JPH067020Y2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH067020Y2
JPH067020Y2 JP1989029677U JP2967789U JPH067020Y2 JP H067020 Y2 JPH067020 Y2 JP H067020Y2 JP 1989029677 U JP1989029677 U JP 1989029677U JP 2967789 U JP2967789 U JP 2967789U JP H067020 Y2 JPH067020 Y2 JP H067020Y2
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steering
yoke
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cushioning member
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JP1989029677U
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JPH02120280U (ja
Inventor
伸一 猪尾
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車用の電動パワーステアリング装置に関
する。
従来の技術 従来の電動パワーステアリング装置としては、例えば特
開昭63−180566号公報等に記載されたものが知
られている。
この装置は、ステアリングホィールのステアリングシャ
フトの途中に操舵アシスト力付与用の減速歯車機構が連
結されていると共に、該ステアリングシャフトの先端に
ピニオン,ラックを備えたステアリングギア機構が連結
されている。前記減速歯車機構には、モータ駆動装置に
よって駆動が制御されるモータが設けられている。上記
モータ駆動装置は、マイクロコンピュータによりサーボ
アンプを介して駆動されるようになっており、このマイ
クロコンピュータは、ステアリングシャフトに付設され
たトルクセンサからの操舵トルク信号や操舵方向信号及
び車速センサからの車速信号等を基本信号として入力し
て制御値を演算し、その制御信号を前記サーボアンプに
出力している。このサーボアンプは、アシストセンサか
らアシスト力に関する情報をフィードバック制御情報と
して読み込み、このアシスト力が制御目標モータ出力と
等価になるように前記モータ駆動装置に出力し、モータ
に供給する電流を制御するようになっている。
考案が解決しようとする課題 然し乍ら、上記従来の電動パワーステアリング装置によ
れば、ステアリングの左右の最大転舵時、すなわち例え
ば前記ラックがステアリングギア機構のケーシングに当
接した状態時においてモータに対する制御手段を有しな
いため、前記最大転舵時に更に舵角を増加させようとし
てステアリングホィールに操舵トルクを入力すると、そ
の入力トルクに応じてモータに大きな駆動電流が供給さ
れてしまう。つまりこの時点では、ラックが最大左右位
置にあるためモータの回転が停止されているにも拘わら
ず、該モータに最大電流が供給されてしまう。この結
果、モータに対する電気的負荷が大きくなり、発熱等の
不具合を生じる。
そこで、例えば特公昭58−7504号公報や特開昭6
2−113648号公報及び特開昭61−184171
号公報等に記載された技術のように、ステアリングの最
大操舵状態を検出する検出器を設けて、該検出器から最
大転舵信号が出力されたときに、制御機構によってステ
アリングの助勢動力を減少させて、ステアリングの出力
系の過大負荷や過電流等を防止するものも提供されてい
る。
しかし、斯かる公報記載の従来例にあっては、ステアリ
ングの最大転舵時に、ナックルアーム等が検出器に直接
的に衝突するため、斯かる繰り返し衝突による検出器の
耐久性が著しく低下する。
また、検出器のシール性能が不十分であり、雨水や洗車
水等が検出器に付着して錆が発生し易くなり、検出精度
が低下する惧れがある。
更に、検出器の構造が複雑であり、製造作業能率の低下
とコストの高騰が余儀なくされている。
課題を解決するための手段 本考案は、上記従来の問題点に鑑みて案出されたもの
で、ステアリング操作力伝達経路に、ステアリングの最
大転舵状態を検出する検出器を設けると共に、該検出器
から最大転舵信号が出力されたときに操舵力アシスト用
モータの出力を低減させる制御機構を設けてなる電動パ
ワーステアリング装置において、前記ステアリング操作
力伝達経路を構成するステアリングリンケージを収納し
たステアリングケーシングの内端部に、前記ステアリン
グの最大転舵時において前記ステアリングリンケージに
設けられた規制部材との衝突を緩和する緩衝部材を収納
固定すると共に、該緩衝部材の内部に、該緩衝部材の外
周端側内にN極とS極を軸方向に配置した永久磁石と、
一端部が前記永久磁石のN極に当接した第1継鉄と、該
第1継鉄と軸方向反対側に配置された第2継鉄と、前記
第1継鉄と第2継鉄の間に配置されて、複数の端子にリ
ード線を介して前記制御機構に接続された磁気感応体と
からなる前記検出部全体を埋設したことを特徴としてい
る。
作用 ステアリングの最大転舵時には、これを検出した検出器
からの信号に基づきモータに対する駆動電流の供給が低
減されるため、モータの電気的負荷が小さくなり、発熱
等を未然に防止できる。
しかも、前記検出器は、緩衝部材内に埋設されているた
め、ステアリングの最大転舵時に規制部材が緩衝部材に
繰り返し衝突しても、この衝突が緩衝部材によって効果
的に吸収されるため、検出器への衝撃伝達が回避されて
耐久性等の向上が図れる。
また、前述のように、検出器を緩衝部材内に埋設してユ
ニット化したため、構造が簡素化される。
さらに、検出器を緩衝部材によって被覆することによ
り、シール性能が向上し、検出器に対する洗車水や雨水
等の付着が防止される。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。尚、
モータやモータ駆動機構並びに減速歯車機構等の構成
は、前記従来と同様であるから説明を省略する。
第2図の1は上端にステアリングホィール(図示せず)
が取付けられたステアリングシャフト、2は該ステアリ
ングシヤフト1の下端に配設されたステアリングリンケ
ージたるステアリングギア機構であって、このステアリ
ングギア機構2は、略筒状のステアリングケーシング3
内に該ステアリングシャフト1の先端に連結されたピニ
オン4と、該ピニオン4に噛合するラックバー5が収納
されている。
また、ステアリングケーシング3の両端部6には、内周
に円環状の緩衝部材7が収納固定されていると共に、外
周にステアリングケーシング3内への塵などの侵入を防
止する蛇腹状のゴム製ダストカバー8が止着されてい
る。
上記ラックバー5は、両端部5aにタイロッドエンド部
材9の一端が連結されていると共に、該連結個所付近
に、該ラックバー5の最大図中左方向移動時(ステアリ
ングホィールの最大右転舵時)に上記ステアリングケー
シング3の緩衝部材7に当接してそれ以上の移動を規制
するフランジ状の金属製規制部材10が取付けられてい
る。さらに、上記緩衝部材7内には、ワッシャ型の近接
スイッチ11が埋設されている。
この近接スイッチ11は、第1図A,Bに示すように、
緩衝部材7の外周端側内部にN,S両極を軸方向に配置
した永久磁石12と、一端部13aが永久磁石12のN
極側端面12aに当接した半円環帯状の第1継鉄13
と、前記永久磁石12と直径方向の反対位置に配置され
て4つの端子14a…を有する磁気感応体14と、上記
第1継鉄13と軸方向の反対側に配置された短尺な円弧
帯状の第2継鉄15とを備えている。
上記第1継鉄13は、略L字形に折曲された他端部13
bの先端縁13cが磁気感応体14の一側面14a側の
端子14c,14cに微小隙間C1をもって対峙してい
る。また、第2継鉄15は、第1図に示すように略L字
形に折曲形成された一端部15aの端縁15cが磁気感
応体14の他側面14b側の端子14d,14dに微小
隙間C2をもって対峙している。一方、第2継鉄15の略
クランク状に折曲された他端部15bの外端面15d
が、前記緩衝部材7の外側面7a近傍つまり規制部材1
0が緩衝部材7にに当接した時点で、該規制部材10の
内側面10aに微小隙間C3をもって対峙するように配
置されていると共に、永久磁石12のS極側端面12b
と周方向へ十分な空間をもって配置されている。前記磁
気感応体14は、例えば所謂リードスイッチやホールド
ICからなり、各端子14c,14d…に一端が接続さ
れたリード線16,17…の他端が図外の制御機構に接
続されており、この制御機構は磁気感応体14からのO
N信号を入力するとモータに対するサーボアンプからの
駆動電流を遮断するようになっている。
尚、ここでは、ケーシング3の一端部6側に設けられた
近接スイッチ11の構成を説明したが、他端部側に設け
られた近接スイッチも同一構成である。尚、前記微小隙
間C1,C2,C3はゼロでもよい。
したがって、この実施例では、図外のステアリングを右
回転方向へ操舵してラックバー5を第1図Aの左方向に
移動させ、規制部材10が2点鎖線で示すように近接ス
イッチ11に近づくと、永久磁石12のN極から流出す
る磁束が、第1継鉄13を通って磁気感応体14に至
り、ここから第2継鉄15を通って規制部材10を介し
て永久磁石12のS極に至るループ磁路を形成する。こ
れにより、磁気感応体14がONされて、このON信号
を制御機構に出力する。したがって、ステアリングの最
大転舵時には、サーボアンプからモータへの駆動電流が
遮断されて、モータに対する電気的負荷が回避される。
一方、逆に図外のステアリングホィールを左回転方向へ
操舵してラックバー5を第1図Aの右方向に移動させ、
規制部材10を近接スイッチ11から離間させると、磁
束が第2継鉄15と永久磁石12のS極との間で遮断さ
れるため、磁気感応体14がOFFされ、モータによる
通常の操舵アシスト作用が得られる。
また、この実施例では、近接スイッチ11を緩衝部材7
の内部に一体的に埋設して、全体を被覆したため、ステ
アリングの最大転舵時に規制部材10が近接スイッチ1
1に繰り返し衝突しても、緩衝部材7によってその衝撃
が十分に吸収される。このため、近接スイッチ11に対
する衝撃伝達が回避されて、近接スイッチ11による最
大転舵状態の検出精度の安定化が図れると共に、耐久性
が向上する。
また、前述のように、近接スイッチ11の各構成部品が
緩衝部材7内に一体的に埋設されてユニット化している
ため、全体の構造が簡素化される。したがって、製造作
業能率の向上とコストの低廉化が図れると共に、ステア
リングケーシング3への取り付け性も良好になる。
更には、近接スイッチ11が緩衝部材7で被覆されるこ
とにより、シール性能が向上し、洗車水や雨水等の付着
が防止される。このため、近接スイッチ11の各構成部
品に錆の発生が防止される。したがって、この点でも、
検出精度の安定化と耐久性の向上が図れる。
本考案は、上記実施例の構成に限定されず、例えば近接
スイッチ11の磁気感応体14をホールICリニア出力
タイプあるいはMR素子等で構成することも可能であ
る。この場合は近接スイッチ11に規制部材10が近づ
くにしたがい磁気感応体14の出力が連続的変化するた
め、モータへの駆動電流を漸次低下させることができ
る。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案に係る電動パワー
ステアリング装置によれば、ステアリングの最大転舵時
に、検出器によってモータへの駆動電流を低減してモー
タの出力を低減させるようにしたため、最大転舵時にお
けるモータへの過電流が確実に防止される。この結果、
モータの電気的負荷が回避され、発熱等の不具合が防止
される。
しかも、検出器は、全体が緩衝部材内に埋設されて全体
が被覆された形になっているため、ステアリングの最大
転舵時に規制部材が衝突しても、緩衝部材によってその
衝撃が十分に吸収される。
このため、検出器に対する衝撃伝達が回避されて、検出
精度の安定化と耐久性の向上が図れる。
また、検出器の各構成部品が緩衝部材によってユニット
化されているため、全体の構造が簡素化される。したが
って、製造作業能率の向上とコストの低廉化が図れると
共に、ステアリングケーシングへの取り付け性も良好に
なる。
更には、検出器が緩衝部材で被覆されていることによ
り、シール性能が向上し、洗車水や雨水等の付着が防止
される。このため、検出器の発錆が防止され、この結
果、検出精度の安定化と耐久性の向上が一層助長され
る。
【図面の簡単な説明】 第1図Aは本考案の第1実施例を示す要部拡大図、第1
図Bは同図Aの矢視図、第2図は本実施例の部分拡大断
面図である。 1……ステアリングシャフト、2……ステアリングギア
機構、3……ステアリングケーシング、7……緩衝部
材、10……規制部材、11……近接スイッチ(検出
器)、12……永久磁石、13……第1継鉄、14……
磁気感応体、14b,14c,14d……端子、15…
…第2継鉄、16,17……リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−113648(JP,A) 特開 昭61−184171(JP,A) 特開 昭58−218630(JP,A) 特開 昭56−9918(JP,A) 実開 昭59−8864(JP,U) 実開 昭61−30708(JP,U) 実開 昭59−4144(JP,U) 特公 昭58−7504(JP,B2) 特公 昭57−39489(JP,B2) 特公 昭49−20333(JP,B1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリング操作力伝達経路に、ステアリ
    ングの最大転舵状態を検出する検出器を設けると共に、
    該検出器から最大転舵信号が出力されたときに操舵力ア
    シスト用モータの出力を低減させる制御機構を設けてな
    る電動パワーステアリング装置において、 前記ステアリング操作力伝達経路を構成するステアリン
    グリンケージを収納したステアリングケーシングの内端
    部に、前記ステアリングの最大転舵時において前記ステ
    アリングリンケージに設けられた規制部材との衝突を緩
    和する緩衝部材を収納固定すると共に、該緩衝部材の内
    部に、該緩衝部材の外周端側内にN極とS極を軸方向に
    配置した永久磁石と、一端部が前記永久磁石のN極に当
    接した第1継鉄と、該第1継鉄と軸方向反対側に配置さ
    れた第2継鉄と、前記第1継鉄と第2継鉄の間に配置さ
    れて、複数の端子にリード線を介して前記制御機構に接
    続された磁気感応体とからなる前記検出部全体を埋設し
    たことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
JP1989029677U 1989-03-15 1989-03-15 電動パワーステアリング装置 Expired - Lifetime JPH067020Y2 (ja)

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JP1989029677U JPH067020Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 電動パワーステアリング装置

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JPH02120280U JPH02120280U (ja) 1990-09-27
JPH067020Y2 true JPH067020Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=31254094

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587504A (ja) * 1981-07-06 1983-01-17 Mito Giken:Kk 非磁性膜の膜厚測定方法およびその測定装置
JPH064417B2 (ja) * 1985-02-12 1994-01-19 本田技研工業株式会社 電動式パワーステアリング装置
DE3539607A1 (de) * 1985-11-08 1987-05-21 Daimler Benz Ag Lenkvorrichtung mit hilfskraftunterstuetzung fuer fahrzeuge, bei der ein zentrales lenkbegrenzungsventil mit der pumpendruckleitung einer lenkhelfpumpe verbunden ist

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JPH02120280U (ja) 1990-09-27

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