JPH0672406B2 - 舗装機械における合材の送出し量制御方法 - Google Patents

舗装機械における合材の送出し量制御方法

Info

Publication number
JPH0672406B2
JPH0672406B2 JP11554891A JP11554891A JPH0672406B2 JP H0672406 B2 JPH0672406 B2 JP H0672406B2 JP 11554891 A JP11554891 A JP 11554891A JP 11554891 A JP11554891 A JP 11554891A JP H0672406 B2 JPH0672406 B2 JP H0672406B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
height
screed
composite material
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11554891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04319105A (ja
Inventor
文夫 後藤
明夫 石井
Original Assignee
株式会社新潟鉄工所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社新潟鉄工所 filed Critical 株式会社新潟鉄工所
Priority to JP11554891A priority Critical patent/JPH0672406B2/ja
Publication of JPH04319105A publication Critical patent/JPH04319105A/ja
Publication of JPH0672406B2 publication Critical patent/JPH0672406B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルトフィニッ
シャ等の舗装機械における合材の送出し量制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】路上表層再生工法等によって、既設のア
スファルト舗装路面の修復を行う際に使用される路上切
削混合機や、一般的なアスファルトフィニッシャ等の機
械は、ダンプトラック等から投入されたアスファルト合
材を受け入れるホッパと、このホッパ内の合材を所定量
ずつ搬送するバーフィーダと、このバーフィーダによっ
て搬送された合材を、路面の幅方向へ移送しつつ、路面
上に均等に送り出すスクリュと、路面上に送り出された
アスファルト合材を敷き均すスクリード等を走行車両に
搭載した構成となっている。
【0003】上記のような舗装機械に設備される合材の
送出し量制御装置として、従来、スクリードの前方に滞
留する合材の高さが一定の高さ以上になると、その合材
に押されて揺動するパドルを設け、該パドルによりスイ
ッチをオン/オフさせてスクリュの回転等を制御するこ
とにより、スクリュ等による合材の送出し量を制御する
ようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の合材の送出し量制御方法では、路面に送り出され終
わった合材量でスクリュの回転等を制御するため、制御
遅れが生じやすく、安定した舗装ができないという問題
点がある。
【0005】本発明は、予測舗装厚に基づき合材の送出
し量を制御して安定した舗装を行うことができる舗装機
械における合材の送出し量制御方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、走行車両に、合材を収容するホッパ
と、合材の送出し装置、及び角度調節手段によって前後
方向の傾斜角度を制御されるスクリードが設けられ、ホ
ッパから合材を送出し装置で取り出して路面の幅方向へ
送り出し、路面上に送り出された合材をスクリードで敷
き均す舗装機械において、上記スクリードに路面からの
高さを検出する基準センサを付設し、また上記走行車両
に、舗装方向に所定の間隔で並ぶ二つ以上の測定地点の
高さを高さセンサによって測定する測定装置と、該測定
装置によって測定された測定値から上記スクリードで敷
き均された合材の舗装厚を算出するとともに、上記基準
センサの検出信号と上記舗装厚に基づいて、これから舗
装される予測舗装厚を算出するコントローラを設け、上
記予測舗装厚に基づいて送出し装置をコントローラで制
御して合材の送出し量を制御する構成とした。
【0007】
【作用】コントローラは、測定装置によって測定された
測定値から合材の舗装厚を算出する。またコントローラ
は、基準センサの検出信号と上記で算出した舗装厚に基
づいて、これから舗装される予測舗装厚を算出し、この
予測舗装厚に基づき送出し装置を制御して合材の送出し
量を調節する。
【0008】このように、これから行われる舗装の厚さ
を予測し、直ちに合材の送出し量を制御するので、制御
遅れを生じることがなく、舗装は安定よく良好に行われ
るようになる。
【0009】
【実施例】図1ないし図6は、本発明が適用されるアス
ファルトフィニッシャの一例を示すもので、図中符号1
は走行車両である。走行車両1は操向車輪2aと駆動車
輪2bとを備え、運転席に着いたオペレータによって運
転される。走行車両1には、ホッパ5と、バーフィーダ
6L,6R、固定スクリュ7L,7R、移動スクリュ8
L,8R、及びスクリード9L,9Rが設けられてい
る。なお、上記及び図において、「L」は左、「R」は
右を示すが、煩雑であるので、紛らわしくない限り、以
下これを省いて説明する。
【0010】ホッパ5は、走行車両1の前部に設けられ
ており、アスファルト合材を収容する。バーフィーダ6
は、ホッパ5の底部から後方にかけて設けられ、ホッパ
5内の合材を、ホッパ5の排出口5aから後方へ移送す
る。また、固定スクリュ7と移動スクリュ8とは、バー
フィーダ6で移送されてきた合材を路面の幅方向へ送り
出す。スクリード9はスクリュ7,8によって路面に送
り出された合材を平らに敷き均す。ホッパ5の排出口5
aはゲート11によって開閉される。
【0011】左右一対のスクリード9は、左右一対のレ
ベリングアーム12(図2では手前側のものしか示され
ていない)の後端部に取り付けられたスクリードフレー
ム9aに、互いに前後に位置をずらして支持されてお
り、油圧シリンダ等の移動装置(図示せず)によって左
右に動かされて敷き均し幅を変える。レベリングアーム
12は、走行車両1のほぼ中央側面に設けられた支持軸
12aに上下に回動自在に枢着されている。支持軸12
aは、ピボットシリンダ(角度調節手段)16によって
上下に移動され、スクリード9の傾斜角度(アタック
角)を調整する。バーフィーダ6とスクリュ7,8及び
ゲート11等は合材の送出し装置17を構成している。
【0012】符号3は左右にそれぞれ設けられた測定装
置である。測定装置3は、測定アーム4の先端に設けら
れた第1の高さセンサ13と、測定アーム4の中央部に
設けられて第1の高さセンサ13と対をなす第2の高さ
センサ14と、測定アーム4の傾斜角を測定する傾斜セ
ンサ10とから構成されている。測定アーム4の基端
(図2中右端)はスクリードフレーム9aに支持され、
これにより測定アーム4はスクリード9と一緒に傾動す
る。
【0013】第1および第2の高さセンサ13,14は
種々のものが考えられるが、ここでは超音波を利用した
センサが用いられる。また、図5に示すように上記両セ
ンサ13,14の距離Mは、第2の高さセンサ14とス
クリード9の後端との距離の1/2(整数分の1であれ
ば良い)に設定され、両センサ13,14のスクリード
9に対する相対的な高さH0(図6)は、スクリード9
および測定アーム4等がいかなる傾きの場合でも常に一
定の値になるように設定されている。符号15は走行車
両1の前部下端に設けられた走行距離算出用の距離セン
サである。
【0014】図1における符号20は走行車両1に搭載
されたディーゼルエンジンであり、このディーゼルエン
ジン20によって油圧ポンプ21が駆動されるようにな
っている。上記油圧ポンプ21から吐出された作動油
は、圧力配管22によって一対の電磁比例制御弁23へ
導かれ、これら電磁比例制御弁23によって作動油の流
量が各々調整された後、一対の圧力配管24によって一
対の油圧モータ25へ各々導かれる。また、左右の油圧
モータ25から各々吐出された作動油は、一対の戻り配
管26によって電磁比例制御弁23へ各々導かれた後、
戻り配管27によって作動油タンク28へ戻され、さら
に、この作動油タンク28内に貯蔵されている作動油が
吸込み配管29によって油圧ポンプ21へ導かれるよう
になっている。
【0015】上記電磁比例制御弁23は、電磁石によっ
てポペットやスプールを移動させることにより、左右の
油圧モータ25へ供給される作動油の流量を各々制御す
るもので、電磁力が電磁石のコイルに供給される励磁電
流の大きさにほぼ比例する性質を利用している。すなわ
ち、電磁比例制御弁23に供給される励磁電流が大とな
る程、左右の油圧モータ25へ供給される作動油の流量
が大となる。これら左右の油圧モータ25は、スプロケ
ットとローラチェーン(図示せず)を介して、各バーフィ
ーダ6を各々駆動すると共に、各スクリュ7,8を各々
回転駆動するためのものであり、これら油圧モータ25
に供給される作動油の流量を増減することにより、スク
リュ7,8等の回転速度が任意に調整できるようになっ
ている。
【0016】また、符号32は左右のゲート駆動用油圧
シリンダであり、ホッパ5の後端の左右の排出口5aに
各々開閉自在に設けられた左右のゲート11の開閉度を
各々調整するためのもので、これらの油圧シリンダ32
には、前記油圧ポンプ21からソレノイドバルブ33を
介して作動油が各々供給されるようになっている。すな
わち左ソレノイドバルブ33Lの一方のソレノイド33
aLがオンとされると、このソレノイドバルブ33Lを
介して油圧シリンダ32Lへ正方向に作動油が供給さ
れ、左ゲート11Lが閉じられ、逆に、他方のソレノイ
ド33bLがオンとされると、油圧シリンダ32Lへ逆
方向に作動油が供給され、ゲート11Lが開かれる。同
様に、右ソレノイドバルブ33Rの一方のソレノイド3
3aRがオンとされると、このソレノイドバルブ33R
を介して油圧シリンダ32Rへ正方向に作動油が供給さ
れ、ゲート11Rが閉じられ、逆に、他方のソレノイド
33bRがオンとされると、油圧シリンダ32Rへ逆方
向に作動油が供給され、ゲート11Rが開かれるように
なっている。
【0017】さらに、符号34は、車両中央部側のスク
リード9の前方(図1で上)であって、各固定スクリュ
7の合材が送り出される側の端部である外端部近くの所
定の高さ位置に、スクリードフレーム9aに支持されて
配置され、そこに滞留する合材の路面からの高さ(合材
までの距離)を非接触で検出する左右のセンタセンサで
あり、特定の周波数の超音波を下方へ向けて発射してか
ら、合材表面で反射して戻ってくるまでの超音波伝播時
間に基づいて、合材の高さに対応した検出データを後述
するコントローラ35へ出力する。同様に符号36は、
スクリード9の左右端に各々設けられた左右のエンドプ
レート37と、各移動スクリュ8の合材が送り出される
側の端部である外端部との間の所定の高さ位置に、スク
リード9の移動フレーム(図示せず)に支持されて配置
され、エンドプレート37の近くに滞留する合材の路面
からの高さ(合材までの距離)を非接触で検出する左右
のサイドセンサであり、各センタセンサ34と同様に超
音波伝播時間に基づいて、合材の高さに対応した検出デ
ータをコントローラ35へ出力する。
【0018】符号18(図2)はスクリード9と一体的
に上下動するように取り付けられたL字状の基準アーム
である。基準アーム18の基端側(図2中右側)はスク
リードフレーム9aに固定され、基準アーム18の先端
には路面との距離を測定する基準センサ(第3の高さセ
ンサ)19が取り付けられている。基準センサ19は前
記第2の高さセンサ14とスクリード9の後端のちょう
ど中央部分に配置されており、結局、スクリード5の後
端と基準センサ19、基準センサ19と第2の高さセン
サ14、および第2の高さセンサと第1の高さセンサ1
3は、それぞれ同じ距離Mずつ離して配置されている。
基準センサ19には、前記第1および第2の高さセンサ
13,14と同様、超音波センサが利用される。
【0019】コントローラ35は、各ソレノイドバルブ
33に対して切換制御信号Vを個々に出力し、また、左
右の比例弁アンプ41へ電流指令値(電圧信号)Eを出
力する。各比例弁アンプ41はコントローラ35から出
力された各電流指令値Eに各々対応する励磁電流を電磁
比例制御弁23へ出力する。
【0020】符号42は移動スクリュ8によってエンド
プレート37の内側まで送り出されて、スクリード9の
前方に滞留すべき合材量を設定するためのサイド合材量
設定器、43はスクリード9の前方であって、固定スク
リュ7の外端部近傍に滞留すべき合材量を設定するため
のセンタ合材量設定器であり、いずれも左右別々に設け
られている。
【0021】図4に示すように、第1、第2の高さセン
サ13,14、傾斜センサ10、および距離センサ15
には演算装置50が接続され、また基準センサ19には
演算装置51が接続されている。
【0022】演算装置50は、高さセンサ13,14お
よび傾斜センサ10のアナログ出力を受け、これをデジ
タル出力に変換するA/D(アナログーデジタル)変換
器52と、このA/D変換器52及び距離センサ15の
各デジタル出力が入力されるI/O(入力ー出力)イン
ターフェイス53と、このI/Oインターフェイス53
からのデータに基づいて演算を行う演算部54と、この
演算部54で得られた数値を入力して記憶し、また演算
部54に出力するデータ記憶部55とから構成されてい
る。
【0023】演算装置51は、前記基準センサ19のア
ナログ出力を受け、これをデジタル出力に変換するA/
D変換器56と、このA/D変換器56のデジタル出力
が入力されるI/Oインターフェイス57と、このI/
Oインターフェイス57からのデータに基づいて演算を
行なうとともに前記演算部54と電気的に接続された演
算部58と、該演算部58で演算された数値をデータ加
工するI/Oインターフェイス59とから構成されてい
る。そして、I/Oインターフェイス59から出力され
る信号は、図示せぬ油圧回路中に介装された電磁弁60
に送られ、該電磁弁60が操作されて前記ピボットシリ
ンダ16が伸縮操作されるようになっている。
【0024】演算装置50は、車両1が両高さセンサ1
3,14の離隔距離を走行する毎に高さセンサ13,1
4から送られてくる測定信号に基づいて所要の演算を
し、他方演算装置51は車両1が走行するときは常に所
要の演算をする。
【0025】演算部54の主な演算内容は、 一対の高さセンサ13,14によって同時に測定さ
れた二つの測定地点の高低差から舗装厚Tを算出するこ
と。 上記算出した舗装厚Tのうち連続する複数点を選ん
でその平均値Taを算出すること。 該算出した舗装厚の平均値Taと目標舗装厚T0
の差εを算出することである。
【0026】また、演算部58の主は演算内容は、 アスファルトフィニッシャの作動が定常状態になっ
たときのデータをもとに、基準センサ19で測定される
制御目標値L0を算出し、それに基づきスクリード9を
制御させるべくピボットシリンダ16の操作量LPを算
出すること。 基準センサ19の測定値Lと前記制御目標値L0
差Eを算出すること。 前記演算部54で求めた目標舗装厚T0と実際の平
均舗装厚Taとの差εがある範囲を越えるとき、前記基
準センサ19で測定される制御目標値L0に対し適切な
補正を行うことである。
【0027】なお、上記基準センサ19で測定される測
定値Lが制御目標値L0 からずれるとき、このずれをな
くすようスクリード9を制御するが、そのときの制御は
あらかじめ種々の実験を基に演算部に入力されている記
憶データに基づいて行われる。
【0028】ここで、一対の高さセンサ13,14によ
って同時に測定された二つの測定地点P1,P2、P2
3、P3,P4…の高低差δ1,δ2,δ3…を演算する方
法、および各測定地点P1,P2……の舗装厚Tを演算す
る方法を図5および図6に基づいて説明する。
【0029】まず、高低差δは次の数式1によって算出
する。
【数1】δ=H2ー(H1ーMTanθ1
【0030】ここで、上記符号は以下の意味をもつ。 H1:第1の高さセンサ13によって検出された値 H2:第2の高さセンサ14によって検出された値 M :第1,第2の高さセンサ13,14間の距離 θ1:測定アーム4の傾き
【0031】上記高低差δに基づき舗装厚Tは次の数式
2によって算出される。
【数2】T=H21+δーMTanθ2ーH0
【0032】ここで、上記符号は以下の意味をもつ。 H21:第2の高さセンサ14によって検出された値 δ :上記数式1で算出された値 M :上記と同様 θ2:測定アーム4の傾き H0:高さセンサ14とスクリード9との高低差
【0033】上記数式1、数式2は高低差δと舗装厚T
の算出方法を分かり易くするために示したもので、図2
および図5に示したアスファルトフイニッシャで示す測
定装置3によるものとは若干異なる。実際に、本実施例
の測定装置3によって測定するには、車両1がスクリー
ド9と第2の高さセンサ14との離隔距離2Mではな
く、両高さセンサ13,14の離隔距離M走行するごと
に舗装厚Tを算出する。
【0034】なお、上記数式1、数式2では、高低差δ
および舗装厚Tは傾きθを考慮していないので実際の値
との間に若干の差はあるが、傾きθは極めて小さいので
無視できる。演算装置50,51はコントローラ35を
構成している。
【0035】次に、上記のように構成されたアスファル
トフィニッシャにおける合材送出し量の自動制御につい
て説明する。センタセンサ34とサイドセンサ36のみ
による制御は図8のフローチャートのように行われる。
コントローラ35は、図8に示すステップSP1におい
て、サイド合材量設定器42によって設定された設定
値、すなわち、固定スクリュ7および移動スクリュ8に
よって送り出され、エンドプレート37の内側で滞留す
べき合材量に対応した値を取り込んだ後、次のステップ
SP2において、サイドセンサ36によって検出された
合材の高さに対応する検出データを取り込み、そして、
次のステップSP3において、移動スクリュ8および固
定スクリュ7の回転速度を決定する。この場合、コント
ローラ35は、サイドセンサ36の検出データに基づい
て、合材の高さを、図3に示すように、高域、中域、低
域の3段階に分類する。
【0036】すなわち、合材の高さがサイド合材量設定
器42によって設定された設定値とほぼ等しかった場合
は中域と判断し、設定値よりも大であった場合は高域と
判断し、設定値よりも小であった場合は低域と判断す
る。さらに、図7に示すように、高域、中域、低域の各
検出域毎に、サイドセンサ36の検出データの変化傾向
を、増加、一定、減少の3段階に分類する。そして、高
域で増加傾向にあると判断した場合は、スクリュ7,8
の回転速度を大幅に下げ、高域で一定であると判断した
場合は、スクリュ7,8の回転速度を少し下げ、逆に、
低域で一定であると判断した場合は、スクリュ7,8の
回転速度を少し上げ、低域で減少傾向にあると判断した
場合は、スクリュ7,8の回転速度を大幅に上げ、上記
以外の場合であると判断した場合は、スクリュ7,8の
回転速度を現状のまま維持すべきであると決定する。
【0037】次のステップSP4においては、上記ステ
ップSP3で決定されたスクリュ回転速度に対応した電
流指令値Eを、D/A変換器によってアナログ信号に変
換した後、比例弁アンプ41へ出力する。これにより比
例弁アンプ41は、コントローラ35から出力された電
流指令値Eに対応した励磁電流を電磁比例制御弁23へ
供給するので、電磁比例制御弁23を介して油圧モータ
25へ供給される作動油の流量が電流指令値Eに応じた
値に調整され、この結果、スクリュ7,8の回転速度、
およびこのスクリュ7,8と連動して駆動されるバーフ
ィーダ6の搬送速度が、電流指令値Eに応じた値とな
る。このようにして、スクリュ7,8によって、エンド
プレート37の内側へ送り出されて滞留する合材量が、
常に、サイド合材量設定器42によって設定された値と
なるように制御される。
【0038】次に、ステップSP5において、コントロ
ーラ35は、センタ合材量設定器43によって設定され
た設定値、すなわち、固定スクリュ7の外端部近傍に滞
留すべき合材量に対応した値を取り込んだ後、次のステ
ップSP6において、センタセンサ34によって検出さ
れた合材の高さに対応する検出データを取り込み、そし
て、次のステップSP7において、ゲート11の開閉度
を決定する。
【0039】この場合、コントローラ35は、センタセ
ンサ34の検出データに基づいて、合材の高さを、高
域、中域、低域の3段階に分類し、すなわち、合材の高
さがセンタ合材量設定器43によって設定された設定値
とほぼ等しかった場合は中域と判断し、設定値よりも大
であった場合は高域と判断し、設定値よりも小であった
場合は低域と判断し、さらに、図7に示すように、各検
出域毎に、センタセンサ34の検出データの変化傾向
を、増加、一定、減少の3段階に分類する。そして、高
域で増加傾向にあると判断した場合は、ゲート11を大
幅に閉じ、高域で一定であると判断した場合は、ゲート
11を少し閉じ、逆に、低域で一定であると判断した場
合は、ゲート11を少し開き、低域で減少傾向にあると
判断した場合は、ゲート11を大幅に開き、上記以外の
場合であると判断した場合は、ゲート11の開閉度を現
状のまま維持すべきであると決定する。
【0040】ここで、センタセンサ34は固定スクリュ
7の合材が送り出される側の端部近傍に配置されてお
り、この位置は合材の一連の流れの途中にあることか
ら、たとえスクリード9の移動に応じて移動スクリュ8
が左右に移動する場合でも、バーフィダ6から送られて
くる合材の量が多すぎる場合あるいは少なすぎる場合に
は、ただちにそこに滞留する合材の高さの変化となって
表れる箇所であり、このような位置にセンサを設けてい
るので、高精度の制御が実現できる。
【0041】次のステップSP8においては、上記ステ
ップSP7で決定されたゲート開閉度に応じたバルブ駆
動信号Vがソレノイドバルブ33へ供給され、これによ
り、油圧シリンダ32が駆動されてゲート11の開閉度
が調整され、この結果、ホッパ5内から排出口5aを介
してバーフィダ6によって搬送される合材量が調整され
る。このようにして、スクリード9の前方であって、セ
ンタセンサ34の下方に滞留する合材量が、常に、セン
タ合材量設定器43によって設定された値となるように
制御される。
【0042】基準センサ19による合材送出し量の制御
は図9のフローチャートに示す通りである。すなわち、
コントローラ35は、基準センサ19によって検出され
た路面からの高さと、測定装置3の測定信号に基づいて
算出された舗装厚H1から、左右の予測舗装厚H2を算出
する。
【0043】更にコントローラ35は次の数式3と数式
4を演算し、予測舗装厚H2が目標舗装厚よりも大きけ
れば、合材の送出し量が増えるように、また小さければ
合材送出し量が減ずるように、各比例弁アンプ41に個
々に指令QARを出す。なお、数式4は右の基準センサ
19Rの場合であり、左の基準センサ19Lもこれと同
様である。
【0044】
【数3】(H1ーH2)×C=QH
【0045】
【数4】QR+QH=QAR
【0046】ここで、上記符号は以下の意味をもつ。 H1;舗装厚 H2;予測舗装厚 C ;舗装幅による定数 QR;右側設定指令値 QH;補正値
【0047】図のアスファルトフィニッシャは、センタ
センサ34とサイドセンサ36、及び基準センサ19の
二つの制御系をそれぞれ単独に働かせて合材送出し量を
制御することもできる構成とされているが、一般には上
記二系統を同時に働かせて合材の送出し量を制御する。
この場合、通常、基準センサ19系の制御内容により、
センタセンサ34とサイドセンサ36による制御内容を
修正してアスファルト合材の送出し量を制御する。
【0048】具体的に言えば、例えば、右のサイドセン
サ36Rと右のセンタセンサ34Rが、図7において高
域−増加を検出していても、予測舗装厚が目標舗装厚よ
りも厚いという結果が出された場合は、コントローラ3
5は「スクリュ8Rの回転速度を大幅に下げる」、「ゲ
ート11Rを大幅に閉じる」の指令を出さずに、1ラン
ク下の「少し下げる」、「少し閉じる」か、2ランク下
の「現状維持」の指令を出す。
【0049】なお、上述した実施例においては、各ゲー
ト11の開閉度によって、各バーフィーダ6によって搬
送される合材の搬送量を調整するようにしたが、各スク
リュ7,8と各バーフィーダ6が各々別個の油圧モータ
等によって駆動される構成とされていて、電磁比例制御
弁によって各々別個に速度制御可能である場合において
は、各バーフィーダ6を駆動する油圧モータ等の回転速
度を変化させて、合材の搬送量を調整するようにしても
勿論構わない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、走行車
両に、合材を収容するホッパと、合材の送出し装置、及
び角度調節手段によって前後方向の傾斜角度を制御され
るスクリードが設けられ、ホッパから合材を送出し装置
で取り出して路面の幅方向へ送り出し、路面上に送り出
された合材をスクリードで敷き均す舗装機械において、
上記スクリードに路面からの高さを検出する基準センサ
を付設し、また上記走行車両に、舗装方向に所定の間隔
で並ぶ二つ以上の測定地点の高さを高さセンサによって
測定する測定装置と、該測定装置によって測定された測
定値から上記スクリードで敷き均された合材の舗装厚を
算出するとともに、上記基準センサの検出信号と上記舗
装厚に基づいて、これから舗装される予測舗装厚を算出
するコントローラを設け、上記予測舗装厚に基づいて送
出し装置をコントローラで制御して合材の送出し量を制
御する構成とされているので、路面に大きい凹凸があっ
たような場合でも、いち早く合材の送出し量を制御して
安定した舗装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する舗装機械における合材の送
出し量制御装置の一例を示すブロック図である。
【図2】 本発明を実施するアスファルトフィニッシャ
の側面図である。
【図3】 サイドセンサとセンタセンサの検出域の説明
図である。
【図4】 演算装置とピボットシリンダ制御系のブロッ
ク図である。
【図5】 一対の高さセンサと基準センサ等の配置図で
ある。
【図6】 舗装厚を求めるための説明図である。
【図7】 実施例におけるサイドセンサとセンタセンサ
の各検出結果と制御内容との関係の説明図である。
【図8】 サイドセンサとセンタセンサによる制御のフ
ロー図である。
【図9】 予測舗装厚による制御のフロー図である。
【符号の説明】
1 走行車両 3L,3R 測定装置 5 ホッパ 6L,6R フィーダ 7L,7R 固定スクリュ 8L,8R 移動スクリュ 9L,9R スクリード 11L,11R ゲート 13L,13R 高さセンサ 14L,14R 高さセンサ 16 ピボットシリンダ(角度調節手段) 17L,17R 送出し装置 19L,19R 基準センサ 35 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両に、合材を収容するホッパと、
    合材の送出し装置、及び角度調節手段によって前後方向
    の傾斜角度を制御されるスクリードが設けられ、ホッパ
    から合材を送出し装置で取り出して路面の幅方向へ送り
    出し、路面上に送り出された合材をスクリードで敷き均
    す舗装機械において、上記スクリードに路面からの高さ
    を検出する基準センサを付設し、また上記走行車両に、
    舗装方向に所定の間隔で並ぶ二つ以上の測定地点の高さ
    を高さセンサによって測定する測定装置と、該測定装置
    によって測定された測定値から上記スクリードで敷き均
    された合材の舗装厚を算出するとともに、上記基準セン
    サの検出信号と上記舗装厚に基づいて、これから舗装さ
    れる予測舗装厚を算出するコントローラを設け、上記予
    測舗装厚に基づいて送出し装置をコントローラで制御し
    て合材の送出し量を制御することを特徴とする舗装機械
    における合材の送出し量制御方法。
JP11554891A 1991-04-19 1991-04-19 舗装機械における合材の送出し量制御方法 Expired - Fee Related JPH0672406B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11554891A JPH0672406B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 舗装機械における合材の送出し量制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11554891A JPH0672406B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 舗装機械における合材の送出し量制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04319105A JPH04319105A (ja) 1992-11-10
JPH0672406B2 true JPH0672406B2 (ja) 1994-09-14

Family

ID=14665268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11554891A Expired - Fee Related JPH0672406B2 (ja) 1991-04-19 1991-04-19 舗装機械における合材の送出し量制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0672406B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102704378A (zh) * 2012-05-24 2012-10-03 三一重工股份有限公司 一种摊铺机及其料位的控制方法和装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL2325390T5 (pl) * 2009-10-20 2019-12-31 Joseph Vögele AG Deska równająca i zespół maszynowy do budowy dróg
DK3228981T3 (en) * 2014-03-18 2019-01-21 Moba Mobile Automation Ag Road finishing machine with layer thickness sensing device and method for recording the thickness of an applied material layer
CN114382264A (zh) * 2020-10-19 2022-04-22 广东博智林机器人有限公司 一种铺料设备及其控制方法、装置、存储介质
CN114960365B (zh) * 2022-06-01 2024-04-09 广东省水利水电第三工程局有限公司 基于bim技术的浇筑车装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102704378A (zh) * 2012-05-24 2012-10-03 三一重工股份有限公司 一种摊铺机及其料位的控制方法和装置
CN102704378B (zh) * 2012-05-24 2015-04-22 三一重工股份有限公司 一种摊铺机及其料位的控制方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04319105A (ja) 1992-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5529434A (en) Paving material machine having hopper capacity and compensating tunnel capacity
US5575583A (en) Apparatus and method for controlling the material feed system of a paver
US3967912A (en) Paver feed control
CA2932429C (en) Automatic baffle control for truck-receiving hopper of material transfer vehicle
CN101959741B (zh) 转向操纵装置
US3678817A (en) Material control system for a finishing machine
CN104619555A (zh) 搅拌筒的驱动装置
JPH0672406B2 (ja) 舗装機械における合材の送出し量制御方法
CN110241689A (zh) 滑模摊铺机和用于操作滑模摊铺机的方法
EP1256508B1 (en) Automatic tracking control for work machines
JPH0816321B2 (ja) 舗装機械における合材の送出し量制御方法
US20230295885A1 (en) Automatic material feed adjustment system
JP2635191B2 (ja) 舗装機械の合材撒き出し量制御装置
WO1999066132A1 (en) Road surface dressing machine and control apparatus therefor
RU2411320C2 (ru) Перегрузочное транспортное средство для транспортировки материала, используемое при укладке асфальтового покрытия
US11585052B2 (en) Milling machine having a hydraulic dampening system
US11015305B1 (en) Milling machine having a hydraulic dampening system
JP2501754B2 (ja) 舗装機械における合材の移送装置
JP2017036540A (ja) 道路機械
JPH1163218A (ja) 電子制御式hst装置
JP3459741B2 (ja) バックホウ
JP3491739B2 (ja) アンローダの姿勢制御装置
JPS6115047Y2 (ja)
JPH0523604Y2 (ja)
JPH11226444A (ja) 自走式破砕機の油圧駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19950307

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees