JPH0673140A - 非水系樹脂分散液、その製造方法及び液体現像剤 - Google Patents

非水系樹脂分散液、その製造方法及び液体現像剤

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JPH0673140A
JPH0673140A JP4238182A JP23818292A JPH0673140A JP H0673140 A JPH0673140 A JP H0673140A JP 4238182 A JP4238182 A JP 4238182A JP 23818292 A JP23818292 A JP 23818292A JP H0673140 A JPH0673140 A JP H0673140A
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JP
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resin
insoluble
polymer
aqueous solvent
soluble
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JP4238182A
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Yasuo Yanagida
泰夫 柳田
Miyuki Saito
みゆき 斉藤
Kazuo Murakami
和夫 村上
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 重合後の重合体が非水系溶媒に可溶性となる
モノマー混合物に、非水系溶媒に不溶性の樹脂を溶解せ
しめた混合溶液の中で、該モノマー混合物を重合させる
ことにより、非水系溶媒に不溶性の樹脂と可溶性の重合
体との相互の縺れによって捕捉された全体として前記非
水系溶媒に不溶性の縺鎖状重合体が前記非水系溶媒中に
分散して成る非水系樹脂分散液及び該縺鎖状重合体を定
着剤及び分散剤として用いる液体現像剤。 【効果】 本発明の非水系樹脂分散液は、分散安定性に
優れ、液体現像剤を構成する定着剤及び分散剤として使
用することによって分散安定性に優れた液体現像剤を提
供することができ、また、塗料用の重合体としても有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像現像用液体現
像剤、塗料等に有用な非水系樹脂分散液及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】非水系樹脂分散液(以下、NADとい
う)は、顔料等の着色剤を溶媒の中で安定に分散させる
ために用いられ、一般的には両親媒性樹脂が使われる。
この両親媒性樹脂はビニル重合体から導かれており、特
にグラフト重合体が主に使用されている。しかしなが
ら、グラフト重合体の製造時に、比較的多量に副生する
非水系溶媒に可溶性のグラフト化されていない重合体や
不溶性の重合体が着色剤に対する分散性を悪くするた
め、長期間の保存中に沈降が起こるという問題点があっ
た。
【0003】また、静電潜像現像用液体現像剤、塗料等
に用いられている非水系樹脂分散液及びその製造方法に
ついては、これまでに種々の提案がなされている。例え
ば、特公昭62−3859号公報に記載された電子写真
用液体現像剤のトナー粒子を形成する樹脂として天然樹
脂変性熱硬化性樹脂を長鎖アルキル基含有モノマー中で
反応させた樹脂が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの非水系樹脂分散液
は着色剤の分散安定性の改善としては効果があるが、未
だ、充分な分散安定性を有するNADとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、着色剤に対する分散性を向上させることに
よって、長時間の保存後においても良好な分散安定性を
保持し得るNADとその製造方法及びそれを用いた液体
現像剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)重合後の重合体が非水系溶媒に可
溶性となるモノマー混合物に、非水系溶媒に不溶性の樹
脂を溶解せしめた混合溶液の中で、該モノマー混合物を
重合させることにより、非水系溶媒に不溶性の樹脂と可
溶性の重合体との相互の縺れによって捕捉された全体と
して前記非水系溶媒に不溶性の縺鎖状重合体が前記非水
系溶媒中に分散して成ることを特徴とする非水系樹脂分
散液、及び(2)電気絶縁性担体液と着色剤、定着剤及
び分散剤から成る液体現像剤において、重合後の重合体
が前記担体液に可溶性となるモノマー混合物に、前記担
体液に不溶性の樹脂を溶解せしめた混合溶液の中で、該
モノマー混合物を重合させることにより、担体液に不溶
性の樹脂と可溶性の重合体との相互の縺れによって捕捉
された全体として前記担体液に不溶性の縺鎖状重合体を
使用することを特徴とする液体現像剤を提供する。
【0007】本発明のNADは、例えば、次の製造方法
に従って製造することができる。
【0008】即ち、重合後の重合体が非水系溶媒に可溶
性となるモノマー混合物に、非水系溶媒に不溶性の樹脂
を溶解せしめた混合溶液の中で、該モノマー混合物を重
合触媒の存在下で重合させることにより、非水系溶媒に
不溶性の樹脂と可溶性の重合体との相互の縺れによって
捕捉された全体として前記非水系溶媒に不溶性の縺鎖状
重合体を製造すると共に、前記縺鎖状重合体を前記非水
系溶媒中に分散して成ることを特徴とする非水系樹脂分
散液の製造方法。
【0009】本発明で使用する不溶性の樹脂は、溶解性
パラメーター(以下、SPという。)が8.3以上のア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ウレ
タン樹脂等の前記非水系溶媒に不溶性の樹脂であれば特
に限定されるものではない。SPが8.3未満の樹脂を
用いた場合は、非水系溶媒に対する溶解性が増大するた
め、可溶性重合体との物理的捕捉が弱くなり、かつ、着
色剤に対する吸着性が低下するので着色NADの分散安
定性が悪くなる。
【0010】本発明で使用するSPが8.3以上のアク
リル樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸と炭素
原子数が4以下の水酸基含有アルキルのエステルを不溶
性モノマー成分として50重量%以上使用して重合開始
剤の存在下、50〜150℃の反応温度で重合させるこ
とによって製造することができる。不溶性モノマー成分
が50重量%以下では非水系溶媒に対する溶解性が高く
なるので好ましくない。
【0011】本発明で使用するSPが8.3以上のポリ
エステル樹脂としては、例えば、芳香族系及び/又は炭
素原子数が4以下のアルキル基を含有する多塩基酸及び
多価アルコールを不溶性モノマー成分として50重量%
以上使用して脱水縮合させることによって製造すること
ができる。不溶性モノマー成分が50重量%以下では非
水系溶媒に対する溶解性が高くなるので好ましくない。
【0012】本発明で使用するSPが8.3以上のアル
キッド樹脂としては、例えば、油長が50重量%以下の
アルキッド樹脂であれば特に限定されるものではない。
【0013】本発明で使用するSPが8.3以上のウレ
タン樹脂としては、例えば、炭素原子数が18以下のア
ルキル基を含有する多価イソシアネート及び/又は炭素
原子数が4以下の多価アルコールを不溶性モノマー成分
として50重量%以上使用して重付加反応させることに
よって製造することができる。不溶性モノマー成分が5
0重量%以下では、非水系溶媒に対する溶解性が高くな
るので好ましくない。
【0014】本発明で使用する、重合により非水系溶媒
に対して可溶性の重合体を構成するモノマー(以下、可
溶化モノマーという。)としては、例えば、(メタ)ア
クリル酸と炭素原子数6〜24の水酸基含有アルキルの
エステル;炭素原子数6〜18の飽和脂肪酸とビニルア
ルコールのエステル;不飽和ジカルボン酸と炭素原子数
6〜18の水酸基含有アルキルのジアルキルエステル等
を可溶性アクリル樹脂の可溶化モノマー成分として使用
することができる。
【0015】本発明で使用する可溶化モノマー成分の使
用量は、不溶性樹脂100重量部に対して10〜900
重量部が好ましく、10重量部未満では縺鎖状重合体の
溶解性が悪くなりすぎるので縺鎖状重合体の分散安定性
が悪くなり、900重量部を超えると縺鎖状重合体の溶
解性が高くなりすぎるため着色剤との吸着性が低下する
ので着色剤から縺鎖状重合体が離れやすくなる傾向にあ
るので好ましくない。
【0016】また、本発明で使用する可溶化モノマー成
分は、含有するエステル基が前記非水系溶媒に不溶性の
樹脂の末端及び/又は側鎖の水酸基、カルボキシル基、
エステル基又はウレタン基とSPが類似しているため、
可溶化モノマー成分が重合する際に、水酸基やカルボキ
シル基、エステル基、ウレタン基より構成される非水系
溶媒に不溶性の構造部分に捕捉されながら重合が起こる
ため、三次元的な分子鎖相互の縺れが形成できると考え
られる。また、三次元化した不溶性樹脂を用いた場合は
この三次元網目構造を介して重合体との縺れが形成でき
ると考えられる。このようにして製造された本発明の縺
鎖状重合体は、−30〜50℃の温度範囲で非水系溶媒
に不溶性である。
【0017】本発明で使用する着色剤としては、特に制
限がなく、従来公知の各種染料及び/又は顔料を使用す
ることができ、使用量は非水系着色樹脂分散液の着色を
視認できる量であれば良く、例えば、カーボンブラッ
ク、スピリットブラック、アニリンブラック、オイルブ
ラック、ニグロシン、ウールブラック、ブルーブラック
E、アルカリブルー、フタロシアニンブルー、オイルブ
ルー、アシッドブルー、ジアニジンブルー、ピクトリア
ブルー、メチレンブルー、クリソイジン、スータンバイ
オレット、クリスタルバイオレット、オイルバイオレッ
ト、メチルバイオレット、フタロシアニングリーン、ア
シッドブラックグリーン、マラカイトグリーン、サフラ
ニン、ブリリアントカーミン6B、ローダミン6G、フ
ァーストレッド、オイルレッド、コンゴーレッド、オー
ラミン、ローダミンB、バリウムレッド2B、カルシウ
ムレッド2B、ストロンチウムレッド、マンガンレッド
2B,バリウムソールレッド、カルシウムレッド52、
レーキレッドC、ホルマルーンL−58、ブリリアント
カーミン3B、ブリリアントスカーレットG、キナクリ
ドンマゼンタ、ビスマルクブラウン、ベンジジンイエロ
ー、ハンザイエロー、ファーストイエローG、ファース
トイエロー10G、ジスアゾイエローAAA、ジスアゾ
イエローAAMX、ジスアゾイエローAAOT、ジスア
ゾイエローAADA等が挙げられる。
【0018】これらの市販品としては、例えば、日本化
薬社製のカヤセットイエローA−G、カヤセットレッド
B、カヤセットブルーFB、カヤセットイエローE−5
G、カヤセットイエローE−3GL、カヤセットイエロ
ーE−HGL、カヤセロンレッドE−GL、カヤセロン
レッドE−BF、カヤセロンレッドE−2BL、カヤセ
ロンブルーE−2BL、カヤセロンブルーE−BR、カ
ヤセロンブルーE−BG、カヤセロンブルーE−5G、
カヤセロントルキーズブルーE−GL、カヤセロンネイ
ビーブルーE−EX、カヤセロンブラックE−EX、カ
ヤロンブリリアントフラビンGL−SF、カヤロンブリ
リアントフラビンFG−S、カヤロンライトイエロー5
GS、カヤロンイエローHGL−SF、カヤロンイエロ
ーYL−SE、カヤロンイエロー4R−E、カヤロンイ
エローPAL−E、カヤロンレッドBR−S、カヤロン
レッドAD−S、カヤロンレッドTL−SF、カヤロン
レッドBL−E4L−SF、カヤロンレッドPAL−
E、カヤロンブルー3R−SF、カヤロンブルーCR−
E200、カヤロンブルー2R−SF、カヤロンブルー
GR−E、カヤロンブルーEBL−E、カヤロンブルー
PAL−E、カヤロンブリリアンブルーFR−S、カヤ
ロンブリリアンブルーF2B−S、カヤロントルキーズ
ブルーGL−S200、カヤロンネイビーブルーGX−
SF200、カヤロンブラックS200、カヤロンブラ
ックBR−SF、カヤロンブラックEX−SF200;
住友化学社製のスミカロンブリリアントフラビンS−1
0G、スミカロンイエローSE−5G、スミカロンイエ
ローSE−3GLconc.、スミカロンイエローSE
−RPD、スミカロンイエローE−RPD、スミカロン
イエローS−R、スミカロンイエローS−RPD、スミ
カロンオレンジSE−RPD、スミカロンオレンジS−
R、スミカロンレッドE−3BR、スミカロンレッドS
−BDF、スミカロンレッドE−RPD、スミカロンレ
ッドE−FBL、スミカロンレッドS−BLF、スミカ
ロンレッドS−RPD、スミカロンレッドS−BF、ス
ミカロンブルーS−3RF、スミカロンブルーE−GR
L、スミカロンブルーSE−RF、スミカロンブルーE
−R、スミカロンブルーE−BL、スミカロンブルーE
−FBL、スミカロンブルーE−RPD、スミカロンブ
ルーS−BG、スミカロンブルーSE−RPD、スミカ
ロンブラックS−BL、スミカロンブラックE−B
(N)等が挙げられる。
【0019】本発明で使用する非水系溶媒としては、例
えば、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−オクタン、n
−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン
のほか、市販品ではエクソン社製の「アイソパーG」、
「アイソパーH」、「アイソパーK」、「アイソパー
L」、「アイソパーM]の如き、68〜250℃の温度
範囲に沸点を有し、 且つ109Ω・cm以上の体積比抵抗
と3未満の誘電率を有する各種炭化水素系溶媒の如き電
気絶縁性担体液又は、トルエン、キシレンの如き芳香族
炭化水素系溶媒、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノンの如きケトン系溶媒、エチルアルコール、ブチル
アルコールの如きアルコール系溶媒及び酢酸エチル、酢
酸ブチルの如きエステル系溶媒等が挙げられる。特に沸
点が100〜200℃の範囲にある溶媒、例えば、「ア
イソパーG」、「アイソパーH」が好ましい。
【0020】共重合反応に用いる重合開始剤としては、
例えば、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパー
オキサイド、ジーターシャリーブチルパーオキサイド、
ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート等が挙げら
れ、その使用量は、モノマー成分の0.1〜10.0重
量%が好ましい。
【0021】また、必要に応じて助剤等を用いることが
できる。
【0022】助剤は、通常の電子写真用液体現像剤に用
いられている電荷制御剤、ワックス及び界面活性剤等が
使用できる。
【0023】電荷制御剤としては、例えば、ナフテン酸
金属塩、ステアリン酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸金属塩、ジオクチルスルホコハク酸金属塩であり、
金属がLi、Ca、Ba、Zr、Mn、Co、Ni、C
u、Zn、Cd、Al、Pt、Cr等である電荷制御剤
が挙げられる。
【0024】ワックスとしては、例えば、パラフィンワ
ックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、エチレン共重合体、プロピレン共重合体等が挙げら
れる。
【0025】界面活性剤としては、例えば、各種カチオ
ン型、アニオン型、ノニオン型の界面活性剤等が必要に
応じて使用できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、
「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量
%」を表わす。
【0027】(実施例1)メタアクリル酸メチル60
部、アクリル酸ブチル40部、アゾビスイソブチロニト
リル1部及びトルエン150部を82℃で10時間反応
させて、不揮発分が39.8%のアクリル樹脂を製造し
た後、トルエンを留去させて非水系溶媒に不溶性のアク
リル樹脂(A)を製造した。
【0028】アクリル樹脂(A)30部、メタアクリル
酸2−エチルヘキシル60部、メタアクリル酸メチル1
0部、アゾビスイソブチロニトリル 1.5部及び「ア
イソパーG」150部を85℃で8時間反応させて不揮
発分が39.6%の縺鎖状重合体(A)を製造した。
【0029】縺鎖状重合体(A)100部、カーボンブ
ラック40部及び「アイソパーG」660部をボールミ
ルで12時間混練し、更に「アイソパーG」7200部
で希釈して不揮発分1%の着色NAD(A)を製造し
た。
【0030】着色NAD(A)は、1カ月の静置におい
ても沈降物の発生がなく分散安定性の良好な着色NAD
であった。
【0031】縺鎖状重合体(A)100部、カーボンブ
ラック38部、ナフテン酸コバルト2部及び「アイソパ
ーG」660部をボールミルで12時間混練し、更に
「アイソパーG」7200部で希釈して不揮発分1%の
液体現像剤(A)を製造した。
【0032】液体現像剤(A)は、1カ月の静置におい
ても沈降物の発生がなく分散安定性の良好な液体現像剤
であった。
【0033】(実施例2)エチレングリコール0.5モ
ル、ドデカンジオール0.5モル、アジピン酸0.2モ
ル、無水フタル酸0.9モル及びジブチル錫オキサイド
を、220℃で15時間脱水縮合させて、酸価が15の
非水系溶媒に不溶性のポリエステル樹脂(B)を製造し
た。
【0034】非水系溶媒に不溶性のポリエステル樹脂
(B)20部、メタアクリル酸ラウリル70部、メタア
クリル酸エチル10部及びアゾビスイソブチロニトリル
1.5部を溶解混合した後、「アイソパーG」150部
を加えて80℃で10時間反応させて不揮発分が39.
7%の非水系溶媒に不溶性の縺鎖状重合体(B)を製造
した。
【0035】実施例1において、縺鎖状重合体(A)に
代えて縺鎖状重合体(B)を使用した以外は、実施例1
と同様にして、分散安定性の良好な着色NAD(B)及
び液体現像剤(B)を製造した。
【0036】(実施例3)脱水ヒマシ油脂肪酸1モル、
グリセリン3モル及び無水フタル酸4モルを240℃で
15時間脱水縮合させて、酸価が12の非水系溶媒に不
溶性のアルキッド樹脂(C)を製造した。
【0037】実施例1において、アクリル樹脂(A)に
代えて、アルキッド樹脂(C)を使用した以外は、実施
例1と同様にして、分散安定性の良好な着色NAD
(C)及び液体現像剤(C)を製造した。
【0038】(実施例4)トリレンジイソシアネート1
モル、ドデカンジオール0.3モル及びジエチレングリ
コール0.8モルを用いて80℃で15時間反応させ
て、残存イソシアネートが0.1%の非水系溶媒に不溶
性のウレタン樹脂(D)を製造した。
【0039】実施例1において、アクリル樹脂(A)に
代えて、ウレタン樹脂(D)を使用した以外は、実施例
1と同様にして、分散安定性の良好な着色NAD(D)
及び液体現像剤(D)を製造した。
【0040】(実施例5)不溶性アクリル樹脂(A)3
0部、メタアクリル酸ラウリル60部、メタアクリル酸
エチル9部、ジビニルベンゼン1部、ベンゾイルパーオ
キサイド2部及び「アイソパーG」150部を85℃で
8時間反応させて不揮発分が39.5%の非水系溶媒に
不溶性の縺鎖状重合体(E)を製造した。
【0041】実施例1において、縺鎖状重合体(A)に
代えて、縺鎖状重合体(E)を使用した以外は、実施例
1と同様にして、分散安定性の良好な着色NAD(E)
及び液体現像剤(E)を製造した。
【0042】
【発明の効果】本発明の非水系溶媒に不溶性の縺鎖状重
合体は、非水系溶媒に可溶性の特定のアクリル樹脂を構
成する可溶性モノマー成分と非水系溶媒に不溶性の特定
の樹脂を溶解混合させた後、可溶性モノマー成分を共重
合させることにより分子鎖相互の縺れによって捕捉され
るため、非水系溶媒に可溶性の共重合体と不溶性の樹脂
が相互に一体的に結合した非水系樹脂分散液を形成して
いるので、非水系溶媒に安定に分散している。
【0043】このように優れた分散安定性を有する本発
明の縺鎖状重合体は、液体現像剤を構成する定着剤及び
分散剤として使用することによって分散安定性に優れた
液体現像剤を提供することができ、また、塗料用の重合
体としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合後の重合体が非水系溶媒に可溶性と
    なるモノマー混合物に、非水系溶媒に不溶性の樹脂を溶
    解せしめた混合溶液の中で、該モノマー混合物を重合さ
    せることにより、非水系溶媒に不溶性の樹脂と可溶性の
    重合体との相互の縺れによって捕捉された全体として前
    記非水系溶媒に不溶性の縺鎖状重合体が前記非水系溶媒
    中に分散して成ることを特徴とする非水系樹脂分散液。
  2. 【請求項2】 非水系溶媒に不溶性の樹脂が溶解性パラ
    メーター8.3以上のアクリル樹脂、ポリエステル樹
    脂、アルキッド樹脂又はウレタン樹脂であることを特徴
    とする請求項1の非水系樹脂分散液。
  3. 【請求項3】 非水系溶媒に可溶性の重合体が溶解性パ
    ラメーター8.3未満のアクリル樹脂であることを特徴
    とする請求項1の非水系樹脂分散液。
  4. 【請求項4】 重合後の重合体が非水系溶媒に可溶性と
    なるモノマー混合物に、非水系溶媒に不溶性の樹脂を溶
    解せしめた混合溶液の中で、該モノマー混合物を重合触
    媒の存在下で重合させることにより、非水系溶媒に不溶
    性の樹脂と可溶性の重合体との相互の縺れによって捕捉
    された全体として前記非水系溶媒に不溶性の縺鎖状重合
    体を製造すると共に、前記縺鎖状重合体を前記非水系溶
    媒中に分散して成ることを特徴とする非水系樹脂分散液
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 非水系溶媒に不溶性の樹脂が溶解性パラ
    メーター8.3以上のアクリル樹脂、ポリエステル樹
    脂、アルキッド樹脂又はウレタン樹脂であることを特徴
    とする請求項4の非水系樹脂分散液の製造方法。
  6. 【請求項6】 非水系溶媒に可溶性の重合体が溶解性パ
    ラメーター8.3未満のアクリル樹脂であることを特徴
    とする請求項4の非水系樹脂分散液の製造方法。
  7. 【請求項7】 電気絶縁性担体液と着色剤、定着剤及び
    分散剤から成る液体現像剤において、重合後の重合体が
    前記担体液に可溶性となるモノマー混合物に、前記担体
    液に不溶性の樹脂を溶解せしめた混合溶液の中で、該モ
    ノマー混合物を重合させることにより、担体液に不溶性
    の樹脂と可溶性の重合体との相互の縺れによって捕捉さ
    れた全体として前記担体液に不溶性の縺鎖状重合体を使
    用することを特徴とする液体現像剤。
  8. 【請求項8】 電気絶縁性担体液に不溶性の樹脂が溶解
    性パラメーター8.3以上のアクリル樹脂、ポリエステ
    ル樹脂、アルキッド樹脂又はウレタン樹脂であることを
    特徴とする請求項7の液体現像剤。
  9. 【請求項9】 電気絶縁性担体液に可溶性の重合体が溶
    解性パラメータ8.3未満のアクリル樹脂であることを
    特徴とする請求項7の液体現像剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9147354B2 (en) 2010-10-21 2015-09-29 Sato Holdings Kabushiki Kaisha Wristband, continuous body of wristbands, and method for winding wristband

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