数が結合した粒状物の集合体である。ついで、この
ケーキを粉砕することにより、前記粒状物が細かく粉砕
されて金属粉が不規則な配列状態で結合された粉体とな
される。
【0006】このようにして得られた再生粉を用いて金
属可塑性組成物を生成し、この金属可塑性組成物を造形
後に焼成すると、殆ど収縮のない金属物品が得られる。
これは、本発明方法によって製造された再生粉が、新た
に混合されたバインダー中において不規則な配列を有
し、焼成時にその不規則な状態を保持したまま相互に焼
結されることにより、焼結された金属間に空間部が形成
されることによるものと考えられる。
【0007】ここで、前記金属可塑性組成物の組成につ
いて説明する。この金属可塑性組成物の好適な組成は下
記のとおりである。 金属粉 ;50重量%〜98.5重量% 水溶性樹脂バインダー ;1.5重量%〜50重量% また、前記バインダーの好適な組成は下記のとおりであ
る。但し、このバインダーの配合比は、得られた金属可
塑性組成物全体を100重量%として示している。 セルローズ系水溶性バインダー;0.4重量%〜16.5重量% 界面活性剤 ;0.001重量%〜8.5重量% 油脂またはアルコール類 ;1.2重量%〜25重量% 水および不可避不純物 ;残部
【0008】つぎに、前記各成分の具体例と、配合比を
限定した理由について説明する。 (a)金属粉 この金属粉としては、平均粒径が20μmの球状のもの
が用いられ、Au、Ag、Pt、Ru、Rh、Pd、I
r、Os、Cu、Ni、Cr、W、Mo、あるいは、こ
れらの合金からなる群より選択された1種または2種以
上が用いられる。そして、この金属粉は、前記範囲外で
あると、得られた金属可塑性組成物の伸びおよび強度の
面において不都合であり、好ましくない。
【0009】(b)セルローズ系水溶性バインダー このセルローズ系水溶性バインダーは、メチルセルロー
ズ、エチルセルローズ等を水に溶解したもので、前記金
属可塑性組成物の形状を良好に保持するためのものであ
る。このセルローズ系水溶性バインダーが前記範囲未満
であると、バインダーとしての効果が得られず、また、
前記範囲より多いと金属可塑性組成物の粘性が大きくな
り過ぎて、造形が困難になるので好ましくない。
【0010】(c)界面活性剤 界面活性剤は、金属粉とセルローズ系水溶性バインダー
との親和性を高め、両者の混合を容易にするものであ
る。この界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、脂肪酸セッケン等の陰イオン界面活性剤が好適
に用いられ、その配合比が、前記範囲未満であるとその
効果が不十分で、また、前記範囲を越えると、得られた
金属可塑性組成物の粘度が低下し流動性が増して造形す
ることができなくなるので好ましくない。
【0011】(d)油脂またはアルコール類 この油脂またはアルコール類は、小量添加することによ
り金属可塑性組成物に滑性を付与するもので、金属粉と
セルローズ系水溶性バインダーとの滑りを良くし、造形
性を高めるものである。そして、この油脂としては、例
えば、フタル酸エチルヘキチル、フタル酸ジNオクチ
ル、フタル酸ジNブチル等の高級有機酸エステルが用い
られ、また、アルコール類としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール等の高級アルコール、ポリエチレングリコ
ール等の高級多価アルコールが好適に用いられる。ま
た、これらの配合比が前記範囲未満であるとその効果が
得られず、また、前記範囲より多いと、得られた金属可
塑性塑性物が油っぽく滑りやすくなり、造形時の作業性
が悪くなるので好ましくない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を一実施例に基づき説明する。
まず、メチルセルローズ;9重量%、アルキルベンゼン
スルホン酸塩;3重量%、フタル酸ジNオクチル;10
重量%、および、水および不可避不純物;残部からなる
バインダーを作成し、このバインダー22重量%と平均
粒径20μmの球状のAg粉78重量%を混練して金属
可塑性塑性物を得た。
【0013】ついで、この金属可塑性塑性物を室温で1
日保持して乾燥させる。また、この自然乾燥に代えて、
約80℃で2時間加熱することによる強制乾燥であって
もよい。
【0014】ついで、前述のようにして乾燥させた金属
粉と水分が除去されたバインダーとの混合物を、水中に
6時間浸漬し、必要に応じて撹拌等の外力を与えてスラ
リーとしたのちに、温度;80℃で24時間保持して乾
燥させてケーキとする。このケーキは、表面に水分が除
去されたバインダーが付着した金属粉が、このバインダ
ーを介して不規則に結合された平均粒径1mm程度の凝
集粒の集合体となる。
【0015】これより、前記ケーキをボールミル等を用
いて粉砕することにより、平均粒径が50μm〜100
μmの凝縮粉すなわち再生粉が得られる。この再生粉
は、前記凝集粉と同様に、水分が除去されたバインダー
によって金属粉が不規則に結合された形状となされてい
る。
【0016】このようにして得られた再生粉を用いて、
その配合比を調整して、表1に実施例1〜実施例3で示
す配合比の金属可塑性組成物を生成し、この金属可塑性
組成物の所定量により、3.4cm×3.0cm×0.
9cmの直方体を形成したのちに焼成し、その収縮率を
見てみたところ、表1に示す結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果からも明らかなように、本発明
方法によって製造された再生粉を用いて生成された金属
可塑性組成物は、焼成後においてもほとんど収縮が見ら
れない。これは、前述のようにして得られた再生粉を用
いて金属可塑性組成物を生成した場合、再生粉を構成す
る金属粉間に隙間が形成され、焼成時に金属粉がブリッ
ジ状に結合されて、これらの間に隙間が形成されること
によるものと考えられる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる金
属粉の製造方法は、金属粉あるいはその合金粉と水溶性
樹脂バインダーとを混練して金属可塑性組成物を生成
し、この金属可塑性組成物を乾燥・固化させたのちに、
水に浸漬・溶解することによりスラリーとし、ついでこ
のスラリーを乾燥させてケーキとしたのちに粉砕するこ
とを特徴とするもので、新たなバインダーとの混合によ
り新たな金属可塑性組成物を生成した場合、その焼成後
における収縮率を大幅に減少させて、造形時の形状と得
られた金属物品との外観上の差異を大幅に減少させるこ
とができる。したがって、金属可塑性組成物に適用し
て、その造形用素材としての品質を大幅に高めることが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉あるいはその合金粉と水溶性樹脂
    バインダーとを混練して金属可塑性組成物を生成し、こ
    の金属可塑性組成物を乾燥・固化させたのちに、水に浸
    漬・溶解することによりスラリーとし、ついでこのスラ
    リーを乾燥させてケーキとしたのちに粉砕することを特
    徴とする金属紛の製造方法。
JP4188446A 1992-07-15 1992-07-15 金属粉の製造方法 Withdrawn JPH0673402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4188446A JPH0673402A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 金属粉の製造方法

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JP4188446A JPH0673402A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 金属粉の製造方法

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JPH0673402A true JPH0673402A (ja) 1994-03-15

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ID=16223835

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JP4188446A Withdrawn JPH0673402A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 金属粉の製造方法

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