JPH0671443U - ロール巻樹脂シートの収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納箱から必要な長さ引き出されたロール巻
樹脂シートを切断予定箇所で確実に切断し、切断の失敗
による無駄をなくした経済的なロール巻樹脂シートの収
納箱を提供する。 【構成】 ロール巻樹脂シートの収納箱１０は、ロール
巻樹脂シート１６ａを回転可能に収納する断面四角形の
箱本体１１と、該箱本体１１の一端に回動可能に連設さ
れている蓋板１２と、前記箱本体１１の上端に設けられ
た溝型のカッターレール１３と、前記蓋板１２に設けら
れ引き出したロール巻樹脂シート１６ａを張った状態に
て前記カッターレール１３に押圧保持する逆樋状のシー
ト押圧竿１４と、前記カッターレール１３の内部に摺動
自在に設けられ上部に切り刃を備える摺動カッター１５
とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ロール巻樹脂シートの収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ロール巻樹脂シートの収納箱は種々提案されている。例えば、食品 を包むラップが収納されたロール巻樹脂シートの収納箱がある。該ロール巻樹脂 シートの収納箱は、蓋板と該蓋板に端部が連設された箱本体からなり、しかも箱 本体の外側縁端に刃先が鋸状のカッターが設けられていた。 前記ロール巻樹脂シートの収納箱の使用方法は、前記収納箱の内部に納められ たロール巻樹脂シートの端部を指先で摘んで必要な長さ分引き出し、次いで、引 き出されたロール巻樹脂シートの基部を前記カッターに当接させ、前記ロール巻 樹脂シートを下方に引っ張って切断して使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来例のロール巻樹脂シートの収納箱においては、その切 断方法がロール巻樹脂シートを下方に引っ張って切断するので、その引っ張る力 や方向によっては前記カッターに沿って切断できず、無駄になるロール巻樹脂シ ートが生じ、不経済であるという問題点があった。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、収納箱から必要な長さ引き 出されたロール巻樹脂シートを切断予定箇所で確実に切断し、切断の失敗による 無駄をなくした経済的なロール巻樹脂シートの収納箱を提供することを目的とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載のロール巻樹脂シートの収納箱は、ロール巻樹脂シートを回転可 能に収納する断面四角形の箱本体と、該箱本体の一端に回動可能に連設されてい る蓋板と、前記箱本体の上端に設けられた溝型のカッターレールと、前記蓋板に 設けられ引き出したロール巻樹脂シートを張った状態にて前記カッターレールに 押圧保持する逆樋状のシート押圧竿と、前記カッターレールの内部に摺動自在に 設けられ上部に切り刃を備える摺動カッターとを有して構成されている。 請求項２記載のロール巻樹脂シートの収納箱は、請求項１記載のロール巻樹脂 シートの収納箱において、カッターレールには、摺動カッターを前記カッターレ ールの側端に固定及び開放するストッパー及び開放機構が備えられて構成されて いる。

【０００５】

【作用】

請求項１及び２記載のロール巻樹脂シートの収納箱においては、箱本体に収納 されたロール巻樹脂シートを前記箱本体から必要な長さ分引き出す。そして、蓋 板を前記箱本体に被せ、前記蓋板に設けられたシート押圧竿を用いて引き出され たロール巻樹脂シートの基部を張った状態にて前記箱本体に設けられたカッター レールに押圧保持させる。更に、前記箱本体を傾けるにより、前記カッターレー ルの内部に設けられた摺動カッターがカッターレール内を摺動し、前記摺動カッ ターの上部に備えられた切り刃が前記引き出されたロール巻樹脂シートの基部を 切断する。 特に、請求項２記載のロール巻樹脂シートにおいては、カッターレールにスト ッパー及び開放機構が備えられているので、予め摺動カッターをカッターレール の側端に摺動させる必要はなく、開放機構を作動させ、箱本体を傾ければ、摺動 カッターが前記カッターレールを摺動して引き出した必要長のロール巻樹脂シー トを切断する。そして、ストッパーを作動させておけば、常に摺動カッターはカ ッターレールの側端に位置し、次の切断に準備が完了する。

【０００６】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の第１の実施例に係るロール巻樹脂シートの使用方法を 示す斜視図、図２は同カッターレールの一部切欠き正面図、図３は同背面図、図 ４は同底面図、図５は同側断面図、図６は摺動カッターの斜視図、図７は本考案 の第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱のカッターレールの部分斜視 図、図８は同摺動カッターの斜視図、図９は本考案の第３の実施例に係るロール 巻樹脂シートの収納箱のカッターレールの部分斜視図、図１０は同摺動カッター の斜視図、図１１は本考案の第４の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱の カッターレールの部分斜視図、図１２は同摺動カッターの斜視図である。

【０００７】 図１に示すように、本考案の第１の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱 １０には、箱本体１１と、箱本体１１に連設されている蓋板１２が備えられてい る。箱本体１１の上端にはカッターレール１３が設けられ、蓋板１２にはシート 押圧竿１４が設けられている。カッターレール１３の内部には摺動自在に摺動カ ッター１５が設けられ、そのカッターレール１３の外側にはストッパー兼用開放 機構１６が備えられている。 前記箱本体１１は、厚紙にて横長かつ縦断面が四角形の箱状に形成されている 。箱本体１１の背面は、開口部となっており、その開口部の縁端に蓋板１２の端 部が回動自在に連設されている。箱本体１１の正面の上端裏面には、カッターレ ール１３が接着材にて貼着されている。ロール巻樹脂シート１６ａを箱本体１１ に収納するには、前記開口部を利用して行い、ロール巻樹脂シート１６ａのシー ト面を引き出す時にも前記開口部を利用して行う。また、ロール巻樹脂シート１ ６ａは薄い透明の樹脂シートにて形成され、円筒状芯材１７に巻回されている。 前記蓋板１２は、略中央に折れ目１８が形成され、箱本体１１の背面と上面を 被おうことができるようになっている。そして、蓋板１２の縁部内側にはシート 押圧竿１４が接着材にて貼着されている。 前記シート押圧竿１４は、アルミニウムを素材を用いて逆樋状に形成されてお り、箱本体１１に蓋板１２を重ねるとシート押圧竿１４が引き出したロール巻樹 脂シート１６ａをカッターレール１３に張った状態で押圧保持するようになって いる。

【０００８】 前記カッターレール１３は図１〜４に示すように、ＡＢＳ等の硬性合成樹脂素 材を用いて形成され、図１（Ｂ）の拡大図に示すように、その外側には上部が開 放され細長の方形状のレール本体部１９が形成され、レール本体部１９の内側の それぞれの側面には角柱状の突出部２０、２１が連設され、切り刃案内溝２２を 形成するようになっている。また、図２〜４に示すようにに底面の両側部のそれ ぞれにはストッパー装着孔２３、２４が形成され、底面の４ヵ所及び背面に板状 の取付部２５、２６、２７、２８、２９が形成され、更には底面中央部にはスプ リング掛けピンが備えられたスプリング装着部３０が設けられている。取付部２ ９には２つの支持孔３１が形成され、取付部２５、２６、２７、２８のそれぞれ には、支持孔３２、３３、３４、３５が形成されている。 前記ストッパー兼用開放機構１６は、図２〜４に示すように、屈曲させた針金 にて形成され、昇降具３６と、ストッパー３７とスプリング３８からなる。 前記昇降具３６は、昇降部３９とストッパー受け部４０とからなる。昇降部３ ９は１本の針金にて形成し、前記針金の上端部を屈曲させて針金が略平行になる ように形成し、上部と下部が前後にずれるように中間部を屈曲させ、更に下部を 幅が狭くなるように屈曲させたものである。そして、昇降部３９の下端にはスプ リング装着部３０のスプリング掛けピンに上端を引っ掛けたスプリング３８の下 端を引っ掛けるようになっている。また、ストッパー受け部４０は、図４に示す ように１本の針金の上端を屈曲させて針金が略平行となるように形成すると共に 、その中間を逆Ｌ字状となるように屈曲させたものである。ストッパー受け部４ ０の下部は昇降部３９の中間に半田にて固定させ、昇降部３９とストッパー受け 部４０の間にストッパー３７を介在させることができるようになっている。

【０００９】 前記ストッパー３７は、図２〜５に示すように、１本の針金にて形成され、中 央部の２ヵ所を略Ｌ字状に屈曲させると共に、両端のそれぞれを屈曲させている 。ストッパー３７の中間の４ヵ所は取付部２５、２６、２７、２８の支持孔３２ 、３３、３４、３５に回転自在に貫通させて支持させ、両端のそれぞれは、スト ッパー装着孔２３、２４に回動自在に設けられ、摺動カッター１５をレール本体 部１９の両端の何れかに固定することができるようになっている。 前記摺動カッター１５は図６に示すように、摺動部４１が鉛合金にて横長の方 体状に形成され、上面の両端部のそれぞれに切り刃４２、４３を取付けている。

【００１０】 続いて、本考案の第１の実施例に係るロール巻樹脂シートの使用方法について 説明する。 図１〜５に示すようにロール巻樹脂シートの収納箱１０は、蓋板１２を開けて 箱本体１１に収納されたロール巻樹脂シート１６ａを必要な長さ分引き出す。次 いで、蓋板１２で箱本体１１を被い、シート押圧竿１４がロール巻樹脂シート１ ６ａを張った状態にてカッターレール１３に嵌め込むように押圧する。一方、蓋 板１２が箱本体１１を被うと、蓋板１２がストッパー兼用開放機構１６の昇降具 ３６を押圧し、昇降具３６が下降すると共に、ストッパー３７を回動させ、レー ル本体部１９の内側に突出していたストッパー３７の両先端をストッパー装着孔 ２３、２４内に沈ませる。 前記ストッパー３７が沈んだことにより、カッターレール１３内部の摺動カッ ター１５は摺動可能となる。そのため、図１に示すように、ロール巻樹脂シート の収納箱１０を傾けると摺動カッター１５が摺動し、切り刃４２、４３によって ロール巻樹脂シート１６ａが綺麗に切断される。そして、蓋板１２の箱本体１１ への押圧を停止すると、ストッパー兼用開放機構１６のスプリング３８の力によ り、昇降具３６は上昇し、ロール巻樹脂シート１６ａを押し上げ、ストッパー３ ７の両先端は回動してストッパー装着孔２３、２４から箱本体１１の内側に突出 し、カッターレール１３の側端に位置している摺動カッター１５の移動を拘束す る。 以上のようにロール巻樹脂シートの収納箱１０を使用すれば、蓋板１２を閉め て、ロール巻樹脂シートの収納箱１０を斜めに傾けるだけで、摺動カッター１５ が摺動して必要な長さのロール巻樹脂シート１６ａが綺麗に切断され、切断の失 敗によるロール巻樹脂シート１６ａの無駄が生じることなく経済的である。また 、ロール巻樹脂シート１６ａを切断した後は昇降具３６がロール巻樹脂シート１ ６ａを上方に押し上げるので、次にロール巻樹脂シート１６ａを引き出す時に、 その先端部を容易に摘んで引き出すことができる。

【００１１】 続いて本考案の第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱について説明 する。 本考案の第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱においては、箱本体 及び蓋板は第１の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱１０と同一の箱本体 １１、蓋板１２を使用し、更にストッパー兼用開放機構１６を使用せず、図７に 示すようなカッターレール４４を図１に示す箱本体１１にカッターレール１３と 同様に貼着して使用する。カッターレール４４は、縦断面の下部が斜めに形成さ れ、ロール巻樹脂シートが当接することなく、よりロール巻樹脂シートの引き出 しが円滑となるように形成されている。そして、図８に示すようにカッターレー ル４４の縦断面の形状が図１に示すカッターレール１３とは異なるので、その形 状に適合させた摺動カッター４５を用いている。 本考案の第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱の使用方法は、スト ッパー兼用開放機構が設けられていないので、使用する前に箱本体１１を斜めに 一旦傾け、摺動カッター４５を摺動させてカッターレール４４の両端の何れかに 位置させて使用する他は図１に示すロール巻樹脂シートの収納箱の使用方法と同 様である。また、効果についても前記ロール巻樹脂シートの収納箱１０と同様に ロール巻樹脂シートを綺麗に切断することができる。

【００１２】 続いて本考案の第３の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱について説明 する。 本考案の第３の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱においては、図９及 び図１０に示すように、前記第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱と 同様に、ストッパー兼用開放機構１６を使用せず、断面の下部両側が斜めに形成 されているカッターレール４６を使用し、また、摺動カッター４７についてもカ ッターレール４６の断面形状に適合させて形成したものを使用した。 従って、本考案の第３の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱の作用及び 効果は図７及び図８に示すロール巻樹脂シートの収納箱と同一である。

【００１３】 本考案の第４の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱においては、図１０ 及び図１１に示すように、前記第２の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱 と同様に、ストッパー兼用開放機構１６を使用せず、断面の下部が半分円状に形 成されているカッターレール４８を使用し、また、摺動カッター４９についても カッターレール４８の断面形状に適合させて形成したものを使用した。 本考案の第４の実施例に係るロール巻樹脂シートの収納箱の作用及び効果は図 ７及び図８に示すロール巻樹脂シートの収納箱と同一である。

【００１４】 以上、本考案の実施例を説明したが、本考案は、この実施例に限定されるもの ではなく、要旨を逸脱しない限り、本考案に含まれる。 例えば、前記シート押圧竿は、アルミニウムを素材として形成したが、他の金 属素材を使用し、またはＡＢＳ等の硬性樹脂素材を使用して形成するようにして も良いし、前記カッターレールのレール本体部は、ＡＢＳ等の硬性樹脂素材を使 用して形成したが、アルミニウム等の金属素材を使用するようにしても良い。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１及び２記載のロール巻樹脂シートの収納箱においては、箱本体にカッ ターレールが設けられ、蓋板にはシート押圧竿が設けられ、更に、前記カッター レールには摺動カッターが設けられているので、箱本体を傾けることで、摺動カ ッターがカッターレール内を摺動して前記ロール巻樹脂シートを綺麗に切断する ことができるので、その操作が極めて簡単である。 更には、ロール巻樹脂シートの切断失敗による無駄が生ずることがなく経済的 である。 特に、請求項２記載のロール巻樹脂シートの収納箱においては、摺動カッター をカッターレールの側端に固定及び開放するストッパー及び開放機構が備えられ ているので、予め摺動カッターをカッターレールの側端に摺動させる必要はなく 、ロール巻樹脂シートを手間をかけずに切断することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係るロール巻樹脂シー
トの使用方法を示す斜視図である。

【図２】同カッターレールの一部切欠き正面図である。

【図３】同背面図である。

【図４】同底面図である。

【図５】同側断面図である。

【図６】摺動カッターの斜視図である。

【図７】本考案の第２の実施例に係るロール巻樹脂シー
トの収納箱のカッターレールの部分斜視図である。

【図８】同摺動カッターの斜視図である。

【図９】本考案の第３の実施例に係るロール巻樹脂シー
トの収納箱のカッターレールの部分斜視図である。

【図１０】同摺動カッターの斜視図である。

【図１１】本考案の第４の実施例に係るロール巻樹脂シ
ートの収納箱のカッターレールの部分斜視図である。

【図１２】同摺動カッターの斜視図である。

【符号の説明】

１０ ロール巻樹脂シートの収納箱 １１ 箱本体 １２ 蓋板 １３ カッターレール １４ シート押圧竿 １５ 摺動カッター １６ ストッパー兼用開放機構 １６ａ ロール巻樹脂シート １７ 芯材 １８ 折れ目 １９ レール本体部 ２０ 突出部 ２１ 突出部 ２２ 切り刃案内溝 ２３ ストッパー装着孔 ２４ ストッパー装着孔 ２５ 取付部 ２６ 取付部 ２７ 取付部 ２８ 取付部 ２９ 取付部 ３０ スプリング装着部 ３１ 支持孔 ３２ 支持孔 ３３ 支持孔 ３４ 支持孔 ３５ 支持孔 ３６ 昇降具 ３７ ストッパー ３８ スプリング ３９ 昇降部 ４０ ストッパー受け部 ４１ 摺動部 ４２ 切り刃 ４３ 切り刃 ４４ カッターレール ４５ 摺動カッター ４６ カッターレール ４７ 摺動カッター ４８ カッターレール ４９ 摺動カッター

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール巻樹脂シートを回転可能に収納す
   る断面四角形の箱本体と、該箱本体の一端に回動可能に
   連設されている蓋板と、前記箱本体の上端に設けられた
   溝型のカッターレールと、 前記蓋板に設けられ引き出したロール巻樹脂シートを張
   った状態にて前記カッターレールに押圧保持する逆樋状
   のシート押圧竿と、前記カッターレールの内部に摺動自
   在に設けられ上部に切り刃を備える摺動カッターとを有
   すること特徴とするロール巻樹脂シートの収納箱。
2. 【請求項２】 前記カッターレールには、摺動カッター
   を前記カッターレールの側端に固定及び開放するストッ
   パー及び開放機構が備えられている請求項１記載のロー
   ル巻樹脂シートの収納箱。