JPH0671603B2 - クラツド金属板の製造方法 - Google Patents
クラツド金属板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0671603B2 JPH0671603B2 JP12734085A JP12734085A JPH0671603B2 JP H0671603 B2 JPH0671603 B2 JP H0671603B2 JP 12734085 A JP12734085 A JP 12734085A JP 12734085 A JP12734085 A JP 12734085A JP H0671603 B2 JPH0671603 B2 JP H0671603B2
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- JP
- Japan
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- clad
- cladding
- slab
- rolling
- base material
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はクラツド金属板の製造方法に係り、特に同一板
内において異なるクラツド比を有するクラツド金属板の
製造方法に関し、クラツド金属板の製造分野で利用され
る。
内において異なるクラツド比を有するクラツド金属板の
製造方法に関し、クラツド金属板の製造分野で利用され
る。
従来、熱間圧延によるクラツド金属板の製造方法は種々
あるが、いずれも組立て法、鋳込み圧延法あるいは爆着
法等によるスラブから熱間圧延により製造する。第13図
は組立て法によるスラブを示し、剥離材２を中心として
両側にそれぞれ合せ材４、母材６を配し周囲部８を溶接
したものである。また、鋳込み圧延法は、例えば特開昭
58−23534に開示されている如く鋳型内に合せ材４を吊
下げ母材６の成分の溶湯を鋳込んで分塊圧延により第14
図の如きスラブとしたものである。いずれのスラブも熱
間圧延時に合せ材４と母材６が圧着されるが、母材６お
よび合せ材４の板厚はそれぞれ均一であるため、熱間圧
延後のクラツド鋼板はクラツド比が一定であり、同一鋼
板内において異なるクラツド比を有する鋼板は得られな
い。
あるが、いずれも組立て法、鋳込み圧延法あるいは爆着
法等によるスラブから熱間圧延により製造する。第13図
は組立て法によるスラブを示し、剥離材２を中心として
両側にそれぞれ合せ材４、母材６を配し周囲部８を溶接
したものである。また、鋳込み圧延法は、例えば特開昭
58−23534に開示されている如く鋳型内に合せ材４を吊
下げ母材６の成分の溶湯を鋳込んで分塊圧延により第14
図の如きスラブとしたものである。いずれのスラブも熱
間圧延時に合せ材４と母材６が圧着されるが、母材６お
よび合せ材４の板厚はそれぞれ均一であるため、熱間圧
延後のクラツド鋼板はクラツド比が一定であり、同一鋼
板内において異なるクラツド比を有する鋼板は得られな
い。
近年クラツド鋼板の需要は増加しており、耐食性を要求
される槽に使用される場合、腐食性液に浸漬される部分
と非浸漬部分とでは合せ材の要求厚みが当然異なつてい
る。しかし浸漬部分の必要厚みのクラツド鋼板で全体を
製作すると費用が莫大になる。あるいはクラツド比の異
なるクラツド鋼板を溶接したり、または同一クラツド比
のクラツド鋼板にて槽全体を組立て、その後必要部分を
肉盛する方法等があるが、いずれも溶接作業が困難、欠
陥の発生等の問題点ある。
される槽に使用される場合、腐食性液に浸漬される部分
と非浸漬部分とでは合せ材の要求厚みが当然異なつてい
る。しかし浸漬部分の必要厚みのクラツド鋼板で全体を
製作すると費用が莫大になる。あるいはクラツド比の異
なるクラツド鋼板を溶接したり、または同一クラツド比
のクラツド鋼板にて槽全体を組立て、その後必要部分を
肉盛する方法等があるが、いずれも溶接作業が困難、欠
陥の発生等の問題点ある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消できる同
一金属板内において異なるクラツド比を有するクラツド
金属板の製造方法を提供するにある。
一金属板内において異なるクラツド比を有するクラツド
金属板の製造方法を提供するにある。
本発明の要旨とするところは次の如くである。すなわ
ち、合せ材の周囲に母材を鋳込んで圧延するクラツド金
属板の製造方法において、前記合せ材を傾斜状もしくは
階段状に異なる板厚に加工する段階と、前記加工した合
せ材の周囲に母材を鋳込んでクラツド鋳塊とする段階
と、前記クラツド鋳塊の背面母材を除去する段階と、前
記背面母材を除去したクラツド鋳塊を分塊圧延にてクラ
ツドスラブとする段階と、前記クラツドスラブを熱間圧
延する段階と、を有して成り、同一金属板内において異
なるクラツド比を有せしめることを特徴とするクラツド
金属板の製造方法である。
ち、合せ材の周囲に母材を鋳込んで圧延するクラツド金
属板の製造方法において、前記合せ材を傾斜状もしくは
階段状に異なる板厚に加工する段階と、前記加工した合
せ材の周囲に母材を鋳込んでクラツド鋳塊とする段階
と、前記クラツド鋳塊の背面母材を除去する段階と、前
記背面母材を除去したクラツド鋳塊を分塊圧延にてクラ
ツドスラブとする段階と、前記クラツドスラブを熱間圧
延する段階と、を有して成り、同一金属板内において異
なるクラツド比を有せしめることを特徴とするクラツド
金属板の製造方法である。
本発明の詳細を図示の実施例により説明する。まず、第
１図に示す如く両端の板厚T1およびT2が異なり、表面が
傾斜状の同一ではない板厚を有する合せ材４を圧延ある
いは機械加工にて製作する。次にこの合せ材を第２図
（Ａ）、（Ｂ）に示す如く鋳型10内に置き周囲に母材６
を鋳込み、第３図（Ａ）、（Ｂ）に示す如きクラツド鋳
塊とし、この鋳塊の背面母材6Aを剥離し分塊圧延にて第
４図に示す如きクラツドスラブとし、厚板加熱炉におい
て均一加熱をした後、熱間圧延することにより同一金属
板内において異なるクラツド比を有する金属板を得るこ
とができる。
１図に示す如く両端の板厚T1およびT2が異なり、表面が
傾斜状の同一ではない板厚を有する合せ材４を圧延ある
いは機械加工にて製作する。次にこの合せ材を第２図
（Ａ）、（Ｂ）に示す如く鋳型10内に置き周囲に母材６
を鋳込み、第３図（Ａ）、（Ｂ）に示す如きクラツド鋳
塊とし、この鋳塊の背面母材6Aを剥離し分塊圧延にて第
４図に示す如きクラツドスラブとし、厚板加熱炉におい
て均一加熱をした後、熱間圧延することにより同一金属
板内において異なるクラツド比を有する金属板を得るこ
とができる。
第３図（Ａ）、（Ｂ）の鋳塊の分塊圧延方向を厚板圧延
時の長手方向になる如く圧延すれば、金属板の幅方向に
異なるクラツド比を有するクラツド金属板が得られ、ま
た、分塊圧延方向を厚板圧延時の幅方向になる如く圧延
すれば長手方向に異なるクラツド比を有するクラツド金
属板が得られる。
時の長手方向になる如く圧延すれば、金属板の幅方向に
異なるクラツド比を有するクラツド金属板が得られ、ま
た、分塊圧延方向を厚板圧延時の幅方向になる如く圧延
すれば長手方向に異なるクラツド比を有するクラツド金
属板が得られる。
次に合せ材４が階段状に板厚が異なる場合について説明
する。第５図に示す如く板厚T1およびT2の異なる階段状
を有する合せ材４を圧延あるいは機械加工等にて製作し
た後、第２図（Ａ）、（Ｂ）および第３図（Ａ）、
（Ｂ）にて示した傾斜状の合せ材４の場合と同様に鋳込
みおよび分塊圧延を行い第６図に示す如きクラツドスラ
ブとし、これを同様の熱間圧延をすると、同一金属板内
において階段状に異なるクラツド比を有するクラツド金
属板を得ることができる。鋳塊の分塊圧延方向を厚板圧
延時の方向と関連させることにより幅方向あるいは長手
方向にクラツド比が異なるクラツド金属板を製造するこ
とができる。
する。第５図に示す如く板厚T1およびT2の異なる階段状
を有する合せ材４を圧延あるいは機械加工等にて製作し
た後、第２図（Ａ）、（Ｂ）および第３図（Ａ）、
（Ｂ）にて示した傾斜状の合せ材４の場合と同様に鋳込
みおよび分塊圧延を行い第６図に示す如きクラツドスラ
ブとし、これを同様の熱間圧延をすると、同一金属板内
において階段状に異なるクラツド比を有するクラツド金
属板を得ることができる。鋳塊の分塊圧延方向を厚板圧
延時の方向と関連させることにより幅方向あるいは長手
方向にクラツド比が異なるクラツド金属板を製造するこ
とができる。
なお、必要に応じて合せ材４の階段を増加することによ
り同一金属板内にて３種以上のクラツド比を有する金属
板を製造することができる。
り同一金属板内にて３種以上のクラツド比を有する金属
板を製造することができる。
実施例１ SUS304Lステンレス鋼板を素材として、厚みが100mmおよ
び200mmの傾斜状で、幅1800mm、長さ2200mmの合せ材４
を機械加工により第７図の如く製作した。
び200mmの傾斜状で、幅1800mm、長さ2200mmの合せ材４
を機械加工により第７図の如く製作した。
この合せ材４を第２図（Ａ）、（Ｂ）に示す如くJIS SS
41の成分の溶鋼で鋳込み、次に背面母材2Aを除去した後
分塊圧延にて第８図に示す寸法のクラツドスラブとし、
これを長さ分割を行い全厚200mm、幅1700mm、長さ2500m
mのクラツドスラブを製造した。
41の成分の溶鋼で鋳込み、次に背面母材2Aを除去した後
分塊圧延にて第８図に示す寸法のクラツドスラブとし、
これを長さ分割を行い全厚200mm、幅1700mm、長さ2500m
mのクラツドスラブを製造した。
次にこのクラツドスラブを通常のクラツド圧延と同様の
方法によりステンレス鋼の粒界酸化が生じない1200℃に
加熱し、幅出し長手方向圧延にて第９図に示す寸法のク
ラツド鋼板に圧延した。すなわち、ステンレス鋼の厚み
は、3.3mmから6.6mmに変化しクラツド比は16.5％から3
3.0％に変化し、同一鋼板内で傾斜状に異なるクラツド
比を有するクラツド鋼板が得られた。
方法によりステンレス鋼の粒界酸化が生じない1200℃に
加熱し、幅出し長手方向圧延にて第９図に示す寸法のク
ラツド鋼板に圧延した。すなわち、ステンレス鋼の厚み
は、3.3mmから6.6mmに変化しクラツド比は16.5％から3
3.0％に変化し、同一鋼板内で傾斜状に異なるクラツド
比を有するクラツド鋼板が得られた。
実施例２ SUS304Lステンレス鋼板を素材として、厚みが100mmおよ
び200mmの階段状で、幅1800mm、長さ2200mmの合せ材４
を機械加工により第10図の如く製作した。なお幅W1、W2
は任意に取れるが本実施例ではW1＝800mm、W2＝1000mm
とした。
び200mmの階段状で、幅1800mm、長さ2200mmの合せ材４
を機械加工により第10図の如く製作した。なお幅W1、W2
は任意に取れるが本実施例ではW1＝800mm、W2＝1000mm
とした。
この合せ材４を第２図（Ａ）、（Ｂ）に示す如くSS41の
成分の溶鋼で鋳込み、次に背面母材2Aを除去した後分塊
圧延にて第11図に示す寸法のクラツドスラブとし、これ
を長さ分割を行い全厚200mm、幅1800mm、長さ2500mmの
クラツドスラブを製造した。
成分の溶鋼で鋳込み、次に背面母材2Aを除去した後分塊
圧延にて第11図に示す寸法のクラツドスラブとし、これ
を長さ分割を行い全厚200mm、幅1800mm、長さ2500mmの
クラツドスラブを製造した。
次にこのクラツドスラブを通常のクラツド圧延と同様の
方法によりステンレス鋼の粒界酸化が生じない1200℃に
加熱し、幅出し長手方向圧延にて第12図に示した寸法の
クラツド鋼板に圧延した。すなわち、全厚20mm、幅2500
mm、長さ11000mmで合せ材４のステンレス鋼は厚みが3.3
mmと6.6mm、クラツド比がそれぞれ16.5％と33.0％であ
り、同一鋼板内で異なるクラツド比を有するクラツド鋼
板が得られた。
方法によりステンレス鋼の粒界酸化が生じない1200℃に
加熱し、幅出し長手方向圧延にて第12図に示した寸法の
クラツド鋼板に圧延した。すなわち、全厚20mm、幅2500
mm、長さ11000mmで合せ材４のステンレス鋼は厚みが3.3
mmと6.6mm、クラツド比がそれぞれ16.5％と33.0％であ
り、同一鋼板内で異なるクラツド比を有するクラツド鋼
板が得られた。
本発明は、上記実施例からも明らかな如く、傾斜状もし
くは階段状に異なる板厚を有する合せ材に母材を鋳込ん
で鋳塊とし、該鋳塊の背面母材を除去した後分塊圧延お
よび熱間圧延にて圧延し、同一金属板内においてクラツ
ド比の異なる品質の優れたクラツド金属板を製造するこ
とができた。
くは階段状に異なる板厚を有する合せ材に母材を鋳込ん
で鋳塊とし、該鋳塊の背面母材を除去した後分塊圧延お
よび熱間圧延にて圧延し、同一金属板内においてクラツ
ド比の異なる品質の優れたクラツド金属板を製造するこ
とができた。
第１図は本発明における合せ材の形状を示す断面図、第
２図（Ａ）、（Ｂ）は本発明における母材と合せ材の鋳
込みを示し（Ａ）は水平断面図、（Ｂ）は側断面図、第
３図（Ａ）、（Ｂ）は本発明における鋳塊を示し（Ａ）
は側断面図、（Ｂ）は水平断面図、第４図は本発明にお
けるクラツドスラブを示す斜視図、第５図は本発明にお
ける機械加工した合せ材を示す断面図、第６図は本発明
におけるクラツドスラブを示す斜視図、第７図は実施例
における傾斜状に加工した合せ材を示す斜視図、第８図
は実施例におけるクラツドスラブを示す斜視図、第９図
は実施例における圧延後のクラツド鋼板を示す斜視図、
第10図は実施例における階段状に加工した合せ材を示す
斜視図、第11図は実施例におけるクラツドスラブを示す
斜視図、第12図は実施例における圧延後のクラツド鋼板
を示す斜視図、第13図は従来の組立て法によるクラツド
金属板用のスラブを示す断面図、第14図は従来の鋳込み
圧延法によるクラツドスラブを示す断面図である。 ４……合せ材、６……母材 10……鋳型
２図（Ａ）、（Ｂ）は本発明における母材と合せ材の鋳
込みを示し（Ａ）は水平断面図、（Ｂ）は側断面図、第
３図（Ａ）、（Ｂ）は本発明における鋳塊を示し（Ａ）
は側断面図、（Ｂ）は水平断面図、第４図は本発明にお
けるクラツドスラブを示す斜視図、第５図は本発明にお
ける機械加工した合せ材を示す断面図、第６図は本発明
におけるクラツドスラブを示す斜視図、第７図は実施例
における傾斜状に加工した合せ材を示す斜視図、第８図
は実施例におけるクラツドスラブを示す斜視図、第９図
は実施例における圧延後のクラツド鋼板を示す斜視図、
第10図は実施例における階段状に加工した合せ材を示す
斜視図、第11図は実施例におけるクラツドスラブを示す
斜視図、第12図は実施例における圧延後のクラツド鋼板
を示す斜視図、第13図は従来の組立て法によるクラツド
金属板用のスラブを示す断面図、第14図は従来の鋳込み
圧延法によるクラツドスラブを示す断面図である。 ４……合せ材、６……母材 10……鋳型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−135784（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−128533（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−141881（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−145382（ＪＰ，Ａ) 特公 昭54−35984（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】合せ材の周囲に母材を鋳込んで圧延するク
ラツド金属板の製造方法において、前記合せ材を傾斜状
もしくは階段状に異なる板厚に加工する段階と、前記加
工した合せ材の周囲に母材を鋳込んでクラツド鋳塊とす
る段階と、前記クラツド鋳塊の背面母材を除去する段階
と、前記背面母材を除去したクラツド鋳塊を分塊圧延に
てクラツドスラブとする段階と、前記クラツドスラブを
熱間圧延する段階と、を有して成り、同一金属板内にお
いて異なるクラツド比を有せしめることを特徴とするク
ラツド金属板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12734085A JPH0671603B2 (ja) | 1985-06-12 | 1985-06-12 | クラツド金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12734085A JPH0671603B2 (ja) | 1985-06-12 | 1985-06-12 | クラツド金属板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61286006A JPS61286006A (ja) | 1986-12-16 |
| JPH0671603B2 true JPH0671603B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=14957496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12734085A Expired - Lifetime JPH0671603B2 (ja) | 1985-06-12 | 1985-06-12 | クラツド金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0671603B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016155165A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 株式会社神戸製鋼所 | クラッド板材 |
-
1985
- 1985-06-12 JP JP12734085A patent/JPH0671603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61286006A (ja) | 1986-12-16 |
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