JPH0671996U - 油圧シリンダ等の管継手構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、油圧シリンダ等とオイルホースの
それぞれの管路を接続するための管継手に関し、ＸＹの
２軸に回転自在とし、装置組立の簡便さと品質の向上を
図ることを目的とする。 【構成】 油圧シリンダ本体１に、一方に、ネジ部を有
するソケット３を螺合固定し、該ソケット３の他方は回
転自在の状態で、抜け止めを図るＵ字ピン７を嵌合させ
る段部を有する雄型継手とし、ほぼ同様の形状を成すオ
イルホース６のチューブホルダー５とを、流路が略垂直
方向に曲がった雌型の継手ブロック４に嵌合させ、前記
Ｕ字ピン７を貫込させて形成する２軸に回転自在の管継
手である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、油圧シリンダ、弁等（以下油圧シリンダという）と管路を成すオイ ルホースとを接続するための継手構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の油圧シリンダにおける管継手は、一般に図５に示す如く、Ｌ字形を成し た継手１０が多く使用され、該継手１０の一方は、オイルホース６の先端部に設 けられたチューブホルダー５が嵌挿されるようになっており、ピン７で抜け止め が図られ、オイルホース６の軸芯方向に対して回動自在に嵌挿されている。 又継手１０の他方は、テーパネジ部１０ｂが設けられ、油圧シリンダ本体１に 螺合して油密が保たれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述したように従来のこの種の継手１０は、油圧シリンダ本体１との結合部が テーパネジとなっているので、完全に締め込んだ状態では、オイルホース６との 接続部の方向がそれぞれの油圧シリンダで異なるという欠点があった。

【０００４】 又上記の状態で、オイルホース６を取り付ければ、同ホースは所望の方向とな らず、他部材とホースとが干渉する等の不都合が生じていた。使用時に油漏れの 原因となることもあった。 又油圧シリンダ本体１にオイルホース６が所望の方向となるように継手１０を 絞め付ければ継手１０の締め付け量に不足のものも生じ、使用時に油漏れの原因 となっていた。

【０００５】 本考案は、前述の問題を解消するために、油圧シリンダ本体１に継手１０を完 全に絞め込み可能で、かつその上でオイルホース６の取付方向を継手軸芯に対し て任意に選択できる管継手を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の目的を果すための油圧シリンダの管継手の構造に関し、継手 をソケット３と継手ブロック４とに分割し、両部材を回転自在に連結したもので ある。 ソケット３の片方は、油圧シリンダ本体１と螺合するネジ部と他端はオイルホ ース６のチューブホルダー５の先端部とほぼ同じ雄型形状を成し、継手ブロック ４は略垂直方向に油の流路の両端部に前記チューブホルダー５とソケット３とを 回転自在に取り付け得る雌型嵌挿部を設けたものである。

【０００７】

【作 用】

本考案の油圧シリンダの管継手は、油圧シリンダ本体１にソケット３を螺合固 定して取り付けた後に、オイルホース６のチューブホルダー５が取り付けられる 嵌挿部を有した継手ブロック４を前記したソケット３の先端部を嵌挿させること により、オイルホース６は、該ホースの軸芯方向と同軸芯と略垂直方向との２軸 方向に回動自在になるため、オイルホースなどに無理な力が加わらず、かつ油圧 シリンダ本体１に取り付けられているソケット３のネジ部が簡単に緩まないよう になるのである。

【０００８】 さらに、継手ブロック４の油圧シリンダ側には、ソケット３の嵌挿部をシール するためのシール部材８が設けられるように、又Ｕ字ピン７が設けられるように 段部が形成され、又略垂直方向に曲がったオイルホース６側には、該オイルホー スのチューブホルダー５が嵌挿される部位に、シール部材８及びＵ字ピン７が取 り付け得るように段部が設けられており、ソケット３及びチューブホルダー６が それぞれ取り付け易い構造となっている。

【０００９】

【考案の実施例】

次に、本考案の実施例を図１〜図４をもとに以下に説明する。 １は、油圧シリンダ本体で、区画１ａが形成され、ラム２が嵌挿されている。 図３に示すように、３は管路３ａ及び３ｂを有したソケットであり、油圧シリ ンダ本体１との螺合部１ｂに螺合固定されており、該ソケット３の先端部は回転 自在で抜け止め用のＵ字ピン７が設けられる部位３ｅ及びシール部材８が設けら れる部位３ｄが形成されている。

【００１０】 図２に示すように、４は継手ブロックで、ソケット３側には、管路４ａが設け られ、シール部材８の嵌入部４ｂ及びＵ字ピン７の嵌挿部４ｃが設けられている 。 又管路が９０°曲がったオイルホース６側には管路４ｆを有し、管路４ａと略 垂直に連通し、かつシール部材８及びスペイサ９の嵌入部４ｇ及びＵ字ピン７の 嵌挿部４ｈが設けられ、段部を形成した構造となっている。ただし、スペイサ９ は不可欠のものでなく省略してもよい。 ５は管路５ａを有するチューブホルダー、６は該チュウーブホルダー５に固定 されたオイルホースである。 ７はＵ字ピンで、７ａは抜け止め凹部である。

【００１１】 以上のように、ソケット３のネジ部を、油圧シリンダ本体１内にネジ部に螺合 固定の後、該ソケット３の先端の嵌挿部を、前記継手ブロック４の嵌挿部４ｅに 嵌挿すれば、管路は油圧シリンダの区画１ａから前記管路３ｂ及び３ａを経て、 継手ブロック４の管路４ａ、さらに略垂直方向に曲がった管路４ｆに至っている 。 尚、前記管路４ｆには、シール部材８でシールされ、かつＵ字ピン７により回 転自在に取り付けられたチューブホルダー５の管路５ａと連通する。

【００１２】 前記継手ブロック４は、ソケット３側及びオイルホース６側のそれぞれの側に もシール部材８の嵌入部４ｂ並びに４ｇ及びＵ字ピン７の嵌挿部４ｃ並びに４ｈ が取り付けられるように段部を形成した構造となっている。

【００１３】

【考案の効果】 本考案は叙上のように、油圧シリンダ１本体内にソケット３をネジ等で螺合固 定し、該ソケット３の先端部に、ブロック状の継手ブロック４を回動可能かつシ ール可能に嵌挿し、前記継手ブロック４の他方の略垂直方向に曲がった他方には オイルホース６と一体に固着されたチューブホルダー５を嵌挿可能の構造となっ ているため、組立時に、油圧シリンダ本体１にソケット３を絞め切った状態でオ イルホース６を最適方向から接続可能となって組立工数が低減でき、かつ良好な 品質を保つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の油圧シリンダの継手構造の断面
図である。

【図２】図２は継手ブロックの断面図である。

【図３】図３はソケットの断面図である。

【図４】図４は従来の油圧シリンダの継手構造の断面図
である。

【符号の説明】

１ 油圧シリンダ本体 １ａ 区画 ２ ラム ３ ソケット本体 ３ａ、３ｂ 管路 ３ｃ 螺合部 ３ｄ シール部材嵌入部 ３ｅ Ｕ字ピン嵌挿部 ４ 継手ブロック ４ａ、４ｆ 管路 ４ｂ、４ｇ シール部材嵌入部 ４ｃ、４ｈ Ｕ字ピン嵌挿部 ４ｄ、４ｊ Ｕ字ピン嵌挿孔 ５ チューブホルダー ５ａ 管路 ６ オイルホース ７ Ｕ字ピン ７ａ 抜け止め用凹部 ８ シール部材 ９ スペイサ １０ 継手

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【手続補正書】

【提出日】平成６年３月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の油圧シリンダの継手構造の断面
図である。

【図２】図２は継手ブロックの断面図である。

【図３】図３はソケットの断面図である。

【図４】図４はＵ字ピンの正面図である。

【図５】図５は従来の油圧シリンダの継手構造の断面図
である。

【符号の説明】 １ 油圧シリンダ本体 １ａ 区画 ２ ラム ３ ソケット本体 ３ａ、３ｂ 管路 ３ｃ 螺合部 ３ｄ シール部材嵌入部 ３ｅ Ｕ字ピン嵌挿部 ４ 継手ブロック ４ａ、４ｆ 管路 ４ｂ、４ｇ シール部材嵌入部 ４ｃ、４ｈ Ｕ字ピン嵌挿部 ４ｄ、４ｊ Ｕ字ピン嵌挿孔 ５ チューブホルダー ５ａ 管路 ６ オイルホース ７ Ｕ字ピン ７ａ 抜け止め用凹部 ８ シール部材 ９ スペイサ １０ 継手

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 油圧シリンダ及び弁等とオイルホースと
   を連結する管継手構造において、油圧シリンダ本体に、
   ソケットを螺合固定し、該ソケットの先端部に継手ブロ
   ックを回転自在に嵌挿させ、かつ管路を連通させ、前記
   ソケット嵌挿部と略垂直方向にオイルホースのチューブ
   ホルダーを嵌挿させ、前記油圧シリンダ側からの管路と
   を連通させるとともに、該管路がシール可能かつ回転自
   在に形成されることを特徴とする油圧シリンダ等の管継
   手構造。
2. 【請求項２】 継手ブロックが、油圧シリンダ側管路及
   びオイルホース側管路が略垂直に連通し、かついずれの
   側にもシール部材の嵌入部及び回転自在に設けられる抜
   け止めピンの嵌挿部を設けたことを特徴とする請求項１
   の油圧シリンダ等の管継手構造。