JPH0671367A - 溝加工方法 - Google Patents

溝加工方法

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JPH0671367A
JPH0671367A JP4231119A JP23111992A JPH0671367A JP H0671367 A JPH0671367 A JP H0671367A JP 4231119 A JP4231119 A JP 4231119A JP 23111992 A JP23111992 A JP 23111992A JP H0671367 A JPH0671367 A JP H0671367A
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JP
Japan
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groove
forming die
groove forming
sleeve
hole
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JP4231119A
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康雄 ▲高▼村
Yasuo Takamura
Takeshi Takahashi
高橋  毅
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状の溝を容易に形成できる溝加工方
法を提供する。 【構成】 外周に溝加工用の所定のパターンを構成する
凸部1a ,1a が形成され、軸方向のテーパ状の貫通穴
1b が形成された溝成形型1を、スリーブ3内の所定の
位置に配置し、溝成形型1のテーパ状の貫通穴1b にテ
ーパ状の拡大部材2を押し込んで、溝成形型1を径方向
に押し広げて、溝成形型1の外周に形成された凸部1a
,1a が構成するパターンをスリーブ3の内周面3a に
押し付けて、スリーブ3の内周面3a に所定のパターン
の溝を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、動圧軸受
のスリーブ内周面に動圧発生用の溝を形成する場合等に
利用される溝加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溝加工方法として、代表
的なものに、ボール転造や旋削などがある。
【0003】しかしながら、これらの既存の加工方法で
は、複雑な形状の溝を加工することが困難であり、特に
複雑な形状の動圧発生溝を加工することは非常に困難で
あるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、複雑な形状の溝を容易に形成できる溝加工方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の溝加工方法は、外周に溝加工用の所定の
パターンが形成され、軸方向の貫通穴が形成された溝成
形型を、スリーブ内の所定の位置に配置し、上記溝成形
型の貫通穴に拡大部材を押し込んで、上記溝成形型を径
方向に押し広げて、上記溝成形型の外周のパターンを上
記スリーブの内周面に押し付けて、上記スリーブの内周
面に所定のパターンの溝を形成することを特徴としてい
る。
【0006】また、上記溝成形型の貫通穴および上記拡
大部材をテーパ状にしたことが望ましい。
【0007】また、上記拡大部材を上記溝成形型の貫通
穴よりも大径の球としたことが望ましい。
【0008】
【作用】上記溝成形型の貫通穴に拡大部材を押し込ん
で、上記溝成形型を径方向に押し広げて、上記溝成形型
の外周のパターンを上記スリーブの内周面に押し付け
て、上記スリーブの内周面に所定の溝を形成するので、
上記パターンを必要に応じた複雑な形状にしておけば、
所望の複雑な形状の溝を確実,容易に形成することがで
きる。
【0009】また、上記溝成形型の貫通穴および上記拡
大部材をテーパ状にした場合には、上記拡大部材を上記
溝成形型の貫通穴に押し込むことによって、上記溝形成
型を容易に径方向に押し広げることができる。
【0010】また、上記拡大部材を上記溝成形型の貫通
穴よりも大径の球とした場合には、上記溝成形型は弾性
変形するので、上記溝成形型の貫通穴に球を通過させた
後は、上記溝成形型をスリーブから容易に抜くことがで
きる。しかも、上記溝成形型を上記スリーブ内に通すこ
とによって、上記溝成形型の外周のエッジ部がリーマの
役目を果たして、上記溝加工時に生じたスリーブ内周面
の塑性変形隆起部を容易に切削できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。
【0012】図1を参照しながら、本発明の溝加工方法
の第1実施例を説明する。
【0013】この実施例の溝加工方法は、まず、外周に
凸部1a ,1a …が形成され、軸方向のテーパ状の貫通
穴1b が形成された溝成形型1を、スリーブ3内の所定
の位置に配置する。上記溝成形型1の外周の凸部1a ,
1a が溝加工用の所定のパターンを構成している。
【0014】次に、上記溝成形型1の貫通穴1b に、上
記貫通穴1b と略同じ勾配のテーパ状に形成され、上記
貫通穴1b と同程度もしくは若干大きめの最大径を有す
る円錐臼形の押し棒2を押し込む。上記押し棒2が拡大
部材を構成する。上記円錐臼形の押し棒2を貫通穴1b
に押し込むことにより、上記溝成形型1を径方向に押し
広げて、上記溝成形型1の外周の凸部1a ,1a …を上
記スリーブ3の内周面3a に押し付ける。そして、上記
凸部1a の押し付けによって、上記スリーブ3の内周面
3a に、凸部1a ,1a が構成する所定パターンの溝を
形成する。
【0015】上記実施例によれば、上記溝成形型1の外
周のパターンをヘリンボーン形状にしておけば、上記ス
リーブ3の内周面3a に、図3に示すように、動圧発生
用のヘリンボーン形状の複雑な形状の溝5を確実,容易
に形成することができる。
【0016】次に、第2実施例を、図2を参照しながら
説明する。この実施例の溝加工方法は、まず、軸方向の
ストレート貫通穴21b が形成された溝成形型21
を、スリーブ23内の所定の位置に配置する。上記溝成
形型21の外周には、凸部21a ,21a …が形成さ
れ、上記凸部21a ,21a …が、溝加工用の所定のパ
ターンを構成する。また、上記溝成形型21は弾性部材
で作製されている。
【0017】次に、上記溝成形型21の貫通穴21b
に、上記貫通穴21b よりも大径の球22を押し込ん
で、上記溝成形型21を径方向に押し広げることによっ
て、上記溝成形型21の外周に形成された凸部21b ,
21b …を上記スリーブ23の内周面23a に押し付け
る。この凸部21b ,21b …の押し付けによって、上
記スリーブ23の内周面23a に所定のパターンの溝を
形成する。
【0018】上記実施例においても、前述の第1実施例
と同様に、スリーブ23の内周面23a に、たとえば、
図3に示すような動圧発生用のヘリンボーン形状の複雑
な形状の溝5を確実,容易に形成することができる。
【0019】また、上記溝成形型21は弾性変形するの
で、上記溝成形型21の貫通穴21b に球22を通過さ
せた後は、上記溝成形型21をスリーブ23から容易に
抜くことができる。しかも、上記溝成形型21を上記ス
リーブ23内に通過させることによって、上記溝成形型
21の外周の凸部21a がリーマの役目を果たして、上
記溝加工時に生じたスリーブ内周面23a の塑性変形隆
起部26を容易に切削できる。
【0020】尚、上記第1,第2実施例では、溝形成部
材を一体物としたが、上記溝形成部材を2つ割れ以上の
分割部で構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の溝加
工方法は、溝成形型の貫通穴に拡大部材を押し込んで、
上記溝成形型を径方向に押し広げて、上記溝成形型の外
周に形成されたパターンをスリーブの内周面に押し付け
て、上記スリーブの内周面に所定の溝を形成するので、
上記パターンを必要に応じた複雑な形状にしておけば、
所望の複雑な形状の溝を確実,容易に形成することがで
きる。
【0022】また、上記溝成形型の貫通穴および上記拡
大部材をテーパ状にした場合には、上記拡大部材を上記
溝成形型の貫通穴に押し込むことによって、上記溝形成
型を容易に径方向に押し広げることができる。
【0023】また、上記拡大部材を上記溝成形型の貫通
穴よりも大径の球とした場合には、上記溝成形型は弾性
変形するので、上記溝成形型の貫通穴に球を通過させた
後に、上記溝成形型をスリーブから容易に抜くことがで
きる。しかも、上記溝成形型を上記スリーブ内に通過さ
せることによって、上記溝成形型の外周のエッジ部がリ
ーマの役目を果たして、上記溝加工時に生じたスリーブ
内周面の塑性変形隆起部を容易に切削できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の溝加工方法の第1実施例を説明する
断面図である。
【図2】 本発明の第2実施例を説明する断面図であ
る。
【図3】 本発明の実施例によって、形成されたスリー
ブ内周面の動圧発生用の溝を示すスリーブ断面図であ
る。
【符号の説明】
1,21…溝成形型、1a ,21a …凸部、1b ,21b
…貫通穴、2…押し棒、3,23…スリーブ、5…動圧
発生用溝、22…球、26…塑性変形隆起部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に溝加工用の所定のパターンが形成
    され、軸方向の貫通穴が形成された溝成形型を、スリー
    ブ内の所定の位置に配置し、 上記溝成形型の貫通穴に拡大部材を押し込んで、上記溝
    成形型を径方向に押し広げて、上記溝成形型の外周のパ
    ターンを上記スリーブの内周面に押し付けて、上記スリ
    ーブの内周面に所定のパターンの溝を形成することを特
    徴とする溝加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の溝加工方法において、
    上記溝成形型の貫通穴および上記拡大部材をテーパ状に
    したことを特徴とする溝加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の溝加工方法において、
    上記拡大部材を上記溝成形型の貫通穴よりも大径の球と
    したことを特徴とする溝加工方法。
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