JPH0666830U - フィードバーの支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィードバーより上方にトランスファを設け
たトランスファプレスにおいて、フィードバーを下方又
は外側方から支持することにより、フィードバー支持装
置間の長さを短縮し、機械の設置スペースの低減を計
る。 【構成】 クランプ及びリフトユニット（４）におい
て、１対のフィードバーを夫々案内する支持ホルダ
（８）、（８）を設け、支持ホルダ（８）、（８）に立
設したラック棒（１０）を昇降案内するカート（１
３）、（１３）をクランプ方向に案内するとともに、ボ
ールスクリュ軸（１８）の右ねじ、左ねじに夫々螺合さ
せ、またラック棒（１０）のラックをスプライン軸（１
９）とかみ合せ、ボールスクリュ軸（１８）とスプライ
ン軸（１９）とを回転制御する。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】 トランスファを上方に、フィードバーを下方に設けたトランスファプレスのク ランプ及びリフトユニットのフィードバー支持装置に関し、左右１対のフィード バー支持装置間の長さを短かくして機械装置スペースを小さくするために用いる ものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来、トランスファプレスでトランスファを上方に、フィードバーを下方に設 けたものでは、フィードバーの上面側を掴んで案内する支持装置が用いられてい る。例えば、特開平３−１８４３６号公報及び実開平４−２２１４２号公報に示 された支持装置は、図５に示すようにフィードバー（１）の上面に、フィード運 動に必要な長さにわたり平板（２）を取りつけ、これを上から掴んで案内する支 持ホルダ（３）を有するものである。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 トランスファのフィードバーは、ワークを挾持するフィンガを取り扱いを便利 とするためフィードバーの上面に取りつけるが、フィンガが支持装置と干渉しな いようにするため、上述の従来の装置ではフィンガの運動範囲の外側で支持しな ければならない。従って、フィードバーの長さが大となり、重量が大きくなるた め剛性を大として撓まぬようにしなければならない。また長さが大となるために 機械設置に必要なスペースが大きくなる、などの欠点があった。 本考案の目的は、これらの欠点を除き、フィードバーを短かくし、機械設置ス ペースを小さくすることのできる装置を提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、トランスファプレス内にフィード方向へ１対のフ ィードバーを並設し、これらのフィードバーをフィード機構によりフィード方向 へ、リフト機構によりリフト方向へ、クランプ機構によりクランプ方向へ駆動し 、トランスファプレスの各加工ステージへワークを搬送するようにしたトランス ファで、各駆動機構をフィードバーの上方に設けたトランスファのフィードバー 支持装置において、１対のフィードバーの長さ方向の両端部を懸垂状態で支持す る支持ホルダを設け、１対のフィードバーを下面側又は外側面側から支持するこ とを特徴とするものである。 【０００５】 【作用】 従って、１対のフィードバーの上面に取りつけるワーク挾持用のフィンガがフ ィード機構に駆動されてフィード方向に所要の往復運動を行う場合に、支持ホル ダと干渉することがなく、フィードバー支持装置間の長さを最小限とすることが できる。 【０００６】 【実施例】 図１は、図２のＩ−Ｉ線に沿ってクランプ及びリフトユニット（４）の要部を 断面とした側面図、図２は、トランスファプレス（５）の要部を示す正面図であ り、フィードユニット（６）、クランプ及びリフトユニット（４）からなるトラ ンスファの配置を示す。 図１において、クランプ及びリフトユニット（４）の構造を示している。１対 のフィードバー（７）、（７）は、中心線Ａ−Ａの左側にダウンアンクランプの 位置、右側にクランプリフトの位置を示す。フィードバー（７）、（７）は、１ 対の内側を開いたＣ字形の支持ホルダ（８）、（８）で支持し、フィードバー（ ７）、（７）の底面に取りつけたライナ（９）、（９）を支持ホルダ（８）、（ ８）で内外両側面と底面を案内し、フィードバー（７）、（７）の長手方向のフ ィード運動を自在としている。支持ホルダ（８）、（８）には、ラックを図にお いて背面に有するラック棒（１０）と、上端にピストン（１１）を有するバラン スロッド（１２）を夫々立設している。ラック棒（１０）とバランスロッド（１ ２）は、支持ホルダ（８）、（８）に夫々対応して設けたカート（１３）、（１ ３）に上下動自在に設けている。 【０００７】 カート（１３）、（１３）はクランプリフトユニット（４）のケース（１４） にクランプアンクランプ運動自在に設けている。クランプアンクランプ運動とは 、１対のフィードバー（７）、（７）を水平面内で互いに平行を維持したまゝ接 近・離隔させるものである。従ってケース（１４）にはクランプアンクランプ方 向、すなわち１対のフィードバー（７）、（７）の長手方向と直角な方向のガイ ド（１５）、（１５）を設け、このガイド（１５）、（１５）でカート（１３） 、（１３）のローラ（１６）を案内している。 カート（１３）、（１３）には、バランスロッド（１２）のピストン（１１） を収容する上下方向のシリンダ（１７）を夫々設け、ピストン（１１）の下側に 圧力エアを供給し、フィードバー（７）及び支持ホルダ（８）等の重量をピスト ン（１１）の上向付勢力と平衡させ、各部の運動の円滑化を計っている。 【０００８】 ケース（１４）に、クランプアンクランプ方向を向けて回転自在にボールスク リュ軸（１８）とスプライン軸（１９）を設けている。ボールスクリュ軸（１８ ）はカート（１３）、（１３）を貫通させ、カート（１３）、（１３）に夫々取 りつけたボールスクリュナット（２０）、（２０）と螺合させている。ボールス クリュ軸（１８）は中心線Ａ−Ａの両側を夫々右ねじ、左ねじとしている。ボー ルスクリュ軸（１８）の一端にクランプ用プーリ（２１）を固定し、駆動用のサ ーボモータ（３１）（図２参照）に接続している。 スプライン軸（１９）は、カート（１３）、（１３）上部を夫々貫通させ、ピ ニオン（３２）を介してラック棒（１０）、（１０）のラックとかみ合せている 。スプライン軸（１９）の一端は減速ギヤー（２２）を介してリフト用プーリ（ ２３）に連結し、駆動用のサーボモータ（３０）（図２参照）に接続している。 従って、ボールスクリュ軸（１８）を回転制御することによりカート（１３） 、（１３）のボールスクリュナット（２０）、（２０）及びラック棒（１０）、 （１０）並びに支持ホルダ（８）、（８）を介してフィードバー（７）、（７） に所要のクランプアンクランプ運動をさせ、またスプライン軸（１９）を回転制 御することにより、ラック棒（１０）、（１０）及び支持ホルダ（８）、（８） を介してフィードバー（７）、（７）に所要のリフトダウン運動をさせることが できる。 【０００９】 図２において、フィードユニット（６）はトランスファプレス（５）の左右の コラム（２４）、（２４）の右外側面部に設け、下方のフィードバー（７）に長 手方向に往復動を行なうフィード運動を与えている。 また、クランプ及びリフトユニット（４）、（４）は左右のコラム（２４）、（ ２４）の前後方向内側面に設け、懸垂支持した支持ホルダ（８）でフィードバー （７）を支持している。トランスファプレス（５）の上下動するスライド（２５ ）とその下方のムービングボルスタ（２６）とには、上下の金型（図示せず）が 左右方向に列設され、フィードバー（７）でワークを各ステージに搬送する。支 持ホルダ（８）、（８）はフィードバー（７）の下面を外側から支持しているの で、フィードバー（７）のフィンガ（図示せず）のフィード運動範囲と支持ホル ダ（８）、８）とが重なっても、互に干渉することがなく、従ってフィードバー （７）の長さを最小限とすることができる。 【００１０】 図３及び図４は、フィードバー（７）を支持ホルダ（２７）から内側に向けて 設けたガイドレール（２８）又はガイド部（２９）で、外側面部において案内し たもので、図１及び図２で示した支持ホルダ（８）と同じ作用効果が得られるも のである。 なお、フィードバー（７）を支持ホルダ（８）又は（２７）で案内する場合、 案内をライナによるかローラーによるかは適宜実施することができる。 【００１１】 【考案の効果】 以上の説明から明らかなように、 （１） フィードバー上面が解放されているので，フィードバー上面におけるフ ィンガの取りつけに対する制約が少なくなる。従って設計及び操作が容易となる 。 （２） フィードバー支持装置間の長さを短くできる。従ってフィードバーの重 量を低減し、かつ十分な剛性がえられ、フィードバーの動的精度が向上する。

【図面の簡単な説明】 【図１】図２のＩ−Ｉ断面のクランプ及びリフトユニッ
トの側面図。 【図２】トランスファプレスの要部正面図。 【図３】及び 【図４】他の実施例を示す支持ホルダの部分側面図。 【図５】従来例による支持ホルダの部分側面図。 【符号の説明】 １、７はフィードバー、２は平板、３、８、２７は支持
ホルダ、４はクランプ及びリフトユニット、５はトラン
スファプレス、６はフィードユニット、９はライナ、１
０はラック棒、１１はピストン、１２はバランスロッ
ド、１３はカート、１４はケース、１５はガイド、１６
はローラー、１７はシリンダ、１８はボールスクリュ
軸、１９はスプライン軸、２０はボールスクリュナット
２１はクランプ用プーリ、２２は減速ギヤー、２３はリ
フト用プーリ、２４はコラム、２５はスライド、２６は
ムービングボルスタ、２８はガイドレール、２９はガイ
ド部、３０、３１はサーボモータ、３２はピニオンであ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １．トランスファプレスの１対のフィードバー（７）
   を、フィードユニットによりフィード方向へ、クランプ
   及びリフトユニットによりクランプ及びリフト方向へ駆
   動し、各加工ステージへワークを搬送するトランスファ
   の各ユニットを、１対のフィードバー（７）の上方に設
   けたトランスファのフィードバー支持装置において、 クランプ及びリフトユニット（４）、（４）から懸垂状
   態で設けられ、Ｃ形状の開口部を１対のフィードバー
   （７）の両外側から内側を向けて対向させ、１対のフィ
   ードバー（７）を夫々底面側から支持し、かつ長手方向
   に案内する１対２組の支持ホルダ（８）を設けたことを
   特徴とするフィードバーの支持装置。 ２．トランスファプレスの１対のフィードバー（７）
   を、フィードユニットによりフィード方向へ、クランプ
   及びリフトユニットによりクランプ及びリフト方向へ駆
   動し、各加工ステージへワークを搬送するトランスファ
   の各ユニットを、１対のフィードバー（７）の上方に設
   けたトランスファのフィードバー支持装置において、ク
   ランプ及びリフトユニット（４）、（４）から懸垂状態
   で設けられ、フィードバーの側面を摺動自在に案内し、
   かつ支持する面を内側に向けて対向させた状態で有する
   １対２組の支持ホルダ（８）を設けたことを特徴とする
   フィードバーの支持装置。