JPH0672069U - 絶縁異常発生判定装置 - Google Patents

絶縁異常発生判定装置

Info

Publication number
JPH0672069U
JPH0672069U JP2321893U JP2321893U JPH0672069U JP H0672069 U JPH0672069 U JP H0672069U JP 2321893 U JP2321893 U JP 2321893U JP 2321893 U JP2321893 U JP 2321893U JP H0672069 U JPH0672069 U JP H0672069U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
peak
insulation abnormality
abnormality
insulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2321893U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2522780Y2 (ja
Inventor
則泰 後藤
義記 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP1993023218U priority Critical patent/JP2522780Y2/ja
Publication of JPH0672069U publication Critical patent/JPH0672069U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2522780Y2 publication Critical patent/JP2522780Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁異常を部分放電に伴う部分放電パルスの
発生から検出するにあたり、その検出に要する時間の短
縮を図ることを目的とする。 【構成】 電気機器の絶縁異常によって発生する電磁波
をアンテナを介して受信回路が受信する。受信回路から
の出力を一定時間にわたってピークホールド回路により
ピークホールドする。このピークホールド回路からの出
力をレベルメータのバーグラフでピークホールド時間だ
け表示する。バーグラフが途切れることなく点灯してい
る場合は、絶縁異常が発生しているものと判断する。バ
ーグラフが設定レベル以上まで表示しない場合、あるい
はその表示が途切れた場合は、絶縁異常は生じていない
と判断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は絶縁異常発生判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気機器における絶縁異常を検出するのに、絶縁異常によって生じる部分放電 に伴う電磁波をアンテナで受信し、その受信信号を受信回路により特定周波数で 同調、増幅、検波を行なって絶縁異常を検出するようにしたものは、既に知られ ている。
【0003】 図6はその従来構成を示し、1は電気機器が内部に設置されているキュービク ルで、その内部にアンテナ2を設置するとともに、アンテナ2が受信した部分放 電パルスから異常検出装置3により絶縁異常を検出する。異常検出装置3は図5 に示すように、受信回路4と、判定ユニット5により構成されてあり、判定ユニ ット5はレベル判定回路6、パルス頻度判定回路7、継続時間判定回路8および 総合判定回路9とにより構成されている。
【0004】 キュービクル1内に設置されている電気機器の絶縁部分に異常が発生すると、 絶縁異常によって生じる部分放電に伴うパルス状の電磁波が発生する。この電磁 波をアンテナ2が受信し、その受信信号を受信回路4により特定周波数で同調、 増幅、検波を行なう。
【0005】 受信回路4の出力信号は判定ユニット5において、レベル、頻度および継続時 間の3条件について、レベル判定回路6、パルス頻度判定回路7および継続時間 判定回路8とにより判定し、この3条件がすべて満たされたとき、絶縁異常と判 定し、総合判定回路9より異常判定信号10を出力する。
【0006】 しかしこのような構成によると、ひとつのアンテナに対してひとつの異常検出 装置3が必要となる。そのため検出対象の機器、すなわちキュービクル1が多く なるほど、異常検出装置3を用意しなければならず、またこれらの設置工事なら びに異常判定信号のための配線工事などが必要となる。
【0007】 これを回避するために、各測定対象の機器にはアンテナのみを常時設置してお くとともに、異常検出装置3を携帯自在としておき、異常検出作業を必要とする 都度、この異常検出装置3を測定対象の機器の個所まで持ち込むようにすること が考えられる。しかしこのようにしておくと、次に示すような理由により、検出 に要する時間が長くなる欠点がある。
【0008】 すなわち絶縁異常が発生した場合、その異常が進行して絶縁破壊に至るのに最 低数日乃至数カ月を要し、その間判定ユニット5のレベル、頻度条件を満たす信 号が発生し続けるが、一方測定対象の機器が設置されてある現場では、たとえば スイッチングノイズ、電動工具、バイクのスパークノイズなどの背後ノイズによ り、前記絶縁異常信号と同様に判定ユニット5のレベル、頻度条件を満足してし まうことがある。
【0009】 しかしこれまでの測定データによると、これらのノイズは1時間以上にわたっ て継続することはほとんどない。これらの点を考慮してこの種のノイズによる誤 動作を防止するために、判定ユニット5に継続時間判定回路8を設け、1時間以 上にわたる継続監視を余儀なくされてきた。そのために異常発生の判定のために 長時間を要するようになる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、絶縁異常を部分放電に伴う電磁波を受信し、その受信出力から絶縁 異常を検出するにあたり、その受信出力が部分放電に伴うものであるか、あるい は背後ノイズに伴うものであるかを判定し、もって絶縁異常の検出に要する時間 の短縮を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、電気機器の絶縁異常によって発生する部分放電に伴う電磁波を受信 するアンテナからの信号を受信して特定周波数で同調、増幅、検波する受信回路 と、この受信回路の出力を一定時間にわたってピークホールドするピークホール ド回路と、このピークホールド回路からの出力をバーグラフで表示するレベルメ ータとを備えてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】
受信回路が受信した信号は、ピークホールド回路によって一定時間にわたりピ ークホールドされ、ホールド値がレベルメータにバーグラフで表示される。受信 回路は絶縁異常によって発生する部分放電パルスのほかに、背後ノイズも受信す る。この受信信号のパルス出力が継続して出力されているときは、そのピーク値 が途切れることなくバーグラフ表示される。
【0013】 レベルメータで、設定レベルよりも高い信号が認められないときは、絶縁異常 が発生していないものとみなし、その検出対象の電気機器についての絶縁異常の 検出作業を行なわないようにする。これにより無駄な異常検出作業を回避するこ とができ、その作業に要する時間を短縮することができるようになる。
【0014】 なお受信信号のピーク値が、設定レベルより高いことをレベルメータにより確 認した場合は、従来のように判定ユニットを利用して1時間以上にわたって検出 するようにすればよい。しかしこの間にピーク値が設定レベルより低くなるよう なことがあれば、レベルメータのバーグラフの表示も途切れるので、そのときの 受信回路が受信した信号はノイズによるものとみなし、異常検出作業を中止すれ ばよい。
【0015】 ここでピークホールド回路を使用する理由は次の通りである。すなわち受信回 路からの出力信号はパルス信号であるため、一般のアナログメータでは応答速度 が低く、部分放電パルスのパルスピークを指示することができない。そのために ピークホールド回路によって受信回路の出力を一定時間にわたってピークホール ドして、レベルメータによりバーグラフ表示するようにする。これによればその 出力が判定レベル以上であるか否かを簡単にかつ視覚的に確認することができる ようになる。
【0016】
【実施例】
本考案の実施例を図1によって説明する。なお図5、図6と同じ符号を付した 部分は同一または対応する部分を示す。本考案にしたがい、各キュービクル1内 にアンテナ2を設置しておく。そして受信回路4の出力を入力として、一定時間 ピークホールドするピークホールド回路11と、これからの信号を増幅し、レベ ルメータを駆動するに足る信号を出力する駆動回路12と、LEDまたはLCD などのバーグラフ表示とするレベルメータ13とを備えている。
【0017】 受信回路4、ピークホールド回路11、駆動回路12およびレベルメータ13 からなる構成は携帯型とされてあり、異常検出の測定の都度、測定対象のキュー ビクル1が設置されてある現場において、アンテナ2の出力端14と、受信回路 4の入力端15とを接続することによってその測定を実施する。なおこれらの構 成は判定ユニット5と併設して携帯型としてもよいし、あるいは判定ユニットか ら分離して独立させて携帯型としてもよい。
【0018】 絶縁異常が生じた場合、図3に示すように、商用周波数の電圧位相をaとする と、電圧のピーク付近において部分放電パルスbが発生する。これにともなって 発生する電磁波を受信すると、放電パルスbに応じたパルス状の信号cが受信回 路4から出力される。信号cが予め設定されてある設定レベルLを超えたとき、 これを絶縁異常の発生に基づくものと見做して、判定ユニット5によりその頻度 、継続時間を判定する。これらの作用は図5における構成と同様である。設定レ ベルLを超えた信号cはピークホールド回路11に与えられる。
【0019】 信号cのパルス幅は受信回路4に依存するが、代表的な値としてたとえば数百 μ秒程度が選ばれる。この信号cでレベルメータ13のLCDなどのバーグラフ を振らせたとすると、その点弧時間が不十分であるため、視覚的にレベルを確認 することは困難である。そのためピークホールド回路11を用意し、これにより ピークレベルをたとえば0.1〜0.3秒程度ホールドし、そのホールド信号に よりレベルメータ13を駆動する。図4にレベルメータ13のバーグラフ表示の 一例を示す。
【0020】 信号cのうち設定レベルLを超える信号が1個でも発生すると、これをピーク ホールド回路11がホールドし、そのホールド時間中にわたりレベルメータ13 がそのホールド値に対応する数だけ点灯して表示する。この表示時間中に次の信 号がピークホールド回路11に入力されると、レベルメータ13は途切れること なく、その点灯状態を継続する。
【0021】 電源周波数が60Hzの地域を例にとると、一般に図3に示す部分放電パルス bは、1秒間あたり約60パルス以上発生する性質があるので、判定ユニット5 のパルス頻度判定回路7ではその判定基準を1秒間あたり60パルス以上として いる。この頻度条件を満足するパルスの間隔は約0.017秒(≒1/60秒) となるので、したがって前記のようにピークホールド回路11のホールド時間を 、部分放電パルスcのパルス間隔よりも長い時間、たとえば0.1〜0.3秒程 度としておけば、設定レベルLを超す信号が引き続いて発生しているときは、レ ベルメータ13のバーグラフは点灯したままとなる。
【0022】 もしレベルメータ13のバーグラフが設定レベル以上まで点灯しない場合、あ るいは点灯しても途中でその点灯が途切れるようなことがあれば、判定ユニット 5のパルス頻度判定回路7の判定条件を満たすことはあり得ない。そのためこの ような場合は、背後ノイズによるものであって、絶縁異常は生じてはいないと判 断する。
【0023】 したがってこのような場合は異常検出装置3による異常判定のための測定を行 なわない。またレベルメータ13の点灯状態から絶縁異常が発生していると見做 して、異常検出装置3により測定を開始したあとでも、その点灯が途切れること があれば、その測定はそれ以上継続する必要はないとし、その測定を中止する。
【0024】 これらの説明から理解されるように、異常検出装置3による測定の開始にさき だってレベルメータ13の表示を知ることによって、絶縁異常が発生しているか どうかを知ることができるようになる。そのため従来のように最初から異常検出 装置3によって測定を行なうようにする場合に比較すれば、その測定に要する時 間を著しく短くすることができるようになる。
【0025】 なお前記の説明において、ピークホールド回路11のホールド時間を0.1〜 0.3秒としたがこれに限られるものではなく、使用するLED、LCDの追随 速度、照度によって、ホールド時間の最適値を適宜設定すればよい。また以上の 実施例では測定対象をキュービクルとしたがこれに限られることなく、他の任意 の高圧機器たとえばGIS、変圧器などにも適用できることはいうまでもない。 更に判定ユニット5を使用する場合は、図示する構成のものとは異なる構成のも のを使用してもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、絶縁異常をその異常部分から発生する部 分放電パルスから検出する場合、絶縁異常が発生しているか否かを異常検出の測 定にさきだって判定するようにしたので、その検出作業に要する時間を従来より も短縮することができ、またその判定のために、ピークホールド回路、レベルメ ータを使用しているので、受信回路が受信した信号が絶縁異常によるものかまた はノイズによるものかを、視覚的にかつ確実に判断することができる効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す回路図である。
【図2】絶縁異常の判定状態を示す斜視図ある。
【図3】判定動作を説明するための波形図である。
【図4】レベルメータのバーグラフの一例を示す正面図
である。
【図5】従来例の回路図である。
【図6】従来例による絶縁異常の判定状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 キュービクル(検出対象の電気機器) 2 アンテナ 3 絶縁異常検出装置 4 受信回路 5 判定ユニット 11 ピークホールド回路 13 レベルメータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁異常検出対象の電気機器より、絶縁
    異常によって発生する部分放電に伴う電磁波を受信する
    受信回路と、前記受信回路からの部分放電パルスをピー
    クホールドするピークホールド回路と、前記ピークホー
    ルド回路からの出力をバーグラフで表示し、前記バーグ
    ラフが途切れることなく継続して表示し続けるとき、絶
    縁異常が発生しているものと判定するためのレベルメー
    タとを備えてなる絶縁異常発生判定装置。
JP1993023218U 1993-03-24 1993-03-24 絶縁異常発生判定装置 Expired - Lifetime JP2522780Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993023218U JP2522780Y2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 絶縁異常発生判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993023218U JP2522780Y2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 絶縁異常発生判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0672069U true JPH0672069U (ja) 1994-10-07
JP2522780Y2 JP2522780Y2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=12104524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993023218U Expired - Lifetime JP2522780Y2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 絶縁異常発生判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2522780Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005038475A1 (ja) * 2003-10-22 2007-01-18 株式会社フジクラ 絶縁劣化診断装置
JP2009294129A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Mitsubishi Electric Corp インパルス試験用放電計測装置及び放電判別方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03273174A (ja) * 1990-03-23 1991-12-04 Fuji Electric Co Ltd 静止機器の部分放電監視装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03273174A (ja) * 1990-03-23 1991-12-04 Fuji Electric Co Ltd 静止機器の部分放電監視装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005038475A1 (ja) * 2003-10-22 2007-01-18 株式会社フジクラ 絶縁劣化診断装置
JP4592592B2 (ja) * 2003-10-22 2010-12-01 株式会社フジクラ 絶縁劣化診断装置
JP2009294129A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Mitsubishi Electric Corp インパルス試験用放電計測装置及び放電判別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2522780Y2 (ja) 1997-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040189317A1 (en) Method of precisely determining the location of a fault on an electrical transmission system
RU2473920C2 (ru) Способ имитации дефектов при помощи искрового контрольного прибора и искровой контрольный прибор
US9594108B2 (en) Method and system for protecting against electrical arcs implementing a modulation specific to a module of the acoustic wave accompanying an electrical arc
US6952102B2 (en) Method and apparatus for monitoring vacuum degree of vacuum in vacuum interrupter
US3699432A (en) Electrical shock hazard detection system with station scanning and indicating means
JPH0672069U (ja) 絶縁異常発生判定装置
US7518839B2 (en) Arc discharge protection apparatus operating in current detection mode
JP2834161B2 (ja) ガス絶縁機器の部分放電診断方法
JP2001201531A (ja) 模擬部分放電信号発生装置
JPS60120268A (ja) コロナ放電検出装置
JPS62240872A (ja) 部分放電検出器
US4504767A (en) Magnetron mode detector
JPH03273174A (ja) 静止機器の部分放電監視装置
JP2003043096A (ja) コンデンサ設備におけるコンデンサの絶縁劣化診断方法
JPH0815363A (ja) 送電線の事故点標定方法
JPH02501697A (ja) 遠隔制御信号の送受信システム
US5057963A (en) Opposite phase detecting device for alternating current electrical equipment
JP3220496B2 (ja) 電磁環境計測装置
JP3223365B2 (ja) 火災報知機の線路監視用の終端器
JPH0690892B2 (ja) ガス絶縁開閉機器の通電異常検出装置
JPS604433B2 (ja) 油入電気機器の部分放電検出装置
SU1307401A1 (ru) Способ автоматического определени рассто ни до места повреждени воздушной линии электропередачи
JP4324000B2 (ja) 真空遮断器の真空度監視装置
JPH02261004A (ja) 配電盤の異常検知方式
RU2243381C1 (ru) Устройство контроля электрических сетей на искробезопасность