JP2522780Y2 - 絶縁異常発生判定装置 - Google Patents

絶縁異常発生判定装置

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JP2522780Y2
JP2522780Y2 JP1993023218U JP2321893U JP2522780Y2 JP 2522780 Y2 JP2522780 Y2 JP 2522780Y2 JP 1993023218 U JP1993023218 U JP 1993023218U JP 2321893 U JP2321893 U JP 2321893U JP 2522780 Y2 JP2522780 Y2 JP 2522780Y2
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partial discharge
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則泰 後藤
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は絶縁異常発生判定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器における絶縁異常を検出するの
に、絶縁異常によって生じる部分放電に伴う電磁波をア
ンテナで受信し、その受信信号を受信回路により特定周
波数で同調、増幅、検波を行なって絶縁異常を検出する
ようにしたものは、既に知られている。
【0003】図6はその従来構成を示し、1は電気機器
が内部に設置されているキュービクルで、その内部にア
ンテナ2を設置するとともに、アンテナ2が受信した部
分放電パルスから異常検出装置3により絶縁異常を検出
する。異常検出装置3は図5に示すように、受信回路4
と、判定ユニット5により構成されてあり、判定ユニッ
ト5はレベル判定回路6、パルス頻度判定回路7、継続
時間判定回路8および総合判定回路9とにより構成され
ている。
【0004】キュービクル1内に設置されている電気機
器の絶縁部分に異常が発生すると、絶縁異常によって生
じる部分放電に伴うパルス状の電磁波が発生する。この
電磁波をアンテナ2が受信し、その受信信号を受信回路
4により特定周波数で同調、増幅、検波を行なう。
【0005】受信回路4の出力信号は判定ユニット5に
おいて、レベル、頻度および継続時間の3条件につい
て、レベル判定回路6、パルス頻度判定回路7および継
続時間判定回路8とにより判定し、この3条件がすべて
満たされたとき、絶縁異常と判定し、総合判定回路9よ
り異常判定信号10を出力する。
【0006】しかしこのような構成によると、ひとつの
アンテナに対してひとつの異常検出装置3が必要とな
る。そのため検出対象の機器、すなわちキュービクル1
が多くなるほど、異常検出装置3を用意しなければなら
ず、またこれらの設置工事ならびに異常判定信号のため
の配線工事などが必要となる。
【0007】これを回避するために、各測定対象の機器
にはアンテナのみを常時設置しておくとともに、異常検
出装置3を携帯自在としておき、異常検出作業を必要と
する都度、この異常検出装置3を測定対象の機器の個所
まで持ち込むようにすることが考えられる。しかしこの
ようにしておくと、次に示すような理由により、検出に
要する時間が長くなる欠点がある。
【0008】すなわち絶縁異常が発生した場合、その異
常が進行して絶縁破壊に至るのに最低数日乃至数カ月を
要し、その間判定ユニット5のレベル、頻度条件を満た
す信号が発生し続けるが、一方測定対象の機器が設置さ
れてある現場では、たとえばスイッチングノイズ、電動
工具、バイクのスパークノイズなどの背後ノイズによ
り、前記絶縁異常信号と同様に判定ユニット5のレベ
ル、頻度条件を満足してしまうことがある。
【0009】しかしこれまでの測定データによると、こ
れらのノイズは1時間以上にわたって継続することはほ
とんどない。これらの点を考慮してこの種のノイズによ
る誤動作を防止するために、判定ユニット5に継続時間
判定回路8を設け、1時間以上にわたる継続監視を余儀
なくされてきた。そのために異常発生の判定のために長
時間を要するようになる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、絶縁異常を
部分放電に伴う電磁波を受信し、その受信出力から絶縁
異常を検出するにあたり、その受信出力が部分放電に伴
うものであるか、あるいは背後ノイズに伴うものである
かを判定し、もって絶縁異常の検出に要する時間の短縮
を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、電気機器の絶
縁異常によって発生する部分放電に伴う電磁波を受信す
るアンテナからの信号を受信して特定周波数で同調、増
幅、検波する受信回路と、この受信回路の出力を一定時
間にわたってピークホールドするピークホールド回路
と、このピークホールド回路からの出力をバーグラフで
表示するレベルメータとを備えてなることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】受信回路が受信した信号は、ピークホールド回
路によって一定時間にわたりピークホールドされ、ホー
ルド値がレベルメータにバーグラフで表示される。受信
回路は絶縁異常によって発生する部分放電パルスのほか
に、背後ノイズも受信する。この受信信号のパルス出力
が継続して出力されているときは、そのピーク値が途切
れることなくバーグラフ表示される。
【0013】レベルメータで、設定レベルよりも高い信
号が認められないときは、絶縁異常が発生していないも
のとみなし、その検出対象の電気機器についての絶縁異
常の検出作業を行なわないようにする。これにより無駄
な異常検出作業を回避することができ、その作業に要す
る時間を短縮することができるようになる。
【0014】なお受信信号のピーク値が、設定レベルよ
り高いことをレベルメータにより確認した場合は、従来
のように判定ユニットを利用して1時間以上にわたって
検出するようにすればよい。しかしこの間にピーク値が
設定レベルより低くなるようなことがあれば、レベルメ
ータのバーグラフの表示も途切れるので、そのときの受
信回路が受信した信号はノイズによるものとみなし、異
常検出作業を中止すればよい。
【0015】ここでピークホールド回路を使用する理由
は次の通りである。すなわち受信回路からの出力信号は
パルス信号であるため、一般のアナログメータでは応答
速度が低く、部分放電パルスのパルスピークを指示する
ことができない。そのためにピークホールド回路によっ
て受信回路の出力を一定時間にわたってピークホールド
して、レベルメータによりバーグラフ表示するようにす
る。これによればその出力が判定レベル以上であるか否
かを簡単にかつ視覚的に確認することができるようにな
る。
【0016】
【実施例】本考案の実施例を図1によって説明する。な
お図5、図6と同じ符号を付した部分は同一または対応
する部分を示す。本考案にしたがい、各キュービクル1
内にアンテナ2を設置しておく。そして受信回路4の出
力を入力として、一定時間ピークホールドするピークホ
ールド回路11と、これからの信号を増幅し、レベルメ
ータを駆動するに足る信号を出力する駆動回路12と、
LEDまたはLCDなどのバーグラフ表示とするレベル
メータ13とを備えている。
【0017】受信回路4、ピークホールド回路11、駆
動回路12およびレベルメータ13からなる構成は携帯
型とされてあり、異常検出の測定の都度、測定対象のキ
ュービクル1が設置されてある現場において、アンテナ
2の出力端14と、受信回路4の入力端15とを接続す
ることによってその測定を実施する。なおこれらの構成
は判定ユニット5と併設して携帯型としてもよいし、あ
るいは判定ユニットから分離して独立させて携帯型とし
てもよい。
【0018】絶縁異常が生じた場合、図3に示すよう
に、商用周波数の電圧位相をaとすると、電圧のピーク
付近において部分放電パルスbが発生する。これにとも
なって発生する電磁波を受信すると、放電パルスbに応
じたパルス状の信号cが受信回路4から出力される。信
号cが予め設定されてある設定レベルLを超えたとき、
これを絶縁異常の発生に基づくものと見做して、判定ユ
ニット5によりその頻度、継続時間を判定する。これら
の作用は図5における構成と同様である。設定レベルL
を超えた信号cはピークホールド回路11に与えられ
る。
【0019】信号cのパルス幅は受信回路4に依存する
が、代表的な値としてたとえば数百μ秒程度が選ばれ
る。この信号cでレベルメータ13のLCDなどのバー
グラフを振らせたとすると、その点弧時間が不十分であ
るため、視覚的にレベルを確認することは困難である。
そのためピークホールド回路11を用意し、これにより
ピークレベルをたとえば0.1〜0.3秒程度ホールド
し、そのホールド信号によりレベルメータ13を駆動す
る。図4にレベルメータ13のバーグラフ表示の一例を
示す。
【0020】信号cのうち設定レベルLを超える信号が
1個でも発生すると、これをピークホールド回路11が
ホールドし、そのホールド時間中にわたりレベルメータ
13がそのホールド値に対応する数だけ点灯して表示す
る。この表示時間中に次の信号がピークホールド回路1
1に入力されると、レベルメータ13は途切れることな
く、その点灯状態を継続する。
【0021】電源周波数が60Hzの地域を例にとる
と、一般に図3に示す部分放電パルスbは、1秒間あた
り約60パルス以上発生する性質があるので、判定ユニ
ット5のパルス頻度判定回路7ではその判定基準を1秒
間あたり60パルス以上としている。この頻度条件を満
足するパルスの間隔は約0.017秒(≒1/60秒)
となるので、したがって前記のようにピークホールド回
路11のホールド時間を、部分放電パルスcのパルス間
隔よりも長い時間、たとえば0.1〜0.3秒程度とし
ておけば、設定レベルLを超す信号が引き続いて発生し
ているときは、レベルメータ13のバーグラフは点灯し
たままとなる。
【0022】もしレベルメータ13のバーグラフが設定
レベル以上、すなわち所定点灯数以上まで点灯しない場
合、あるいは点灯しても途中でその点灯が途切れるよう
なことがあれば、判定ユニット5のパルス頻度判定回路
7の判定条件を満たすことはあり得ない。そのためこの
ような場合は、背後ノイズによるものであって、絶縁異
常は生じてはいないと判断する。
【0023】したがってこのような場合は異常検出装置
3による異常判定のための測定を行なわない。またレベ
ルメータ13の点灯状態から絶縁異常が発生していると
見做して、異常検出装置3により測定を開始したあとで
も、その点灯が途切れることがあれば、その測定はそれ
以上継続する必要はないとし、その測定を中止する。
【0024】これらの説明から理解されるように、異常
検出装置3による測定の開始にさきだってレベルメータ
13の表示を知ることによって、絶縁異常が発生してい
るかどうかを知ることができるようになる。そのため従
来のように最初から異常検出装置3によって測定を行な
うようにする場合に比較すれば、その測定に要する時間
を著しく短くすることができるようになる。
【0025】なお前記の説明において、ピークホールド
回路11のホールド時間を0.1〜0.3秒としたがこ
れに限られるものではなく、使用するLED、LCDの
追随速度、照度によって、ホールド時間の最適値を適宜
設定すればよい。また以上の実施例では測定対象をキュ
ービクルとしたがこれに限られることなく、他の任意の
高圧機器たとえばGIS、変圧器などにも適用できるこ
とはいうまでもない。更に判定ユニット5を使用する場
合は、図示する構成のものとは異なる構成のものを使用
してもよい。
【0026】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、絶
縁異常をその異常部分から発生する部分放電パルスから
検出する場合、絶縁異常が発生しているか否かを異常検
出の測定にさきだって判定するようにしたので、その検
出作業に要する時間を従来よりも短縮することができ、
またその判定のために、ピークホールド回路、レベルメ
ータを使用しているので、受信回路が受信した信号が絶
縁異常によるものかまたはノイズによるものかを、視覚
的にかつ確実に判断することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す回路図である。
【図2】絶縁異常の判定状態を示す斜視図ある。
【図3】判定動作を説明するための波形図である。
【図4】レベルメータのバーグラフの一例を示す正面図
である。
【図5】従来例の回路図である。
【図6】従来例による絶縁異常の判定状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 キュービクル(検出対象の電気機器) 2 アンテナ 3 絶縁異常検出装置 4 受信回路 5 判定ユニット 11 ピークホールド回路 13 レベルメータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁異常検出対象の電気機器より、絶縁
    異常によって発生する部分放電パルスを受信する受信回
    路と、前記受信回路からの受信出力であるパルスを入力とし、
    前記受信出力が前記部分放電パルスによるものかノイズ
    によるものであるかを、レベル、頻度及び継続時間につ
    いてそれぞれ判定するレベル判定回路、パルス頻度判定
    回路及び継続時間判定回路と、前記各判定回路による判
    定結果がすべて絶縁異常による部分放電によるものと判
    定したときに異常判定信号を出力する総合判定回路とを
    備えた判定ユニットと、 前記受信回路からの受信出力であるパルスのピーク値
    を、前記部分放電パルスのパルス間隔より長い所定時間
    ホールドするピークホールド回路と、 前記ピークホールド回路からの出力をバーグラフで表示
    し、絶縁異常が発生しているときに、前記バーグラフが
    所定点灯数以上途切れることなく継続して表示し続ける
    レベルメータとを備えてなる絶縁異常発生判定装置。
JP1993023218U 1993-03-24 1993-03-24 絶縁異常発生判定装置 Expired - Lifetime JP2522780Y2 (ja)

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JPH0672069U JPH0672069U (ja) 1994-10-07
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GB2422967B (en) * 2003-10-22 2007-06-06 Fujikura Ltd Insulation degradation diagnostic device
JP5204558B2 (ja) * 2008-06-06 2013-06-05 三菱電機株式会社 インパルス試験用放電計測装置及び放電判別方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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