JPH0669496B2 - 薬液注入ポート - Google Patents
薬液注入ポートInfo
- Publication number
- JPH0669496B2 JPH0669496B2 JP2076347A JP7634790A JPH0669496B2 JP H0669496 B2 JPH0669496 B2 JP H0669496B2 JP 2076347 A JP2076347 A JP 2076347A JP 7634790 A JP7634790 A JP 7634790A JP H0669496 B2 JPH0669496 B2 JP H0669496B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection port
- internal space
- chemical
- circle
- chemical liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、薬液を注入する器具である薬液注入ポート、
特に皮下埋込型カテーテル組立体を構成する薬液注入ポ
ートに関する。
特に皮下埋込型カテーテル組立体を構成する薬液注入ポ
ートに関する。
〈従来の技術〉 切除不能な悪性腫瘍に対しては、抗癌剤の投与による化
学療法が行われているが、全身投与法では副作用を生じ
るため、その投与量、投与期間等に著しい制約を受け、
よって、有効な薬剤の腫瘍組織内濃度を得ることは困難
である。
学療法が行われているが、全身投与法では副作用を生じ
るため、その投与量、投与期間等に著しい制約を受け、
よって、有効な薬剤の腫瘍組織内濃度を得ることは困難
である。
そこで、このような抗癌剤化学療法の欠点を補い、可能
な限り腫瘍局所に高濃度の薬剤を作用させる方法とし
て、抗癌剤の動脈内注入療法(動注療法)が行われてい
る。
な限り腫瘍局所に高濃度の薬剤を作用させる方法とし
て、抗癌剤の動脈内注入療法(動注療法)が行われてい
る。
このような動注療法としては、例えば、大腿動脈よりイ
ントロデューサーを用いて薬液注入用のカテーテルを挿
管し、X線透視下でカテーテルの位置を確認しながらカ
テーテルの先端を目的部位(腫瘍局所へ通じる動脈上
流)まで挿入し、次いで、カテーテル内のルーメンを通
じて抗癌剤を目的部位へ注入するものである。
ントロデューサーを用いて薬液注入用のカテーテルを挿
管し、X線透視下でカテーテルの位置を確認しながらカ
テーテルの先端を目的部位(腫瘍局所へ通じる動脈上
流)まで挿入し、次いで、カテーテル内のルーメンを通
じて抗癌剤を目的部位へ注入するものである。
この方法によれば、担癌臓器の腫瘍局所へ通じる動脈の
抹梢に薬液を直接投与するので、治療効果が大きいとい
う利点がある。
抹梢に薬液を直接投与するので、治療効果が大きいとい
う利点がある。
しかるに、この方法には、第1に、カテーテルを経皮的
に挿入しているため、長く留置していると感染の危険が
高くなること、第2に、腫瘍への薬液の投与は、長期間
に渡り繰り返し行なう必要があるが、上記感染を防ぐた
めに、治療を行なう度にカテーテルを挿入、抜去しなけ
ればならず、患者の負担が大きいという欠点がある。
に挿入しているため、長く留置していると感染の危険が
高くなること、第2に、腫瘍への薬液の投与は、長期間
に渡り繰り返し行なう必要があるが、上記感染を防ぐた
めに、治療を行なう度にカテーテルを挿入、抜去しなけ
ればならず、患者の負担が大きいという欠点がある。
そこで、体内に長期間留置した状態で使用可能な皮下埋
込型のカテーテル組立体が開発されている。このカテー
テル組立体は、横断面がほぼ円形の内部空間と、この空
間に連通する薬液注入口および薬液流出用の流路と、こ
の薬液注入口に装着されたゴム製の栓体(セプタム)と
を有する薬液注入ポートと、薬液注入用のルーメンが形
成されたカテーテルとを有し、前記流路にルーメンが連
通するように前記カテーテルを接続したものである。
込型のカテーテル組立体が開発されている。このカテー
テル組立体は、横断面がほぼ円形の内部空間と、この空
間に連通する薬液注入口および薬液流出用の流路と、こ
の薬液注入口に装着されたゴム製の栓体(セプタム)と
を有する薬液注入ポートと、薬液注入用のルーメンが形
成されたカテーテルとを有し、前記流路にルーメンが連
通するように前記カテーテルを接続したものである。
この皮下埋込型カテーテル組立体は、カテーテルを担癌
臓器の栄養動脈血管内に目的部位まで挿入し、薬液注入
ポートを皮下組織に固定した状態で留置される。そし
て、薬液を注入する際には、皮膚の上から触診により薬
液注入ポートの薬液注入口を認識し、次いで、薬液の入
ったシリンジにチューブを介してその基端が接続された
針管(例えばL型針)の先端を薬液注入口のセプタムに
穿刺、貫通し、その後、シリンジを操作して、針管、薬
液注入ポートおよびこれに連通するカーテルのルーメン
を通じて目的部位へ薬液を注入する。
臓器の栄養動脈血管内に目的部位まで挿入し、薬液注入
ポートを皮下組織に固定した状態で留置される。そし
て、薬液を注入する際には、皮膚の上から触診により薬
液注入ポートの薬液注入口を認識し、次いで、薬液の入
ったシリンジにチューブを介してその基端が接続された
針管(例えばL型針)の先端を薬液注入口のセプタムに
穿刺、貫通し、その後、シリンジを操作して、針管、薬
液注入ポートおよびこれに連通するカーテルのルーメン
を通じて目的部位へ薬液を注入する。
ところで、このような動注療法に用いられる薬液、特に
抗癌剤は、粘度が高く、また結晶化し易いため、薬液注
入ポートの内部空間に付着、残存し易い。このような抗
癌剤の残存が生じると、流路等を閉塞するおそれがある
ため、抗癌剤を注入後、例えばヘパリン入り生理食塩水
等の洗浄液を流通して、薬液注入ポートの内部空間を洗
浄することが行われている。
抗癌剤は、粘度が高く、また結晶化し易いため、薬液注
入ポートの内部空間に付着、残存し易い。このような抗
癌剤の残存が生じると、流路等を閉塞するおそれがある
ため、抗癌剤を注入後、例えばヘパリン入り生理食塩水
等の洗浄液を流通して、薬液注入ポートの内部空間を洗
浄することが行われている。
しかしながら、第5図に示すように、従来の薬液注入ポ
ート20においては、薬液流出用の流路である管体23の内
腔24は、その軸心延長線25が本体21に形成された内部空
間22の円の中心を通るように配置されていたため、特
に、管体23と内部空間22とが連通する部分の両側部26、
26によどみが生じ、この部分に抗癌剤が付着し、結晶化
する傾向があった。
ート20においては、薬液流出用の流路である管体23の内
腔24は、その軸心延長線25が本体21に形成された内部空
間22の円の中心を通るように配置されていたため、特
に、管体23と内部空間22とが連通する部分の両側部26、
26によどみが生じ、この部分に抗癌剤が付着し、結晶化
する傾向があった。
この場合、薬液注入ポートの内部空間に前記洗浄液を流
通させても、連通口の両側部26、26に付着、結晶化した
抗癌剤は除去され難かった。
通させても、連通口の両側部26、26に付着、結晶化した
抗癌剤は除去され難かった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、内部空間に薬液やその結晶が付着、残
存しない薬液注入ポートを提供することにある。
存しない薬液注入ポートを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)ないし(3)の本発明に
より達成される。
より達成される。
(1)横断面が実質的に円形または楕円形をなし、この
横断面形状が実質的に変形しない内部空間を有する本体
と、この内部空間に連通する薬液注入口と、この薬液注
入口を封止する弾性体と、前記内部空間に連通する薬液
流出用の流路とを有する薬液注入ポートであって、 前記流路は、その軸心延長線が前記内部空間の円または
楕円の中心を通らないように配置されており、 前記薬液注入口より前記内部空間へ注入された薬液は、
前記内部空間において旋回流を形成した後、前記流路を
介して前記本体外へ排出されるよう構成されていること
を特徴とする薬液注入ポート。
横断面形状が実質的に変形しない内部空間を有する本体
と、この内部空間に連通する薬液注入口と、この薬液注
入口を封止する弾性体と、前記内部空間に連通する薬液
流出用の流路とを有する薬液注入ポートであって、 前記流路は、その軸心延長線が前記内部空間の円または
楕円の中心を通らないように配置されており、 前記薬液注入口より前記内部空間へ注入された薬液は、
前記内部空間において旋回流を形成した後、前記流路を
介して前記本体外へ排出されるよう構成されていること
を特徴とする薬液注入ポート。
(2)前記流路は、前記内部空間の円または楕円のほぼ
接線方向に延在する上記(1)に記載の薬液注入ポー
ト。
接線方向に延在する上記(1)に記載の薬液注入ポー
ト。
(3)前記内部空間の横断面は、ほぼ円形をなしてお
り、その円の半径をr、その円の中心と前記流路の軸心
延長線との最短距離をlとしたとき、 r>l≧r/2なる関係を満足する上記(1)に記載の薬
液注入ポート。
り、その円の半径をr、その円の中心と前記流路の軸心
延長線との最短距離をlとしたとき、 r>l≧r/2なる関係を満足する上記(1)に記載の薬
液注入ポート。
〈作用〉 このような構成の薬液注入ポートによれば、薬液注入ポ
ートの内部空間に連通する薬液流出用の流路が、その軸
心延長線が内部空間の円または楕円の中心を通らないよ
うに配置されていること、特に前記流路が内部空間の円
または楕円のほぼ接線方向に延在することにより、高粘
度の薬剤を注入した際に、内部空間内において旋回流が
形成され、これにより薬剤のよどみがなくなり、付着、
残存し難くなる。
ートの内部空間に連通する薬液流出用の流路が、その軸
心延長線が内部空間の円または楕円の中心を通らないよ
うに配置されていること、特に前記流路が内部空間の円
または楕円のほぼ接線方向に延在することにより、高粘
度の薬剤を注入した際に、内部空間内において旋回流が
形成され、これにより薬剤のよどみがなくなり、付着、
残存し難くなる。
また、薬剤が付着、残存した場合でも、洗浄液を注入す
ると、同様に旋回流が形成されるため、洗浄効果が高ま
り、薬剤の付着、残存を防止することができる。
ると、同様に旋回流が形成されるため、洗浄効果が高ま
り、薬剤の付着、残存を防止することができる。
〈実施例〉 以下、本発明の薬液注入ポートを添付図面に示す好適実
施例に基づいて詳細に説明する。
施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の薬液注入ポートの構成例を示す斜視
図、第2図は、第1図に示す薬液注入ポートの横断面
図、第3図は、第2図中のIII-III線での断面図であ
る。
図、第2図は、第1図に示す薬液注入ポートの横断面
図、第3図は、第2図中のIII-III線での断面図であ
る。
これらの図に示すように、薬液注入ポート1は、剛性材
料よりなる本体2を有し、この本体2の内部には、薬液
を貯溜する空間として、横断面が実質的に円形または楕
円形(図示の例では円形)の内部空間3が形成されてい
る。
料よりなる本体2を有し、この本体2の内部には、薬液
を貯溜する空間として、横断面が実質的に円形または楕
円形(図示の例では円形)の内部空間3が形成されてい
る。
なお、ここで「実質的に円形」とは、完全な円形の他、
例えば8角以上の正多角形のようなもの、らせん状の軌
跡を有するもの(例えば、後述する管体9の外径に相当
するギャップを段差とするらせん)、円形、前記多角
形、前記らせんの一部が欠損または変形したようなもの
等、その形状が円形に近似し、円形と同様の機能を有す
るものを意味する。
例えば8角以上の正多角形のようなもの、らせん状の軌
跡を有するもの(例えば、後述する管体9の外径に相当
するギャップを段差とするらせん)、円形、前記多角
形、前記らせんの一部が欠損または変形したようなもの
等、その形状が円形に近似し、円形と同様の機能を有す
るものを意味する。
また、「実質的に楕円形」についても同様である。
なお、円形の内部空間3の直径は、5〜40mm程度、特に
6〜20mm程度とするのが好ましい。
6〜20mm程度とするのが好ましい。
この内部空間3の第3図中上部には、薬液を注入するた
めの薬液注入口4が形成され、この薬液注入口4には、
薬液注入口4を気密的に封止する弾性体(セプタム)5
が嵌入されている。
めの薬液注入口4が形成され、この薬液注入口4には、
薬液注入口4を気密的に封止する弾性体(セプタム)5
が嵌入されている。
この弾性体5は、穿刺後自己閉塞可能なもの、即ち、針
管を刺通し抜去した後、自ら閉塞して気密性(液密性)
を保つようなものである。
管を刺通し抜去した後、自ら閉塞して気密性(液密性)
を保つようなものである。
弾性体5の構成材料としては、シリコーン、イソプレ
ン、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミ
ドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の
各種樹脂、またはこれらのうち2以上を組み合わせたも
の等が挙げられるが、そのなかでも特に、生体に対し不
活性で、比較的物性変化の少ないシリコーンゴムが好ま
しい。
ン、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミ
ドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の
各種樹脂、またはこれらのうち2以上を組み合わせたも
の等が挙げられるが、そのなかでも特に、生体に対し不
活性で、比較的物性変化の少ないシリコーンゴムが好ま
しい。
本体2の第3図中上部には、薬液注入口4の外周に沿っ
て突出するリブ部6が形成されている。このリブ部6を
設けたことにより、皮膚の上から触診により薬液注入口
4の位置を確認する際に、容易かつ確実に認識すること
ができる。
て突出するリブ部6が形成されている。このリブ部6を
設けたことにより、皮膚の上から触診により薬液注入口
4の位置を確認する際に、容易かつ確実に認識すること
ができる。
また、本体2の第3図中下部外周には、薬液注入ポート
1を皮下組織に固定するための円盤状のフランジ部7が
形成されており、このフランジ部7には、複数の貫通孔
8が形成されている。薬液注入ポート1の固定は、例え
ば、各貫通孔8に糸を通し、その糸を筋等の皮下組織に
結ぶことにより行われる。
1を皮下組織に固定するための円盤状のフランジ部7が
形成されており、このフランジ部7には、複数の貫通孔
8が形成されている。薬液注入ポート1の固定は、例え
ば、各貫通孔8に糸を通し、その糸を筋等の皮下組織に
結ぶことにより行われる。
本体2の構成材料としては、生体に対し不活性なもので
あればいかなるものでもよく、例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン(特に高密度PE)、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポリサルフォン、ポリエーテルスルフォ
ン、アクリル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、シリコー
ン、ポリウレタン等の各種樹脂、またはこれらの樹脂中
にガラス繊維、ナイロン繊維、テトロン繊維等の繊維や
無機微粉末等を配合したもの、アルミナ、シリカ、アパ
タイト等の各種セラミックス、ステンレス、チタン、シ
ンチューまたはクロムメッキのような生体適合性を得る
ためのメッキを施した金属のような各種金属類等が挙げ
られる。
あればいかなるものでもよく、例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン(特に高密度PE)、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポリサルフォン、ポリエーテルスルフォ
ン、アクリル樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、シリコー
ン、ポリウレタン等の各種樹脂、またはこれらの樹脂中
にガラス繊維、ナイロン繊維、テトロン繊維等の繊維や
無機微粉末等を配合したもの、アルミナ、シリカ、アパ
タイト等の各種セラミックス、ステンレス、チタン、シ
ンチューまたはクロムメッキのような生体適合性を得る
ためのメッキを施した金属のような各種金属類等が挙げ
られる。
第2図に示すように、本体2には、本体2の側部を貫通
し、その内腔10が内部空間3に連通するように管体9が
設置されている。この管体9の内腔10が薬液注出用の流
路となる。
し、その内腔10が内部空間3に連通するように管体9が
設置されている。この管体9の内腔10が薬液注出用の流
路となる。
また、管体9の一端には、薬液注入用のルーメン12が形
成されたカテーテル11の基端が接続され、これにより、
管体9の内腔10とカテーテル11のルーメン12とが連通す
る。
成されたカテーテル11の基端が接続され、これにより、
管体9の内腔10とカテーテル11のルーメン12とが連通す
る。
本発明では、この管体9の設置状態に特徴を有する。即
ち、管体9は、その内腔(流路)10の軸心延長線13が、
内部空間3の円(または楕円)の中心を通らないような
位置、好ましくは、内腔10が内部空間3の円のほぼ接線
方向に延在するように配置されている。
ち、管体9は、その内腔(流路)10の軸心延長線13が、
内部空間3の円(または楕円)の中心を通らないような
位置、好ましくは、内腔10が内部空間3の円のほぼ接線
方向に延在するように配置されている。
このような構成とすることにより、弾性体5を穿刺、貫
通した針管先端から注入された薬液が、内部空間3内に
て第2図に示すような旋回流14を形成し、内腔10より流
出してゆくため、内部空間3内でよどみが生じず、特に
抗癌剤のような粘性の高い薬液を注入した場合でも、そ
の薬液が内部空間3を規制する内壁面や角部に付着、残
存し、結晶化することが抑制される。
通した針管先端から注入された薬液が、内部空間3内に
て第2図に示すような旋回流14を形成し、内腔10より流
出してゆくため、内部空間3内でよどみが生じず、特に
抗癌剤のような粘性の高い薬液を注入した場合でも、そ
の薬液が内部空間3を規制する内壁面や角部に付着、残
存し、結晶化することが抑制される。
また、高粘度の薬液が内部空間3内に付着した場合で
も、洗浄液を薬液と同様にして注入すれば、やはり同様
の旋回流14が形成され、これにより付着した薬液が確実
に除去される。
も、洗浄液を薬液と同様にして注入すれば、やはり同様
の旋回流14が形成され、これにより付着した薬液が確実
に除去される。
なお、管体9の構成材料としては、前記本体2と同様の
ものを用いることができるが、そのなかでも、特にステ
ンレス、チタンのような各種金属類が好ましい。
ものを用いることができるが、そのなかでも、特にステ
ンレス、チタンのような各種金属類が好ましい。
また、管体9の内径は、0.1〜5.0mm程度、特に0.2〜2.0
mm程度とするのが好ましい。
mm程度とするのが好ましい。
本発明では、高粘度の薬液が付着し難くなるように、内
部空間3を規制する内壁面や内腔10の内面等に例えば、
フッ素樹脂、シリコーン等のコーティングや研磨等の表
面平滑化処理のような表面処理を施すこともできる。
部空間3を規制する内壁面や内腔10の内面等に例えば、
フッ素樹脂、シリコーン等のコーティングや研磨等の表
面平滑化処理のような表面処理を施すこともできる。
このような表面処理と、前記管体9の配置とを組み合わ
せることにより、より一層優れた薬液の付着防止効果お
よび除去効果が得られる。
せることにより、より一層優れた薬液の付着防止効果お
よび除去効果が得られる。
第4図は、本発明の薬液注入ポートの他の構成例を示す
横断面図である。同図に示す薬液注入ポート1′は、内
腔10の軸心延長線13が内部空間3の円の中心を通らない
が、その円と接線とも一致しないように管体9を配置し
た構成となっている。
横断面図である。同図に示す薬液注入ポート1′は、内
腔10の軸心延長線13が内部空間3の円の中心を通らない
が、その円と接線とも一致しないように管体9を配置し
た構成となっている。
このような構成であっても、前記薬液注入ポート1と同
様の効果を奏する。
様の効果を奏する。
この場合、内部空間3の円の中心と軸心延長線13との最
短距離lと、その円の半径rとの関係は、下記式を満
すのが好ましい。
短距離lと、その円の半径rとの関係は、下記式を満
すのが好ましい。
r>l≧r/2… この式を満すものであれば、前記本発明の効果が十分
に得られるからである。
に得られるからである。
以上、本発明の薬液注入ポートを第1図〜第4図に示す
構成例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定
されないことは言うまでもない。
構成例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定
されないことは言うまでもない。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の薬液注入ポートによれば、
内部空間に薬液、特に抗癌剤のような高粘度の薬液やそ
の結晶が付着、残存し難く、また付着したとしても、洗
浄液の注入により容易に除去することができる。
内部空間に薬液、特に抗癌剤のような高粘度の薬液やそ
の結晶が付着、残存し難く、また付着したとしても、洗
浄液の注入により容易に除去することができる。
第1図は、本発明の薬液注入ポートの構成例を示す斜視
図である。 第2図は、第1図に示す薬液注入ポートの横断面図であ
る。 第3図は、第2図中のIII-III線での断面図である。 第4図は、本発明の薬液注入ポートの他の構成例を示す
横断面図である。 第5図は、従来の薬液注入ポートの横断面図である。 符号の説明 1、1′……薬液注入ポート 2……本体 3……内部空間 4……薬液注入口 5……弾性体 6……リブ部 7……フランジ部 8……貫通孔 9……管体 10……内腔 11……カテーテル 12……ルーメン 13……軸心延長線 14……旋回流 20……従来の薬液注入ポート 21……本体 22……内部空間 23……管体 24……内腔 25……軸心延長線 26……側部
図である。 第2図は、第1図に示す薬液注入ポートの横断面図であ
る。 第3図は、第2図中のIII-III線での断面図である。 第4図は、本発明の薬液注入ポートの他の構成例を示す
横断面図である。 第5図は、従来の薬液注入ポートの横断面図である。 符号の説明 1、1′……薬液注入ポート 2……本体 3……内部空間 4……薬液注入口 5……弾性体 6……リブ部 7……フランジ部 8……貫通孔 9……管体 10……内腔 11……カテーテル 12……ルーメン 13……軸心延長線 14……旋回流 20……従来の薬液注入ポート 21……本体 22……内部空間 23……管体 24……内腔 25……軸心延長線 26……側部
Claims (3)
- 【請求項1】横断面が実質的に円形または楕円形をな
し、この横断面形状が実質的に変形しない内部空間を有
する本体と、この内部空間に連通する薬液注入口と、こ
の薬液注入口を封止する弾性体と、前記内部空間に連通
する薬液流出用の流路とを有する薬液注入ポートであっ
て、 前記流路は、その軸心延長線が前記内部空間の円または
楕円の中心を通らないように配置されており、 前記薬液注入口より前記内部空間へ注入された薬液は、
前記内部空間において旋回流を形成した後、前記流路を
介して前記本体外へ排出されるよう構成されていること
を特徴とする薬液注入ポート。 - 【請求項2】前記流路は、前記内部空間の円または楕円
のほぼ接線方向に延在する請求項1に記載の薬液注入ポ
ート。 - 【請求項3】前記内部空間の横断面は、ほぼ円形をなし
ており、その円の半径をr、その円の中心と前記流路の
軸心延長線との最短距離をlとしたとき、 r>l≧r/2なる関係を満足する請求項1に記載の薬液
注入ポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2076347A JPH0669496B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 薬液注入ポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2076347A JPH0669496B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 薬液注入ポート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03275075A JPH03275075A (ja) | 1991-12-05 |
JPH0669496B2 true JPH0669496B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=13602824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2076347A Expired - Lifetime JPH0669496B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 薬液注入ポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669496B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2846245B1 (fr) * | 2002-10-25 | 2005-03-25 | Braun Medical | Dispositif medical implantable par voie sous-cutanee |
US7862546B2 (en) | 2003-06-16 | 2011-01-04 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Subcutaneous self attaching injection port with integral moveable retention members |
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1990
- 1990-03-26 JP JP2076347A patent/JPH0669496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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