JPH0673279A - 硬化可能成形材料およびその製造方法 - Google Patents

硬化可能成形材料およびその製造方法

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JPH0673279A
JPH0673279A JP5103940A JP10394093A JPH0673279A JP H0673279 A JPH0673279 A JP H0673279A JP 5103940 A JP5103940 A JP 5103940A JP 10394093 A JP10394093 A JP 10394093A JP H0673279 A JPH0673279 A JP H0673279A
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JP
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ethylene polymer
unsaturated polyester
dispersion
parts
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JP5103940A
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Anton Hesse
アントン、ヘッセ
Juergen Hofmann
ユルゲン、ホフマン
Walter Heckmann
ヴァルター、ヘックマン
Volker Warzelhan
フォルカー、ヴァルツェラン
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Original Assignee
BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/06Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/14Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08L75/16Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds having terminal carbon-to-carbon unsaturated bonds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酸化物の添加により硬化され、強固で収縮
率の小さい成形体をもたらす、不飽和ポリエステルにエ
チレン重合体微細粉を分散させた分散体を製造するため
の、短かいサイクル時間で実施し得る、技術的に簡単な
方法を提供すること。 【構成】 90から50重量%の不飽和ポリエステル樹
脂中に10から50重量%のエチレン重合体微細粉を分
散させた分散体を基礎とする硬化可能成形材料の製造方
法であって、不飽和ポリエステル溶融体中にエチレン重
合体の溶融体を均斉に分配することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は不飽和ポリエステル樹脂中にエチ
レン重合体微細粉を分散させた分散体を基礎とする硬化
可能成形材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンの粉
末を添加した不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて、改
善された靭性と収縮性向の小さい成形体をもたらすこと
は公知である。
【0003】フランス特許出願公開1148285号公
報は、約60μmの粒度を有するポリエチレン粉末を有
機過酸化物と共に、不飽和ポリエステルのスチレン溶液
に合併することを記載している。得られた成形樹脂は硬
化され、改善された電気特性を有する成形品をもたら
す。また英国特許出願公開1250631号公報によ
り、圧縮成形材料が、スチレン中ポリエステル溶液を液
状ポリエステル、ポリエチレン微細粉(粒径8から30
μm)、過酸化物開始剤、充填剤としての炭酸カルシウ
ムおよび切断ガラス繊維と混合して製造される。この材
料は硬化により低収縮率、液状ポリエステル滲出性向の
小さい成形体をもたらす。上記両者とも、ポリエチレン
微細粉が使用される。しかしながら、これに関連する粉
塵爆発の危険にかんがみて、このようなポリエチレン微
細粉の調製および処理は問題であり、何よりもコスト高
となるためにこれらの方法は実際上使用されていない。
同様のことは、不飽和ポリエステル、スチレンおよび乳
化重合および噴霧乾燥により製造され、酸基を有するエ
チレン重合体粉の混合物から成る、西独特許出願公告2
431410号による硬化可能成形材料にも該当する。
【0004】西独特許出願公開1241983号公報に
よれば、エチレン/ビニルアセテート共重合体のスチレ
ン溶液を、不飽和ポリエステルのスチレン溶液および過
酸化物と混合することにより、ポリエステル圧縮成形材
料が得られる。
【0005】しかしながら、このような油中油型乳濁液
は相分離傾向を有し、処理特性について問題がある。こ
のことは、クロロプレンまたはエチレン/プロピレンゴ
ムの添加により塑性化される、米国特許4161471
号によるSMCおよびBMC材料にも該当する。このエ
チレン/プロピレン共重合体は、高コストの方法でまず
熱的に劣化し、スチレンによりペースト状になされ、ポ
リエステル樹脂ペーストと混合されるが、これが油中油
型乳濁液をもたらす。
【0006】西独特許出願公開2305246号は、分
散されたオレフィングラフト重合体粉末を含有する、不
飽和ポリエステル樹脂材料に関するものであるが、この
オレフィングラフト重合体は、ポリエチレン粉末を電子
ビームに露出し、水中に分散させ、スチレンを添加して
重合し、形成されたグラフト重合体を濾別、乾燥し、最
後に不飽和ポリエステルのスチレン溶液中に撹拌混合す
ることにより製造される。
【0007】西独特許出願公告2408898号、同2
410083号、公開2449785号各公報には、エ
チレン重合体を不飽和ポリエステルのスチレン溶液中に
添加して安定な分散液を調製する方法に関するものであ
るが、この分散液は良好な流動性を示す。すなわち、エ
チレン重合体、例えば低密度ポリエチレンを加熱してス
チレンに溶解させ、この溶液を不飽和ポリエステルのス
チレン溶液と、50から120℃の温度で高渦流圏で高
剪断力の作用下に合併し、良好な流動性を示す低粘度状
態となるまで撹拌するものである。しかしながら、この
技術的に極めて複雑な方法は、やはり実際上使用される
に至っていない。このことは、ウレタン基含有揺変性化
剤の存在下に合併スチレン溶液を合併することにより、
強い剪断力作用を代賞する西独特許2551144号の
方法にも該当する。しかしながら、この場合、長い滞留
時間が必要であり、実施例では各事例において4時間に
わたる撹拌が行なわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、過酸化物の添加により硬化され、強固で収縮率の小
さい成形体をもたらす、不飽和ポリエステルにエチレン
重合体微細粉を分散させた分散体を製造するための、短
かいサイクル時間で実施し得る、技術的に簡単な方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかるに上述の目的は、
90から50重量%の不飽和ポリエステル樹脂中に10
から50重量%のエチレン重合体微細粉を分散させた分
散体を基礎とする硬化可能成形材料の製造方法であっ
て、不飽和ポリエステル溶融体中にエチレン重合体の溶
融体を均斉に分配することを特徴とする方法により達成
されることが本発明者らにより見出された。
【0010】本発明は、さらに上述の量割合の不飽和ポ
リエステルとエチレン重合体から成る、単量体を含有し
ない顆粒状成形材料、およびこの材料から調製されるこ
とができ、上述の両組成分合計重量に対し30重量部ま
での、約150℃の沸点を有する共重合可能の単量体を
含有する自由流動性射出成形材料に関する。これら成形
材料はもちろん新規であり、しかも前述した公知方法か
ら製造され得ないものである。
【0011】工業的規模の製造方法において、ポリエチ
レンは1mm以上の粒径を有する顆粒ないし粒体として
得られるが、これは室温では粉砕され得ない。低温にお
ける摩砕は極めて高いコストを必要とし、しかも粉塵爆
発の危険があり、得られる粒体は150から300μm
の粒度を示し、不規則な形状、荒い多孔性表面を有す
る。このような摩砕粒体を不飽和ポリエステル樹脂に添
加し、これを硬化すると成形体は不規則表面を呈する。
しかるに、本発明によりエチレンを合体溶融体を不飽和
ポリエステル溶融体に均斉に分配すると、ポリエステル
樹脂中に均斉に分散され、平均粒径2から200μmの
平滑表面を有する、球状ポリエチレン粒子を有する新規
な分散体が得られる。
【0012】これに対し、西独特許出願公告11539
05号公報には、50重量%以上のポリオレフィンと、
50重量%以下の不飽和ポリエステル樹脂の混合物を、
60から350℃の温度で遊離ラジカル重合開始剤の存
在下に充分に混練する成形材料の製法を開示している
が、これではポリエステル樹脂中にポリオレフィン微細
粉を均斉に分散させた分散体は得られない。混合物を遊
離ラジカル重合開始剤の存在化に混練すると、ポリエス
テル樹脂は架橋され、次いで凝結相としてポリオレフィ
ン中に分散せしめられる。当然のことながら、この成形
材料は不飽和ポリエステル樹脂の良好な流動性をもたら
し得ない。
【0013】本発明において使用される個々の組成分に
ついて以下に説明する。不飽和ポリエステルは基、
【0014】
【化1】 および−CH=CH−を含有する。
【0015】(1)極めて厳密な意味における不飽和ポ
リエステル(UP)が好ましい。これはポリ塩基性、こ
とに二塩基性のカルボン酸およびそのエステル化可能誘
導体、ことに無水物の縮合物であって、エステル結合に
より、多価の、ことに二価のアルコールに結合されてお
り、一塩基性カルボン酸または一価アルコールを含有し
ていてもよいが、出発材料の少くとも一部はエチレン性
不飽和の、共重合可能基を持っていなければならない。
【0016】この不飽和ポリエステルの酸価は、100
以下、ことに0から50であるべきである。ことに好ま
しいポリエステル樹脂は、スチレンに溶解された、一方
においてマレイン酸(場合によりフタル酸を含んでいて
もよい)、他方においてジプロピレングリコール、ジエ
チレングリコールおよび/あるいは1,2−プロパンジ
オールのようなジオールから成るものである。
【0017】成形体中における、ポリエステル相に対す
るポリエチレン相のことに良好な結合は、不飽和ポリエ
ステル樹脂が、脂環式結合ブロック、ことにジシクロペ
ンタジエンとテトラヒドロフタル酸もしくはエンドメチ
レンテトラヒドロフタル酸から成るブロックを有する場
合にもたらされる。不飽和ポリエステル中の脂環式結合
ブロックの量は、(マレイン酸+フマル酸)結合ブロッ
ク1モルに対して0.1から2モルであるのが好まし
い。
【0018】(2)ビニルエステル(VE)樹脂も適当
である。
【0019】
【化2】 (RはHもしくはCH3 である)が、この種の樹脂の典
型的な単位である。
【0020】このVE樹脂(エポキシアクリレートとも
称され得る)は、一般にポリエポキシドと不飽和モノカ
ルボン酸、ことにメタクリル酸との反応生成物と解さ
れ、例えば英国特許出願公開1006587号公報、米
国特許3066112号および3179623号明細書
に記載されている樹脂であるが、ことにビスフェノール
Aを基礎とするVE樹脂が好ましい。限定された熱歪み
耐性と共に高い靭性および良好な化学品耐性を有する。
これに対してエポキシノボラック樹脂と、(メタ)アク
リル酸から得られる、例えば米国特許3256126号
明細書に記載されているようなビニルエステル樹脂は、
高い熱歪み耐性を有するが、靭性は低い。 (3)ビニルエステルウレタン(VU)樹脂は、例えば
米国特許3297845号、3772404号、461
8658号各明細書、英国特許出願公開2217722
号、西独特許出願公開3744390号各公報から公知
であって、一般に以下の基、すなわち
【0021】
【化3】 (RはHまたはCH3 を意味する)
【0022】
【化4】 (R2 は炭素原子数4から40の2価脂肪族、芳香族ま
たは脂環式基、ことに炭素原子数6から20の芳香族基
を意味する) (c)必要に応じてさらに−O−R3 −O−(R3 は炭
素原子数2から500の2価脂肪族、脂環式、芳香族
基、ことに炭素原子数4から100の脂肪族基を意味す
る) (d)必要に応じてさらに−NH−R4 −NH−(R4
は炭素原子数2から100の脂肪族基、脂環式、芳香族
基を意味する)を有する。
【0023】このUV樹脂は、多官能性イソシアネー
ト、必要に応じ多価アルコール、必要に応じ多官能性ア
ミンおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの
反応混合物である。ただし、反応中のイソシアネートの
(アルコール+アミン)に対する重量割合は100:0
から100:300であり、反応生成物におけるヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート当量数の遊離イソシ
アネート当量数に対する割合は3:1から1:2であ
る。
【0024】本発明の目的から、エチレン重合体は、エ
チレンの単独重合体および慣用のコモノマーが50モル
%以下、ことに0から40モル%のエチレン共重合体で
ある。使用されるコモノマーは、炭素原子数3から8の
α−オレフィン、例えばプロピレン、イソブテンあるい
はブテン−1であり、また炭素原子数1から19の有機
カルボン酸のビニルエステル、ことにビニルアセテー
ト、ビニルクロライドのようなビニルハロゲン化物、
(メタ)アクリル酸、アルコール分中の炭素原子数1か
ら8のそのエステル、そのニトリルおよびアミド、例え
ばメチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、非置換もし
くは置換(メタ)アクリルアミドも適当である。例えば
無水マレイン酸をグラフトモノマーとするグラフト共重
合体も使用され得る。
【0025】好ましいエチレン重合体は、低密度ポリエ
チレン、低圧、中圧法によるポリエチレンも適当であ
る。
【0026】エチレン重合体のメルトフローインデック
スは、DIN53735により190℃、2.16kp
の負荷下で測定して、非流動から1000(g/10
分)の範囲であって、ことに1から40の範囲のMFI
を示すポリエチレンが好ましい。またISO3146に
より測定されるDSC融点が、136℃以下、ことに9
0から135℃であるのが好ましい。
【0027】また分子量、極性および融点において本質
的に相違する複数種類のエチレン重合体混合物も使用さ
れる。さらに、少量の他の熱可塑性樹脂、例えばポリプ
ロピレン、ことに低分子量の熱的減成ポリプロピレンあ
るいは無水マレイン酸でグラフトしたポリプロピレンを
混合したエチレン重合体も出発材料として使用され得
る。各種重合体の混合は、不飽和ポリエステル溶融体中
に分散させる前にあるいはその間に行なわれる。
【0028】本発明による新規方法において、エチレン
重合体(B)の溶融体は、不飽和ポリエステル(A)の
溶融体中に均斉に分散せしめられ、固有相としての不飽
和ポリエステル中における分散相としてのエチレン重合
体の分散体は、このようにして形成される。この分散は
適当な混合装置、ことに押出機あるいは内部もしくは外
部混合装置を具備する撹拌容器で行なわれ得る。
【0029】(a)押出機方法 エチレン重合体は、例えば2軸押出機のような押出装置
中において、120から240℃、ことに160から2
00℃の温度で溶融させるのが好ましい。
【0030】100から150℃の温度の不飽和ポリエ
ステル溶融体は、側方押出機あるいはポンプにより給送
される。押出機中の滞留時間は20から300秒である
のが好ましい。両溶融体の混合は、0.05から0.4
(kWh・kg-1)の分散エネルギーを示す剪断圏内に
おいて行なわれる。この分散エネルギーは、剪断単位中
への特殊なエネルギー入力であって、例えば2軸押出機
の場合、その2本の軸に機械的エネルギーを伝達する電
動機のトルクと電力消費量から計算され得る。この剪断
力により、エチレン重合体は200μm以下、ことに1
0から100μmの粒度に破砕される。破砕は溶融体中
で行なわれるので、平滑表面を有する、丸味を有しほぼ
球状の粒子が形成され、たとえ冷却中であっても、固有
ポリエステル相中における分散相としてこの形状に維持
される。これは不飽和ポリエステルのスチレン溶液中に
おけるポリエチレン分散体の、暗視野/伝導光中におけ
る添付顕微鏡写真(図面代用写真)により極めて明瞭に
示される。エチレン重合体の微結晶融点以下、ことに1
20℃以下への冷却も、押出機中において行なわれ、従
って流動性不飽和ポリエステル中におけるエチレン重合
体固体粒子分散体が、この押出機から押出される。この
分散体はビニル単量体(C)と直接混合され、あるいは
例えば水中に押出して冷却され、あるいは溶融体中にお
いて顆粒化される。乾燥された耐ブロッキング顆粒は、
貯蔵され、搬送され、必要に応じてさらに処理される。
【0031】これは、顆粒形態における新規の硬化可能
で、モノマーを含有しない成形材料であって、(A)不
飽和ポリエステルを90から50重量%、(B)エチレ
ン重合体を10から50重量%含有する。この顆粒は、
必要に応じてビニル単量体、例えばスチレンに溶解せし
められ、あるいはさらに処理して、自由流動射出成形材
料になされるが、これも同様に新規である。この場合、
少くとも70℃のクレマー/ナーゲル/ザルノウ軟化点
を有する不飽和ポリエステル、ことにフマル酸、テレフ
タル酸、1,4−ブタンジオールあるいは1,6−ヘキ
サンジオールのような対称単量体形成ブロックから成る
微結晶不飽和ポリエステルが好ましい。
【0032】この自由流動射出成形材料は、(A)少く
とも70℃のクレマー/ザルノウ/ナーゲル軟化点を有
する不飽和ポリエステルを90から50重量%、(B)
エチレン重合体を10から50重量%、(C′)140
℃以上の沸点(大気圧下)を有する共重合可能単量体を
(A+B)100重量部に対して0から30重量部、必
要に応じてさらに他の慣用添加剤を含有する。
【0033】この150℃以上の沸点を有する適当な単
量体は、例えばトリメチロールプロパン、ネオペンチル
グリコール、エチレングリコール、2−ヒドロキシエタ
ン、2−ヒドロキシプロパンのジアリルフタレート、ジ
アリルイソフタレート、メタアクリレートである。この
単量体(C′)および他の添加剤は、慣用の混合装置、
例えば混練機、ロールミル、押出機において過酸化物開
始剤の分解温度以下の温度、ことに70から100℃
で、顆粒(A+B)に添加される。
【0034】上述したように、本発明による成形材料
は、慣用の単量体(C′)と混合され得る。この目的の
ためには低沸点のビニル単量体、例えばスチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、メチルメタクリレー
トあるいはこれらの混合物がことに適当である。(A+
B)100重量部に対して、10から100重量部のス
チレンを使用するのがことに有利である。
【0035】この混合は種々の方法で行なわれ得る。例
えば両溶融体の混合後に単量体を直接押出機に給送し、
ここで混合物を調製し、押出機からの溶融成形材料を加
熱されていても加熱されていなくてもよい液状単量体中
に導入し、撹拌により溶融体中に分配し、最後に顆粒化
された成形材料を単量体と共に撹拌する。
【0036】いずれの場合においても、ビニル単量体
(C)中における不飽和ポリエステル(A)の溶液にエ
チレン重合体(B)を分散させた分散液が形成される。
【0037】(b)撹拌容器方法 本発明によるポリエステル溶融体とエチレン重合体溶融
体の混合は、上述した押出機方法のほかに、また強力な
撹拌器を具備する慣用の撹拌容器中においても行なわれ
得る。この場合にはバッチ式処理が好ましい。この方法
はエチレン重合体の微結晶融点が125℃以下、例えば
高密度ポリエチレンの場合であって、分散助剤が添加さ
れる場合に有利に行なわれ得る。
【0038】溶融体としてのエチレン重合体、好ましく
は顆粒もしくは粒体状のエチレン重合体が、不飽和ポリ
エステル溶融体を収容している撹拌容器中に導入され得
る。撹拌容器中の溶融体温度は、140から220℃、
ことに150から200℃であって、その滞留時間は1
0から60分、ことに20から40分が好ましい。分散
処理の終了後、溶融体は撹拌容器から排出され、顆粒化
され得るが、まずビニル単量体と混合するのが好まし
い。この混合は所望量の単量体を撹拌容器に添加し、溶
融体と撹拌することにより、あるいは溶融体を単量体が
収容されており、40から90℃に加熱されている下流
撹拌容器に導入することにより行なわれ得る。
【0039】押出機方法(a)あるいは撹拌容器方法
(b)のいずれにおいても、2から200μmの粒径を
有する球状粒体を成すエチレン重合体(B)の、ポリエ
ステル樹脂(A)+(C)中における分散体は、ビニル
単量体の添加および冷却により形成される。長期間にわ
たり分散体を安定に維持し、エチレン重合体粒子の凝集
を防止するためには、慣用の界面活性剤分散液(D)
を、(A+B)100重量部に対し、0.1から15重
量部、ことに0.5から5重量部添加するのが好まし
い。分散体組成物は、以下の組成分を含有する。すなわ
ち、(A)不飽和ポリエステルを90から50重量%、
(B)エチレン重合体が10から50重量%、(C)ビ
ニル単量体を(A+B)100重量部に対して10から
100重量部および(D)分散助剤を(A+B)100
重量部に対して0から15重量部である。
【0040】適当な分散助剤(D)は、ビニル芳香族化
合物、不飽和ポリエステルあるいはポリエステル/ビニ
ル芳香族化合物の混合物に溶解可能の重合体である。エ
チレン/ビニルアセテート共重合体あるいはポリビニル
アセテートが好ましく、ことにビニルアセテートの重合
含有分が60から100重量%、DIN53523(L
−4)によるムーニ粘度が少くとも15ムーニ、ことに
40から65ムーニを示す上記重合体が好ましい。
【0041】ポリ(メタ)アクリレート単独重合体およ
び共重合体、例えばポリ−(デシルアクリレート)ある
いはエチレンと(メタ)アクリレートの共重合体あるい
はグラフト基礎としての上述重合体とのグラフト共重合
体も適当である。スチレンオキサイド、ポリプロピレン
オキサイドのようなポリエーテルおよびこれら両化合物
のブロック共重合体、エトキシレート化された飽和、不
飽和脂肪酸ないしその誘導体と、メチルセルロース、エ
チレンヒドロキシセルロース、セルロースエステル、例
えばセルロースアセテート、セルロースアセトプロピオ
ネート、セルロースアセトブチレート、ニトロセルロー
スとのブロック共重合体も使用され得る。その他の適当
な分散剤は、線形、分枝あるいはくし状構造を有する、
極性もしくは非極性ブロック部分を有するブロック共重
合体であって、これらは西独特許出願公開240273
9号公報に記載されている。これらはポリエーテルブロ
ックと、ビニル芳香族単量体もしくは共役ジエンの非極
性部分を有する。
【0042】他の添加剤がポリエステル樹脂中エチレン
重合体粒子の分散液と、好ましくは2段階において混合
される。これら添加剤として、収縮性低減熱可塑性樹
脂、重合禁止剤、促進剤、粘度抑制剤、ワックスなどが
添加されるが、これらは単量体(C)に溶解せしめら
れ、あるいは分散せしめられて添加されるのが好まし
い。得られる分散体は良好な流動性と長い貯蔵安定性を
示す。例外的に、すなわちエチレン重合体分の割合が高
い場合の分散体は、さらに処理するために穏和な加熱を
必要とするペースト状を呈する。さらに処理する直前に
遊離ラジカル開始剤を、必要であれば充填剤、繊維、離
型剤、滑剤、濃縮剤などと共に添加する。SMC材料を
調製する場合には、補強繊維と共にシート状半製品を形
成し、濃縮する。
【0043】熱硬化性成形材料は、SMC、BMC自由
流動射出成形材料あるいはペースト状の形態をとり得
る。従ってそれ以上の処理は種々の方法で行なわれ得
る。すなわちSMC材料はプレスにより、BMC材料お
よび自由流動材料は射出成形ないし射出スタンピング、
ペーストはパルトルージョンにより処理される。ポリエ
ステル樹脂の硬化は成形の間、あるいはその後に、好ま
しくは50℃以上、ことに120から170℃の温度で
行なわれる。
【0044】硬化後エチレン重合体は、固有相としての
硬化ポリエステル樹脂中に分散相として残留する。成形
体中にエチレン重合体は、衝撃による亀裂形成性におい
て劇的な低減をもたらすが、成形体の熱硬化特性、すな
わち高い熱歪み耐性および良好な表面特性は維持され
る。
【0045】本発明による新規な成形材料は、自動車部
品、例えばエンジンフード、バンパー、ボディ前方端遮
音板、エンジンカバー、スペアタイヤカバー、シート背
もたれ、ヘッドライト反射板の製造に使用される。また
電気産業部門においても、例えば分電盤、各種電気装置
のケーシングなどの製造に使用される。
【0046】以下において実施例により本発明をさらに
具体的に説明する。ここで使用される%および部はすべ
て重量に関するものである。
【0047】
【実施例】
(A)不飽和ポリエステル樹脂UP樹脂A1 単量体を含有しない不飽和ポリエステルを、二段階縮合
法により撹拌しつつ窒素ガス雰囲気下に製造した。第1
段階において、イソフタル酸、ネオペンチルグリコール
およびプロピレングリコールを、200℃までの温度で
1:1.2:0.23のモル割合において反応させ、酸
価を10、125℃における溶融粘度を1000(mP
as)(エプレヒト、インストルメンツ、ウント、コン
トロールスA.G.製のプレートコーン粘度計)とし
た。マレイン酸無水物を、次いでネオペンチルグリコー
ルを、使用されたイソフタル酸1モルに対して1:0.
6のモル割合で添加した後、酸価が19、溶融粘度が4
300(mPas)(175℃)となるまでエステル化
させ、次いで150℃まで冷却し、180ppmのハイ
ドロキノンを添加し、冷却トレイに注下した。23℃に
冷却して生成物は固化し、叩打により破壊され得るガラ
ス状となった。この顆粒は、貯蔵の間ブロッキング耐性
を示した。クレマー/ザルノウ/ナーゲル軟化点は80
℃であった。
【0048】UP樹脂A2 2段階法で酸価12の不飽和ポリエステルを製造した。
すなわち第1段階で等モル量のジシクロペンタジエンと
マレイン酸を125から135℃で反応させることによ
りマレイン酸半エステルを形成し、これを次段階におい
て190°の温度においてネオペンチルグリコールおよ
びプロピレングリコールと縮合させた。出発材料のモル
割合は1:1:0.5:0.05とした。
【0049】この不飽和ポリエステルをスチレンに溶解
させて70%濃度の溶液とし、100ppmのハイドロ
キノンを添加することにより安定させた。
【0050】(B)エチレン重合体B1エチレン重合体 MFI(190/2.16)=18g/10分(DIN
53735) 融点(DSC)=132℃(ISO3146) 密度=0.954g/cm3 (DIN53479−A)B2エチレン単独重合体 MFI(190/2.16)=20g/10分 融点(DSC)=106℃ 密度=0.916g/cm3 E3エチレン単独重合体 MFI(190/2.16)=36g/10分 融点(DSC)=112℃ 密度=0.924g/cm3 実施例1 これはポリエステル樹脂のスチレン溶液中に分散させた
ポリエチレンの溶融分散体に関するものであって、これ
は室温において流動性を示し、これを処理してSMCを
得る。
【0051】(a)溶融分散体 分散ポリエチレン相を有する顆粒を製造するため、ポリ
エチレンB1を2軸押出機(ウェルナー、ウント、プフ
ライデラー社のZKS30)中において150℃で溶融
させ、これに130℃の不飽和ポリエステルA1溶融体
を、側方押出機から導入した。押出機軸速度は毎分15
0回転、混合圏温度は145℃、抽出ダイ温度は144
℃とした。押出された溶融は水中をくぐって顆粒化され
た。これは40%のポリエチレンおよび60%の不飽和
ポリエステルを含有する。この顆粒はブロッキングをも
たらすことなく、23℃において数週間貯蔵され得た。
【0052】(b)分散体の調製 撹拌装置において30部のスチレンを23℃で撹拌し、
少し時間を置いて70部の上述顆粒、100ppmのハ
イドロキノン、550ppmの2,6−ジメチルキノン
を撹拌しつつ添加し、混合物を80℃に加熱した。2時
間後にこの分散体は流動性を呈し、7.3の酸価、10
000mPasの粘度(23℃)を示した。このポリエ
チレン相の状態を確認するため光学顕微鏡で観察した。
添付の暗視野/伝導光顕微鏡写真(100:1)(図面
代用写真)から認められるような、UP樹脂中のポリエ
チレン分散体が得られた。平均粒度は約50μmで、粒
子は丸味を有する形状および平滑な表面を示す。
【0053】(c)SMCの製造および試験 高速撹拌機により以下の樹脂/充填剤混合物を調製し
た。
【0054】 100部 分散体(1b) 0.3部 プロピレングリコール 1.5部 t−ブチルパーベンゾエート 50部 Millicarb(登録商標)白亜充填剤 3.75部 MgOペーストLuvatol(登録商標) MK35 4.5部 Znステアレート
【0055】ポリエチレンフィルム上の上記樹脂/充填
剤混合物に切断ガラス繊維ロービング(長さ2.5c
m)と合併し、巻上げ、23℃で3日間貯蔵した。この
時点で被覆シートを剥離することができた。この非粘着
性SMCを研磨スチールモールド中で、50バールの圧
力、145℃において5分間圧縮して、ガラス繊維28
%を含有する4mm厚さのシートを得た。この成形材料
SMC1cの諸特性が下表1に示される。
【0056】落下球試験を以下のようにして行なった。
すなわち被験試料(80×80mm)を上記4mm厚さ
の成形材料から切断調製し、金属製リング(直径60m
m)の間に挟み、スチール球(761g、直径57.1
mm)を高さ70cmから落下させた。損傷された側の
被験試料に赤色染料溶液(H.クルンプフ社、ディフュ
ージョンレッド)を噴霧し、5分後に水洗し、乾燥して
赤色損傷部分の直径を測定した。また被験試料を損傷部
分の中央で切断し、赤色部分の厚さを測定(スケールを
有する拡大鏡)。両測定値の数値が低いほど、成形材料
の耐衝撃性が大きい。
【0057】
【表1】
【0058】実施例2および3 エチレン単独重合体B2およびB3の、不飽和ポリエス
テルA1中における溶融分散体、ポリエステルのスチレ
ン溶液中における、流動性を示す、分散体の調製および
これを実験室規模で処理してSMCを調製する方法が示
される。
【0059】(a)溶融分散体 分散ポリエチレン相を有する不飽和ポリエステルを調製
するために、エチレン単独重合体B2およびB3を、2
軸押出機(ウェルナー、ウント、プフライデラー社のZ
SK30)において150℃で溶融させ、それぞれに側
方押出機(毎分100回転)から130℃の不飽和ポリ
エステルA1を導入し、混合した。主押出機のスクリュ
ー速度は毎分200回転、溶融圏温度は140℃、押出
ダイ温度は152℃とした。押出された溶融体を金属板
上で冷却し、形成ガラス状体を破砕し、室温においてミ
ルで粉末化した。これら粉末は数週間にわたる貯蔵の間
に耐ブロッキング性を維持した。それぞれ、60%の不
飽和ポリエステル分、40%のエチレン単独重合体分を
含有する。
【0060】撹拌装置中において、30部のスチレンを
23℃で撹拌し、少しずつ粉末2aを添加し、500p
pmの2,6−ジメチルキノンで安定化し、80℃に加
熱した。3時間にわたり流動性を示す分散体を形成し
た。光学顕微鏡による観察からその平均粒度は約50μ
mであり、粘度(23℃)はポリエチレンB2の場合1
9000mPasであり、ポリエチレンB3の場合55
000mPasであった。
【0061】(c)SMCの調製および成形材料の試験 高速度撹拌機により以下の樹脂/充填剤混合物を調製し
た。
【0062】60部の分散体2a、30部のUP樹脂A
2、10部のポリエチレン粉末(Lupolen180
0S、P15LP)、100部のMillicarb
(登録商標)白亜充填剤、4.5部のステアリン酸亜
鉛、1.5部のt−ブチルパーベンゾエート、3.75
部のMgOペーストLuvatol(登録商標)MK3
5 実験室規模で上記混合物をポリエチレンフィルム上に均
斉に分配し、その上に30%のガラス繊維ロービング
(切断長さ2.6cm)を散布し、さらにフィルムで被
覆してから、ロールミルで完全に混和した。1日後に非
粘着性半製品がもたらされ、スチール製モールド(4×
160×160mm)で圧縮(145℃、200バール
で10分間)してシート状とした。この成形材料の耐衝
撃性を確認するため、実施例1におけると同様にして落
下球試験に附した。この新規成形材料の有利な挙動は、
試験結果が要約されている下表2から明らかである。
【0063】
【表2】
【0064】実施例42 給送導管、アンカー撹拌器、計測装置を具備する撹
拌容器において、UP樹脂A1(70部)の溶融体に、
180℃において少しずつエチレン単独重合体B2(2
9部)とポリプロピレンワックス(1部)熱減成により
得られ、(グラフト無水マレイン酸6.5%を含有し、
約25000の分子量を有する)を烈しく撹拌しつつ添
加した。約30分後、180℃において、混合物を撹拌
しながら約140℃まで放冷し、次いで1000ppm
の安定化用2,6−ジメチルキノンを含有するスチレン
を添加した。粘度3.150mPas(23℃)の微細
粉分散体が得られた。光学顕微鏡写真(暗視野/伝導
光、倍率100)から平均粒度は約40μmと判断され
た。
【0065】分散体試験のため、実施例2と同様に実験
室規模で以下の樹脂/充填剤混合物からSMCを調製し
た。
【0066】100部の分散体3、100部のMill
icarb(登録商標)白亜充填剤、4.5部のステア
リン酸亜鉛、1.5部のt−ブチルパーベンゾエート、
3.75部のMgOペーストLuvatol(登録商
標)MK35、0.3部のプロピレングリコール。
【0067】ガラス繊維(切断ロービング、長さ2.6
cm)含有分は30%とした。1日経過後、非粘着性半
製品がもたらされ、これをスチール製モールド(4×1
60×160mm)中、200バール、145℃で10
分間硬化させた。これから切断された試料シートを実施
例1と同様にして落下球試験に附した。その結果、新規
成形材料の衝撃に対する耐性の大きいことが確認され
た。
【0068】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明分散体の暗視野/伝導光顕微鏡写真(倍
率100)(図面代用写真)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン、ホフマン ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒス ハーフェン、ミュンヒブッシュヴェーク、 30ツェー (72)発明者 ヴァルター、ヘックマン ドイツ連邦共和国、6940、ヴァインハイ ム、ガイエルスベルクシュトラーセ、2 (72)発明者 フォルカー、ヴァルツェラン ドイツ連邦共和国、6719、ヴァイゼンハイ ム、ズュートティロラー、リング、32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90から50重量%の不飽和ポリエステ
    ル樹脂中に10から50重量%のエチレン重合体微細粉
    を分散させた分散体を基礎とする硬化可能成形材料の製
    造方法であって、不飽和ポリエステル溶融体中にエチレ
    ン重合体の溶融体を均斉に分配することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 両溶融体を押出機中において混合するこ
    とを特徴とする請求項(1)による方法。
  3. 【請求項3】 両溶融体を撹拌容器中において混合する
    ことを特徴とする請求項(1)による方法。
  4. 【請求項4】 調製された流動体混合物を冷却し、この
    成形材料を顆粒化することを特徴とする請求項(1)に
    よる製造方法。
  5. 【請求項5】 (A)90から50重量%の不飽和ポリ
    エステルと、(B)10から50重量%のエチレン重合
    体を含有する、単量体を含まない顆粒状の硬化可能成形
    材料。
  6. 【請求項6】 (A)少くとも70℃のクレマー/ザル
    ノウ/ナーゲル軟化点を有する、90から50重量%の
    不飽和ポリエステル、(B)10から50重量%のエチ
    レン重合体、(C′)A+Bの100重量部に対し0か
    ら30重量%の、常圧下140℃の沸点を有する共重合
    可能単量体および必要に応じさらに他の慣用添加剤を含
    有する、フリーフロー射出成形材料の形態における硬化
    可能成形材料。
  7. 【請求項7】 ビニル単量体に溶解させた不飽和ポリエ
    ステル溶液中におけるエチレン重合体微細粉分散液形態
    の請求項(1)による硬化可能成形材料の製造方法であ
    って、ビニル単量体を不飽和ポリエステルとエチレン重
    合体の流動体混合物に直接添加するか、あるいはこの混
    合物を冷却し、顆粒化してから添加することを特徴とす
    る方法。
  8. 【請求項8】 分散助剤を添加することを特徴とする請
    求項(7)による方法。
  9. 【請求項9】 エチレン重合体微細粉を2から200μ
    mの平均粒径を有する球状粒体形状でポリエステル樹脂
    に分散させることを特徴とする、請求項(7)による方
    法。
  10. 【請求項10】 分散体が以下の組成分、すなわち
    (A)90から50重量%の不飽和ポリエステルおよび
    (B)10から50重量%のエチレン重合体と、(C)
    A+B100重量部に対し10から100重量部のビニ
    ル単量体と、(D)A+B100重量部に対し0から1
    5重量部の分散助剤とを有することを特徴とする請求項
    (7)による方法。
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