JPH0671401U - ピストン式定量充填機 - Google Patents

ピストン式定量充填機

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JPH0671401U
JPH0671401U JP1696293U JP1696293U JPH0671401U JP H0671401 U JPH0671401 U JP H0671401U JP 1696293 U JP1696293 U JP 1696293U JP 1696293 U JP1696293 U JP 1696293U JP H0671401 U JPH0671401 U JP H0671401U
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gear
piston
liquid
arm
shaft
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JP1696293U
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Inventor
鷹志 武政
Original Assignee
鐘紡株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器への液体の充填時に液体が泡立ち、溢れ
るのを防止する。 【構成】 ピストン式定量充填機を、シリンダ1内で往
復動するピストン9と、モータの駆動軸23に所定の偏
心寸法Eをもって取付けられ、このモータによって偏心
回転が与えられる第1の歯車21と、該第1の歯車21
に対応する偏心寸法Eをもって回転軸に取付けられ、該
第1の歯車21に噛合することにより、回転軸を回転さ
せる第2の歯車26と、回転軸に取付けられ、この回転
軸と共に回転する回転アーム33と、この回転アーム3
3をピストン9に連結し、回転アーム33の回転をピス
トン9の往復運動に変換する連結アーム34とから構成
し、ピストン9の上死点近傍で充填速度が遅くなるよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばシャンプー液や化粧水等の液体化粧料を瓶等の容器内に定量 充填するのに用いて好適なピストン式定量充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7および図8に従来技術によるピストン式定量充填機を示す。
【0003】 図中、1は定量充填機の本体となるシリンダを示し、該シリンダ1の上端側は T字管2に接続され、該T字管2は管路3の途中に逆止弁4,5を介して接続さ れている。ここで、管路3の一端側は例えば液体化粧料等の液体Lを貯蔵したタ ンク6に接続され、他端側は化粧料容器としての瓶7に液体Lを充填するノズル 8に接続されている。また、瓶7は図8に示す如く細口瓶からなり、大径の胴部 7A,小径の口部7B,テーパ部7Cとから形成されている。
【0004】 9はシリンダ1内に摺動可能に挿嵌されたピストンを示し、該ピストン9はシ リンダ1内を往復動することにより、該シリンダ1内に管路3からタンク6内の 液体Lを吸込みつつ、この液体Lをノズル8側から瓶7内に吐出させ、液体Lを 瓶7内に定量充填する。また、該ピストン9の下端側には取付ブラケット9Aが 設けられ、該取付ブラケット9Aは後述の連結アーム15に回動可能にピン結合 されている。
【0005】 10は前記ピストン9を駆動させるためのモータを示し、該モータ10は駆動 軸11を図中の矢示A方向に回転駆動する。
【0006】 12は細長い平板状に形成された回転アームを示し、該回転アーム12は基端 側がワシャ13、ナット14等を介して前記駆動軸11に取付けられ、駆動軸1 1が回転するときに該回転アーム12の先端は図7中にニ点鎖線で示す軌跡Rを 描いて駆動軸11と一体に回転する。
【0007】 15は前記ピストン9と回転アーム12との間に取付けられた連結アームを示 し、該連結アーム15の基端側は前記回転アーム12の先端にねじ16,ワシャ 17等を介して回動可能に連結され、先端側はピストン9の取付ブラケット9A にねじ18,ワシャ19,ナット20等を介して回動可能に連結されている。
【0008】 従来技術によるピストン式定量充填機は以上の如く構成され、モータ10の駆 動軸11によって回転アーム12が矢示A方向に回転されると、該回転アーム1 2に連結された連結アーム15は該回転アーム12とピストン9との間で回動し 、回転アーム12の回転運動をシリンダ1内での往復動に変換する。
【0009】 ここで、回転アーム12の先端側がシリンダ1から遠ざかるときにはピストン 9がシリンダ1内で上死点から下死点に向けて摺動変位し、逆止弁4を開弁させ てタンク6内の液体Lをシリンダ1内に吸込む。
【0010】 そして、回転アーム12の先端側がシリンダ1に近づくときには、ピストン9 がシリンダ1内で下死点から上死点に向けて摺動変位し、シリンダ1内の液体L をT字管2内に向けて吐出させる。このとき、逆止弁4は閉弁して液体Lがタン ク6側に戻るのを防止し、逆止弁5が開弁するから、シリンダ1内から吐出され た液体Lは瓶7内に定量充填される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるピストン式定量充填機では、ピストン9が 上死点に向けて摺動変位しつつ、シリンダ1内の液体Lを瓶7内に吐出させると きに、ピストン9の摺動速度は上死点の近傍で徐々に遅くなるから、単位時間あ たりの吐出量は全吐出行程を通して上死点近傍で僅かに小さくなる。しかし、こ の吐出量の変化幅は比較的小さいため、ノズル8からの単位時間当たりの液体L の吐出量は、ほぼモータ10の回転速度で一義的に決まってしまう。
【0012】 一方、瓶7は図8に示す如く、胴部7Aの部分が太く、口部7B側が細く形成 されているため、該瓶7に液体Lを充填するときには、液体Lの液面がレベルH 1 まではそれ程泡立ちは発生しない。しかし、この液面が、胴部7Aを過ぎたと ころでレベルH1 を越えると、テーパ部7Cで瓶7は漸次小径となっているから 、このときに液体Lの液面は急に上昇して泡立ちが発生し易くなり、液体Lが瓶 7から溢れてしまい、液体Lの定量充填が難しくなるという問題がある。
【0013】 また、液体Lが泡立って瓶7から溢れるのを防止するためには、モータ10の 回転速度を下げればよいが、この場合には液体Lの単位時間当たりの吐出量が全 行程に亘って減少してしまうので、シリンダ1内にタンク6側から液体Lを吸込 む吸込行程にも長い時間を要し、液体Lの充填作業に余分な時間がかかり、生産 性が低下してしまうという問題がある。
【0014】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は生産性を低 下させることなく、容器内への液体の充填時に液体が泡立つのを抑えることがで き、液体を正確に定量充填できるようにしたピストン式定量充填機を提供するこ とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、シリンダ内でピストンを往復動させる ことにより、該シリンダ内に吸込んだ液体を容器に向けて吐出させ、該容器内に 液体を定量充填するピストン式定量充填機において、モータの駆動軸に所定の偏 心寸法をもって取付けられ、該モータによって偏心回転が与えられる第1の歯車 と、該第1の歯車に対応する偏心寸法をもって回転軸に取付けられ、該第1の歯 車に噛合することにより前記回転軸を回転させる第2の歯車と、該第2の歯車の 回転軸に取付けられ、該回転軸と共に回転する回転アームと、該回転アームを前 記ピストンに連結し、該回転アームの回転を前記ピストンの往復運動に変換する 連結アームとを備えたことを特徴としてなる構成を採用している。
【0016】
【作用】
上記構成により、シリンダ内のピストンが下死点から上死点に向けて摺動変位 するときに、この上死点の近傍部分で回転アームの回転速度が遅くなるように第 1の歯車および第2の歯車の偏心寸法を調整すれば、モータの回転速度を変えず に液体の吐出量(単位時間当り)をピストンの上死点近傍部分で確実に減少でき 、泡立ちの発生を防止できる。また、シリンダ内に液体を吸込むときには単位時 間当りの液体の吸込量を増加させ、液体の充填作業に余分な時間がかかるのを防 止することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例によるピストン式定量充填機を図1ないし図6に基づい て詳述する。なお、実施例では前述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を 付し、その説明を省略する。
【0018】 図中、21は第1の歯車を示し、該第1の歯車21にはその中心から一方向に 所定長さをもって伸長する長穴21Aが形成され、第1の歯車21は該長穴21 A内に後述するモータ22の駆動軸23を固定することによって、駆動軸23に 取付けられている。
【0019】 22はモータを示し、該モータ22は前述した従来技術のモータ10とほぼ同 様に、駆動軸23を有し、該駆動軸23を一定の速度で矢示A方向に回転させる 。ここで、駆動軸23の外周面には、図2に示す如く、長穴21Aの伸長方向に そって2箇所の面取り部23A(一方のみ図示)が形成され、該各面取り部23 Aは歯車21の長穴21Aに摺動可能に係合し、駆動軸23と歯車21との相対 回転を防止するようになっている。そして、駆動軸23に歯車21を取付けると きには、まず各面取り部23Aを長穴21A内に係合させ、駆動軸23を長穴2 1A内で歯車21の中心から所定の偏心寸法Eだけ変位させた後に駆動軸23の 先端側からワシャ24を介してナット25を締めつけることにより、前記第1の 歯車21は駆動軸23に偏心寸法Eをもって固定され、モータ22は駆動軸23 を回転中心O1 として、第1の歯車21に図1,図3,図4に示す如く矢示A方 向の偏心回転を与える。
【0020】 26は第2の歯車を示し、該第2の歯車26は前記第1の歯車21と同形状を なし、長穴21Aと同様の長穴26Aが形成されている。そして、該長穴26A 内には後述する回転軸27が取付けられ、該第2の歯車26は前記第1の歯車2 1に噛合することによって、回転軸27を回転させるようになっている。そして 、該第2の歯車26は回転軸27に対して偏心寸法Eをもって取付けられ、前記 第1の歯車21と第2の歯車26は、各歯車21,26の中心間の距離と各歯車 21,26の回転中心O1 −O2 間の距離が等しくなるように調整されている。
【0021】 27は回転軸を示し、該回転軸27は図2に示す如く、大径の軸部27Aと、 軸方向にねじ穴が形成された先端の係合部27Bとからなり、該回転軸27は軸 部27Aが軸受28,28を介して筒状の軸支持部材29内に回転可能に支持さ れている。また、回転軸27の係合部27Bは第2の歯車26の厚さ寸法よりも 短く形成され、その外周面には、前記駆動軸23の面取り部23Aと同様の面取 り部(図示せず)が形成されている。そして、該回転軸27の係合部27Bは長 穴26Aに係合することにより、前記第2の歯車26に対し回転軸27を回り止 めし、第2の歯車26が回転軸27を回転中心O2 として回転する。
【0022】 30は第2の歯車26の長穴26Aに装着され、回転軸27と軸方向に連結さ れたアーム取付部材を示し、該アーム取付部材30は筒部30Aと、該筒部30 Aの中間から径方向に突出形成された円板状の鍔部30Bとから大略構成されて いる。そして、筒部30Aの基端側の外周面には、前記駆動軸23の各面取り部 23Aと同様の一対の面取り部(図示せず)が形成され、この面取り部が第2の 歯車26の長穴26Aの内側面に係合するようになっている。また、筒部30A の先端側には後述する回転アーム33が固着され、該アーム取付部材30はワシ ャ31を介して筒部30A内に長尺なボルト32を挿通することにより、該ボル ト32で前記回転軸27の係合部27Bに締付けられている。このとき、鍔部3 0Bは第2の歯車26を長穴26Aの周囲から回転軸27の軸部27A端面との 間で挟持し、第2の歯車26を図1に示す如く、前記第1の歯車21に対応する 偏心寸法Eをもって回転軸27に固定するようになっている。
【0023】 33は回転アームを示し、該回転アーム33は基端側が前記アーム取付部材3 0に固着され、先端側は該アーム取付部材30の外周側から一方向に伸長してい る。また、該回転アーム33には、基端部を除く中央部に、該回転アーム33の 伸長方向に沿って伸びる長穴33Aが形成され、該長穴33A内には、後述する 連結アーム34の基端側が、前記アーム取付部材30から所望の離間寸法位置で 連結されるようになっている。
【0024】 34は連結アームを示し、該連結アーム34の基端側には図2中に点線で示す 如くピン挿通穴が形成され、該ピン挿通穴内には後述する連結ピン38の軸部3 8Bが回転可能に連結されている。また、該連結アーム34の先端側にも図示し ないピン挿通穴が設けられ、このピン挿通穴にピン35を挿通し、ワシャ36, ナット37を介して連結アーム34はピストン9の取付ブラケット9Aに回動可 能に連結されている。
【0025】 38は前記回転アーム33と連結アーム34とを連結する連結ピンを示し、該 連結ピン38は、中間が大径のスペーサ部38Aとなり、該スペーサ部38Aの 両端には、小径の軸部38Bとねじ部38Cが突出形成されている。そして、該 連結ピン38は、軸部38Bを前記連結アーム34のピン挿通穴に連結し、ねじ 部38Cを回転アーム33の長穴33Aの、前記アーム取付部材30から所定寸 法離間した位置に挿通し、ワシャ39,ナット40で締付けることによって回転 アーム33に固定され、軸部38Bを前記連結アーム34のピン挿通穴に連結す ることにより、回転アーム33と連結アーム34を回動可能に連結し、シリンダ 1内でのピストン9の行程寸法を調整できるようになっている。
【0026】 本実施例によるピストン式定量充填機は以上の如き構成を有するもので、次に その動作について説明する。
【0027】 まず、モータ22の駆動軸23によって第1の歯車21が矢示A方向に回転駆 動され、このとき、該第1の歯車21に噛合する第2の歯車26は矢示Aとは逆 向きの矢示B方向に回転する。
【0028】 そして、該第2の歯車26は回転軸27と該回転軸27に取付けられた回転ア ーム33を回転中心O2 の周囲で矢示B方向に回転させ、連結アーム34は該回 転アーム33とピストン9との間で回動しながら回転アーム33の回転運動をピ ストン9の往復運動に変換する。
【0029】 この場合、ピストン9が上死点から下死点に向けて図3,図4に示す如くシリ ンダ1内を摺動変位するときには、タンク6内の液体Lがシリンダ1内に吸込ま れる吸込行程となり、ピストン9が下死点から上死点に向けて図1に示す如く摺 動変位するときには、シリンダ1内に吸込んだ液体Lが瓶7に向けて吐出する吐 出行程となる。
【0030】 ここで、第1の歯車21,第2の歯車26の動きを図5および図6に基づいて 説明する。
【0031】 まず、図5は図1に対応し、シリンダ1内でピストン9が上死点の近傍に達し て液体Lが瓶7内に吐出される吐出行程の終了前の状態における歯車21,26 の位置関係を示している。
【0032】 即ち、第1の歯車21は駆動軸23を回転中心O1 として一定時間に角度θだ け回転し、図5に示す上死点の近傍位置では、各歯車21,26の噛合する点( 以後、噛合部Mという)が回転中心O1 (駆動軸23)に近く、回転中心O2 ( 回転軸27)から大きく離間するから、第1の歯車21が角度θだけ回転する間 に噛合部Mは第1の歯車21の周上を r1 から r2 へ移動し、第1の歯車21は 弧 r1 − r2 に対応する長さの弧 r3 − r4 分だけ第2の歯車26を周方向に移 動させる。このとき第2の歯車26の回転軸27は回転中心O2 を中心として角 度αだけ回転する。
【0033】 一方、図6に示す下死点の近傍位置では、噛合部Mが回転中心O1 (駆動軸2 3)から大きく離れ、回転中心O2 (回転軸27)に近づいているから、第1の 歯車21が角度θだけ回転する間に噛合部Mは第1の歯車21の周上をr1′から r2′まで移動し、該第1の歯車21は弧r1′−r2′に対応する長さの弧r3′−r4 ′分だけ第2の歯車26を周方向に移動させ、このとき、該第2の歯車26の回 転軸27は回転中心O2 を軸として角度β(β>α)だけ回転する。
【0034】 かくして、図5および図6より駆動軸23の速度は一定時間に角度θ分回転し て一定でも、ピストン9の上死点の近傍位置では噛合部Mが駆動軸23に近く、 回転軸27から大きく離間するから、回転軸27の回転角αは小さくなり、上死 点の近傍位置では噛合部Mが駆動軸23から大きく離間し、回転軸27に接近す るから回転軸27の回転角βは大きくなることが分かる。
【0035】 そして、回転軸27に取付けられた回転アーム33も回転軸27と共に一体回 転することから、該回転アーム33の回転運動に伴うピストン9の往復運動も、 図1の如く、液体Lを瓶7に充填する上死点の近傍ではピストン9の摺動速度( 充填速度)を遅くすることができ、図3、図4に示す液体Lの吸込み時または液 体Lの吐出開始時には、ピストン9の摺動速度を速くすることができる。
【0036】 従って、本実施例によれば、モータ22の回転速度を変えずにピストン9の上 死点近傍で液体Lを瓶7に充填する吐出行程の後半では、ノズル8からの液体L の吐出量を効果的に減少でき、瓶7内で液体Lの液面がレベルH1 (図8参照) を越えたときに、液体Lの充填速度を遅くして瓶7内での液体Lの泡立ちを抑え ることができると共に、液体Lが瓶7から溢れるのを防止でき、正確な定量充填 を行うことができる。そして、ピストン9の下死点近傍側でシリンダ1内にタン ク6側から液体Lを吸込むときには、ピストン9の摺動速度を確実に速めること ができると共に、シリンダ1への液体Lの吸込み時間を短縮でき、作業効率が低 下するのを防止できる。
【0037】 また、本実施例では、第1の歯車21に長穴21Aを形成し、駆動軸23から の偏心寸法Eを調整可能とし、第2の歯車26に長穴26Aを形成し、該第2の 歯車26の回転軸27からの偏心寸法Eを第1の歯車21の偏心寸法Eに一致さ せるようにしたから、シリンダ1からピストン9が伸長する吸込行程での速度と 、シリンダ1内にピストン9が進入する吐出行程での速度とを液体Lの種類や、 瓶7の形状等に合わせて調整することができる。
【0038】 さらに、回転アーム33に長穴33Aを形成し、該長穴33Aに連結ピン38 を介すことによって、連結アーム34の基端側を回転軸27(アーム取付部材3 0)から任意の離間寸法の位置に連結できるようにしたから、瓶7の容積に応じ てピストン9の行程寸法を調整することができる。
【0039】 なお、前記実施例では、液体Lを充填する容器として小径の口部7Bを有する 瓶7を用いる場合を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限らず、例えば広口 の瓶や種々の容器にも適用でき、液体Lの吐出行程で充填の完了前に吐出量を減 少させることにより、泡立ちを抑えることができ、正確な定量充填が可能となる 。
【0040】 また、本考案は、例えばシャンプー液や化粧水等の液体化粧料を充填する場合 に限るものではなく、例えば薬品や食品等の液体を定量充填する場合にも適用で きる。
【0041】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案では、モータの駆動軸に所定の偏心寸法をもって取 付けられ、該モータによって偏心回転が与えられる第1の歯車と、該第1の歯車 に対応する偏心寸法をもって回転軸に取付けられ、該第1の歯車に噛合すること により前記回転軸を回転させる第2の歯車と、該第2の歯車の回転軸に取付けら れ、該回転軸と共に回転する回転アームと、該回転アームを前記ピストンに連結 し、該回転アームの回転を前記ピストンの往復運動に変換する連結アームとを備 えてなる構成を採用したから、シリンダ内のピストンが下死点から上死点の近傍 に向かうときに、回転アームの回転速度が遅くなるように第1の歯車および第2 の歯車の偏心寸法を調整でき、液体を吐出して容器内に充填するときにはピスト ンの上死点近傍で速度を遅くして、シリンダからの液体の吐出量を容器内の液面 の上昇に応じて減少でき、シリンダ内に液体を吸込むときにはピストンの下死点 近傍で速度を速くして液体の吸込量を次第に増加させることができる。
【0042】 従って、モータの回転速度を変えずに、容器に液体を充填するときに液体が泡 立つのを効果的に抑えて、液体が容器から溢れるのを確実に防止でき、正確な定 量充填を行うことができると共に、シリンダ内への液体の吸込時間を短縮でき、 液体の充填作業を効率的に行い作業性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるピストン式定量充填機を
示す全体図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】シリンダからピストンが伸長し、液体を吸込む
状態を示す図1と同様の全体図である。
【図4】ピストンが下死点近傍まで伸長した状態を示す
図1と同様の全体図である。
【図5】図1に対応する第1の歯車と第2の歯車との位
置関係を示す動作説明図である。
【図6】図4に対応する第1の歯車と第2の歯車との位
置関係を示す動作説明図である。
【図7】従来技術によるピストン式定量充填機を示す全
体図である。
【図8】瓶の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 7 瓶(容器) 9 ピストン 21 第1の歯車 21A 長穴 22 モータ 23 駆動軸 26 第2の歯車 26A 長穴 27 回転軸 33 回転アーム 34 連結アーム E 偏心寸法 L 液体 O1 ,O2 回転中心

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内でピストンを往復動させるこ
    とにより、該シリンダ内に吸込んだ液体を容器に向けて
    吐出させ、該容器内に液体を定量充填するピストン式定
    量充填機において、モータの駆動軸に所定の偏心寸法を
    もって取付けられ、該モータによって偏心回転が与えら
    れる第1の歯車と、該第1の歯車に対応する偏心寸法を
    もって回転軸に取付けられ、該第1の歯車に噛合するこ
    とにより前記回転軸を回転させる第2の歯車と、該第2
    の歯車の回転軸に取付けられ、該回転軸と共に回転する
    回転アームと、該回転アームを前記ピストンに連結し、
    該回転アームの回転を前記ピストンの往復運動に変換す
    る連結アームとを備えたことを特徴とするピストン式定
    量充填機。
JP1696293U 1993-03-12 1993-03-12 ピストン式定量充填機 Pending JPH0671401U (ja)

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KR20210104505A (ko) * 2020-02-17 2021-08-25 류욱현 톱날 스트로크가 확장된 고소작업용 톱

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