JPH0669740B2 - エレクトレット複合布帛 - Google Patents
エレクトレット複合布帛Info
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- JPH0669740B2 JPH0669740B2 JP62306790A JP30679087A JPH0669740B2 JP H0669740 B2 JPH0669740 B2 JP H0669740B2 JP 62306790 A JP62306790 A JP 62306790A JP 30679087 A JP30679087 A JP 30679087A JP H0669740 B2 JPH0669740 B2 JP H0669740B2
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- Japan
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- cloth
- fabric
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エレクトレット性を有する布帛に関し、さら
に詳しくは、エレクトレットによる静電気障害を解消す
るに顕著な効果を発揮する新規なエレクトレット複合布
帛に関するものである。
に詳しくは、エレクトレットによる静電気障害を解消す
るに顕著な効果を発揮する新規なエレクトレット複合布
帛に関するものである。
[従来の技術] 従来、エレクトレット材料は、絶縁材料で作られている
ため、摩擦や摩耗を受けると、静電気が発生して静電気
障害が生ずるという欠点があった。このため摩擦や摩耗
を受ける用途には2次的な静電気障害を発生させるため
使用できないという欠点があった。
ため、摩擦や摩耗を受けると、静電気が発生して静電気
障害が生ずるという欠点があった。このため摩擦や摩耗
を受ける用途には2次的な静電気障害を発生させるため
使用できないという欠点があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記した点に鑑み、特に摩擦によるエ
レクトレット性の静電気障害を防止するに効果を有する
エレクトレット複合布帛を提供せんとするにある。
レクトレット性の静電気障害を防止するに効果を有する
エレクトレット複合布帛を提供せんとするにある。
[問題点を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明のエレクトレット複合布
帛は、以下の構成を有するものである。
帛は、以下の構成を有するものである。
すなわち、本発明のエレクトレット複合布帛は、表面電
荷密度が3×10-10クーロン/cm2以上であるエレクトレ
ット布帛と、摩擦時の帯電電荷密度が7×10-10クーロ
ン/cm2以下である制電性布帛とを複合してなることを特
徴とするエレクトレット複合布帛である。
荷密度が3×10-10クーロン/cm2以上であるエレクトレ
ット布帛と、摩擦時の帯電電荷密度が7×10-10クーロ
ン/cm2以下である制電性布帛とを複合してなることを特
徴とするエレクトレット複合布帛である。
[作用] 以下、本発明のエレクトレット複合布帛について、図面
等により詳細に説明する。
等により詳細に説明する。
第1図は、本発明のエレクトレット複合布帛の1実施態
様を示す概略断面モデル図であり、本発明のエレクトレ
ット複合布帛1は、少なくともエレクトレット布帛2aと
制電性布帛3aが複合されて構成されている。第2〜4図
も同様に、本発明のエレクトレット複合布帛の各種実施
態様例を示した概略断面モデル図であり、エレクトレッ
ト布帛2a、2bと、性電性布帛3a、3bとが、接着剤4a、4b
によって積層複合されて構成されているものである。
様を示す概略断面モデル図であり、本発明のエレクトレ
ット複合布帛1は、少なくともエレクトレット布帛2aと
制電性布帛3aが複合されて構成されている。第2〜4図
も同様に、本発明のエレクトレット複合布帛の各種実施
態様例を示した概略断面モデル図であり、エレクトレッ
ト布帛2a、2bと、性電性布帛3a、3bとが、接着剤4a、4b
によって積層複合されて構成されているものである。
上記した構成を有する本発明のエレクトレット複合布帛
に用いられるエレクトレット布帛は、表面電荷密度が3
×10-10クーロン/cm2以上のものを用い、また、その形
態は不織布、織物、編物、紙などの各種態様のものが使
用できるものである。
に用いられるエレクトレット布帛は、表面電荷密度が3
×10-10クーロン/cm2以上のものを用い、また、その形
態は不織布、織物、編物、紙などの各種態様のものが使
用できるものである。
また、本発明に用いられる静電性布帛もまた同様に、各
種形態のものが組合せ使用でき、その摩擦時の帯電電荷
密度は、静電気障害を発生させないためまたエレクトレ
ット性能を低下させないため7×10-10クーロン/cm2以
下のものを用いることが必要であり、さらに好ましくは
5×10-10クーロン/cm2以下のものを用いるのがよい。
帯電電荷密度の測定法は後述する。
種形態のものが組合せ使用でき、その摩擦時の帯電電荷
密度は、静電気障害を発生させないためまたエレクトレ
ット性能を低下させないため7×10-10クーロン/cm2以
下のものを用いることが必要であり、さらに好ましくは
5×10-10クーロン/cm2以下のものを用いるのがよい。
帯電電荷密度の測定法は後述する。
本発明のエレクトレット複合布帛を得るに際して、複合
方法は、単なる複合、縫製、熱接着、接着剤による接
着、超音波接着などの各種方式のものを用いることがで
きるが、一体化した方が摩擦を受けたときにエレクトレ
ット布帛と制電性布帛の内部摩擦が生じないので静電気
の発生が少ないので好ましいものである。また、エレク
トレット布帛の素材は比抵抗の大きな絶縁材料が好まし
く用いられるものであり、例えばポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリエステル、弗素樹脂、ポ
リカーボネートなどが用いられる。エレクトレット化
は、これらの材料を高電場で処理して得ることができ
る。その表面電荷密度は3×10-10クーロン/cm2以上を
有せしめることが肝要である。
方法は、単なる複合、縫製、熱接着、接着剤による接
着、超音波接着などの各種方式のものを用いることがで
きるが、一体化した方が摩擦を受けたときにエレクトレ
ット布帛と制電性布帛の内部摩擦が生じないので静電気
の発生が少ないので好ましいものである。また、エレク
トレット布帛の素材は比抵抗の大きな絶縁材料が好まし
く用いられるものであり、例えばポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリエステル、弗素樹脂、ポ
リカーボネートなどが用いられる。エレクトレット化
は、これらの材料を高電場で処理して得ることができ
る。その表面電荷密度は3×10-10クーロン/cm2以上を
有せしめることが肝要である。
制電性布帛は、布帛中に制電性繊維を用いることや、あ
るいは布帛に制電加工をする、あるいは導電繊維を混入
するなどの方法で得ることができる。制電性加工は、例
えば制電剤を0.05〜5重量%程度付着せしめることによ
って得られるし、また、導電繊維はステンレス繊維やカ
ーボン入り繊維などを例えば0.1〜10重量%混入せしめ
ることなどによって得ることができる。また、制電性繊
維は、たとえば体積抵抗率が1011Ω・cm以下の繊維を用
いることなどによって得ることができるものである。
るいは布帛に制電加工をする、あるいは導電繊維を混入
するなどの方法で得ることができる。制電性加工は、例
えば制電剤を0.05〜5重量%程度付着せしめることによ
って得られるし、また、導電繊維はステンレス繊維やカ
ーボン入り繊維などを例えば0.1〜10重量%混入せしめ
ることなどによって得ることができる。また、制電性繊
維は、たとえば体積抵抗率が1011Ω・cm以下の繊維を用
いることなどによって得ることができるものである。
本発明の複合布帛を得るに際し、複合の方法は、静電気
障害をできるだけ防止するためエレクトレット布帛を制
電性布帛で両側からサンドイッチ構造状に積層複合せし
めるのが好ましい。また、エレクトレット布帛は電荷の
経時安定性から静電気の影響を受けないようにするた
め、第4図の如くエレクトレット布帛を2枚以上積層し
て用いるのが好ましい。
障害をできるだけ防止するためエレクトレット布帛を制
電性布帛で両側からサンドイッチ構造状に積層複合せし
めるのが好ましい。また、エレクトレット布帛は電荷の
経時安定性から静電気の影響を受けないようにするた
め、第4図の如くエレクトレット布帛を2枚以上積層し
て用いるのが好ましい。
本発明のエレクトレット複合布帛を、衣料用または衣料
用副資材として用いる場合、通気性の点から不織布から
構成される複合布帛を用いるのが好ましい。さらにまた
ソフト性から極細繊維を用いた不織布が良く、例えばエ
レクトレット布帛に平均繊度0.5d以下の極細繊維のメル
トブロー不織布を用いて、制電性布帛にスパンボンド不
織布を用いたものなとが好ましく用いられ得るものであ
る。またエレクトレット布帛の構成繊度は、表面電荷密
度を高くする意味から細い繊度であることが好ましく、
これに対して静電性布帛は摩擦に耐えるためエレクトレ
ット布帛の繊度より太い繊度のものを用いるのが好まし
い。
用副資材として用いる場合、通気性の点から不織布から
構成される複合布帛を用いるのが好ましい。さらにまた
ソフト性から極細繊維を用いた不織布が良く、例えばエ
レクトレット布帛に平均繊度0.5d以下の極細繊維のメル
トブロー不織布を用いて、制電性布帛にスパンボンド不
織布を用いたものなとが好ましく用いられ得るものであ
る。またエレクトレット布帛の構成繊度は、表面電荷密
度を高くする意味から細い繊度であることが好ましく、
これに対して静電性布帛は摩擦に耐えるためエレクトレ
ット布帛の繊度より太い繊度のものを用いるのが好まし
い。
なお、表面電荷密度の評価方法は、第5図に示す如くエ
レクトレット布帛である試料5を金属電極間6、7(4c
m径)ではさみ、誘起電荷をコンデンサー8に蓄積して
電圧計9で電圧を測定して下式にて求めるものである。
レクトレット布帛である試料5を金属電極間6、7(4c
m径)ではさみ、誘起電荷をコンデンサー8に蓄積して
電圧計9で電圧を測定して下式にて求めるものである。
表面電荷密度(クーロン/cm2)=C×V/S C:コンデンサー容量(ファラッド) V:電圧(ボルト) S:電極面積(cm2) 帯電電荷密度は労働省産業安全研究所発行「静電気安全
指針」の帯電防止作業服の構造基準に準じて測定するも
のである。第6図にこの測定法を説明するための概略図
を示すが、測定器は、敷台10、敷板11、アクリル製絶縁
棒12、試験布13からなり、温度22℃、相対温度30%の環
境下で、試験布13を摩擦棒(塩ビ管をアクリル製編物で
被覆)で10回強く摩擦して、アクリル製絶縁縁棒12をつ
けたまま試験布13をファラデーケージに投入して電荷量
(クーロン)を測定し、下式より帯電電荷密度を求める
ものである。
指針」の帯電防止作業服の構造基準に準じて測定するも
のである。第6図にこの測定法を説明するための概略図
を示すが、測定器は、敷台10、敷板11、アクリル製絶縁
棒12、試験布13からなり、温度22℃、相対温度30%の環
境下で、試験布13を摩擦棒(塩ビ管をアクリル製編物で
被覆)で10回強く摩擦して、アクリル製絶縁縁棒12をつ
けたまま試験布13をファラデーケージに投入して電荷量
(クーロン)を測定し、下式より帯電電荷密度を求める
ものである。
帯電電荷密度(クーロン/cm2)=電荷量/S S:試験布の面積(cm2) 注)試験布の大きさ25×26cm 敷板の構造は、第7図に示す如くアクリル製編物14で金
属板15を被覆して、その金属板をアース16した構造を持
つものである。
属板15を被覆して、その金属板をアース16した構造を持
つものである。
[発明の効果] 以上述べた通りの本発明のエレクトレット複合布帛は、
摩耗、摩擦による静電気障害を抑制して、本来のエレク
トレット機能を十分に発揮することができるものであ
る。
摩耗、摩擦による静電気障害を抑制して、本来のエレク
トレット機能を十分に発揮することができるものであ
る。
このため、本発明のエレクトレット複合布帛は、衣料用
布帛、手術衣用、クリーンルーム用、薬品用布帛、食品
用布帛、帽子、手袋、靴カバー用途、液体あるいは気体
フイルターなどの各種用途に用いることができる。
布帛、手術衣用、クリーンルーム用、薬品用布帛、食品
用布帛、帽子、手袋、靴カバー用途、液体あるいは気体
フイルターなどの各種用途に用いることができる。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の具体的構成、効果につ
いて説明する。
いて説明する。
実施例1 表面電荷密度5.5×10-10クーロン/cm2、目付30g/m2、平
均繊度0.01dのポリプロピレン繊維からなるメルトブロ
ー不織布をエレクトレット布帛として用い、一方、帯電
電荷密度3×10-10クーロン/cm2、目付40g/m2、4dのス
パンボンド不織布を制電性布帛として用い、両者を複合
して、本発明のエレクトレット複合布帛を得た。なお、
制電性布帛は制電剤を1重量%付着せしめる加工法によ
り得られたものを用いた。
均繊度0.01dのポリプロピレン繊維からなるメルトブロ
ー不織布をエレクトレット布帛として用い、一方、帯電
電荷密度3×10-10クーロン/cm2、目付40g/m2、4dのス
パンボンド不織布を制電性布帛として用い、両者を複合
して、本発明のエレクトレット複合布帛を得た。なお、
制電性布帛は制電剤を1重量%付着せしめる加工法によ
り得られたものを用いた。
この複合布帛の表面を第6図を用いた説明した方法で、
その帯電電荷密度を測定したところ、3.2×10-10クーロ
ン/cm2であった。またテスト後、エレクトレット布帛の
表面電荷密度を測定したが殆ど影響が認められなかっ
た。
その帯電電荷密度を測定したところ、3.2×10-10クーロ
ン/cm2であった。またテスト後、エレクトレット布帛の
表面電荷密度を測定したが殆ど影響が認められなかっ
た。
実施例2 表面電荷密度3×10-10クーロン/cm2、目付40g/m2、繊
度2dのポリプロピレン繊維よりなるスパンボンド不織布
をエレクトレット布帛として用い、一方、帯電電荷密度
1.5×10-10クーロン/cm2、目付50g/m2、繊度5dの短繊維
不織布を制電性布帛として用い、エレクトレット布帛の
両面に該制電性布帛を複合一体化してなるサンドイッチ
構造状の本発明のエレクトレット複合布帛を得た。
度2dのポリプロピレン繊維よりなるスパンボンド不織布
をエレクトレット布帛として用い、一方、帯電電荷密度
1.5×10-10クーロン/cm2、目付50g/m2、繊度5dの短繊維
不織布を制電性布帛として用い、エレクトレット布帛の
両面に該制電性布帛を複合一体化してなるサンドイッチ
構造状の本発明のエレクトレット複合布帛を得た。
なお、該制電性布帛はカーボン入り導電性繊維を3重量
%混入したものを用いた。また、複合一体化は、パウダ
ー接着剤を用いて行なった。
%混入したものを用いた。また、複合一体化は、パウダ
ー接着剤を用いて行なった。
上記のようにして得られた本発明のエレクトレット複合
布帛の帯電電荷密度は、実施例1と同じ方法で測定した
結果、2.5×10-10クーロン/cm2であり、静電気障害の心
配は実質的にないものであった。
布帛の帯電電荷密度は、実施例1と同じ方法で測定した
結果、2.5×10-10クーロン/cm2であり、静電気障害の心
配は実質的にないものであった。
本品を机の角で100回摩耗した後、気中でのダスト捕集
効率を測定したが、摩耗前と比べて低下は実質的に認め
られない良好なものであった。
効率を測定したが、摩耗前と比べて低下は実質的に認め
られない良好なものであった。
実施例3 表面電荷密度4.8×10-10クーロン/cm2、目付20g/m2、平
均繊度0.02dのポリプロピレン繊維のメルトブロー不織
布からなるエレクトレット布帛を用い、一方、制電剤を
2重量%付着せしめたポリプロピレンスパンボンド不織
布(目付30g/m2、繊度7d)からなる帯電電荷密度2.5×1
0-10クーロン/cm2である制電性布帛を用いて、該エレク
トレット布帛の両面よりサンドイッチ構造にして前記制
電性布帛を超音波にて接着せしめて本発明をエレクトレ
ット複合布帛を得た。
均繊度0.02dのポリプロピレン繊維のメルトブロー不織
布からなるエレクトレット布帛を用い、一方、制電剤を
2重量%付着せしめたポリプロピレンスパンボンド不織
布(目付30g/m2、繊度7d)からなる帯電電荷密度2.5×1
0-10クーロン/cm2である制電性布帛を用いて、該エレク
トレット布帛の両面よりサンドイッチ構造にして前記制
電性布帛を超音波にて接着せしめて本発明をエレクトレ
ット複合布帛を得た。
こうして得られた本発明のエレクトレット複合布帛を、
第6図に示す方法で帯電電荷密度を測定した結果、3.2
×10-10クーロン/cm2を示し、静電気障害の心配のない
値であった。
第6図に示す方法で帯電電荷密度を測定した結果、3.2
×10-10クーロン/cm2を示し、静電気障害の心配のない
値であった。
かかるエレクトレット複合布帛を用いて手術衣を試作し
て各種のテストに供した。
て各種のテストに供した。
このテストの結果、静電気障害は実質的に認められず、
またソフト性があり、また通気性もあって好適な材料で
あることが認められた。また使用後、捕集性能テストを
実施したが、捕集性能の低下は実質的に求められなかっ
た。
またソフト性があり、また通気性もあって好適な材料で
あることが認められた。また使用後、捕集性能テストを
実施したが、捕集性能の低下は実質的に求められなかっ
た。
比較例1 表面電荷密度3×10-10クーロン/cm2、目付20g/m2、平
均繊度0.03dのポリプロピレン繊維からなるメルトブロ
ー不織布のエレクトレット布帛を製造した。このエレク
トレット布帛について、第6図の方法によって帯電電荷
密度を測定したところ、13×10-10クーロン/cm2であ
り、静電気障害が心配されるものであった。また、これ
をしばらく放置して摩擦による静電気を除いた後、表面
電荷密度を測定したところ、エレクトレット性の明らか
な低下が認められた。
均繊度0.03dのポリプロピレン繊維からなるメルトブロ
ー不織布のエレクトレット布帛を製造した。このエレク
トレット布帛について、第6図の方法によって帯電電荷
密度を測定したところ、13×10-10クーロン/cm2であ
り、静電気障害が心配されるものであった。また、これ
をしばらく放置して摩擦による静電気を除いた後、表面
電荷密度を測定したところ、エレクトレット性の明らか
な低下が認められた。
比較例2 表面電荷密度6×10-10クーロン/cm2、目付40g/m2のポ
リプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布をエレク
トレット布帛として用い、一方帯電電荷密度13×10-10
クーロン/cm2の目付30g/m2のポリエステルスパンボンド
不織布を上記エレクトレット布帛の両面よりサンドイッ
チ状にして複合体を製造した。
リプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布をエレク
トレット布帛として用い、一方帯電電荷密度13×10-10
クーロン/cm2の目付30g/m2のポリエステルスパンボンド
不織布を上記エレクトレット布帛の両面よりサンドイッ
チ状にして複合体を製造した。
かかる複合体の帯電電荷密度を測定したところ、15×10
-10クーロン/cm2を示し、静電気障害の心配される望ま
しくないものであった。
-10クーロン/cm2を示し、静電気障害の心配される望ま
しくないものであった。
第1〜4図は、本発明のエレクトレット複合布帛の各種
態様例を示す断面概略モデル図である。 第5図は、表面電荷密度の測定法を説明するための概略
図である。 第6図は、帯電電荷密度の測定法を説明するための測定
器の概略図である。 第7図は、帯電電荷密度の測定に用いられる敷板の説明
図である。 1:本発明のエレクトレット複合布帛 2a、2b:エレクトレット布帛 3a、3b:制電性布帛 4a、4b:接着剤 5:測定試料、6:金属電極 7:金属電極、8:コンデンサー 9:電圧計、10:敷台 11:敷板、12:アクリル製絶縁棒 13:試験布、14:アクリル製編物 15:金属板、16:アース
態様例を示す断面概略モデル図である。 第5図は、表面電荷密度の測定法を説明するための概略
図である。 第6図は、帯電電荷密度の測定法を説明するための測定
器の概略図である。 第7図は、帯電電荷密度の測定に用いられる敷板の説明
図である。 1:本発明のエレクトレット複合布帛 2a、2b:エレクトレット布帛 3a、3b:制電性布帛 4a、4b:接着剤 5:測定試料、6:金属電極 7:金属電極、8:コンデンサー 9:電圧計、10:敷台 11:敷板、12:アクリル製絶縁棒 13:試験布、14:アクリル製編物 15:金属板、16:アース
Claims (3)
- 【請求項1】表面電荷密度が3×10-10クーロン/cm2以
上であるエレクトレット布帛と、摩擦時の帯電電荷密度
が7×10-10クーロン/cm2以下である制電性布帛とを複
合してなることを特徴とするエレクトレット複合布帛。 - 【請求項2】エレクトレット布帛の両側に制電性布帛を
配した実質的にサンドイッチ状の複合構造を有するもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
のエレクトレット複合布帛。 - 【請求項3】エレクトレット布帛と制電性布帛とが複合
一体化されてなる構造を有するものであることを特徴と
する特許請求の範囲(1)項記載のエレクトレット複合
布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62306790A JPH0669740B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | エレクトレット複合布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62306790A JPH0669740B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | エレクトレット複合布帛 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01147822A JPH01147822A (ja) | 1989-06-09 |
JPH0669740B2 true JPH0669740B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=17961278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62306790A Expired - Fee Related JPH0669740B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | エレクトレット複合布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669740B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102528865B1 (ko) * | 2014-12-26 | 2023-05-04 | 도레이 카부시키가이샤 | 방호복 |
JPWO2019171995A1 (ja) * | 2018-03-09 | 2021-03-11 | 東レ株式会社 | 帯電防止粉塵防護生地およびそれを使用した防護服 |
US20200404986A1 (en) * | 2018-03-09 | 2020-12-31 | Toray Industries, Inc. | Antistatic dustproof fabric and protective clothing using same |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5345469A (en) * | 1976-10-01 | 1978-04-24 | Teijin Ltd | Flame bonded unwoven fabric for abrasionnproof packing material and its manufacture |
JPS5940480U (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-15 | 松下電工株式会社 | 窓装置 |
-
1987
- 1987-12-03 JP JP62306790A patent/JPH0669740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01147822A (ja) | 1989-06-09 |
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