JPH0671407A - ダイキャスト成形品およびその成形用金型 - Google Patents

ダイキャスト成形品およびその成形用金型

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JPH0671407A
JPH0671407A JP22895092A JP22895092A JPH0671407A JP H0671407 A JPH0671407 A JP H0671407A JP 22895092 A JP22895092 A JP 22895092A JP 22895092 A JP22895092 A JP 22895092A JP H0671407 A JPH0671407 A JP H0671407A
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Hisashi Kono
恒 河野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突出壁を有するダイキャスト成形品であっ
て、ダイキャスト成型時に抱き抵抗による変形および破
断を防止することのできる成形品を提供する。前記成形
品を成形するにあたって、成形品に変形および破断の発
生を抑さえることのできる金型を提供する。 【構成】 成形品本体に、この成形品本体から板状に張
り出す突出壁13が形成されたダイキャスト成形品にお
いて、前記突出壁13の表面に、この突出壁13の延出
方向と略直交する方向に突条14が形成されている。複
数の型を接合してこれらの型の間にキャビティを形成す
るダイキャスト成形用金型であって、前記複数の型のう
ち、他の型より離型順位の遅い型16に、成形品の表面
に突条14を形成する溝24が形成され、該溝24の長
さ方向が、他の型15の離型方向とほぼ直交する方向と
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛用エンジンのシリ
ンダブロック等、突出壁を有するダイキャスト成形品
と、それを成形するためのダイキャスト成形用金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輛用エンジンのシリンダは、
燃焼室を形成するシリンダヘッドと、ピストンが往復す
るシリンダブロックと、クランク等を組み込むためのク
ランクケースとから構成されている。そして、車輛用エ
ンジンの各部は、車輛の軽量化を目的としてその肉厚を
可及的に薄く形成し、その強度を得るためにその本体に
補強用のリブ等の突出壁を多数形成している。通常、こ
れらエンジン用シリンダの各部は、ダイキャスト成形法
により成形される。ところで、ダイキャスト成形法によ
って突出壁を有する成形品を成形した場合には、この成
形法の性質からして、突出壁が良好に成形できなくなる
場合が生じる。この問題を図面を参照して具体的に説明
する。図4は、車輛用エンジンのシリンダブロックを示
す図であり、このシリンダブロック1には、その本体2
の各部にこの本体2から外方に張り出す多数の突出壁3
が形成されている。図5は、前記シリンダブロック1の
突出壁3を成形する金型を示す図である。図に示される
ように突出壁3は、本体2から板状に張り出した壁部で
あって、本体2から肉薄部4を経て分岐した3つの張り
出し部5,6,7を有する。この突出壁3を形成する金
型は、型8と型9とからなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の金型を用いて突
出壁3を成形する場合には、型8,9間に形成されるキ
ャビティ内に溶湯を流し込み、これを冷却固化させた後
に型8を離型させ、さらに型9を離型させることにな
る。この際、突出壁3が肉薄部4を有すること、および
型8が突出壁3の張り出し壁部5,6,7の入り組んだ
形状部分に接し抱き抵抗が大きいため、この型8を型9
に対して矢印X方向に離型させようとした場合、前記抱
き抵抗によって突出壁3の先端部が型8と共にX方向に
引っ張られ、突出部3が変形する等の不都合が生じるこ
とがあり、さらに、前記抱き抵抗が大きい場合には、図
6に示すように前記薄肉部4において破断するという問
題があった。
【0004】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、突出壁を有するダイキャ
スト成形品であって、ダイキャスト成型時に抱き抵抗に
よる変形および破断を防止することのできる成形品を提
供することにある。また、前記成形品を成形するにあた
って、成形品に変形および破断の発生を抑さえることの
できる金型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ダイキャスト成形品は、成形品本体に、この成形品本体
から板状に張り出す突出壁が形成されたダイキャスト成
形品において、前記突出壁の表面に、この突出壁の延出
方向と略直交する方向に突条が形成されていることを前
記課題の解決手段とした。本発明の請求項2記載の成形
用金型は、複数の型のうち、他の型より離型順位の遅い
型に、成形品の表面に突条を形成する溝が形成され、該
溝の長さ方向が、他の型の離型方向とほぼ直交する方向
とされていることを前記課題の解決手段とした。
【0006】
【作用】本発明の請求項1記載のダイキャスト成形品に
よれば、突出壁に突条を有するので、成形時に該突条が
型の一つに係止することになる。そして、該突条を有す
る突出壁を定位置に留めた状態で他の型が離型される。
本発明の請求項2記載の成形用金型によれば、離型順位
の早い型を離型させる際、離型順位の遅い型に形成され
た溝に、前記成形品の突条が係止し、離型順位の早い型
の離型によって成形品の変形等の発生が防止される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は本発明により成形されたシリンダブロッ
ク(ダイキャスト成形品)を示しており、このシリンダ
ブロック11の基本的な形状は前述したシリンダブロッ
ク1と同一構成であって、本体12に各種のリブ等の突
出壁13が形成されている。このシリンダブロック11
と前述したシリンダブロック1との相違する点は、例え
ば突出壁13の表面に、この突出壁13の延出方向とほ
ぼ直交する方向の突条14が形成されている点である。
図3は、前記シリンダブロック11を製造するダイキャ
スト成形用金型を示している。この図に示すようにシリ
ンダブロック11は、型15,16,17,18を有す
る金型によって成形される。これら型15,16,1
7,18は、シリンダブロック11の形状からして、そ
の離型順位が定められており、このダイキャスト成形用
金型では、型15,17を離型させた後に型16,18
が離型される。図1は、型15,16およびこれら型1
5,16によって成形されるシリンダブロック11のミ
ッションケース接合部19の突出壁13を示している。
この図に示す突出壁13は、本体12から延出する肉薄
部20を経て3つに分岐した張り出し壁部21,22,
23が形成された形状となっている。型16の端部に
は、張り出し壁部21の表面に突条14を形成する溝2
4が形成されている。この溝24は、その長さ方向が型
15の離型方向Xとほぼ直交する方向とされている。こ
れらの型15,16により突出壁13を成形する際に
は、キャビティに溶湯が注入され、圧力が加えられ、そ
の後溶湯が冷却固化した後に、各型15,16が離型さ
れる。図に示す型15,16の離型順位は、型15が離
型された後に型16が離型される。
【0008】型15は、張り出し壁部21,22,23
等の入り組んだシリンダブロックの内部に、その肉部が
入り込んでいるので、シリンダブロックと離れにくい、
いわゆる抱き抵抗が極めて大きい型である。しかしなが
ら、この型15を矢印X方向に離型しようとした場合、
突出壁13全体は、突条14が型16の溝24内に係合
することによって、型16内の定位置に位置に留められ
る。かくして、離型順位の早い型15は、抱き抵抗が大
きいにも拘わらず、前記突条14が離型順位の遅い型1
6に保持されることによって、シリンダブロックを変位
させることなくスムーズに離型される。この離型の終え
た後には型16をシリンダブロックから離型させる。
【0009】これらの型によってシリンダブロックを成
形した場合、シリンダブロックの突出壁が変位すること
がないので、離型させる際にシリンダブロックに変形が
生じたり、破断が生じることがなく、したがって歩留ま
りが向上する。また、型に金属が残着することがなく、
残着した金属を取り除く手間と時間が削減でき、稼働率
を向上させることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のダイキャスト成
形品によれば、突出壁の表面に、この突出壁の延出方向
と略直交する方向に突条が形成されているので、離型さ
せる際に成形品に変形や破断が生じない。そのため、不
良品の発生が防止され、歩留まりが向上する。本発明の
請求項2記載の成形用金型によれば、複数の型のうち、
他の型より離型順位の遅い型に、成形品の表面に突条を
形成する溝が形成され、該溝の長さ方向が、他の型の離
型方向とほぼ直交する方向とされているので、他の型を
離型させる際に成形品に変形や破断が生じない。そのた
め、型に金属が残着することがなく、残着した金属を取
り除く手間と時間が削減でき、稼働率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のダイキャスト成形品の一実施例を示す
斜視図である。
【図3】図2に示した成形品を成形するために使用する
成形用金型の概略構成を示す断面図である。
【図4】従来のダイキャスト成形品の一例を示す斜視図
である。
【図5】従来の金型の一例を示す断面図である。
【図6】図5に示した金型に材料が残着した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
11 ダイキャスト成形品(シリンダブロック) 12 成形体本体 13 突出壁 14 突条 15 他の型 16 離型順位の遅い型 24 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品本体に、この成形品本体から板状
    に張り出す突出壁が形成されたダイキャスト成形品にお
    いて、 前記突出壁の表面に、この突出壁の延出方向と略直交す
    る方向に突条が形成されていることを特徴とするダイキ
    ャスト成形品。
  2. 【請求項2】 複数の型を接合してこれらの型の間にキ
    ャビティを形成するダイキャスト成形用金型であって、 前記複数の型のうち、他の型より離型順位の遅い型に、
    成形品の表面に突条を形成する溝が形成され、該溝の長
    さ方向が、他の型の離型方向とほぼ直交する方向とされ
    ていることを特徴とするダイキャスト成形用金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020647A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 愛知機械工業株式会社 補機部材取付構造および内燃機関
JP2016188059A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 アスモ株式会社 洗浄装置

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JP2016020647A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 愛知機械工業株式会社 補機部材取付構造および内燃機関
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