JPH04500922A - 濾過手順 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 濾過手順 本発明は濾過さるべきスラッジがボックスフィルタの二つの対立するフィルタク ロスまたは同等物の間の濾過空間内に通され、そして流体の分離後に生じた固形 物のケーキがそれに空気の流れを通されることによって乾燥され、次いでケーキ が濾過空間から除去されるごとき濾過手順に関する。

ボックスフィルタは流体から固形物を分離するために工業的に使用されている。

そのような固形物は例えばセメント、石炭及び鉱石濃縮物を含む。また、ボック スフィルタは汚水処理プラントにおいてスラッジから固形物を分離するのにも使 用される。

ボックスフィルタはブロックを形成する多数の垂直のフィルタ板から構成され、 ブロック内において複数の濾過空間が相隣するフィルタ板の間に囲い込まれ、各 濾過空間は前記空間の少なくとも片側においてフィルタクロスによって限界を画 成される。濾過さるべきスラッジは濾過空間内に供給され、そこにおいて、濾液 を分離するため、それは別個の加圧膜の背後の空間内に供給される圧力媒質、例 えば空気、によって加えられる圧力を受けさせられる。このあと、かくして形成 されたスラッジケーキは、もし必要とされるならば、濾過空間内に供給される洗 浄水によって洗浄され、そして再び圧力を加えられることによって移転される。

また、スラッジケーキは濾過空間を通じて空気、好ましくは圧縮空気、の流れを 吹き込むことによって乾燥され得る。、！！に後に、スラッジケーキの所望処理 の完了後、濾過空間はケーキの除去のために開かれる。

ボックスフィルタの使用に伴う一問題は、濾過空間内に形成された固形物のケー キがフィルタクロスに固着して、フィルタが開かれるとき濾過空間から落下しな い傾向かあることである。この理由の故に、濾過空間は別々に開かれそしてフィ ルタ板はケーキを分離するために手で振動される。しかし、これはケーキの除去 が濾過サイクルの全時間の相当な部分を消費することを意味する。

これに加えて、前記手順はケーキがフィルタから除去されるように世話をする一 要員を必要とする。

ケーキ除去のための自動装置も開発されている。それらの作用は、フィルタクロ スに振動を加えること、または分離器具、例えばスクレーパまたは圧縮空気用の ノズル、を使用することに基づく。また、これらの方式においては、一般的に単 に１個の濾過空間が１回に処理されるに過ぎないか、本願の出願人によって出願 された先行フィンランド特許願８７５０３０号は、スクレーパ及び圧縮空気噴流 を使用するスラッジケーキ除去装置であって全濾過空間の同時処理を可能にする ものを提案している。

フィルタクロスからのスラッジケーキの分離と関連する諸問題の故に、フィルタ クロスは、成る場合においては、なによりも最初に、ケーキの分離に関するその 特性に考慮を払って選択された。しかし、このようにして選択されたフィルタク ロスは、その濾゛過特性の観点においてはめったに可能な最良の選択ではない。

本発明の目的は、ボックスフィルタからの固形物のケーキの分離のための新規且 つより効率的な解決手順を創案することである。本発明は、空気が複数乾燥段階 間に互いに反対の方向にケーキを透過して流れ、そしてフィルタクロスを透過し てケーキを貫通すると同時にフィルタクロスからケーキを分離させ、それが爾後 除去されるのを可能にするように、最初に濾過空間の片側からそして次ぎにその 反対側からケーキに空気の流れを通すことによってケーキが濾過空間内で乾燥さ れることを特徴とする。

本発明によって提供される本質的利益は、固形物のケーキかいかなる分離器具、 例えばスクレーパまたは圧縮空気のためのノズル、をも濾過空間の開放後にその 内部に導入することなしに除去され得ることである。従って、簡単なボックスフ ィルタの構造が維持される。かつまた、本発明の解決手順は濾過手順の自動化の 観点において極めて存利であり、濾過能力が増大されることを可能にすると同時 に手順監視の必要性を減少させる。

本発明は濾過空間が固定フィルタクロスによって両側において限界を画成されて いるボックスフィルタ内で使用されるのに好適である。そのようなフィルタにお いては、各フィルタクロスの背後に別個の加圧膜が設けられ、そして乾燥用空気 か前記空間とフィルタクロスとの間に供給され、そしてさらに濾過空間の両側か ら交互に前記クロスを透過してスラッジケーキに入る。このようにして、ケーキ は最初にその片側においてそして次ぎにその反対側においてフィルタクロスから 分離される。

代替的に、また、本発明は片側においてフィルタクロスによってそして反対側に おいて加圧膜によってそれぞれ限界を画成されるボックスフィルタ内に使用され 得る。

前記膜が加圧動作の後にその当初位置に戻るとき、自由空間が膜とスラッジケー キとの間に形成され、従って乾燥用空気の流れがこの空間を通じてケーキ内に送 入され得またはケーキ外へ送出され得る。ケーキは前に説明された方向とは反対 の方向に空気の流れをフィルタクロスを透して送ることによってそれから分離さ れる。

もし必要とされるならば、前に言及された諸乾燥段階は続いて一つまたは複数の 同様段階を追加され、その間において空気は先行乾燥段階における空気流の方向 とは反対の方向にケーキを透して送られる。

以下において、本発明は添付図面を参照して一例の助けによって説明される。

添付図面において： 第１図から第５図はボックスフィルタ内における濾過作用の連続する諸段階を図 解する。

第６図は濾過空間の限界を画成するフィルタクロス、及びその背後の膜の拡大図 を示す。

第７図はボックスフィルタ内で使用されるフィルタ板を示す。

第１図−第５図に図解される濾過過程は、第７図に示されるごとき垂直フィルタ 板のブロックから構成されるボックスフィルタ内において生じる。前記垂直板の 間の空間は、濾過さるべきスラッジかそのなかに供給される濾過空間２を構成す る。各濾過空間２は各側においてフィルタクロス３によって限界を画成され、フ ィルタクロス３の後には可撓の加圧膜４か位置する。加圧膜４の表面は第６図に 示されるごとき複数の突起５を設けられる。

これら突起は乾燥用空気及びスラッジから分離された液体かフィルタクロスと加 圧膜との間を流れることを可能にする。複数の通路６−１Ｏが前記濾過空間２と 連通しており、これら通路は、濾過空間内へのスラッジ及びおそらく洗浄流体の 供給、洗浄流体及びスラッジから分離された液体の排出、そしてフィルタ内で形 成された固形物のケーキを透過して吹込まれる乾燥用空気の供給のために存在す る。さらに、フィルタは加圧膜４の背後に設けられた空間１２内へ圧力媒質を供 給するための通路１１を有する。

濾過処理の第１の段階において、濾過空間２は、第１図に示されるように、通路 ６を通して供給されるスラッジを満たされる。次に、加圧膜４の背後の空間１２ は圧力媒質、例えば通路１１を通じて供給される圧縮空気、によって与圧される 。前記膜は、第２図に示されるように、濾過空間２内のスラッジに対して押圧さ れ、従って、出る。次いで、前記空間１２は減圧され、そして第３図に示される ように、圧縮空気は通路９から濾過空間２の左側においてフィルタクロス３と加 圧膜４との間の空間内に供給されて、濾過空間内で形成された固形物のケーキ１ ３を乾燥させる。圧縮空気は加圧膜４をそれらの当初の位置へ戻らせ、そしてケ ーキ１３を透過して流れ、そして通路８を通じて放出される。それが進入側にお いて、即ち第３図においてケーキの左側において、フィルタクロス３を透過する に従って、圧縮空気は、また、クロスからケーキを分離させる。第４図に示され る次段階においてスラッジケーキ１３は、前段階間の空気流の方向とは反対の方 向にケーキを透過するように圧縮空気の流れを通すことによって、さらに乾燥さ れる。圧縮空気は、今度は、通路１０からケーキ１３の右側においてフィルタク ロス３と加圧膜との間の空間に供給され、そこから空気はケーキを透過して流れ そして通路７を通じて放出される。空気流は、今度は、ケーキの右側においてフ ィルタクロス３からケーキを分離させる。かくしてフィルタクロス３から分離さ れた固形物の乾燥したケーキ１３は、前記フィルタ板のブロックがこれら乾燥作 業の後に開かれるとき、第５図に図解されるように、さらなる何らの手段をも必 要とすることなしに、濾過空間から重力落下する。

もしスラッジのケーキを濾過と関連して洗浄することが希望されるならば、乾燥 用空気が供給される方式と同じ方式で、洗浄流体の流れを通路９または通路ｌＯ の何れかを通じてケーキに供給することが可能である。さらに、洗浄と関連して 、ケーキは、加圧膜４かケーキに対して押圧されて洗浄流体を通路７，８を通じ て流出するように強制されるように、加圧膜４の後の空間１２内に圧力媒質の流 れを供給することによって圧縮され得る。

スラッジのケーキＩ３かフィルタクロスから分離されることを確実にするために 、第４図によって表される第２の空気乾燥段階であってその間に空気が右から左 へ流れるものが、第３図に示されるごとき第３の乾燥段階であ〜っでその間に空 気か通路９を通じて供給されて左から右へケーキを透過して流れそして通路８を 通して放出されるものによって後続される。これら乾燥作業は、必要に応じて、 ケーキの異なる側から交互に空気を吹き込むことによって反復され得る。

本発明の他の異なる種々の実施例は前に説明された例に限定されないこと、それ どころか、それらは後記請求ロスによって、そして反対側においては加圧膜によ ってそれぞれ限界を画成されるフィルタにおいて、または、加圧膜に代えて固定 格子を有するフィルタにおいて、前記手順を適用することが可能である。後者の 場合においては、スラッジは、圧縮されることに代えて、流体の分離後に直接に 空気乾燥処理を施される。また、垂直ではなく水平のフィルタ板及び濾過空間を 有するフィルタにおいて前記手順を適用することも可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．濾過さるべきスラッジがボックスフィルタの二つの対立するフィルタクロス （３）または同等物の間の濾過空間（２）に通され、そして流体の分離後に生じ た固形物のケーキ（１３）がそれに空気の流れを通されることによって乾燥され 、次いで前記ケーキ（１３）が濾過空間（２）から除去される濾過手順において 、空気が乾燥段階の間に互いに反対の方向にケーキを透過して流れ、そしてフィ ルタクロス（３）を透過してケーキを貫通すると同時に前記フィルタクロス（３ ）からケーキを分離させて、それが爾後除去されるのを可能にするように、最初 に濾過空間（２）の片側からそして次ぎにその反対側からケーキ（１３）に空気 の流れを通すことによって乾燥が行われることを特徴とする濾過手順。 ２．請求の範囲第１項に従う手順において、濾過さるべきスラッジが二つの対立 して配置されたフィルタクロス（３）の間の濾過空間（２）に通されることと、 流体の分離とともに生じる固形物のケーキ（１３）が、前記フィルタクロスから ケーキが分離されるように、最初に濾過空間の片側からケーキにフィルタクロス を通じて空気の流れを通し、次ぎに他方のフィルタクロスからケーキが分離され るように、濾過空間の反対側からケーキに他方のフィルタクロスを通じて空気の 流れを通すことによって、乾燥されることとを特徴とする濾過手順。 ３．請求の範囲第１項または第２項に従う手順において、それが一つまたは複数 の追加乾燥段階を有し、前記段階間に空気が先行段階間の空気流の方向とは反対 の方向からケーキ（１３）を通過させられることを特徴とする濾過手順。 ４．請求の範囲第１項から第３項の何れか一つの項に従う手順において、圧縮空 気がケーキ（１３）の乾燥に使用されることを特徴とする濾過手順。 ５．請求の範囲第１項から第４項の何れか一つの項に従う手順において、濾過空 間（２）が本質的に垂直であることと、ケーキ（１３）が除去さるべきとき、濾 過空間が開放され、それと同時に、空気の流れによってフィルタクロスから分離 されたケーキが重力の作用下で濾過空間から落下することを特徴とする濾過手順 。