JPH0668944B2

JPH0668944B2 - 主にスイッチのための密封可能な押しボタン装置

Info

Publication number: JPH0668944B2
Application number: JP1270530A
Authority: JP
Inventors: シュレーゲルエベルハルト
Original assignee: ゲオルクシュレーゲルゲーエムベーハーウントカンパニー
Priority date: 1988-10-22
Filing date: 1989-10-11
Publication date: 1994-08-31
Anticipated expiration: 2009-08-31
Also published as: FR2638278B1; DE3836013C2; FR2638278A1; CH678904A5; JPH02158025A; DE3836013A1

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はガイドスリーブとばね力に抗して定位からガイ
ドスリーブ内部へ押し込みにより作動され、ガイドスリ
ーブ内部で運動する作動棒とを有する主にスイッチのた
めの密封可能な押しボタン装置に関する。

〔従来技術〕

この種の押しボタン装置は完備した指令押しボタンとし
てあらゆる種類の機械の操作要素と成る。押しボタン装
置は、機械のハウジングの外板又はスイッチボードに組
み込まれており、またある程度の侵蝕性の作業媒体、
水、埃、及び異物に対して、それらの物質が作動棒とガ
イドスリーブとの間の運動スリットを通って係るハウジ
ング内部へ侵入したり、作動棒の運動を妨害したりでき
ないように密封されなければならない。

作動棒を包囲するピストンパッキングのように又はロー
ルダイアフラムに似た密封装置のように作用する外部か
ら不可視なシールリングは公知である。これらは、異物
が密封装置の前の外側の溝に溜まり、それが例えばセメ
ント粒であれば即座にシージングを起こすという短所が
ある。

また押しボタン装置の外部を完全に覆い、ガイドスリー
ブ固定の場合ガイドスリーブの支持カラーとスイッチボ
ードとの間へ挟持される柔軟キャップも公知である。し
かし係るキャップは押しボタン装置のためのより大きな
組み込み掛止部を要し、主に側面防護されていないので
比較的損傷しやすい。またキャップが装着されているか
否かによって押しボタン装置の組み込み深さが異なると
いう欠点がある。

また単に作動棒ヘッドのみを張架させてユニオンねじリ
ングによって縁部へ締着される柔軟な密封箔も公知であ
る。そしてこの密封装置はねじリングによって側面防護
されている。しかしねじリング堅締縁部に不可欠な溝内
部へ異物が沈着する可能性があり、例えば衛生上細心の
注意を要する装置等には使用されない。主にガイドスリ
ーブ外部に取着さるべきねじとねじリングが少なからざ
る出費となる。ねじリングは自然に緩んだり、部外者に
よる取り外しが可能である。また多くは角型のデザイン
が好まれるのに、結局はねじリングが作動棒の丸型形状
を決定付けている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って本発明の課題は、横運動により壊れることなく、
異物沈着溝が無く、破壊せずに取り外し可能な、廉価
で、あらゆるデザインの押しボタン装置に応用可能な外
側密封装置を提供することである。

〔課題を解決するための技術的手段〕

上記課題を解決するためこの発明は、ガイドスリーブ
（１）と、前記ガイドスリーブ（１）内に設けられ、ば
ね力に抗して押し込みにより定位の非操作位置からガイ
ドスリーブ（１）内へと作動される可動な作動棒（７）
と、作動棒（７）の上面を包囲し、ガイドスリーブ
（１）内へ挿入可能なキャップとを備えた主にスイッチ
のための密封可能な押しボタン装置であって、前記ガイドスリーブ（１）は、前記作動棒（７）を案内
する案内面を有する第１の筒と、該第１の筒より大きな
径を有する第２の筒とを備え、前記第１の筒の内面に
は、前記作動棒（７）と係合して、前記作動棒（７）を
前記ばね力に抗して前記非操作位置に保持するための爪
（６）が形成され、前記キャップは、前記ガイドスリーブ（１）の第２の筒
内に嵌合可能な支持枠（２０）と前記支持枠（２０）の
外面に取り付けられ、前記ガイドスリーブ（１）の内面
と密着する拡張可能なダイヤフラム（１９）とを有し、
該支持枠（２０）は、前記作動棒（７）のヘッド（１
０，１３）を包囲すると共に、前記作動棒（７）が前記
ガイドスリーブ（１）内を移動するとき、前記作動棒
（７）の上部を案内し、前記支持枠（２０）は、前記ガ
イドスリーブ（１）の第２の筒の内面とほぼ同じ長さを
有し、それにより、前記支持枠（２０）の外縁部と前記
ガイドスリーブ（１）の端面とは、前記非操作位置の作
動棒（７）の上面とほぼ同じ位置にある、主にスイッチ
のための密封可能な押しボタン装置を要旨としている。

ダイアフラムとこれに関連する支持枠の特別効果的な形
状は請求項２以降に記載されている。ダイアフラムはソ
フトゴム状の柔軟素材より作成可能で、素材は着色され
たもの、又は作動キャップに固着された標識を目視でき
るように透明なものでもよい。支持枠は実質的にガイド
スリーブの端面と同一面にて密封する。ダイアフラムの
堅締セクションは実質的に縦方向にいくぶん支持枠より
も突出しており、この突出部の変形によってダイアフラ
ムの拡張セクションのより大きな運動及び作動棒の十分
な工程が可能となる。主にタッチ面が平らであればダイ
アフラムの拡張セクションは効果的に作動棒ヘッドのタ
ッチ面に位置している。

ダイアフラムは支持枠へ取着の際に貼着される。これで
取り扱いやすい完備した密封キャップが誕生する。ガイ
ドスリーブと支持枠間の最良の緊締及び密封を達成する
ために、ダイアフラムの緊締セクションの外面、主に隆
起縁部に周面突出部を具備させることが提案される。ま
た外面には同じ目的のために様々な断面の単数または複
数の密封リップ又は周溝が形成されていてもよい。

〔作用〕

上記密封キャップを構成するダイヤフラムの上面は、ダ
イヤフラムが取り付けられた支持枠の外縁部と、支持枠
が嵌合されるガイドスリーブの端面とほぼ同一面に位置
しているので、ダイアフラムの側面損傷の恐れがない。
また、ダイヤフラムはガイドスリーブからわずかに突き
出しているので、周囲により良く変形でき、大きな運動
の自由度を有している。更に、ダイヤフラムは非操作時
に作動棒により押圧されないように保護されている。

支持枠はガイドスリーブの外部セクションの内側形状に
正確に合致しており且つその支持枠とガイドスリーブと
の間に半径方向のダイアフラムを堅締する。これにより
すべての異物沈着溝が無用となる。さらに防護され且つ
密封された押しボタン装置は清掃しやすい平らな端面を
有する。密封キャップは、ダイアフラムの損傷又は外的
な故意の破壊の際には取り外して新しい密封キャップに
交換できる。この密封キャップは補助固定部分を要しな
くて、ただそれを押し込みするだけで済む。

この理由から密封キャップは丸形又は角形であるかまた
は他のランダムな輪郭を持たせることができる。これは
ガイドスリーブの内断面にも外形にも無関係である。

従来から用いられている押しボタン装置の場合、ガイド
スリーブ外側部分は数学的意味のいわばランダム断面の
場合、円筒形内形を有するので、既にとりつけられた押
しボタン装置に適合する断面の密封キャップを後で装着
できるようになっている。支持枠のための場所を作るた
めにさらに小さなヘッドを具備した作動棒が必要なだけ
である。またそれ自体公知の作動棒が前方から交換可能
であれば勿論効果的である。作動棒ヘッドの外縁部は作
動棒の運動中、支持枠内面にてガイドされるので、ダイ
アフラム自体は作動棒による磨耗から保護されている。

上記密封キャップの他の長所は、その密封キャップが作
動棒の内部分を包囲する密封リングを具備した公知の押
しボタン装置にも使用可能なことである。この場合係る
押しボタン装置は二重に密封されている。公知のカバー
キャップ使用の場合その二重密封装置が所謂吸い込み作
用により多くは失敗している。それはキャップの変形に
よって比較的大きな空気の体積が圧縮されて、その一部
が内部の密封リングを通り噴き出すからである。この場
合カバーキャップはもう完全には回復しないので、作動
棒の戻り行程も妨げられる。これに対し本発明の密封キ
ャップは、作動棒の運動時には高圧の空気圧力がほとん
ど生じないので、内部の密封リングが追加安全要素とし
て使用できるように形成されている。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に従い下記に詳細に解説する。

第１図と第２図は外部セクション２と内部セクション３
とに区分されたガイドスリーブ１を示す。押しボタン装
置がスイッチボード又はハウジング壁に組み込まれてい
る場合、図示しないスイッチボード又はハウジング壁を
内部セクション３が貫通し、またスイッチボードの表示
面に外部セクション２の段面４が当接している。固着は
例えば内部セクション３を包囲し且つ内部からスイッチ
ボードに当接したねじリングにより達成される。同じく
図示しない介在する密封リングによって、スイッチボー
ドのガイドスリーブ１にたいする取付け穴を完全に密封
することができる。

ガイドスリーブ１の内側形状は実質的に寸法の異なる３
セクションに分類される。外部セクション２の最大部分
に位置する上部セクションは最大直径を有する。このセ
クションは公知の押しボタン装置では作動棒キャップの
ガイドに使われる。復帰ばね５を保持する中間セクショ
ンはより小さい直径を有し作動棒の密封リングのための
滑動面として使われる。そして内部セクションは最小直
径を有する。中間セクションと内部セクション間に形成
された段部には復帰ばねが支持されている。その段部領
域周部には内側へ突出した複数の係止・停止突起６が配
設されており、その内の一例だけが図示されている。

ガイドスリーブ１に作動棒７が収納され、その作動棒の
下端面が図示しない切替え装置を作動させる。作動棒は
光源を収納できるように中空であり、外側は場合により
視覚上の観点から形成される端面壁９によって密封され
ている。また端面周縁部には標識１１の載設されたフラ
ンジ形の接合縁部１０が連続している。これはまた場合
により透明なカバープレート１２で覆われており、その
カバープレート１２は接合縁部１０にクリップされてい
る。そのために接合縁部１０の周部の様々な箇所に凹部
が設けられており、それらの箇所はカバープレート１２
の下方へ延出する係止指状部１３によって拘持される。
係止指状部１３の斜面によりカバープレート１２を容易
に係止する押圧及び取り外しが可能となる。係止指状部
１３を具備した固定箇所の１つは図の左側に指示されて
いる。

さらに作動棒７は外側カラー１４を有し、その外側カラ
ー１４には復帰ばね５が支持され且つ周溝を有し、その
周溝へ密封リップリング１５が嵌入している。密封リッ
プリング１５はガイドスリーブ１の内側形状の中間セク
ションに対して密封する。作動棒７をガイドスリーブ１
内部で支持してその行程領域を確定させるために、内側
端部では周縁に向けて開口した複数の縦溝によって肉薄
の舌状部１６が仕切られて成る。これで生じる作動棒７
の外側縦溝１７はガイドスリーブ１の係止・停止突起６
を保持するので作動棒７の空転保全も達成される。舌状
部１６の端部には各々半径方向外側へ突出した突起部１
８が形成されており、関連する係止・停止突起６と協働
する。即ち作動棒７は外部から幾分強い力で押し込ま
れ、また元通り引き出され、その場合突起部１８が対応
する係止・停止突起６によってスナップ止めされる。

その他公知の押しボタン装置は他の又は単独の密封のた
めに、柔軟な素材からなるダイアフラム１９と剛質支持
枠２０とで構成された嵌入可能な密封キャップを有す
る。ダイアフラム１９は平らな拡張セクション２１と、
この実施例の連続した円筒形緊締セクション２２と、そ
の緊締セクション２２の端縁部にて径向きに内側を向い
た隆起縁部２３とを有する。このダイアフラム１９は支
持枠ないし該支持枠の外縁部に被せられ、その場合支持
枠２０の円筒形外面には、ダイアフラムの隆起縁部２３
と緊締セクション２２とを収納することにより補完され
て結局全体として円筒形の外面を成すように溝が設けら
れている。支持枠２０は僅かなクリアランスによりガイ
ドスリーブ１内側形状の上部セクション内部へ正確に合
嵌し、支持枠２０の外縁部がガイドスリーブの端面２４
と同一面にて密封される。同じく支持枠２０の円筒形内
面は、接合縁部１０乃至カバープレート１２の径向き運
動が阻止されるように、作動棒７をガイドする。ダイア
フラム１９の緊締セクション２２では緊締箇所よりもま
幾分突出しており、次に拡張セクション２１へ移行して
いる。これで指状部２５によってダイアフラム１９が作
動される場合、第２図に示す如く周囲により良く変形で
きるように、ダイアフラム１９はより大きな運動の自由
を得る。

密封効果を改善するため及び不可避な製造公差をより良
く制御できるように、ダイアフラム１９の緊締セクショ
ン２２′には第３図に示す如く周面突出部２６が具備可
能である。また第４図の如く周面突出部２６の代わりに
複数の周溝２７を設けることも可能で、例えば波形又は
図示しない台形も可能である。さらに第５図は他の鋸歯
形状の実施例であって、突出部は密封リップとして作用
し、密封キャップの押し込みが楽になるほか、異物の侵
入及び破損していない密封キャップのガイドスリーブ１
からの抜けを阻止する。

〔発明の効果〕

請求項１及び３記載の発明によれば、密封キャップを構
成するダイヤフラムの上面は、ダイヤフラムが取り付け
られた支持枠の外縁部と、支持枠が嵌合されるガイドス
リーブの端面とほぼ同一面に位置しているので、ダイア
フラムの側面損傷の恐れがない。また、ダイヤフラムは
非操作時には作動棒によって押圧されることがないよう
になっており、保護されている。更に、支持枠はガイド
スリーブの外部セクションの内側形状に正確に合致して
おり且つその支持枠とガイドスリーブとの間に半径方向
のダイアフラムを緊締する。これによりすべての異物沈
着溝が無用となるという利点があり、また、従来のよう
なキャップのための大きな組み込み係止部が不要である
という利点がある。

請求項２及び５記載の発明によれば、上記利点に加え、
防護され且つ密封された押しボタン装置は平らな端面を
有するので、清掃しやすい。また、請求項５記載の発明
によれば、ダイヤフラムと支持枠あるいは作動棒のヘッ
ドとの間には余分な空間は殆どなく、作動棒に密封リン
グを取り付けて二重の密封構造をとったとしても、従来
のように作動棒の戻り行程が妨げられるような問題は生
じない。

請求項４記載の発明によれば、ダイヤフラムはガイドス
リーブからわずかに突き出しているので、周囲により良
く変形でき、作動棒の十分な行程が可能となるという更
なる利点がある。

請求項７〜９記載の発明によれば、更に、密封効果がよ
り改善され、不可避な製造公差に対処できるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は定位状態の押しボタン装置の縦断面図を示す。
第２図は作動中の押しボタン装置の上部の同一縦断面図
を示す。第３図〜第５図は様々な外形を有するダイアフ
ラムの円筒形セクションの拡大された部分縦断面図を示
す。１……スリーブ７……作動棒１０、１３……作動棒ヘッド１９……ダイアフラム２０……支持枠２２、２２′……緊締セクション２３……隆起縁部２６……周面突出部２７……周溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ガイドスリーブ（１）と、前記ガイドスリ
ーブ（１）内に設けられ、ばね力に抗して押し込みによ
り定位の非操作位置からガイドスリーブ（１）内へと作
動される可動な作動棒（７）と、作動棒（７）の上面を
包囲し、ガイドスリーブ（１）内へ挿入可能なキャップ
とを備えた主にスイッチのための密封可能な押しボタン
装置であって、前記ガイドスリーブ（１）は、前記作動棒（７）を案内
する案内面を有する第１の筒と、該第１の筒より大きな
径を有する第２の筒とを備え、前記第１の筒の内面に
は、前記作動棒（７）と係合して、前記作動棒（７）を
前記ばね力に抗して前記非操作位置に保持するための爪
（６）が形成され、前記キャップは、前記ガイドスリーブ（１）の第２の筒
内に嵌合可能な支持枠（２０）と前記支持枠（２０）の
外面に取り付けられ、前記ガイドスリーブ（１）の内面
と密着する拡張可能なダイヤフラム（１９）とを有し、
該支持枠（２０）は、前記作動棒（７）のヘッド（１
０，１３）を包囲すると共に、前記作動棒（７）が前記
ガイドスリーブ（１）内を移動するとき、前記作動棒
（７）の上部を案内し、前記支持枠（２０）は、前記ガ
イドスリーブ（１）の第２の筒の内面とほぼ同じ長さを
有し、それにより、前記支持枠（２０）の外縁部と前記
ガイドスリーブ（１）の端面とは、前記非操作位置の作
動棒（７）の上面とほぼ同じ位置にある、主にスイッチ
のための密封可能な押しボタン装置。
【請求項２】ダイアフラム（１９）が作動棒（７）の軸
に対して直角に位置する平らな拡張セクション（２１）
と該拡張セクションの縁部へ連続し起曲した堅締セクシ
ョン（２２）と内部方向へ突出した隆起縁部（２３）と
を有し、また堅締セクション（２２）の少なくとも一部
分と隆起縁部（２３）とが支持枠（２０）外面の対応す
る溝に収納されていることを特徴とする請求項１記載の
押しボタン装置。
【請求項３】支持枠（２０）とガイドスリーブ（１）の
端面（２４）とが同一面にて密封することを特徴とする
請求項１記載の押しボタン装置。
【請求項４】ダイアフラム（１９）の堅締セクション
（２２）が縦方向に支持枠（２０）よりも幾分突出して
いることを特徴とする請求項２記載の押しボタン装置。
【請求項５】ダイアフラム（１９）の拡張セクション
（２１）が作動棒ヘッドのタッチ面（１２）に載設され
ていることを特徴とする請求項２記載の押しボタン装
置。
【請求項６】ダイアフラム（１９）と支持枠（２０）と
が貼着されていることを特徴とする請求項１記載の押し
ボタン装置。
【請求項７】ダイアフラム（１９）の堅締セクション
（２２′）外面に周面突出部（２６）を有することを特
徴とする請求項２記載の押しボタン装置。
【請求項８】ダイアフラム（１９）の堅締セクション
（２２′）外面にシールリップを有することを特徴とす
る請求項２記載の押しボタン装置。
【請求項９】ダイアフラム（１９）の堅締セクション
（２２′）外面に周溝（２７）を有することを特徴とす
る請求項２記載の押しボタン装置。