JPH0670906B2 - 固体電解質電池 - Google Patents
固体電解質電池Info
- Publication number
- JPH0670906B2 JPH0670906B2 JP2507383A JP2507383A JPH0670906B2 JP H0670906 B2 JPH0670906 B2 JP H0670906B2 JP 2507383 A JP2507383 A JP 2507383A JP 2507383 A JP2507383 A JP 2507383A JP H0670906 B2 JPH0670906 B2 JP H0670906B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid electrolyte
- lithium
- battery
- lii
- electrolyte battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M6/00—Primary cells; Manufacture thereof
- H01M6/14—Cells with non-aqueous electrolyte
- H01M6/18—Cells with non-aqueous electrolyte with solid electrolyte
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は負極活物質としてリチウムを用いる固体電解質
電池に関するものである。
電池に関するものである。
(ロ)従来技術 この種電池は固体電解質を用いるため漏液の心配がな
く、保存性能が優れているという利点を有するが、固体
電解質の導電率は液状電解質に比して数段低く高率放電
特性に問題があった。現在、一般に用いられている固体
電解質としてヨウ化リチウム−アルミナ系があり、又最
近提案されているものとして硫化リチウム(Li2S)、五
硫化リン(P2S5)及びヨウ化リチウム(LiI)の3成分
系ガラス状固体電解質がある。
く、保存性能が優れているという利点を有するが、固体
電解質の導電率は液状電解質に比して数段低く高率放電
特性に問題があった。現在、一般に用いられている固体
電解質としてヨウ化リチウム−アルミナ系があり、又最
近提案されているものとして硫化リチウム(Li2S)、五
硫化リン(P2S5)及びヨウ化リチウム(LiI)の3成分
系ガラス状固体電解質がある。
(ハ)目的 本発明は上記従来の固体電解質に比して更に高導電性を
有する固体電解質の開発を目的とし、この種電池の性能
向上を計るものである。
有する固体電解質の開発を目的とし、この種電池の性能
向上を計るものである。
(ニ)構成 本発明の要旨とするところは、正極と、リチウム負極
と、リチウムイオン導電性固体電解質とを備えるもので
あって、固体電解質が硫化リチウム(Li2S)、二硫化ゲ
ルマニウム(GeS2)及びヨウ化リチウム(LiI)の三成
分系ガラス状固体電解質であることを特徴とする固体電
解質電池にある。
と、リチウムイオン導電性固体電解質とを備えるもので
あって、固体電解質が硫化リチウム(Li2S)、二硫化ゲ
ルマニウム(GeS2)及びヨウ化リチウム(LiI)の三成
分系ガラス状固体電解質であることを特徴とする固体電
解質電池にある。
(ホ)実施例 以下本発明の実施例について詳述する。
ガラス状固体電解質は次のように合成した。即ちLi2S、G
eS2及びLiIは夫々市販の特級試薬を400メッシュパスす
るまで粉砕し250℃で減圧乾燥したものを用いる。これ
らの原料をLi2S:GeS2:LiI=30:15:55のモル比率になる
ように秤量し乳鉢で混合した。この原料混合物を真空中
で石英アンプルに封入し電気炉で900℃に加熱した後、
急激に室温付近まで冷却しガラス状態の固体電解質材を
得る。次いでこれを粉砕して400メッシュパスさせたの
ち、この粉砕を3トン/cm2の圧力でプレス成型して3
成分系のガラス状固体電解質を作成した。
eS2及びLiIは夫々市販の特級試薬を400メッシュパスす
るまで粉砕し250℃で減圧乾燥したものを用いる。これ
らの原料をLi2S:GeS2:LiI=30:15:55のモル比率になる
ように秤量し乳鉢で混合した。この原料混合物を真空中
で石英アンプルに封入し電気炉で900℃に加熱した後、
急激に室温付近まで冷却しガラス状態の固体電解質材を
得る。次いでこれを粉砕して400メッシュパスさせたの
ち、この粉砕を3トン/cm2の圧力でプレス成型して3
成分系のガラス状固体電解質を作成した。
第1図は上述の本発明による固体電解質(a)の導電率
−温度特性を示し、測定は固体電解質の両面にリチウム
板を圧着して測定用試料とし、この試料の抵抗値を1KHz
の交流ブリッジで測定して導電率を算出した。尚、図中
(b)はLi2S−P2S5−LiIの3成分系ガラス状固定電解
質、(c)はLiI−Al2O3系固体電解質の場合を夫々示
す。
−温度特性を示し、測定は固体電解質の両面にリチウム
板を圧着して測定用試料とし、この試料の抵抗値を1KHz
の交流ブリッジで測定して導電率を算出した。尚、図中
(b)はLi2S−P2S5−LiIの3成分系ガラス状固定電解
質、(c)はLiI−Al2O3系固体電解質の場合を夫々示
す。
第1図より本発明による固体電解質(a)の導電率は従
来の固体電解質(b)或いは(c)に比して高い値を示
しているが、その理由は第一に固体電解質がガラス状態
であるためリチウムイオンの移動が円滑に行なわれるこ
と、第二に二硫化ゲルマニウム(GeS2)の添加によりガ
ラス状態が一層安定化されたことが考えられる。
来の固体電解質(b)或いは(c)に比して高い値を示
しているが、その理由は第一に固体電解質がガラス状態
であるためリチウムイオンの移動が円滑に行なわれるこ
と、第二に二硫化ゲルマニウム(GeS2)の添加によりガ
ラス状態が一層安定化されたことが考えられる。
次にこれらの各固体電解質(a)(b)及び(c)を用
いて電池(A)(B)及び(C)を作成した。各電池と
も負極として厚み1.0mmのリチウム圧延板を10mmφに打
抜いたものを用い、又正極合剤としてヨウ化鉛(Pb
I2)、硫化鉛(PbS)及び鉛粉末を1:1:2のモル比で混合
したものを用いた。電池の作成に際しては、10.8mmφの
成型金型に正極合剤330mgを入れ均一に配置したのち、
固体電解質材70mgを入れ、ついでリチウム板を載置し、
全体を5トン/cm2で加圧成型して得る。
いて電池(A)(B)及び(C)を作成した。各電池と
も負極として厚み1.0mmのリチウム圧延板を10mmφに打
抜いたものを用い、又正極合剤としてヨウ化鉛(Pb
I2)、硫化鉛(PbS)及び鉛粉末を1:1:2のモル比で混合
したものを用いた。電池の作成に際しては、10.8mmφの
成型金型に正極合剤330mgを入れ均一に配置したのち、
固体電解質材70mgを入れ、ついでリチウム板を載置し、
全体を5トン/cm2で加圧成型して得る。
第2図及び第3図はこれら電池の電池特性比較図であ
り、第2図は室温における電流−電圧特性図、又第3図
は温度60℃、負荷56KΩにおける放電特性図である。
り、第2図は室温における電流−電圧特性図、又第3図
は温度60℃、負荷56KΩにおける放電特性図である。
(ヘ)効果 第2図及び第3図より本発明電池の特性は従来電池に比
して優れていることがわかる。
して優れていることがわかる。
これは、本発明電池に用いた固体電解質が、LiS2、GeS2
及びLiIの3成分系ガラス状固体電解質よりなり、固体
電解質の導電率が高く、且安定化しているので高温の条
件下でも分解することがないという利点に基づくもので
ある。
及びLiIの3成分系ガラス状固体電解質よりなり、固体
電解質の導電率が高く、且安定化しているので高温の条
件下でも分解することがないという利点に基づくもので
ある。
尚、本実施例においては固体電解質の組成についてLi
S2:GeS2:LiI=30:15:55のモル比率の場合を例示した
が、LiS2は20〜40モル%、GeS2は5〜20%、LiIは40〜7
5モル%の組成範囲内においてもガラス化が可能であ
る。
S2:GeS2:LiI=30:15:55のモル比率の場合を例示した
が、LiS2は20〜40モル%、GeS2は5〜20%、LiIは40〜7
5モル%の組成範囲内においてもガラス化が可能であ
る。
第1図は固体電解質の導電率−温度特性図、第2図及び
第3図は電池特性を示し、第2図は電流−電圧特性図、
第3図は放電特性図を夫々示す。 (A)……本発明電池、(B)(C)……従来電池。
第3図は電池特性を示し、第2図は電流−電圧特性図、
第3図は放電特性図を夫々示す。 (A)……本発明電池、(B)(C)……従来電池。
Claims (1)
- 【請求項1】正極と、リチウム負極と、リチウムイオン
導電性固体電解質とを備えるものであって、前記固体電
解質が硫化リチウム(Li2S)、二硫化ゲルマニウム(Ge
S2)及びヨウ化リチウム(LiI)の3成分系ガラス状固
体電解質であることを特徴とする固体電解質電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2507383A JPH0670906B2 (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 固体電解質電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2507383A JPH0670906B2 (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 固体電解質電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59151770A JPS59151770A (ja) | 1984-08-30 |
JPH0670906B2 true JPH0670906B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=12155747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2507383A Expired - Lifetime JPH0670906B2 (ja) | 1983-02-16 | 1983-02-16 | 固体電解質電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670906B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5085953A (en) * | 1990-09-18 | 1992-02-04 | Eveready Battery Company, Inc. | Vitreous compositions based on Li3 PO4 and LiPO3 as network formers and network modifiers |
JP3744665B2 (ja) | 1997-12-09 | 2006-02-15 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン伝導性固体電解質および電池 |
WO2011105574A1 (ja) | 2010-02-26 | 2011-09-01 | 日本ゼオン株式会社 | 全固体二次電池及び全固体二次電池の製造方法 |
JP5521899B2 (ja) * | 2010-08-26 | 2014-06-18 | トヨタ自動車株式会社 | 硫化物固体電解質材料およびリチウム固体電池 |
JP5443445B2 (ja) * | 2011-07-06 | 2014-03-19 | トヨタ自動車株式会社 | 硫化物固体電解質材料、リチウム固体電池、および、硫化物固体電解質材料の製造方法 |
EP3276734B1 (en) | 2015-03-25 | 2020-07-08 | Zeon Corporation | All-solid secondary battery |
WO2017033600A1 (ja) | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 日本ゼオン株式会社 | 全固体電池用バインダ組成物 |
CN107636874B (zh) | 2015-09-10 | 2020-12-25 | 日本瑞翁株式会社 | 全固态电池用粘结剂组合物 |
KR20180054511A (ko) | 2015-09-16 | 2018-05-24 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 전고체 이차 전지용 바인더 및 전고체 이차 전지 |
CN109155414B (zh) | 2016-06-09 | 2021-08-13 | 日本瑞翁株式会社 | 固体电解质电池用粘结剂组合物、及固体电解质电池用浆料组合物 |
CN109314243B (zh) | 2016-07-12 | 2022-08-05 | 日本瑞翁株式会社 | 固体电解质电池用粘结剂组合物 |
JP6904360B2 (ja) | 2016-09-06 | 2021-07-14 | 日本ゼオン株式会社 | 全固体電池用バインダ組成物、全固体電池用スラリー組成物、全固体電池用電極、および全固体電池 |
JP7074121B2 (ja) | 2017-03-10 | 2022-05-24 | 日本ゼオン株式会社 | 全固体電池用バインダーおよび全固体電池用バインダー組成物、並びに、全固体電池用バインダー組成物の製造方法 |
KR20200097688A (ko) | 2017-12-15 | 2020-08-19 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 전고체 이차 전지용 바인더 조성물, 전고체 이차 전지용 슬러리 조성물, 전고체 이차 전지용 기능층, 및 전고체 이차 전지 |
-
1983
- 1983-02-16 JP JP2507383A patent/JPH0670906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59151770A (ja) | 1984-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4599284A (en) | Vitreous phosphorus oxide-sulfide solid lithium electrolyte | |
US3404035A (en) | Secondary battery employing molten alkali metal reactant | |
JPH0670906B2 (ja) | 固体電解質電池 | |
JPH05306117A (ja) | 非晶質リチウムイオン伝導性固体電解質並びにその合成法 | |
JPH0357060B2 (ja) | ||
JP6648649B2 (ja) | 全固体リチウム硫黄電池の製造方法 | |
JP3163741B2 (ja) | 非晶質リチウムイオン導電性固体電解質およびその製造方法 | |
US4465745A (en) | Crystalline solid lithium cation conductive electrolyte | |
JPH0548582B2 (ja) | ||
JPH05306119A (ja) | 非晶質リチウムイオン伝導性固体電解質並びにその合成法 | |
JPH0670905B2 (ja) | 固体電解質電池 | |
CN108695553B (zh) | 一种全固态钠二次电池电解质、其制备方法及其应用 | |
JPH0313706B2 (ja) | ||
JPH0458149B2 (ja) | ||
JPH06275314A (ja) | リチウム二次電池 | |
JPH05306118A (ja) | 非晶質リチウムイオン導電性固体電解質およびその製造方法 | |
JPH06271332A (ja) | リチウムイオン導電性固体電解質およびその合成法 | |
JPH04160011A (ja) | 導電性固体電解質 | |
JPH0430151B2 (ja) | ||
JPH0351063B2 (ja) | ||
JPH0430150B2 (ja) | ||
JPH0560234B2 (ja) | ||
JPH0430149B2 (ja) | ||
JPH0320861B2 (ja) | ||
JPS6361722B2 (ja) |