JPH0670809A - 櫛付き容器 - Google Patents

櫛付き容器

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JPH0670809A
JPH0670809A JP22748892A JP22748892A JPH0670809A JP H0670809 A JPH0670809 A JP H0670809A JP 22748892 A JP22748892 A JP 22748892A JP 22748892 A JP22748892 A JP 22748892A JP H0670809 A JPH0670809 A JP H0670809A
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JP
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container
comb
leaching
opening
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JP22748892A
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Inventor
Hiroshi Hibino
博 日比野
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Hoyu Co Ltd
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Hoyu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器内の内容物が櫛部材の浸出口より誤って
浸出することがなく、操作性に優れた使い勝手の良い櫛
付き容器を提供すること。 【構成】 櫛付き容器1は、容器3、中栓11、櫛部材
5及びオーバーキャップ12から成り、櫛部材5は、内
キャップ7及び外キャップ9から成る。内キャップ7
は、螺子7dを有し、容器3の螺子3dと螺合して取り
付けられる。中栓11の中央部分には、容器3に対する
櫛部材5の上下移動に応じて入口孔7eを開閉可能な突
起部11cを有し、その周辺には連通孔11dが形成さ
れている。外キャップ9の上端部分には複数の櫛歯9a
が備えられ、櫛歯間の根元部分には内容物が浸出する浸
出口9dが開口し、浸出孔7eから多孔性柔軟材13が
充填された通路を経由して浸出口9dに通じる浸出通路
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば染毛剤等を毛髪
等の塗布部分に塗布するために使用される櫛付き容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、櫛付き容器としては、例えば実開
昭58−40001号公報、実開平2−75002号公
報に開示されている様に、開口部を有する容器と、櫛歯
を有し該開口部に装着される櫛部材とを備えたものが知
られている。この櫛付き容器の櫛部材には、櫛歯付近に
設けられた浸出口と開口部とを連通する浸出通路が設け
られており、浸出口より容器内の内容物を浸出させる様
にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
櫛付き容器は、容器の開口部と櫛歯付近の浸出口とが浸
出通路によって常に連通した状態となっているので、そ
の取扱時に誤って内容物が浸出口から浸出し、人体や衣
服その他の周囲の物に内容物が付着してしまうという問
題がある。
【0004】また、前記櫛付き容器を用いて内容物を毛
髪に塗布している際、誤って内容物が浸出され、毛髪や
地肌に必要量以上の内容物が塗布されてしまうという問
題もある。上記の問題は、前記内容物が酸性染毛料等の
染毛剤の場合は特に問題となる。つまり、従来の櫛付き
容器にて染毛剤を毛髪に塗布する際、誤って染毛剤が浸
出して飛散したり垂れ落ちたりして衣服に付着した場
合、その汚れは非常に目だつものである。また、酸性染
毛料は地肌に染着し易く、必要量以上の酸性染毛料が頭
部に塗布された場合、地肌を汚してしまうことも問題で
ある。
【0005】本発明は、前記課題を解決する案出された
ものであり、操作性に優れた使い勝手の良い櫛付き容器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、開口部を有する容器と、櫛歯を有し該開口
部に装着される櫛部材とを備え、該櫛部材には前記櫛歯
付近に設けられた浸出口と前記開口部とを連通する浸出
通路が設けられ、前記浸出口より前記容器内の内容物を
浸出させる櫛付き容器において、前記開口部又は前記浸
出通路付近に、前記櫛部材の移動に伴って移動して前記
開口部又は前記浸出通路を開閉する開閉手段を備えるこ
とを特徴とする櫛付き容器をその要旨とする。
【0007】前記容器の内容物としては、例えば酸性染
毛料等の染毛剤が挙げられる。ここで、前記酸性染毛料
は、以下に示す酸性染料,染色助剤等の成分を含有する
ものである。 1.酸性染料(配合量0.01〜10重量%,好ましく
は0.1〜5重量%) 上記酸性染料としては、「医薬品等に使用することがで
きるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生
省)により定められたものを用いる。例えば、赤色2
号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、
赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、
赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の
(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、
赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色50
6号、黄色4号、黄色5号、黄色202の号の(1)、
黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、
黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、
だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色
402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑
色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、
青色2号、青色202号、青色203号、青色205
号、かっ色201号、黒色401号等が用いられる。ま
た、必要に応じて、油溶性染料、油性染料、塩基性染
料、建染染料、顔料を適宜配合することもできる。
【0008】2.染色助剤(配合量1〜40重量%,好
ましくは3〜30重量%) 上記染色助剤としては、例えば、ベンジルアルコール,
フェネチルアルコール等の芳香族アルコール、N−メチ
ルピロリドン,N−エチルピロリドン等のアルキルピロ
リドン、エチレンカーボネート,プロピレンカーボネー
ト等の低級アルキレンカーボネート、エチルアルコー
ル,イソプロピルアルコール等の低級アルコールを用い
ることができる。
【0009】その他、上記酸性染毛料は、通常、高級ア
ルコール、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、
セルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロースエチルエーテル、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム)、第4級窒素含有セルロ
ースエーテル、キタンサンガム等の粘度調整剤、pH調
整剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、香料等を含ん
でいる。
【0010】尚、酸性染毛料の剤型は、液体、クリー
ム、ペースト、ゲルなどの種々の形態を取り得る。
【0011】
【作用】本発明の櫛付き容器は、容器の開口部又は櫛部
材の浸出通路付近に、櫛部材の移動に伴って移動する開
閉手段が備えられ、櫛部材を容器に対して移動させるこ
とにより、開閉手段が開口部又は浸出通路を開閉する。
つまり、本発明の櫛付き容器は、容器に対して櫛部材を
移動させるだけで、開口部や浸出通路の開閉を行うこと
ができるものである。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の好適な実施例について
説明する。まず、本発明の第1実施例の櫛付き容器につ
いて説明する。図1(a)は第1実施例の櫛付き容器の
正面図、図1(b)は同側面図、図2(a)はA−A断
面図の一部、図2(b)はB−B断面図の一部、図2
(c)はC−C断面図、図3は中栓(一部を破断して示
す)の斜視図である。
【0013】図1に示す様に、櫛付き容器1は、内容物
を収容する容器3、容器3の開口部3hに取り付けられ
る中栓11(図2参照)、櫛歯9aを備える櫛部材5及
びこの櫛部材5にかぶせて取り付けられるオーバーキャ
ップ13より構成される。容器3は、手指にて把持可能
な大きさの円筒形であり、押圧によって内容物を押し出
せるよう弾性変形可能な合成樹脂で形成されている。容
器3の上端部分は、図2(a)及び(b)に示す様に、
本体中央部分より胴径が3段階に渡って縮径しており、
第1頸部3a、第2頸部3b、及び一番径の細い第3頸
部3cが形成され、この第3頸部3cの端部には開口部
3hが形成されている。尚、第1頸部3aの外周面に
は、図2(c)に示す様に、4組の係止片3e及び突部
3fにより形成される4つの係止溝3gが設けられ、第
2頸部3bの外周面には螺子3dが設けられている。
【0014】図3に示す様に、中栓11は、その中心部
分に位置する内側円筒部11eの下端部分が外方に拡が
って底部11fが形成され、この底部11fの外端部よ
り外側円筒部11gが内側円筒部11eと同心に上方に
延出している。この外側円筒部11gと内側円筒部11
eとで形成された溝部11bには、後述する内キャップ
7の外側環状部7bが嵌入する。そして、外側円筒部1
1gの上端部分は外方に拡がり、更に折れ曲がって下方
に延出して取付部11hを形成している。
【0015】また、内側円筒部11eの上端中央部に
は、後述する内キャップ7の入口孔7e(図2(a)参
照)を閉塞可能な突起部11cを備え、突起部11cの
周辺には、容器3の内部と外部とを連通する3つの扇型
の連通孔11dが設けられている。
【0016】そして、この中栓11は、その外側円筒部
11gを容器3の開口部3hに対して嵌め込み、取付部
11hを容器3の第3頸部3cにかぶせて容器3に取り
付けられる。図2(a)及び(b)に示す様に、櫛部材
5は、容器3に装着される内キャップ7及び内キャップ
7にかぶせて取り付けられる外キャップ9より構成され
ている。
【0017】内キャップ7は、円筒形の外筒部7aの上
端部分に平面部7hが形成されている。平面部7hの中
央には櫛部材5の浸出通路の入口となる円形の入口孔7
eが設けられ、入口孔7eの周囲には下方に延出して中
栓11の突起部11cと係合する内側環状部7cが設け
られている。また、内側環状部7cの外側には中栓11
の溝部11bと係合する外側環状部7bが同心状に設け
られている。
【0018】内キャップ7の外筒部7aの内周面には螺
子7dを備え、容器3の螺子3dと螺合して容器3に取
り付けられる。一方、外筒部7aより径が太く成形され
た下端部7bの内周面には、図2(c)に示す様に、2
つのT字型の係止突起7gが設けられ、容器3の第1頸
部3aの外周面に設けられた前述の係止溝3gと係合可
能である。よって、内キャップ7は、係止突起7bが係
止溝3gに係合している状態では容器3に対して回動す
ることができず、その位置関係は固定される。尚、図1
に示す様に、内キャップ7の下端部7bの外周面には逆
三角形のマーク7jが、また、容器3外面の内キャップ
7付近には、三角形の中に「止」と記された開状態を示
すマーク3j及び「出」と記された閉状態を示すマーク
3kが付されており、後述する様に内キャップ7を容器
3に対して回転させて浸出通路を開閉する場合、浸出通
路が開いているか否かを外から見て判断できるようにな
っている。
【0019】一方、外キャップ9は、その略中央部分か
ら下端部分まで伸びる円筒形の外周部9bを内キャップ
7にかぶせて取付けられる。外キャップ9の上端部分に
は複数の櫛歯9aが備えられ、各櫛歯9a間の根元部分
には内容物が浸出する浸出口9dが開口している。ま
た、外キャップ9の上部内側には、内容物が通過する通
路を形成する通路周壁9cが設けられ、この通路周壁9
cの下端部分は内キャップ7の上部外面に設けられた長
方形の周壁7fと隙間なく係合密着する。即ち、内キャ
ップ7に外キャップ9を取付けることにより、内キャッ
プ7の入口孔7eから通路を経由して櫛歯9aの根元部
分に設けられた浸出口9dに通じる浸出通路が形成され
る。
【0020】そして、通路周壁9cが形成する通路に
は、容器の内容物を含浸させる略直方体の多孔性柔軟材
13が充填されている。この多孔性柔軟材13は浸出口
9dより露出しており、この露出部分は櫛付き容器1を
使用した場合毛髪に直接接触し、内容物を毛髪に塗布す
る塗布部15となる。
【0021】尚、多孔性柔軟材13は外周部9b下端の
開口部分より挿入して外キャップ9に取り付け又は取り
外されるが、この取り付け・取り外しがより容易になる
様に、外周部9bの丈を短くしてもよい。また、多孔性
柔軟材13の気孔径は内容物の粘度に応じて適宜決定す
ればよく、粘性の低い液体であればより気孔径をより小
さくし、逆にペースト等の粘性の高いものであればより
気孔径を大きくする等して、内容物の浸出量を調節する
ことができる。内容物の粘度が非常に大きい場合には、
多孔性柔軟材13を使用しない場合も有り得る。
【0022】続いて、第1実施例の櫛付き容器の作動に
ついて説明する。図4(a)は、容器3に螺合する内キ
ャップ7が容器3に対して最も締め付けられている状
態、即ち、内キャップ7が中栓11に対して最も接近し
ている状態(閉状態)を示す。尚、この閉状態において
は、図2(c)に示す様に、内キャップ7の2つの係止
突起7gは係止溝3gと係合し、櫛部材5は容器3に対
して回動しない様に固定されている。
【0023】この閉状態においては、中栓11の突起部
11cと内キャップ7の内側環状部7cは隙間なく係合
密着し、入口孔7eは完全に閉塞される。よって、たと
え容器3を押圧しても、矢印Cにて示す様に、内容物は
浸出通路の入口である入口孔7eを通過することができ
ず、塗布部15より内容物が浸出することはない。尚、
内キャップ7の外側環状部7bは中栓11の内溝11b
にて接触・密着しているため、この接触部17から内容
物が漏れ出すことはない。
【0024】一方、図4(a)の状態より櫛部材5を容
器3に対して図2(c)の矢印Aの方向(左回し)に9
0°捻って回転させ、容器3の螺子3dと内キャップ7
の螺子7dとの螺合を緩めた状態(開状態)を図4
(b)に示す。このとき、図2(c)に示す様に、内キ
ャップ7の2つの係止突起7dは位置Bまで移動して係
止溝3gと係合し、櫛部材5は容器3に対して回動しな
い様に固定される。
【0025】この開状態においては、内キャップ7が容
器3及び中栓11に対して上昇移動して離れ、中栓11
の突起部11cと内側環状部7cとの密着が解かれて、
隙間19が形成される。よって、この状態で容器3を押
圧した場合、矢印Dにて示す様に、内容物は容器3の内
部から中栓11の連通孔11d,隙間19,入口孔7e
を通り、多孔性柔軟材13に浸透して塗布部15より浸
出する。
【0026】この様に、本第1実施例の櫛付き容器1
は、櫛部材5を容器3に対して90°捻って回転させる
というごく簡単な操作によって、櫛部材5の浸出通路入
口である入口孔7eを開閉することができる。よって、
内容物を塗布部15より浸出させる場合は、櫛部材5を
容器3に対して左回しに90°捻って回転させ、内キャ
ップ7のマーク7jを容器3のマーク3kの位置まで移
動させて入口孔7eを開放して容器3を押圧すれば、内
容物を塗布部15より浸出させることができる。
【0027】一方、その取扱時に内容物を塗布部15よ
り浸出させる必要の無い場合には、櫛部材5を容器3に
対して右回しに90°捻って回転させ、内キャップ7の
マーク7jを容器3のマーク3jの位置まで移動させて
直ちに入口孔7eを閉塞すれば、内容物が誤って浸出さ
れることがなく、人体や衣服その他の周囲の物に内容物
を付着させることがない。また、櫛付き容器1を用いて
内容物を毛髪に塗布している際に、内容物の浸出を一時
的に止めて塗布量を調節する場合も、直ちに入口孔7e
を閉塞することができ、誤って毛髪や地肌に必要量以上
の内容物が塗布されることはない。
【0028】更に、本実施例の櫛付き容器1の浸出通路
には多孔性柔軟材13が充填されており、内容物が粘性
の低い液体であっても、内容物が一旦多孔性柔軟材13
に浸透・保持されて塗布部15に浸出するので、内容物
が飛散したり垂れ落ちたりすることが無い。更に櫛歯9
aの浸出口9dより露出した多孔性柔軟材13が毛髪に
対して直接接触して内容物を塗布するため、良好な塗布
感を得ることができる。
【0029】次に、第2実施例の櫛付き容器について説
明する。この第2実施例は、第1実施例とは開閉機構が
異なるものである。図5(a)は、第2実施例の櫛付き
容器51の正面断面図、図5(b)は同平面図である。
【0030】櫛付き容器51は、容器53、櫛部材5
5、及び中栓57から構成される。内容物を収容する容
器53は、実施例1と同様に、手指にて把持可能な大き
さの円筒形であり、押圧によって内容物を押し出せるよ
う弾性変形可能な合成樹脂で形成されている。容器53
の上端部分には、本体中央部分より縮径した頸部53a
が形成され、この頸部53aの端部には容器53内の内
容物が流れ出る開口部53dが形成されている。そし
て、この頸部53dの外周面には螺子53bが設けられ
ている。
【0031】櫛部材55は、その上端部分に複数の櫛歯
55aが設けられ、櫛歯55aの根元部分には浸出口5
5fが開口している。一方、櫛部材55の下端中央部分
には、内周面に螺子55bを有する装着部55cが設け
られ、頸部53aと螺合して容器53に取り付けられ
る。また、櫛部材55の内部には中空状の浸出通路55
dが設けられ、装着部55c付近の断面円形の浸出通路
入口55eより浸出口55fまでを貫通している。尚、
図5(b)に示す様に、櫛歯55aは人の頭の形状に合
うように湾曲している。
【0032】そして、容器53の開口部53dと櫛部材
55の浸出通路入口55eの間には中栓57が備えられ
ている。図5及び図6に示す様に、この中栓57は中央
部分が下に窪んだ円板部57aの上面に板状の突出片5
7bが突出した形状である。突出片57bの上部側面に
は掛止突起57cを備えていて、この掛止突起57は、
櫛部材55の浸出通路入口55e付近の内周面に沿って
突出した突起55gに引掛かる。また、円板57aの周
縁上面には複数の切欠部57dを有する。
【0033】続いて、第2実施例の櫛付き容器51の作
動について説明する。図7(a)は、容器53に螺合す
る櫛部材55が、容器53に対して充分締め付けられて
いる状態(閉状態)を示す。この閉状態においては、中
栓57は浸出通路入口55eの周縁部55gと頸部53
aの端部上面53cとの間に挟まれ、中栓57の下面周
縁57eが容器53の端部上面53cに当接密着して、
開口部53dは閉塞される。よって、たとえ容器53を
押圧しても、矢印Aにて示す様に、容器53内の内容物
が開口部53dを通過して、浸出口55aより浸出する
ことはない。
【0034】一方、図7(a)の状態より櫛部材55を
容器53に対して左回し(螺合の弛む方向)に捻って回
転させた状態(開状態)を図7(b)に示す。この開状
態においては、櫛部材55及び櫛部材55に掛止されて
いる中栓57が容器53の開口部53aに対して上昇す
るため、中栓57と頸部53aの端部上面53cとの密
着が解かれて、隙間59が形成される。この状態で容器
53を押圧した場合、矢印Bにて示す様に、内容物は容
器内部から開口部53d,隙間59,及び浸出通路入口
55eの周縁部55gと中栓57の切欠部57dとが形
成する隙間61を通過し、浸出通路入口55eより浸出
通路55dを経て浸出口55fから浸出する。
【0035】この様に、本発明の第2実施例の櫛付き容
器51のよれば、櫛部材55を容器53に対して捻って
回転させるというごく簡単な動作によって、容器53の
開口部53dを開閉することができる。よって、内容物
を浸出口55fより浸出させる場合は、櫛部材55を容
器53に対して左回しに捻って回転させ、容器53の開
口部53dを開放して容器53を押圧すれば、内容物を
浸出口55fより浸出させることができる。
【0036】一方、櫛付き容器51の取扱時に内容物を
浸出する必要の無い場合には、櫛部材55を容器53に
対して右回しに捻って回転させて直ちに開口部53dを
閉塞すれば、内容物が誤って浸出されることがなく、人
体や衣服その他の周囲の物に内容物を付着させることが
ない。また、櫛付き容器51を用いて内容物を毛髪に塗
布している際に、内容物の浸出を一時的に止めて塗布量
を調節する場合も、直ちに開口部53dを閉塞すること
ができ、誤って毛髪や地肌に必要量以上の内容物が塗布
されることはない。
【0037】続いて、本発明に係る櫛付き容器に酸性染
毛料を充填して使用した場合の効果を示す実験例につい
て説明する。パネラー10名の毛髪を頭頂部にて左右半
分に分け、その半分に酸性染毛料を本発明の第1実施例
の櫛付き容器にて塗布し(実施例)、もう一方に通常の
刷毛を用いて同じ酸性染毛料を塗布し(比較例)、室温
で30分経過後、温湯にて洗浄してシャンプーし、ドラ
イヤーにて乾燥した後、地肌汚れ、均染性及び染毛操作
の簡便性について評価を行った。その結果を表1に示
す。尚、その評価方法及び酸性染毛料の処方は以下に示
す通りである。
【0038】<評価方法> (1) 地肌汚れ ○:地肌汚れが少ない △:地肌汚れが少しある。
【0039】×:地肌汚れがかなりある。 (2) 均染性 ○:均一に染まる。 △:やや染めむらがある。
【0040】×:染めむらがある。 (3) 染毛操作 ○:染毛操作は簡便で素早く染毛できる。 △:やや染毛操作が煩雑である。
【0041】×:かなり染毛操作が煩雑である。 <酸性染毛料の処方> 黒色401号 0.5重量% だいだい色201号 0.1重量% ベンジルアルコール 5.0重量% りん酸 1.0重量% エタノール 10.0重量% ヒドロキシエチルセルロース 2.5重量% 以上に精製水を加え100%とした。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果より明かな様に、本発明の第1
実施例の櫛付き容器を用いて酸性染毛料による染毛を行
った方が、通常の刷毛を用いた比較例に比べ、地肌汚
れ、均染性及び染毛操作の簡便性において優れているこ
とが解る。以上、本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々なる
態様にて実施しうることは勿論である。
【0044】例えば、上記各実施例において、櫛部材は
容器に対して螺合するものでなく、内周面に螺子を有し
ない円筒形の装着部を単に開口部にはめ込むだけのもの
でもよい。この場合は、櫛部材を容器に対して回転させ
ずに引張ったり押し込んで移動させればよい。もちろ
ん、櫛部材が容器から容易に外れない様に、櫛部材の装
着部の内周面や容器開口部の外周面に適宜係止突起や係
止溝を設けてもよい。
【0045】また、上記各実施例においては、櫛部材に
備えられる櫛歯は容器の軸方向に対して垂直に並んでい
るが、櫛歯の配列方向及び位置には特に限定はなく、容
器の軸方向に対して平行あるいは適当な傾斜角度をもた
せて配列してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の如く、本発明の櫛付き容器によれ
ば、櫛部材を容器に対して移動させるだけで、直ちに開
口部や浸出通路の開閉を行うことができる。よって、そ
の取扱時に内容物を浸出させる必要の無い場合には、櫛
部材を容器に対して移動させて直ちに開口部又は浸出通
路を閉塞すれば、内容物が誤って浸出口から浸出するこ
とがなく、人体や衣服その他の周囲の物に内容物を付着
させることがない。また、櫛付き容器を用いて内容物を
毛髪に塗布している最中に、内容物の浸出を一時的に止
めて塗布量を調節する場合にも、直ちに開口部又は浸出
通路を閉塞することができるので、誤って毛髪や地肌に
必要量以上の内容物が塗布されることはない。
【0047】また、櫛部材の浸出通路には多孔性柔軟材
を充填して、この多孔性柔軟材を浸出口より露出させた
場合、内容物の浸出口からの飛散や垂れ落ちを防止する
ことができる。また、容器内の内容物が酸性染毛料の場
合、上記の効果は特に顕著であり、染毛操作中に誤って
酸性染毛料が飛び散ったり垂れ落ちたりして人体に付着
したり、衣服を汚すことはない。また、必要量以上の酸
性染毛料が頭部に塗布されることを防ぎ、地肌を汚染を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の櫛付き容器の正面図及び
側面図である。
【図2】本発明の第1実施例の櫛付き容器の内部構造を
示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の櫛付き容器に使用される
中栓の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の櫛付き容器の作動を示す
説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の櫛付き容器の正面断面図
及び平面図である。
【図6】本発明の第2実施例の櫛付き容器の中栓の斜視
図及び平面図である。
【図7】本発明の第2実施例の櫛付き容器の作動を示す
説明図である。
【符号の説明】
1,51・・・櫛付き容器 3,53・・・容器 3h,53d・・・開口部 5,55・・・櫛部材 7e・・・入口孔 9a,55a・・・櫛歯 9d,55f・・・浸出口 11,57・・・中栓 13・・・多孔性柔軟材 55d・・・浸出通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する容器と、櫛歯を有し該開
    口部に装着される櫛部材とを備え、該櫛部材には前記櫛
    歯付近に設けられた浸出口と前記開口部とを連通する浸
    出通路が設けられ、前記浸出口より前記容器内の内容物
    を浸出させる櫛付き容器において、 前記開口部又は前記浸出通路付近に、前記櫛部材の移動
    に伴って移動して前記開口部又は前記浸出通路を開閉す
    る開閉手段を備えることを特徴とする櫛付き容器。
  2. 【請求項2】 前記櫛部材の前記浸出通路には多孔性柔
    軟材が充填され、該多孔性柔軟材が前記浸出口より露出
    することを特徴とする前記請求項1記載の櫛付き容器。
  3. 【請求項3】 前記容器の内容物が染毛剤であることを
    特徴とする前記請求項1又は2記載の櫛付き容器。
  4. 【請求項4】 前記染毛剤が酸性染毛料であることを特
    徴とする前記請求項3記載の櫛付き容器。
JP22748892A 1992-08-26 1992-08-26 櫛付き容器 Pending JPH0670809A (ja)

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