JPH0673188B2 - 光デイスクのアクセス装置 - Google Patents

光デイスクのアクセス装置

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JPH0673188B2
JPH0673188B2 JP7354586A JP7354586A JPH0673188B2 JP H0673188 B2 JPH0673188 B2 JP H0673188B2 JP 7354586 A JP7354586 A JP 7354586A JP 7354586 A JP7354586 A JP 7354586A JP H0673188 B2 JPH0673188 B2 JP H0673188B2
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speed
track
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control loop
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亮輔 清水
健 嶋本
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は同じ円状またはスパイラル状のトラックに情報
を記録する光ディスクのアクセス装置に関する。
従来の技術 近年、レーザー技術の発展と共に高密度・大容量かつラ
ンダム・アクセスが可能な光ディスク装置の開発が注目
されてきている。中でも消去可能な光ディスク装置は磁
気ディスク装置の置換メモリ装置として期待されてい
る。
以下図面を参照しながら上述した従来の光ディスクのア
クセス装置の一例について説明する。
第7図は従来の光ディスクのアクセス装置のブロック図
である。第7図において、1は光ディスク、2は光ディ
スクを回すスピンドルモータである。3は、光ディスク
上に設けられた情報トラック上に照射光を投射して光ス
ポットを形成することにより情報を記録または再生する
光ヘッドを搭載して上記光学ヘッドを光ディスク半径方
向に移動させるための位置決め手段、4は光ディスク上
の光スポットの位置変位置を示すトラッキング誤差信号
を作成する位置検出手段、5は上記トラッキング誤差信
号に応じて光ヘッドを所望のトラックに追従せしめる様
にその出力を位置決め手段へ帰還して、追従制御ループ
を構成する追従制御手段、12は、光ヘッドが所望のトラ
ックへアクセスする際に、外部装置13より走行すべきト
ラックの本数が入力され、光ヘッドがトラックを横切る
ごとに入力された値を減じて行くトラックカウント手
段、6はトラックを横切る周期を計測することにより位
置決め手段の移動速度を検出する周期計測形位置決め手
段、(例えばF−V変換器など)9は、トラックカウン
ト手段の内部にある時々刻々の目標までのトラック本数
を示すトラックカウンタの内容に応じて位置決め手段の
移動速度を指令する速度指令手段で、誤差増巾手段10に
より周期計測形速度検出手段6と速度指令手段9との誤
差出力は、増巾されその出力を位置決め手段に帰還して
速度制御ループを構成しており、追従制御ループと速度
制御ループの切換は、トラックカウント手段12により、
トラックカウンタの内容がゼロになった後に目標トラッ
クへ突入すべき最良の地点でタイミング信号を制御ルー
プ切換手段11に入力することにより行なわれる。以上の
光ディスクのアクセス装置により目標のトラックまで速
度指令手段の指令する最適速度カーブに従って速度制御
が行なわれ、目標トラック近傍にて追従制御系に切換え
られ目標トラックに突入してアクセス動作を完了するこ
とができる。
(例えば特開昭58−91536号公報。) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記の様な構成では、速度検出器に周期計
測形速度検出手段を用いているために、検出速度に位相
遅れが含まれており、速度制御系の帯域を高くとれない
という欠点を有していた。すなわち、通常、交換可能な
光ディスクをスピンドルモータに取りつけると、±100
μm程度の偏心が生じる。よって、光ディスクを1800vp
m程度で回転させると、最大で±18mm/S程度の偏心速度
を光ディスクは有することになる。つまり、光ディスク
上の情報トラックは最大±18mm/Sの偏心速度で、ディス
ク半径方向に周期的に移動していることになる。通常磁
気ディスクの装置の場合、情報トラックの偏心量はトラ
ックピッチに対して無視できる程度であり、トラックピ
ッチ30μm程度の場合、目標トラックへの安定突入を可
能にする速度は20〜30mm/S程度である。よって、トラッ
クピッチがたかだか1.6μm程度の光ディスクに対し
て、位置決め手段を安定にトラックに突入させようとし
た場合、位置決め手段の能力(質量、発生力)、追従制
御ループの帯域等を考慮に入れたとしても、光ディスク
装置の場合、位置決め手段を目標トラックに安定に突入
を可能にするディスクに対する相対速度は1〜3mm/S程
度が考えられる。追従制御系の帯域が、光ディスク装置
の場合、磁気ディスク装置よりも高くする事が可能であ
るとしても、すなわち、トラックへの引込能力が高いと
しても、最大±18mm/S程度の偏心速度外乱は無視できな
い量である。よって、従来例の方式では目標トラック近
傍まで周期計測による速度制御を用いて位置決め手段を
減速させてきたとしても、速度制御系の帯域が低いため
に、偏心速度外乱を十分に抑制できず、安定に目標トラ
ックに突入させる事はできない。たとえばトラッキング
誤差信号の周期をToとした時に速度制御ループの帯域を
f〔Hz〕とすると、周期計測形速度検出手段の検出速度
の位置遅れθは、移動平均による平均取り込み遅れTo/2
と、次の周期の終りまで検出速度をホールドすることに
よる平均ホールド遅れTo/2とにより、 と考えられる。よって、目標トラックに安定に突入可能
な相対速度にまで周期計測形速度検出手段を用いて減速
しようとすると、速度制御ループを安定にするための検
出速度の位相遅れには制限があるため、速度制御ループ
の帯域を低くせざるを得ないことになる。結果、速度制
御ループによる偏心速度外乱の抑制度は低くなる。その
ため、目標トラックへの安定な突入は困難となり、目標
以外のトラックへ突入してしまう可能性が大きい。よっ
て、外部装置は、誤って突入したトラックのアドレスを
確認し、目標トラックとの差だけ、再度トラックカウン
ト手段に入力し、再アクセス又は平均的に数回〜+数回
のキック動作をしなければならない。結果、目標トラッ
クに到達するまでの時間が、一回のアクセス動作で目標
トラックへ到達できる場合と比べて、誤って突入したト
ラックのアドレスを読むのに要する時間と、再アクセス
もしくはキック動作に要する時間分だけ長く必要とし、
アクセス時間を短く出来ないという欠点を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、位置決め手段を1回のアク
セス動作にて目標トラックに到達させることが可能な光
ディスクのアクセス装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の光ディスクのアク
セス装置は、記録媒体上に光スポットを形成し情報を記
録もしくは再生する光ヘッドを具備して光ディスク半径
方向に移動する位置決め手段と、上記光ヘッドより出力
される信号よりトラッキング誤差信号を作成する位置検
出手段と、追従制御ループを構成する追従制御手段と、
アクセス動作をする際にアクセスすべきトラックの数を
出力する外部装置と上記トラックの数を入力し、位置決
め手段がトラックを横切るごとにその値を減じていくト
ラックカウント手段と、トラックカウント手段の値に応
じて指令速度を変化させる速度指令手段と、位置決め手
段がトラックを横切る周期を計測するとにより位置決め
手段の光ディスクに対する相対速度を検出する周期計測
形速度検出手段と、トラッキング誤差信号を微分する事
により光ヘッドの光ディスクに対する相対速度を検出す
る微分形速度検出手段と、周期計測形速度検出手段によ
って検出される位置決め手段の光ディスクに対する相対
速度がある一定値より早い時は周期計測形速度検出手段
を選択し、周期計測形速度検出手段によって検出される
位置決め手段の光ディスクに対する相対速度がある一定
値より遅い時は微分形速度検出手段を選択する速度切換
手段と、上記速度指令手段と速度切換手段によって選択
された速度検出手段の出力との誤差を増巾して位置決め
手段へ帰還する誤差増巾手段とによって速度制御ループ
は構成され、所望のトラック近傍にて制御ループ切換手
段は、速度制御ループから追従制御ループへと切換る事
により所望のトラックへのアクセスを完了し、上記微分
形速度検出手段は、光ディスクに対する位置決め手段の
相対速度が遅い時に使用するように構成したものであ
る。
作 用 本発明は上記した構成によって、位置決め手段の光ディ
スクに対する相対速度が遅い時、すなわち計測形速度検
出手段では検出速度の位相遅れが大きく、速度制御ルー
プの帯域を広くとる事が不可能な領域において、微分形
速度検出手段を用いる事により、位置遅れの少ない速度
検出を可能ならしめ、ひいては速度制御ループの帯域を
広くとる事が可能となるものである。結果、光ディスク
の偏心による速度外乱を十分に抑制する事が可能とな
り、所望のトラックへ安定に突入するための位置決め手
段のトラックに対する相対速度を十分に制御する事が可
能となる。すなわち、目標以外のトラックに引込まれた
事による、トラックアドレス確認、及び再アクセル又は
キックという動作をすることなしに所望のトラックへア
クセスする事が可能となるため、アクセス動作の信頼性
の向上と、大巾なアクセス時間の短縮を可能とするもの
である。
実施例 以下、本発明の光ディスクのアクセス装置の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における光ディスクのア
クセス装置のブロック図を示すものである。第1図にお
いて、1は光ディスク、2は光ディスク1を回転させる
ためのスピンドルモータ、3は、光ディスク上に設けら
れた情報トラック上に照射光を投射して光スポットを形
成することにより情報を記録または再生する光ヘッドを
搭載して光ディスク半径方向に上記光ヘッドを移動させ
る位置決め手段、4は光ディスク上の光スポットの位置
変位量を示すトラッキング誤差信号を作成する位置検出
手段、5は上記トラッキング誤差信号に応じて光ヘッド
を所望のトラックに追従せしめる様にその出力を位置決
め手段へ帰還して追従制御ループを構成する追従制御手
段、12は光ヘッドが所望のトラックへアクセスする際に
外部装置13より走行すべきトラックの数を入力し、光ヘ
ッドがトラックを横切るごとに入力された値を減じてい
き、その値が0になった後に目標トラックへ突入すべき
最良の地点でタイミング信号を生成するトラックカウン
ト手段、6は、トラックを横切る周期を計測することに
より位置決め手段3の光ディスクに対する相対速度を検
出する周期計測形速度検出手段、又はトラッキング誤差
信号を微分することにより位置決め手段の光ディスクに
対する相対速度を検出する微分形速度検出手段、8は、
周期計測形速度検出手段と微分形速度検出手段の検出速
度出力の大きさに応じて上記二つの検出手段のいずれか
を選択する速度換手段、9は、トラックカウント手段内
にある目標トラックまでのトラック数を示すトラックカ
ウンタの値に応じて位置決め手段の光ディスクに対する
相対速度を指令する速度指令手段で、その指令は目標ト
ラックまでの距離の平方根に比例した値をとっており、
目標トラック上でほぼ速度が零となる様に作成されてい
る。10は上記速度指令手段と、速度切換手段によって選
択された速度検出手段の出力との誤差を増巾して位置決
め手段へ帰還する誤差増巾手段であり、上記誤差増巾手
段の出力が位置決め手段に帰還される事により速度制御
ループは構成される。11は追従制御ループと速度制御ル
ープを切換る制御ループ切換手段であり、トラックカウ
ント手段よりタイミング信号を入力される事により上記
切換を行う。
更に第2図及び第3図、第4図を用いて周期計測形速度
検出手段と微分形速度検出手段の実施例の詳細な説明と
性能の差について説明する。
第2図は第1図もしくは従来例である第7図の周期計測
形速度検出手段6の詳細なブロック図であり、62は発振
手段、63は上記発振手段62の出力をカウントするカウン
ト手段、64はカウント手段の値をラッチするラッチ手段
であり、61はトラックを横切るたびにトラックの周期の
区切りを示す信号を出力するトラックカウント手段12の
出力により一周期ごとにラッチ手段にカウント手段の値
をラッチさせるセット信号と、その直後にカウント手段
の値をクリアするリセット信号とを出力するセット・リ
セット手段、65は、ラッチ手段にラッチされた周期を示
す情報を、速度すなわちトラッキング誤差信号の周波数
に比例した値に変換する周期・速度変換手段である。以
上の様に構成された周期計測形速度検出手段は、一定周
期で発振する発振手段の出力を位置決め手段がトラック
を横切った時に位置検出手段によって検出されるトラッ
キング誤差信号の周期に応じてラッチ手段にラッチする
事いより、トラックを横切る周期が短い時、すなわち位
置決め手段のディスクに対する相対速度が早い時は小さ
な値をラッチし、トラックを横切る周期が長い時、すな
わち位置決め手段の相対速度が遅い時は大きな値をラッ
チすることになる。そのため、ラッチされた値は速度に
対して反比例の関係にある。よって周期・速度変換手段
(通常はROMとP/Aコンバータなどを用いる)を用いるこ
とにより速度に比例した値に変換してから出力する。
しかしながら、前述の問題点の項で述べた様に周期計測
形速度検出手段では、光ディスクに対する位置決め手段
の相対速度が遅い時に、検出速度の位相遅れが大きいた
めに速度制御ループの帯域を広くとれないという欠点が
あった。すなわち偏心速度外乱を十分に抑制できないた
めに速度制御にて大きな速度偏差を残してしまい、位置
決め手段を目標トラックに安定に突入させ得る突入速度
に制御できず、目標トラックへの突入の信頼性を大巾に
欠き、別のトラックに突入させてしまうという欠点を有
していた。
第3図及び第4図は本発明に最も関係の深い第1図の微
分形速度検出手段7の内部詳細図と、各部の波形を示し
たものである。第3図で、71は、位置検出手段4から出
力されるトラッキング誤差信号を微分するための微分手
段72は微分手段71の出力を反転するための反転手段、73
はトラッキング誤差信号の直線領域部分を示すためのタ
イミング信号を、トラッキング誤差信号の直線領域部分
の傾斜の向きに応じて出力する直線領域打抜手段であ
り、74と75はスイッチ手段、76は、ホールド手段であ
る。第4図を用いて、第3図の微分形速度検出手段の動
作について説明する。位置決め手段3が一定速度で移動
すると、位置検出手段4によって検出されたトラッキン
グ誤差信号41は、微分手段71及び反転手段72によって微
分波形42及び43を作成する。一方、直線打抜手段73は、
トラッキング誤差信号の直線領域部分を示すしきい値4
4,45をもとにタイミング信号46,47を作成し、スイッチ
手段74,75に伝達する。スイッチ手段74,75は、タイミン
グ信号がハイレベルの時スイッチが閉じ、タイミング信
号がロウレベルの時スイッチが開く。よって、スイッチ
手段74は、タイミング信号46により微分波形42の正のピ
ーク付近のみを後段へ伝達し、スイッチ手段75はタイミ
ング信号47により微分波形43の正のピーク付近のみを後
段へ伝達する。結果ホールド回路76の出力にはトラッキ
ング誤差信号の周波数が一定ならば、ほぼ直流に近い値
48が出力される事になる。上記出力48は、微分動作によ
って作成されるためトラッキング誤差信号の周波数が高
い時は大きな値、トラッキング誤差信号の周波数が近い
時は、小さな値を示す。すなわち、上記出力48は位置決
め手段3がディスク面上を移動する際の、ディスクに対
する相対速度に比例した値を示すことになる。又、微分
手段を用いる事により実時刻に速度検出ができると伴
に、検出速度をホールドする時間を一周期より短くして
いるため、速度制御ループの帯域を伸ばす事が可能とな
る。
たとえば、トラッキング誤差信号の周期をTo,スイッチ
手段の開いている時間をTo/Nとした場合、ホールドされ
た検出速度情報の平均的遅れ時間はTo/2Nとなる。速度
制御ループの帯域をf〔Hz〕とすると、検出速度の位相
遅れθは、周期計測時の位相遅れと同様に考えて、 と考えられる。よって、目標トラックに安定に突入可能
なディスクに対する相対速度が遅い領域において、微分
形速度検出手段を用いると、周期計測形速度検出手段と
比べて2N倍広い速度制御ループの帯域を確保することが
可能となる。すなわち、速度制御ループによる偏心速度
外乱の抑制度も2N倍大きくなる。よって、速心速度外乱
が大きくても安定突入速度に対して、許容可能な範囲の
速度偏差しか生じないことになる。結果、目標トラック
へ突入する際最も重要な最終突入速度を速度制御ループ
で十分管理する事が可能なため、追従制御ループに切換
えた際に安定に目標トラックへ突入する事が可能とな
る。以上が第3図の微分形速度検出手段の構成と動作及
び性能の説明である。
第2図の周期計測形速度検出手段と第3図の微分形速度
検出手段の構成と動作及び性能を説明してきたが、周期
計測形速度検出手段を位置決め手段のディスクに対する
相対速度が早い時に、微分形速度検出手段を位置決め手
段のディスクに対する相対速度が遅い時に用いるのが良
い理由について以下に述べる。周期計測形速度検出手段
の利点としては、1番目として、第2図の様な構成の場
合、デジタル形であるため、分解能を犠牲にする事なく
ダイナミックレンヂを広くとる事が容易であるという点
がある。すなわち、位置決め手段のディスクに対する相
対速度が、数mm/Sの低速から、1m/Sといった高速にまで
推移する場合、検出速度のダイナミックレンヂは、数百
倍〜1000倍近く必要であり、分解能を考えれば検出手段
のダイナミックレンヂは数千倍必要な事になる。第3図
の様な構成のデジタル形では、分解能は発振手段の発振
周波数によって、ダイナミックレンヂは、カウント手段
以降のディジタル系のビット数によって容易に確保でき
る。しかしながら第3図の様な微分形速度検出手段の構
成では、微分というアナログ手段を用いているために数
千倍のダイナミックレンヂを確保する事は難しい。すな
わち、微分動作をする事によって増巾されたトラッキン
グ誤差信号のノイズ成分が速度情報の中に含まれてしま
うので、位置決め手段の低速度域まで十分にS/N比のと
れた速度情報を、微分形速度検出手段を用いて得る事は
不可能になる。よって微分形速度検出手段を用いてダイ
ナミックレンヂの広い速度検出は難しく、周期計測形速
度検出手段を主に用いるのが有効である。
2番目として、周期計測形速度検出手段は、トラッキン
グ誤差信号の波形の品位に関して微分形速度検出手段よ
り許容範囲が広くといった利点がある。すなわち、周期
形速度検出手段はトラッキング誤差信号の周期を計測す
ることにより、位置決め手段の相対速度を検出する訳で
あるから、トラッキング誤差信号に含まれる波形の品位
といった要因に対しても微分形速度検出手段よりも有利
である。加えて、相対速度の早い時にトラッキング誤差
信号をローパスフィルタにかける事は、無意味である点
からも上記利点は相対速度の早い時に特に顕著である。
以上述べた2つの利点により、位置決め手段のディスク
に対する相対速度が早い領域においては周期計測形速度
検出手段を用いるのが有効であり、検出速度の位相遅れ
の点でも問題はない。
又、位置決め手段のディスクに対する相対速度が遅い時
は、前述で詳細に説明した様に検出速度の位相遅れの点
で微分形速度検出手段を用いるのが有効である。加え
て、微分形速度検出手段の弱点であるダイナミックレン
ヂ、トラッキング誤差信号の波形の品位といった点につ
いても、微分形速度検出手段を用いるのは相対速度が数
mm/Sから、その速度よりいくらか早いだけの狭い領域に
限られていることと、トラッキング誤差信号に上記信号
の位相遅れを無視できる範囲内でローパスフィルタを用
い、波形のゆがみ、ノイズ等を除去できる事とにより、
弱点を十分に補う事ができ、問題は生じない。
以上述べた様に、位置決め手段のディスクに対する相対
速度が早い時は周期計測形速度検出手段を、位置決め手
段のディスクに対する相対速度の遅い時は微分形速度検
出手段を用いるのが有効である。
以下、上記2つの速度検出手段の性能をふまえた上で本
実施例である第1図の光ディスクのアクセス装置の動作
を説明する。位置決め手段3と位置検出手段4と追従制
御手段5と制御ループ切換手段11とでもって追従制御ル
ープを構成し、あるトラックに光ヘッドを搭載した位置
決め手段3を追従制御させている時に、外部装置13より
アクセスすべき所望のトラックまでのトラック数がトラ
ックカウント手段12に入力されると、トラックカウント
手段12は、目標トラックまでのトラック数を速度指令手
段9に伝達すると伴に制御ループ切換手段11に指令を送
って追従制御ループから速度制御ループとなる様切換を
行う。速度指令手段9は、入力された目標トラックまで
のトラック数に応じて位置決め手段の光ディスクに対す
る相対速度指令を誤差増巾手段10へ送る。誤差増巾手段
10は、速度切換手段8から出力される検出速度信号と上
記速度指令との差を制御ループ切換手段11を経て位置決
め手段に伝達する。上記第2図及び第3図で説明した様
に位置決め手段のディスクに対する相対速度が遅い時は
微分形速度検出手段7の検出速度が、相対速度の早い時
は周期計測形速度検出手段6の検出速度が速度切換手段
8によって選択され、誤差増巾手段10に検出速度として
入力される。位置決め手段3が目標トラックへ向けて移
動を開始すると、位置検出手段4によって作成されたト
ラッキング誤差信号によりトラックカウント手段12は横
切ったトラックの数を、最初に外部装置13から入力され
たアクセスすべきトラック数の入ったトラックカウンタ
から減じていく。よって、目標トラックに近づくに従っ
て速度指令手段9は、指令する相対速度を、前述のごと
く目標トラックまでの距離の平方根に比例して減じてい
く。微分形速度検出手段7により、位置決め手段3のデ
ィスクに対する相対速度が遅い時でも速度制御ループの
帯域は広く取る事が可能なため、偏心速度外乱による速
度偏差は十分抑制されており、位置決め手段3は安定に
目標トラックに突入可能な速度に制御されて目標トラッ
ク近傍に到る。トラックカウント手段12の中のトラック
カウンタの値が零になった後の目標トラックへ突入すべ
き最良の地点で、トラックカウント手段12は制御ループ
切換手段11に速度制御ループから追従制御ループへと切
換るタイミング信号を発生する。位置決め手段3は、安
定にトラックに突入可能な相対速度に制御されているた
め、追従制御ループへと切換ることにより、目標トラッ
クへ安定に突入を完了する。以上の説明のごとく、本発
明の光ディスクのアクセス装置は、位置決め手段の搭載
する光ヘッドを目標のトラックまで速度指令手段の指令
する最適相対速度曲線に従って、速度検出を周期計測形
速度検出手段もしくは微分形速度検出手段の使用により
広帯域の速度制御が行なわれ、安定に目標トラックに突
入可能な相対速度に位置決め手段を制御することにより
一回のアクセス動作で目標トラックへの突入を可能にす
るものである。結果、本実施例は失敗することなく目標
トラックへ位置決め手段を突入させることが可能なた
め、アクセスの信頼性を向上させることが可能な装置で
ある。加えて、再アクセス又はキック動作が不必要とな
り、誤まって突入したトラックのアドレスを読むために
必要とする時間、及び再アクセス又はキック動作に必要
とする時間を削減する事ができるので、大巾にアクセス
時間を短縮することができる。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。
第5図及び第6図は本発明の第2の実施例を示す光ディ
スクのアクセス装置における微分形速度検出手段の詳細
なブロック図と各部の波形を示したものである。上記ア
クセス装置の他のブロックは第1図の第1の実施例であ
る光ディスクのアクセス装置のブロック図と同じであ
る。同図において51は微分手段、52は絶対値化手段、53
はピークホールド手段である。第6図を用いて第5図の
微分形速度検出手段の動作について説明する。位置決め
手段3が一定速度で移動すると、位置検出手段4によっ
て検出されたトラッキング誤差信号41は、微分手段51に
入力されることにより微分波形61を作成する。微分波形
61は絶対値化手段52により62の正の極性だけの波形に形
成されたのちピークホールド手段53に入力される。結果
ピークホールド手段53の出力63は、トラッキング誤差信
号の周波数が一定ならば、ほぼ直流レベルの出力とな
る。よって、第1の実施例の場合と同様に、上記出力63
はトラッキング誤差信号の周波数が高い時は大きな値、
上記周波数が低い時は小さな値を示す。すなわち、出力
63は位置決め手段3がディスク面上を移動する際の、デ
ィスクに対する相対速度に比例した値をもつことにな
る。又、微分手段を用いて実時刻の速度検出を行うと伴
に、検出速度をホールドする時間を半周期とし、周期計
測形速度検出器の検出速度のホールド時間の一周期より
短くしているため、速度制御ループの帯域を伸ばす事が
可能になる。すなわち、周期計測形速度検出手段の検出
速度の平均的遅れ時間が一周期であるのに対して、第2
の実施例の微分形速度検出手段の検出速度の平均的遅れ
時間は1/4周期であるため、速度制御ループの帯域を4
倍に伸ばす事が可能である。結果、偏心速度外乱の抑制
度も4倍確保する事が可能である。
しかしながら、第2の実施例は、第1の実施例の微分形
速度検出手段の検出速度のホールド時間が半周期より短
くすることが可能であるのに対して、第2の実施例の微
分形速度検出手段の検出速度のホールド時間はほぼ半周
期と一定である。よって速度制御ループの帯域も、第1
の実施例程には伸ばす事はできないが、周期計測形速度
検出手段と比べると4倍伸ばす事が可能であるため、デ
ィスク回転数又はディスク偏心量といった外乱要因の程
度、もしくは必要とする速度制御ループの帯域によって
は、十分な効果を得る事が可能である。すなわち、微分
形速度検出手段に第2の実施例を用いても、位置決め手
段を十分に安定に目標トラックへ突入させる事が可能と
なる。結果、第一の実施例と同様に、第2の実施例は、
一回のアクセス動作だけで位置決め手段を目標トラック
へ安定に突入させる事を可能にするものである。すなわ
ち、アクセス動作の信頼性を向上させ、再アクセスのた
めのアクセス動作もしくはキック動作を省く事ができ、
大巾にアクセス時間を短縮することができる。
以上第一の実施例及び第2の実施例は、光ディスクのア
クセス装置に位置決め手段のディスクに対する相対速度
に応じて微分形速度検出手段もしくは周期計測形速度検
出手段を使用し、位置決め手段のディスクに対する相対
速度の遅い時に上記微分形速度検出手段を用いる事によ
り、広帯域の速度制御ループを可能ならしめ、ディスク
偏心による偏心速度外乱を十分に抑制することによりア
クセスの信頼性を向上し、ひいては、アクセス時間の短
縮を可能にするものである。
又、位置決め手段をディスクに対して低速の相対速度で
しか移動させない光ディスクのアクセス装置において、
速度検出手段に微分形速度検出手段だけしか用いない場
合であっても同様の効果が得られる事は言うまでもな
い。
発明の効果 以上の様に本発明は、光ディスクのアクセス装置に位置
決め手段のディスクに対する相対速度に応じて微分形速
度検出手段もしくは周期計測形速度検出手段を分けて用
いる事により、すなわち位置決め手段のディスクに対す
る相対速度の遅い時に上記微分形速度検出手段を用いる
事により、周期計測形速度検出手段の問題点である相対
速度の遅い時に検出速度の位相遅れが大きいという点を
補って広帯域の速度制御を可能ならしめているものであ
る。すなわち、ディスク偏心によって生ずる偏心速度外
乱を十分に抑制する事により、安定に目標トラックへ突
入可能な速度指令手段の指令速度からの速度偏差を十分
に小さくし、目標トラックへの安定な突入を可能にする
ものである。結果、一回のアクセス動作だけで目標トラ
ックへのアクセスは完了するので、アクセス動作の信頼
性を大巾に向上できるという効果がある。加えて、目標
トラックへの突入に失敗がないので、再アクセスもしく
は平均的に数回から十数回におよぶキック動作を不必要
とするため、誤って突入したトラックのアドレスを読む
ために必要とする時間及び再アクセス動作もしくはキッ
ク動作に必要とする時間を削減できることにより、大巾
にアクセス時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における光ディスクのアクセス
装置のブロック図、第2図は第1図の周期計測形速度検
出手段の詳細なブロック図、第3図は第1図の微分形速
度検出手段の詳細なブロック図、第4図は第3図の微分
形速度検出手段の各部の波形図、第5図は第2の実施例
の微分形速度検出手段の詳細なブロック図、第6図は第
5図の各部の波形図、第7図は従来例の光ディスクのア
クセス装置のブロック図である。 1……光ディスク、2……スピンドルモータ、3……位
置決め手段、4……位置検出手段、5……追従制御手
段、6……周期計測形速度検出手段、7……微分形速度
検出手段、8……速度切換手段、9……速度指令手段、
10……誤差増巾手段、11……制御ループ切換手段、12…
…トラックカウント手段、71……微分手段、73……直線
領域打抜手段、73,74……スイッチ手段、76……ホール
ド手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的記録媒体上に設けられた情報トラッ
    ク上に照射光を投射して光スポットを形成することによ
    り情報を記録または再生する光ヘッドを具備して上記光
    学ヘッドを光ディスク半径方向に移動させるための位置
    決め手段と、上記光学ヘッドより出力される信号より光
    ディスク上の光スポットの位置変位量を示すトラッキン
    グ誤差信号を作成する位置検出手段と、トラッキング誤
    差信号に応じて上記光ヘッドが所望のトラックを追従せ
    しめる様に追従制御ループを構成する追従制御手段と、
    光ヘッドが現在追従しているトラックから所望のトラッ
    クにアクセスする際に、アクセスすべき目標トラックま
    でのトラック本数を外部装置から入力し、トラックを横
    切るごとに入力された値を減じていくトラックカウント
    手段と、トラックカウント手段の値に応じて指令速度を
    変化させながら出力する速度指令手段と、光ヘッドがト
    ラックを横切る周期を計測することにより光ヘッドの光
    ディスクに対する相対速度を検出する周期計測形速度検
    出手段と、トラッキング誤差信号を微分する事により光
    ヘッドの光ディスクに対する相対速度を検出する微分形
    速度検出手段と、周期計測形速度検出手段によって検出
    される位置決め手段の光ディスクに対する相対速度があ
    る一定値より早い時は周期計測形速度検出手段を選択
    し、周期計測形速度検出手段によって検出される位置決
    め手段の光ディスクに対する相対速度がある一定値より
    遅い時は微分形速度検出手段を選択する速度切換手段
    と、上記速度指令手段と速度切換手段によって選択され
    た速度検出手段との出力の誤差を増巾して位置決め手段
    へ帰還する誤差増巾手段とによって速度制御ループは構
    成され、所望のトラック近傍にて制御ループ切換手段
    は、ループを速度制御ループから追従制御ループへと切
    換えることにより、所望のトラックへのアクセスを完了
    し、上記微分形速度検出手段は光ディスクに対する位置
    決め手段の相対速度が遅い時に使用することを特徴とす
    る光ディスクのアクセス装置。
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