JPH0672654A - エレベータカゴ内侵入防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明はエレベータカゴ内侵入防止装置に
関し、特に、エレベータ点検中等における侵入者を簡単
な構成で確実に防止することである。 【構成】 この発明によるエレベータカゴ内侵入防止装
置は、エレベータ(6)の出入口戸袋側枠(4)に設けられた
収納箱(8)に収納された長手変形自在体(9)を、この出入
口戸袋側枠(4)と出入口戸当り側枠(4A)間に伸長して設
けることにより、外部からの侵入を防止する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータカゴ内侵入
防止装置に関し、特に、エレベータ点検中等におけるエ
レベータ内への侵入者を簡単な構成で確実に防止するた
めの新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は、従来用いられていたこの種のエ
レベータカゴ内侵入防止装置の一例を示すもので、１は
乗車枠、２は乗車扉、３はカゴ扉、４はカゴ出入枠であ
り、このカゴ出入枠４の前方の床５上には、エレベータ
６内に人が侵入するのを防止するための柵７が設けられ
ている。従って、前述の構成において、エレベータ６の
点検をする場合には、床５の上にこの柵７を置き、この
柵７により人の侵入を防止している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータカゴ
内侵入防止装置は、以上のように構成されていたため、
次のような課題が存在していた。すなわち、この柵７
は、通常は、機械室又は倉庫等に収容されているため、
このようなエレベータの点検時になると、機械室又は倉
庫等から持ち出さなくてはならず、その搬出及び搬入に
時間と労力がかかり、毎日の作業においては作業者にと
って大きい負担となっていた。

【０００４】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたもので、特に、エレベータ点検中等にお
けるエレベータ内への侵入者を簡単な構成で確実に防止
するようにしたエレベータカゴ内侵入防止装置を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明によるエレベー
タカゴ内侵入防止装置は、エレベータの出入口戸袋側枠
に設けられた収納箱と、前記収納箱内に一端が固定して
収納され係止片を有する長手変形自在体と、前記収納箱
に設けられたカバー体と、前記出入口戸袋側枠と対向す
る出入口戸当り側枠に配設された被係止部とを備え、前
記係止片を前記被係止部に係止することにより前記長手
変形自在体を前記各側枠間に長手形状にて設けるように
した構成である。

【０００６】

【作用】この発明による請求項１のエレベータカゴ内侵
入防止装置においては、収納箱を開き、長手変形自在体
を取り出して、この長手変形自在体の係止片を被係止部
に係止させることにより、この長手変形自在体が伸長し
た状態でエレベータの出入口戸袋側枠に設けられ、外部
からエレベータ内への他人の侵入を防止することができ
る。

【０００７】

【実施例】以下、図面と共にこの発明によるエレベータ
カゴ内侵入防止装置の好適な実施例について詳細に説明
する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を
付して説明する。図１から図６迄は、この発明によるエ
レベータカゴ内侵入防止装置を示すもので、図１は使用
状態を示す斜視図、図２は図１の収納箱を示す構成図、
図３は図２の断面図、図４は収納箱を開けた状態を示す
構成図、図５は収納箱を開けた状態を示す断面図、図６
は被係止部を示す斜視図である。

【０００８】実施例１．図１において、３はエレベータ
６の前部に設けられたカゴ扉、４は出入口戸袋側枠、４
Ａは前記出入口戸袋側枠４に対向配設された出入口戸当
り側枠、８は前記出入口戸袋側枠４に設けられた収納
箱、９はこの収納箱８にその一端９ａが固定されチェー
ン（ロープでも可）等よりなる曲折自在な長手変形自在
体、９Ａは前記出入口戸当り側枠４Ａに設けられ長手変
形自在体９の他端の係止片９ａＡが係止される被係止
部、９Ａａは図６で示されるように、前記被係止部９Ａ
を有し出入口戸当り側枠４Ａに設けられた箱体である。

【０００９】前記収納箱８は、図２から図５で示される
ように構成されている。すなわち、図２から図５におい
て、１０はストッパ１１を有するスライド式の蓋１２の
上部に固定されたロック部可動側、１３はこのロック部
可動側１０に設けられたキー部、１４は前記出入口戸袋
側枠４に設けられ前記ロック部可動側１０と係止できる
ロック部固定側、１５は一対のナット１６を介して前記
収納箱８に設けられ前記長手変形自在体９の一端９ａを
固定するアイボルトで、前記長手変形自在体９は前記収
納箱８の開口１７内に収納されている。

【００１０】この発明によるエレベータカゴ内侵入防止
装置は、前述したように構成されており、以下に、その
動作について述べる。まず、収納箱８のキー部１３内に
キー（図示せず）を挿入して回転すると、ロック部固定
側１４との係止が解除されて蓋１２は図３から図４で示
すようにスライド式に下方に摺動して落下し、開口１７
が解放状態となる。なお、この場合、図５に示すよう
に、ストッパ１１が収納箱８の底板８ａに当接して、蓋
１２の落下が止められるように構成されている。

【００１１】前述の状態で、長手変形自在体９を開口１
７から取り出し、その係止片９ａＡを被係止部９Ａに係
止すると、長手変形自在体９は、図１に示されるように
出入口戸袋側枠４と出入口戸当り側枠４Ａ間に伸長した
長手形状の状態で吊り下げられる。なお、この長手変形
自在体９には、図示していないが、点検中又は作業中等
の札を取り付けておくことができる。また、前記被係止
部９Ａは、図６に示す棒状に限ることなく、フック状等
種々の形状とすることができる。

【００１２】次に、エレベータの点検等が終了した後、
この長手変形自在体９を収納箱８内に収納する場合にお
いては、係止片９ａＡを被係止部９Ａから取り外した
後、この長手変形自在体９を収納箱８内に収納し、キー
部１３にキーを挿入して蓋１２を持ち上げると、蓋１２
は図４及び図５から図２及び図３に示すように閉状態と
なる。この状態で、キーを回転させると、ロック部可動
側１０がロック部固定側１４に係止し、収納状態とな
る。

【００１３】

【発明の効果】この発明による請求項１のエレベータカ
ゴ内侵入防止装置は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、出
入口戸袋側枠に設けられた収納箱内にチェーン等の長手
変形自在体を収納し、エレベータの点検時のみ、この長
手変形自在体を伸長させて各側枠間に設けることができ
るため、従来のように、機械室や倉庫に取りに行く必要
もなく、簡単な動作で済むことになり、大幅な作業の簡
略化を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるエレベータカゴ内侵入防止装置
の使用状態を示す斜視図である。

【図２】図１の収納箱を示す構成図である。

【図３】図２の断面図である。

【図４】収納箱を開けた状態を示す構成図である。

【図５】収納箱を開けた状態を示す断面図である。

【図６】被係止部を示す斜視図である。

【図７】従来のエレベータカゴ内侵入防止装置を示す斜
視図である。

【符号の説明】

４ 出入口戸袋側枠 ４Ａ 出入口戸当り側枠 ６ エレベータ ８ 収納箱 ９ 長手変形自在体 ９ａ 一端 ９Ａ 被係止部 ９ａＡ 係止片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータの出入口戸袋側枠に設けられ
   た収納箱と、前記収納箱内に一端が固定して収納され係
   止片を有する長手変形自在体と、前記収納箱に設けられ
   たカバー体と、前記出入口戸袋側枠と対向する出入口戸
   当り側枠に配設された被係止部とを備え、前記係止片を
   前記被係止部に係止することにより前記長手変形自在体
   を前記各側枠間に長手形状にて設けるように構成したこ
   とを特徴とするエレベータカゴ内侵入防止装置。