JPH0670856A - トースタのグレーチング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 電気トースタのグレーチングに関するもの
で、このグレーチングは、トーストパンのインジェクタ
要素として機能し、それによりトースタの構造を簡略化
し、高度な操作信頼性を提供する。 【構成】 トースタに取り付けられるグレーチングは、
２つの移動グリッド４，４’を備え、このグリッドは、
２面角で僅かに鈍角の形状をしている。２面角の角部に
は棒５，５’がそれぞれ設けてあり、この棒は支持体本
体のエンドカバー３を貫通し、垂直方向の長細い孔６に
沿って、グリッドと同様に垂直方向に移動できる。ま
た、グリッド４，４’は、前記支持体の中を移動するに
従って端部が互いに接近する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気トースタのグレー
チングに関するもので、このグレーチングは、それだけ
で従来の目的を達成すると共に、トーストパンのイジェ
クタ要素として機能し、それによりトースタの構造を簡
略化し、高度な操作信頼性を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、家庭用トースタは、内部に支持体
を有する装飾用のハウジングを備えている。前記支持体
の上には２つの固定グリッドまたは固定グレーチングが
組み立てられ、同数の抵抗と反射シールドが直ぐ外側に
配置されている。トーストされる１つまたは複数のスラ
イス（薄切りパン）を挿入するために、グリッド間に垂
直空間が設けてある。この垂直空間の底部はイジェクタ
板を備えている。また、このイジェクタ板は、これを上
方に付勢するスプリングを有し、そのイジェクタ板の上
に合目的的に設けた金属コアに作用する電磁石によっ
て、トーストの間下位置に保持される。設定されたトー
スト時間が経過すると、前記イジェクタ板を解放すべ
く、前記電磁石の作用が消滅する。

【０００３】

【発明の構成】本発明に係るイジェクタ・グレーチング
は、基本的に従来の電気トースタの構成を有し、トース
ト・スライスのイジェクト部材と同様に機能するグレー
チングを備え、前記イジェクタ板を除去することができ
るものである。

【０００４】これを達成するために、グレーチングを構
成する２つのグリッドの下端にはそれぞれ棒が設けてあ
り、これより先のグリッドは対向方向に鈍角に曲がって
いる。また、前記棒の端部は支持体のエンドカバーを通
って延設され、グリッドによってスライスを排出すると
いう目的を達成するために、グレーチングが垂直移動で
きるように細長い孔の中を前記棒が動作するようにして
ある。

【０００５】前記グレーチングを構成する２つのグリッ
ドにおける一対の棒の一端部であって、前記支持体の外
側に位置する部分が、トースト空間の外側に位置する補
助支持体に固定されている。前記補助支持体は、この補
助支持体と本体支持体との間に配設され、補助支持体を
上方に付勢するスプリングの助けを借りて、ガイドまた
は柱に沿って垂直に移動することができる。また、補助
支持体は、周知の電磁石が作用して補助支持体を下限の
トースト位置に保持するために、金属体を備えている。

【０００６】また、本発明の第２の特徴は、グレーチン
グを構成する２つのグリッドが降下するに従って互いに
徐々に接近し、そのために下限位置において前記グリッ
ドがトーストされるスライスを固定することである。前
記横方向の揺動動作は、次の構成により達成される。す
なわち、本体支持体における端壁の一方の直ぐ側に位置
する前述の棒に上昇アームが設けてある。この上昇アー
ムは自由端部が曲げてあり、これが逆２等辺台形スライ
ドの関係する縁部上に載せてある。そして、前記棒に設
けたアームは、横方向スプリングによって互いに連結さ
れ、これによりアームの曲がり部分はスライドの側縁に
ぴったりと接触した状態で保持されている。そのため、
グリッドが降下すると、それぞれのアームが揺動接近
し、前記グリッドは接近方向に徐々に揺動しながら移動
する。

【０００７】前記グリッドが降下すると横方向スプリン
グの下方移動を阻止するように、係合部がスライドの下
端部近傍に設けてある。これにより、グレーチングの最
終降下段階において、前記スプリングが更に変形し、ト
ーストされるスライスの周囲を一層しっかりと固定す
る。

【０００８】

【実施例】本発明の特徴を十分に記載し、かつ完全に理
解できるように、一組の図面が明細書に添付してある。
しかし、これは単なる実施例であって十分に包括的なも
のではない。図示するように、本発明に係るイジェクタ
板を有する電気トースタは、この種のすべてのトースタ
と同様に、トーストされるスライス（薄切りのパン）を
挿入するために上部に１つまたは２つの開口を有し、両
端がそれぞれカバー（３）で閉鎖され、図示しない適当
なハウジングに収容されて取り付けられるように設計さ
れ、側壁（２）がそのすぐ内側に設けた２つの抵抗の反
射シールドとして機能し、これが設定時間中トーストさ
れるスライスに必要な熱を発生する溝付き支持体（１）
を備えている。

【０００９】次に、この基本的かつ一般的構造から、本
発明に係るグレーチングは、次の特徴を有する。すなわ
ち、グレーチングの構造は２つの可動グリッド（４，
４’）で形成され、図２に具体的に示すように、それら
は２面角で少し鈍角の形状をしている。それぞれの２面
角の角部に設けた棒（５，５’）は本体支持体のエンド
カバー（３）を通り、グリッドと同様に、カバー（３）
に設けた垂直の細長い孔（６）に沿って垂直に移動でき
る。

【００１０】これら棒（５）の一端は、これをガイドす
るのに必要な長さだけカバーから単に突出している。他
端は、図１に示すように、両方の棒（５，５’）に連結
される補助支持体（７）を受けるために、相当量突出し
ている。この補助支持体（７）は首部（８）を備えてお
り、これは十分幅が広くしてあるので、ハウジングの一
部を形成する上部ベース（１０）と本体支持体の一部を
形成する上部ウィング（１１）との間に設けた柱（９）
に、組立部品の垂直移動がしっかりとガイドされる。ま
た、前記ウィング（１１）と補助支持体（７）の間に
は、グレーチングを付勢して、カバー（３）の細長い孔
（６）の上端であって図２に示す上限位置に持ち上げる
ために、スプリング（１２）が設けてある。

【００１１】適当な外部コントロールレバーを操作する
と、設定されたトースト時間中、前記移動組立部品を下
限位置に保持するために、図示しない周知の電磁石の作
用を受ける図示しない金属体が、補助支持体に適宜固定
されている。そして、前記タイマが終了すると電磁石が
動作し、前記スプリング（１２）の作用によって補助支
持体（７）はグリッド（４，４’）を保持しつつガイド
（９）を自由に上昇する。

【００１２】本発明の第２の特徴が図２に示してある。
そこでは、グレーチングを構成するグリッド（４，
４’）は、支持体（１）の中に降下するにつれて、その
上端部が互いに接近する。そのために、グリッドの端部
では、棒（５，５’）の最外端であって、カバー（３）
の直ぐ外側に、上方に向けたラジアルアーム（１３）が
不可欠的に設けてある。このアームの屈曲部（１４）と
した上部自由端は、アーム（５）を回転させることによ
ってラジアルアームを対向方向に付勢する横方向スプリ
ング（１５）を介して相互に連結され、それによりグリ
ッド（４，４’）が前記接近方向に揺動させられる。こ
の接近は逆２等辺台形のスライド（１６）で確認され
る。そのスライドは、その側端部が前記屈曲部（１４）
を支持しており、そのために補助支持体（７）が降下す
ると、グレーチングを構成するグリッドの接近範囲が拡
大する。

【００１３】アーム（１３）の漸進的な接近により、横
方向スプリング（１５）が次第に短くなり、そのために
降下端部において前記スプリングの張力はほとんど無く
なることが明らかである。スライド（１６）に係合部
（１７）を設けたのはこの問題を解決するためで、この
係合部がスプリング（１５）の下方への移動を妨害する
ことで、移動後半はスプリングが変形し、それにより本
来のスプリング張力を回復するだけでなく、スプリング
張力を増加させ、グレーチングの下限位置において、グ
リッドはトーストされるスライスに適切に固定される。

【００１４】トーストが終了すると、通常通り電磁石が
消磁し、補助支持体（７）は解放され、スプリング（１
２）に付勢されて急に上昇する。そして、上昇と共にグ
リッド（４，４’）は上限位置まで徐々に揺動しながら
開き、トースタハウジングの口部を介して手で直接近付
ける位置までスライスを持ち上げる。

【００１５】当業者が本発明の全範囲およびその利点を
理解するのに十分な程度に装置は記載されている。

【００１６】本発明の本質的特徴の修正を必要としなけ
れば、要素の材料、形状、大きさ、および配置を変更す
ることができる。

【００１７】本発明を説明するために、以上で使用した
用語は限定的な意味よりも広く解されなければならな
い。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るイジェクタ・グレーチングは、基本的に従来の電気
トースタの構成を有し、トースト・スライスのイジェク
ト部材と同様に機能するグレーチングを備えているの
で、前記イジェクタ板を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るイジェクタ・グレーチングを有
し、ハウジングを除いた電気トースタの斜視図である。

【図２】 グレーチングに関する２つの限界位置を示す
と共に、楔形のスライドの一部を点線で示した前図の組
立部品の横断面である。

【符号の説明】

１…本体支持体、３…エンドカバー、４…グリッド、
５，５’…棒、６…孔、７…補助支持体、１２，１５…
スプリング、１６…スライド、１７…係合部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気トースタのイジェクタ・グレーチン
   グであって、２つのグリッドからなり、それぞれのグリ
   ッドは２面角で少し鈍角な形状をしており、これにより
   前記グリッドは下端部でスライスの受け部を形成すべく
   交差し、前記グリッドの２面角の角部には、トースタの
   本体支持体のエンドカバーを貫通し、このカバーに設け
   た垂直方向の細長い孔の中を移動する棒がそれぞれ設け
   られ、前記関係するカバーを越えて突出する前記棒のそ
   れぞれ一端部は、幅広の首部を介して連結されたガイド
   または柱に沿って垂直に移動可能な補助支持体が取り付
   けられて相互に連結され、前記本体支持体と補助支持体
   は、この補助支持体を付勢してグレーチングを上限位置
   に持ち上げるスプリングによって連結され、トースト時
   間が経過して前記補助支持体に固定された金属体に対し
   て保持用電磁石が作用しなくなると、前記補助支持体が
   自動的に動作するようにした、トースタのグレーチン
   グ。
2. 【請求項２】 前記グレーチング・グリッドを揺動可能
   に支持し、前記補助支持体に回転可能に取り付けられた
   前記棒は、上方を指し前記補助支持体の近傍で本体支持
   体のカバーに近接配置されたラジアルアームをそれぞれ
   有し、これらアームは上部自由端で曲げられ、その部分
   を介して横方向スプリングで相互に連結され、前記曲が
   り部分が逆２等辺台形スライドの側縁に当接し、グレー
   チングの降下に伴ってグリッドが対向方向に揺動し、上
   昇に伴って反対方向に揺動するようにした請求項１のト
   ーストのグレーチング。
3. 【請求項３】 前記スライドの下部中央端に、前記横方
   向スプリングの降下を妨害し、それにより降下動作の最
   終段階でスプリングに本来の動作張力を回復させるべく
   スプリングを更に変形させる係合部を設けたことを特徴
   とする請求項１または２のいずれかに記載のトースタの
   グレーチング。