JPH0670264B2 - 低融点硬質亜鉛合金及び該合金からなる金型 - Google Patents

低融点硬質亜鉛合金及び該合金からなる金型

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JPH0670264B2
JPH0670264B2 JP2266328A JP26632890A JPH0670264B2 JP H0670264 B2 JPH0670264 B2 JP H0670264B2 JP 2266328 A JP2266328 A JP 2266328A JP 26632890 A JP26632890 A JP 26632890A JP H0670264 B2 JPH0670264 B2 JP H0670264B2
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耕平 久保田
隆二 二宮
勉 佐藤
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は低融点硬質亜鉛合金及び該合金からなる金型に
関し、より詳しくは、凝固開始温度が低く、鋳造、加工
が容易であり、硬質であり、プラスチック射出成形用金
型あるいはプレス加工用金型を鋳造で製作するのに適し
ている亜鉛合金及びこれを用いて鋳造で製作された金型
に関する。
〔従来の技術〕
従来、プラスチックの射出成形及びプレス成形に用いら
れる金型としては、鋳鉄製、鋳鋼製の数十万ショットを
超える大規模量産用の金型、亜鉛基合金(例えば、ZAS
の商品名で知られているアルミニウム4.1重量%、銅3.0
重量%、マグネシウム0.05重量%を含んだ亜鉛合金)を
410〜450℃で砂型鋳造することにより製作された量産前
の少量試作用の金型、各種の高強度亜鉛基合金を砂型鋳
造することにより製造された1〜2万ショット用の金型
等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
一方、近年のプラスチック成形品の多品種少量生産の潮
流の中で、数百〜数千ショット用の金型を一層簡便に製
作することが要望されている。その一つの方法として、
鉄板やアルミニウム板を用いて簡易に鋳型を作成し、こ
れに亜鉛合金を鋳造してプラスチック成形用金型を作成
することが考えられる。しかしながら、このような鉄板
やアルミニウム板を用いて簡易に作成された鋳型に亜鉛
基合金を410〜450℃で鋳造すると該鋳型が曲がったり変
形したりすることになる。このような問題を解決するた
めには所定の強度、硬度を持ち且つ400℃以下で鋳造で
きる低融点硬質亜鉛合金が必要である。
本発明の目的は、凝固開始温度が380℃以下であり、実
用鋳造温度が400℃以下であり、ビッカース硬さが150以
上であり、鋳造、加工が容易であり、プラスチック射出
成形用金型あるいはプレス加工用金型を鋳造で製作する
のに適している亜鉛合金、及びこれを用いて鋳造で製作
された金型を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の金型用低融点硬質亜鉛合金は、 (1)マグネシウム1〜4重量%及びアルミニウム3〜
10.5重量%を含み、残部が亜鉛と不可避の不純物からな
るか、 (2)上記(1)の成分に更に銅10.5重量%以下を含む
か、 (3)上記(1)の成分に更にチタン0.03〜0.2重量
%、ストロンチウム0.03〜0.2重量%、ボロン0.03〜0.2
重量%、ベリリウム0.03〜0.2重量%、イットリウム0.0
3〜0.2重量%、ランタノイド0.03〜0.2重量%、ニッケ
ル0.03〜0.2重量%及びコバルト0.03〜0.2重量%からな
る群から選ばれた少なくとも1種を含むか、又は (4)上記(2)の成分に更にチタン0.03〜0.2重量
%、ストロンチウム0.03〜0.2重量%、ボロン0.03〜0.2
重量%、ベリリウム0.03〜0.2重量%、イットリウム0.0
3〜0.2重量%、ニッケル0.03〜0.2重量%及びコバルト
0.03〜0.2重量%からなる群から選ばれた少なくとも1
種を含み、 凝固開始温度が380℃以下でビッカース硬さが150以上の
亜鉛合金である。
本発明の金型用低融点硬質亜鉛合金は、プラスチック射
出成形用金型あるいはプレス加工用金型を鋳造で製作す
るのに特に適している。
また、本発明の金型は上記の低融点硬質亜鉛合金を用い
て鋳造して得られた金型である。
本発明において、マグネシウムは亜鉛合金の硬さを上昇
させる働きがあり、0.7重量%以上の添加で硬さが急上
昇し、150以上のビッカース硬さを得ることできる。ま
た、マグネシウムは亜鉛合金の凝固開始温度、実用鋳造
温度を低下させる働きがあり、その添加効果を発揮させ
て本発明の目的を達成するためには1重量%以上含むこ
とが必要である。しかし、その添加量が4重量%を超え
るとその添加効果が低下し、本発明の目的を達成するこ
とができなくなるのでその上限は4重量%に制限され
る。
本発明において、アルミニウムは亜鉛合金の引張強さ等
の機械的強度を増大させる働きがあり、その添加効果を
発揮させて本発明の目的を達成するためには3重量%以
上含むことが必要である。しかし、その添加量が10.5重
量%を超えると亜鉛合金の凝固開始温度、実用鋳造温度
の低下が不十分となり、また亜鉛合金の凝固時に成分偏
析が生じる傾向があるので好ましくない。
本発明において、亜鉛合金の引張強さ等の機械的強度を
更に増大させるために銅を加えることができる。その添
加効果は添加量に応じて大きくなるが、その添加量が1
0.5重量%を超えると亜鉛合金の凝固開始温度、実用鋳
造温度の低下が不十分となり、また50μm以上の鋳造欠
陥が鋳造品内部に迄生成しやすくなるので好ましくな
い。
本発明においては、亜鉛合金の機械的強度を更に増大さ
せるためにチタン0.03〜0.2重量%、ストロンチウム0.0
3〜0.2重量%、ボロン0.03〜0.2重量%、ベリリウム0.0
3〜0.2重量%、イットリウム0.03〜0.2重量%、ランタ
ノイド0.03〜0.2重量%、ニッケル0.03〜0.2重量%及び
コバルト0.03〜0.2重量%からなる群から選ばれた少な
くとも1種を添加することができる。それらの添加量が
0.03重量%未満の場合には添加効果が不十分であり、ま
た0.2重量%を超えて添加してもそれ以上の添加効果は
得られない。
本発明の低融点硬質亜鉛合金は、凝固開始温度が380℃
以下であり、実用鋳造温度が400℃以下であり、ビッカ
ース硬さが150以上であるので鉄板やアルミニウム板を
用いて簡易に鋳型を作成し、これに本発明の亜鉛合金を
鋳造して充分な強度、硬度のプラスチック成形用金型を
作成することができる。
実施例1〜21及び比較例1〜5 第1表に示す合金成分を第1表に示す量(重量%)で含
有し、残部が亜鉛と不可避の不純物からなる合金を調製
した。それらの合金の凝固開始温度、実用鋳造温度及び
ビッカース硬さは第1表に示す通りであった。
実施例22 厚さ1.2mmのSS41冷延板及び厚さ2mmのJISA2000のアルミ
板をそれぞれ用いて円筒状鋳型を作成し、アルミ板を用
いた鋳型には離型剤を塗布し、これらの鋳型に前記比較
例1のZAS合金を430℃で、また前記実施例5の合金を36
0℃で鋳造したところ、比較例1のZAS合金を鋳造した時
にはその両方の鋳型とも変形したが、実施例5の合金を
鋳造した時にはその両方の鋳型とも変形は生じなかっ
た。
実施例23 砂型を作成し、これらの砂型に前記比較例1のZAS合金
を430℃で、また前記実施例5の合金を365℃で鋳造した
ところ、比較例1のZAS合金を鋳造して得た金型のビッ
カース硬さは105であり、実施例5の合金を鋳造して得
た金型のビッカース硬さは185であった。
〔発明の効果〕
本発明の低融点硬質亜鉛合金は、従来技術において鉄板
やアルミニウム板を用いて簡易に鋳型を作成し、これに
強度の低い低融点合金を鋳造して金型を作成していた技
術に適用して、充分な強度と従来の亜鉛合金の金型の1.
5倍以上の硬度を有するプラスチック成形用金型を作成
することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−169536(JP,A) 特開 昭59−205443(JP,A) 特開 昭63−203740(JP,A) 特開 平1−247541(JP,A) 特公 昭46−3644(JP,B1) 特公 昭51−8109(JP,B1)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネシウム1〜4重量%及びアルミニウ
    ム3〜10.5重量%を含み、残部が亜鉛と不可避の不純物
    からなり、凝固開始温度が380℃以下で且つビッカース
    硬さが150以上である金型用低融点硬質亜鉛合金。
  2. 【請求項2】マグネシウム1〜4重量%、アルミニウム
    3〜10.5重量%及び銅10.5重量%以下を含み、残部が亜
    鉛と不可避の不純物からなり、凝固開始温度が380℃以
    下で且つビッカース硬さが150以上である金型用低融点
    硬質亜鉛合金。
  3. 【請求項3】マグネシウム1〜4重量%及びアルミニウ
    ム3〜10.5重量%を含み、更にチタン0.03〜0.2重量
    %、ストロンチウム0.03〜0.2重量%、ボロン0.03〜0.2
    重量%、ベリリウム0.03〜0.2重量%、イットリウム0.0
    3〜0.2重量%、ランタノイド0.03〜0.2重量%、ニッケ
    ル0.03〜0.2重量%及びコバルト0.03〜0.2重量%からな
    る群から選ばれた少なくとも1種を含み、残部が亜鉛と
    不可避の不純物からなり、凝固開始温度が380℃以下で
    且つビッカース硬さが150以上である金型用低融点硬質
    亜鉛合金。
  4. 【請求項4】マグネシウム1〜4重量%、アルミニウム
    3〜10.5重量%、銅10.5重量%以下を含み、更にチタン
    0.03〜0.2重量%、ストロンチウム0.03〜0.2重量%、ボ
    ロン0.03〜0.2重量%、ベリリウム0.03〜0.2重量%、イ
    ットリウム0.03〜0.2重量%、ニッケル0.03〜0.2重量%
    及びコバルト0.03〜0.2重量%からなる群から選ばれた
    少なくとも1種を含み、残部が亜鉛と不可避の不純物か
    らなり、凝固開始温度が380℃以下で且つビッカース硬
    さが150以上である金型用低融点硬質亜鉛合金。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の合金を用い
    て鋳造して得られた金型。
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