JPH0671220B2 - 適応トランスバーサルフィルタ - Google Patents

適応トランスバーサルフィルタ

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JPH0671220B2
JPH0671220B2 JP60211205A JP21120585A JPH0671220B2 JP H0671220 B2 JPH0671220 B2 JP H0671220B2 JP 60211205 A JP60211205 A JP 60211205A JP 21120585 A JP21120585 A JP 21120585A JP H0671220 B2 JPH0671220 B2 JP H0671220B2
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ラーズ ダツトウエイラー ドナルド
ハーチユング ジヨン
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アメリカン テレフォン アンド テレグラフ カムパニー
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    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は適応フイルタ、より詳細にはフイルタ更新利得
の正規化に関する。
適応フイルタはそれに供給される信号に対して所定の基
準に従つて作用し、所定の出力信号を与える。通常、こ
のフイルタはエラー信号に応答してのインパルス応答特
性の更新を含むアルゴリズムに従つてインパルス応答特
性を生成する。こうしてフイルタ特性が所定の結果が得
られるように最適化される。
適応フイルタの更新利得を正規化すると有利であること
が知られている。つまり、正規化することによつてフイ
ルタの性能が受信信号パワーの変動に対して強くなる傾
向がある。1つの先行技術による構成においては、D.L.
ジユテーラ(D.L.Duttweiler)によるIEEEトランザクシ
ヨン オン コミユニケーシヨンズ(IEEE Transactio
ns on Communications)、Vol.COM−26、No.5、1978
年5月、ページ647−653、に記載の論文「12チヤネル
デジタル エコー相殺器(A Twelve-Chennel Digita
l Echo Chanceler)」に説明されているごとく、入力
信号サンプルの大きさの二乗の平均が利得を正規化する
のに使用される。1975年11月25日に公布の合衆国特許第
3,922,505号には二乗パワー推定値の合計を使用するも
う1つの利得正規化構成が開示されている。これら先行
技術による構成は大きな入り信号パワー推定値に対して
更新利得が“低”値に保たれるように制御することによ
つて雑音の多い、つまり、制御できないほど大きなタツ
プ重みが生成されることに対して保護する。
これら先行技術による構成はあるアプリケーシヨンにお
いては満足できるが、あるアプリケーシヨンにおいては
問題を起こす。例えば、適応フイルタを含む回路の開ル
ープ利得が1を越えるような状況がある。この状況は、
回路内に“シンギング”、つまり、発振を起し、これが
結果として、大きなパワー推定値を与える。このような
状況においては、先行技術による利得正規化構成によつ
て生成されるような低い利得値は発振状態の修正速度を
減速することとなる。
2つの適応フイルタが双方向音声周波数中継器内にエコ
ー相殺器として採用されているようなアプリケーシヨン
において、伝送の両方向で通話が同時に起つたような場
合には、別の問題が発生する。これは、例えば、全二重
データ セツト伝送において起こる。伝送の両方向にお
いて通話が起こると、通常、エコー相殺器はそれらのイ
ンパルス応答特性を更新することを抑止され、このため
エコー信号の適切な推定値が得られなくなる。
先行技術の適応フイルタの更新利得正規化構成のシンギ
ング、つまり発振が発生するという問題及びその他の問
題は、本発明に従つて、利得を正規化するのに使用され
る正規化係数、つまり入り信号のパワー推定値が所定の
しきい値(スレッショルド)を越えたとき更新利得を調
節することによつて解決される。
一例としては、正規化利得が所定のしきい値(スレッシ
ョルド)を越えるパワー推定値に対して一定の値に制御
されるが、これは本発明の範囲を制限するものではな
い。
もう1つの例においては、正規化利得値が所定のしきい
値(スレッショルド)を越えるパワー推定値に対して通
常に生成される値より大きな値に調節される。
本発明のもう1つの局面においては、単一の正規化利得
値が双方向音声周波数中継器内に採用される両方の適応
フイルタの利得を更新するのに使用される。
本発明は以下の図面を参照しての一例としての実施態様
の詳細な説明によつて一層明白になるものである。
第1図は簡略ブロツク図形式にて本発明の一面を含む伝
送ネツトワークを示す。第1図の実施態様は、ハイブリ
ッド101を介して双方向伝送経路(即ち、設備102)を入
り単向伝送経路(即ち、設備103)及び出単向伝送経路
(即ち、設備104)を含む回路構成に結合することを目
的とする。この入り及び出回路構成は、例えば、4線伝
送設備あるいは交換器成端である。
入り信号は単向伝送経路103を介してパワー推定器105、
エコー相殺器106のX入力及びハイブリツド101、そして
双方向伝送経路に供給される。双方向伝送経路102から
の出信号はハイブリツド101を介してエコー相殺器106の
Y入力に供給される。エコー相殺器106のE出力からの
出力信号は出単向伝送経路104に供給される。パワー推
定器105は適応定数計算機107に供給されるパワー推定値
(k)を生成する。適応定数計算機107は本発明に従
つてパワー推定値(k)との関係における特性を持つ
正規化利得値Kを生成し、正規化利得値Kがパワー推定
値(k)の値が所定のしきい値(スレッショルド)を
越えると所定の値を持つように調節されるようにする。
正規化利得値Kはエコー相殺器106に供給され、ここで
その中の全てのタツプに対して正規化更新利得を調節す
るのに使用される。
大きな値のパワー推定値(k)は伝送ネツトワークが
いわゆる“シンギング”状態、つまり、発振していると
きにのみ起こり、従つて、先行技術による利得正規化装
置では低値の正規化利得値Kが生成され、これは発振状
態の修正速度を減速させる。著者らは(k)値が大き
くなつたとき、正規化利得値を通常所定のしきい値(ス
レッショルド)を越えたパワー推定値に対して生成され
る値より大きな値にブーステイングすることによつて、
あるいはこれを一定の値にセツトすることによつてシン
ギング状態を回避あるいはこの時間を最小限にすること
ができることを発見した。第5図に具体的な正規化利得
特性が示される。ただしこれは本発明の範囲を限定する
ものではない。
第2図は簡略ブロツク図形式にてエコー相殺器106に採
用される適応フイルタの詳細を示す。エコー相殺器106
は合衆国特許第3,499,999号及び第3,500,000号に開示の
エコー相殺器に概むね類似する。ベル システム テク
ニカル ジヤーナル(The Bell System Technical
Journal)、Vol.59、No.2、1980年2月号、ページ149−
159に掲載のD.L.ジユテーラ(D.L.Duttweiler)及びY.
S.チエン(Y.S.Chen)による論文「単一チツプVLSIエコ
ー相殺器(A Single-Chip VLSI Echo Cancele
r)」、及びIEEE スペクトラム(IEEE Spectrum)、1
980年10月、ページ34−37に掲載の論文「ベル社製エコ
ー相殺チツプ(Bell′s Echo Killer Chip)」も参
照すること。本実施態様においては、エコー相殺器106
はさらにエコー相殺器内に採用される適応フイルタ内の
個々のタツプの正規化更新利得を調節するための装置を
含む。
概略的に、相殺器106は調節可能な信号プロセツサ、つ
まり、出経路の信号の変動を自動的に追跡するという点
において自己適応機能を持つ閉ループ エラー制御シス
テムを持つ適応フイルタを含む。より詳細には、相殺器
106はエラーの線形近似値、つまり、エラー推定値を合
成するための適応トランスバーサルフィルタ構成を含む
エラー推定器201を採用する。
この目的で、遠方端からの入り信号X(k)は通常遠方
の話相手から第1の伝送経路、つまり経路103(第1
図)を通じてエラー相殺器106の第1の入力、つまり、
入力Xに供給され、ここからエラー推定値201の入力に
供給される。遠方端からの信号X(k)は、例えば、デ
ジタル的にサンプルされた通話信号であり、ここで、k
はサンプリング間隔を同定する整数である。しかし、イ
ンピーダンスの不一致のため、例えば、ハイブリツド10
1(第1図)内において、ハイブリツド入力信号の一部
がエコーとして遠方の信号発信源に反響される。このエ
コーはハイブリツド101の出力から相殺器109のY入力に
供給され、ここから結合ネツトワーク202の第1の入力
に供給される。結合ネツトワーク202への第2の入力は
エコー推定器201によつて生成されるエコーの信号推定
値である。このエコー推定値はエコー推定器201の出力
からリード203を介して結合ネツトワーク202の第2の入
力に加えられる。結合ネツトワーク202はエコー推定値
と好ましくないエコーを含むエコー相殺器へのY入力の
間の代数差に対応するエコー信号E(k)を生成する。
エコー信号E(k)は出力Eを介して経路104(第1
図)及び推定器201内の調節ネツトワーク204−0から20
4−(N−1)に供給される。
推定器201はタツプの所で簡便ナイキスト間隔に対応す
る所定の遅延を実現するための遅延装置205−1から205
−Nからなるいわゆるタツプ遅延ラインを含む。従つ
て、入り遠方端信号X(k)の遅延複製X(k−1)か
らX(k−N)が対応するタツプの所で生成される。個
々のタツプ位置の所の信号、つまり、X(k−1)から
X(k−N)並びにX(k)は、エラー信号E(k)に
応答して調節される。より具体的には、信号X(k)か
らX(k−N)はそれぞれ調節ネツトワーク204−0か
ら204−Nの対応する1つを介してE(k)に応答して
個々に重み付けされる。調節ネツトワーク204−0から2
04−Nはそれぞれ加算器207及び208、並びに帰還回路20
9を含む。帰還回路209はタツプの重みを当業者にとつて
周知であり、また上述の参考文献において説明の方法に
よつて所定の値に調節する。本実施態様においては、個
々のループ利得K(k)を制御可能な増幅器を介して、
安定なシステムになるように調節し、また本発明に従つ
て、“シンギング”、つまり発振を除去あるいは最小限
にすることが必要である。これはループ利得Kを第5図
に示される特性に従つて正規化され、適応定数計算機に
よつて生成される値にて調節することによつて実現され
る。調節ネツトワーク204−0から204−(N−1)から
のX(k)の重み付けされた複製は相殺されるべきエコ
ーに近似するエコー推定値信号を生成するために加算器
ネツトワーク211によつて加算される。エコー推定値は
リード203を介して結合ネツトワーク202の第2の入力に
供給される。1つの実施態様においては、エコー相殺器
106内のタツプの数(N)は24とされる。
第3図は簡略ブロツク図形式にて第1図及び第6図の実
施態様に採用されるパワー推定器105の詳細を示す。パ
ワー推定器105は基本的に次式によつて示される特性を
持つ低域フイルタを持つ。
X(k) =a|X(k)|+(1−α)(k−1). (1) ここで、X(k)は、例えば、サンプリング間隔kのデ
ジタル信号である。ここで、X(k)が|X(k)|を生
成するために整流器に供給される。次に、|X(k)|が
増幅器302内で係数αを掛けられ、α|X(k)|が加算
器303の1つの入力に加えられる。加算器303からの出力
は(k)である。
(k)は遅延装置304及び増幅器305を介して加算器30
3の第2の入力に加えられる。遅延装置304は(k)を
サンプリング間隔だけ遅延して(k−1)を与え、増
幅器305は(k−1)を増幅して(1−α)(k−
1)を与えるが、これが加算器303の第2の入力に供給
される。
第4図は簡略ブロツク図形式にて第1図の実施態様に採
用される適応定数計算器107の詳細を示す。ここで、
(k)が装置401に供給されるが、装置401はLOG(
(k))を生成する。一方、装置402はK〔LOG(
(k))〕を生成し、第5図に示される特性に従つてk
を与える。
これは検索テーブルを使用して実現される。つまり、K
〔LOG((k))〕はKの値に対する読出し専用メモ
リ(ROM)内のアドレスである。別の方法として、
(k)の値をkの対応する値を生成するためにROMに直
接にアドレスするために使用することもできる。
第5図は本発明の一面に従つて第1図及び第6図の実施
態様に“シンギング”、つまり、発振を最小限にするた
めに採用される正規化利得特性を示す。従来は、
(k)、つまりこの例では、LOG〔(k)〕を増加す
ると正規化利得Kは減少し続けるであろう。これはX
(k)の大きな値は、通常、回路がシンギング、つま
り、発振しているときにのみ起こり、正規化利得kが不
安定な発振状態からの回復速度を落すための問題を起こ
した。第5図に示されるごとく、(k)の“大きな”
値に対する正規化利得kは、この例では、所定の値にと
どまるようにブーストされる。ここで、再度、(x)
の大きな値に対する利得ブーストはこれらの平均パワー
レベルがシンギング間隔のあいだに起こるパワーレベル
より小さいため正規の音声周波数信号に影響を与えるこ
とはない。max(k)に対する正規化利得kの典型的
な値は以下に示されるごとくである。MAX (k) K >−∞ 0 >−50.83 1 >−44.54 .5 >−38.65 .25 >−35 .125 >−30.67 .0625 >−27.64 .03125 >−23.81 .015625 >−21.02 .0078125 >−17.4 .0078125 >−14.72 .0078125 >−11.2 .0078125 >−8.57 .0078125 >−5.09 .0078125 >−2.48 .0078125 > .98 .0078125 > 3.174 .0078125 第6図は簡略ブロツク図形式にて本発明を具体化する自
動適応双方向音声周波数中継器の詳細を示す。第6図に
示される中継器は2線伝送経路あるいは設備上を伝送さ
れる音声周波数信号を強化するために使用される。
第6図にはハイブリツド回路601及び602が示されるが、
これは、それぞれ、中継器に出入りする信号を双方向伝
送経路A及びBに結合するのに使用される。ハイブリツ
ド601及び602は双方向2線伝送経路あるいは設備からの
信号を入り及び出単向伝送経路あるいは設備に結合する
ための周知のハイブリツド構成である。一例において
は、ハイブリツド601及び602は電子タイプである。
ハイブリツド601からの入り信号出力はCODEC603の符号
器入力に供給される。この例では、CODEC603の符号器は
アナログ入力信号を周知の方法によつて8ビツトμ原始
PCMデジタル信号に変換する。
CODEC603からの8ビツトμ原始PCMデジタル信号はエコ
ー相殺器604のY入力に供給される。エコー相殺器604か
らの出力Eは等化器605及び利得装置606を介してエコー
相殺器607のX入力、CODEC608の符号器入力及びパワー
推定器609に供給される。CODEC608の復号器はエコー相
殺器604からの8ビツトμ原始PCM出力を周知の方法にて
アナログ出力信号に変換する。CODEC608からのアナログ
出力はハイブリツド602に供給され、これより、双方向
2線設備Bに供給される。
双方向2線設備Bからのアナログ信号はハイブリツド60
2を介してCODEC608の符号器入力に供給される。CODEC60
8は次のアナログ入力信号を、この例においては、エコ
ー相殺器607のY入力に供給されるデジタルμ原始PCM信
号に変換する。エコー相殺器607からの出力Eは等化器6
10及び利得装置611を介してエコー相殺器604のX入力、
CODEC603の復号器入力、及びパワー推定器612に供給す
る。CODEC603はエコー相殺器607からの8ビツトμ原始
出力Eを周知の方法にてアナログ信号に変換する。CODE
C603からのアナログ信号はハイブリツド601を介して双
方向2線設備Aに供給する。
エコー相殺器604は双方向2線設備Bから中継消に入る
信号に起因する双方向2線設備Aからの信号伝送内に起
こるエコー信号あるいは反響信号を相殺するのに使用さ
れる。同様に、エコー相殺器607は双方向2線設備Aか
ら中継器に入る信号に起因する双方向2線設備Bからの
信号伝送内に起こるエコー信号あるいは反響信号を相殺
するのに使用される。相殺器604及び607に使用されるエ
コー相殺器の詳細は第2図に示され、また前述されたご
とくである。
この例においては、等化器119及び124はそれぞれ当技術
において周知のタイプの第8位有限インパルス応答フイ
ルタを含む。
パワー推定器609及び612はパワー推定器105と同一であ
るが、これらの詳細は第3図に示され、また前述された
ごとくである。パワー推定器609は式(1)に従つて、X
A(k)のパワー推定値(k)を生成するが、これ
は適応定数計算機613に供給される。同様に、パワー推
定器612は式(1)に従つて、XB(k)のパワー推定値
(k)を生成するが、これもまた適応定数計算機61
3に供給される。
適応定数計算機613は下に説明の方法にて正規化利得値
Kを生成するが、これはそこに使用されるトランスバー
サルフィルタの各々の中の全てのタツプに対して更新利
得をセツトするためにエコー相殺器604及び607の両方に
供給される。本発明の一面に従がうと、適応定数計算機
613は正規化利得値Kを生成するために規定された基準
に従つて、パワー推定値(k)と(k)のどち
らかを選択し、選択された値がエコー相殺器604及び607
の各々の更新利得を調節するのに使用される。結果とし
て、エコー相殺器604及び607の各々は両方向の伝送に
“通話”が存在した場合でも所望のインパルス応答特性
に適応することが可能である。従来は、伝送方向の両方
に通話が存在すると、両方のエコー相殺器は更新される
ことを抑止された。
伝送の両方向に対して同一の更新利得値kを使用するこ
とは、シンギング、つまり発振が起こつたとき、中継器
を安定化する助けとなる。つまり、パワー推定値
(k)あるいは(k)のいずれかが通常において
期待される音声バンド信号より大きな場合、不安定なシ
ステムが示され、更新利得が第1図の実施態様との関連
で前述したごとく、エコー相殺器604及び607の両方に対
して調節され、中継器が急速に安定化される。つまり、
正規化利得値Kが所定のいき値を越えるmax(k)の
値にブーストあるいは一定の値にセツトされる。
第7図はブロツク図形式にて第6図の実施態様に使用さ
れる適応定数計算機613の詳細を示す。パワー推定値
(k)は比較器701の第1の入力及びデジタル セレ
クタ702の入力Aに加えられ、一方、パワー推定値
(k)は比較器701の第2の入力及びセレクタ702の入力
Bに加えられる。比較器701は(k)>(k)
のとき、論理1、つまり真の信号を表わす出力を生成す
る。比較器701からのこの出力はデジタル セレクタ702
の選択入力に加えられる。セレクタ702は比較器701から
の真の信号に応答して(k)が選択されたときを除
いて、通常、その出力に(k)を供給する。より簡
単に述べると、セレクタ702からの出力は(k)と
(k)との大きな方、つまり、max(k)であ
る。max(k)はログ装置703に供給されるが、該装置
はこの対数、つまり、LOG〔max(k)〕を生成する。
LOG〔max(k)〕値は、この例では、第5図に示され
る特性に従つて、正規化更新利得値Kを生成するために
検索テーブルにアクセスするためのアドレスとして使用
される。検索テーブルは、例えば、読出し専用メモリ
(ROM)内に格納される。
本発明の実施態様を簡略ブロツク図形式にて説明した
が、好ましい実施態様は等化器、利得装置、パワー推定
器、適応定数計算機及びエコー相殺器の機能を得るため
にデジタル信号プロセツサを適当にプログラムすること
によつて実現される。このようなデジタル信号プロセツ
サ(DSP)装置はアメリカン テレホン アンド テレ
グラフ(American Telephone and Telegraph)によ
つて製造され、ベル システム テクニカル ジヤーナ
ル(The Bell System Technical Journal)、Vol.6
0、NO.7、パート2、1981年9月に掲載の幾つかの論文
において説明される。デジタル信号プロセツサを使用す
る先行技術による中継器は、テレホン エンジニア ア
ンド マネジメント(Telephone Engineer & Manag
ement)、1983年8月1日、ページ39−46に掲載の「デ
ジタル信号によるハイブリツド均衡パズルの解決(Digi
tal Siganl Solves Hybrid Balance Puzzle)」に
おいて概略されている。
第6図の双方向中継器の等化器、利得装置、パワー推定
器、適応定数計算機及びエコー相殺器の機能はDSP装置
をプログラムすることによつて実現される。本発明によ
る中継器の動作は第8図及び第9図のデジタル プログ
ラムの流れ図とともに説明されるが、これは図面はAA-A
A及びBB-BBが接続されることによつて、上述の中継器機
能を実現するためのプログラム ルーチンの流れ図を示
す。DSPは周知の方法にて801から初期化される。動作ブ
ロツク802においてエコー相殺器607からのエラー信号eB
(k)に関して等化及び利得機能が遂行され、×Aサイ
ド信号(k)が形成される。次に、動作ブロツク803
において、XA(k)のパワー推定値(k)が形成さ
れる。動作ブロツク804において、エコー相殺器604から
のエラー信号eA(k)が生成される。これは周知のエコ
ー相殺器アルゴリズム、例えば、上述の論文「単一チツ
プVLSIエコー相殺器(A Single-Chip VLSI Echo C
anceler)」において説明されている。動作ブロツク805
において、サイドAエラー信号eA(k)に関して等化及
び利得機能が遂行され、サイドB出力信号XB(k)が形
成される。次に動作ブロツク806において、サイドB出
力信号XB(k)のパワー推定値(k)が形成され
る。動作ブロツク807において、エコー相殺器607のエラ
ー信号出力eB(k)が計算される。この計算は動作ブロ
ツク804における。eA(b)に対するのと同一の方法で
実現される。動作ブロツク808において、(k)、
(b)のmax(k)=MAXが計算される。次に、動
作ブロツク809において、max(k)が対数形式に変換
される。動作ブロツク810において、LOG(Xmax(k))
を使用して適応定数、つまり、正規化利得値kに対する
アドレスが生成される。動作ブロツク811において、適
応定数kを使用してエラー相殺器604が更新される。同
様に、動作ブロツク812において、適応定数kを使用し
てエコー相殺器607が更新される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を使用する適応フイルタをエコー相殺器
として採用する伝送ネツトワークの構成図; 第2図は第1図及び第6図の伝送ネツトワークに採用さ
れるエコー相殺器の詳細図; 第3図は第1図及び第6図の伝送ネツトワークに採用さ
れるパワー推定回路の詳細図; 第4図は第1図の伝送ネツトワークに使用される適応定
数相殺器の詳細図; 第5図は本発明の一面を説明するための正規化利得特
性、つまり適応定数を表わすグラフを示す図; 第6図は簡略ブロツク図形式にて本発明を使用する双方
向伝送ネツトワーク構成図; 第7図は第6図の実施態様に使用される適応定数計算機
の詳細図;そして 第8図及び第9図はAA-AA及びBB-BBの所で接続されたと
き、本発明を使用する第6図の双方向伝送ネツトワーク
の動作を説明する流れ図である。 〔主要部分の符号の説明〕 105……パワー推定器 106……エコー相殺器 107……適応定数計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−102135(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適応トランスバーサルフィルタにおいて、 インパルス応答を形成する複数の振幅係数信号を生成す
    るための振幅係数信号生成手段であって、利得制御信号
    に応動して該複数の振幅係数信号の各々を更新する際に
    用いられる利得を調整するための可変利得手段を含む振
    幅係数信号生成手段と、 該利得制御信号を生成するための利得制御信号生成手段
    であって、該適応トランスバーサルフィルタに入来する
    信号(X(k))のパワー推定値((k))を生成す
    る手段、及び該パワー推定値の供給を受けて該パワー推
    定値の第1の関数としての正規化利得値(K)を生成し
    所定のしきい値よりも大きなパワー推定値に対してはそ
    のパワー推定値の該第1の関数にしたがって生成される
    値よりも大きくなるよう正規化利得値を増加させる手段
    を含み、該正規化利得値が該利得制御信号であるような
    利得制御信号生成手段と、 を含む適応トランスバーサルフィルタ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のフィルタに
    おいて、 該パワー推定値を生成する手段が、低域通過フィルタを
    含むことを特徴とする適応トランスバーサルフィルタ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載のフィルタに
    おいて、 該正規化利得値を生成する手段が、該パワー推定値の値
    に対応する所定の正規化利得値を記憶する手段と、該パ
    ワー推定値に応動して該記憶手段をアドレスして対応す
    る正規化利得値を出力する手段とを含むことを特徴とす
    る適応トランスバーサルフィルタ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項に記載のフィルタに
    おいて、 該適応トランスバーサルフィルタが、エコー相殺器にお
    いて使用されることを特徴とする適応トランスバーサル
    フィルタ。
  5. 【請求項5】適応トランスバーサルフィルタにおいて、 インパルス応答を形成する複数の振幅係数信号を生成す
    るための振幅係数信号生成手段であって、利得制御信号
    に応動して該複数の振幅係数信号の各々を更新する際に
    用いられる利得を調整するための可変利得手段を含む振
    幅係数信号生成手段と、 該利得制御信号を生成するための利得制御信号生成手段
    であって、該適応トランスバーサルフィルタに入来する
    信号(X(k))のパワー推定値((k))を生成す
    る手段、及び該パワー推定値の供給を受けて正規化利得
    値(k)を生成し所定のしきい値よりも大きいパワー推
    定値に対してはその正規化利得値が所定の値をとるよう
    制御する手段を含み、該正規化利得値が該利得制御信号
    であるような利得制御信号生成手段と、 を含む適応トランスバーサルフィルタ。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載のフィルタに
    おいて、 該正規化利得値が、該しきい値よりも大きいパワー推定
    値に対しては固定された値をとるよう制御されることを
    特徴とする適応トランスバーサルフィルタ。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第5項に記載のフィルタに
    おいて、 該パワー推定値生成手段が、低域通過フィルタを含むこ
    とを特徴とする適応トランスバーサルフィルタ。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第6項に記載のフィルタに
    おいて、 該正規化利得値を生成し、かつ制御する手段が、所定の
    正規化利得値を記憶する手段及び該パワー推定値に応答
    して該記憶手段をアドレスして対応する正規化利得値を
    出力する手段を含むことを特徴とする適応トランスバー
    サルフィルタ。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項に記載のフィルタに
    おいて、 該トランスバーサルフィルタがエコー相殺器において使
    用されるものであることを特徴とする適応トランスバー
    サルフィルタ。
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