JPH0672135U - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents
パッファ形ガス遮断器Info
- Publication number
- JPH0672135U JPH0672135U JP1252393U JP1252393U JPH0672135U JP H0672135 U JPH0672135 U JP H0672135U JP 1252393 U JP1252393 U JP 1252393U JP 1252393 U JP1252393 U JP 1252393U JP H0672135 U JPH0672135 U JP H0672135U
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- puffer
- rod
- conductor
- circuit breaker
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遮断中期の電流の位相がピーク値付近になっ
ても遮断性能が低下しないパッファ形ガス遮断器を提供
する。 【構成】 遮断中期に固定アーキングコンタクト4と可
動アーキングコンタクト7との間に生じたアーク19に
よって絶縁ガスが加熱されこの絶縁ガスが駆動ロッド8
の内部及びパッファ室9にはいり込んで高温,高圧化
し、これによって遮断完了の直前でパッファ室9からア
ーク19へ吹き付けられた後の絶縁ガスがガス密度の低
下を生じないように、駆動ロッド8に延長孔8bと逃げ
孔8cとを形成する。
ても遮断性能が低下しないパッファ形ガス遮断器を提供
する。 【構成】 遮断中期に固定アーキングコンタクト4と可
動アーキングコンタクト7との間に生じたアーク19に
よって絶縁ガスが加熱されこの絶縁ガスが駆動ロッド8
の内部及びパッファ室9にはいり込んで高温,高圧化
し、これによって遮断完了の直前でパッファ室9からア
ーク19へ吹き付けられた後の絶縁ガスがガス密度の低
下を生じないように、駆動ロッド8に延長孔8bと逃げ
孔8cとを形成する。
Description
【0001】
本考案は、パッファ室の絶縁ガスをアークに吹きつけて消弧するパッファ形ガ ス遮断器に関する。
【0002】
電力用遮断器として、パッファ形ガス遮断器が用いられる。
【0003】 従来のパッファ形ガス遮断器の構造を図3に示す。図のように、パッファ形ガ ス遮断器は絶縁ガスを充填したタンク6内に収容した固定ユニット1と可動ユニ ット2とで構成される。固定ユニット1は、中空の冷却筒21と、冷却筒21の 一端に設けた複数の固定主コンタクト3と、その内部中央に支持部18を介して 設けた固定アーキングコンタクト4とで構成される。20は導体、27はコンタ クトである。
【0004】 一方、可動ユニット2は、支持碍子16を介して固定部15に取り付けられる とともにコンタクト28を介して導体23と接続された支持導体22と、連結軸 5を介して駆動手段に連結されるとともに先端部に可動アーキングコンタクト7 を有し支持導体22に対して摺動自在に図中の左右方向へ駆動される駆動ロッド 8と、駆動ロッド8の先端に一体的に形成されるとともに駆動ロッド8との間に パッファ室9を形成するパッファシリンダ10と、可動アーキングコンタクト7 を覆うようにしてパッファシリンダ10に嵌合されるとともに中間部に固定アー キングコンタクト4を挿通するための挿通孔11を有し、かつ可動アーキングコ ンタクト7に被せた流路ガイド7aとの間に流路12を形成する絶縁ノズル13 と、パッファシリンダ10の先端に形成した可動主コンタクト14と、駆動ロッ ド8とパッファシリンダ10との間に摺動自在に設けられるとともに中空ロッド 17bを介して支持導体22に固定されたピストン17と、冷却筒21と支持導 体22とにわたって設けられた絶縁筒29とで構成される。駆動ロッド8,支持 導体22には絶縁ガスが通る連通孔8a,17aが形成されており、絶縁ガスを 駆動ロッド8の内部からタンク6の内部へ放出するためのタイミングを調整する ためにピストン17の右側であって中空ロッド17bの内側には長さを増減して タイミングを図るための筒部17cが形成されている。ここで、コンタクトを主 コンタクトとアーキングコンタクトとに分けたのは、適正な使用ができるように 機能分散を図ったものである。
【0005】 斯かるパッファ形ガス遮断器においては、駆動ロッド8が図3中の左方へ駆動 されて投入する際に、挿通孔11,連通孔17a,8aからパッファ室9に絶縁 ガスが吸入される。投入が終了すると、図4(a)に示すように固定主コンタク ト3と可動主コンタクト14とが接触しかつ固定アーキングコンタクト4と可動 アーキングコンタクト7とが接触し、パッファ室9には絶縁ガスが充満する。投 入状態から駆動ロッド8を右方へ駆動すると、その初期から中期にかけては固定 アーキングコンタクト4と可動アーキングコンタクト7との間に生じるアークに よって絶縁ガスが加熱され、この加熱されて膨張した絶縁ガスがパッファ室9と 筒部17cによって閉塞された駆動ロッド8の内部へ移動して溜まり、これらの 部分での圧力が上昇する。このあと更に駆動ロッド8が右方へ移動すると、図4 (c)に示すように絶縁ノズル13から固定アーキングコンタクト4が抜けると 同時に連通孔8aが筒部17cから開放され、これによりパッファ室9に溜まっ た絶縁ガスが膨張して流路12を介してアーク19に吹きつけられ、アーク19 は冷却されて消弧される。
【0006】
ところが、図4(b)の状態のときに電流の位相が図2の(イ)で示すピーク 値付近にある場合はアーク19によるエネルギーが大きすぎ、駆動ロッド8の内 部での温度や圧力が過大となって図4(c)で示すように絶縁ガスがパッファ室 9から放出されて膨張した状態のときには、固定アーキングコンタクト4と可動 アーキングコンタクト7との間では絶縁ガスの密度が低下して遮断性能が低下す る。
【0007】 一方、筒部17bを除去すれば図4(b)の状態のときに駆動ロッド8の内部 とタンク6の内部とが常に連通して加熱された絶縁ガスがタンク6内へ逃げるた めに駆動ロッド8の内部での温度,圧力が過大になることはないが今度は図4( b)の状態のときに密閉されていないために熱せられた絶縁ガスがパッファ室9 へあまり移動せず、図4(c)の状態のときのアーク19への絶縁ガスの吹付力 が低下してやはり遮断性能が低下する。吹付力の低下は、特に図4(b)の状態 のときに電流位相が図2の(ロ)で示す零点付近にある場合にその傾向が著しい 。
【0008】 そこで本考案は、斯かる課題を解決したパッファ形ガス遮断器を提供すること を目的とする。
【0009】
斯かる目的を達成するめための本考案の構成は、絶縁ガスが充填されたタンク 内に、一方の導体が接続された筒状の冷却筒を設けるとともに冷却筒の一端側の 内周面に固定主コンタクトを設け、固定主コンタクトの内側の軸心位置に固定ア ーキングコンタクトを支持する一方、他方の導体に接続された支持導体を絶縁部 材を介してタンク内に固定し、固定アーキングコンタクトが嵌脱自在な可動アー キングコンタクトを先端に有する中空の駆動ロッドを可動アーキングコンタクト の軸心に沿って駆動可能でかつ支持導体に対して摺動自在に設け、固定主コンタ クトに嵌脱される可動主コンタクトを有するパッファシリンダを駆動ロッドの先 端に一体に設け、パッファシンリダ内にパッファ室を形成するピストンを駆動ロ ッドとの間に空間を有する中空ロッドを介して支持導体に固定し、パッファ室の 絶縁ガスを双方のアーキングコンタクト間へ導く流路を形成し、中空ロッドの内 部と支持導体の外部及び中空ロッドの内部と駆動ロッドの内部とを連通させる連 通孔を夫々設け、遮断操作の後期に中空ロッドの内部と駆動ロッドの内部とが連 通するようにタイミングを調整するための筒部を中空ロッドの内側にピストンと 一体に形成したパッファ形ガス遮断器において、遮断操作の中期においても駆動 ロッドの内部と中空ロッドの内部とを連通させる逃げ孔を駆動ロッドに形成した ことを特徴とする。
【0010】
遮断操作の中期に駆動ロッドの内部と中空ロッドの内部とを連通させる連通孔 が筒部によって塞がれていても、駆動ロッドの内部は逃げ孔を介して中空ロッド の内部と連通し密閉されていないので、絶縁ガスがアークによって加熱されても 駆動ロッドの内部の絶縁ガスは従来のように温度,圧力が過大になるようなこと はなく、従って遮断操作の完了時に固定アーキングコンタクトと可動アーキング コンタクトとの間の絶縁ガスの密度が低下するようなこともなく、遮断性能の低 下が防止される。
【0011】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例 は従来のパッファ形ガス遮断器の一部を改良したものなので、従来と同一部分に は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0012】 本考案によるパッファ形ガス遮断器の構成を、図1に示す。図のように、従来 より駆動ロッド8に設けられていた連通孔8aよりも右方へ延長孔8bが形成さ れ、延長孔8bの上下に延長孔8bと中空ロッド17bの内部とを連通させるた めの小さな逃げ孔8cが形成される。この逃げ孔8cは、投入状態から駆動ロッ ド8が少しだけ右方へ移動したときに駆動ロッド8の内部と中空ロッド17bの 内部とが連通しはじめる位置に配置される。
【0013】 次に、斯かるパッファ形ガス遮断器の作用を説明する。本考案では逃げ孔8c を有するため、遮断中期の状態のときに電流の位相がピーク値付近となってアー ク19によるエネルギーが大きくても、このときには既に駆動ロッド8内の絶縁 ガスの一部は逃げ孔8cを通って中空ロッド17bの内部へはいり、更に連通孔 17aを通ってタンク6内へ放出される。このため、従来のように駆動ロッド8 の内部が密閉されることにより駆動ロッド8の内部の温度や圧力が過大となって 遮断完了直前のときに絶縁ガスの密度が低下するようなことはなく、従って、従 来のように遮断性能が低下するということもない。つまり、逃げ孔8cの存在に より、駆動ロッド8の内部は従来のように遮断中期に中空ロッド17bの内部と の間が完全に塞がれた状態でもなく、反対に筒部17cが全く存在しなくて中空 ロッド17bとの間が完全に開放された状態でもなく、ある程度は連通する中庸 の連通状態が確保されたことになる。従って、遮断中期の位相の状態に拘わらず 略均一な遮断性能を確保することができる。
【0014】 なお、逃げ孔の大きさは大きすぎても小さすぎてもいけないので、パッファ形 ガス遮断器ごとに遮断性能が適正となる大きさに設定される。
【0015】
以上の説明からわかるように、本考案によるパッファ形ガス遮断器によれば遮 断操作の中期において駆動ロッドの内部と中空ロッドの内部とを連通させる逃げ 孔を駆動ロッドに形成したので、遮断中期における駆動ロッドの内部の温度と圧 力とを調整して遮断中期での電流の位相のいかんに拘わらず遮断性能を向上させ ることができ信頼性が向上する。また、パッファ室等の容積を大きくすることな く駆動ロッドの内部の温度,圧力が過大になるのを防止できるので、その結果と してパッファ形ガス遮断器の小形化が図れる。更に、絶縁ガスの温度が過度に上 昇しないため、アーキングコンタクト等の遮断部の寿命が伸びることになる。
【図1】本考案によるパッファ形ガス遮断器の断面図。
【図2】電流の波形図。
【図3】従来のパッファ形ガス遮断器の断面図。
【図4】従来のパッファ形ガス遮断器の作用説明図。
3…固定主コンタクト 4…固定アーキングコンタクト 6…タンク 7…可動アーキングコンタクト 8…駆動ロッド 8a,17a…連通孔 8b…延長孔 8c…逃げ孔 9…パッファ室 10…パッファシリンダ 12…流路 13…絶縁ノズル 14…可動主コンタクト 17…ピストン 17b…中空ロッド 17c…筒部 21…冷却筒 22…支持導体
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁ガスが充填されたタンク内に、一方
の導体が接続された筒状の冷却筒を設けるとともに冷却
筒の一端側の内周面に固定主コンタクトを設け、固定主
コンタクトの内側の軸心位置に固定アーキングコンタク
トを支持する一方、他方の導体に接続された支持導体を
絶縁部材を介してタンク内に固定し、固定アーキングコ
ンタクトが嵌脱自在な可動アーキングコンタクトを先端
に有する中空の駆動ロッドを可動アーキングコンタクト
の軸心に沿って駆動可能でかつ支持導体に対して摺動自
在に設け、固定主コンタクトに嵌脱される可動主コンタ
クトを有するパッファシリンダを駆動ロッドの先端に一
体に設け、パッファシンリダ内にパッファ室を形成する
ピストンを駆動ロッドとの間に空間を有する中空ロッド
を介して支持導体に固定し、パッファ室の絶縁ガスを双
方のアーキングコンタクト間へ導く流路を形成し、中空
ロッドの内部と支持導体の外部及び中空ロッドの内部と
駆動ロッドの内部とを連通させる連通孔を夫々設け、遮
断操作の後期に中空ロッドの内部と駆動ロッドの内部と
が連通するようにタイミングを調整するための筒部を中
空ロッドの内側にピストンと一体に形成したパッファ形
ガス遮断器において、 遮断操作の中期においても駆動ロッドの内部と中空ロッ
ドの内部とを連通させる逃げ孔を駆動ロッドに形成した
ことを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1252393U JPH0672135U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | パッファ形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1252393U JPH0672135U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | パッファ形ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672135U true JPH0672135U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=11807708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1252393U Pending JPH0672135U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | パッファ形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672135U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114743824A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-07-12 | 平高集团有限公司 | 一种双断口隔离开关及gis设备 |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP1252393U patent/JPH0672135U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114743824A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-07-12 | 平高集团有限公司 | 一种双断口隔离开关及gis设备 |
CN114743824B (zh) * | 2021-12-22 | 2024-05-17 | 平高集团有限公司 | 一种双断口隔离开关及gis设备 |
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