JPH0671696B2 - クランクシャフトの仕上げ装置 - Google Patents
クランクシャフトの仕上げ装置Info
- Publication number
- JPH0671696B2 JPH0671696B2 JP63259079A JP25907988A JPH0671696B2 JP H0671696 B2 JPH0671696 B2 JP H0671696B2 JP 63259079 A JP63259079 A JP 63259079A JP 25907988 A JP25907988 A JP 25907988A JP H0671696 B2 JPH0671696 B2 JP H0671696B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- gripping
- positioning
- finishing device
- processing means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクランクシャフトの仕上げ装置に関し、一層詳
細には、クランクシャフトを回転させながらジャーナル
やクランクピンの周面部を超仕上げする際、特に前記ク
ランクピンにサンドテープ等の研磨手段を圧接する把持
部を位置決め手段により当該クランクピンに対して位置
決め保持すると共に、前記位置決め手段を回動並びに進
退自在として多種類の異なるクランクシャフトの仕上げ
加工を効率的に遂行可能に構成したクランクシャフトの
仕上げ装置に関する。
細には、クランクシャフトを回転させながらジャーナル
やクランクピンの周面部を超仕上げする際、特に前記ク
ランクピンにサンドテープ等の研磨手段を圧接する把持
部を位置決め手段により当該クランクピンに対して位置
決め保持すると共に、前記位置決め手段を回動並びに進
退自在として多種類の異なるクランクシャフトの仕上げ
加工を効率的に遂行可能に構成したクランクシャフトの
仕上げ装置に関する。
[発明の背景] 例えば、自動車用エンジンを構成するシリンダ内部では
ピストンが高速で往復運動を繰り返しており、このピス
トンの往復運動はコンロッド等を介してクランクシャフ
トの回転運動に変換された後、車輪へと伝達される。こ
のため、前記クランクシャフトの回転軸であるジャーナ
ル並びにコンロッドが装着されるクランクピンの周面部
には高精度な加工、すなわち、超仕上げ加工が施されて
いる。
ピストンが高速で往復運動を繰り返しており、このピス
トンの往復運動はコンロッド等を介してクランクシャフ
トの回転運動に変換された後、車輪へと伝達される。こ
のため、前記クランクシャフトの回転軸であるジャーナ
ル並びにコンロッドが装着されるクランクピンの周面部
には高精度な加工、すなわち、超仕上げ加工が施されて
いる。
この場合、クランクシャフトに設けられているクランク
ピンはジャーナルの軸線に対し所定量だけ偏心すると共
に、例えば、4気筒エンジンでは4つのクランクピンが
存在しており、前記クランクピンおよびジャーナルの仕
上げ作業は相当に煩雑なものとなっている。そこで、前
記クランクシャフトのクランクピンおよびジャーナルを
自動的に仕上げ加工すべく、従来から種々の装置が提案
されており、本出願人も、例えば、特開昭第61−288972
号として既に特許出願を行っている。
ピンはジャーナルの軸線に対し所定量だけ偏心すると共
に、例えば、4気筒エンジンでは4つのクランクピンが
存在しており、前記クランクピンおよびジャーナルの仕
上げ作業は相当に煩雑なものとなっている。そこで、前
記クランクシャフトのクランクピンおよびジャーナルを
自動的に仕上げ加工すべく、従来から種々の装置が提案
されており、本出願人も、例えば、特開昭第61−288972
号として既に特許出願を行っている。
この種の仕上げ装置では、ジャーナルやクランクピンを
把持する開閉自在な把持部を備えると共に、供給リール
に巻回収容されているリボン状のサンドテープを所定の
軌跡に沿って前記把持部から回収リールに巻き取るよう
に構成した複数の加工手段を前記ジャーナルおよびクラ
ンクピンに対応して並設している。
把持する開閉自在な把持部を備えると共に、供給リール
に巻回収容されているリボン状のサンドテープを所定の
軌跡に沿って前記把持部から回収リールに巻き取るよう
に構成した複数の加工手段を前記ジャーナルおよびクラ
ンクピンに対応して並設している。
このような構成において、クランクシャフトを回転手段
に保持させた後、夫々の加工手段を構成する把持部によ
りクランクピンおよびジャーナルにサンドテープを圧接
させる。次いで、前記回転手段の駆動作用下にクランク
シャフトを回転させ、これらに圧接しているサンドテー
プを介してクランクピンおよびジャーナルの周面部に超
仕上げ加工を施している。
に保持させた後、夫々の加工手段を構成する把持部によ
りクランクピンおよびジャーナルにサンドテープを圧接
させる。次いで、前記回転手段の駆動作用下にクランク
シャフトを回転させ、これらに圧接しているサンドテー
プを介してクランクピンおよびジャーナルの周面部に超
仕上げ加工を施している。
その際、クランクピンはクランクシャフトの回転軸であ
るジャーナルの中心から所定距離だけ偏心しており、前
記クランクピンは実質的にジャーナルを中心にして所定
の円弧状軌跡に沿って変位している。このため、クラン
クピンを押圧保持している把持部は前記クランクピンの
変位に伴って揺動並びに進退変位することになる。従っ
て、加工を行わない時に把持部をクランクピンに対応し
て位置決め保持する一方、前述したクランクピンの仕上
げ加工時には前記把持部から離脱自在な位置決め手段が
設けられている。この場合、前記位置決め手段として
は、通常、所定の角度だけ回転自在な係止部材が用いら
れており、この係止部材を把持部に形成された凹部に係
合することによって前記把持部の位置決め保持作用を営
んでいる。
るジャーナルの中心から所定距離だけ偏心しており、前
記クランクピンは実質的にジャーナルを中心にして所定
の円弧状軌跡に沿って変位している。このため、クラン
クピンを押圧保持している把持部は前記クランクピンの
変位に伴って揺動並びに進退変位することになる。従っ
て、加工を行わない時に把持部をクランクピンに対応し
て位置決め保持する一方、前述したクランクピンの仕上
げ加工時には前記把持部から離脱自在な位置決め手段が
設けられている。この場合、前記位置決め手段として
は、通常、所定の角度だけ回転自在な係止部材が用いら
れており、この係止部材を把持部に形成された凹部に係
合することによって前記把持部の位置決め保持作用を営
んでいる。
ところで、実際上、工場内においては多種類の異なるク
ランクシャフトの仕上げ作業を行う場合が多い。その
際、種類の異なるクランクシャフトではジャーナルとク
ランクピンとの間隔が夫々異なっており、新たな種類の
クランクシャフトの仕上げ加工を行おうとすれば、先
ず、前記クランクピンを把持する把持部の位置調整作業
が必要となる。
ランクシャフトの仕上げ作業を行う場合が多い。その
際、種類の異なるクランクシャフトではジャーナルとク
ランクピンとの間隔が夫々異なっており、新たな種類の
クランクシャフトの仕上げ加工を行おうとすれば、先
ず、前記クランクピンを把持する把持部の位置調整作業
が必要となる。
然しながら、前記把持部の位置決め保持を行う位置決め
手段は所定のクランクシャフトのクランクピンに対応し
て構成された専用位置決め手段であり、前記クランクシ
ャフトの種類が変更されれば前記位置決め手段を使用す
ることが出来ない。このため、各種類のクランクシャフ
トに応じて位置決め手段を用意しなければならず、極め
て不経済である。しかも、クランクシャフトの種類が異
なる毎に位置決め手段の交換作業が必要であり、この種
の準備作業に相当な手間と時間がかかってしまうという
不都合が指摘されている。
手段は所定のクランクシャフトのクランクピンに対応し
て構成された専用位置決め手段であり、前記クランクシ
ャフトの種類が変更されれば前記位置決め手段を使用す
ることが出来ない。このため、各種類のクランクシャフ
トに応じて位置決め手段を用意しなければならず、極め
て不経済である。しかも、クランクシャフトの種類が異
なる毎に位置決め手段の交換作業が必要であり、この種
の準備作業に相当な手間と時間がかかってしまうという
不都合が指摘されている。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、クランクシャフトのクランクピンにサンドテー
プ等の研磨手段を圧接させる把持部を位置決め手段によ
り保持すると共に、前記位置決め手段はカム手段の作用
下に進退変位して種類の異なるクランクシャフトのクラ
ンクピンの位置に対応して前記把持部の位置決めを行う
爪部材を設け、これによって極めて簡単な構成で且つ単
一の位置決め手段を介し夫々種類の異なるクランクシャ
フトに対応して把持部の位置調整を行うことが出来、し
かも前記把持部の位置調整作業を効率的に遂行可能にし
たクランクシャフトの仕上げ装置を提供することを目的
とする。
あって、クランクシャフトのクランクピンにサンドテー
プ等の研磨手段を圧接させる把持部を位置決め手段によ
り保持すると共に、前記位置決め手段はカム手段の作用
下に進退変位して種類の異なるクランクシャフトのクラ
ンクピンの位置に対応して前記把持部の位置決めを行う
爪部材を設け、これによって極めて簡単な構成で且つ単
一の位置決め手段を介し夫々種類の異なるクランクシャ
フトに対応して把持部の位置調整を行うことが出来、し
かも前記把持部の位置調整作業を効率的に遂行可能にし
たクランクシャフトの仕上げ装置を提供することを目的
とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、把持部により
クランクシャフトのピン部に研磨手段を圧接した状態
で、前記クランクシャフトを回転させて前記ピン部の加
工を行う仕上げ加工装置であって、 前記クランクシャフトのピン部である複数のクランクピ
ンに対応して配設された複数の把持部を、各クランクピ
ンの位置に対応して所望の位置に強制的に位置決め保持
するための位置決め手段を備え、 前記位置決め手段は、回転シャフトに固着されて回転自
在な本体と、 前記本体に対し所定量だけ進退自在に装着され、前記把
持部に形成された凹部に係合自在な爪部材と、 前記本体に対し前記爪部材の進退方向に交差する方向に
スライド自在に配設されるカムプレートと、 を有すると共に、 前記カムプレートは、各把持部に係合する複数の爪部材
に設けられた夫々のガイドピンを嵌合し、該各把持部を
一体的に位置調整するための複数のカム溝を備えること
を特徴とする。
クランクシャフトのピン部に研磨手段を圧接した状態
で、前記クランクシャフトを回転させて前記ピン部の加
工を行う仕上げ加工装置であって、 前記クランクシャフトのピン部である複数のクランクピ
ンに対応して配設された複数の把持部を、各クランクピ
ンの位置に対応して所望の位置に強制的に位置決め保持
するための位置決め手段を備え、 前記位置決め手段は、回転シャフトに固着されて回転自
在な本体と、 前記本体に対し所定量だけ進退自在に装着され、前記把
持部に形成された凹部に係合自在な爪部材と、 前記本体に対し前記爪部材の進退方向に交差する方向に
スライド自在に配設されるカムプレートと、 を有すると共に、 前記カムプレートは、各把持部に係合する複数の爪部材
に設けられた夫々のガイドピンを嵌合し、該各把持部を
一体的に位置調整するための複数のカム溝を備えること
を特徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係るクランクシャフトの仕上げ装置につ
いて好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
いて好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
第1図において、参照符号10は本発明に係るクランクシ
ャフトの仕上げ装置を示す。前記装置10は実質的に4気
筒エンジンに用いられるクランクシャフトWのクランク
ピンWP1乃至WP4並びにジャーナルWJの周面の超仕上げを
行うものである。このため、クランクピン加工用第1の
加工手段12a乃至第4の加工手段12dと、ジャーナル加工
用第1の加工手段14a乃至第5の加工手段14eとを夫々交
互に且つ所定間隔毎に離間して断面コ字状のケーシング
16に装着する。ここで、第1加工手段12a乃至第4加工
手段12dは略同様に構成されるものであり、以下に第1
加工手段12aについて詳細に説明し、第2加工手段12b乃
至第4加工手段12dには同一の参照符号を付してその詳
細な説明は省略する。
ャフトの仕上げ装置を示す。前記装置10は実質的に4気
筒エンジンに用いられるクランクシャフトWのクランク
ピンWP1乃至WP4並びにジャーナルWJの周面の超仕上げを
行うものである。このため、クランクピン加工用第1の
加工手段12a乃至第4の加工手段12dと、ジャーナル加工
用第1の加工手段14a乃至第5の加工手段14eとを夫々交
互に且つ所定間隔毎に離間して断面コ字状のケーシング
16に装着する。ここで、第1加工手段12a乃至第4加工
手段12dは略同様に構成されるものであり、以下に第1
加工手段12aについて詳細に説明し、第2加工手段12b乃
至第4加工手段12dには同一の参照符号を付してその詳
細な説明は省略する。
前記第1加工手段12aは研磨手段、例えば、長尺なサン
ドテープ18を収容する収容部20と、この収容部20から引
き出される前記サンドテープ18をクランクシャフトWの
クランクピンWP1に圧接し且つこのクランクピンWP1を把
持して所定の軌跡に沿って変位自在な把持部22と、仕上
げ加工に供せられた当該サンドテープ18を回収する巻取
部24とから基本的に構成される。
ドテープ18を収容する収容部20と、この収容部20から引
き出される前記サンドテープ18をクランクシャフトWの
クランクピンWP1に圧接し且つこのクランクピンWP1を把
持して所定の軌跡に沿って変位自在な把持部22と、仕上
げ加工に供せられた当該サンドテープ18を回収する巻取
部24とから基本的に構成される。
すなわち、第3図に示すように、ケーシング16を構成す
る壁板16aに板体26が固着され、この板体26の開放側下
部にロール状に巻回されたサンドテープ18が支持部材28
を介して装着される。
る壁板16aに板体26が固着され、この板体26の開放側下
部にロール状に巻回されたサンドテープ18が支持部材28
を介して装着される。
板体26の上部側には巻取部24を駆動するためのシリンダ
30が係着され、このシリンダ30から延在するピストンロ
ッド32にはピン34を介して第1のリンク片36と第2のリ
ンク片38とが係合する。前記第1リンク片36の一端には
ピン34を嵌合する長孔40が形成されると共に、この第1
リンク片36の他端には回転軸42が係着される。前記回転
軸42はケーシング16の両側板16b、16c間に橋架されてお
り(第1図参照)、この回転軸42に巻取部24を構成する
弛み形成部材44が固着支持される。前記弛み形成部材44
は略T字状を呈しており、一の端部を回転軸42に係着さ
れると共に、夫々の他の端部に第1のローラ46と第2の
ローラ48とが回転自在に支承される。
30が係着され、このシリンダ30から延在するピストンロ
ッド32にはピン34を介して第1のリンク片36と第2のリ
ンク片38とが係合する。前記第1リンク片36の一端には
ピン34を嵌合する長孔40が形成されると共に、この第1
リンク片36の他端には回転軸42が係着される。前記回転
軸42はケーシング16の両側板16b、16c間に橋架されてお
り(第1図参照)、この回転軸42に巻取部24を構成する
弛み形成部材44が固着支持される。前記弛み形成部材44
は略T字状を呈しており、一の端部を回転軸42に係着さ
れると共に、夫々の他の端部に第1のローラ46と第2の
ローラ48とが回転自在に支承される。
一方、第2リンク片38の一端にピン34を嵌合する長孔50
を形成し、この第2リンク片38の他端にワンウェイクラ
ッチ52を介して長尺なローレット軸54を係合する。前記
ローレット軸54はケーシング16の両側板16b、16c間に橋
架されており、テンション歯車56並びに歯車列58を介し
て巻取リール60に係合する。前記巻取リール60はアーム
62の一端に支持されており、このアーム62は板体26に回
転自在に支持され、且つばね部材64を介して歯車列58側
に押圧されている。
を形成し、この第2リンク片38の他端にワンウェイクラ
ッチ52を介して長尺なローレット軸54を係合する。前記
ローレット軸54はケーシング16の両側板16b、16c間に橋
架されており、テンション歯車56並びに歯車列58を介し
て巻取リール60に係合する。前記巻取リール60はアーム
62の一端に支持されており、このアーム62は板体26に回
転自在に支持され、且つばね部材64を介して歯車列58側
に押圧されている。
次いで、板体26にスペーサ66を固着し、このスペーサ66
に対し把持部22が摺接変位する。すなわち、ケーシング
16の両側板16b、16cに支持シャフト68が橋架されてお
り、当該把持部22の一端にはこの支持シャフト68を嵌合
する長尺なガイド溝70が形成さる(第2図および第3図
参照)。この場合、ガイド溝70に支持シャフト68を嵌合
すると共に、把持部22の端部と板体26の下部とに介装さ
れるバランス用スプリング72を介し前記把持部22を揺動
並びに進退自在に支持している。
に対し把持部22が摺接変位する。すなわち、ケーシング
16の両側板16b、16cに支持シャフト68が橋架されてお
り、当該把持部22の一端にはこの支持シャフト68を嵌合
する長尺なガイド溝70が形成さる(第2図および第3図
参照)。この場合、ガイド溝70に支持シャフト68を嵌合
すると共に、把持部22の端部と板体26の下部とに介装さ
れるバランス用スプリング72を介し前記把持部22を揺動
並びに進退自在に支持している。
把持部22には前記ガイド溝70から所定間隔離間した位置
にシリンダ74が形成され、このシリンダ74から延材する
ピストンロッド74aには開口部76内を進退自在な連結部
材78が係合する。この連結部材78に夫々リンク片80、82
の一端が係合する一方、前記リンク片80、82の他端部は
把持アーム84、86の後端に支持される。前記把持アーム
84、86は支持ピン88、90を支点として揺動自在に支持さ
れており、これらの把持アーム84、86の先端近傍にあっ
て互いに対向する部位にクランクピンWP1を把持するた
めの円弧状受面92、94が形成される。その際、夫々の受
面92、94の内方にクランクピンWP1の直径方向に設けら
れているオイル孔Hの両開口端部のばり取りを行うプラ
ンジャ96、96が配設され、夫々のプランジャ96、96はコ
イルスプリング98、98を介して互いに近接する方向に弾
発付勢されている。
にシリンダ74が形成され、このシリンダ74から延材する
ピストンロッド74aには開口部76内を進退自在な連結部
材78が係合する。この連結部材78に夫々リンク片80、82
の一端が係合する一方、前記リンク片80、82の他端部は
把持アーム84、86の後端に支持される。前記把持アーム
84、86は支持ピン88、90を支点として揺動自在に支持さ
れており、これらの把持アーム84、86の先端近傍にあっ
て互いに対向する部位にクランクピンWP1を把持するた
めの円弧状受面92、94が形成される。その際、夫々の受
面92、94の内方にクランクピンWP1の直径方向に設けら
れているオイル孔Hの両開口端部のばり取りを行うプラ
ンジャ96、96が配設され、夫々のプランジャ96、96はコ
イルスプリング98、98を介して互いに近接する方向に弾
発付勢されている。
また、把持アーム84、86の先端には鉛直方向に並設して
夫々ガイドローラ100、100および102、102が回転自在に
支承されると共に、把持部22には開口部76に近接してガ
イドローラ104が支承され、これらのガイドローラ100、
100、104および102、102にサンドテープ18が張架され
る。
夫々ガイドローラ100、100および102、102が回転自在に
支承されると共に、把持部22には開口部76に近接してガ
イドローラ104が支承され、これらのガイドローラ100、
100、104および102、102にサンドテープ18が張架され
る。
さらに、把持部22にはシリンダ74の下方にあって係止用
凹部110を形成し、この凹部110に位置決め手段112が係
合して前記把持部22の位置決め保持作用をなす。すなわ
ち、ケーシング16を構成する側板16bに前記位置決め手
段112を構成するシリンダ114が固着され、このシリンダ
114から延在するピストンロッド116に揺動アーム118の
一端部が係合する(第4図参照)。前記揺動アーム118
の他端部は回転シャフト120に軸着されており、この回
転シャフト120は側板16bから16cまで延在している。
凹部110を形成し、この凹部110に位置決め手段112が係
合して前記把持部22の位置決め保持作用をなす。すなわ
ち、ケーシング16を構成する側板16bに前記位置決め手
段112を構成するシリンダ114が固着され、このシリンダ
114から延在するピストンロッド116に揺動アーム118の
一端部が係合する(第4図参照)。前記揺動アーム118
の他端部は回転シャフト120に軸着されており、この回
転シャフト120は側板16bから16cまで延在している。
そこで、第5図に示すように、前記回転シャフト120に
は第1加工手段12a乃至第4加工手段12dを構成する夫々
の把持部22に対応して本体122a乃至122dが係着される。
この場合、夫々の本体122a乃至122dは回転シャフト120
に対し実質的にボルト119a乃至119dとキー121a乃至121d
により固着されると共に、板状体123を介し一体的に保
持され、前記本体122a乃至122dに爪部材124a乃至124dが
位置調整自在に装着される。前記爪部材124aは断面L字
状を呈しており、この爪部材124aに把持部22のガイド溝
70と同一方向に延在する長孔126a、126aを形成する。そ
して、前記長孔126a、126aに止めねじ128a、128aを嵌合
し且つ夫々の先端部を本体122aに螺入し、これによって
爪部材124aを把持部22のガイド溝70と同一方向に所定の
距離だけ進退自在に装着する。また、爪部分124aの端部
にガイドピン130aを植設し、このガイドピン130aを本体
122aに形成された長円131aに嵌合する。
は第1加工手段12a乃至第4加工手段12dを構成する夫々
の把持部22に対応して本体122a乃至122dが係着される。
この場合、夫々の本体122a乃至122dは回転シャフト120
に対し実質的にボルト119a乃至119dとキー121a乃至121d
により固着されると共に、板状体123を介し一体的に保
持され、前記本体122a乃至122dに爪部材124a乃至124dが
位置調整自在に装着される。前記爪部材124aは断面L字
状を呈しており、この爪部材124aに把持部22のガイド溝
70と同一方向に延在する長孔126a、126aを形成する。そ
して、前記長孔126a、126aに止めねじ128a、128aを嵌合
し且つ夫々の先端部を本体122aに螺入し、これによって
爪部材124aを把持部22のガイド溝70と同一方向に所定の
距離だけ進退自在に装着する。また、爪部分124aの端部
にガイドピン130aを植設し、このガイドピン130aを本体
122aに形成された長円131aに嵌合する。
なお、他の本体122b乃至122dおよび爪部材124b乃至124d
は前述した本体122a、爪部材124aと略同様に構成され、
同一の構成要素には同一の参照数字にb乃至dを付して
その詳細な説明は省略する。
は前述した本体122a、爪部材124aと略同様に構成され、
同一の構成要素には同一の参照数字にb乃至dを付して
その詳細な説明は省略する。
次に、夫々の本体122a乃至122dと板状体123との間に画
成されるガイド溝134a乃至134dにカムプレート132を摺
接自在に配設する。第5図に示すように、側板16bから
外方に突出する前記カムプレート132の端部に取手136を
設けると共に、このカムプレート132に夫々カム溝136a
乃至136dが形成される。前記カム溝136a乃至136dには位
置決め手段112を構成する爪部材124a乃至124dに植設さ
れたガイドピン130a乃至130dが嵌合る。この場合、位置
決め手段112を介して第1加工手段12a乃至第4加工手段
12dの位置決めを行うものであり、クランクシャフトW
のクランクピンWP1、WP4とWP2、WP3とがジャーナルWJを
中心にして対称の位置に偏心している。従って、カム溝
136a、136dと136b、136cとを夫々対称の形状に選択すれ
ば、クランクシャフトWに対応して夫々の加工手段12a
乃至12dの位置決めを一体的に行うことが出来る。ここ
で、カム溝136a乃至136dには実質的に3つの位置決め部
位A、BおよびCが設けられている。このため、カムプ
レート132を進退変位させることでカム溝136a乃至136d
に嵌合するガイドピン130a乃至130dが夫々A、B及びC
に示す位置に位置決めされ、爪部材124a乃至124dを3種
類の異なるクランクシャフトに対応可能に構成してい
る。
成されるガイド溝134a乃至134dにカムプレート132を摺
接自在に配設する。第5図に示すように、側板16bから
外方に突出する前記カムプレート132の端部に取手136を
設けると共に、このカムプレート132に夫々カム溝136a
乃至136dが形成される。前記カム溝136a乃至136dには位
置決め手段112を構成する爪部材124a乃至124dに植設さ
れたガイドピン130a乃至130dが嵌合る。この場合、位置
決め手段112を介して第1加工手段12a乃至第4加工手段
12dの位置決めを行うものであり、クランクシャフトW
のクランクピンWP1、WP4とWP2、WP3とがジャーナルWJを
中心にして対称の位置に偏心している。従って、カム溝
136a、136dと136b、136cとを夫々対称の形状に選択すれ
ば、クランクシャフトWに対応して夫々の加工手段12a
乃至12dの位置決めを一体的に行うことが出来る。ここ
で、カム溝136a乃至136dには実質的に3つの位置決め部
位A、BおよびCが設けられている。このため、カムプ
レート132を進退変位させることでカム溝136a乃至136d
に嵌合するガイドピン130a乃至130dが夫々A、B及びC
に示す位置に位置決めされ、爪部材124a乃至124dを3種
類の異なるクランクシャフトに対応可能に構成してい
る。
なお、板状体123にはカムプレート132を所定の位置に位
置決めするためのストッパ部材138が設けられており、
このストッパ部材138は前記カムプレート132に形成され
た図示しない螺孔を介して当該カムプレート132を前記
板状体123に固定するものである。
置決めするためのストッパ部材138が設けられており、
このストッパ部材138は前記カムプレート132に形成され
た図示しない螺孔を介して当該カムプレート132を前記
板状体123に固定するものである。
第1加工手段12a乃至第4加工手段12dは以上のように構
成されるものであり、一方、第1加工手段14a乃至第5
加工手段14eも前述した第1加工手段12aと略同様に構成
される。その際、第1加工手段14a乃至第5加工手段14e
はクランクシャフトWのジャーナルWJの超仕上げを行う
ものであり、このジャーナルWJがその軸心を中心にして
回転するために前述した把持部22のような揺動並びに進
退動作を必要としない。このため、第1加工手段14a乃
至第5加工手段14eは前述した第1加工手段12aよりも簡
単な構成からなり、従って、これらの加工手段14a乃至1
4eの詳細な説明は省略する。
成されるものであり、一方、第1加工手段14a乃至第5
加工手段14eも前述した第1加工手段12aと略同様に構成
される。その際、第1加工手段14a乃至第5加工手段14e
はクランクシャフトWのジャーナルWJの超仕上げを行う
ものであり、このジャーナルWJがその軸心を中心にして
回転するために前述した把持部22のような揺動並びに進
退動作を必要としない。このため、第1加工手段14a乃
至第5加工手段14eは前述した第1加工手段12aよりも簡
単な構成からなり、従って、これらの加工手段14a乃至1
4eの詳細な説明は省略する。
本発明に係るクランクシャフトの仕上げ装置は基本的に
は以上のように構成されるものであり、次にその作用並
びに効果について説明する。
は以上のように構成されるものであり、次にその作用並
びに効果について説明する。
先ず、クランクシャフトWを図示しない回転保持機構に
保持させた後、第1加工手段12a乃至第4加工手段12dで
クランクピンWP1乃至WP4を把持すると共に、第1加工手
段14a乃至第5加工手段14eによりジャーナルWJ把持す
る。
保持させた後、第1加工手段12a乃至第4加工手段12dで
クランクピンWP1乃至WP4を把持すると共に、第1加工手
段14a乃至第5加工手段14eによりジャーナルWJ把持す
る。
ここで、実質的にはクランクシャフトWのクランクピン
WP1乃至WP4並びにジャーナルWJの周面部の超仕上げ加工
を行うものであるが、以下にクランクピンWP1の加工作
業について詳細に説明し、他の加工作業についてはその
詳細な説明を省略する。
WP1乃至WP4並びにジャーナルWJの周面部の超仕上げ加工
を行うものであるが、以下にクランクピンWP1の加工作
業について詳細に説明し、他の加工作業についてはその
詳細な説明を省略する。
すなわち、第1加工手段12aにおいて、予め収容部20に
巻回収容されているサンドテープ18を把持部22に設けら
れているガイドローラ100、100からガイドローラ104を
介してガイドローラ102、102に係合した後、巻取部24を
構成する巻取リール60に係止する。その際、収容部20と
巻取部24との間でサンドテープ18に所定の弛みを形成し
ておく。
巻回収容されているサンドテープ18を把持部22に設けら
れているガイドローラ100、100からガイドローラ104を
介してガイドローラ102、102に係合した後、巻取部24を
構成する巻取リール60に係止する。その際、収容部20と
巻取部24との間でサンドテープ18に所定の弛みを形成し
ておく。
次いで、シリンダ74の駆動作用下にピストンロッド74a
を、第3図中、矢印方向に変位させると、これに係合す
る連結部材78が開口部76内を矢印方向に摺動する。この
ため、前記連結部材78に一端を係合するリンク片80、82
を介し把持アーム84、86が支持ピン88、90を支点として
開動する。
を、第3図中、矢印方向に変位させると、これに係合す
る連結部材78が開口部76内を矢印方向に摺動する。この
ため、前記連結部材78に一端を係合するリンク片80、82
を介し把持アーム84、86が支持ピン88、90を支点として
開動する。
そこで、当該装置10とクランクシャフトWとを相対的に
近接変位させた後、シリンダ74の駆動作用下にピストン
ロッド74aを矢印とは逆方向に変位させる。これによっ
て、把持アーム84、86が閉動し、夫々の受面92、94によ
りサンドテープ18の研削面側をクランクシャフトWのク
ランクピンWP1に圧接させる。
近接変位させた後、シリンダ74の駆動作用下にピストン
ロッド74aを矢印とは逆方向に変位させる。これによっ
て、把持アーム84、86が閉動し、夫々の受面92、94によ
りサンドテープ18の研削面側をクランクシャフトWのク
ランクピンWP1に圧接させる。
さらに、第4図に示すように、位置決め手段112を構成
するシリンダ114を駆動しピストンロッド116を矢印方向
(内方に)変位させると、このピストンロッド116に係
合する揺動アーム118を介して回転シャフト120が矢印方
向に所定の角度だけ回転する。このため、前記回転シャ
フト120に係着されている本体122aが回動変位し、爪部
材124aが把持部22の凹部110から離間する(第3図中、
二点鎖線参照)。これによって、前記把持部22は支持シ
ャフト68とクランクシャフトWのクランクピンWP1とに
より保持されることになる。
するシリンダ114を駆動しピストンロッド116を矢印方向
(内方に)変位させると、このピストンロッド116に係
合する揺動アーム118を介して回転シャフト120が矢印方
向に所定の角度だけ回転する。このため、前記回転シャ
フト120に係着されている本体122aが回動変位し、爪部
材124aが把持部22の凹部110から離間する(第3図中、
二点鎖線参照)。これによって、前記把持部22は支持シ
ャフト68とクランクシャフトWのクランクピンWP1とに
より保持されることになる。
次に、図示しない回転保持機構の駆動作用下にクランク
シャフトWをジャーナルWJを中心にして回転させると、
クランクピンWP1はジャーナルWJを中心にして円形状の
軌跡に沿って変位するに至る(第3図参照)。従って、
クランクピンWP1を受面92、94を介して保持している把
持部22は支持シャフト68とこれが嵌合するガイド溝70の
案内作用下に前記クランクピンWP1を把持した状態で揺
動並びに進退変位する。その際、クランクピンWP1が円
形状の軌跡に沿って変位することにより、その外周面が
サンドテープ18を介し超仕上げされる。さらに、当該ク
ランクピンWP1の直径方向に穿設されているオイル孔H
の両開口端部にプランジャ96、96が夫々コイルスプリン
グ98、98の弾発付勢下に係合し、前記オイル孔Hの両開
口端部のばり取り作業が施される。
シャフトWをジャーナルWJを中心にして回転させると、
クランクピンWP1はジャーナルWJを中心にして円形状の
軌跡に沿って変位するに至る(第3図参照)。従って、
クランクピンWP1を受面92、94を介して保持している把
持部22は支持シャフト68とこれが嵌合するガイド溝70の
案内作用下に前記クランクピンWP1を把持した状態で揺
動並びに進退変位する。その際、クランクピンWP1が円
形状の軌跡に沿って変位することにより、その外周面が
サンドテープ18を介し超仕上げされる。さらに、当該ク
ランクピンWP1の直径方向に穿設されているオイル孔H
の両開口端部にプランジャ96、96が夫々コイルスプリン
グ98、98の弾発付勢下に係合し、前記オイル孔Hの両開
口端部のばり取り作業が施される。
このように、クランクピンWP1の超仕上げ加工が終了し
た後、クランクシャフトWの回転を停止すると共に、位
置決め手段112を構成するシリンダ114を駆動しピストン
ロッド116を矢印とは逆方向に変位させて揺動アーム118
と回転シャフト120とを一体的に回転させる。このた
め、前記回転シャフト120に係着されている本体122aと
爪部材124aとが水平方向に起き上がるように揺動変位
し、この爪部材124aが把持部22の凹部110に係合して前
記保持部22を保持するに至る。次に、把持部22に設けら
れているシリンダ74を駆動しピストンロッド74aを矢印
方向に変位させることにより連結部材78に係合するリン
ク片80、82を介して把持アーム84、86の先端側を開動さ
せ、クランクピンWP1の把持作用を解除する。
た後、クランクシャフトWの回転を停止すると共に、位
置決め手段112を構成するシリンダ114を駆動しピストン
ロッド116を矢印とは逆方向に変位させて揺動アーム118
と回転シャフト120とを一体的に回転させる。このた
め、前記回転シャフト120に係着されている本体122aと
爪部材124aとが水平方向に起き上がるように揺動変位
し、この爪部材124aが把持部22の凹部110に係合して前
記保持部22を保持するに至る。次に、把持部22に設けら
れているシリンダ74を駆動しピストンロッド74aを矢印
方向に変位させることにより連結部材78に係合するリン
ク片80、82を介して把持アーム84、86の先端側を開動さ
せ、クランクピンWP1の把持作用を解除する。
ここで、クランクピンWP1の仕上げ作業に供せられたサ
ンドテープ18を新たなサンドテープ18に変更する際には
巻取部24が駆動される。すなわち、シリンダ30の駆動作
用下にピストンロッド32を矢印方向に変位させると、第
1および第2リンク片36、38が夫々所定の方向に揺動変
位する。前記第2リンク片38の揺動用下にワンウェイク
ラッチ52を介しローレット軸54が所定の角度回転する。
このため、前記ローレット軸54に噛合する歯車列58を介
して巻取リール60が回転し、テンション歯車56の送り作
用と相俟ってこの巻取リール60にサンドテープ18が所定
量だけ巻き取られる。
ンドテープ18を新たなサンドテープ18に変更する際には
巻取部24が駆動される。すなわち、シリンダ30の駆動作
用下にピストンロッド32を矢印方向に変位させると、第
1および第2リンク片36、38が夫々所定の方向に揺動変
位する。前記第2リンク片38の揺動用下にワンウェイク
ラッチ52を介しローレット軸54が所定の角度回転する。
このため、前記ローレット軸54に噛合する歯車列58を介
して巻取リール60が回転し、テンション歯車56の送り作
用と相俟ってこの巻取リール60にサンドテープ18が所定
量だけ巻き取られる。
一方、前記第1リンク片36には弛み形成部材44を係着し
た回転軸42が軸着されており、この回転軸42の回転作用
下に前記弛み形成部材44が、図中、実線の位置から二点
鎖線の位置へと揺動変位する。従って、第1ローラ46が
サンドテープ18の研削面側を押圧すると共に、第2ロー
ラ48が前記サントテープ18の研削面に対応する裏面側に
係合し、当該サンドテープ18を所定量だけ巻取部24側へ
と引き出す。
た回転軸42が軸着されており、この回転軸42の回転作用
下に前記弛み形成部材44が、図中、実線の位置から二点
鎖線の位置へと揺動変位する。従って、第1ローラ46が
サンドテープ18の研削面側を押圧すると共に、第2ロー
ラ48が前記サントテープ18の研削面に対応する裏面側に
係合し、当該サンドテープ18を所定量だけ巻取部24側へ
と引き出す。
さらに、シリンダ30の駆動作用下にピストンロッド32を
矢印とは逆方向に変位させると、第1および第2リンク
片36、38とが前記とは逆方向に揺動する。これによっ
て、第1リンク片36に係着されている回転軸42を介し弛
み形成部材44が揺動変位し、夫々のローラ46、48による
サンドテープ18への押圧作用を解除してこのサンドテー
プ18に所定の弛みが形成される。また、第2リンク片38
が揺動する際にはワンウェイクラッチ52を介してローレ
ット軸54が回転することを阻止し、巻取リール60が逆回
転することがない。
矢印とは逆方向に変位させると、第1および第2リンク
片36、38とが前記とは逆方向に揺動する。これによっ
て、第1リンク片36に係着されている回転軸42を介し弛
み形成部材44が揺動変位し、夫々のローラ46、48による
サンドテープ18への押圧作用を解除してこのサンドテー
プ18に所定の弛みが形成される。また、第2リンク片38
が揺動する際にはワンウェイクラッチ52を介してローレ
ット軸54が回転することを阻止し、巻取リール60が逆回
転することがない。
このようにして新たなサンドテープ18を所定量だけ送り
出した後、前述した作業と同様にしてクランクピンWP1
の超仕上げ加工を行えばよい。
出した後、前述した作業と同様にしてクランクピンWP1
の超仕上げ加工を行えばよい。
ところで、前述したクランクシャフトWとは種類の異な
るクランクシャフトに対し超仕上げ作業を行う際にはこ
の新たなクランクシャフトのジャーナルとクランクピン
との間隔が前述したクランクシャフトWにおける夫々の
間隔とは異なるものとなる。このため、当該装置10にお
いて、前記新たなクランクシャフトに対応すべく第1加
工手段12a乃至第4加工手段12dの位置決め作業を行う。
るクランクシャフトに対し超仕上げ作業を行う際にはこ
の新たなクランクシャフトのジャーナルとクランクピン
との間隔が前述したクランクシャフトWにおける夫々の
間隔とは異なるものとなる。このため、当該装置10にお
いて、前記新たなクランクシャフトに対応すべく第1加
工手段12a乃至第4加工手段12dの位置決め作業を行う。
すなわち、先ず、カムプレート132を板状体123に固定し
ているストッパ部材138を取り外し、取手136を把持して
これを矢印方向に引張する(第5図参照)。従って、ガ
イドピン130a乃至130dがカム溝136a乃至136dの傾斜に沿
って夫々AからBへと移動し、実質的に爪部材124aと12
4dとが本体122a、122dから離間する方向に変位すると共
に、爪部材124b、124cが夫々本体122b、122cに近接する
方向に移動する。これによって、夫々の爪部材124a乃至
124dが所定の方向に位置調整され、前記爪部材124a乃至
124dに保持されている第1加工手段12a乃至第4加工手
段12dが新たなクランクシャフトに対応して位置決めさ
れることになる。そして、ストッパ部材138を介してカ
ムプレート132を板状体123に対し固定する。
ているストッパ部材138を取り外し、取手136を把持して
これを矢印方向に引張する(第5図参照)。従って、ガ
イドピン130a乃至130dがカム溝136a乃至136dの傾斜に沿
って夫々AからBへと移動し、実質的に爪部材124aと12
4dとが本体122a、122dから離間する方向に変位すると共
に、爪部材124b、124cが夫々本体122b、122cに近接する
方向に移動する。これによって、夫々の爪部材124a乃至
124dが所定の方向に位置調整され、前記爪部材124a乃至
124dに保持されている第1加工手段12a乃至第4加工手
段12dが新たなクランクシャフトに対応して位置決めさ
れることになる。そして、ストッパ部材138を介してカ
ムプレート132を板状体123に対し固定する。
また、カムプレート132をさらに矢印方向に引張して夫
々のカム溝136a乃至136dのCに示す位置にガイドピン13
0a乃至130dを嵌合すれば、爪部材124a、124dと爪部材12
4b、124cとが接近する。この結果、夫々のジャーナルと
クランクピンとの間隔がさらに小さな他のクランクシャ
フトに対し第1加工手段12a乃至第4加工手段12dの位置
決めが行われるに至る。
々のカム溝136a乃至136dのCに示す位置にガイドピン13
0a乃至130dを嵌合すれば、爪部材124a、124dと爪部材12
4b、124cとが接近する。この結果、夫々のジャーナルと
クランクピンとの間隔がさらに小さな他のクランクシャ
フトに対し第1加工手段12a乃至第4加工手段12dの位置
決めが行われるに至る。
このように、本実施態様では、夫々種類の異なるクラン
クシャフトの仕上げ加工を行う際、作業車がカムプレー
ト132を操作することにより前記カムプレート132に形成
されたカム溝136a乃至136dに嵌合するガイドピン130a乃
至130dを夫々のカム溝136a乃至136dの位置決め部位A、
BおよびCのいずれかに配置させる。このため、爪部材
124a乃至124dが一体的に変位して前記爪部材124a乃至12
4dに係合する第1加工手段12a乃至第4加工手段12dが所
定のクランクシャフトに対応して位置調整される。従っ
て、従来のように、クランクシャフトの種類が異なる毎
に位置決め手段全体を変更する必要がなく、煩雑な位置
決め手段の交換作業等を不要とすることが出来る。
クシャフトの仕上げ加工を行う際、作業車がカムプレー
ト132を操作することにより前記カムプレート132に形成
されたカム溝136a乃至136dに嵌合するガイドピン130a乃
至130dを夫々のカム溝136a乃至136dの位置決め部位A、
BおよびCのいずれかに配置させる。このため、爪部材
124a乃至124dが一体的に変位して前記爪部材124a乃至12
4dに係合する第1加工手段12a乃至第4加工手段12dが所
定のクランクシャフトに対応して位置調整される。従っ
て、従来のように、クランクシャフトの種類が異なる毎
に位置決め手段全体を変更する必要がなく、煩雑な位置
決め手段の交換作業等を不要とすることが出来る。
しかも、複数の爪部材124a乃至124dをカムプレート132
の操作だけで一体的に位置調整することが可能となる。
この結果、種類の異なるクランクシャフトに対する準備
作業にかかる時間を一挙に短縮化し、多種類のクランク
シャフトの仕上げ作業全体を効率的に且つ容易に遂行し
得るという効果が挙げられる。
の操作だけで一体的に位置調整することが可能となる。
この結果、種類の異なるクランクシャフトに対する準備
作業にかかる時間を一挙に短縮化し、多種類のクランク
シャフトの仕上げ作業全体を効率的に且つ容易に遂行し
得るという効果が挙げられる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、クランクシャフトのジ
ャーナルやクランクピン等のピン部を超仕上げする際、
このピン部にサンドテープ等の研磨手段を圧接させる把
持部を前記ピン部に対応して位置決めするための位置決
め手段を有すると共に、前記位置決め手段はカム機構の
作用下に変位して種類の異なるクランクシャフトに対応
して各把持部の位置調整を行うよう構成している。この
ため、従来のように、夫々異なるクランクシャフトに対
応して専用の位置決め手段を設ける必要がなく、単一の
位置決め手段により種々のクランクシャフトに対応する
ことが出来る。従って、位置決め手段の交換作業等の煩
雑さから解放されると共に、夫々のクランクシャフトに
対応する準備作業を一挙に効率的に遂行し得るという効
果が挙げられる。しかも、複数の位置決め手段を単一の
カムプレートにより一体的に調整することが可能とな
り、この調整作業を一層容易に且つ短時間に行うことが
出来るという利点が得られる。
ャーナルやクランクピン等のピン部を超仕上げする際、
このピン部にサンドテープ等の研磨手段を圧接させる把
持部を前記ピン部に対応して位置決めするための位置決
め手段を有すると共に、前記位置決め手段はカム機構の
作用下に変位して種類の異なるクランクシャフトに対応
して各把持部の位置調整を行うよう構成している。この
ため、従来のように、夫々異なるクランクシャフトに対
応して専用の位置決め手段を設ける必要がなく、単一の
位置決め手段により種々のクランクシャフトに対応する
ことが出来る。従って、位置決め手段の交換作業等の煩
雑さから解放されると共に、夫々のクランクシャフトに
対応する準備作業を一挙に効率的に遂行し得るという効
果が挙げられる。しかも、複数の位置決め手段を単一の
カムプレートにより一体的に調整することが可能とな
り、この調整作業を一層容易に且つ短時間に行うことが
出来るという利点が得られる。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
第1図は本発明に係るクランクシャフトの仕上げ装置の
概略正面図、 第2図は当該装置の一部斜視説明図、 第3図は当該装置の一部断面側面図、 第4図は当該装置を構成する位置決め手段の概略斜視
図、 第5図は第4図に示す位置決め手段の一部省略正面図、 第6図は位置決め手段の縦断面図である。 10……仕上げ装置 12a〜12d、14a〜14e……加工手段 18……サンドテープ、20……収容部 22……把持部、24……巻取部 68……支持シャフト、84、86……把持アーム 112……位置決め手段、114……シリンダ 118……揺動アーム、120……回転シャフト 122a〜122d……本体、124a〜124d……爪部材 132……カムプレート、136a〜136d……カム溝 W……クランクシャフト、WJ……ジャーナル WP1〜WP4……クランクピン
概略正面図、 第2図は当該装置の一部斜視説明図、 第3図は当該装置の一部断面側面図、 第4図は当該装置を構成する位置決め手段の概略斜視
図、 第5図は第4図に示す位置決め手段の一部省略正面図、 第6図は位置決め手段の縦断面図である。 10……仕上げ装置 12a〜12d、14a〜14e……加工手段 18……サンドテープ、20……収容部 22……把持部、24……巻取部 68……支持シャフト、84、86……把持アーム 112……位置決め手段、114……シリンダ 118……揺動アーム、120……回転シャフト 122a〜122d……本体、124a〜124d……爪部材 132……カムプレート、136a〜136d……カム溝 W……クランクシャフト、WJ……ジャーナル WP1〜WP4……クランクピン
Claims (3)
- 【請求項1】把持部によりクランクシャフトのピン部に
研磨手段を圧接した状態で、前記クランクシャフトの回
転させて前記ピン部の加工を行う仕上げ加工装置であっ
て、 前記クランクシャフトのピン部である複数のクランクピ
ンに対応して配設された複数の把持部を、各クランクピ
ンの位置に対応して所望の位置に強制的に位置決め保持
するための位置決め手段を備え、 前記位置決め手段は、回転シャフトに固着されて回転自
在な本体と、 前記本体に対し所定量だけ進退自在に装着され、前記把
持部に形成された凹部に係合自在な爪部材と、 前記本体に対し前記爪部材の進退方向に交差する方向に
スライド自在に配設されるカムプレートと、 を有すると共に、 前記カムプレートは、各把持部に係合する複数の爪部材
に設けられた夫々のガイドピンを嵌合し、該各把持部を
一体的に位置調整するための複数のカム溝を備えること
を特徴とするクランクシャフトの仕上げ装置。 - 【請求項2】請求項1記載の装置において、ジャーナル
を中心に対称位置にあるクランクピンを把持するための
第1および第2の把持部を備え、 前記カムプレートは、前記第1および第2の把持部に対
応する対称形状の第1および第2のカム溝を有すると共
に、前記第1および第2のカム溝に嵌合する夫々のガイ
ドピンの案内作用下に各爪部材を変位させて前記第1お
よび第2の把持部を互いに近接および離間変位させるよ
うに構成することを特徴とするクランクシャフトの仕上
げ装置。 - 【請求項3】請求項1記載の装置において、前記回転シ
ャフトを回転させるための駆動手段を備え、 前記駆動手段は、シリンダと、 前記シリンダから延在するピストンロッドに一端が係合
すると共に、他端に前記回転シャフトを軸着する揺動ア
ームと、 を備えることを特徴とするクランクシャフトの仕上げ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259079A JPH0671696B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | クランクシャフトの仕上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259079A JPH0671696B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | クランクシャフトの仕上げ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02106258A JPH02106258A (ja) | 1990-04-18 |
JPH0671696B2 true JPH0671696B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=17329027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63259079A Expired - Fee Related JPH0671696B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | クランクシャフトの仕上げ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671696B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3540408A1 (de) * | 1985-11-14 | 1987-05-21 | Bosch Gmbh Robert | Zweigangantrieb mit zwei riemenscheiben und einer fliehkrafttreibungskupplung |
JPH0333410Y2 (ja) * | 1986-01-10 | 1991-07-16 |
-
1988
- 1988-10-13 JP JP63259079A patent/JPH0671696B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02106258A (ja) | 1990-04-18 |
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