JPH0670933U - トランスファフィード装置 - Google Patents

トランスファフィード装置

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JPH0670933U
JPH0670933U JP2047393U JP2047393U JPH0670933U JP H0670933 U JPH0670933 U JP H0670933U JP 2047393 U JP2047393 U JP 2047393U JP 2047393 U JP2047393 U JP 2047393U JP H0670933 U JPH0670933 U JP H0670933U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードユニットとクランプリフトユニット
とを一体化することによリコンパクト化を図り、かつア
ドバンスリターンに係る部材を少なくすることにより慣
性力を小とし高速化を図る。 【構成】 トランスファプレス右側の前後コラム(2)
(2)にブラケット(3)を固定し、クランプアンクラ
ンプ方向に可動の移動体(6)(6)をブラケット
(3)に設ける。アドバンスリターン方向に可動の持ち
残しフィードバーホルダ(16)(16)を移動体
(6)(6)に昇降自在に設ける。同様に左コラム
(2’)(2’)部に移動体(38)(38)、持ち残
しフィードバーガイド(45)(45)を設ける。1対
のフィードバー(5)(5)は持ち残しフィードバー
(24)(24)に連結され、サーボモータで駆動され
るボールねじ機構によりアドバンスリターン、クランプ
アンクランプ、リフトダウンの運動をしワークの搬送を
行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はトランスファプレスのトランスファフィード装置に関し、トランスフ ァフィード装置を小形化し、トランスファプレスへの取り付けスペースが小さく 、既設のプレスにも装備し易く、かつプレスを高速化できるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランスファプレスのトランクファ装置でサーボモータを直結したサー ボ式のものは、プレスのクランク軸と連結して動力を得ていたトランスファ装置 に類似し、トランスファプレスのボルスタ上に列設した金型へ、及び金型から外 へ素材及び加工品を搬送する1対のフィードバーに、長手方向すなわちフィード 方向の往復動を与えるフィードユニットと、1対のフィードバーを互いに接近、 離隔させるクランプ運動とともに、上下の往復動、すなわちリフト運動をさせる クランプリフトユニットとを設け、これらのユニットにサーボモータを直結する ことにより、フィードバー上方に装備することも可能としたものが多く用いられ ている。一例をあげれば、実開平4−22142号に示されたクランプボックス (6)がある。フィードユニットは外観だけが示されているが一般にフィード方 向に運動自在で重量の大きなフィードキャリアを設け、これに1対のフィードバ ーのピンを上下動自在に、かつクランプ方向に運動自在に係合させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の従米のサーボ式トランスファ装置は、フィードユニットとクランプリフ トユニットとが分離されており、どうしても大形となる上に、フィードユニット のフィードキャリアが大形で重量が大であり、これがフィードバーとともにフィ ード運動をするため慣性力が大きく、プレスを高速化する上において障害となっ ていた。 本考案の目的はこれらの欠点を除き、フィードユニットとクランプリフトユニ ットを一体化して小形化し、かつフィード運動を行う部分を軽量化してプレスの 高速化を計ったトランスファフィード装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本考案の構成は、トランスファプレスの1対のフ ィードバーに、フィード運動、クランプ運動及びリフト運動を所要の順序に与え 、素材及び加工品を搬送するトランスファフィード装置において、前記1対のフ ィードバーの下流側で、プレス前後のコラム間に架設したブラケットに案内され 、クランプ方向に摺動自在に設けた1組の移動体と、クランプ方向を向けて設け られ、中央から一端部の右ねじ部、他端部の左ねじ部を前記移動体に夫々螺合さ せ、前記ブラケットに設けたサーボモータで回転制御されるクランプ用ボールね じと、クランプ方向を向けて前記ブラケットに回転支持され、かつ前記移動体を 貫通し、前記ブラケットに設けた夫々のサーボモータで回転制御されるフィード 用スプライン軸及びリフト用スプライン軸と、夫々の前記移動体の下方にフィー ド方向を向けて設けられ、上面に立設したリフト用ボールねじを、前記リフト用 スプライン軸にギャー接続されて前記移動体に回転自在に支持されたボールねじ ナットに螺合させた持ち残しフィードバーホルダと、該持ち残しフィードバーホ ルダの下面側にフィード方向を向けて回転自在に支持され、前記フィード用スプ ライン軸にギャー、等速ジョイント及びタイミングベルト接続されたフィード用 ボールねじと、前記持ち残しフィードバーホルダの下方にフィード方向を向けて 設けられ、前記持ち残しフィードバーホルダによりフィード方向に摺動自在に案 内され、前記フィード用ボールねじに螺合し、かつフィードバーの一端に連結、 解除自在の持ち残しフィードバーとを具備させる。 他方上流側にはフィードバーに上記クランプ運動及びリフト運動を与える上記同 様の構造の装置が設けられている。フィード運動の装置は下流側のもので十分の ため上流側にはない。
【0005】
【作用】
サーボモータによりクランプ用ボールねじを回転制御すれば、移動体とともに 持ち残しフィードバーホルダ及び持ち残しフィードバーにクランプ運動をさせる ことができ、またリフト用スプライン軸を回転制御して移動体のボールねじナッ トを回転駆動すれば、持ち残しフィードバーホルダとともに持ち残しフィードバ ーにリフト運動をさせることができ、このとき移動体に対し持ち残しフィードバ ーホルダが上下方向に移動するが、両者間を接続して設けた等速ジョイントがこ れを吸収する。また、フィード用スプライン軸を回転制御して、等速ジョイント 等を介して持ち残しフィードバーホルダのフィード用ボールねじを回転駆動すれ ば、これと螺合する持ち残しフィードバーにフィード運動をさせることができる 。以上により持ち残しフィードバーに連結したフィードバーにフィード運動、ク ランプ運動及びリフト運動をさせることができる。
【0006】
【実施例】
本実施例においては、フィードバー(24)はトランスファプレスに対して左 から右にアドバンスする構成になっていて、 図1乃至図7において、トランスファプレスの搬送方向、すなわちフィード方 向下流側のトランスファフィード装置(1)が示されている。 図1乃至図3に示すように、トランスファフィード装置(1)はトランスファ プレスの右側の前後のコラム(2)、(2)間に設けられている。コラム(2) 、(2)間に架設したブラケット(3)には図2に示すようにフィード方向と直 交する水平方向(紙面に垂直方向)、すなわちクランプ方向のリニアガイド(4 )、(4)を同一水平面内に設け、1対のフィードバー(5)に対応する1組の 移動体(6)、(6)を摺動自在に案内している。クランプ方向を向けて設けた クランプ用ボールねじ(7)を設け、一端部の左ねじ部(7a)(図1)を、一 方の移動体(6)に固設したボールねじナット(7c)に螺合し、他端部の右ね じ部(7b)を他方の移動体(6)に固設したボールねじナット(7d)に螺合 している。クランプ用ボールねじ(7)は、ベベルギヤボックス(8)を介して 、ブラケット(3)に固定したクランプ用サーボモータ(9)に連結されている 。 移動体(6)、(6)のフィード方向中央部をクランプ方向に貫通し、両端を ブラケット(3)に回転支持されたリフト用スプライン軸(10)と、クランプ 用ボールねじ(7)に対し、リフト用スプライン軸(10)と反対側で、移動体 (6)、(6)をクランプ方向に貫通し、両端をブラケット(3)に回転支持さ れたフィード用スプライン軸(11)とを設けている。フィード用サーボモータ (12)とリフト用サーボモータ(13)とをブラケット(3)に固設し、ベベ ルギヤボックス(14)、(15)を介してフィード用スプライン軸(11)と リフト用スプライン軸(10)とに夫々連結している。
【0007】 移動体(6)、(6)の下方には、フィード方向を向けて持ち残しフィードバ ーホルダ(16)、(16)を夫々設けている。図2及び図3に示すように、持 ち残しフィードバーホルダ(16)は移動体(6)よりもフィード方向上流側に 若干長く伸び、上面にはリフト用スプライン軸(10)に対応する位置のフィー ド方向前後にリフト用ボールねじ(17)、(17)を立設している。リフト用 ボールねじ(17)、(17)の上端部は移動体(6)の底部に回転自在にかつ 軸方向移動不能に設けたリフト用ボールねじナット(18)、(18)に螺合し ている。 図4において、リフト用ボールねじナット(18)、(18)とリフト用スプ ライン軸(10)との連結の態様を示している。リフト用ボールねじナット(1 8)に固設したギャー(18a)、(18a)とかみ合うギャー(19)はベベ ルギャ(20)と一体に結合され、その軸は移動体(6)の底部に上下方向を向 けて回転自在に支持されている。リフト用スプライン軸(10)とかみ合い移動 体(6)に回転自在にかつ軸方向移動不能に設けたベベルギャ(10a)を設け 、ベベルギャ(20)と(10a)とをかみ合せている。従ってリフト用スプラ イン軸(10)が回転制御されると、ベベルギャ(10a)、(20)、ギャー (19)及び(18a)、(18a)を介してリフト用ボールねじナット(18 )、(18)は等速で回転し、リフト用ボールねじ(17)、(17)とともに 持ち残しフィードバーホルダ(16)に上下方向のリフト運動を与える。リフト 運動を円滑にさせるために、リフト方向ガイド(21)とフィードバーバランス シリンダ(22)とを設けている。
【0008】 持ち残しフィードバーホルダ(16)の下面側にはフィード方向の両側部にリ ニアガイド(23)を設け、持ち残しフィードバー(24)を摺動自在に案内し ている。またフィード方向中央部には、フィード方向を向くフィード用ボールね じ(25)を回転自在に設け、これらをフィード用スプライン軸(11)と連結 している。連結の態様を図5乃至図7に示している。 図5において、フィード用スプライン軸(11)にかみ合い移動体(6)に回 転自在にかつ軸方向移動不能に設けたベベルギャ(11a)と、移動体(6)に 回転支持したたて軸(26)、及びフィード方向を向け回転支持した横軸(27 )に設けたベベルギャ(26a)、(26a)及び(27a)で連結し、また持 ち残しフィードバーホルダ(16)上面部のフィード方向上流側に、フィード方 向を向く横軸(28)を回転支持し、横軸(27)と(28)との対向端に夫々 等速ジョイント(29)、(29)を設け、若干伸縮可能とした連結軸(30) で連結している。横軸(28)の他端にはタイミングプーリ(31)を固設して いる。 図6及び図7において、持ち残しフィードバーホルダ(16)のフィード用ボ ールねじ(25)には一端にタイミングプーリ(32)を固設し、タイミングプ ーリ(31)とタイミングベルト(33)で連結している。持ち残しフィードバ ーホルダ(16)にリニアガイド(23)、(23)でフィード方向に案内され た持ち残しフィードバー(24)には、上面にフィード用ボールねじ(25)と 螺合するフィード用ボールねじナット(34)を設けている。フィード用ボール ねじナット(34)には過負荷がフィードバー(5)から作用した場合に逃げる 過負荷防止ばね(35)、(35)を設けている。なお持ち残しフィードバー( 24)には、図2に示すようにフィードバージョイント(36)を設け、フィー ドバー(5)を着脱自在に連結している。
【0009】 図8及び図9において、トランスファプレスのフィード方向上流側のコラム( 2’)、(2’)間に設けたクランプリフト装置(36)を示している。このク ランプリフト装置(36)はフィードバー(5)、(5)の下方に設けた場合を 示したが、上方に設けてもよい。トランスファプレスのベッド(37)上にクラ ンプ方向に伸びるブラケット(3’)を設け、このブラケット(3’)に設けた クランプ方向のリニアガイド(4’)、(4’)に摺動自在に案内された1組の 移動体(38)、(38)を設ける。移動体(38)、(38)の上下方向の中 央部を貫通するクランプ用ボールねじ(39)を設け、このクランプ用ボールね じ(39)の一端部の左ねじ部(39a)を一方の移動体(38)に固設したク ランプ用ボールねじナット(39c)と螺合させ、同様に右ねじ部(39b)を 他方の移動体(38)のクランプ用ボールねじナット(39d)と螺合させる。 クランプ用ボールねじ(39)の一端を、ブラケット(3’)に固設したベベル ギャボックス(40)を介してクランプ用サーボモータ(41)に連結する。 1組の移動体(38)、(38)の下部をクランプ方向に貫通するリフト用ス プライン軸(42)を設け、移動体(38)、(38)に夫々回転自在にかつ軸 方向に移動不能に支持したベベルギャ(42a)、(42a)をリフト用スプラ イン軸(42)と軸方向に摺動可能にかみ合せる。移動体(38)、(38)の 底部に、上下方向を軸方向とするリフト用ボールねじナット(43a)を回転自 在にかつ軸方向に移動不能に設け、このリフト用ボールねじナット(43a)と ベベルギャ(42a)とをギャで接続しておく。リフト用ボールねじナット(4 3a)に螺合するリフト用ボールねじ(43)の上端に連続する軸部を、移動体 (38)に設けたリフト用ガイド(44)に上下動自在に案内し、軸部の上端に 持ち残しフィードバーガイド(45)を固設する。持ち残しフィードバーガイド (45)は、移動体(38)に設けた上下方向のフィードバーバランスシリンダ (46)に連結されている。持ち残しフィードバーガイド(45)にはフィード 方向のリニアガイド(45a)を有し、この上方に設けた持ち残しフィードバー (47)をフィード方向に案内している。持ち残しフィードバー(47)にはフ ィードバージョイント(47a)が設けられ、フィードバー(5)を着脱自在に 連結している。リフト用スプライン軸(42)は一端をベベルギヤボックス(4 8)を介してブラケット(3’)に固設したリフト用サーボモータ(49)に連 結している。図9にはベッド(37)上にボルスタ(50)を示し、上方にはプ レスのスライド(51)を示している。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のトランスファフィード装置は、 (1) フィード運動、クランプ運動及びリフト運動をフィードバーに与える各 機構を一体化したので、装置が小形化できた。従ってトランスファプレス に装備したとき、プレスの占有する面積を減少できるとともに、既設のト ランスファプレスにも容易に装着することができる。 (2) フィードバーに連結されてフィード運動を行う持ち残しフィードバーは 極めて軽量であり、一番大きな加速度を受けるフィード方向の運動体が軽 量化できるので、プレスの高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファプレスの右側面から見た、一部断
面のトランスファフィード装置、
【図2】図1のII矢視図、
【図3】図1のIII−III線に沿った平面図、
【図4】図1のIV線に沿った部分断面図、
【図5】図1のV線に沿った部分断面図、
【図6】図3のVI−VI線に沿った断面図、
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図、
【図8】クランプリフト装置の側面図、
【図9】図8のIX矢視図、
【符号の説明】
1はトランスファフィード装置、2はコラム、3はブラ
ケット、4はリニアガイド、5はフィードバー、6は移
動体、7はクランプ用ボールねじ、8、14、15はベ
ベルギヤボックス、9はクランプ用サーボモータ、10
はリフト用スプライン軸、11はフィード用スプライン
軸、12はフィード用サーボモータ、13はリフト用サ
ーボモータ、16は持ち残しフィードバーホルダ、17
はリフト用ボールねじ、18はリフト用ボールねじナッ
ト、19はギャー、20はベベルギャ、21はリフト方
向ガイド、22はフィードバーバランスシリンダ、23
はリニアガイド、24は持ち残しフィードバー、25は
フィード用ボールねじ、26はたて軸、27、28は横
軸、29は等速ショイント、30は連結軸、31、32
はタイミングプーリ、33はタイミングベルト、34は
フィード用ボールねじナット、35は過負荷防止ばね、
36はクランプリフト装置である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】トランスファプレスの1対のフィードバ
    ーに、フィード運動、クランプ運動及びリフト運動を与
    えて素材及び加工品を搬送するトランスファフィード装
    置において、 前記1対のフィードバーの一端部で、プレス前後のコラ
    ム間に架設したブラケット(3)に案内されてクランプ
    方向に摺動自在に設けた1組の移動体(6)、(6)
    と、 クランプ方向を向けて回転制御自在に設けられ、一端部
    の右ねじ部を一方の移動体(6)に、他端部の左ねじ部
    を他方の移動体(6)に夫々螺合させたクランプ用ボー
    ルねじ(7)と、 移動体(6)、(6)をクランプ方向に貫通してブラケ
    ット(3)に回転支持され、回転制御自在に設けたリフ
    ト用スプライン軸(10)及びフィード用スプライン軸
    (11)と、 移動体(6)、(6)の下方に夫々フィード方向を向け
    て設けられ、上面に立設したリフト用ボールねじ(1
    7)を、リフト用スプライン軸(10)に駆動される夫
    々の移動体(6)、(6)に回転自在に支持されたリフ
    ト用ボールねじナットに螺合させた持ち残しフィードバ
    ーホルダ(16)、(16)と、 持ち残しフィードバーホルダ(16)、(16)にフィ
    ード方向を向けて夫々回転自在に支持され、フィード用
    スプライン軸(11)とリフト運動を吸収する等速ジョ
    イント(29)を介して連結され、駆動されるフィード
    用ボールねじ(25)、(25)と、 持ち残しフィードバーホルダ(16)、(16)にフィ
    ード方向を向けて摺動自在に案内されて夫々設けられ、
    フィード用ボールねじ(25)と螺合してフィード運動
    を与えられる持ち残しフィードバー(24)、(24)
    と、 を具備することを特徴とするトランスファフィード装
    置。
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Cited By (5)

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