JPH0673311A - 焼付型耐チッピング塗料組成物 - Google Patents
焼付型耐チッピング塗料組成物Info
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- JPH0673311A JPH0673311A JP4248899A JP24889992A JPH0673311A JP H0673311 A JPH0673311 A JP H0673311A JP 4248899 A JP4248899 A JP 4248899A JP 24889992 A JP24889992 A JP 24889992A JP H0673311 A JPH0673311 A JP H0673311A
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Abstract
膜を形成することができ、厚い膜厚で塗布し高温下で焼
付乾燥を行っても膨れが発生せず、平滑性に優れ、かつ
軽量な被覆膜を形成することができる焼付型耐チッピン
グ塗料組成物を提供する。 【構成】 重合体のガラス転移温度(Tg)が+30℃
以下である水分散性重合体エマルジョンを固形分換算で
100重量部に対し、平均粒子径が3〜100μmの粉
質充填剤(A)30〜99重量%と、平均粒子径1〜3
00μmの中空状充填剤(B)70〜1重量%からなる
充填剤10〜400重量部を含有してなる焼付型耐チッ
ピング塗料組成物。
Description
料組成物に関し、さらに詳細には金属あるいはプラスチ
ックの表面に塗布されたのち、高温下で焼付乾燥されて
被覆膜を形成し、前記表面をチッピングから有効に保護
する焼付型耐チッピング塗料組成物に関する。
ンクの表面においては、錆の発生を防止するために、鉛
−スズ合金のメッキ処理が施されている。しかしなが
ら、自動車の走行中において、撥ね上げられた小石など
の衝撃によってメッキ処理された表面が損傷(チッピン
グ)を受けることがある。チッピングが発生すると、ガ
ソリンタンクは、その損傷部位から発生した錆により腐
蝕されてしまう。
て、耐チッピング性を有する被覆膜によって表面を保護
することが知られている。耐チッピング性を有する被覆
膜としては、例えば水分散性アクリル樹脂(バインダー
樹脂)にタルクや炭酸カルシウムなどの粉質充填剤を配
合されてなる塗料組成物を、エアレス塗装などによって
塗布し、80〜120℃で焼付塗装することにより形成
される被覆膜が提案されている(特開昭58−1874
69号公報参照)。
は、ゴム成分と充填剤成分よりなる焼付型防音塗料中の
充填剤成分として、中空状充填剤を使用する例(特開昭
55−58261号公報)、ゴムアスファルトエマルジ
ョンと凝固剤組成物を塗布する防音・防振方法のゴムア
スファルトエマルジョン中の充填剤として、中空状のも
のを使用する例(特開昭60−87879号公報)など
が提案されている。
耐チッピング塗料組成物においては、以下のような問題
を有している。 従来の耐チッピング塗料組成物より形成される被覆膜
において、良好な耐チッピング性を発現させるために
は、その膜厚を300〜800μm程度と厚くしなけれ
ばならない。このような場合、多量の塗料組成物を複数
回にわたって塗布する必要があり、作業性を含めコスト
の面から好ましいものではない。 耐チッピング性を向上させる手段として、塗料組成物
におけるバインダー樹脂を増量(粉質充填剤を減量)す
ることにより、形成される被覆膜の強度を高めることも
考えられる。しかし、このような塗料組成物により形成
される被覆膜には、膨れが発生しやすい。これは、塗料
組成物におけるバインダー樹脂の割合が高いために、焼
付乾燥の際における成膜速度ないし表面乾燥速度が速く
なりすぎて、発生する水蒸気が外部へ抜けきれないから
である。従って、バインダー樹脂を増量(粉質充填剤を
減量)する手段は、被覆膜における膨れを発生させると
いう問題を招くことから、耐チッピング性を向上させる
ための手段として好適なものではない。
厚いほど発生しやいものであり、従って膨れの発生を防
止するためにも膜厚は薄くする方が好ましい。しかしな
がら、膜厚を薄くすることは、耐チッピング性を低下さ
せることになるので好ましくない。また、金属の熔接部
分などにおいては、必然的に膜厚が厚くなってしまい、
この熔接部分に形成された被覆膜に膨れが発生する場合
がある。
水準の向上のため、耐チッピング塗料の塗布面積の拡
大、被覆膜の増加が市場ニーズとしてあるが、この対策
は、直ちに車両重量の増加に跳ね返り、走行性能の低下
および車両軽量化による省エネルギーに逆行するという
問題がある。
されたもので、その第1の目的は、膜厚が薄くても、耐
チッピング性の優れた被覆膜を形成することができる焼
付型耐チッピング塗料組成物を提供することにある。ま
た、本発明の第2の目的は、厚い膜厚で塗布し高温下で
焼付乾燥を行っても、膨れが発生せず、平滑性に優れ、
かつ軽量な被覆膜を形成することができる焼付型耐チッ
ピング塗料組成物を提供することにある。
ス転移温度(Tg)が+30℃以下である水分散性重合
体エマルジョンを固形分換算で100重量部に対し、平
均粒子径が3〜100μmの粉質充填剤(A)30〜9
9重量%と、平均粒子径1〜300μmの中空状充填剤
(B)70〜1重量%からなる充填剤10〜400重量
部を含有してなる焼付型耐チッピング塗料組成物を提供
するものである。
ジョンは、該エマルジョンを構成する重合体のTgが+
30℃以下であれば特に制限されるものではない。水分
散性重合体エマルジョンとしては、例えば共役ジエン
(共)重合体ラテックス、天然ゴムラテックス、(メ
タ)アクリル酸エステル(共)重合体エマルジョン、塩
化ビニリデン(共)重合体ラテックス、塩化ビニル
(共)重合体エマルジョン、酢酸ビニル(共)重合体エ
マルジョン、ポリウレタン系エマルジョン、ポリエステ
ル系エマルジョン、またはこれらのラテックスまたはエ
マルジョンに、官能基、例えばカルボキシル基、アミド
基、水酸基、エポキシ基などを導入した変性ラテックス
または変性エマルジョンなどを挙げることができる。好
ましい水分散性重合体エマルジョンとしては、共役ジエ
ン(共)重合体ラテックス、および(メタ)アクリル酸
エステル(共)重合体エマルジョンである。上記の水分
散性重合体エマルジョンは、1種単独でまたは2種以上
で混合して使用することができる。
具体的にはスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテック
ス、クロロプレンラテックス、ポリブタジエンラテック
スなどが挙げられる。
しい単量体成分とその組成割合は、共役ジエン単量体/
芳香族ビニル単量体/他の共重合性単量体=25〜70
/10〜75/0〜65重量%である。ここで、共役ジ
エン単量体および芳香族ビニル単量体は、下記に示した
単量体が挙げられる。また、この他の共重合性単量体
は、下記で示されている単量体のうち、共役ジエン単量
体と芳香族ビニル単量体以外の単量体が該当する。この
好ましい他の共重合性単量体は、(メタ)アクリル酸、
シアン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステルか
ら選ばれた少なくとも1種である。
に好ましい単量体成分とその組成割合は、共役ジエン単
量体/芳香族ビニル単量体/エチレン性不飽和酸単量体
/他の共重合性単量体=25〜75/10〜74.9/
0.1〜5/0〜64.9重量%である。この共役ジエ
ン単量体、芳香族ビニル単量体およびエチレン性不飽和
酸単量体は、下記に示した単量体が挙げられる。また、
この他の共重合性単量体は、下記に示した単量体のう
ち、共役ジエン単量体、芳香族ビニル単量体およびエチ
レン不飽和酸単量体以外の単量体が該当する。この好ま
しい他の共重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸
メチルおよび/またはシアン化ビニル単量体である。
量体を重合して得られる共役ジエン(共)重合体ラテッ
クスを用いると、充填剤との混合分散性に優れ、かつ本
発明の目的の一段と優れた焼付型耐チッピング塗料組成
物が得られるので好ましい。
重合体エマルジョンの好ましい単量体成分とその組成割
合は、(メタ)アクリル酸エステル/他の共重合性単量
体=10〜100/90〜0重量%である。この(メ
タ)アクリル酸エステルは、下記に示した単量体が挙げ
られる。また、他の共重合性単量体は、下記に示した単
量体のうち、(メタ)アクリル酸エステル単量体と共役
ジエン単量体以外の単量体が該当する。他の共重合性単
量体としては、好ましくは芳香族ビニル単量体および/
またはシアン化ビニル単量体である。
エマルジョンのさらに好ましい単量体成分とその組成割
合は、(メタ)アクリル酸エステル単量体/芳香族ビニ
ル単量体/他の共重合性単量体=50〜99/1〜50
/0〜49重量%である。(メタ)アクリル酸エステル
単量体、芳香族ビニル単量体は、下記に示した単量体が
挙げられる。また、他の共重合性単量体は、下記に示さ
れた単量体のうち、(メタ)アクリル酸エステル単量
体、芳香族ビニル単量体以外の単量体が該当する。他の
共重合性単量体としては、好ましくはエチレン性不飽和
酸単量体および/またはシアン化ビニル単量体である。
エマルジョンの特に好ましい単量体成分とその組成割合
は、(メタ)アクリル酸エステル単量体/芳香族ビニル
単量体/エチレン性不飽和酸単量体/他の共重合性単量
体=50〜99/0.9〜49.9/0.1〜15/0
〜49重量%である。(メタ)アクリル酸エステル単量
体、芳香族ビニル単量体およびエチレン性不飽和酸単量
体は、下記に示した単量体が挙げられる。他の共重合性
体としては、下記に示される単量体のうち、共役ジエン
単量体、芳香族ビニル単量体およびエチレン性不飽和酸
単量体以外の単量体が該当する。また、他の共重合性単
量体としては、好ましくはエチレン性不飽和カルボン酸
ヒドロキシアルキルエステルおよび/またはシアン化ビ
ニル単量体である。
重合して得られる(メタ)アクリル酸エステル(共)重
合体エマルジョンを用いると、充填剤との混合分散性に
優れ、かつ本発明の目的の一段と優れた焼付型耐チッピ
ング塗料組成物が得られる。
れる単量体としては、共役ジエン単量体、芳香族ビニル
単量体、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸エス
テル単量体、シアン化ビニル単量体、エチレン性不飽和
カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル単量体、エチレ
ン性不飽和カルボン酸アミド単量体、エチレン性不飽和
酸単量体、エチレン性不飽和スルホン酸エステル単量
体、エチレン性不飽和アルコール単量体およびそれらの
エステル単量体、エチレン性不飽和エーテル単量体、エ
チレン性不飽和アミン単量体、エチレン性不飽和シラン
単量体、ハロゲン化ビニル単量体などが挙げられる。
3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−ネオペン
チル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタ
ジエン、1,2−ジクロロ−1,3−ブタジエン、2,
3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、2−ブロモ−1,
3−ブタジエン、2−シアノ−1,3−ブタジエン、置
換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖および側鎖共役ヘキサ
ジエンなどが挙げられる。好ましくは、1,3−ブタジ
エンである。
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、o−エチルスチレン、p−エチルスチレン、α
−クロロスチレン、p−クロロスチレン、p−メトキシ
スチレン、p−アミノスチレン、p−アセトキシスチレ
ン、スチレンスルホン酸ナトリウム、α−ビニルナフタ
レン、1−ビニルナフタレン−4−スルホン酸ナトリウ
ム、2−ビニルフルオレン、2−ビニルピリジン、4−
ビニルピリジンなどが挙げられる。好ましくは、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンである。
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ペンチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸n−ノニル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸デ
シル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸n−アミル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸
ベンジル、アクリル酸シクロヘキシルなどを例示するこ
とができる。これらのうち、炭素数4〜12のアルキル
基を有するアクリル酸アルキルエステルが好ましく、さ
らに好ましくはアクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソノニルであり、特に好ましくはアク
リル酸n−ブチルである。
ては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸
ヘプチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸n−ノニル、メタクリル酸
イソノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウンデ
シル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸n−アミ
ル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸ラウリル、
メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシルな
どを例示することができる。これらのうち、炭素数4〜
12のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステ
ルが好ましい。
アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−
メトキシアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−
クロロメタクリロニトリル、α−メトキシメタクリロニ
トリル、シアン化ビニリデンなどを例示することがで
き、これらのうちアクリロニトリルが好ましい。
ルキルエステル単量体の具体例としては、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒド
ロキシブチルメタクリレートなどを例示することができ
る。
の具体例としては、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシ
メチルメタクリルアミド、N−ブトキシエチルアクリル
アミド、N−ブトキシエチルメタクリルアミド、N−メ
トキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタ
クリルアミド、N−n−プロピオキシメチルアクリルア
ミド、N−n−プロピオキシメチルメタクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N,N−ジエチルメタクリルアミドなどを例示する
ことができる。
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル
酸、無水フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などの
エチレン性不飽和カルボン酸、ビニルスルホン酸、イソ
プレンスルホン酸などのエチレン性不飽和スルホン酸な
どを例示することができる。エチレン性不飽和酸単量体
は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属やアンモ
ニアなどによって中和されていてもよい。
体の具体例としては、ビニルスルホン酸アルキル、イソ
プレンスルホン酸アルキルなどを例示することができ
る。
それらのエステル単量体の具体例としては、アリルアル
コール、メタアリルアルコール、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香
酸ビニル、酢酸アリル、カプロン酸メタアリル、ラウリ
ン酸アリル、安息香酸アリル、アルキルスルホン酸ビニ
ル、アルキルスルホン酸アリル、アリールスルホン酸ビ
ニルなどを例示することができる。
としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニル
エーテル、メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテ
ルなどを例示することができる。
しては、ビニルジメチルアミン、ビニルジエチルアミ
ン、ビニルジフェニルアミン、アリルジメチルアミン、
メタアリルジエチルアミンなどを例示することができ
る。
しては、ビニルトリエチルシラン、メチルビニルジクロ
ロシラン、ジメチルアリルクロロシラン、ビニルトリク
ロロシランなどを例示することができる。
は、塩化ビニル、塩化ビニリデン、1,2−ジクロロエ
チレン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、1,2−ジブロ
モエチレンなどを例示することができる。
エマルジョンは、該エマルジョンを構成する重合体のガ
ラス転移温度(Tg)が、+30℃以下、好ましくは+
25〜−90℃、さらに好ましくは+25〜−55℃で
ある。このガラス転移温度(Tg)が+30℃を超える
と、膜厚の厚い被覆膜を形成する場合に、クラックが生
じ平滑性のある被覆膜が形成されない。このガラス転移
温度は、例えばSBRラテックスを例にとると、1,3
−ブタジエンとスチレンの比率を変更することによって
容易に調整することができる。
により計算された値である。 1/Tg=Σ〔W(i)/Tg(i)〕 〔式中、W(i)は重合体の単量体(i)の重量分率、
Tg(i)は単量体(i)の単独重合体のTgを絶対温
度で表した値である。〕
度は、次のとおりである。 ポリ1,3−ブタジエン=−90℃、ポリスチレン=+
100℃、ポリメタクリル酸メチル=+105℃、ポリ
メタクリル酸=+228℃、ポリイタコン酸=+283
℃、ポリアクリル酸=+106℃、ポリアクリロニトリ
ル=+103℃、ポリアクリル酸2−エチルヘキシル=
−70℃、ポリアクリル酸ブチル=−55℃。
ンの平均粒子径は、通常、0.03〜0.5μm、好ま
しく0.05〜0.5μm、さらに好ましくは0.08
〜0.4μmである。平均粒子径が0.03μm未満で
は、膜厚の厚い被覆膜を形成する場合、膨れが生じ平滑
性のある被覆膜が形成され難く、一方0.5μmを超え
ると、基材との密着性が劣り、それによって充分な耐チ
ッピングが得られ難い。ここで、水分散性重合体エマル
ジョンの平均粒子径は、電子顕微鏡により100個の粒
子の数平均をとって、平均粒子径とした。
成物に含有される粉質充填剤(A)は、その平均粒子径
が大きいために、塗膜中の水の抜け道を与える充填剤で
あり、膜厚の厚い被覆膜を形成する場合に膨れが発生し
なくなり、それによって充分な耐チッピングを有する被
覆膜を形成するものである。この粉質充填剤(A)の具
体例としては、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、カオ
リン、硫酸バリウム、グラファイト、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、酸化鉄、酸化チタン、シリカ、ゴム粉
末、ガラスフレーク、少なくとも表面が多孔質で二酸化
ケイ素を主成分とするもの、例えばケイソウ土などの非
繊維状の充填剤を挙げることができ、これらは単独であ
るいは2種以上併用される。これらの粉質充填剤(A)
のうち、ケイソウ土および水酸化アルミニウムが特に好
ましい。ケイソウ土については、SiO2 が80重量%
以上含有されるものであり、また水酸化アルミニウムに
ついてはAl2 (OH)3 が80重量%以上含有されて
いるものである。
〜100μm、好ましくは15〜70μmである。3μ
m未満では、膜厚の厚い被覆膜を形成すると膨れが生じ
やすくなり、一方100μmを超えると、被覆膜の表面
の凹凸が生じ平滑性のある被覆膜が形成されない。上記
範囲の平均粒子径を有する粉質充填剤(A)を使用する
ことにより、本発明の目的を達成することが可能とな
る。なお、粉質充填剤(A)の平均粒子径の測定は、公
知の方法により求めることができる。なお、粉質充填剤
(A)の真比重は好ましくは1以上、さらに好ましくは
1.2以上、特に好ましくは1.5〜3.5であり、1
未満では、被覆膜の強度が劣り、それによって耐チッピ
ングが低下する。
成物に含有される中空状充填剤(B)は、その真比重が
低いために被覆膜の軽量化、すなわち車両の軽量化を達
成することが可能な充填剤である。ここで、中空状充填
剤(B)が中空状であるとは、気密性でガスを満たした
空部を包囲する壁から構成されることをいう。また、中
空状充填剤(B)中の空部は、複数であってもよい。こ
の中空状充填剤(B)の具体例としては、高分子重合体
からなるポリマー中空粒子や無機質中空粒子、例えばガ
ラスバルーン、シリカバルーン、シラスバルーン、カー
ボンバルーン、フェノール樹脂系バルーン、ポリ塩化ビ
ニリデン系バルーン、ポリスチレン系バルーン、アルミ
ナバルーン、ジルコニアバルーンなどを挙げることがで
き、焼き付け時の膨れが発生しないことから無機質中空
粒子、特にガラスバルーンが好ましい。これらの中空状
充填剤(B)は、単独であるいは2種以上併用すること
ができる。
300μm、好ましくは2〜200μm、さらに好まし
くは5〜100μmである。1μm未満では、膜厚の厚
い被覆膜を形成すると膨れが生じやすくなり、一方30
0μmを超えると、被覆膜の表面の凹凸が生じ、平滑性
のある被覆膜が形成されず、また塗布機のノズル詰まり
の原因となる。上記範囲の平均粒子径を有する中空状充
填剤(B)を使用することにより、本発明の目的を達成
することが可能となる。ここで、中空状充填剤(B)の
平均粒子径の測定は、公知の方法により求めることがで
きる。なお、中空状充填剤(B)の真比重は、好ましく
は1未満、さらに好ましくは0.9未満、特に好ましく
は0.8〜0.05であり、1以上では、軽量な被覆膜
を得ることができ難くなる。
おける粉質充填剤充填剤(A)と中空状充填剤(B)の
使用割合は、粉質充填剤(A)については、30〜99
重量%、好ましくは40〜98重量%、さらに好ましく
は50〜97重量%である。粉質充填剤(A)が30重
量%未満では、膜厚の厚い被覆膜を形成する場合に膨れ
が発生しやすくなり、一方99重量%を超えると、軽量
な被覆膜が得られない。他方、中空状充填剤(B)につ
いては、70〜1重量%、好ましくは60〜2重量%、
さらに好ましくは50〜3重量%である。中空状充填剤
(B)の使用割合が70重量%を超えると、本来の耐チ
ッピング性が低下し、一方1重量%未満では、軽量な被
覆膜が得られない。
おける粉質充填剤(A)および中空状充填剤(B)から
なる充填剤の配合量は、水分散性重合体エマルジョンの
固形分100重量部に対し、10〜400重量部、好ま
しくは15〜300重量部、さらに好ましくは20〜2
50重量部である。10重量部未満では、膜厚の厚い被
覆膜を形成する場合に膨れが発生しやすくなり、一方4
00重量部を超えると、被覆膜の表面に凹凸が生じ平滑
性のある被覆膜が形成されず、また基材との密着性が劣
りそれによって充分な耐チッピング性を得ることができ
ない。
充填剤(A)の種類や水分散性重合体エマルジョンの種
類によって好ましい範囲が異なる。以下、代表的な粉質
充填剤(A)について、水分散性重合体エマルジョンの
固形分100重量部に対する好ましい含有量および特に
好ましい含有量を示す。 ケイソウ土;好ましくは10〜150重量部、特に好
ましくは10〜100重量部 水酸化アルミニウム;好ましくは10〜200重量
部、特に好ましくは10〜150重量部 タルク;好ましくは10〜200重量部、特に好まし
くは10〜180重量部 カオリン;好ましくは10〜150重量部、特に好ま
しくは10〜100重量部 好ましい粉質充填剤(A)の組成割合は、ケイソウ土2
〜80重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、他の
粉質充填剤98〜20重量%、さらに好ましくは98〜
60重量%である。この組成割合の粉質充填剤(A)を
用いると、本発明の目的の一段と優れたものが得られ
る。
ては、最も優れたものとしてケイソウ土と水酸化アルミ
ニウムを併用する場合が挙げられる。この場合、粉質充
填剤(A)における両者の使用割合は、ケイソウ土10
〜80重量%、好ましくは15〜70重量%、さらに好
ましくは20〜60重量%、特に好ましくは30〜50
重量%、水酸化アルミニウム90〜20重量%、好まし
くは85〜30重量%、さらに好ましくは80〜40重
量%、特に好ましくは70〜50重量%である。粉質充
填剤(A)として、ケイソウ土と水酸化アルミニウムを
併用することにより、水分散性重合体エマルジョンの分
散性および膜厚の厚い被覆膜を形成するという効果が得
られる。
空状充填剤(B)の種類や水分散性重合体エマルジョン
の種類によって好ましい範囲が異なる。以下、代表的な
中空状充填剤(B)について、水分散性重合体エマルジ
ョン100重量部(固形分換算)に対する好ましい含有
量および特に好ましい含有量を示す。この範囲にある
と、中空状充填剤(B)の添加効果が充分発揮される。 ガラスバルーン;好ましくは1〜100重量部、さら
に好ましくは5〜80重量部 シリカバルーン;好ましくは1〜100重量部、さら
に好ましくは5〜80重量部 シラスバルーン;好ましくは1〜100重量部、さら
に好ましくは5〜80重量部
成物の固形分濃度は、通常、60〜85重量%、好まし
くは65〜80重量%程度である。
は、必要に応じて平均粒子径が3μm未満の前記以外の
他の粉質充填剤(以下「他の粉質充填剤」という)や繊
維状充填剤などの他の充填剤が含有されていてもよい。
ここで、平均粒子径が3μm未満の他の粉質充填剤とし
ては、例えばクレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウ
ム、ケイソウ土、グラファイト、アルミナ、酸化鉄、酸
化チタン、シリカ、ゴム粉末、ガラスフレーク、ベント
ナイトなどを挙げることができ、これらは単独であるい
は2種以上混合して用いることができる。この他の粉質
充填剤を併用させると、基板との密着性が向上し、また
焼付型耐チッピング塗料組成物の塗布時に、塗布機のノ
ズル詰まりが少なくなる。一方、含有量が多すぎると、
耐チッピング性が損なわれる。これらの効果を充分に発
揮させるためには、他の粉質充填剤の含有量は、水分散
性重合体エマルジョンの固形分100重量部に対し、好
ましくは3〜300重量部、さらに好ましくは5〜20
0重量部、特に好ましくは10〜150重量部である。
剤は、耐チッピング性を向上させるが、含有量が多くな
りすぎると塗布時に塗布機のノズル詰まりの原因とな
る。繊維状充填剤の添加効果を充分に発揮させるために
は、繊維形状のものであれば特に限定されるものではな
く、例えばカーボンファイバー、ロックウール、繊維状
チタン酸カリウム、繊維状硫酸マグネシウム、アタバル
ジャイト、ワラストナイト、繊維状硫酸バリウム、アス
ベスト、パルプなどを挙げることができる。繊維状充填
剤の含有量は、水分散性重合体エマルジョンの固形分1
00重量部に対し、好ましくは5〜80重量部、さらに
好ましくは10〜80重量部である。この割合が5重量
部未満では、形成される被覆膜が充分な耐チッピング性
を有するものとはならない場合があり、一方80重量部
を超えると組成物中に分散剤や水を多く使用せねばなら
ず、形成される被覆膜に膨れが発生しやすくなる。
組成物には、上記の配合物以外に、遅延凝固剤などの感
熱性を有する添加剤、カーボンブラック、有機顔料など
の着色顔料、防錆顔料、分散剤、消泡剤、増粘剤などの
添加剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチルセロソルブなどの有機溶剤などが含有されていて
もよい。
用いて耐チッピング性を有する被覆膜を形成する方法と
しては、まず金属表面などの被塗布面に、エアスプレー
装置またはエアレススプレー装置により、本発明の組成
物を塗布する。次いで、例えば80〜120℃の温度で
10〜30分間、焼付乾燥することによって、組成物を
硬化させて被覆膜を形成する。このようにして形成され
た被覆膜は、100〜300μm程度の薄い膜厚のもの
であっても、充分な耐チッピング性を有するものであ
る。また、膜厚を800〜1,000μm程度と厚くし
ても、形成される被覆膜の膨れの不良現象は大幅に改善
される。さらに、形成される被覆膜は、金属表面やプラ
スチック表面に対する密着性が大きいものである。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のでない。なお、実施例中、部および%は、重量基準で
ある。
ラテックス(水分散性重合体エマルジョン、単量体重量
組成;アクリル酸ブチル/メタクリル酸メチル/アクリ
ル酸エチル/アクリル酸=13/5/79/3)に、こ
のラテックスの固形分100部に対してヘキサメタリン
酸ナトリウム(分散剤)1.5部、消泡剤KM−71
〔信越化学工業(株)製、ジメチルポリシロキサンに白
色充填剤を配合したエマルジョン)0.5部と、水5部
とを添加し、混合機にて攪拌しながら粉質充填剤である
ケイソウ土〔昭和化学工業(株)製、ラヂオライト#9
00、平均粒子径=30μm〕30部、水酸化アルミニ
ウム〔住友化学(株)製、C−325、平均粒子径=3
0μm〕30部および炭酸カルシウム〔丸尾カルシウム
(株)製、R重炭、平均粒子径=30μm〕70部、ガ
ラスバルーン〔旭硝子(株)製、セルスターZ−27、
真比重=0.27、平均粒子径=63μm〕40部を徐
々に添加し、この系を充分に攪拌して本発明の焼付型耐
チッピング塗料組成物(以下「塗料組成物1」という)
を製造した。この組成物の固形分濃度は、75%であっ
た。
が30μmのものに代えて13μmのもの〔昭和化学工
業(株)製、ラヂオライト#100〕を使用した以外
は、実施例1と同様に本発明の焼付型耐チッピング塗料
組成物(以下「塗料組成物2」という)を製造した。
均粒子径が30μmのものに代えて15μmのもの〔住
友化学(株)製、C−315〕を使用した以外は、実施
例1と同様に本発明の焼付型耐チッピング塗料組成物
(以下「塗料組成物3」という)を製造した。
子径が30μmのものに代えて1μmのもの〔三井製粉
(株)製、エスカロン#1500〕を使用した以外は、
実施例1と同様に本発明の焼付型耐チッピング塗料組成
物(以下「塗料組成物4」という)を製造した。
ラテックスに代えて、スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス(単量体重量組成;スチレン/ブタジエン/メ
タクリル酸/アクリル酸=47/50/2/1、以下
「SBRラテックス」ということがある))を用いた以
外は、実施例1と同様にして本発明の焼付型耐チッピン
グ塗料組成物(以下「塗料組成物5」という)を製造し
た。
ラテックスに代えて、メタクリル酸メチル−ブタジエン
共重合体ラテックス(単量体重量組成;メタクリル酸メ
チル/ブタジエン/メタクリル酸/アクリル酸=47/
50/2/1、以下「MBRラテックス」ということが
ある)を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の
焼付型耐チッピング塗料組成物(以下「塗料組成物6」
という)を製造した。
シリカバルーン〔旭硝子(株)製、Qcel#300、
真比重=0.21、平均粒子径=65μm〕を使用した
以外は、実施例1と同様にして本発明の焼付型耐チッピ
ング塗料組成物(以下「塗料組成物7」という)を製造
した。
40部を20部に変更した以外は、実施例1と同様にし
て本発明の焼付型耐チッピング塗料組成物(以下「塗料
組成物8」という)を製造した。
ラテックスのガラス転移温度−30℃に代えて、ガラス
転移温度+50℃のものを用いた以外は、実施例1と同
様にして焼付型耐チッピング塗料組成物(以下「比較塗
料組成物1」という)を製造した。
て、ケイソウ土(#900)100部、水酸化アルミニ
ウム(C−325)100部、炭酸カルシウム(R重
炭)200部を用いた以外は、実施例1と同様にして焼
付型耐チッピング塗料組成物(以下「比較塗料組成物
2」という)を製造した。
て、ガラスバルーン(セルスターZ−27〕を使用しな
い以外は、実施例1と同様にして焼付型耐チッピング塗
料組成物(以下「比較塗料組成物3」という)を製造し
た。
て、ケイソウ土(#900)10部、水酸化アルミニウ
ム(C−325)10部、炭酸カルシウム(R重炭)2
0部を用い、中空状充填剤(B)として、ガラスバルー
ン(セルスターZ−27)130部を用いた以外は、実
施例1と同様にして、焼付型耐チッピング塗料組成物
(以下「比較塗料組成物4」という)を製造した。 比較例5 表2に示す配合処方に従って、粉質充填剤(A)とし
て、平均粒子径1μmの炭酸カルシウム130部を用い
た以外は、実施例1と同様にして、焼付型耐チッピング
塗料組成物(以下「比較塗料組成物5」という)を製造
した。
塗料組成物1〜5の各々を、エアレススプレー装置によ
り、ターンシート板(鉛−スズメッキ処理された鋼板)
上に塗布した。次いで、室温で10分間放置したのち、
100℃で10分間、さらに130℃で20分間焼付乾
燥することにより、各塗料組成物を硬化させ、ターンシ
ート板に膜厚100μmの被覆膜および膜厚200μm
の被覆膜をそれぞれ形成した。各塗料組成物により形成
された被覆膜について、それぞれ耐チッピング性の評価
を行った。評価方法としては、まず内径20mmの塩化
ビニル製パイプを、被覆膜が形成されたターンシート板
に対して60度の角度に伸びるように配置し、次いでM
4ナットを、2mの高さから前記パイプ内を通して連続
的に被覆膜に落下させ、ターンシート板の素地が露出し
た時点におけるM4ナットの総重量(kg)を測定する
ことにより行った。結果を表3に示す。
燥を行い、ターンシート板上に膜厚1,000μmの被
覆膜を形成し、各被覆膜について、膨れの発生状況を観
察した。結果を表3に示す。 試験例3(比重の評価) 得られた塗料組成物1〜8および比較塗料組成物1〜5
の各々を、JIS K5400 4.6.2項の比重カ
ップ法に準じて測定した。結果を表3に示す。
物1〜8により形成された被覆膜は、その膜厚が100
〜200μmと薄い場合でも、優れた耐チッピング性を
有するものである。また、その膜厚が1,000μmと
厚い場合でも、膨れの発生は認められない。さらに、形
成された被覆膜は、いずれも平滑性に優れたものであ
り、比重も小さい。
された被覆膜は、ポリアクリル酸エステルラテックスの
ガラス転移温度が+50℃と高いために、膨れ、クラッ
クの発生が顕著に認められる。比較塗料組成物2により
形成された被覆膜は、粉質充填剤(A)と中空状充填剤
(B)からなる充填剤の使用量が本発明の範囲外で、膨
れの発生が顕著に認められ、かつ基板の密着性が低下し
耐チッピング性が劣る。比較例塗料組成物3により形成
された被覆膜は、中空状充填剤(B)を使用しなかった
例であり、塗料の比重が大きく、軽量化が認められな
い。比較塗料組成物4により形成された被覆膜は、粉質
充填剤(A)と中空状充填剤(B)との使用割合が本発
明の範囲外で、膨れが顕著に認められ、基板との密着性
が低下し、耐チッピングが劣る。比較塗料組成物5によ
り形成された被覆膜は、粉質充填剤(A)の平均粒子径
が本発明の範囲外で、膨れが顕著に認められる。
によれば、耐チッピング性の優れた被覆膜を形成するこ
とができる。また、形成された被覆膜は、その膜厚が薄
い場合でも、充分な耐チッピング性を有するので、作業
性を含めコストの面からも好ましいものである。また、
膜厚の厚い被覆膜を形成する場合であっても、被覆膜に
は膨れが発生せず、平滑性の優れたものとなる。従っ
て、耐チッピング性を一層向上させることも可能であ
り、さらに金属の熔接部分のように必然的に膜厚が厚く
なる部分などにおいても適用可能であり、しかも塗料の
比重が小さいため、従来の耐チッピング塗料組成物の約
25〜50%の重量低減が可能である。
より形成される被覆膜は、金属あるいはプラスチックの
表面をチッピングから有効に保護することができ、例え
ば自動車のガソリンタンクの表面や底板を保護するもの
として用いることができ、かつ車両の軽量化に好適であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 重合体のガラス転移温度(Tg)が+3
0℃以下である水分散性重合体エマルジョンを固形分換
算で100重量部に対し、平均粒子径が3〜100μm
の粉質充填剤(A)30〜99重量%と、平均粒子径1
〜300μmの中空状充填剤(B)70〜1重量%から
なる充填剤10〜400重量部を含有してなる焼付型耐
チッピング塗料組成物。
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-
1992
- 1992-08-26 JP JP24889992A patent/JP3189415B2/ja not_active Expired - Lifetime
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