JPH0669098U - 小型船舶の軸接地装置 - Google Patents
小型船舶の軸接地装置Info
- Publication number
- JPH0669098U JPH0669098U JP1731393U JP1731393U JPH0669098U JP H0669098 U JPH0669098 U JP H0669098U JP 1731393 U JP1731393 U JP 1731393U JP 1731393 U JP1731393 U JP 1731393U JP H0669098 U JPH0669098 U JP H0669098U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- propulsion
- metal sleeve
- grounding device
- propulsion shaft
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- Pending
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- Elimination Of Static Electricity (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気的接触抵抗の増加を防止し、船体と推進
軸の導通を長期に亘って確保し、推進翼軸系を有効に防
食し得る、簡便な小型船舶における軸接地装置を提供す
る。 【構成】 推進軸に導電性金属スリーブを同心円状に嵌
合し、ボルトで固定すると共に、該金属スリーブにブラ
シを当接させたことを特徴とする小型船舶における軸接
地装置。
軸の導通を長期に亘って確保し、推進翼軸系を有効に防
食し得る、簡便な小型船舶における軸接地装置を提供す
る。 【構成】 推進軸に導電性金属スリーブを同心円状に嵌
合し、ボルトで固定すると共に、該金属スリーブにブラ
シを当接させたことを特徴とする小型船舶における軸接
地装置。
Description
【0001】
本考案は、小型船舶における船体と推進軸間の軸椄地装置に関する。
【0002】
推進軸の停止中は、船体外板と推進翼が中間軸軸受け等を通して、非常に小さ な抵抗で結ばれている。しかし、推進軸が回転中は、中間軸軸受け等のベアリン グに潤滑油膜が形成され、推進軸と船体間には大きな抵抗が生じ、船体、推進翼 、推進軸等の一連の推進翼軸系が無防食状態となる。
【0003】 このような状態で推進軸に迷走電流が流入すると、この電流の流出する推進翼 軸系で電食が生じる。このような腐食を防止するために、推進軸と船体間に接地 回路を設けて、推進軸に流入した迷走電流を船体に逃している。
【0004】 また、推進翼に電気防食を適用する場合、流電陽極方式では船尾に取り付けた 陽極から発生した防食電流が海水(電解質)を通って推進翼に流入し、推進軸、 船体を経由して陽極に戻る防食回路を形成させるために前記接地回路を採用して いる。同様に外部電源方式でも、推進軸と電源装置の負極とを接続させることに よって防食回路を形成させている。
【0005】 一般に、このような軸接地装置を設ける場所は、油、塩分を含んだ水あるいは 埃等が推進軸とスリップリングの間およびスリップリングとブラシの間に進入付 着しやすいために、長期にわたって使用すると推進軸と船体等の電気的接触抵抗 が上昇して電気的導通が不完全となる。この結果、推進翼軸系に放電腐食や電解 腐食を生じることとなる。
【0006】 このような問題を解決する手段として、従来は、推進軸の表面に導電性金属を 巻回する装置や推進軸とスリップリングの間に可撓性の導電性薄板を入れること によって両者の密着性を高め、かつ、ブラシを洗浄する装置が提案されている( 実公昭53−39996号公報)。
【0007】 また、推進軸の外周に沿って導電性の塗料を塗布した上に導電性の金属板を巻 いて、これにブラシを当てる軸接地装置が、本考案者によって提案されている( 特願平4−141040号)。
【0008】 しかし、直径200mm以下の推進軸径が小さい小型船舶についてはこの取り 付け作業が極めて困難である。特に推進軸への導電性金属板の合せ目が適合しな いのでブラシの損傷が生じる。
【0009】 また、小型船舶の主な推進軸材料としてステンレス鋼が使用されるが、この場 合、表面の酸化皮膜の抵抗が100〜300kΩあるため、推進軸に直接ブラシ を当てても接地できないことが判明している。
【0010】
本考案は、電気的接触抵抗の増加を防止し、船体と推進軸の導通を長期に亘っ て確保し、推進翼軸系を有効に防食し得る、簡便な小型船舶における軸接地装置 を提供することを目的とする。
【0011】
本考案の上記課題は、推進軸に導電性金属スリーブを固定し、これにブラシを 当接することによって達成される。
【0012】 すなわち、本考案は、推進軸に導電性金属スリーブを同心円状に嵌合し、ボル トで固定すると共に、該金属スリーブにブラシを当接させたことを特徴とする小 型船舶における軸接地装置にある。
【0013】
【実施例】 以下、図面に基づいて本考案を具体的に説明する。
【0014】 図1は、本発明の船舶における軸接地装置の一例を示す簡略断面図を示す。同 図において、1は推進軸、2は導電性金属スリーブ、3は固定と導通のためのボ ルト、4はブラシ、5はブラシホルダーをそれぞれ示す。
【0015】 図1に示されるように、推進軸1には導電性金属スリーブ2が同心円状に嵌合 されている。また、この導電性金属スリーブ2は、ボルト3によって推進軸1に 固定され、かつ電気的に導通が図られている。これら導電性金属スリーブやボル トの材質は、銅、亜鉛、アルミニウム、銀およびその合金が好ましく用いられる 。この導電性金属スリーブの厚さは、ボルト貫通孔にネジ切りが可能で、かつボ ルト・ナットの固定やブラシの圧接に耐えられれば良く、例えば5〜15mm、 さらには7.5mm近傍が適当である。また、導電性金属スリーブの位置および センター合せは、複数の固定と導通のためのボルトによって任意に可能である。
【0016】 この導電性金属スリーブ2の内径は、推進軸1径の多少の違いに対応できるこ と、および取替が可能にするため推進軸の外径より大きくして、推進軸には直接 接触せず、ボルトを介して導通される。
【0017】 この導電性金属スリーブ2には、ブラシホルダー5によって保持されたブラシ 4が当接され、ブラシ4を介して船体と導通している。
【0018】 ここにおいて、電流回路は、推進軸1→ボルト3→導電性金属スリーブ2→ブ ラシ4→船体の順で取られる。
【0019】
以上のような本考案は、推進軸に金属スリーブを嵌合しているので、推進軸と の密着に神経を使う必要がなく、またブラシを損傷させることもない。また、ス テンレス鋼製の推進軸のように、その表面に酸化皮膜の抵抗がある場合でも、ボ ルトの先端が酸化皮膜を破壊するので導通が完全である。 従って、本考案は、小型船舶の軸接地装置として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の小型船舶における軸接地装置の一例
を示す簡略断面図。
を示す簡略断面図。
1:推進軸、 2:導電性金属スリーブ、 3:ボル
ト、 4:ブラシ、 5:ブラシホルダー。
ト、 4:ブラシ、 5:ブラシホルダー。
Claims (1)
- 【請求項1】 推進軸に導電性金属スリーブを同心円状
に嵌合し、ボルトで固定すると共に、該金属スリーブに
ブラシを当接させたことを特徴とする小型船舶における
軸接地装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1731393U JPH0669098U (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 小型船舶の軸接地装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1731393U JPH0669098U (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 小型船舶の軸接地装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669098U true JPH0669098U (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=11940529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1731393U Pending JPH0669098U (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 小型船舶の軸接地装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669098U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6133872B2 (ja) * | 1982-09-14 | 1986-08-05 | Denki Kagaku Kogyo Kk |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP1731393U patent/JPH0669098U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6133872B2 (ja) * | 1982-09-14 | 1986-08-05 | Denki Kagaku Kogyo Kk |
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