JPH067125U - 照光式パネルスイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数色のバックライトを照光できると共に、
パネルスイッチ全体の製造を簡易に行い得る照光式パネ
ルスイッチを提供するものである。 【構成】 ラバーキートップを指で押下される透光性の
操作部７と、この操作部７とは別体に作られ、メンブレ
ンスイッチに操作力を伝える透光性のクリック板押圧部
（作用部）５とに分割された構成とし、これら操作部７
及びクリック板押圧部５の間に透光性の表示部分を有す
る表示層６を介挿している。一方、発光装置を成すＬＥ
Ｄ２０ａ，２０は、操作部７とクリック板押圧部５とを
それぞれ異なる色の発光で投光する。これにより、発光
装置による発光状態で表示部分と、その周囲とがそれぞ
れ異なる色で同時に照光される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車電話や携帯電話等に使用される薄型のパネルスイッチ に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の照光式パネルスイッチは、図３にその断面図を示す如く構造に なっている。この照光式パネルスイッチは、ケース４０内にメンブレンスイッチ ５０，ＬＥＤ６０，クリック板シート７０ａ，クリック板シートドーム部７０ｂ 及び透光性のラバーキートップ８０を収容しており、ＬＥＤ６０に通電すること でラバーキートップ８０全体を照光させる構造になっている。

【０００３】 ここで、メンブレンスイッチ５０は、プリント基板５１上にメンブレンスペー サ５２を介挿してメンブレンシート５３を設けて構成されるもので、プリント基 板５１上に設けられた接点５４ｂと、この接点５４ｂに対向するようにメンブレ ンシート５３に設けられた接点５４ａとを含んでいる。

【０００４】 このような構成の照光式パネルスイッチは、ラバーキートップ８０の表面凸部 ８１を押下することにより、ラバーキートップ８０の裏面側に設けられた押圧突 起部８３がクリック板シートドーム部７０ｂを反らせてメンブレンスイッチ５０ をオン状態にする。これにより、ＬＥＤ６０が通電されて発光するので、この発 光が投光されてラバーキートップ８０全体の照光が得られる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述した照光式パネルスイッチの場合、ラバーキートップ８０の指で押下され る表面凸部８１と、その裏面側に設けられたクリック板シートドーム部７０ｂを 押圧する押圧突起部８３とが一体的に形成されている為、キー単体で照光を行う 際には、ラバーキートップ８０に予め着色された色（単一色）の発光色のみしか 表示できないという不便がある。

【０００６】 又、通常ラバーキートップ８０の表面凸部８１の表面は、印刷面を兼ねる為、 その印刷面の剥離を防止するためにコーティングを施さなければならず、パネル スイッチ全体の製造工程に手数がかかって、結果的にコスト高を招くという不利 がある。

【０００７】 本考案は、かかる問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、複 種のバックライトを得ることができると共に、パネルスイッチ全体の製造を簡易 に行い得る照光式パネルスイッチを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、メンブレンスイッチと、メンブレンスイッチを動作させるた めのラバーキートップと、ラバーキートップを照光するための照光装置とを含む 照光式パネルスイッチにおいて、ラバーキートップは、操作力を受ける透光性の 操作部と、操作部とは別体に作られメンブレンスイッチに操作力を伝える透光性 の作用部とを有し、照光装置は、操作部に向けて発光する操作部用発光素子と、 作用部に向けて発光する作用部用発光素子とを有する照光式パネルスイッチが得 られる。

【０００９】 又、本考案によれば、上記照光式パネルスイッチにおいて、操作部用発光素子 と作用部用発光素子とは互いに異なる発光色を持つ照光式パネルスイッチが得ら れる。

【００１０】 更に、本考案によれば、上記照光式パネルスイッチにおいて、操作部と作用部 との間に介在した表示層を有し、表示層は透光性の表示部分を有している照光式 パネルスイッチが得られる。

【００１１】

【実施例】 以下に実施例を挙げ、本考案の照光式パネルスイッチについて図面を参照して 詳細に説明する。図１は、本考案の一実施例である照光式パネルスイッチの基本 構成を断面図により示したものである。図２は、図１に示す照光式パネルスイッ チの分解斜視図を示したものである。

【００１２】 この照光式パネルスイッチは、ケース９内にメンブレンスイッチ，それぞれ異 なる色で発光する発光素子としてのＬＥＤ２０ａ及び２０ｂ，クリック板シート ４ａ，クリック板シートドーム部４ｂ，及び操作力を受ける透光性の操作部７と 、この操作部７とは別体に作られ、メンブレンスイッチに操作力を伝える透光性 の作用部としてのクリック板押圧部５とに分割されたラバーキートップを収容し ている。

【００１３】 又、メンブレンスイッチは、プリント基板１上にメンブレンスペーサ２及びメ ンブレンシート３を設けて構成されると共に、プリント基板１上に設けられた接 点３０ｂと、この接点３０ｂに対向するようにメンブレンシート３に設けられた 接点３０ａとを含んでいる。

【００１４】 ここで、クリック板シートドーム部４ｂは、メンブレンシート３の上側にその 中央部が上側に向けて突出するように形成されており、その上方には、透光性材 料から成るキートップのクリック板押圧部５が設けられている。又、このクリッ ク板押圧部５の上には操作者が指で触れて押下するためのキートップの操作部７ が設けられている。

【００１５】 更に、これらのクリック板押圧部５と操作部７との間には、例えばテンキー等 の文字やその他の記号等を表示する表示部分を形成（図２ではＢと表示されてい る）した表示層６が介挿されている。この表示部分は、抜き文字等で形成され、 透光性を有するものである。尚、表示層６は図２に示すものでは操作部７のクリ ック板押圧部５側の一方の面に直接塗装を施しているが、クリック板押圧部５の 操作部７側の一方の面に塗装して形成しても良く、更には印刷によって形成する ことも可能である。

【００１６】 加えて、発光装置を成すＬＥＤ２０ａ，２０ｂは、それぞれ異なる色で発光し 、プリント基板１上のクリック板シートドーム部４ｂを挟んだ対称位置に設けら れている（但し、各ＬＥＤ２０ａ，２０ｂにおけるリード線は略図する）。これ らのＬＥＤ２０ａ，２０ｂは、通電状態で操作部７とクリック板押圧部５とに向 けて図２に示す如く別個に投光する。

【００１７】 このような構成による照光式パネルスイッチは、透光性のラバーキートップが 指で押下する（操作力を与えられる）操作部７とメンブレンスイッチに操作力を 伝えるクリック板押圧部５とに分割され、しかもこれらの各部の間には透光性の 表示部分を有する表示層６が介挿され、更には操作部７とクリック板押圧部５と をそれぞれ異なる色で別個に投光するＬＥＤ２０ａ，２０ｂを備えているので、 ＬＥＤ２０ａ，２０ｂが発光すると、表示部分と操作部７との照光がそれぞれ異 なる色となる。

【００１８】 具体的に云えば、ラバーキートップの操作部７を押下すると、クリック板押圧 部５に伝達された押圧力を受けてクリック板シートドーム部４ｂがメンブレンス イッチに反り接触し、メンブレンスイッチがオンされ、ＬＥＤ２０ａ，２０ｂが 通電されて発光する。操作部７及びクリック板押圧部５は、それぞれＬＥＤ２０ ａ，２０ｂにより異なる色で投光されて照光する。ここで、クリック板押圧部５ を照光させるＬＥＤ２０ｂからの光と、操作部７を照光させるＬＥＤ２０ａから の光とは、表示層６の存在により合成されないようになっている上、表示層６の 表示部分は透光性を有するので、表示部分でのみＬＥＤ２０ａ，２０ｂの光の色 が合成される。これにより、表示部分は操作部７やクリック板押圧部５とは異な った色で照光することになる。

【００１９】 要するに、本考案の照光式パネルスイッチにおいては、発光装置の発光状態に あって、操作部７はＬＥＤ２０ａの光色がバック色となり、クリック板押圧部５ はＬＥＤ２０ｂの光色がバック色となり、表示層６の表示部分のみがＬＥＤ２０ ａ，２０ｂの光の色が合成された色を呈する。結果として、キートップの表示部 と、その周囲とがそれぞれ異なる色で同時に照光される。

【００２０】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案によれば、それぞれ異なる色で照光する複種の バックライトを具備した照光式パネルスイッチが得られる。この照光式パネルス イッチは、表示部分が照光色の相違で認識される為、外観上に高級感を与えるこ とができる。又、本考案の照光式パネルスイッチは、表示部分を有する表示層を 、分割的にラバーキートップを成す操作部とクリック板押圧部との間に介挿した 簡素な構成である為、表示部分が剥離されることがなくなり、コーティング等の 工程処理が不要になる。この結果、照光式パネルスイッチをコスト的に廉価に提 供できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である照光式パネルスイッチ
の基本構成を示した断面側面図である。

【図２】図１に示した照光式パネルスイッチの分解斜視
図である。

【図３】従来の照光式パネルスイッチの基本構成を示し
た断面側面図である。

【符号の説明】

１，５１ プリント基板 ２，５２ メンブレンスペーサ ３，５３ メンブレンシート ４ａ，７０ａ クリック板シート ４ｂ，７０ｂ クリック板シートドーム部 ５ クリック板押圧部（作用部） ６ 表示層 ７ 操作部 ９，４０ ケース ２０ａ，２０ｂ，６０ ＬＥＤ ３０ａ，３０ｂ 接点 ５０ メンブレンスイッチ ８０ ラバーキートップ ８１ 表面凸部 ８３ 押圧突起部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メンブレンスイッチと、前記メンブレン
   スイッチを動作させるためのラバーキートップと、前記
   ラバーキートップを照光するための照光装置とを含む照
   光式パネルスイッチにおいて、前記ラバーキートップ
   は、操作力を受ける透光性の操作部と、前記操作部とは
   別体に作られ前記メンブレンスイッチに操作力を伝える
   透光性の作用部とを有し、前記照光装置は、前記操作部
   に向けて発光する操作部用発光素子と、前記作用部に向
   けて発光する作用部用発光素子とを有することを特徴と
   する照光式パネルスイッチ。
2. 【請求項２】 前記操作部用発光素子と前記作用部用発
   光素子とは互いに異なる発光色を持つ請求項１記載の照
   光式パネルスイッチ。
3. 【請求項３】 前記ラバーキートップは、前記操作部と
   前記作用部との間に介在した表示層を有し、前記表示層
   は透光性の表示部分を有している請求項１記載の照光式
   パネルスイッチ。