JPH0669826B2 - 飲料容器の冷熱収容容器及び該収容容器に用いられる冷却媒体インサート部材 - Google Patents

飲料容器の冷熱収容容器及び該収容容器に用いられる冷却媒体インサート部材

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JPH0669826B2
JPH0669826B2 JP63154555A JP15455588A JPH0669826B2 JP H0669826 B2 JPH0669826 B2 JP H0669826B2 JP 63154555 A JP63154555 A JP 63154555A JP 15455588 A JP15455588 A JP 15455588A JP H0669826 B2 JPH0669826 B2 JP H0669826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば缶ビールの缶や壜ビールの壜等の飲料
容器を収容してその飲料を加熱ないし冷却する、カッ
プ、ないしはカップに類似した形状の収容容器に関す
る。
[従来の技術] これまでのところ、缶ないし壜の断熱ジャケットで我々
が入手可能なものは極めて僅かしかない。市場において
入手し得る製品のうちの1つに、缶ないし壜の底部を覆
うように嵌装することのできるスタイロフォーム製カッ
プとして形成された製品がある。しかしながらこのスタ
イロフォーム製カップは、缶ないし壜に詰められた飲料
に対して直接的な加熱あるいは冷却効果を有するもので
はなく、単に断熱効果を有しているに過ぎない。
極最近になって、冷却可能とした新しい飲料容器ホルダ
が市場に紹介された。この製品は、ホルダ内に嵌挿され
た飲料容器、その典型的な例としては例えばビール缶等
であるが、そのような飲料容器に対して冷却効果を有す
る冷却自在な内部流体を含んで成るものである。この製
品とこの製品の製造方法とについては、米国特許公報第
4163374号、同第4183226号、同第4299100号、並びに同
第4378625号に記載されており、これらの公報の特許
は、いずれもフリーズスリーブスオブアメリカ社(Free
zesleeves of America Inc.)所有の特許である。
[発明が解決しようとする課題] 以上の米国特許には種々のホルダ構造が記載されてい
る。しかしながら、それらの構造はいずれも先に述べて
標準的なスタイフォームカップをベースにしたものであ
って、スタイロフォームカップとビール缶との間のデッ
ドエアースペース(隙間空間)に、冷却媒体を充填する
か、ないしは、ビール缶に物理的に当接する冷却用ライ
ニング部材を充填したものである。これに関して判明し
たことは、使用に際して、冷却媒体が実際に効果的なも
のであるならば、この冷却媒体がビーム缶に接触しては
ならないということであり、それは接触したならば缶の
内容物が凍結してしまう可能性があるからである。
フリーズスリーブス社の特許に示された構造に関して判
明した別の困難な問題は、例えば前記米国特許公報第41
63374号の第4図に示されているような、冷却媒体が単
にインナライニング部材とスタイロフォーム製カップと
の間に封入されているだけの構造の場合に、冷却媒体の
漏出を防止するための密封構造を備えることにある。米
国特許公報第4163374号によれば、この密封構造は、ラ
イニング部材の一部分をスタイロフォーム製カップに物
理的に埋込むことによって実現されている。しかしなが
ら、使用する上でこの密封方式は完全に効果的なもので
はなく、それはスタイロフォームの強度が低いためにひ
び割れを生じ易く、その結果ライニングとカップとの間
で冷却媒体の漏出が起り易いためであることも、判明し
ている。
米国特許公報第4183226号の第2図と第3図には、フリ
ーズスリープス社の特許に係るホルダの2つの別の実施
例が示されている。これらの実施例はいずれも、同様に
ビール缶の外周部に嵌合される構造ではあるが他の部材
からは完全に独立した冷却媒体ライニング部外を含んで
成るものである。これらの実施例の夫々ライニング部材
は上に述べた漏出の問題を生じることはないが、これら
のライニング部材は製造が容易でない上に製造コストも
高く、更にはそれらライニング部材は外側のスタイロフ
ォームカップとの間で確実に係合するための係合面を有
していない。
[課題を解決するための手段] 本発明は飲料容器の例熱収容容器を提供する。この収容
容器は外側の断熱カバーと該断熱カバーの内部のインサ
ート部材とを含んで成り、このインサート部材は飲料容
器の温度に影響を与えるべく温度設定自在である。イン
サート部材は、いずれも略々カップ形状のインナカップ
部材とアウタカップ部材とから成る構造に形成され、こ
れらのインナカップ部材とアウタカップ部材の各々は、
上方が開放され底部が閉じた略々円筒形状のボディ部
と、この円筒形状ボディの開口部の周囲に形成された外
方へ延展するフランジ部、即ち肩部とを含んで成る。こ
れら2つのカップ部材は入れ子式に互いに重ね合されて
それらの底部と底部、フランジ部とフランジ部が互いに
当接しており、インナカップ部材の円筒形状ボディ部が
アウタアップ部材の円筒形状ボディ部に対して直径が小
さく、これによりインサート部材に周壁部の関隙を、即
ち、ウォールギャップを画成している。温度調節自在な
流体、望ましくは冷凍ゲルとした流体がこのウオールギ
ャップ内に封入されている。
インナカップ部材とアウタカップ部材の夫々のフランジ
部は、インナカップ部材のフランジ部がアウタカップ部
材のフランジ部の上側に重なり合った状態で断熱カバー
の上端部の上を外方へ延展しており、更に、インサート
部材と断熱カバーとは、収容容器の口の部分に取付けら
れる係止係合リング部材によって互いに固定されてい
る。このリング部材は内方に向けられたリップ部を含
む、該リップ部はインサート部材と比較して内径が小さ
くインサート部材の上方に実質的に突出しており、これ
によって、飲料容器が収容容器内に嵌挿されたときに該
飲料容器を把持すると共に該飲料容器がインサート部材
と接触するのを防止している。
[実施例] 本発明の以上に述べた利点と特徴とについて、更にはそ
の他の利点と特徴についても、以下に、本発明の好適実
施例に基づいて更に詳細に説明する。
第1図と第2図は冷熱カップを示し、より具体的には飲
料容器を収容するクーラーカップを図示している。クー
ラーカップはその全体が引用符号1で示されている。図
中には飲料の缶が示されているが、壜でも、更にはグラ
スでも、本発明の冷熱カップと共に用い得ることが理解
されよう。
図示のクーラーカップは内部スリーブ3と外部断熱カバ
ー5とを含んで成る。スリーブ3は中空構造であり、そ
の内部に無毒の冷却ゲル4の充填封入されている。カッ
プの温度調節、即ちカップの温度を下げるためには、単
にカップを冷蔵庫ないし冷凍庫内に入れ、スリーブ内の
ゲルの温度を下げれば良い。温度の下がったゲルはカバ
ー5の断熱特性によってその低い温度に保たれる。更に
は飲料缶がその装着位置に嵌挿されているときには、内
方へと延展するリング部材7によって画成されているカ
ップの口部分がこの飲料容器を緊密に把持するため、ス
リーブは温度上昇の原因となるいかなる外部の影響から
も遮断され、また、飲料容器は完全に嵌挿された状態で
は断熱カバーの底部11上に乗った状態にある。従って飲
料容器がその装着位置にあるときには空気がクーラーカ
ップの内外に出入りすることがないため、デッドエアー
スペース(空気間隙)6が飲料容器に冷却スリーブとの
間に封入された状態となっている。それ故この収容容器
は密封部材としての機能を果しており、インサート部材
は外部からの熱の流入が殆どない状態で飲料容器に対し
て冷却効果を与えている。第1図ないし第3図から分る
ように、カップ高さは飲料容器の露出を極僅かにして、
周囲の空気から飲料容器への熱の流入をできる限り少な
くする寸法に、設定されている。
インサート部材はゲル4が実際に凍結する温度にまで冷
却されることがあるため、インサート部材の目的は冷却
効果を与えることにあるのだが、インサートと飲料容器
とを接触させるできではなく、もし接触したならば容器
内の飲料を凍結させてしまう可能性がある。従って断熱
カバーのリング部材7は単に飲料缶を把持するばかりで
なく、同時に第3図に示すように飲料容器とインサート
部材とが互いに接触しないようにするために必要な、ス
ペーサ部材としても機能するものである。
リング部材は外力が加えられた場合には屈曲し得るもの
であるが、しかしながら飲料容器を持上げたときには、
この飲料容器は望ましくはビール缶であるが、その缶が
持上げられたときには、冷熱カップの全体が缶にしっか
りと係合したままの状態を保てる程度に、充分な剛性を
有している。更には、缶が装着されていない状態ではこ
のリング部材がかなりのボーバーハング(突出量)をも
ってインサート部材の上方を内方へ突出するようにして
あり、これによって缶とインサート部材との間に多きな
ギャップが確保されるようにしてある。リング部材は、
力が加わっていない状態ではその内径が標準的なビール
缶の直径と比較して僅かに小さく、一方インサート部材
の内径はビール缶の直径と比較してかなり大きめであ
る。
本発明の好適実施態様においては、スリーブ3は外側の
断熱カバーから取外し自在な、型成形法により形成され
プラスチック製インサート部材として構成されており、
外側の断熱カバーは望ましくは閉気泡軟発泡材料で製作
される。発泡材料が軟質のものであるため、カップを手
でしっかりと把持することができると共に、インサート
部材の周りにに嵌装する際にカバーを幾分伸張させるこ
ともできる。インサート部材の取外しを容易にするため
に、リング部材7には、このリング部材7は望ましくは
弾性を有するプラスチック材料で製作されたものである
が、複数のスリット9が設けられている。これらのスリ
ット9は、断熱カバーからインサート部材を引き抜く際
に、リング部材が上方へ曲がりをかなり容易にしてい
る。このような分割式としたリング部材構造は、更に、
飲料容器をカップ内にしっかりと嵌挿することも容易に
している。
この好適構造によれば、必要に応じてカバーとスリーブ
とのいずれについても、それだけを独立して取替えるこ
とができる。しかしながら、温度設定の際にスリーブを
カバーから取外す必要はなく、組立てたままのものを例
えば冷蔵庫ないしは冷凍庫内に入れれば良いことに注意
されたい。
第5図と第6図は別実施例のクーラーカップを図示して
おり、このクーラーカップはその全体が引用符号21で示
されている。このクーラーカップは外部断熱カバー23
と、この断熱カバーの内部に嵌挿されたインサート部材
25とを含んで成る。第7図はインサート部材の詳細を示
し、第8図はカップの口の部分を画成しているリング部
材の詳細を示している。
インサート部材は、一対の硬質プラスチック製のカップ
形状の部材27と31とから形成されており、部材31は部材
27の内部に入れ子式に重ね合わされている。これらのカ
ップ形状部材はいずれも、閉じた底部を有する円筒形状
の本体ボディ部を含んで成り、それらの底部は、カップ
形状部材27のものは引用符号28で、カップ形状部材31の
ものは引用符号32で、夫々示されている。更に、これら
のカップ形状部材の各々には、カップ部材27については
引用符号29で、カップ部材31については引用符号33で夫
々示すように、外方へ延展するリップ部、即ちフランジ
部が形成されている。収容容器21は、また特にそのイン
サート部材25は、生産を効率化し収容容器の構造上の不
良をなくすような構造に構成されている。これらのこと
は、インサート部材を、カップの内部に別のカップを配
設した二重カップ形構造に形成することによって達成さ
れている。第5図から分るように、カップ部材27の円筒
形状のボディ部はカップ部材31の円筒形状のボディ部よ
り直径が大きく、これによりインサート部材の周壁は、
中空の周壁となっている。この中空の周壁はインサート
部材の前週に亙ってそのギャップ(間隙)の寸法が一様
となっており、それは、カップ部材31をカップ部材27内
の中央に位置させるセンタリング手段が備えられている
ためである。センタリング手段は、インナカップ部材31
の上端の外周に形成された一連の小さな外方へ突出した
センタリングフィン34と、カップ部材27の下端の内周に
形成された内方へ突出したセンタリングフィン30とから
構成されている。従って2つのカップ部材を重ね合せて
嵌合したときには、インサート部材の全周に亙って、カ
ップ部材31のセンタリングフィン34がカップ部材27の周
壁の内側面に当接し、一方、カップ部材27のセンタリン
グフィン30がカップ部材31の周壁の外側面に当接する。
これにより2つのカップ部材の適切なセンタリングが確
保され、上述の如くインサート部材の全周において周壁
内部のギャップの寸法が一様となる。
インサート部材が第5図にし示されたように完全に組立
てられた状態にあるときには、カップ部材31の底壁32は
カップ部材27の底壁28の上面に載った状態にある。更
に、2つのカップ部材は高さが略々等しいため、カップ
部材31のリップ部(フランジ部)33がカップ部材27のリ
ップ部(フランギ部)29の上面にぴったりと接してお
り、リップ部33はリップ部29に対して密封されている。
加えて、外方へ突出しているリップ部33がリップ部29よ
り長く、これら2つのリップ部の外縁部が同じ位置で終
っており、従ってリップ部33はリップ部29に対してより
内方まで延展しており、中空周壁部を越えてカップ部材
31の円筒形状のボディ部にまで達している。
実際にゲルをカップ形状のインサート部材の内部に充填
するには、次のような方法を用いる。先ずゲルを直接カ
ップ部材27の内部に流し込み、続いてカップ部材31をカ
ップ部材27の中に入れる。ゲルはそれ自体非常に粘度が
高く流動性が極めて小さい。そのため、2つのカップ部
材を互いに押圧するばかりではなく、更に一方のカップ
部材を他方のカップ部材に対して回転させ、ゲルをカッ
プ部材27の底の方からインサート部材の周壁内部のギャ
ップの中へと上昇させる必要がある。特に、カップ部材
27をカップ部材33に対して相対的に回転させ、カップ部
材27の底部の小さなフィン30を羽根車のように働かせて
ゲルを撹拌すると共にカップ部材30の外側面に沿って上
昇させ、また、カップ部材30には徐々に力を加えて下方
に押し下げ、回転しているカップ部材27の中に押し込
む。従ってフィンは30は、2つのカップ形状部材の底部
におけるセンタリング手段として機能するばかりでな
く、それに加えてインサート部材の組立に際してゲルを
適切に流し拡げる手段としても機能するものである。
ゲルの充填の後には、カップ部材31の底壁部をカップ部
材27の底壁部に押圧して、これら2つのカップ部材の底
壁の間にゲルが殆ど存在しないようにする。従って飲料
缶がインナカップ部材の底壁32上に直接載ることになる
部位であるインサート部材の底部には、例え存在するに
しても極僅かなゲルしか存在しない。
第7図は、インサート部材にゲルを充填した後2つのカ
ップ形状部材を図示しており、これらの2つのカップ形
状部材が互いに密封される直前の状態を示している。充
填後のゲルは、2つのカップ形状部材のリップ部29と31
を互いに音波溶接することによって、インサート部材の
上部からの漏出を防止されている。インサート部材の全
周の完全な溶着を確実にするために、リップ部33には溶
融可能なプラスチックでできた下方に突出する連続した
突条36が備えられ、一方、リップ部29には上方に突出す
る連続した同様の突条28が備えられている。音波溶接加
工を施す際に、これら2つの突条が溶融してこれらのリ
ップ部を互いに密封する。内側と外側に2列の突条を囲
むように設けた理由は、一方の突条か全周のいずれかの
個所で適切にシール(密封)していなかった場合に、他
方の突条が第2のシールとして機能していかなる隙間を
も覆い、ゲルのカップからの漏出を防止するようにする
ためである。
インサート部材を、カップの内部にもう1つのカップを
配設した二重カップ構造とすることによって得られる別
の特徴は、これによって外側の断熱カバーの構造が単純
化されることであり、実際この断熱カバーは、比較的伸
縮性に富んだ発泡材料でできた、単なる中空円筒型のス
リーブでしかない。クーラーカップの底は、断熱カバー
ではなくインサート部材それ自体の底壁によって形成さ
れている。インサート部材は比較的硬質のプラスチック
で形成され底壁32と28が2倍の厚さとなっているため、
例えば先行技術に見られるスタイロフォーム製の底と比
較して耐久力があり損傷に対して抵抗力を持つ。加え
て、インサートの底部をクーラーカップの底としたた
め、硬質プラスチック製のスエットビード(陶器の場合
の糸切りに相当する底部の突条)36を、インサート部材
のカップ部材27の底部に形成刑法で形成することができ
る。このスエットビードは、クーラーカップが置かれた
所の表面に低壁28が全面的に接触することのないように
するものであり、これによって、置かれた所の表面が露
で濡れたりその表面に凍り付いたりすることを共に防止
する、凝結に対する防護手段として働くものである。
以上に述べた如く、本発明に特有の特徴のうちの1つ
に、クーラーカップの上端のリング部材が飲料容器、例
えばビール缶を、ゲルが充填されたインサート部材の周
壁とこの缶とが接触しないようにして、把持するという
ことがある。第5図と第6図は上端部のリング部材35を
備えたクーラーカップ21を図示しており、このリング部
材の具体的な詳細構造が添付図面の第8図に図示されて
いる。
リング部材35は、内方に向って突出する断面くさび形の
突条39を備えた外周側壁部分38、上端のリング形部分4
0、それに内方へ向って延出した一連の把持部37とを含
んで成る。外周側壁部のくさび刑突条部39はインサート
部材のフランジ部と掛止係合するように嵌合する。イン
サート部材のフランジ部は、断熱カバー23より僅かに外
方へ延出しており、これにより断面くさび形のリング状
突条とインサート部材との間のかみ合い面を形成してい
る。リング部材の側壁部38は外側のカバー23をも僅かに
把持した状態にあるが、これによって外側カバーがイン
サート部材の周りの所定の位置に保持されているわけで
はない。この外側カバーがその位置からずれずにいるの
は、むしろ、インサート部材に嵌挿して被せる際にこの
カバーを伸張させて被せることによるものである。
ゲルを充填したインサート部材の上面を覆って延在す
る、リング部材上部のリング形壁部分40は、補強リブ41
を含む。この補強リブ41は、飲料容器即ち飲料缶を把持
するリング形壁部分の把持部37の、丁度外側に位置して
いる。把持部37は、第8図から良く分るように下方へ僅
かに曲っており、飲料缶をリング部材の中へ、下方に圧
入することを容易にしている。一方、リング部材の把持
部37を予め下方へ曲げてあるために、缶をリング部材か
ら抜取ろうとする場合には逆の効果を生じ、従って缶を
非常にしっかりと把握することができる。実際にはこの
把持の厚さは、缶の下端が移動してゲルを充填したイン
サートの周壁部と接触することのないように、缶の下端
が殆ど移動しないようにできる厚さにされている。
第8図はリング部材の別の特徴も示している。同図から
は把持部37が、補強リブ41から内方へ向かって、その内
端の先端にかけて、材質の厚さが減少していることが、
明瞭に見て取れよう。この特徴により、把持部の内端部
を僅かに下方へ曲げて缶をリング部材内に嵌挿すること
が容易になるとともに、把持部を外へ曲げようとするこ
とに対する抵抗力を増加させており、また、把握部は補
強リブ41の部分で曲げに対する抵抗力が更に増強されて
いる。また、この特徴により、リング部材は、缶をイン
サート部材の中心に合せて位置決めするセンタリングの
機能を果すことができ、しかもリング部材は、もし過度
に変形したならば缶の移動を許容して缶がゲルを充填し
たインサート部材の側壁と接触しかねないが、そのよう
な過度の変形に対して、抵抗力を持つものとなってい
る。
第5図から明らかなように、把持部37は下方への曲げに
対しても抵抗するが、充分に強い力を加えれば、把持部
はゲル充填インサート部材の内側壁に重なる位置まで下
方へ屈曲する。従って、外力が加わっていない状態にあ
っても、また完全に下方に屈曲されて状態にあっても、
この把持部37がカップ全体の最小内径を規定しており、
これによって、再説となるが、飲料缶、即ち飲料容器が
インサート部材の側壁部と接触することが防止されてい
る。
[発明の効果] 以上の説明は主にクーラーカップに関するものである
が、しかしながら「冷熱カップ」、「温度調節自在」等
の用語は、カップによる冷却以外にカップによる加熱を
も含むものであり、本発明は飲料容器の冷却と併せて飲
料容器の加熱にも使用することができる。更に、冷却、
加熱のいずれの場合においても、本発明のカップは断熱
性を有するのみならず、それに加えて、嵌挿された飲料
容器の温度を低下ないし上昇させる能力をも有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好適実施例に係るクーラーカップに
嵌挿された飲料缶を示す斜視図、 第2図は、第1図のクーラーカップのみを示す部分断面
斜視図、 第3図は、第1図のクーラーカップ並びに嵌挿された飲
料缶の一方の側部の拡大断面図、 第4図は、第3図と同様の図で飲料缶が取除かれてお
り、更に、スリーブ形状のインサート部材を外側の断熱
カバーから取外すところを示す図、 第5図は、本発明の別実施例に係るクーラーカップに嵌
挿された飲料缶を示す断面図、 第6図は、第5図のクーラーカップの分解斜視図、 第7図は、第5図のクーラーカップの、ゲルを収容する
インサート部材の半組立状態の断面図、 第8図は、第5図のクーラーカップのリング部材の拡大
断面図である。 尚、図中、 1、21……クーラーカップ、 3、25……インサート部材、 4……冷凍ゲル、 5、23……断熱カバー、 7、35……リング部材、 27……アウタカップ部材、 29……アウタカップ部材のフランジ部、 31……インナカップ部材、 33……インナカップ部材のフランジ部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料入りグラス、缶又は瓶の熱処理容器に
    おいて、前記容器は、前記グラス、缶又は瓶より少しだ
    け大きい手持ちサイズであるとともに、外側断熱カバー
    と、前記断熱カバーの内側に配設されたインサート部材
    と、から成り、前記断熱カバーは、持ち易いように柔軟
    性を有し、前記インサート部材は、前記飲料入りグラ
    ス、缶又は瓶の温度に影響を与えるべく温度設定自在で
    あるとともに、硬質のインナカップ部材及びアウタカッ
    プ部材から成り、前記カップの各々は、閉鎖底部と上側
    端フランジ部とを有する本体ボディから成り、前記イン
    ナカップ部材の前記ボディは、前記アウタカップ部材の
    前記ボディより直径が小さく、もって前記インサート部
    材内に中空の側壁を画成し、前記中空側壁は、前記アウ
    タカップの前記フランジ部に対して前記インナカップの
    前記フランジ部をシールすることにより前記インサート
    部材に封入された温度調節自在な流体を収容しており、
    前記容器は、その上端部に取付けられる可撓性リング部
    材を更に含み、該リング部材は、前記2つのカップ部材
    のフランジ部と係合する掛止係合部を有して前記容器に
    嵌挿された前記グラス、缶又は瓶を積極保持し、前記イ
    ンナカップ部材の内径より小さい内径を有することを特
    徴とする熱処理容器。
  2. 【請求項2】前記カップ部材の前記フランジ部は、前記
    外側断熱カバー直上に位置し、前記フランジ部は、前記
    カバーを超えて外方に僅かに突出する小さい半径方向リ
    ップ部を提供し、前記リング部材は、前記断熱カバーの
    外側になるように前記フランジ部の前記半径方向リップ
    部にスナップ作用で嵌ったアンダカット部を有する上側
    プラスチック製リングから成ることを特徴とする請求項
    1に記載の熱処理容器。
  3. 【請求項3】前記上側プラスチック製リングは、下方に
    曲った時に前記容器の最小内径を形成する内向きの把持
    部を含むことを特徴とする請求項2に記載の熱処理容
    器。
  4. 【請求項4】前記把持部は、内側方向に厚さが減少して
    いるとともに、下方内側に僅かに湾曲しており、前記リ
    ングは、前記把持部の周囲を延びる補強リブを備えてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の熱処理容器。
  5. 【請求項5】飲料入りクーラーに用いるカップ冷却イン
    サート部材であって、インナカップ及びアウタカップか
    ら成り、前記カップのいずれも、閉鎖した実質的に平坦
    な底部と外方に延出する上端フランジ部を有しており、
    前記インナカップは、前記アウタカップのものより直径
    が小さくなっているとともに、中空側壁領域を形成する
    よう前記アウタカップに嵌挿されており、前記インサー
    ト部材は、更に、前記カップを互いに中央寄せするため
    前記中空側壁領域に配設された上下対のセンタリングフ
    ィンからなるセンタリング手段を含み、前記中空側壁領
    域は、前記インナカップと前記アウタカップとの間のフ
    ランジ同士を水密に連結することによって前記インサー
    ト部材に封入された冷凍可能ゲルを収容し、前記下側セ
    ンタリングフィン対は、前記冷凍可能ゲルを前記中空側
    壁領域まで移動させるため前記インサート部材の組立て
    時の撹拌手段を提供していることを特徴とするカップ冷
    却インサート部材。
  6. 【請求項6】前記カップの前記フランジ部の間に二重超
    音波溶接部を含む請求項5に記載のカップ冷却インサー
    ト部材。
  7. 【請求項7】前記二重超音波溶接部は、前記インナカッ
    プの第1のビードと、前記アウタカップの第2のビード
    とから形成されており、前記ビードは、半径方向に離隔
    するとともに、前記カップの前記フランジ部の間で互い
    に反対方向に向いていることを特徴とする請求項6に記
    載のカップ冷却インサート部材。
JP63154555A 1988-01-15 1988-06-22 飲料容器の冷熱収容容器及び該収容容器に用いられる冷却媒体インサート部材 Expired - Lifetime JPH0669826B2 (ja)

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