JPH0654177U - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

Info

Publication number
JPH0654177U
JPH0654177U JP1393U JP1393U JPH0654177U JP H0654177 U JPH0654177 U JP H0654177U JP 1393 U JP1393 U JP 1393U JP 1393 U JP1393 U JP 1393U JP H0654177 U JPH0654177 U JP H0654177U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
puffer
fixed
chamber
circuit breaker
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1393U
Other languages
English (en)
Inventor
正幸 榊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP1393U priority Critical patent/JPH0654177U/ja
Publication of JPH0654177U publication Critical patent/JPH0654177U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作力の小さなパッファ形ガス遮断器を提供
する。 【構成】 冷却筒21に固定主コンタクト3と固定アー
キングコンタクト4を設ける一方、固定アーキングコン
タクト4が嵌脱自在な可動アーキングコンタクト7を有
する駆動ロッド8を設け、固定主コンタクト3に嵌脱さ
れる可動主コンタクト14を形成したパッファシリンダ
10を駆動ロッド8の先端に一体に設け、ピストン17
を支持導体22に固定したパッファ形ガス遮断器におい
て、アークにより生じる熱ガスを流入させる熱ガス室3
1を設け、パッファ室9内での圧力上昇を抑える為の調
圧弁34をピストン17に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パッファ室の絶縁ガスをアークに吹きつけて消弧するパッファ形ガ ス遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力用遮断器として、パッファ形ガス遮断器が用いられる。
【0003】 従来のパッファ形ガス遮断器の構造を図5に示す。図のように、パッファ形ガ ス遮断器は絶縁ガスを充填したタンク6内に収容した固定ユニット1と可動ユニ ット2とで構成される。固定ユニット1は、中空の冷却筒21と、冷却筒21の 一端に設けた複数の固定主コンタクト3と、その内部中央に支持部18を介して 設けた固定アーキングコンタクト4とで構成される。20は導体、27はコンタ クトである。
【0004】 一方、可動ユニット2は、支持碍子16を介して固定部15に取り付けられる とともにコンタクト28を介して導体23と接続された支持導体22と、連結軸 5を介して駆動手段に連結されるとともに先端部に可動アーキングコンタクト7 を有し支持導体22に対して摺動自在に図中の左右方向へ駆動される駆動ロッド 8と、駆動ロッド8の先端に一体的に形成されるとともに駆動ロッド8との間に パッファ室9を形成するパッファシリンダ10と、可動アーキングコンタクト7 を覆うようにしてパッファシリンダ10に嵌合されるとともに中間部に固定アー キングコンタクト4を挿通するための挿通孔11を有し、かつ可動アーキングコ ンタクト7に被せた流路ガイド7aとの間に流路12を形成する絶縁ノズル13 と、パッファシリンダ10の先端に形成した可動主コンタクト14と、駆動ロッ ド8とパッファシリンダ10との間に摺動自在に設けられてパッファ室9に絶縁 ガスを吸入したり排出したりする吸排手段としてのピストン17と、冷却筒21 と支持導体22とにわたって設けられた絶縁筒29とで構成される。コンタクト を主コンタクトとアーキングコンタクトとに分けたのは、適正な使用ができるよ うに機能分散を図ったものである。
【0005】 斯かるパッファ形ガス遮断器においては、駆動ロッド8が図中の左方へ駆動さ れて投入する際に、挿通孔11,連通孔17a,8aからパッファ室9に絶縁ガ スが吸入され、駆動ロッド8が図中の右方へ駆動されてしゃ断する際にパッファ 室9内の絶縁ガスが図5に示すように流路12から放出される。絶縁ガスは、固 定アーキングコンタクト4と可動アーキングコンタクト7との間に発生するアー ク19に吹きつけられて消弧し、その後に、挿通孔11を通って冷却筒21の内 部へ流れ、あるいは駆動ロッド8の内部から連通孔8a,17aを通って絶縁筒 29の外へ流れる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、遮断時においてはパッファ室9内の絶縁ガスがピストン17により 圧縮されることと、アーク19によって生じる熱ガスがパッファ室9内にバック フローすることとにより、パッファ室9の内部圧力は大電流遮断時には15〜2 0kgf/cm2の高圧力となる。このため、駆動ロッド8の操作に対して大き な反力Fが生じ、遮断操作を円滑に行うには反力Fに打ち勝つだけの大きな力を もった操作装置が必要になる。
【0007】 例えば、ピストン17の断面積を100cm2とし、圧力上昇値を20kgf /cm2とすると、一相当たり約2トンの反力が発生することになり、通常はパ ッファ形ガス遮断器は3相分設けられるから合計で約6トンもの反力が生じるこ とになる。従って、6トンの反力に打ち勝つ力をもった操作装置が必要になり、 このことはパッファ形ガス遮断器の小型化に対する大きな障害となる。
【0008】 そこで本考案は、斯かる課題を解決したパッファ形ガス遮断器を提供すること を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための本考案の構成は、絶縁ガスが充填されたタンク内 に、一方の導体が接続された筒状の冷却筒を設けるとともに冷却筒の一端側の内 周面に固定主コンタクトを設け、固定主コンタクトの内側の軸心位置に固定アー キングコンタクトを支持する一方、他方の導体に接続された支持導体を絶縁部材 を介してタンク内に固定し、固定アーキングコンタクトが嵌脱自在な可動アーキ ングコンタクトを先端に有する駆動ロッドを可動アーキングコンタクトの軸心に 沿って駆動可能でかつ支持導体に対して摺動自在に設け、固定主コンタクトに嵌 脱される可動主コンタクトを有するパッファシリンダを駆動ロッドの先端に一体 に設け、パッファシリンダ内にパッファ室を形成するピストンを支持導体に固定 し、パッファ室の絶縁ガスを双方のアーキングコンタクト間へ導く流路を形成し たパッファ形ガス遮断器において、アークの生じる部分に連通する熱ガス室を設 け、パッファ室の圧力を一定値以下に保持する為の調圧弁を設けたことを特徴と する。
【0010】
【作用】
小電流の遮断時には、アークに熱せられて生じる熱ガスの圧力上昇が少ないた めパッファ室への熱ガスのバックフローも少なくてパッファ室内の圧力が低い。 このため調圧弁が開くことはなく、アークによって生じた熱ガスが熱ガス室へ流 れることも殆どない。
【0011】 次に、大電流の遮断時には、遮断の前期にアークで熱せられた熱ガスが高圧に なってパッファ室へバックフローすると同時に熱ガス室へも流れ、パッファ室の 内部の圧力が一定値よりも大きくなると調圧弁が開いて余分な熱ガスはパッファ 室から出る。遮断の後期には、圧力の高い熱ガス室とパッファ室からの熱ガスが 吹き出してアークを消弧する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例 は従来のパッファ形ガス遮断器の一部を改良したものなので、従来と同一部分に は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0013】 本考案によるパッファ形ガス遮断器の実施例を、図1に示す。図5と比較すれ ばわかるように、従来と違って駆動ロッド8を囲繞するのではなく駆動ロッド8 の先端に結合したようにパッファシリンダ10が設けられる。このパッファシリ ンダ10の内径寸法は従来に比べて小さく、内部の断面積が従来の約1/2とな っている。そして、パッファシリンダ10の先端に可動アーキングコンタクト7 と流路ガイド7aとが設けられ、可動アーキングコンタクト7の内部がパッファ 室9に連通する流路12となっている。パッファシリンダ10の内部で摺動自在 なピストン17は、従来と同様に支持導体22に結合されている。ピストン17 には、貫通孔33が形成されており貫通孔33には通常は閉じており一定の圧力 として本実施例では3〜10kgf/cm以上になったら開く調圧弁34が反パ ッファ室9側から取り付けられている。そして、調圧弁34から放出された絶縁 ガスをパッファシリンダ10の外部へ放出するために放出孔35がパッファシリ ンダ10の外周面に形成されている。パッファシリンダ10の先端部の外側には パッファシリンダ10を囲繞するようにして熱ガス室31が形成されている。こ の熱ガス室31を形成する部分に可動主コンタクト14が形成され、可動主コン タクト14に絶縁ノズル13が嵌合するようにして取り付けられ、絶縁ノズル1 3と流路ガイド7aとの間の空間が熱ガス室31に連通する流路32となってい る。
【0014】 次に、かかるパッファ形ガス遮断器の作用を説明する。まず、小電流の遮断時 には、駆動ロッド8が図2中の右方へ移動し、ピストン17によって押圧された 絶縁ガスは図に矢印で示すようにパッファ室9から流路12を通ってアークに吹 き付けられる。このとき、アークに熱せられて生じる熱ガスの圧力上昇が少ない ためパッファ室9への熱ガスのバックフローも少なくてパッファ室9内の圧力が 低い。このため調圧弁34が開くことはなく、アークによって生じた熱ガスが熱 ガス室31へ流れることも殆どない。
【0015】 次に、大電流の遮断時には、図3(b)にt1で示す遮断の前期に図3(a) に示すように、アーク19で熱せられた熱ガスが高圧になって流路12からパッ ファ室9へバックフローすると同時に流路32から熱ガス室31へも流れ、パッ ファ室9の内部の圧力が一定値よりも大きくなると調圧弁34が開いて余分な熱 ガスは貫通孔33及び放出孔35を介してパッファシリンダ10の外へ出る。こ のとき、パッファ室9の内部圧力は調圧弁34の動作圧力よりも大きい。図4( b)にt2で示す遮断の後期には、図4(a)に示すように電流によるアーク1 9は略消滅しかかっておりアーク19の近傍の圧力は低い。そのため、圧力の高 い熱ガス室31からの熱ガスが図に矢印で示すように吹き出してアーク19を消 弧する。その後、熱ガスは絶縁ノズル13の内部を通ったりあるいはパッファ室 9と貫通孔33と放出孔35とを通って排出される。
【0016】 このように、大電流の領域ではアーク自身の力により熱ガスを介して効率よく 消弧が可能であると共に、熱ガス室31の存在と調圧弁34の存在によりパッフ ァ室9内の圧力上昇は抑えられ、パッファシリンダ10の断面積の縮小のために 同一圧力でもピストン17に加わる力は小さくなり、その結果としてパッファ室 9内の圧力上昇による反力Fも従来の30%と少なく、操作装置として操作力が 小さくて小型のものを用いることができる。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明からわかるように、本考案によるパッファ形ガス遮断器によれば、 パッファ室へバックフローする熱ガスの一部を一旦貯える熱ガス室を設けかつパ ッファ室の圧力を一定値以下に保持する調圧弁を設けたので、パッファ室の圧力 上昇が抑制されパッファ室内の熱ガスで生じる反力の大きさをを従来に比べて大 幅に減少させることができる。このため、操作装置は小さな力の小型のものでも 足りることになり、パッファ形ガス遮断器の縮小化が可能になる。また、縮小化 により駆動装置の低コスト化が可能となり、パッファ形ガス遮断器のコストダウ ンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるパッファ形ガス遮断器の構成図。
【図2】本考案によるパッファ形ガス遮断器の小電流遮
断時の作用説明図。
【図3】本考案によるパッファ形ガス遮断器の大電流遮
断時の前期の作用説明図。
【図4】本考案によるパッファ形ガス遮断器の大電流遮
断時の後期の作用説明図。
【図5】従来のパッファ形ガス遮断器の断面図。
【符号の説明】
3…固定主コンタクト 4…固定アーキングコンタクト 7…可動アーキングコンタクト 8…駆動ロッド 9…パッファ室 10…パッファシリンダ 12…流路 14…可動主コンタクト 17…ピストン 21…冷却筒 22…支持導体 31…熱ガス室 34…調圧弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが充填されたタンク内に、一方
    の導体が接続された筒状の冷却筒を設けるとともに冷却
    筒の一端側の内周面に固定主コンタクトを設け、固定主
    コンタクトの内側の軸心位置に固定アーキングコンタク
    トを支持する一方、他方の導体に接続された支持導体を
    絶縁部材を介してタンク内に固定し、固定アーキングコ
    ンタクトが嵌脱自在な可動アーキングコンタクトを先端
    に有する駆動ロッドを可動アーキングコンタクトの軸心
    に沿って駆動可能でかつ支持導体に対して摺動自在に設
    け、固定主コンタクトに嵌脱される可動主コンタクトを
    有するパッファシリンダを駆動ロッドの先端に一体に設
    け、パッファシリンダ内にパッファ室を形成するピスト
    ンを支持導体に固定し、パッファ室の絶縁ガスを双方の
    アーキングコンタクト間へ導く流路を形成したパッファ
    形ガス遮断器において、 アークの生じる部分に連通する熱ガス室を設け、パッフ
    ァ室の圧力を一定値以下に保持する為の調圧弁を設けた
    ことを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
JP1393U 1993-01-05 1993-01-05 パッファ形ガス遮断器 Pending JPH0654177U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1393U JPH0654177U (ja) 1993-01-05 1993-01-05 パッファ形ガス遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1393U JPH0654177U (ja) 1993-01-05 1993-01-05 パッファ形ガス遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0654177U true JPH0654177U (ja) 1994-07-22

Family

ID=11462569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1393U Pending JPH0654177U (ja) 1993-01-05 1993-01-05 パッファ形ガス遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0654177U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015102310A1 (ko) * 2013-12-31 2015-07-09 주식회사 효성 가스절연 개폐장치의 가스차단기
JP2016225023A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 株式会社東芝 ガス遮断器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015102310A1 (ko) * 2013-12-31 2015-07-09 주식회사 효성 가스절연 개폐장치의 가스차단기
JP2016225023A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 株式会社東芝 ガス遮断器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5079392A (en) Gas circuit breaker
JP2008210710A (ja) 電力用ガス遮断器
JPH04284319A (ja) ガス遮断器
JPH0654177U (ja) パッファ形ガス遮断器
US5159164A (en) Gas circuit breaker
JPH0745164A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP4098571B2 (ja) ガス遮断器
JP2004119344A (ja) ガス遮断器
JP2001155595A (ja) パッファ型ガス遮断器
JP5683986B2 (ja) ガス遮断器
JPH0950747A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2563856B2 (ja) 中電圧回路遮断器
JP2003197076A (ja) 圧縮ガス遮断器
EP0789375A3 (en) Gas insulated interrupter
JP2000268687A (ja) ガス遮断器
JPH07335097A (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2551124B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH06119854A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH0745165A (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH0672135U (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2625983B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JP2682180B2 (ja) パッファ形ガス遮断器
JPH0286023A (ja) パッファ型ガス遮断器
JP2004055162A (ja) ガス遮断器
JP2001110288A (ja) パッファ形ガス遮断器