JPH0671113A - フィルタープレスにおけるケーキ剥離方法 - Google Patents

フィルタープレスにおけるケーキ剥離方法

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JPH0671113A
JPH0671113A JP23055092A JP23055092A JPH0671113A JP H0671113 A JPH0671113 A JP H0671113A JP 23055092 A JP23055092 A JP 23055092A JP 23055092 A JP23055092 A JP 23055092A JP H0671113 A JPH0671113 A JP H0671113A
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JP
Japan
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filter
cake
valve
filter cloth
filtration
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JP23055092A
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Kazuo Oka
一男 岡
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Noritake Iron Works Co Ltd
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Noritake Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタープレスにおいて、ケーキが高い粘
着性を有するものであっても、これを確実に剥離除去
し、濾過作業を円滑に能率よく行ない得る方法を提供す
る。また濾液排出管を利用して、ケーキ剥離用加圧気体
を供給するため、構造が複雑とならず、その製造を容易
かつ安価に行ない得る。 【構成】 濾過作業の終了後、濾板濾液通路21より濾布
7 の濾過室反対側面7aにケーキ剥離用加圧気体を吹き込
み、濾布7 と、濾布7 の濾過室側面7bに付着しているケ
ーキ10との間に間隙11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルタープレスに
おけるケーキ剥離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルタープレスにおいては、隣
接濾板間において濾布の上端部を吊持する2本の濾布吊
り棒を互いにチェーンで連結し、濾板が開くとチェーン
を介して2本の濾布吊り棒が所定間隔をあけて配せられ
ることにより、各濾布が上端部を内側にして傾斜せしめ
られ、これによって濾布に付着しているケーキ(濾滓)
を自重により自然に剥離させ、さらには振動装置によっ
て濾布吊り棒を上から叩くことによって濾布に振動を与
えてケーキを強制的に剥離するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これで
はケーキが高い粘着性を有するものである場合には、濾
布よりケーキが落ち難く、とくに単式フィルタープレス
の場合には濾板中央部の原液供給口より下側の濾布部分
は傾斜せずかつ振動が伝わりにくいためにケーキが剥離
されずに残り、濾過作業に支障をきたすという問題があ
った。
【0004】また従来、上記のような濾布吊り棒連結チ
ェーンを用いることなく、開板状態の濾板同志の間にお
いて両濾板表面の濾布の近くにそれぞれ配置されかつ濾
板の幅と略同じ長さを有する前後一対の流体噴出用パイ
プと、両パイプに加圧気体もしくは液体を供給する手段
とを備えているフィルタープレスの浄化装置も既に知ら
れている(例えば特公昭50−35260号公報参照)
が、この従来の浄化装置では、濾布の近くに配置された
流体噴出用パイプのノズルの先端から加圧気体もしくは
液体を、単に濾布の表面に吹き付けるだけのものである
ため、例えばケーキが高い粘着性を有するものである場
合には、かえってこれを加圧流体により濾布の表面に押
さえ付けることになって、ケーキが落ちにくいという問
題があった。
【0005】そこで、本出願人は、先に、開板状態の濾
板同志の間において両濾板表面の濾布の近くにそれぞれ
配置されかつ濾板の幅と略同長を有する前後一対の加圧
気体噴出用パイプと、両パイプに加圧気体を供給する手
段とを備えているフィルタープレスにおいて、前後両加
圧気体噴出用パイプに近接してかつそれぞれの濾板側
に、両パイプと略同じ長さを有する前後一対の加圧気体
吹付け案内板が濾板に向かって下方傾斜状に配置され、
加圧気体噴出用パイプの噴出孔より噴出した加圧気体
が、一旦吹付け案内板の下面に当たった後、そこからそ
れぞれ一定の角度で濾板表面の濾布と、これに付着して
いるケーキとの間に上から切り込むように吹き付けられ
るようになされているフィルタープレスにおけるケーキ
剥離装置を提案した(例えば特公平3−35966号公
報参照)。
【0006】この先提案のフィルタープレスのケーキ剥
離装置によれば、例えばケーキが高い粘着性を有するも
のであっても、これを剥離除去することができて、フィ
ルタープレスによる濾過作業をきわめて円滑に能率よく
行ない得るというものであるが、先提案のケーキ剥離装
置では、装置が大掛かりなものとなり、製造コストが高
くつくという問題があった。
【0007】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、ケーキが高い粘着性を有するものであって
も、これを確実に剥離除去することができて、フィルタ
ープレスによる濾過作業をきわめて円滑に能率よく行な
い得るうえに、構造が簡単で、その製造を容易かつ安価
に実施し得る、フィルタープレスにおけるケーキの剥離
方法を提供しようとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、多数の濾板とこれらの両面に被覆さ
れた濾布とを備え、閉板状態の隣接濾板同志の間の濾過
室内に原液を導入して濾過を行なうようになされている
フィルタープレスにおいて、濾過作業の終了後、濾板濾
液通路より濾布の濾過室反対側面にケーキ剥離用加圧気
体を吹き込み、濾布と、濾布の濾過室側面に付着してい
るケーキとの間に間隙を形成することを特徴とする、フ
ィルタープレスにおけるケーキ剥離方法を要旨としてい
る。
【0009】なお、ケーキの剥離のためには、通常圧縮
空気を使用するが、ケーキの種類によっては窒素ガス等
のその他の加圧気体を使用することもある。
【0010】
【作用】上記のケーキ剥離方法によれば、濾過作業の終
了後、濾板濾液通路を利用して、この通路より濾布に対
して圧縮空気等の加圧気体を吹き付け、濾布と、濾布の
濾過室側面に付着しているケーキとの間に間隙を形成す
るものであるから、閉板状態の濾板を開くと、ケーキが
濾布表面から速やかに落下し、従って、ケーキが例え高
い粘着性を有するものであっても、これを確実に剥離除
去することができて、フィルタープレスによる濾過作業
をきわめて円滑に能率よく行ない得る。
【0011】また、濾板の濾液通路に圧縮空気等のケー
キ剥離用加圧気体を導入するには、濾液排出管を利用し
て、濾液排出管に弁付きの加圧気体供給管を接続すれば
良く、従ってフィルタープレスの構造は簡単となる。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。
【0013】この明細書において、前とはファーストヘ
ッド側を、後とはリヤヘッドをいゝ、また左右は前方に
向っていうものとする。
【0014】まず、図1と図2において、フィルタープ
レスは、ファーストヘッド(1) と、リヤヘッド(2) と、
これらに渡された左右一対の側板(4)(4)と、左右両側板
(4)(4)に前後動自在に支持されたルーズヘッド(3) と、
リヤヘッド(2) に設けられた流体圧シリンダ(8) と、フ
ァーストヘッド(1) とルーズヘッド(3) との間において
左右両側板に吊手(図示略)を介して摺動自在に支持さ
れかつ交互に並べられた多数の圧搾濾板(5) および普通
濾板(6) とを備えている。濾板(5)(6)の前後両側の濾過
面は、濾布(7) により覆われている。
【0015】ここで、圧搾濾板(5) は、図3〜図5に詳
しく示すように、基板(12)と、これの前後両面に被せら
れたゴム板(13)(13)とを備えており、ゴム板(13)(13)の
表面は、多数の凹凸部を有する濾過面(14)(14)となされ
ている。圧搾濾板(5) の中央部に基板(12)および前後両
ゴム板(13)(13)を貫通する原液導入口(15)が設けられ、
またゴム板(13)(13)の濾過面(14)(14)の上部左側と下部
右側のコーナー部に、基板(12)および前後両ゴム板(13)
(13)を貫通する濾液出口(16)(一方の図示は省略)が設
けられている。
【0016】濾液出口(16)は、圧搾濾板(5) 周辺の額縁
状凸部(17)の上部左側および下部右側の隅部に貫通状に
設けられた第1濾液通路(21)と第2濾液通路(22)に通じ
ている(図1、図3および図4参照)。なお、圧搾濾板
(5) の額縁状凸部(17)の下部左側の隅部には、後述する
普通濾板(6) からの濾液を排出するための第3濾液通路
(23)が貫通状に設けられている(図1、図3および図5
参照)。
【0017】また、圧搾濾板(5) 中央部の原液導入口(1
5)の周辺部、および濾液出口(16)の周辺部においては前
後一対ずつの口金部材(18)(18)(19)(19)によりそれぞれ
ゴム板(13)(13)が押さえ止められている。
【0018】また圧搾濾板(5) 周辺の額縁状凸部(17)の
上部右側には、基板(12)と前後両ゴム板(13)(13)との間
に圧搾空気を導入するための圧搾空気導入口(20)が設け
られている。
【0019】一方、普通濾板(6) は、同じく図3〜図5
に詳しく示すように、表面が多数の凹凸部を有する濾過
面(24)(24)となされた基板によって構成され、普通濾板
(6)の中央部に原液導入口(25)が設けられるとともに、
濾過面(24)(24)の下部左側のコーナー部に、濾液出口(2
6)が設けられ、この濾液出口(26)は、普通濾板(6) 周辺
の額縁状凸部(27)の下部左側の隅部に貫通状に設けられ
た第3濾液通路(23)に通じている(図1、図3および図
5参照)。なお、普通濾板(6) の額縁状凸部(27)の上部
左側および下部右側の隅部には、前述の圧搾濾板(5) か
らの濾液を排出するための第1濾液通路(21)と第2濾液
通路(22)がそれぞれ貫通状に設けられ、同上部右側に
は、圧搾濾板(5) の圧搾空気導入口(20)に連通する圧搾
空気導入口(20)が設けられている(図1、図3および図
4参照)。
【0020】上記リヤヘッド(4) 側の流体圧シリンダ
(8) の作動によりすべての濾板(5)(6)が締め付けられた
閉板状態においては、隣接濾板(5)(6)同志の間に濾過室
(9) が形成される。
【0021】図1に、上記フィルタープレスのファース
トヘッド(1) に対する配管が示されている。
【0022】同図において、ファーストヘッド(1) の上
部右側の隅部には、圧搾濾板(5) の圧搾空気導入口(20)
に通じるフランジ付き管接続用筒部(30)が設けられ、こ
れには圧搾空気導入管(40)が接続されている。この圧搾
空気導入管(40)の接続端部寄り部分には圧搾空気供給弁
(50)が介在されている。またファーストヘッド(1) の中
央部には、濾板(5)(6)の原液導入口(15)(25)および濾過
室(9) に通じるフランジ付き管接続用筒部(35)が設けら
れ、これには原液供給管(45)が接続されている。原液供
給管(45)の接続端部寄り部分には原液供給弁(55)が介在
されるとともに、圧力計(56)が備えられている。さらに
ファーストヘッド(1) の上部左側と下部左右両側の隅部
には、それぞれ第1〜第3濾液通路(21)〜(23)に通じる
フランジ付き管接続用筒部(31)〜(33)が設けられ、これ
らの筒部(31)〜(33)に濾液排出兼ケーキ剥離用圧縮空気
導入のための第1〜第3配管(41)〜(43)がそれぞれ接続
されている。
【0023】なお、第1配管(41)の先端部は、第1交点
(P1)にて第2配管(42)の途上に接続され、第2配管(42)
の先端部は、第2交点(P2)にて第3配管(43)の先端部に
接続され、第2交点(P2)には、さらに濾液排出兼ケーキ
剥離用圧縮空気排出のための第4配管(44)が接続されて
いる。そして、第3配管(43)の途上に第1弁(V1)が介在
され、交点(P1)と交点(P2)との間の第2配管(42)の途上
に第2弁(V2)が介在され、第4配管(44)の途上に第3弁
(V3)が介在されている。
【0024】また、ファーストヘッド(1) と第1交点(P
1)との間の第2配管(42)の途上に、第3交点(P3)にてケ
ーキ剥離用圧縮空気第1供給管(46)が接続されている。
この第1供給管(46)の先端寄り部分に第4弁(V4)が介在
されている。さらに、ファーストヘッド(1) と第1弁(V
1)との間の第3配管(43)の途上に、第4交点(P4)にてケ
ーキ剥離用圧縮空気第2供給管(47)が接続されている。
この第2供給管(47)の先端寄り部分に第5弁(V5)が介在
されている。
【0025】図1〜図3を参照すると、上記フィルター
プレスにおいて、リヤヘッド(4) 側の流体圧シリンダ
(8) の作動によりすべての濾板(5)(6)が締め付けられた
閉板状態においては、隣接濾板(5)(6)同志の間に濾過室
(9) が形成されている。この状態において、原液供給管
(45)より濾過室(9) 内に原液を導入すると、各濾過室
(9) 内で原液がケーキ(濾滓)と濾液に分離され、濾液
は、圧搾濾板(5) の濾液出口(16)および普通濾板(6) の
濾液出口(26)より濾液通路(21)(22)(23)に至り、速やか
に排出される。なおこのとき、ケーキ剥離用圧縮空気供
給のための第4弁(V4)と第5弁(V5)とを閉じ、第1〜第
3配管(41)〜(43)の第1弁(V1)〜第3弁(V3)を開放して
おく。すると、濾液は、第1〜第3配管(41)〜(43)を通
過して、第4配管(44)より排出される。
【0026】つぎに、上記の1次濾過作業の終了後、フ
ァーストヘッド(1) の上部右側に接続された圧搾空気導
入管(40)より基板(12)と前後両ゴム板(13)(13)との間に
圧搾空気を導入して、ケーキ(10)に含まれる液分を搾り
出し、2次濾過(圧搾濾過)作業を行なう。なおここ
で、圧搾空気の噴出圧力は、ケーキ(10)の種類、あるい
は保水性等によって異なるが、例えば10kg/cm2
下、好ましくは2〜4kg/cm2 とする。
【0027】2次濾過作業の終了後、この発明の方法に
より、つぎのようにしてケーキ(10)の剥離を行なうが、
ケーキ(10)の粘着性および種類等によってつぎの3通り
の場合がある。
【0028】ケーキ(10)が圧搾濾板(5) 側の濾布(7)
の濾過室側表面(7b)に付着する場合。
【0029】ケーキ(10)が普通濾板(6) 側の濾布(7)
の濾過室側表面(7b)に付着する場合。
【0030】ケーキ(10)が圧搾濾板(5) 側と普通濾板
(6) 側の両方の濾布(7)(7)の濾過室側表面(7b)(7b)にそ
れぞれ付着する場合。
【0031】図6に示すように、まず、ケーキ(10)が
圧搾濾板(5) 側の濾布(7) の濾過室側表面(7b)に付着す
る場合には、ケーキ剥離用圧縮空気第1供給管(46)の第
4弁(V4)を開放し、第1〜第3配管(41)〜(43)の第1弁
(V1)〜第3弁(V3)、およびケーキ剥離用圧縮空気第2供
給管(47)の第5弁(V5)を閉じておく。
【0032】そして、第1供給管(46)よりケーキ剥離用
圧縮空気を吹き込むと、圧縮空気は第1配管(41)および
第2配管(42)を経て、図4に示すように、閉板状態の圧
搾濾板(5) の第1および第2濾液通路(21)(22)より濾布
(7) の濾過室反対側面(7a)に吹き込まれ、これによって
濾布(7) と、濾布(7) の濾過室側面(7b)に付着している
ケーキ(10)との間に間隙(11)が形成される。
【0033】このケーキ剥離用圧縮空気の吹き込み時間
は、ケーキ(10)の種類によって異なるが、数秒〜数十秒
間であり、またこの圧縮空気によるケーキ(10)の剥離操
作を少なくとも1回、好ましくは2〜6回繰り返して実
施する。
【0034】ついで、第4弁(V4)を閉じ、かつ第2弁(V
2)と第5弁(V5)とを閉じたまゝにして、第1弁(V1)と第
3弁(V3)を開放して、ケーキ剥離用圧縮空気を抜き去
る。
【0035】ついで、閉板状態の濾板(5)(6)を開くと、
ケーキ(10)が濾布表面(7b)から速やかに落下し、従っ
て、ケーキ(10)が例え高い粘着性を有するものであって
も、これを確実に剥離除去することができて、フィルタ
ープレスによる濾過作業をきわめて円滑に能率よく行な
い得る。
【0036】つぎに、ケーキ(10)が普通濾板(6) 側の
濾布(7) の濾過室側表面(7b)に付着する場合には、ケー
キ剥離用圧縮空気第2供給管(47)の第5弁(V5)を開放
し、第1〜第3配管(41)〜(43)の第1弁(V1)〜第3弁(V
3)、およびケーキ剥離用圧縮空気第1供給管(46)の第4
弁(V4)を閉じておく。
【0037】そして、第2供給管(47)よりケーキ剥離用
圧縮空気を吹き込むと、圧縮空気は第3配管(43)を経
て、図5に示すように、閉板状態の普通濾板(6) の第3
濾液通路(23)より濾布(7) の濾過室反対側面(7a)に吹き
込まれ、これによって濾布(7)と、濾布(7) の濾過室側
面(7b)に付着するケーキ(10)との間に間隙(11)が形成さ
れる。
【0038】ついで、第5弁(V5)を閉じ、かつ第1弁(V
1)と第4弁(V4)とを閉じたまゝにして、第2弁(V2)と第
3弁(V3)を開放して、ケーキ剥離用圧縮空気を抜き去
る。
【0039】ついで、閉板状態の濾板(5)(6)を開くと、
ケーキ(10)が濾布表面(7b)から速やかに落下する。
【0040】また、ケーキ(10)が圧搾濾板(5) 側と普
通濾板(6) 側の両方の濾布(7)(7)の濾過室側表面(7b)(7
b)にそれぞれ付着する場合には、ケーキ剥離用圧縮空気
第1供給管(46)の第4弁(V4)を開放するとともに、第1
弁(V1)と第2弁(V2)を開放し、第3弁(V3)と第5弁(V5)
を閉じておく。あるいはまたケーキ剥離用圧縮空気第2
供給管(47)の第5弁(V5)を開放するとともに、第1弁(V
1)と第2弁(V2)を開放し、第3弁(V3)と第4弁(V4)を閉
じておく。
【0041】そして、第1供給管(46)または第2供給管
(47)よりケーキ剥離用圧縮空気を吹き込むと、圧縮空気
は、第1配管(41)、第2配管(42)および第3配管(43)を
経て、図4と図5に示すように、閉板状態の圧搾濾板
(5) および普通濾板(6) の第1〜第3濾液通路(21)(22)
(23)より両濾板(5)(6)の濾布(7)(7)の濾過室反対側面(7
a)(7a)に吹き込まれ、これによって濾布(7)(7)と濾過室
側表面(7b)(7b)にそれぞれに付着しているケーキ(10)と
の間に間隙(11)(11)が形成される。
【0042】ついで、第4弁(V4)と第5弁(V5)とを閉
じ、第1弁(V1)〜第3弁(V3)を開放して、ケーキ剥離用
圧縮空気を抜き去る。
【0043】その後、閉板状態の濾板(5)(6)を開くと、
ケーキ(10)が濾布表面(7b)(7b)から速やかに落下し、従
って、ケーキ(10)が例え高い粘着性を有するものであっ
ても、これを確実に剥離除去することができて、フィル
タープレスによる濾過作業をきわめて円滑に能率よく行
ない得る。
【0044】なお、ケーキ剥離用圧縮空気の噴出圧力
は、ケーキ(10)の粘着性、種類等によって異なるが、例
えば10kg/cm2 以下、好ましくは4〜7kg/cm2 とす
る。
【0045】また、濾過作業の終了後、上記ケーキ剥離
用圧縮空気によるケーキ(10)の剥離操作を少なくとも1
回、好ましくは2〜6回繰り返して実施する。
【0046】なお、上記実施例においては、ケーキ(10)
が圧搾濾板(5) 側と普通濾板(6) 側の両方の濾布(7)(7)
に付着する場合を想定して、第4弁(V4)を有するケーキ
剥離用圧縮空気第1供給管(46)と、第5弁(V5)を有する
ケーキ剥離用圧縮空気第2供給管(47)の両方を備えた例
を示したが、ケーキ(10)の性質等によって、予め濾過テ
ストなどにより、ケーキ(10)が圧搾濾板(5) 側の濾布
(7) に付着すること、あるいはまたケーキ(10)が普通濾
板(6) 側の濾布(7) に付着することが、分かっているよ
うな場合には、上記第4弁(V4)を有する第1供給管(46)
および第5弁(V5)を有する第2供給管(47)のうちの一方
を省略しても勿論良い。
【0047】また、ケーキ(10)の剥離のためには、通常
圧縮空気を使用するが、ケーキ(10)の種類によっては窒
素ガス等のその他の加圧気体を使用することもある。
【0048】さらに、上記実施例においては、この発明
の方法を、圧搾濾板(5) と普通濾板(6) とが交互に並べ
られたタイプのフィルタープレスに適用した場合を示し
たが、これに限らず、この発明の方法は、普通濾板(6)
のみを並べたタイプのフィルタープレスにも、同様に適
用され得るものである。
【0049】
【発明の効果】この発明は、上述のように、多数の濾板
とこれらの両面に被覆された濾布とを備え、閉板状態の
隣接濾板同志の間の濾過室内に原液を導入して濾過を行
なうようになされているフィルタープレスにおいて、濾
過作業の終了後、濾板濾液通路より濾布の濾過室反対側
面にケーキ剥離用加圧気体を吹き込み、濾布と、濾布の
濾過室側面に付着しているケーキとの間に間隙を形成す
るものであるから、ケーキが高い粘着性を有するもので
あっても、これを濾布から確実に剥離除去することがで
きて、フィルタープレスによる濾過作業をきわめて円滑
に能率よく行ない得る。
【0050】また、濾板の濾液通路に圧縮空気等のケー
キ剥離用加圧気体を導入するには、濾液排出管を利用し
て、濾液排出管に弁付きの加圧気体供給管を接続すれば
良く、従ってフィルタープレスの構造が簡単であり、そ
の製造を容易かつ安価になし得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施するフィルタープレスの
概略正面図である。
【図2】同フィルタープレスの概略側面図である。
【図3】同フィルタープレスの圧搾濾板と普通濾板の詳
細を示す拡大断面図で、濾過状態を示している。
【図4】同圧搾濾板と普通濾板の詳細を示す拡大断面図
で、圧搾濾板側の濾布に付着したケーキを剥離する状態
を示している。
【図5】同圧搾濾板と普通濾板の詳細を示す拡大断面図
で、普通濾板側の濾布に付着したケーキを剥離する状態
を示している。
【図6】濾過作業の終了後、この発明の方法によりケー
キの剥離を行なうさいのフローチャートである。
【符号の説明】
5 圧搾濾板 6 普通濾板 7 濾布 7a 濾布の濾過室反対側面 7b 濾布の濾過室側面 9 濾過室 10 ケーキ 11 間隙 21,22,23 濾液通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の濾板(5)(6)とこれらの両面に被覆
    された濾布(7) とを備え、閉板状態の隣接濾板(5)(6)同
    志の間の濾過室(9) 内に原液を導入して濾過を行なうよ
    うになされているフィルタープレスにおいて、濾過作業
    の終了後、濾板濾液通路(21)(22)(23)より濾布(7) の濾
    過室反対側面(7a)にケーキ剥離用加圧気体を吹き込み、
    濾布(7) と、濾布(7) の濾過室側面(7b)に付着している
    ケーキ(10)との間に間隙(11)を形成することを特徴とす
    る、フィルタープレスにおけるケーキ剥離方法。
JP23055092A 1992-08-28 1992-08-28 フィルタープレスにおけるケーキ剥離方法 Pending JPH0671113A (ja)

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